JP2553494B2 - 磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド

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JP2553494B2
JP2553494B2 JP60096597A JP9659785A JP2553494B2 JP 2553494 B2 JP2553494 B2 JP 2553494B2 JP 60096597 A JP60096597 A JP 60096597A JP 9659785 A JP9659785 A JP 9659785A JP 2553494 B2 JP2553494 B2 JP 2553494B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、磁気記録媒体に情報を書き込む記録ヘッド
の機能、および磁気記録媒体に記録された情報を読み出
す再生ヘッドの機能が1つに複合された磁気ヘッドに関
するものである。
〔背景技術〕
例えば、フロッピーディスクドライブ、ビデオテープ
レコーダなどの磁気記録装置においては、記録ヘッドお
よび再生ヘッドを格別に配置した場合に生ずる両ヘッド
の角度調整およびトラック調整の困難性を解消するた
め、両ヘッドの機能が1つに複合された磁気ヘッドが用
いられる。
ところで、磁気ヘッドのギャップ長と記録効率および
再生効率との間には、次のような関係がある。即ち、記
録媒体に情報を書き込む場合には、ギャップ長が広い磁
気ヘッドを用いた方が記録効率が高く、深い書き込みが
可能となり、反対に記録媒体に記録された情報を読み出
す場合には、ギャップ長が狭い磁気ヘッドを用いた方が
再生効率が高くなる。一方、磁気ヘッドのギャップ長と
記録密度特性との間には、ギャップ長を広くすると記録
密度が小さくなり、ギャップ長を狭くすると記録密度が
大きくなるという関係がある。このため、ただ1つのギ
ャップ部を備え、記録ヘッドとしての機能と再生ヘッド
としての機能を使い分けるように構成された磁気ヘッド
においては、ギャップ長を広く設定しておけば記録効率
を向上することが可能となるが、反面、再生効率および
記録密度の低下をきたし、逆に、ギャップ長を狭く設定
すると再生効率および記録密度特性は向上するが、記録
効率が低下してしまうという相反する課題をかかえてい
る。
この点に関し、従来は、記録密度特性重視の立場か
ら、ギャップ長を狭くする方向にある。しかしながら、
ギャップ長を狭くすることは、上記のように、記録効率
の低下をもたらし、結果として次のような不具合を生ず
る。即ち、記録媒体としてメタルテープなど保持力の高
いものを用いた場合、これに記録するのに必要な磁界を
得ることができず、記録が浅くなって記録が不安定にな
る。また、消去ヘッドを備えず、既記録部の上から新た
な情報を重ね書きすることによって新たな情報を繰返し
記録するようにしたフロッピーディスクドライブなどの
磁気記録装置においては、深い記録ができないため、以
前に記録された情報が完全に消去されないなどの不具合
を生じ易い。
このような不具合を防止するため、従来、ギャップ突
き合せ部にコア部材を構成する磁性材料に比べて飽和磁
束密度および透磁率の高い磁性材料の薄膜を形成して、
ギャップ部の飽和磁束密度を高め、狭ギャップ化による
記録効率の低下を補償するようにした磁気ヘッドが知ら
れている。
しかしながら、上記の手段を施すことによる記録効率
の上昇率は、コア部材の飽和磁束密度とギャップ突き合
せ部に形成される磁性材料の飽和磁束密度の比によって
ほぼ定まるので、記録効率を任意に選択することができ
ないばかりでなく、磁気ヘッドの特性が不均一になると
いう欠点がある。例えば、コア部材としてMn−Znフェラ
イトを用い、また、高飽和磁束密度・高透磁率の磁性材
料としてアモリファスを用いた場合、Mn−Znフェライト
の飽和磁束密度は3000乃至3400ガウスであり、アモルフ
ァスの飽和磁束密度は、5000乃至7000ガウス(特公昭51
−73920号)であるので、この磁気ヘッドの記録効率
は、Mn−Znフェライトのみからなるコア材を用いたもの
に比して約1.5倍乃至2.3倍の間で不均一になることが判
る。
〔発明の目的〕
本発明は上記した従来の磁気ヘッドの問題点を解消
し、記録効率および再生効率が高く、かつ、記録密度特
性に優れた磁気ヘッドを提供することにある。
〔発明の概要〕
本発明は、上記の目的を達成するため、磁気記録媒体
に情報を書き込む記録ヘッドの機能、および磁気記録媒
体に記録された情報を読み出す再生ヘッドの機能が1つ
に複合された磁気ヘッドにおいて、2つのコア半体の対
向面に、当該コア半体を構成する磁性材料よりも飽和磁
束密度が高い磁性材料からなる第1の薄膜を形成し、こ
の第1の薄膜の表面の夫々に、透磁率が高く、かつ前記
第1の薄膜を構成する磁性材料よりも飽和磁束密度が低
い磁性材料からなる第2の薄膜を形成し、この第2の薄
膜の表面に形成されるギャップ突き合せ部に非磁性のギ
ャップ部材を介して前記2つのコア半体を結合した。
〔実施例〕
第1図は本発明に係る磁気ヘッドの斜視図であり、第
2図は第1図に示す磁気ヘッドの平面図である。
これらの図において、1a,1bはコア半体、2はこのコ
ア半体1a,1bに形成された巻線窓、8はコア半体1a,1bの
対向面6および傾斜面7に形成された第1の薄膜、9は
第1の薄膜8上に積層された第2の薄膜、4は薄膜9の
突き合せ面に介設されたギャップ、5は一体に突き合わ
されたコア半体1a,1bの側面に形成される凹陥部を充填
する非磁性の充填材を示す。
コア半体1a,1bはMn−Znフェライトによって形成され
ており、所定のトラック幅wを有する対向面6の両側に
傾斜面7を形成してある。
第1の薄膜8は、例えばセンダスト、アモルファスな
ど、コア半体1a,1bを構成するMn−Znフェライトに比べ
て飽和磁束密度および透磁率が高い材料をもって形成さ
れる。一方、第2の膜9は、例えばFe20Ni20Co38Si8B14
など、コア半体1a,1bを構成するMn−Znフェライトに比
して飽和磁束密度が低く、かつ、透磁率が高い磁性材料
によって形成される。これら第1および第2の薄膜8,9
は、スパッタリングなど公知に属する薄膜形成手段によ
って形成される。ギャップ4は、例えばSiOなどの非磁
性材料を、前記第1および第2の薄膜8,9と同様に、ス
パッタリングなどすることによって形成される。前記薄
膜9および前記ギャップ4の厚さは、設計上任意に選択
可能であるが、記録効率、再生効率および記録密度を考
慮した場合、前記薄膜9の厚さは1.5μm乃至2.0μm程
度、また前記ギャップ4の厚さは0.3μm乃至0.5μm程
度が良好である。
上記実施例の磁気ヘッドは、ギャップ突き合せ部に低
飽和磁束密度の第2の薄膜9を形成したので、記録時、
該第2の薄膜9が磁気的に飽和してギャップ長が実質上
第1の薄膜8の対向面間の間隔tに拡大され、記録効率
を向上することができる。この場合、コア半体1a,1bの
対向面6に高飽和磁束密度の第1の薄膜8を形成したの
で、ギャップ部から分布の鋭い磁界が発生し、更に記録
効率を高めることができる。反面、再生時は、記録媒体
からの磁束密度が小さいので第2の薄膜9が磁気的に飽
和することがなく、狭幅に形成された本来のギャップ4
の厚さがギャップ長として機能するので、再生効率が高
くなる。
なお、上記実施例では、第2の薄膜9を、コア半体1
a,1bを構成する磁性材料よりも透磁率が高い材料にて形
成したので、磁気抵抗が小さく、該第2の薄膜層9の存
在によって再生効率が低下することを抑制できる利点を
有し、特に推奨される。しかしながら、第2の薄膜9の
膜厚が2.0μm以下である場合には、上記磁気抵抗の影
響が少ないので、前記第2の薄膜9の透磁率がコア半体
1a,1bを構成するMn−Znフェライトと同等ないしはそれ
以下であっても実用に供し得る。
また、上記実施例では、第1の薄膜8を、コア半体1
a,1bを構成する磁性材料よりも透磁率が高い材料にて形
成したが、必ずしも透磁率が高い磁性材料でなくてもよ
く、コア半体1a,1bを構成する磁性材料よりも高い飽和
磁束密度を有すれば充分である。
さらに、上記実施例の磁気ヘッドは、コア半体1a,1b
としてMn−Znフェライトからなるものを用いてので、渦
電流損が少なく、かつ耐摩耗性に優れる。
本発明の要旨は、コア半体1a,1bの対向面6に、コア
半体1a,1bを構成する磁性材料よりも高飽和磁束密度の
磁性材料からなる第1の薄膜8を設けると共に、この第
1の薄膜8上に、この第1の薄膜8を構成する磁性材料
よりも低飽和磁束密度の磁性材料からなる第2の薄膜9
を積層した点に存するのであって、ヘッド各部の形状お
よび材料が上記実施例に限定されるものではない。これ
らについては、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜設
計できる。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、記録時にギャッ
プ長が第1の薄膜の対向面にまで実質的に拡大するの
で、記録効率が高くなり、深い書き込みが可能となる。
従って、高保持力を有する記録済みの情報の上から重ね
書きするとによって再記録を行うようにした磁気記録装
置にも適用可能となる。一方、再生時にはギャップ長
が、狭幅に形成された本来のギャップ長となるので、再
生効率が高く、高密度化の要請をも満足することができ
る。かように、本発明によれば、予じめ第2の薄膜の厚
さを適宜調整しておくことによって、記録時および再生
時のギャップ長を夫々所定の値に調整することができる
ので、ギャップ突き合せ部に高飽和磁束密度の薄膜を形
成することによりギャップ長の狭幅化による記録効率の
低下を補償するようにした従来の磁気ヘッドに比べて、
磁気ヘッドの実用性および汎用性を大幅に向上すること
ができる。
また、各コア半体の夫々に第1の薄膜と第2の薄膜と
を形成したので、記録時と再生時におけるギャップ長の
中心を一定にすることができ、記録信号と再生信号の同
期をとるための特別な回路を必要としないので、記録再
生装置の回路構成を簡単にできる。また、これと共に、
各コア半体の夫々に第1の薄膜と第2の薄膜とを形成し
たので、各コア半体を同一の製造工程を経て製造するこ
とができ、記録ヘッドの機能および再生ヘッドの機能が
1つに複合された磁気ヘッドの製造を容易なものにする
ことができる。さらに、各コア半体の夫々に高飽和磁束
密度材料からなる第1の薄膜を形成したので、ギャップ
に高密度の磁束を集中することができ、記録効率の高い
磁気ヘッドを構成できる。また、各コア半体の夫々に高
透磁率かつ低飽和磁束密度材料からなる第2の薄膜を形
成したので、再生時にコイルの周囲に高透磁率磁性材料
のループを構成することができ、再生効率の高い磁気ヘ
ッドを構成できる。
【図面の簡単な説明】
添付の図面は本発明の実施例を示すものであって、第1
図は磁気ヘッドの斜視図、第2図は第1図に示す複合型
磁気ヘッドの平面図である。 1a,1b:コア半体、2:巻線窓、4:再生用ギャップ、5:非磁
性充填材、6:対向面、7:傾斜面、8:第1の薄膜、9:第2
の薄膜。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気記録媒体に情報を書き込む記録ヘッド
    の機能、および磁気記録媒体に記録された情報を読み出
    す再生ヘッドの機能が1つに複合された磁気ヘッドにお
    いて、2つのコア半体の対向面に、当該コア半体を構成
    する磁性材料よりも飽和磁束密度が高い磁性材料からな
    る第1の薄膜を形成し、この第1の薄膜の表面の夫々
    に、透磁率が高く、かつ前記第1の薄膜を構成する磁性
    材料よりも飽和磁束密度が低い磁性材料からなる第2の
    薄膜を形成し、この第2の薄膜の表面に形成されるギャ
    ップ突き合せ部に非磁性のギャップ部材を介して前記2
    つのコア半体を結合したことを特徴とする磁気ヘッド。
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JPS6087411A (ja) * 1983-10-20 1985-05-17 Yaskawa Electric Mfg Co Ltd 磁気ヘッド
JPS60123716U (ja) * 1984-01-27 1985-08-21 ティーディーケイ株式会社 磁気ヘツド

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