JP2554047Y2 - 車両用車椅子乗降補助装置 - Google Patents

車両用車椅子乗降補助装置

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JP2554047Y2
JP2554047Y2 JP1658892U JP1658892U JP2554047Y2 JP 2554047 Y2 JP2554047 Y2 JP 2554047Y2 JP 1658892 U JP1658892 U JP 1658892U JP 1658892 U JP1658892 U JP 1658892U JP 2554047 Y2 JP2554047 Y2 JP 2554047Y2
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  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は車椅子に座った人が車両
に乗り降りすることを補助するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば身体障害者が車椅子に座ったまま
バス等の車両に乗り降りすることを補助する装置とし
て、従来、図5に示すものが供されている。これは、車
体の後部開口にアーム1を介してプラットホーム2を車
内から出し入れ可能に設けた構成である。この構成で、
油圧シリンダ3にてアーム1をアームガイド4に沿って
駆動させれば、プラットホーム2が車内に収納された状
態と、同図に示すように車外の路面上に繰り出された状
態との間で移動される。なお、油圧シリンダ3は、アー
ムガイド4の近傍に設けたパワーリフトモータ5にて発
生させた油圧を利用して駆動される。
【0003】従って、車椅子に座ったままでバスの車内
に乗り込むには、例えば補助者が図示しないスイッチを
操作して油圧シリンダ3を作動させ、プラットホーム2
を路面上への繰り出し状態とし、ここに車椅子を乗り上
げさせる。次に、再びスイッチを操作して油圧シリンダ
3を作動させることにより、プラットホーム2を上昇さ
せて車椅子を載せたまま車内への収納状態とし、そこか
ら車椅子を車内に乗り入れる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記構成の
装置では、アームガイド4、油圧シリンダ3、プラット
ホーム2等を備えた大掛かりな構造であるから、車両本
来の車室スペースが大きく減殺されて居住性が悪くな
り、また、重量が重く車両の走行性能も低下させるとい
う欠点がある。
【0005】そこで、本考案の目的は、車両の居住性や
走行性能を極力損なうことがない車両用車椅子乗降補助
装置を提供するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案に係る車両用車椅
子乗降補助装置は、車両の乗降口の下縁部から路面にか
けて渡され車椅子の車輪を載せて走行させ得る一対のス
ロープ板と、このスロープ板を回動可能とするヒンジ部
とを備える。スロープ板は、ヒンジ部によって、乗降口
の下縁部から路面にかけて渡された車椅子乗り上げ位置
と、その路面側の端部が上昇してスロープ板が車体のフ
ロアとほぼ直線的に連なった状態となる車椅子進入位置
との間で回動可能とされる。また、スロープ板の路面側
の端部には一端部にキャスター部を備えた立ち上げレバ
ーが設けられており、この立ち上げレバーの他端部を引
き起こして立ち上げると、スロープ板を車椅子乗り上げ
位置から車椅子進入位置へ回動させることができる構成
である。
【0007】
【作用】乗客が例えば車椅子等に座ったまま車両に乗り
込むには、まずスロープ板を車両の下縁部から路面にか
けて渡された車椅子乗り上げ位置にセットする。この状
態で、車椅子の車輪をスロープ板の上に乗り上げさせ
る。
【0008】次いで、例えば補助者が立ち上げレバーを
キャスター部とは反対側の端部を握り、これを引き起こ
すことにより立ち上げレバーを立ち上げてスロープ板の
路面側の端部を上昇させる。これにより、車椅子を載せ
たままのスロープ板が車体のフロアとほぼ直線的に連な
った状態となる車椅子進入位置にまで回動される。そこ
で、車椅子を車内に向かって走行させれば、簡単に車内
に乗り移ることができる。
【0009】
【考案の効果】このように本考案の車椅子乗降補助装置
によれば、大掛かりなプラットホームや油圧装置が不要
であるから、全体の構造が極めて簡単であり、スペース
が小さくて済むと共に軽量であり、車両の居住性や走行
性能を損なうことがないという優れた効果を奏する。
【0010】
【実施例】以下、本考案の一実施例について図1ないし
図3を参照して説明する。
【0011】図1には車両の後方から本考案装置を見た
図が描かれている。本実施例の装置が付設されている車
両は、例えばワンボックスタイプであって車体11の後
部に跳ね上げ式のバックドア12が設けられ、これを同
図に示すように開放させると、車椅子用の乗降口13が
開く構成である。
【0012】車体11のフロア11aの後部には、乗降
口13の下縁部に相当する部分に2個のヒンジ14が固
定され、各ヒンジ14に細長いスロープ板15が取り付
けられている。従って、両スロープ板15は車体11に
対して回動可能となっており、同図に示したように一端
側が乗降口13の下縁部に連なると共に他端側が路面R
上に置かれた状態(以下「車椅子乗り上げ位置」とい
う)から、その他端側を上方に持ち上げる方向(同図矢
印Aに示す方向)に回動させることができる。
【0013】なお、各スロープ板15は幅方向の両側に
ガイド壁15aが形成されていて角形の樋状をなし、ま
た路面Rに置かれる側には三角柱状の車止め15bが設
けられている。
【0014】また、各スロープ板15の他端側には軸受
片15cが下向きに形成されており、ここに枢軸16が
支持されている。この枢軸16の両端には両スロープ板
15の外側に位置して2本の立ち上げレバー17が回動
可能に取り付けられており、その立ち上げレバー17が
スロープ板15に対して回動可能にされている。
【0015】両立ち上げレバー17の一端側にはシャフ
ト18が貫通して設けられており、ここにキャスター1
9が回動可能に取り付けられている。また、両立ち上げ
レバー17の他端側は、ハンドル20によって互いに連
結されている。
【0016】この構成で、立ち上げレバー17の枢軸1
6による支持点は、その支持点とキャスター19との間
の距離D1 が車両のフロア11aの路面Rからの高さ寸
法にほぼ等しくなるように設定されている。また、その
枢軸16による支持点からハンドル20までの間の長さ
寸法D2 は、上述の距離D1 よりも充分に長く設定され
て大きなレバー比が得られるようになっている。
【0017】なお、前記軸受片15cには、図2に示す
ようにストッパピン21が突設され、立ち上げレバー1
7を図1に示す状態から矢印A方向に回動させてスロー
プ板15と立ち上げレバー17とのなす角度αが直角を
越えるようになったときに立ち上げレバー17がそのス
トッパピン21に当接するようになっている(図3参
照)。また、使用しない場合にはスロープ板15は図1
に示す状態から車内側に回動され、スロープ板15及び
立ち上げレバー17がほぼ垂直状態となったところで図
示しないロック機構によって車内への収納状態に保持さ
れ、その状態で車両のバックドア12を閉鎖できるよう
になっている。
【0018】次に、本実施例の作用を説明する。まず、
車椅子に座ったままでの乗り込み手順を説明する。補助
者がバックドア12を開放し、図示しないロック機構を
外して両スロープ板15を手前に回動させ、図1に示す
ようにスロープ板15の先端部が路面R上に着く「車椅
子乗り上げ位置」まで回動させる。この状態では、立ち
上げレバー17は路面R上に沿って延びている。
【0019】そこで、車椅子を前進させ、図2(A)に
示すようにスロープ板15の車止め15bを越えて車椅
子Fの車輪wをスロープ板15上に乗り上げさせる。車
輪wが車止め15bをいったん乗り越えれば、車椅子F
の車輪wは車止め15bにより止められるから、スロー
プ板15が傾斜していても車椅子Fが路面R上に戻され
てしまうことはない。
【0020】次に、例えば補助者が立ち上げレバー17
のハンドル20を握り、これを図1中の矢印A方向に引
き上げる。すると、立ち上げレバー17のキャスター1
9が路面R上を転がりながら、立ち上げレバー17がス
ロープ板15に対して立ち上がる方向に回動するから、
上に車椅子Fを載せたままスロープ板15の路面R側の
端部が持ち上げられる。そして、図2(B)に示すよう
に立ち上げレバー17がスロープ板15に対して直角を
越えるような角度にまで回動したところでストッパピン
21に当接し、ハンドル20から手を離しても、その状
態を維持するようになる。この状態では、スロープ板1
5がほぼ水平状態になり、車体11のフロア11aとほ
ぼ直線的に連なった状態となる(以下この状態を「車椅
子進入位置」という)。この「車椅子進入位置」では、
立ち上げレバー17のキャスター19が路面R上を自由
に転がり得るようになっており、立ち上げレバー17と
スロープ板15とがなす角度αは90度以上であるか
ら、立ち上げレバー17は車椅子Fの重量を受けて図中
矢印A方向に回動しようとしている。しかし、この立ち
上げレバー17はストッパピン21に当接してそれ以上
の回動が規制された状態にあるため、スロープ板15は
ほぼ水平状態の「車椅子進入位置」に固定された状態に
ある。
【0021】そこで、車椅子Fをスロープ板15上を車
内方向に走行させれば、スロープ板15上から車内のフ
ロア11a上に簡単に乗り移ることができる。この後
は、スロープ板15をほぼ垂直状態となるように回動さ
せてロック機構にてロックし、バックドア12を閉じれ
ば車両の走行が可能になる。
【0022】なお、逆に車内から路面R上に降りるに
は、まず車両のバックドア12を開放してスロープ板1
5を図2(B)に示す「車椅子進入位置」にセットし、
ここに車椅子Fを乗り出させる。そして、その状態か
ら、補助者がハンドル20を握って立ち上げレバー17
を同図矢印Aとは逆方向に回動させ、スロープ板15を
図2(A)に示す「車椅子乗り上げ位置」にまで回動さ
せ、車椅子Fを路面R上に乗り出させればよい。
【0023】このように本実施例の装置では、スロープ
板15や立ち上げレバー17等の簡単な構造によって構
成でき、従来の油圧機構を利用した大掛かりな装置に比
べて占有スペースが極めて小さく、また軽量である。こ
のため、車両の居住性を損なうことがなく、また重量増
によって車両の走行性能を低下させることもない。ま
た、立ち上げレバー17にはキャスター19が設けられ
ているから、その引き上げレバー17のハンドル20を
引き上げればキャスター19が路面R上を転がって立ち
上げレバー17を軽く引き起こすことができる。
【0024】しかも、特に本実施例では、立ち上げレバ
ー17の枢軸16からハンドル20までの長さ寸法D2
を、枢軸16からキャスター19との間の距離D1 より
も十分に長く設定して大きなレバー比が得られるように
しているから、人が乗った重い車椅子Fを持ち上げる場
合であっても、立ち上げレバー17をいっそう軽く引き
起こすことができる。しかも、立ち上げレバー17に突
設したストッパピン21の位置を、スロープ板15と立
ち上げレバー17とのなす角度αが直角を越えるように
なったときに立ち上げレバー17がストッパピン21に
当接する位置に設定したから、スロープ板15を「車椅
子進入位置」に安定的に保持することができる。
【0025】なお、本考案は上記した実施例に限定され
るものではなく、例えば次のような変更が可能である。
【0026】(1)上記実施例ではスロープ板15を垂
直状態にして車室内に収納可能にしたが、本考案はこれ
に限られず、例えば更に回動させて車体11のフロア1
1aに重ねるようにして車室内に収納する構成としても
よく、或いは、スロープ板をフロア内に収納して使用時
にはここから引き出すように構成してもよい。
【0027】(2)また、スロープ板は必ずしも車体に
ヒンジを介して連結しておかなくとも、例えば図3に示
したように車体11のフロア11aに係合部31を設
け、これにスロープ板32に連結したヒンジ部33を着
脱可能に連結する構成としてもよい。更に、このように
スロープ板32を車体11に対して着脱可能にした場合
には、スロープ板及び立ち上げレバーを折り畳み構造と
することが容易になり、省スペース化にいっそう効果的
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す斜視図
【図2】スロープ板を車椅子乗り上げ位置とした状態で
の縦断面図
【図3】スロープ板を車椅子進入位置とした状態での側
面図
【図4】本考案の他の実施例を示す斜視図
【図5】従来の車椅子乗降補助装置を示す斜視図
【符号の説明】
11…車体 11a…フロア 13…乗降口 14,33…ヒンジ(ヒンジ部) 15,32…スロープ板 17…立ち上げレバー 19…キャスター 20…キャスター F…車椅子 R…路面

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の乗降口への車椅子の乗降を補助す
    るためのものであって、 前記乗降口の下縁部から路面にかけて渡され、前記車椅
    子の車輪を載せて走行させ得る一対のスロープ板と、 このスロープ板を、乗降口の下縁部から路面にかけて渡
    された車椅子乗り上げ位置と、その路面側の端部が上昇
    してスロープ板が車体のフロアとほぼ直線的に連なった
    状態となる車椅子進入位置との間で回動可能とするヒン
    ジ部と、 前記スロープ板の路面側の端部に回動可能に設けられ、
    一端部にキャスター部を備えて他端部を引き起こして立
    ち上げることにより前記スロープ板を車椅子乗り上げ位
    置から車椅子進入位置へ回動させる立ち上げレバーとを
    具備してなる車両用車椅子乗降補助装置。
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