JPS61255512A - 複合型磁気ヘツド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、磁気記録媒体に情報を書き込む記録ヘッドの
機能、および磁気記録媒体に記録された情報を読み出す
再生ヘッドの機能が１つに複合された複合型磁気ヘッド
に関するものである。

〔背景技術〕

例えば、フロッピーディスクドライブ、ビデオテープレ
コーダなどの磁気記録装置においては、記録ヘッドおよ
び再生ヘッドを各別に配置した場合に生ずる両ヘッドの
角度ｌ！ｌｌ！１およびトラック調整の困難性を解消す
るため、両ヘッドの機能が１つに複合された複合型の磁
気ヘッドが用いられる。

ところで、磁気ヘッドのギャップ長と記録効率および再
生効率との間には、次のような関係がある。

即ち、記録媒体に情報を書き込む場合には、ギャップ長
が広い磁気ヘッドを用いた方が記録効率が高く、深い書
き込みが可能となり、反対に記録媒体に記録された情報
を読み出す場合には、ギャップ長が狭い磁気ヘッドを用
いた方が再生効率が高くなる。一方、磁気ヘッドのギャ
ップ長と記録密度特性との間には、ギャップ長を広くす
ると記録密度が小さくなり、ギャップ長を狭くすると記
録密度が大きくなるという関係がある。このため、只１
つのギャップ部を備え、記録ヘッドとしての機能と再生
ヘッドとしての機能を使い分けるように構成された複合
型磁気ヘッドにおいては、ギャップ長を広く設定してお
けば記録効率を向上することが可能となるが、反面再生
効率および記録密度の低下をきたし、逆に、ギャップ長
を狭く設定すると再生効率および記録密度特性は向上す
るが、！ｉｉ録効率が低下してしまうという相反する課
題をかかえている。

この点に関し、従来は、記録密度特性重視の立場から、
ギャップ長を狭くする方向にある。しかしながら、ギャ
ップ長を狭くすることは、上記のように、記録効率の低
下をもたらし、結果として次のような不具合を生ずる。

即ち、記録媒体としてメタルテープなと保持力の高いも
のを用いた場合、これに記録するのに必要な磁界を得る
ことができず、記録が浅くなって記録が不安定になる。

また、消去ヘッドを備えず、既記緑部の上から新たな情
報を重ね書きすることによって新たな情報を繰返し記録
するようにしたフロッピディスクドライブなどの磁気記
録装置においては、深い記録ができないため、以前に記
録された情報が完全に消去されないなどの不具合を生じ
易い。

このような不具合を防止するため、従来、ギャップ突き
合せ部にコア部材を構成する磁性材料に比べて飽和磁束
密度および透磁率の高い金属磁性材料の薄膜を形成して
、ギャップ部の飽和磁束密度を高め、狭ギャップ化によ
る記録効率の低下を補償するようにした複合型磁気ヘッ
ドが知られている。

しかしながら、上記の手段を施すことによる記録効率の
上昇率は、コア部材の飽和磁束密度とギャップ突き合せ
部に形成される金属磁性材料の飽和磁束密度の比によっ
てほぼ定まるので、記録効率を任意に選択することがで
きないばかりでなく。

磁気ヘッドの特性が不均一になるという欠点がある。例
えば、コア部材としてＭｎ−Ｚｎフェライトを用い、ま
た、高飽和磁束密度・高透磁率の金属磁性材料としてア
モルファスを用いた場合、Ｍｎ−Ｚｎフェライトの飽和
磁束密度は３　、０００乃至３．４００ガウスであり、
アモルファスの飽和磁束密度は５，０００乃至７，００
０ガウス（特公昭５１−７３９２０）であるので、この
複合型磁気ヘッドの記録効率は。

Ｍｎ−Ｚｎフェライトのみからなるコア材を用いたもの
に比して約１．５倍乃至２．３倍の間で不均一になるこ
とが判る。

〔発明の目的〕

本発明は上記した従来の複合型磁気ヘッドの問題点を解
消し、記録効率および再生効率が高く。

かつ、記録密度特性に優れた複合型磁気ヘッドを提供す
ることにある。

〔発明の概要〕

本発明は、上記の目的を達成するため、磁気記録媒体に
情報を書き込む記録ヘッドの機能、および磁気記録媒体
に記録された情報を読み出す再生ヘッドの機能を１つに
複合された複合型磁気ヘッドにおいて、コア半体の対向
面に、コア半体を構成する磁性材料よりも飽和磁束密度
が低く、かつ、透磁率が高い磁性材料の薄膜を形成し、
この薄膜の表面に形成されるギャップ突き合せ部にギャ
ップ部材を介して前記コア半体を結合したこと、および
コア半体の対向面に、コア半体を構成する磁性材料より
も飽和磁束密度および透磁率の高い金属磁性材料の薄膜
を形成し、この金属磁性材料の薄膜の表面に、コア半体
を構成する磁性材料よりも飽和磁束密度が低く、かつ、
透磁率が高い磁性材料の薄膜を形成し、この薄膜の表面
に形成されるギャップ突き合せ部にギャップ部材を介し
て前記コア半体を結合したことを特徴とするものである
。

〔実施例〕

第１図は本発明に係る複合型ヘッドの第１実施例を示す
斜視図であり、第２図は第１図に示す複合型磁気ヘッド
の平面図である。

これらの図において、ｌａ、ｌｂはコア半体。

２はこのコア半体１ａ、ｌｂに形成された巻線窓。

３はコア半体１ａ、１ｂの対向面に形成された磁性材料
の薄膜層、４は薄膜層３，３の突き合せ面に介設された
ギャップ、５は一体に突き合わされたコア半体の側面に
形成される凹陥部を充填する非磁性の充填材を示す９ コア半体１ａ、ｌｂはＭｎ−Ｚｎフェライトによって形
成されており、所定のトラック幅Ｗを有する対向面６の
両側に傾斜面７を形成しである。薄膜層３は例えば、Ｆ
ｅｚｏＮｉ、ｚｏ　Ｃｏ耀Ｓ　ｉｐ　Ｂ＋４など、コア
半体１ａ、ｌｂを構成するＭｎ−Ｚｎフェライトに比し
て飽和磁束密度が低く、かつ、透磁率が高い磁性材料の
よって形成される。この薄膜層３は、前記コア半体１ａ
、ｌｂの対向面６および傾斜面７に、スパッタリングな
ど公知に属する薄膜形成手段によって形成される。ギャ
ップ４は、例えばＳｉＯなどの非磁性材料を、前記薄膜
層３と同様、スパッタリングなど公知の薄膜形成手段に
よって形成されろ、前記薄膜層３および前記ギャップ４
の厚さは、設計上任意に選択可能であるが。

記録効率、再生効率および記録密度を考慮した場合、前
記薄膜層３の厚さは１．５μｍ乃至２．０μ翔程度、ま
た前記ギャップ４の厚さは０．３μｍ乃至０．５μＩｎ
程度が良好である。

上記第１実施例の複合型磁気ヘッドは、コア半体１ａ、
ｌｂの対向面６に、コア半体１ａ、ｌｂを構成するＭｎ
−Ｚｎフェライトよりも飽和磁束密度が低く、かつ、透
磁率が高い薄膜層３を形成したので、記録時、薄膜層３
が磁気的に飽和してギャップ長が実質上Ｍｎ−Ｚｎフェ
ライトにて形成されたコア半体１ａ、ｌｂの突き合せ部
の長さｔに拡大され、記録効率を向上することができる
０反面、再生時は、記録媒体からの磁束密度が小さいの
で、薄膜層３が磁気的に飽和することがなく。

ギャップ長は本来のギャップ４の厚さとなるので。

再生効率が低下することはない。この場合、薄膜層３は
透磁率の高い材料にて形成されているので。

磁気抵抗が小さく、薄膜層３の存在によって再生効率が
低下することもない。

第３図は本発明の第２実施例を示す斜視図であり、第４
ｒ！！Ｊは第３図の磁気ヘッドの平面図であって、第１
図および第２図と同様の部材については。

同一の符号によって表示されている。

これらの図において、８はコア半体１ａ、ｌｂの対向面
６および傾斜面７に形成された金属層であって、コア半
体１ａ、ｌｂを構成するＭ　ｎ　−Ｚｎフェライトに比
べて飽和磁束密度および透磁率が高い金属材料、例えば
センダスト、アモルファスなどの薄膜を、公知に属する
薄膜形成手段により形成する９９は前記金属材料Ｎ８の
表面に形成された薄膜層であって、上記第１実施例に用
いたと同様、　Ｆｅｚｏ　Ｎ１ｚｏ　Ｃｏｙｇ　Ｓｉｒ
　Ｂ＋４などコア半体１ａ、ｌｂを構成するＭｎ−Ｚｎ
フェライトに比べて飽和磁束密度が低く、かつ、透磁率
が高い磁性材料が公知に属する薄膜形成手段によって形
成される。

上記第２実施例の複合型磁気ヘッドは、ギャップ突き合
せ部に低飽和磁束密度・高透磁率の薄膜層を形成したの
で、記録時、薄膜層９が磁気的に飽和してギャップ長が
実質上Ｍｎ−Ｚｎフェライトにて形成されたコア半体１
ａ、ｌｂの突き合せ部の長さｔに拡大され、記録効率を
向上することができる。この場合、コア半体１ａ、ｌｂ
の対向面６に金属磁性材料の薄膜層８を形成したので、
ギャップ部から分布の鋭い磁界が発生し、更に記録効率
を高めることができる。反面、再生時は、記録媒体から
の磁束密度が小さいので薄膜層９が磁気的に飽和するこ
とがなく、狭幅に形成された本来のギャップ４の厚さｔ
がギャップ長として機能するので、再生効率が高くなる
。この場合、薄膜層９は透磁率の高い材料にて形成され
ているので、磁気抵抗が小さく、薄膜層９の存在によっ
て、再生効率が低下することがない。

尚、上記実施例は、コア部材としてＭｎ−Ｚｎフェライ
トを用い、低飽和磁束密度・高透磁率の磁性材料として
Ｆｅｚｏ　Ｎ１ｚｏ　Ｃｏｑｇ　Ｓｉ２　Ｂ＋４を用い
た場合の実施例を示したが１本発明の要旨はコア半体１
ａ、ｌｂの対向面６にコア半体を構成する材料よりも低
飽和磁束密度・高透磁率の磁性材料のＷｌ膜層を設ける
点に存するのであって、使用する材料は上記に限定され
るものではない。また、同様の理由から、複合型磁気ヘ
ッドの全体の形状についても、図示のものに限定される
ものではない。

〔発明の効果〕

本発明の複合型磁気ヘッドは、ギャップ突き合せ部にコ
ア部材を構成する材料よりも低飽和磁束密度の薄膜層を
形成し、記録時、ギャップ長がコア部材の対向面にまで
実質的に拡大するようにしたので、記録効率が高くなり
、深い書き込みが可能となる。従って、高保持力を有す
る記録媒体。

および消去ヘッドを備えず、新たな情報を記録済みの情
報の上から重ね書きすることによって再記録を行うよう
にした磁気記録装置にも適用可能となる。また、再生時
のギャップ長は、狭幅に形成された本来のギャップ長と
なるので、再生効率が高く、高密度化の要請をも満足す
ることができる。

また、本発明の複合型磁気ヘッドは、ギャップ突き合せ
部にコア部材を構成する材料よりも低飽和磁束密度の薄
膜層を形成し、記録時、この薄膜層をギャップとして機
能するようにしたので、予じめこの薄膜層の厚さを適宜
調整しておくことによって、記録時のギャップ長を任意
の値に調整することができる。よって、ギャップ突き合
せ部に高飽和磁束密度の薄膜層を形成することによりギ
ャップ長の狭幅化による記録効率の低下を補償するよう
にした従来の複合型磁気ヘッドに比べ、複合型磁気ヘッ
ドの実用性および汎用性を大幅に向上することができる
。

【図面の簡単な説明】

添付の図面は本発明の実施例を示すものであって、第１
図は第１実施例の複合型磁気ヘッドの斜視図、第２図は
第１図に示す複合型磁気ヘッドの平面図、第３図は第２
実施例の複合型磁気ヘッドの斜視図、第４図は第３図に
示す複合型磁気ヘッドの平面図である。 ｌａ、Ｉｂ：コア半体、２：巻線窓、３：薄膜層・４：
再生用ギャップ、５；非磁性充填材、６：対向面、７：
傾斜面、８：金属材料層、９：薄膜層 （、ぐ；Ｉにど １１１１　　図 １　　Ｍｎ−Ｋｎフェライト ２　番　、鴫、　乞 ３　＾１用キ°ヤッ７ 第２図 １嬰　ｆ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）磁気記録媒体に情報を書き込む記録ヘッドの機能
   、および磁気記録媒体に記録された情報を読み出す再生
   ヘッドの機能が１つに複合された複合型磁気ヘッドにお
   いて、コア半体の対向面に、コア半体を構成する磁性材
   料よりも飽和磁束密度が低く、かつ、透磁率が高い磁性
   材料の薄膜を形成し、この薄膜の表面に形成されるギャ
   ップ突き合せ部に非磁性のギャップ部材を介して前記コ
   ア半体を結合したことを特徴とする複合型磁気ヘッド。
2. （２）磁気記録媒体に情報を書き込む記録ヘッドの機能
   、および磁気記録媒体に記録された情報を読み出す再生
   ヘッドの機能が１つに複合された複合型磁気ヘッドにお
   いて、コア半体の対向面に、コア半体を構成する磁性材
   料よりも飽和磁束密度および透磁率の高い金属磁性材料
   の薄膜を形成し、この金属磁性材料の薄膜の表面に、コ
   ア半体を構成する磁性材料よりも飽和磁束密度が低く、
   かつ、透磁率が高い磁性材料の薄膜を形成し、この薄膜
   の表面に形成されるギャップ突き合せ部に非磁性のギャ
   ップ部材を介して前記コア半体を結合したことを特徴と
   する複合型磁気ヘッド。