JP3456807B2 - ディスクカートリッジ - Google Patents
ディスクカートリッジInfo
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスクカートリ
ッジに関し、更に詳しくは、光ディスクや光磁気ディス
ク等の光学ディスクや磁気ディスク等の記録ディスクを
回転可能に収容するディスクカートリッジに関する。
ッジに関し、更に詳しくは、光ディスクや光磁気ディス
ク等の光学ディスクや磁気ディスク等の記録ディスクを
回転可能に収容するディスクカートリッジに関する。
【０００２】
【従来の技術】磁気ディスクや光学ディスク等の記録デ
ィスクは、多くの情報量を記録することができ、特に、
コンピュータのための記憶装置として大量に利用されて
いる。
ィスクは、多くの情報量を記録することができ、特に、
コンピュータのための記憶装置として大量に利用されて
いる。
【０００３】記録ディスク（ディスク本体）は、一般
に、プラスチック製のケースであるディスクカートリッ
ジ（カートリッジ）に収容される。これにより、保管時
のディスク面へのホコリの付着、運搬時の損傷の発生、
或いは、その取扱いの際のディスク表面への指紋の付着
等が防止される。ディスク本体は、これを収容するカー
トリッジごとディスク駆動装置内に挿入され、カートリ
ッジ内で回転する。
に、プラスチック製のケースであるディスクカートリッ
ジ（カートリッジ）に収容される。これにより、保管時
のディスク面へのホコリの付着、運搬時の損傷の発生、
或いは、その取扱いの際のディスク表面への指紋の付着
等が防止される。ディスク本体は、これを収容するカー
トリッジごとディスク駆動装置内に挿入され、カートリ
ッジ内で回転する。
【０００４】図６はディスク本体及びディスクカートリ
ッジを含む従来の記録ディスク組立体の展開斜視図を、
図７は図６のディスク組立体の断面図を夫々示す。
ッジを含む従来の記録ディスク組立体の展開斜視図を、
図７は図６のディスク組立体の断面図を夫々示す。
【０００５】記録ディスク１０は、外周部の非記録領
域、中央部の記録領域、及び、内周部の非記録領域を有
し、その回転中心附近には、マグネットクランプ（チャ
ッキング）用のハブ１８が形成されている。記録ディス
ク１０は、例えばポリカーボネイト樹脂からなるディス
ク基板上に記録層及び保護層等を形成したものからな
る。マグネットクランプ用ハブとしては、金属製のハブ
が用いられる他、図２に示したような、ディスク回転の
ための円環状磁性体５０の外周部を樹脂で一体的にイン
サート成形したものも用いられる。
域、中央部の記録領域、及び、内周部の非記録領域を有
し、その回転中心附近には、マグネットクランプ（チャ
ッキング）用のハブ１８が形成されている。記録ディス
ク１０は、例えばポリカーボネイト樹脂からなるディス
ク基板上に記録層及び保護層等を形成したものからな
る。マグネットクランプ用ハブとしては、金属製のハブ
が用いられる他、図２に示したような、ディスク回転の
ための円環状磁性体５０の外周部を樹脂で一体的にイン
サート成形したものも用いられる。
【０００６】ディスクカートリッジは、上ハーフ２０及
び下ハーフ２２から構成され、ポリカーボネイト樹脂等
の、成形性が良好で十分な機械的強度を有する合成樹脂
の射出成形により形成される。上ハーフ２０及び下ハー
フ２２は夫々、全体として平坦な平坦部３０、３２と、
この平坦部３０、３２の縁部で平坦部３０、３２と直交
方向に突出する外枠部２４、２６と、該外枠部よりも内
側で外枠部２４、２６と同方向に平坦部３０から環状に
突出する環状枠４４、４６とを備える。上ハーフ２０及
び下ハーフ２２は、ディスク１０を環状枠４４、４６の
内側に収納した状態で、夫々の外枠部２４、２６及び環
状枠４４、４６を相互に突き合せて配置され、ネジ穴３
４に挿入されたネジより相互に結合される。ネジ穴３４
は、外枠部２４、２６と環状枠４４、４６との間で対角
線上の４ヵ所の位置にある。
び下ハーフ２２から構成され、ポリカーボネイト樹脂等
の、成形性が良好で十分な機械的強度を有する合成樹脂
の射出成形により形成される。上ハーフ２０及び下ハー
フ２２は夫々、全体として平坦な平坦部３０、３２と、
この平坦部３０、３２の縁部で平坦部３０、３２と直交
方向に突出する外枠部２４、２６と、該外枠部よりも内
側で外枠部２４、２６と同方向に平坦部３０から環状に
突出する環状枠４４、４６とを備える。上ハーフ２０及
び下ハーフ２２は、ディスク１０を環状枠４４、４６の
内側に収納した状態で、夫々の外枠部２４、２６及び環
状枠４４、４６を相互に突き合せて配置され、ネジ穴３
４に挿入されたネジより相互に結合される。ネジ穴３４
は、外枠部２４、２６と環状枠４４、４６との間で対角
線上の４ヵ所の位置にある。
【０００７】上ハーフ２０及び下ハーフ２２の夫々に
は、ディスク１０の内周側の非記録領域に対向して、環
状枠４４、４６よりも突出高さが低い環状の内周リブ４
０が配置されており、各内周リブ４０、４２は、記録デ
ィスク１０に軸方向に最も接近した位置にあって、ディ
スク１０が傾いた際の受け部として作用する。
は、ディスク１０の内周側の非記録領域に対向して、環
状枠４４、４６よりも突出高さが低い環状の内周リブ４
０が配置されており、各内周リブ４０、４２は、記録デ
ィスク１０に軸方向に最も接近した位置にあって、ディ
スク１０が傾いた際の受け部として作用する。
【０００８】ネジを締め付けた状態では、上ハーフ２０
及び下ハーフ２２は夫々、その平坦部３０、３２の弾性
により内側に僅かに撓む。環状枠４４、４６は、この撓
み量を見越して、予め外枠部２４、２６よりも突出高さ
が僅かに低く形成されており、ネジを締め付けた状態で
双方の環状枠４４、４６がその当接面で接触する。
及び下ハーフ２２は夫々、その平坦部３０、３２の弾性
により内側に僅かに撓む。環状枠４４、４６は、この撓
み量を見越して、予め外枠部２４、２６よりも突出高さ
が僅かに低く形成されており、ネジを締め付けた状態で
双方の環状枠４４、４６がその当接面で接触する。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】記録ディスクは、ディ
スクカートリッジ内に収容され、ディスク駆動装置によ
り駆動されて高速回転している。この回転中に、ディス
ク１０が、上ハーフ又は下ハーフの内周リブ４４、４６
等に接触することがあり、この場合、接触により異音が
発生し、或いは、ディスク１０の表面が削り取られて、
ディスクカートリッジ内での発塵の原因となっていた。
スクカートリッジ内に収容され、ディスク駆動装置によ
り駆動されて高速回転している。この回転中に、ディス
ク１０が、上ハーフ又は下ハーフの内周リブ４４、４６
等に接触することがあり、この場合、接触により異音が
発生し、或いは、ディスク１０の表面が削り取られて、
ディスクカートリッジ内での発塵の原因となっていた。
【００１０】本発明は、上記に鑑み、磁気ディスクや光
ディスク等の記録ディスクを収容するディスクカートリ
ッジにおいて、記録ディスクがディスクカートリッジの
内周部等に接触するおそれが小さいため、ディスクの損
傷やディスクカートリッジ内での発塵が容易に生じない
ディスクカートリッジを提供することを目的とする。
ディスク等の記録ディスクを収容するディスクカートリ
ッジにおいて、記録ディスクがディスクカートリッジの
内周部等に接触するおそれが小さいため、ディスクの損
傷やディスクカートリッジ内での発塵が容易に生じない
ディスクカートリッジを提供することを目的とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第１の視点のディスクカートリッジは、デ
ィスクを回転可能に収容するディスクカートリッジであ
って、全体として平坦な平坦部と、該平坦部の縁部で平
坦部と直交方向に突出する外枠部と、該外枠部よりも内
側で外枠部と同方向に平坦部から突出する環状枠とを夫
々備える上ハーフ及び下ハーフから構成され、上ハーフ
及び下ハーフが、夫々の外枠部及び環状枠を相互に突き
合せて配置され、外枠部と環状枠との間の位置で相互に
ネジ結合される形式のディスクカートリッジにおいて、
上ハーフ及び下ハーフの環状枠の少なくとも一方は、対
応する前記外枠部よりも高く前記平坦部から突出するこ
とを特徴とする。
に、本発明の第１の視点のディスクカートリッジは、デ
ィスクを回転可能に収容するディスクカートリッジであ
って、全体として平坦な平坦部と、該平坦部の縁部で平
坦部と直交方向に突出する外枠部と、該外枠部よりも内
側で外枠部と同方向に平坦部から突出する環状枠とを夫
々備える上ハーフ及び下ハーフから構成され、上ハーフ
及び下ハーフが、夫々の外枠部及び環状枠を相互に突き
合せて配置され、外枠部と環状枠との間の位置で相互に
ネジ結合される形式のディスクカートリッジにおいて、
上ハーフ及び下ハーフの環状枠の少なくとも一方は、対
応する前記外枠部よりも高く前記平坦部から突出するこ
とを特徴とする。
【００１２】また、本発明の第２の視点のディスクカー
トリッジは、ディスクを回転可能に収容するディスクカ
ートリッジであって、全体として平坦な平坦部と、該平
坦部の縁部で平坦部と直交方向に突出する外枠部と、該
外枠部よりも内側で外枠部と同方向に平坦部から突出す
る環状枠とを夫々備える上ハーフ及び下ハーフから構成
され、上ハーフ及び下ハーフが、夫々の外枠部及び環状
枠を相互に突き合せて配置され、外枠部と環状枠との間
の位置で相互にネジ結合される形式のディスクカートリ
ッジにおいて、環状枠の内周側に沿って平坦部に環状溝
が形成されることを特徴とする。
トリッジは、ディスクを回転可能に収容するディスクカ
ートリッジであって、全体として平坦な平坦部と、該平
坦部の縁部で平坦部と直交方向に突出する外枠部と、該
外枠部よりも内側で外枠部と同方向に平坦部から突出す
る環状枠とを夫々備える上ハーフ及び下ハーフから構成
され、上ハーフ及び下ハーフが、夫々の外枠部及び環状
枠を相互に突き合せて配置され、外枠部と環状枠との間
の位置で相互にネジ結合される形式のディスクカートリ
ッジにおいて、環状枠の内周側に沿って平坦部に環状溝
が形成されることを特徴とする。
【００１３】
【発明の実施の形態】本発明の第１の視点のディスクカ
ートリッジの一例では、図１に示すように、上ハーフの
環状枠４４に複数個の突起４８を形成し、この突起４８
部分において環状枠４４の上ハーフ平坦部３２からの突
出高さが、上ハーフ外枠部２４の平坦部３２からの突出
高さよりも高くしてある。これにより、上下ハーフ２
０、２２のネジ締め時やドライブ劣化によるセッティン
グ機構の不良時等に発生する上下方向の応力によるハー
フの内反りを緩和し、上ハーフ２０及び下ハーフ２２の
各内周リブ４０相互間の必要な間隔を確保することがで
きる。本例では、下ハーフ２２の図示しない環状枠は周
方向に平坦であるが、これに代えて、上ハーフ２０の環
状枠４４と同様な突起を設けてもよい。また、各ハーフ
の環状枠での突起の形成に代えて、環状枠の全体の高さ
を、外枠部の突出高さよりも高く形成してもよい。
ートリッジの一例では、図１に示すように、上ハーフの
環状枠４４に複数個の突起４８を形成し、この突起４８
部分において環状枠４４の上ハーフ平坦部３２からの突
出高さが、上ハーフ外枠部２４の平坦部３２からの突出
高さよりも高くしてある。これにより、上下ハーフ２
０、２２のネジ締め時やドライブ劣化によるセッティン
グ機構の不良時等に発生する上下方向の応力によるハー
フの内反りを緩和し、上ハーフ２０及び下ハーフ２２の
各内周リブ４０相互間の必要な間隔を確保することがで
きる。本例では、下ハーフ２２の図示しない環状枠は周
方向に平坦であるが、これに代えて、上ハーフ２０の環
状枠４４と同様な突起を設けてもよい。また、各ハーフ
の環状枠での突起の形成に代えて、環状枠の全体の高さ
を、外枠部の突出高さよりも高く形成してもよい。
【００１４】また、本発明の第２の視点のディスクカー
トリッジの一例では、図２及び３に示すように、上ハー
フ２０及び下ハーフ２２の各環状枠４４、４６近傍の平
坦部３０、３２の内面に、ディスクの外縁部１４に沿っ
て環状溝５４、５６を形成している。これにより、ディ
スクの回転中に、ディスク外縁部１４と環状枠４４、４
６近傍の平坦部３０、３２の内面とが接触することを防
止する。
トリッジの一例では、図２及び３に示すように、上ハー
フ２０及び下ハーフ２２の各環状枠４４、４６近傍の平
坦部３０、３２の内面に、ディスクの外縁部１４に沿っ
て環状溝５４、５６を形成している。これにより、ディ
スクの回転中に、ディスク外縁部１４と環状枠４４、４
６近傍の平坦部３０、３２の内面とが接触することを防
止する。
【００１５】本発明者は、回転中の記録ディスクの動作
を研究し、その結果、従来のディスクカートリッジにお
ける異音・発塵の原因が下記の２つの形態により発生し
ていることを突き止めた。まず、図４の断面模式図を参
照し、従来のディスクカートリッジにおけるディスク回
転時の接触の１つの形態について説明する。同図におい
て、各ハーフ２０、２２をネジ締めする前の内周リブ上
下間の間隔（Ｌ）は、Ｌ＝ａ＋ｄ−ｃ−ｆである。ここ
で、ａ及びｄは夫々、上ハーフ２０及び下ハーフ２２の
外枠部２４、２６の平坦部３０、３２外面からの高さ、
ｃ及びｆは夫々、上ハーフ２０及び下ハーフ２２の各内
周リブ４０、４２の平坦部３０、３２外面からの高さで
ある。ここで、上下ハーフ２０、２２をネジ締めして組
み立てた後では、上下の内周リブ４０、４２間の実際の
間隔（ｌ）は、各ハーフ２０、２２がディスク本体側に
向かって撓む「内反り」により、組み立て前の間隔Ｌよ
りも小さくなる。このような内周リブ間の間隔の減少に
より、ディスク回転中にディスク本体１０と内周リブ４
０、４２とが接触して、発塵・異音発生の原因となって
いたものである。
を研究し、その結果、従来のディスクカートリッジにお
ける異音・発塵の原因が下記の２つの形態により発生し
ていることを突き止めた。まず、図４の断面模式図を参
照し、従来のディスクカートリッジにおけるディスク回
転時の接触の１つの形態について説明する。同図におい
て、各ハーフ２０、２２をネジ締めする前の内周リブ上
下間の間隔（Ｌ）は、Ｌ＝ａ＋ｄ−ｃ−ｆである。ここ
で、ａ及びｄは夫々、上ハーフ２０及び下ハーフ２２の
外枠部２４、２６の平坦部３０、３２外面からの高さ、
ｃ及びｆは夫々、上ハーフ２０及び下ハーフ２２の各内
周リブ４０、４２の平坦部３０、３２外面からの高さで
ある。ここで、上下ハーフ２０、２２をネジ締めして組
み立てた後では、上下の内周リブ４０、４２間の実際の
間隔（ｌ）は、各ハーフ２０、２２がディスク本体側に
向かって撓む「内反り」により、組み立て前の間隔Ｌよ
りも小さくなる。このような内周リブ間の間隔の減少に
より、ディスク回転中にディスク本体１０と内周リブ４
０、４２とが接触して、発塵・異音発生の原因となって
いたものである。
【００１６】更に、図５の断面図を参照して、従来のデ
ィスクカートリッジにおけるディスク回転時の接触の第
２の形態について説明する。ディスク回転時には、カー
トリッジ自体が上下方向に振動することがあり、この場
合、通常の回転中においても、同図に示すように、ディ
スク本体１０と、環状枠４４や、環状枠４６近傍のハー
フ平坦部３２の内面とが接触する。これにより、カート
リッジ内部で塵埃や異音が発生していた。また、ドライ
ブ自体の経年劣化によるセッティング機構の不良によっ
ても、カートリッジに上下方向の応力が加わり、同様の
ことが生じていたものである。本発明のディスクカート
リッジの構成により、ディスク回転時における、ディス
ク本体とカートリッジの内周リブとの接触や、ディスク
外周部とカートリッジ環状枠近傍のハーフ平坦部との接
触が防止できる。
ィスクカートリッジにおけるディスク回転時の接触の第
２の形態について説明する。ディスク回転時には、カー
トリッジ自体が上下方向に振動することがあり、この場
合、通常の回転中においても、同図に示すように、ディ
スク本体１０と、環状枠４４や、環状枠４６近傍のハー
フ平坦部３２の内面とが接触する。これにより、カート
リッジ内部で塵埃や異音が発生していた。また、ドライ
ブ自体の経年劣化によるセッティング機構の不良によっ
ても、カートリッジに上下方向の応力が加わり、同様の
ことが生じていたものである。本発明のディスクカート
リッジの構成により、ディスク回転時における、ディス
ク本体とカートリッジの内周リブとの接触や、ディスク
外周部とカートリッジ環状枠近傍のハーフ平坦部との接
触が防止できる。
【００１７】
【実施例】以下、更に添付図面を参照し、実施例に基づ
いて本発明をより詳細に説明する。図１は、本発明の実
施例１のディスクカートリッジの構成を示す展開斜視図
である。同図において、従来のディスクカートリッジと
の差異は、環状枠の形状、寸法の相違及び内周リブの寸
法の選択のみであり、その他の点は従来のディスクカー
トリッジと同様である。同図の参照符号は図１と統一し
てあり、従来と同様な部分については、その説明を省略
する。
いて本発明をより詳細に説明する。図１は、本発明の実
施例１のディスクカートリッジの構成を示す展開斜視図
である。同図において、従来のディスクカートリッジと
の差異は、環状枠の形状、寸法の相違及び内周リブの寸
法の選択のみであり、その他の点は従来のディスクカー
トリッジと同様である。同図の参照符号は図１と統一し
てあり、従来と同様な部分については、その説明を省略
する。
【００１８】実施例１では、上ハーフ２０の環状枠４４
の一部で平坦部３０内面からの突出高さを高くするため
に、上ハーフ２０の環状枠４４の一部に突起４８を形成
してある。下ハーフ２２の図示しない環状枠は、周方向
に平坦に形成してあり、また、下ハーフ２２では、環状
枠と外枠部の突出高さは同じとしてある。従って、上ハ
ーフ２０の環状枠４４の突起４８により、環状枠の全体
としての突出高さが、外枠部の突出高さよりも高くな
る。この構成により、環状枠と外枠部との中間位置でネ
ジを締め付けた際には、ハーフ２０、２２に生ずる内反
りが防止される。ここで、突起４８を形成する位置を、
ネジ締め部３４に一番近い部分に設定すると、特に効果
的である。上ハーフ平坦部３０内面からの突起４８の高
さと、上ハーフ外枠部２４の上ハーフ平坦部３０内面か
らの高さの差は、好ましくは、0.02〜O.1mm、更に好ま
しくは、0.04〜0.08mmである。この程度の高さの差であ
れば、上下ハーフを相互にネジ結合した際に、上下ハー
フ間の環状枠部分に実質的には隙間が生じない。
の一部で平坦部３０内面からの突出高さを高くするため
に、上ハーフ２０の環状枠４４の一部に突起４８を形成
してある。下ハーフ２２の図示しない環状枠は、周方向
に平坦に形成してあり、また、下ハーフ２２では、環状
枠と外枠部の突出高さは同じとしてある。従って、上ハ
ーフ２０の環状枠４４の突起４８により、環状枠の全体
としての突出高さが、外枠部の突出高さよりも高くな
る。この構成により、環状枠と外枠部との中間位置でネ
ジを締め付けた際には、ハーフ２０、２２に生ずる内反
りが防止される。ここで、突起４８を形成する位置を、
ネジ締め部３４に一番近い部分に設定すると、特に効果
的である。上ハーフ平坦部３０内面からの突起４８の高
さと、上ハーフ外枠部２４の上ハーフ平坦部３０内面か
らの高さの差は、好ましくは、0.02〜O.1mm、更に好ま
しくは、0.04〜0.08mmである。この程度の高さの差であ
れば、上下ハーフを相互にネジ結合した際に、上下ハー
フ間の環状枠部分に実質的には隙間が生じない。
【００１９】上ハーフ２０の内周リブ４０は、平坦部３
０のディスク内周側の非記録領域に対向する位置に、少
なくとも幅0.5mm以上、望ましくは幅1〜13mm、さらに望
ましくは幅1〜10mmの範囲で設ける。内周リブ４０のハ
ーフ平坦部３０からの高さは、ディスクの厚さ、上下ハ
ーフの肉厚等によっても異なるが、ディスク回転中にお
いてディスク１０が内周リブに接触しない状態で保持し
得る高さであれば良い。例えば、上ハーフ平坦部３０よ
りも通常0.1〜1mm高い程度である。下ハーフの内周リブ
の構成についても上ハーフの内周リブ４０の構成と同様
である。
０のディスク内周側の非記録領域に対向する位置に、少
なくとも幅0.5mm以上、望ましくは幅1〜13mm、さらに望
ましくは幅1〜10mmの範囲で設ける。内周リブ４０のハ
ーフ平坦部３０からの高さは、ディスクの厚さ、上下ハ
ーフの肉厚等によっても異なるが、ディスク回転中にお
いてディスク１０が内周リブに接触しない状態で保持し
得る高さであれば良い。例えば、上ハーフ平坦部３０よ
りも通常0.1〜1mm高い程度である。下ハーフの内周リブ
の構成についても上ハーフの内周リブ４０の構成と同様
である。
【００２０】図２は、本発明の実施例２のディスクカー
トリッジの展開図であり、図３はその断面図である。本
実施例では、環状枠４４、４６の内周側直近の平坦部３
０、３２の内面に環状溝５４、５６を形成してある。こ
の環状溝５４、５６の形成により、ディスク回転時に、
図５に示したような、環状枠４４、４６の近傍におい
て、各ハーフの平坦部とディスク１０の外縁部１４とが
接触して発生する発塵・異音を防止している。環状溝５
４、５６は、環状枠４４、４６内周側の近傍に設ける。
溝の深さは、好ましくは、0.05〜0.3mm、更に好ましく
は、0.1〜0.2mmである。溝の幅は、好ましくは、0.5〜
1.5mm、更に好ましくは、0.8〜1.0mmである。溝形状は
断面が矩形状に限らず、滑らかな曲面形状でもよい。
トリッジの展開図であり、図３はその断面図である。本
実施例では、環状枠４４、４６の内周側直近の平坦部３
０、３２の内面に環状溝５４、５６を形成してある。こ
の環状溝５４、５６の形成により、ディスク回転時に、
図５に示したような、環状枠４４、４６の近傍におい
て、各ハーフの平坦部とディスク１０の外縁部１４とが
接触して発生する発塵・異音を防止している。環状溝５
４、５６は、環状枠４４、４６内周側の近傍に設ける。
溝の深さは、好ましくは、0.05〜0.3mm、更に好ましく
は、0.1〜0.2mmである。溝の幅は、好ましくは、0.5〜
1.5mm、更に好ましくは、0.8〜1.0mmである。溝形状は
断面が矩形状に限らず、滑らかな曲面形状でもよい。
【００２１】以上、本発明をその好適な実施例に基づい
て説明したが、本発明のディスクカートリッジは、上記
実施例の構成にのみ限定されるものではなく、上記実施
例の構成から種々の修正及び変更を施したディスクカー
トリッジも、本発明の範囲に含まれる。
て説明したが、本発明のディスクカートリッジは、上記
実施例の構成にのみ限定されるものではなく、上記実施
例の構成から種々の修正及び変更を施したディスクカー
トリッジも、本発明の範囲に含まれる。
【００２２】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明のディス
クカートリッジは、ディスク回転時におけるディスクカ
ートリッジ内での発塵を抑えることにより、ディスク表
面に塵埃が付着して生ずる故障の発生を防止して、情報
の記録・再生における信頼性を向上させる。また、ディ
スク回転中の異音の発生を防止することで、快適なディ
スク操作を可能とする。
クカートリッジは、ディスク回転時におけるディスクカ
ートリッジ内での発塵を抑えることにより、ディスク表
面に塵埃が付着して生ずる故障の発生を防止して、情報
の記録・再生における信頼性を向上させる。また、ディ
スク回転中の異音の発生を防止することで、快適なディ
スク操作を可能とする。
【図１】本発明の実施例１のディスクカートリッジの全
体構成を示す展開斜視図。
体構成を示す展開斜視図。
【図２】本発明の実施例２のディスクカートリッジの全
体構成を示す展開斜視図。
体構成を示す展開斜視図。
【図３】図２のディスクカートリッジの断面図。
【図４】従来のディスクカートリッジにおける接触の１
形態を示す模式的断面図。
形態を示す模式的断面図。
【図５】従来のディスクカートリッジにおける接触の別
の形態を示す模式的断面図。
の形態を示す模式的断面図。
【図６】従来のディスクカートリッジの全体の構成を示
す展開斜視図。
す展開斜視図。
【図７】従来のディスクカートリッジの断面図。
１０ ディスク本体
１４ ディスク外縁部
１８ マグネットクランプ（チャッキング）用ハブ
２０ 上ハーフ
２２ 下ハーフ
２４、２６ 外枠部
３０、３２ 平坦部
３４ ネジ穴
３６、３８ ヘッド挿入口
４０、４２ 内周リブ
４４、４６ 環状枠
４８ 環状枠突起
５０ ディスク回転用円環状磁性体
５２ ハブのハット部
５４、５６ 環状溝
─────────────────────────────────────────────────────
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(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
G11B 23/02
G11B 23/03 604
Claims (3)
- 【請求項１】 ディスクを回転可能に収容するディスク
カートリッジであって、全体として平坦な平坦部と、該
平坦部の縁部で平坦部と直交方向に突出する外枠部と、
該外枠部よりも内側で外枠部と同方向に平坦部から突出
する環状枠とを夫々備える上ハーフ及び下ハーフから構
成され、該上ハーフ及び下ハーフが、夫々の外枠部及び
環状枠を相互に突き合せて配置され、外枠部と環状枠と
の間の位置で相互にネジ結合される形式のディスクカー
トリッジにおいて、 上ハーフ及び下ハーフの環状枠の少なくとも一方は、対
応する前記外枠部よりも高く前記平坦部から突出するこ
とを特徴とするディスクカートリッジ。 - 【請求項２】 前記環状枠は、複数個の突起を有し、該
突起部分において前記外枠部よりも高く突出する、請求
項１に記載のディスクカートリッジ。 - 【請求項３】 ディスクを回転可能に収容するディスク
カートリッジであって、全体として平坦な平坦部と、該
平坦部の縁部で平坦部と直交方向に突出する外枠部と、
該外枠部よりも内側で外枠部と同方向に平坦部から突出
する環状枠とを夫々備える上ハーフ及び下ハーフから構
成され、該上ハーフ及び下ハーフが、夫々の外枠部及び
環状枠を相互に突き合せて配置され、外枠部と環状枠と
の間の位置で相互にネジ結合される形式のディスクカー
トリッジにおいて、 環状枠の内周側に沿って平坦部に環状溝が形成されてお
り、 上ハーフ及び下ハーフの環状枠の少なくとも一方は、対
応する前記外枠部よりも高く前記平坦部から突出する こ
とを特徴とするディスクカートリッジ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24680495A JP3456807B2 (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | ディスクカートリッジ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24680495A JP3456807B2 (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | ディスクカートリッジ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0973748A JPH0973748A (ja) | 1997-03-18 |
| JP3456807B2 true JP3456807B2 (ja) | 2003-10-14 |
Family
ID=17153936
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24680495A Expired - Fee Related JP3456807B2 (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | ディスクカートリッジ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3456807B2 (ja) |
-
1995
- 1995-08-31 JP JP24680495A patent/JP3456807B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0973748A (ja) | 1997-03-18 |
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Legal Events
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