JP2556819Y2 - 温度センサの構造 - Google Patents

温度センサの構造

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JP2556819Y2
JP2556819Y2 JP1991095731U JP9573191U JP2556819Y2 JP 2556819 Y2 JP2556819 Y2 JP 2556819Y2 JP 1991095731 U JP1991095731 U JP 1991095731U JP 9573191 U JP9573191 U JP 9573191U JP 2556819 Y2 JP2556819 Y2 JP 2556819Y2
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temperature sensor
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filling
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征寛 飛田
正浩 池島
治男 湯沢
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ナイルス部品株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、温度感知素子をケース
の充填空間に充填剤で埋設する温度センサの構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来からこの種の温度センサとしては、
例えば、実開昭52―49676号公報に開示された技
術がある。該温度センサは、筒体内に温度感知素子を挿
入し、樹脂を該筒体内に充填し、温度感知素子を筒体内
に固定している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前述した従来の温度セ
ンサは、樹脂を筒体内に完全に満充填するので、樹脂量
が所定量より多く充填した場合、該樹脂がコネクタ内に
流れて端子に付着する。このため、該温度センサのコネ
クタ部が相手側コネクタと嵌合しないという問題点があ
った。
【0004】また、前述した従来の温度センサは、図2
に示すように、温度センサの応答時間が長く、検出する
温度の応答性が悪いという問題点がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案に係る温度センサ
の構造は、温度センサのケースの充填空間にほぼ50
[%]充填率とすべく充填剤を充填したことにより、
温度センサの応答性を極めて良好にすると共に、更に
填剤がケースの充填空間外部に流出することを防止する
ものである。
【0006】
【実施例】以下、図1及び図2に基づき本考案に係る温
度センサの構造の一実施例を詳述する。
【0007】1は、例えば、自動車のエンジンの吸気温
度、あるいはエアコンディショナーの外気温度等を検出
する温度センサのケースである。該ケース1は、樹脂な
どにより成形している。尚、温度センサは、ケース1を
金属などで形成した液温センサに使用してもよい。ケー
ス1は、開口端側にコネクタ部1aを有する略円筒状に
形成する。1bは、ブラケット(図示せず)に係止する
グリップ部である。1cは、ブラケットに嵌合するボス
部である。1dは、筒状のケース1と固定部5とで形成
した充填空間である。
【0008】2は、サーミスタなどの温度感知素子であ
り、接続部2aにて端子3に半田付けしている。該温度
感知素子2、及び接続部2aは、ガラスなどのシール材
4でコーティングしている。端子3は、固定部5にイン
サート成形して固定している。該固定部5は、ケース1
の充填空間1dを閉塞し、端子3を保持する。
【0009】6は、ケース1の充填空間1dの中央部に
温度感知素子2を固定するための充填剤であり、例え
ば、エポキシ樹脂等である。該充填剤6の充填量は、筒
状のケース1と固定部5とで形成した充填空間1dの容
積に対して10〔%〕から90〔%〕が好適である。該
充填剤6は、ケース1の内に凝固する。7は、相手コネ
クタ(図示せず)が嵌合するコネクタ部1aの内に嵌着
した防水ゴムである。
【0010】本考案に係る温度センサの構造は、以上の
ような構造であり、次に図1に基づき組付手順を詳述す
る。
【0011】ケース1を金型成形する。温度感知素子2
に、端子3を半田付けする。該端子3を固定部5にイン
サート成形する。前記温度感知素子2に、シール材4を
コーティングする。ケース1のコネクタ部1aの開口1
bを上に向ける。該ケース1の内底に、充填空間1dの
容積の10〔%〕から90〔%〕の充填量の充填剤6を
注入する。該充填剤6に、前記温度感知素子2を植設す
る。これと同時に前記固定部5をコネクタ部1aに挿入
して、該固定部5で充填空間1dを閉塞する。このと
き、充填剤6は、充填量が充填空間1dの容積より少な
いので、充填剤6の充填量が所定の量、すなわち、10
〔%〕〜90〔%〕の範囲を越えても、該充填剤6が充
填空間1dから外部に漏れることがない。而して、充填
剤が該コネクタ部1a内に漏れることにより惹起する不
具合、すなわち、該コネクタ部1aと相手コネクタが嵌
合できない点は防止することができる。
【0012】次に図2に基づき本考案に係る温度センサ
の構造における充填空間1d内の充填剤6の充填率δ
〔%〕に対する温度センサの応答時間t〔秒〕との関係
について詳述する。
【0013】図2に示すグラフは、温度センサを25
〔℃〕のシリコンオイル恒温槽に浸して、該温度センサ
の抵抗値が安定した後、0〔℃〕の氷水恒温槽に温度セ
ンサ全体を浸して冷却し、該温度センサが時定数である
63.2〔%〕の温度分まで冷却したとき、すなわち、
9.2〔℃〕を指示しするまでに要した応答時間t
〔秒〕を計測した実験データである。時定数は、物理・
計測分野で一般に使用している定数である。時定数と
は、一般に、ある物理量が時間変化するとき、初期値か
ら最終値までの変化量の内の63.2〔%〕までに変化
するのに要する時間である。
【0014】前記シリコンオイル恒温槽の温度は、自動
車用外気温度センサの常用範囲内の最高温度に相当する
25〔℃〕とした。氷水恒温槽の温度は、自動車用外気
温度センサの常用範囲内の最低気温に相当する0〔℃〕
とした。温度センサの応答時間t〔秒〕は、温度センサ
の指示値温度が25〔℃〕より15.8〔℃〕低い、す
なわち、9.2〔℃〕を示すまでに要した多数個の温度
センサの平均時間〔秒〕である。
【0015】充填率δ〔%〕は、ケース1の充填空間1
dの容積V〔mm3 〕と、該充填空間1d内に充填した
充填剤6の充填量Q〔mm3 〕との比を百分率で示した
ものある。すなわち、充填率δ〔%〕は δ=Q/V×100〔%〕 である。尚、充填剤6は、エポキシ樹脂である。
【0016】充填空間1d内の充填剤6の充填率δ
〔%〕が0〔%〕のときの温度センサの応答時間t
〔秒〕は、143〔秒〕である。充填空間1d内の充填
剤6の充填率δ〔%〕が25〔%〕のときの温度センサ
の応答時間t〔秒〕は、134〔秒〕である。充填空間
1d内の充填剤6の充填率δ〔%〕が50〔%〕のとき
の温度センサの応答時間t〔秒〕は、123〔秒〕であ
る。このときの温度センサの応答時間t min〔秒〕
は、実験中、最も応答時間t〔秒〕が短かく、最も良好
である。充填時間1d内の充填剤6の充填率δ〔%〕が
75〔%〕のときの温度センサの応答時間t〔秒〕は、
131〔秒〕である。充填空間1d内の充填剤6の充填
率δ〔%〕が100〔%〕のときの温度センサの応答時
間t max〔秒〕は、144〔秒〕であり、実験中、
最も応答時間t〔秒〕が長い。
【0017】すなわち、温度センサの応答時間t〔秒〕
は、充填空間1dに充填剤6を充満させた充填率δ
〔%〕が100〔%〕のときより、充填剤6の量が少な
い状態の方が応答性が良好である。実験によれば、充填
剤6は、ケース1内に温度感知素子2を固定するために
少なくとも充填空間1d内の充填剤6の充填率δ〔%〕
を約10〔%〕以上にする必要がある。また一方、充填
剤6は、前述したように充填剤6が充填空間1dからコ
ネクタ部1aに漏れることを防止するために、充填空間
1d内の充填剤6の充填率δ〔%〕を90〔%〕以下に
することが望ましい。
【0018】
【考案の効果】本考案に係る温度センサの構造は、温度
センサの充填空間内の充填剤の充填率δ[%]をほぼ5
[%]したことにより、充填剤が充填空間の外部に
漏れることを防止すると共に、温度センサの応答時間t
[秒]を短かくし、該温度センサの応答性を極めて良好
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す中央縦断面図である。
【図2】本考案における充填空間内の充填剤の充填率δ
〔%〕と温度センサの応答時間t〔秒〕との関係を示す
グラフである。
【符号の説明】
1 ケース 1d 充填空間 2 温度感知素子 5 固定部 6 充填剤

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充填空間を有するケースと、該ケースの
    充填空間に挿入した温度感知素子と、該温度感知素子を
    前記ケースの充填空間に埋設するための充填材料とを具
    備した温度センサにおいて、前記ケースの充填空間に
    ぼ50[%]の充填率とすべく充填剤を充填したことを
    特徴とする温度センサの構造。
JP1991095731U 1991-10-25 1991-10-25 温度センサの構造 Expired - Lifetime JP2556819Y2 (ja)

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