JP2782391B2 - 突板シート - Google Patents

突板シート

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JP2782391B2
JP2782391B2 JP3228274A JP22827491A JP2782391B2 JP 2782391 B2 JP2782391 B2 JP 2782391B2 JP 3228274 A JP3228274 A JP 3228274A JP 22827491 A JP22827491 A JP 22827491A JP 2782391 B2 JP2782391 B2 JP 2782391B2
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Inventor
廣次 井野口
Original Assignee
株式会社ノダ
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  • Panels For Use In Building Construction (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Finished Plywoods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は突板単板裏面に裏打ち材
が貼着されて成り、建築物の床、内装壁面、造作材や家
具等において化粧材料として使用される突板シートに関
する。
【0002】
【従来の技術】天然銘木より得られる突板単板は非常に
薄くそのままでの取り扱いが困難であるため、突板単板
の裏面に不織布を貼着することにより割れを防止し、基
材の凹凸曲面への接着を可能とした突板シートが従来よ
り知られている。更に、この種の突板シートに高級感を
持たせるために、突板単板の木目模様の基調色と同色に
着色した裏打ち材を用いて、木目模様をきれいに表現す
るよう工夫した突板化粧板も提案されている(実開昭5
7−15245号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、木目模
様の基調色と同色に着色した裏打ち材を用いても、突板
単板が非常に薄いものであるため、得られる突板シート
において外観に深みが感じられず、無垢材により製造さ
れたものと比べるとその違いが歴然としており、見劣り
のするものであった。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような従来技術に鑑
み、本発明者は、取り扱いが容易でいかなる曲面を有す
る基材にも貼着可能であって、しかも無垢材の有する木
材独特の深みを表現することのできる突板シートを提供
すべく研究を重ねた結果、本発明を完成するに至った。
【0005】即ち、本発明による突板シートは、突板単
板裏面に、突板単板の色より明度が1以上小さい色に着
色された裏打ち材が貼着されて成ることを特徴とする。
【0006】突板単板はこの種突板シートに常用される
厚さ0.15〜0.7mm程度のものを用いることがで
きるが、好ましくは厚さ0.15〜0.3mmの薄突き
のものを用いる。突板単板の厚さが薄いほど裏打ち材の
色が突板単板を通して見えることになるので、裏打ち材
の明度の差により生ずる効果がより顕著に現れる。
【0007】突板単板の裏面貼着される裏打ち材は、紙
(和紙、洋紙、合成紙等)、繊維シートあるいは不織布
等のシート状物を基材として用い、その表面に塗料塗
布、浸漬等による塗料含浸を施すことによって任意着色
が施されたものを用いることができる。この裏打ち材の
貼着には、一般に合成樹脂系接着剤が用いられるが、透
明あるいは硬化後透明になるものが好ましい。
【0008】本発明において、突板単板の色と明度の異
なる色に着色された裏打ち材が用いられる。ここに「明
度」とは、色に識別において一般的に用いられるJIS
Z8721−77 「色の三属性による表示方法」に
規定される三属性「色相、明度、彩度」のうちの「明
度」である。詳述すると、明度とは、色の表面の反射率
の大小、すなわち明るさの度合いを示すもので、無彩軸
を基準とし理想的な黒を0、理想的な白を10として、
その間の明るさの間隔の差を等歩度となるように分割し
たもので、有彩色の明度の表示記号は、有彩色の明るさ
の間隔がこれと等しい無彩色の記号を用いて示したもの
である。したがって、明度の数値が高いほど明るい色と
なる。なお、三属性の表示方法は色相(H)、明度
(V)及び彩度(C)を「H V/C」のように表示す
る。例えば、H=4R、V=5、C=6の色は「4R
5/6」と表示される。
【0009】裏打ち材の着色と突板単板の色との明度差
は少なくとも1以上であり、好ましくは1.5以上とす
る。明度差がこれよりも小さいと、色の差が区別できな
いくらいに類似した色となってしまい、突板単板の木目
模様の基調色と同色に着色した裏打ち材を貼着した前記
従来技術によるものと同様に、木目をはっきりと浮き上
がらせる効果に欠けるものとなってしまう。特に突板単
板の厚さが薄いほど裏打ち材の色が突板を通して透けて
見え易くなすため、木目を浮き上がらせるどころか、逆
に裏打ち材の色によって木目の色が消されてしまい、木
目が見えなくなることになるので、好ましくない。
【0010】また、本発明の突板シートにおいては、突
板単板裏面に貼着される裏打ち材を、突板単板の色より
も明度が小さくなるように、その明度差を前記のように
1以上として、着色する。すなわち、裏打ち材の色の方
が突板単板の色よりも若干暗い色調となるため、突板単
板の木目が明るくはっきりと浮き上がって見える。この
ため、木目がはっきりしない雑種の突板単板を用いても
銘木のように見せることができる。また、突板単板を通
して見える裏打ち材の暗い色が沈んで見えることにより
深みが増し、重厚感を有するため、薄い突板を用いた突
板シートでも無垢材に非常に近い外見となる。更に、裏
打ち材を突板単板色よりも明度を小さくしながら彩度の
高い色に着色することにより、突板単板の木目を一層明
確に表現することができる。
【0011】突板単板の裏面に少なくとも明度差を有す
る色に着色された裏打ち材を貼着して得られた突板シー
トの表面には、通常行われる基板あるいは凹凸基材にオ
ーバーレイした突板表面への塗装方法と同様の方法によ
って、任意塗装を行うことができる。例えば、突板シー
ト表面に、下地処理として目止め、シーラー処理及び研
磨を行い、また仕上げ塗装等を任意に施すことによっ
て、突板化粧材が得られる。仕上げ塗装としては、上塗
り塗装一層で完了することもできるが、必要に応じてそ
の前に下塗り塗装、中塗り塗装等が施される。
【0012】
【実施例】
<実施例>パルプ24〜25g/mに麻30〜40重
量%及びビニロン60〜70重量%を混合して得られた
裏打ち紙に、着色剤を含有したアクリル樹脂を15〜1
7g/mの割合で含浸させることにより、2.5YR
3/4(慣用色名:茶褐色)に着色した。この裏打ち
紙の表面に、ビニルウレタン系樹脂接着剤を塗布し、そ
の表面に、2.5YR 6〜8/4(慣用色名:梅染
色)、厚さ0.2mmのアガチスの突板単板を手張りし
た後、ホットプレスにより加熱圧締して接着した。得ら
れた突板シートの表面を研磨し、メタクリル酸メチル樹
脂を塗膜主要素とするアクリル樹脂系塗料を塗布し(3
〜4g/平方尺)、後乾燥させて、本発明の突板シート
を得た。
【0013】この突板シートにおいては、裏打ち材の色
の明度に対して突板単板の色の明度が約3〜5高い(明
るい)ため、突板単板の木目が明確に浮き上がり、更に
重厚感が増した。 <比較例>上記実施例の裏打ち紙の着色を、2.5YR
7/4(慣用色名:梅染色)として突板単板の色と殆
ど明度差のないものにして、同様に突板シートを得た
が、木目が鮮明でなく、重厚感に乏しいものであった。
【0014】
【発明の効果】本発明は、突板単板と少なくとも明度差
を有する色に着色された裏打ち材を突板単板に貼着して
得られる突板シートであるので、薄い突板単板を通して
見える裏打ち材の色によって木目を鮮明に浮き上がら
せ、高級感や重厚感のある突板シートとすることができ
る。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】突板単板裏面に、突板単板の色より明度が
    1以上小さい色に着色された裏打ち材が貼着されて成る
    ことを特徴とする突板シート。
JP3228274A 1991-08-12 1991-08-12 突板シート Expired - Fee Related JP2782391B2 (ja)

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JPH0542632A JPH0542632A (ja) 1993-02-23
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100807975B1 (ko) * 2007-06-25 2008-02-28 한경주 무늬목 배접함침부직포 및 그 제작방법.

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5715245U (ja) * 1980-06-30 1982-01-26
JPS5855243A (ja) * 1981-09-29 1983-04-01 松下電工株式会社 樹脂含浸人工化粧単板貼り化粧板

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Publication number Publication date
JPH0542632A (ja) 1993-02-23

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