JP2556308Y2 - 磁気ディスクカートリッジ - Google Patents
磁気ディスクカートリッジInfo
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- JP2556308Y2 JP2556308Y2 JP1992077175U JP7717592U JP2556308Y2 JP 2556308 Y2 JP2556308 Y2 JP 2556308Y2 JP 1992077175 U JP1992077175 U JP 1992077175U JP 7717592 U JP7717592 U JP 7717592U JP 2556308 Y2 JP2556308 Y2 JP 2556308Y2
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B23/00—Record carriers not specific to the method of recording or reproducing; Accessories, e.g. containers, specially adapted for co-operation with the recording or reproducing apparatus ; Intermediate mediums; Apparatus or processes specially adapted for their manufacture
- G11B23/02—Containers; Storing means both adapted to cooperate with the recording or reproducing means
- G11B23/03—Containers for flat record carriers
- G11B23/0301—Details
- G11B23/0313—Container cases
- G11B23/0316—Constructional details, e.g. shape
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この考案は、磁気ディスクカート
リッジに関し、特に、カートリッジケースの後端部にお
ける上下シェル間に生じる隙間を防止した磁気ディスク
カートリッジに関する。
リッジに関し、特に、カートリッジケースの後端部にお
ける上下シェル間に生じる隙間を防止した磁気ディスク
カートリッジに関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、３．５インチマイクロフロッピ
ーディスク（以下、単に３．５ＭＦＤと称する）は、上
下シェルからなるケース内部にディスク状記録媒体（通
常、磁気ディスク）を回転自在に収納するカートリッジ
ケースと、該ケース内壁面にはライナーや該ライナーを
磁気ディスク側に押圧するリフターなどを設けて、この
カートリッジケースに開口した記録ないし呼出し用の窓
を摺動自在に開閉するシャッターを外嵌して、略四角形
の磁気ディスクカートリッジを構成している。そして、
カートリッジケースは通常、合成樹脂を素材とする上シ
ェルと下シェルとを対向して合わせ、四角形の各角部を
点溶着して一体化した構成となっている。
ーディスク（以下、単に３．５ＭＦＤと称する）は、上
下シェルからなるケース内部にディスク状記録媒体（通
常、磁気ディスク）を回転自在に収納するカートリッジ
ケースと、該ケース内壁面にはライナーや該ライナーを
磁気ディスク側に押圧するリフターなどを設けて、この
カートリッジケースに開口した記録ないし呼出し用の窓
を摺動自在に開閉するシャッターを外嵌して、略四角形
の磁気ディスクカートリッジを構成している。そして、
カートリッジケースは通常、合成樹脂を素材とする上シ
ェルと下シェルとを対向して合わせ、四角形の各角部を
点溶着して一体化した構成となっている。
【０００３】このような従来の磁気ディスクカートリッ
ジにあっては、製造を容易にするために又構造上から上
シェルＡ（図１１）と下シェルＢ（図１２）とのシェル
周縁の突合わせ部分である辺１，２，３，４の全体が溶
着されておらず、角部分のみが溶着されている。すなわ
ち、図１１および図１２にて示す前記上下シェルＡ，Ｂ
は図示しないライナー等が取り付けられ又磁気ディスク
が収納された後、該上下シェルＡ，Ｂの各角部に互に対
応するよう設けた溶着用突起ａ1 とａ2 、ｂ1とｂ2 、
ｃ1 とｃ2 、ｄ1 とｄ2 を同時に当接させ、該シェルＡ
とＢを正確に重ね合わせて前記溶着用突起部を超音波溶
接で溶着する。
ジにあっては、製造を容易にするために又構造上から上
シェルＡ（図１１）と下シェルＢ（図１２）とのシェル
周縁の突合わせ部分である辺１，２，３，４の全体が溶
着されておらず、角部分のみが溶着されている。すなわ
ち、図１１および図１２にて示す前記上下シェルＡ，Ｂ
は図示しないライナー等が取り付けられ又磁気ディスク
が収納された後、該上下シェルＡ，Ｂの各角部に互に対
応するよう設けた溶着用突起ａ1 とａ2 、ｂ1とｂ2 、
ｃ1 とｃ2 、ｄ1 とｄ2 を同時に当接させ、該シェルＡ
とＢを正確に重ね合わせて前記溶着用突起部を超音波溶
接で溶着する。
【０００４】このようにケース周縁が全体にわたって接
着されていないことから、前記上下シェルＡ，Ｂ間の溶
着されていない部分には微小な間隙が生じるおそれがあ
り、特にシャッターの如き部材を設けないケース後部
（窓９とは反対側）にその間隙ができる傾向が大きい。
着されていないことから、前記上下シェルＡ，Ｂ間の溶
着されていない部分には微小な間隙が生じるおそれがあ
り、特にシャッターの如き部材を設けないケース後部
（窓９とは反対側）にその間隙ができる傾向が大きい。
【０００５】ところで、空気が乾燥している場合などに
は人体に帯電する静電気電圧が意外に高く、このような
ときにカートリッジの着脱操作のため、又は装填状態の
カートリッジに手を触れると、シェルの突合わせ隙間を
通して磁気ディスクとの間に放電を生じ、磁気ヘッドの
巻線の絶縁破壊や磁気ディスクの損傷が生じる恐れがあ
り、また隙間から塵埃等が侵入すると回転する磁気ディ
スクに損傷を与える等の問題があった。また、これらの
不具合を防止するためにシェルの全周を溶着すると、温
度変化による膨張収縮にもとづく歪みから、薄いカート
リッジ全体にねじれ等が生じ、カートリッジの正確な装
填に不都合が生じる。
は人体に帯電する静電気電圧が意外に高く、このような
ときにカートリッジの着脱操作のため、又は装填状態の
カートリッジに手を触れると、シェルの突合わせ隙間を
通して磁気ディスクとの間に放電を生じ、磁気ヘッドの
巻線の絶縁破壊や磁気ディスクの損傷が生じる恐れがあ
り、また隙間から塵埃等が侵入すると回転する磁気ディ
スクに損傷を与える等の問題があった。また、これらの
不具合を防止するためにシェルの全周を溶着すると、温
度変化による膨張収縮にもとづく歪みから、薄いカート
リッジ全体にねじれ等が生じ、カートリッジの正確な装
填に不都合が生じる。
【０００６】
【考案が解決しようとする課題】そこで、実開昭６０−
１８０３７７号公報や実開昭６２−４２１７２号公報に
おいては、少なくとも後部縁辺の中央部近辺や後部縁辺
の殆んど一辺にわたって溶着する方法を採っているが、
これはケース全体からみて溶着固定部分が不均衡とな
り、溶着しない左右辺で隙間が生じ易くなったり、温度
変化による歪みも出易く、且つ溶着のばらつきが生じや
すいといった問題点があった。この考案は、このような
従来の問題点に鑑みてなされたものであって、大きく溶
着する構成を採用することなく上、下各シェルの後部の
間隙の発生を回避でき、溶着のばらつき等が発生しない
高品質な磁気ディスクカートリッジを提供することを目
的としている。
１８０３７７号公報や実開昭６２−４２１７２号公報に
おいては、少なくとも後部縁辺の中央部近辺や後部縁辺
の殆んど一辺にわたって溶着する方法を採っているが、
これはケース全体からみて溶着固定部分が不均衡とな
り、溶着しない左右辺で隙間が生じ易くなったり、温度
変化による歪みも出易く、且つ溶着のばらつきが生じや
すいといった問題点があった。この考案は、このような
従来の問題点に鑑みてなされたものであって、大きく溶
着する構成を採用することなく上、下各シェルの後部の
間隙の発生を回避でき、溶着のばらつき等が発生しない
高品質な磁気ディスクカートリッジを提供することを目
的としている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本考案の上記目的は、合
成樹脂により形成され、突き合わせ部分である外周リブ
が形成された上シェル及び下シェルからなるカートリッ
ジケースと、該カートリッジケース内に回転自在に収納
されたディスク状記録媒体と、該カートリッジケースに
透設された窓を摺動自在に開閉するシャッターから成る
略四角形の磁気ディスクカートリッジにおいて、前記窓
を設けた側を前部、その反対側を後部としたとき、前記
上シェル及び前記下シェルには、その各後部のケース縁
に略沿う向きに延びるとともに前記上シェル及び前記下
シェルの各前部の前記外周リブより幅広で、且つ前記各
後部のケース縁と直交する中央線を挟んで略対称に設け
られた複数の幅広リブが設けられており、前記上下両シ
ェルは組み立てる以前の状態にて後部の前記外周リブが
シェル内面側を膨らむように湾曲されたことを特徴とす
る磁気ディスクカートリッジにより達成することができ
る。
成樹脂により形成され、突き合わせ部分である外周リブ
が形成された上シェル及び下シェルからなるカートリッ
ジケースと、該カートリッジケース内に回転自在に収納
されたディスク状記録媒体と、該カートリッジケースに
透設された窓を摺動自在に開閉するシャッターから成る
略四角形の磁気ディスクカートリッジにおいて、前記窓
を設けた側を前部、その反対側を後部としたとき、前記
上シェル及び前記下シェルには、その各後部のケース縁
に略沿う向きに延びるとともに前記上シェル及び前記下
シェルの各前部の前記外周リブより幅広で、且つ前記各
後部のケース縁と直交する中央線を挟んで略対称に設け
られた複数の幅広リブが設けられており、前記上下両シ
ェルは組み立てる以前の状態にて後部の前記外周リブが
シェル内面側を膨らむように湾曲されたことを特徴とす
る磁気ディスクカートリッジにより達成することができ
る。
【０００８】
【実施態様】以下、本考案を図面を参照して説明する。
図３乃至図１０は本考案に係る実施態様を示す図であ
る。なお、本実施態様においては３．５インチＭＦＤに
ついて説明する。図３は、上シェルＡの内側平面図であ
り、図４はこれに対応する下シェルＢの内側平面図であ
る。上シェルＡと下シェルＢとは、それぞれ突き合わせ
部分である後部辺１及び前部辺４並びに左右の横部辺
２、３を有する四角形状に形成され、内側を対向させて
重ね合わせると、前記上下シェルＡ，Ｂの各辺１，２，
３，４をなす外周リブ、及びその他のリブなども両シェ
ルにおいて互いに対称に形成されているので、完全に一
体化したケースとなる。このカートリッジケース内に
は、前記上下シェルＡ，Ｂの内側に不織布を貼着された
後、図示しないセンターコアにドーナッツ状の磁気シー
トの取付けられた磁気ディスクが回転自在に収納され
る。前記下シェルＢに設けた円孔８はディスクが貼られ
たセンターコアの表面を外部に露出させるためのもので
ある。
図３乃至図１０は本考案に係る実施態様を示す図であ
る。なお、本実施態様においては３．５インチＭＦＤに
ついて説明する。図３は、上シェルＡの内側平面図であ
り、図４はこれに対応する下シェルＢの内側平面図であ
る。上シェルＡと下シェルＢとは、それぞれ突き合わせ
部分である後部辺１及び前部辺４並びに左右の横部辺
２、３を有する四角形状に形成され、内側を対向させて
重ね合わせると、前記上下シェルＡ，Ｂの各辺１，２，
３，４をなす外周リブ、及びその他のリブなども両シェ
ルにおいて互いに対称に形成されているので、完全に一
体化したケースとなる。このカートリッジケース内に
は、前記上下シェルＡ，Ｂの内側に不織布を貼着された
後、図示しないセンターコアにドーナッツ状の磁気シー
トの取付けられた磁気ディスクが回転自在に収納され
る。前記下シェルＢに設けた円孔８はディスクが貼られ
たセンターコアの表面を外部に露出させるためのもので
ある。
【０００９】このように磁気ディスクが収納された後、
前記シェルＡ，Ｂの各角部に互に対応するよう設けた溶
着用突起ａ1 とａ2 、ｂ1 とｂ2 、ｃ1 とｃ2 、ｄ1 と
ｄ2を同時に当接させ、前記上シェルＡと前記下シェル
Ｂを正確に重ね合わせて前記溶着用突起部を超音波溶接
で溶着する。そして図１に示すように、記録及び呼出し
用の窓９（図３，４）を開閉するシャッター１０を前記
前部辺４に摺動可能に取付けて磁気ディスクカートリッ
ジ１００を完成する。
前記シェルＡ，Ｂの各角部に互に対応するよう設けた溶
着用突起ａ1 とａ2 、ｂ1 とｂ2 、ｃ1 とｃ2 、ｄ1 と
ｄ2を同時に当接させ、前記上シェルＡと前記下シェル
Ｂを正確に重ね合わせて前記溶着用突起部を超音波溶接
で溶着する。そして図１に示すように、記録及び呼出し
用の窓９（図３，４）を開閉するシャッター１０を前記
前部辺４に摺動可能に取付けて磁気ディスクカートリッ
ジ１００を完成する。
【００１０】本考案の特徴は、前記上シェルＡ及び前記
下シェルＢはその各後部のケース縁である前記辺１に略
沿う向きに延びた後述するような複数の幅広リブ（６、
７、１１、１２）が設けられた構成である。そして、前
記幅広リブは前記後部辺１と直交する中央線Ｃを挟んで
その左右に略対称に設けられている。本実施態様におい
ては図３、４に示す如く中央線をはさんでほぼ対称に後
部辺１のリブ両側領域６（斜線にて示す）と該リブ両側
領域６に斜めに繋がってケース内側に延びた傾斜リブ７
（斜線にて示す）とが幅広く構成されている。このよう
な構成により前記上下両シェルＡ，Ｂは射出成形された
後で、上下シェルを溶着にて組み立てる以前の状態にお
いて、後部のケース縁に沿った部分がシェル内面側を膨
らむように湾曲する。
下シェルＢはその各後部のケース縁である前記辺１に略
沿う向きに延びた後述するような複数の幅広リブ（６、
７、１１、１２）が設けられた構成である。そして、前
記幅広リブは前記後部辺１と直交する中央線Ｃを挟んで
その左右に略対称に設けられている。本実施態様におい
ては図３、４に示す如く中央線をはさんでほぼ対称に後
部辺１のリブ両側領域６（斜線にて示す）と該リブ両側
領域６に斜めに繋がってケース内側に延びた傾斜リブ７
（斜線にて示す）とが幅広く構成されている。このよう
な構成により前記上下両シェルＡ，Ｂは射出成形された
後で、上下シェルを溶着にて組み立てる以前の状態にお
いて、後部のケース縁に沿った部分がシェル内面側を膨
らむように湾曲する。
【００１１】前記各シェルＡ，Ｂは例えば自動成形機等
により成形すると、それぞれ後部辺１の中央部で且つ各
シェルがケースを成したときの外側方向に円弧の中心が
あるごとく僅かに湾曲歪みを生じる。従って湾曲した両
シェルをケースをなすごとく重ね合わせると、ケースの
後部において中央部のみ当接してその両側はそれぞれ反
対側へ僅かに反った状態となる。この状態において前記
のごとく前記シェルＡとＢを重ね合わせ、前記溶着用突
起部を超音波溶接により溶着すると、溶着形成されたケ
ースの前記後部辺１には、その中央部ほど大きいシェル
の湾曲歪みによる歪み応力が残留するため、前記シェル
ＡとＢはその後部においてその中央部ほど強く圧接する
ことになる。従って使用時に人体の手指の触れる磁気デ
ィスクカートリッジの後端面には隙間が生じることはな
いので、従来におけるような不具合は起こらない。
により成形すると、それぞれ後部辺１の中央部で且つ各
シェルがケースを成したときの外側方向に円弧の中心が
あるごとく僅かに湾曲歪みを生じる。従って湾曲した両
シェルをケースをなすごとく重ね合わせると、ケースの
後部において中央部のみ当接してその両側はそれぞれ反
対側へ僅かに反った状態となる。この状態において前記
のごとく前記シェルＡとＢを重ね合わせ、前記溶着用突
起部を超音波溶接により溶着すると、溶着形成されたケ
ースの前記後部辺１には、その中央部ほど大きいシェル
の湾曲歪みによる歪み応力が残留するため、前記シェル
ＡとＢはその後部においてその中央部ほど強く圧接する
ことになる。従って使用時に人体の手指の触れる磁気デ
ィスクカートリッジの後端面には隙間が生じることはな
いので、従来におけるような不具合は起こらない。
【００１２】本実施態様である図３、図４に示した構成
において、ケースの外周をなす前記四辺１〜４のリブの
うち、前記シェルＡ，Ｂの後部辺１のリブの幅（以下、
壁厚を幅と称する）を、該辺１の長さの４５％以下の長
さを占める該辺１の中央部の前記リブ中央領域５の幅ａ
に対し、該リブ中央領域５に連続するその両側の前記リ
ブ両側領域６，６の幅ｂ、及び前記傾斜リブ７の幅ｃを
それぞれ２０％以上、大きい形状としたときに反りを効
果的に発生することができる。なお、この幅ｂや幅ｃは
特に限定するものではなく、シェル材質はシェル全体の
肉厚や磁気ディスクカートリッジの大きさや構造等の諸
条件により適宜設定できるものである。
において、ケースの外周をなす前記四辺１〜４のリブの
うち、前記シェルＡ，Ｂの後部辺１のリブの幅（以下、
壁厚を幅と称する）を、該辺１の長さの４５％以下の長
さを占める該辺１の中央部の前記リブ中央領域５の幅ａ
に対し、該リブ中央領域５に連続するその両側の前記リ
ブ両側領域６，６の幅ｂ、及び前記傾斜リブ７の幅ｃを
それぞれ２０％以上、大きい形状としたときに反りを効
果的に発生することができる。なお、この幅ｂや幅ｃは
特に限定するものではなく、シェル材質はシェル全体の
肉厚や磁気ディスクカートリッジの大きさや構造等の諸
条件により適宜設定できるものである。
【００１３】本実施態様によるシェル構造と他の形状の
シェル構造との隙間（ギャップ）の発生程度を比較テス
ト（シェルを成形して上下シェルの後部辺１のギャッ
プ）を行った。この結果を図２の棒グラフにて示す。図
２におけるサンプルは図１１、１２に示した従来タイ
プのシェル構造であり、サンプルは前記リブ中央領域
５を幅広リブ構造としたもの、サンプルは図３及び図
４に示した本態様のもの、サンプルはリブ中央領域
５、リブ両側領域６および傾斜リブ７を幅広くした構造
である。なお、個々のシェルの反りに関してはケース外
側に向かって膨らむ反りをプラスとし、逆をマイナスの
反りとする。そして、上下シェルのプラス方向の反りの
大きさは、上下シェルの構造の多少の相違から上シェル
の方が二割程度大きく反る傾向があった。
シェル構造との隙間（ギャップ）の発生程度を比較テス
ト（シェルを成形して上下シェルの後部辺１のギャッ
プ）を行った。この結果を図２の棒グラフにて示す。図
２におけるサンプルは図１１、１２に示した従来タイ
プのシェル構造であり、サンプルは前記リブ中央領域
５を幅広リブ構造としたもの、サンプルは図３及び図
４に示した本態様のもの、サンプルはリブ中央領域
５、リブ両側領域６および傾斜リブ７を幅広くした構造
である。なお、個々のシェルの反りに関してはケース外
側に向かって膨らむ反りをプラスとし、逆をマイナスの
反りとする。そして、上下シェルのプラス方向の反りの
大きさは、上下シェルの構造の多少の相違から上シェル
の方が二割程度大きく反る傾向があった。
【００１４】サンプルにおいて、上下シェルの反りを
別々にに測定した平均値は、上シェルは殆ど０μｍ，下
シェルはプラス２０μｍであった。そして、この上下シ
ェルを溶着したときのギャップの平均値は８０μｍであ
った。 サンプルにおいて、上下シェルの反りを別々にに測定
した平均値は、上シェルは殆どプラス９０μｍ，下シェ
ルはプラス８０μｍであった。そして、この上下シェル
を溶着したときのギャップの平均値は１９０μｍであ
り、ギャップの大きさは従来よりも悪化した。
別々にに測定した平均値は、上シェルは殆ど０μｍ，下
シェルはプラス２０μｍであった。そして、この上下シ
ェルを溶着したときのギャップの平均値は８０μｍであ
った。 サンプルにおいて、上下シェルの反りを別々にに測定
した平均値は、上シェルは殆どプラス９０μｍ，下シェ
ルはプラス８０μｍであった。そして、この上下シェル
を溶着したときのギャップの平均値は１９０μｍであ
り、ギャップの大きさは従来よりも悪化した。
【００１５】サンプルにおいて、上下シェルの反りを
別々にに測定した平均値は、上シェルは殆どプラス９０
μｍ，下シェルはプラス７０μｍであった。そして、こ
の上下シェルを溶着したときのギャップの平均値は６０
μｍであり、ギャップの大きさは従来よりもやや改善さ
れた。 サンプルにおいて、上下シェルの反りを別々にに測定
した平均値は、上シェルは殆どマイナス４０μｍ，下シ
ェルはマイナス５０μｍであった。そして、この上下シ
ェルを溶着したときのギャップの平均値は２０μｍであ
り、ギャップの大きさは従来に比べて大幅に改善され
た。
別々にに測定した平均値は、上シェルは殆どプラス９０
μｍ，下シェルはプラス７０μｍであった。そして、こ
の上下シェルを溶着したときのギャップの平均値は６０
μｍであり、ギャップの大きさは従来よりもやや改善さ
れた。 サンプルにおいて、上下シェルの反りを別々にに測定
した平均値は、上シェルは殆どマイナス４０μｍ，下シ
ェルはマイナス５０μｍであった。そして、この上下シ
ェルを溶着したときのギャップの平均値は２０μｍであ
り、ギャップの大きさは従来に比べて大幅に改善され
た。
【００１６】次に、前記磁気ディスクカートリッジ１０
０に用いた前記上シェルＡ、前記下シェルＢの他の実施
態様について説明する。図５，図６は第２の実施態様を
示すもので、これは前記実施態様において、リブ６（斜
線にて示す）の幅ｂのみをリブ中央領域５の幅ａより
も、前記同様、大きくしたものであって、両シェルによ
って形成されたカートリッジケースの後端側面に隙間は
生じない。この場合においても、図３及び図４に示した
場合と同様に前記上下シェルＡ，Ｂを溶着固定してケー
スを組み立てると、湾曲手段を施して湾曲させられた前
記上シェルＡと前記下シェルＢとによって形成されたカ
ートリッジケースはケース後部中央から両方向に歪み応
力が残留する結果、該上下シェルＡ，Ｂは後部縁辺にお
いて圧接し合うため、特に溶面積を広くする等の対策を
取らなくてもケースの後部側面において両上下シェル間
には長期間にわたって隙間が生じることはない。
０に用いた前記上シェルＡ、前記下シェルＢの他の実施
態様について説明する。図５，図６は第２の実施態様を
示すもので、これは前記実施態様において、リブ６（斜
線にて示す）の幅ｂのみをリブ中央領域５の幅ａより
も、前記同様、大きくしたものであって、両シェルによ
って形成されたカートリッジケースの後端側面に隙間は
生じない。この場合においても、図３及び図４に示した
場合と同様に前記上下シェルＡ，Ｂを溶着固定してケー
スを組み立てると、湾曲手段を施して湾曲させられた前
記上シェルＡと前記下シェルＢとによって形成されたカ
ートリッジケースはケース後部中央から両方向に歪み応
力が残留する結果、該上下シェルＡ，Ｂは後部縁辺にお
いて圧接し合うため、特に溶面積を広くする等の対策を
取らなくてもケースの後部側面において両上下シェル間
には長期間にわたって隙間が生じることはない。
【００１７】図７，図８は第３の実施態様を示すもの
で、これは第１の実施態様において、リブ７（斜線にて
示す）の幅ｃのみ、リブ中央領域５の幅ａよりも前記同
様大きくしたもので、やはりカートリッジケースの後部
側面に隙間は生じない。
で、これは第１の実施態様において、リブ７（斜線にて
示す）の幅ｃのみ、リブ中央領域５の幅ａよりも前記同
様大きくしたもので、やはりカートリッジケースの後部
側面に隙間は生じない。
【００１８】図９，図１０は第４の実施態様を示したも
ので、これは第１の実施態様におけるリブ両側領域６、
傾斜リブ７に相当する位置のリブ幅はリブ中央領域５の
幅ａと同じとし、これらの各リブから離れた位置で前記
各リブ６、７の内側に、図において斜線で示すごとく、
別個のリブ１１及び１２によって斜めＶ字形状の肉厚部
を設けたものである。
ので、これは第１の実施態様におけるリブ両側領域６、
傾斜リブ７に相当する位置のリブ幅はリブ中央領域５の
幅ａと同じとし、これらの各リブから離れた位置で前記
各リブ６、７の内側に、図において斜線で示すごとく、
別個のリブ１１及び１２によって斜めＶ字形状の肉厚部
を設けたものである。
【００１９】なお、本実施態様はこれ単独の構成でもよ
いが、図３乃至図８に示した実施態様と適宜組み合わせ
た構成でもよい。また、本考案における幅広リブの形状
は前記各実施態様に何ら限定されるものではなく、中央
線Ｃを挟んで実質的に繋がってない幅広構造部を有する
ものであればその数や形状など種々変更できるものであ
る。前記各実施態様は３．５インチＭＦＤについて説明
したが、本考案はこれに限定するものではなく、その他
のサイズの磁気ディスクカートリッジあるいは光磁気デ
ィスクカートリッジなどにも広く適用できるものであ
る。
いが、図３乃至図８に示した実施態様と適宜組み合わせ
た構成でもよい。また、本考案における幅広リブの形状
は前記各実施態様に何ら限定されるものではなく、中央
線Ｃを挟んで実質的に繋がってない幅広構造部を有する
ものであればその数や形状など種々変更できるものであ
る。前記各実施態様は３．５インチＭＦＤについて説明
したが、本考案はこれに限定するものではなく、その他
のサイズの磁気ディスクカートリッジあるいは光磁気デ
ィスクカートリッジなどにも広く適用できるものであ
る。
【００２０】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、上
シェル及び前記下シェルには、その各後部のケース縁に
略沿う向きに延びるとともに前記上シェル及び前記下シ
ェルの各前部の前記外周リブより幅広で、且つ前記各後
部のケース縁と直交する中央線を挟んで略対称に設けら
れた複数の幅広リブが設けられたので、ケース後部中央
から両方向に歪み応力が残留する結果、該上下シェルは
後部辺において圧接し合うため、特に溶着面積を広くす
る等の対策を取らなくてもケースの後部側面において両
上下シェル間には長期間にわたって隙間が生じることは
ない。したがって、従来のような人体の静電気によるト
ラブルを防止でき、且つ微小な塵埃の侵入による不具合
も防止できるといった効果が得られる。
シェル及び前記下シェルには、その各後部のケース縁に
略沿う向きに延びるとともに前記上シェル及び前記下シ
ェルの各前部の前記外周リブより幅広で、且つ前記各後
部のケース縁と直交する中央線を挟んで略対称に設けら
れた複数の幅広リブが設けられたので、ケース後部中央
から両方向に歪み応力が残留する結果、該上下シェルは
後部辺において圧接し合うため、特に溶着面積を広くす
る等の対策を取らなくてもケースの後部側面において両
上下シェル間には長期間にわたって隙間が生じることは
ない。したがって、従来のような人体の静電気によるト
ラブルを防止でき、且つ微小な塵埃の侵入による不具合
も防止できるといった効果が得られる。
【図１】本考案による磁気ディスクカートリッジの斜視
図である。
図である。
【図２】本考案によるシェルと他の形状のシェルとの隙
間（ギャップ）の発生程度を比較するための実験結果を
しめした棒グラフである。
間（ギャップ）の発生程度を比較するための実験結果を
しめした棒グラフである。
【図３】本考案の一実施態様における上シェルの平面図
である。
である。
【図４】図３の上シェルと一対をなす下シェルの平面図
である。
である。
【図５】本考案の他の実施態様における上シェルの平面
図である。
図である。
【図６】図５の上シェルと一対をなす下シェルの平面図
である。
である。
【図７】本考案の他の実施態様における上シェルの平面
図である。
図である。
【図８】図７の上シェルと一対をなす下シェルの平面図
である。
である。
【図９】本考案の他の実施態様における上シェルの平面
図である。
図である。
【図１０】図９の上シェルと一対をなす下シェルの平面
図である。
図である。
【図１１】従来例における上シェルの平面図である。
【図１２】図１１の上シェルと一対をなす下シェルの平
面図である。
面図である。
１ 後部辺 ２ 横部辺 ３ 横部辺 ４ 前部辺 ５ リブ中央領域 ６ リブ両側領域 ７ 傾斜リブ ８ 円孔 ９ 開口 １０ シャッター １１ 別個のリブ １２ 別個のリブ １００ 磁気ディスクカートリッジ ａ リブ中央領域の幅 ｂ リブ両側領域の幅 ｃ 傾斜リブ７の幅 ａ1 溶着用突起 ａ2 ａ1 に対応する溶着用突起 ｂ1 溶着用突起 ｂ2 ｂ1 に対応する溶着用突起 ｃ1 溶着用突起 ｃ2 ｃ1 に対応する溶着用突起 ｄ1 溶着用突起 ｄ2 ｄ1 に対応する溶着用突起 Ａ 上シェル Ｂ 下シェル
Claims (3)
- 【請求項１】 合成樹脂により形成され、突き合わせ部
分である外周リブが形成された上シェル及び下シェルか
らなるカートリッジケースと、該カートリッジケース内
に回転自在に収納されたディスク状記録媒体と、該カー
トリッジケースに透設された窓を摺動自在に開閉するシ
ャッターから成る略四角形の磁気ディスクカートリッジ
において、 前記窓を設けた側を前部、その反対側を後部としたと
き、前記上シェル及び前記下シェルには、その各後部の
ケース縁に略沿う向きに延びるとともに前記上シェル及
び前記下シェルの各前部の前記外周リブより幅広で、且
つ前記各後部のケース縁と直交する中央線を挟んで略対
称に設けられた複数の幅広リブが設けられており、前記
上下両シェルは組み立てる以前の状態にて後部の前記外
周リブがシェル内面側を膨らむように湾曲されたことを
特徴とする磁気ディスクカートリッジ。 - 【請求項２】 前記ケースの後部の外周リブの中央線を
挟んだ両側領域と前記ディスク状記録媒体のディスク縁
に沿うように延びた傾斜リブとのうち少なくとも一方が
前記幅広リブとして構成されたことを特徴とする請求項
１に記載の磁気ディスクカートリッジ。 - 【請求項３】 前記ケースの後部の外周リブに沿うリブ
と前記ディスク状記録媒体のディスク縁に沿うように延
びたリブのうち少なくとも一方が前記幅広リブとして構
成されたことを特徴とする請求項１に記載の磁気ディス
クカートリッジ。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992077175U JP2556308Y2 (ja) | 1992-10-13 | 1992-10-13 | 磁気ディスクカートリッジ |
| DE69315660T DE69315660T2 (de) | 1992-10-13 | 1993-09-30 | Magnetplattenkassette |
| EP93115847A EP0592886B1 (en) | 1992-10-13 | 1993-09-30 | Magnetic disk cartridge |
| US08/131,376 US5920450A (en) | 1992-10-13 | 1993-10-05 | Magnetic disk cartridge in which formation of a gap between upper and lower shells is inhibited |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992077175U JP2556308Y2 (ja) | 1992-10-13 | 1992-10-13 | 磁気ディスクカートリッジ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0638072U JPH0638072U (ja) | 1994-05-20 |
| JP2556308Y2 true JP2556308Y2 (ja) | 1997-12-03 |
Family
ID=13626468
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1992077175U Expired - Lifetime JP2556308Y2 (ja) | 1992-10-13 | 1992-10-13 | 磁気ディスクカートリッジ |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5920450A (ja) |
| EP (1) | EP0592886B1 (ja) |
| JP (1) | JP2556308Y2 (ja) |
| DE (1) | DE69315660T2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0747901B1 (en) * | 1994-12-22 | 2003-03-05 | Sony Corporation | Disk cartridge |
| US5951890A (en) * | 1997-11-12 | 1999-09-14 | Iomega Corporation | Laser weld disk cartridge |
| JP2000011582A (ja) * | 1998-06-24 | 2000-01-14 | Fuji Photo Film Co Ltd | ディスクカートリッジの製造方法 |
| JP4320833B2 (ja) | 1998-07-17 | 2009-08-26 | ソニー株式会社 | ディスクカートリッジの製造方法及び製造装置並びにディスクカートリッジ |
Family Cites Families (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5736473A (en) * | 1980-08-14 | 1982-02-27 | Sony Corp | Rotating driving device |
| JPH0640428B2 (ja) * | 1983-08-24 | 1994-05-25 | 日立マクセル株式会社 | ディスクカートリッジ |
| JPS6022770A (ja) * | 1984-06-28 | 1985-02-05 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 磁気デイスク装置 |
| JPH0525092Y2 (ja) * | 1985-07-22 | 1993-06-24 | ||
| CA1258122A (en) * | 1985-09-27 | 1989-08-01 | Rogers B. Downey | Magnetic disk cassette having internal biasing ribs |
| JPS62129164U (ja) * | 1986-02-10 | 1987-08-15 | ||
| JPH0722773Y2 (ja) * | 1986-04-25 | 1995-05-24 | 富士写真フイルム株式会社 | 磁気ディスクカートリッジ |
| US4858050A (en) * | 1987-06-09 | 1989-08-15 | Verbatim Corp. | Structurally rigid disk cartridge adaptable to eliminating relative axial cartridge and/or transducer head loading/unloading movement |
| US4943880A (en) * | 1988-11-14 | 1990-07-24 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Disk locking mechanism for disk cartridge |
| JPH075589Y2 (ja) * | 1989-08-08 | 1995-02-08 | ティーディーケイ株式会社 | ディスクカートリッジ |
-
1992
- 1992-10-13 JP JP1992077175U patent/JP2556308Y2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1993
- 1993-09-30 DE DE69315660T patent/DE69315660T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1993-09-30 EP EP93115847A patent/EP0592886B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1993-10-05 US US08/131,376 patent/US5920450A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US5920450A (en) | 1999-07-06 |
| DE69315660T2 (de) | 1998-04-02 |
| DE69315660D1 (de) | 1998-01-22 |
| JPH0638072U (ja) | 1994-05-20 |
| EP0592886B1 (en) | 1997-12-10 |
| EP0592886A3 (en) | 1995-02-15 |
| EP0592886A2 (en) | 1994-04-20 |
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Legal Events
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