JP2552959Y2 - エンジンマウンチング装置 - Google Patents

エンジンマウンチング装置

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JP2552959Y2
JP2552959Y2 JP1991047929U JP4792991U JP2552959Y2 JP 2552959 Y2 JP2552959 Y2 JP 2552959Y2 JP 1991047929 U JP1991047929 U JP 1991047929U JP 4792991 U JP4792991 U JP 4792991U JP 2552959 Y2 JP2552959 Y2 JP 2552959Y2
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JP
Japan
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bush
engine
bracket
mounting device
engine mounting
Prior art date
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JP1991047929U
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JPH04132239U (ja
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浩之 出田
吉了 高野
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Suzuki Motor Co Ltd
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Suzuki Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、振動を吸収してエンジ
ンを車体に支持するために用いられる、エンジンマウン
チング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジンマウンチング装置の一例
として図4及び図5に示すものがある。このエンジンマ
ウンチング装置は、アウタパイプ1と、このアウタパイ
プ1より短い径のインナパイプ2との間にゴム製のブッ
シュ3を介在し、アウタパイプ1を例えばエンジン側の
マウンチングブラケット(図示省略)に圧入して取付
け、インナパイプ2を図示しない車体側のブラケットに
取付けている。この場合、ブッシュ3には、インナパイ
プ2の嵌挿孔4を間にして、一対の貫通孔5,6 が形成さ
れ、ブッシュ3が容易に撓めるようになっている。な
お、インナパイプ2には、マウンチングブラケットと車
体側のブラケットとを一定範囲内で変位可能に連結する
図示しないボルトが挿入されるようになっている。そし
て、このエンジンマウンチング装置では、車体とエンジ
ンが各々独立して動く場合やエンジンのトルク反力によ
って衝撃あるいは振動が生じた場合、ブッシュ3が撓ん
で衝撃あるいは振動エネルギーを吸収して車体側に大き
な振動が伝わるのを抑えるようにしている(ブッシュに
一対の貫通孔を形成したタイプのエンジンマウンチング
装置として実開昭60-97443号公報参照。アウタパイプを
設けたタイプのエンジンマウンチング装置として実公昭
63-17877号公報参照。)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述したエ
ンジンマウンチング装置は、マウンチングブラケットに
圧入して取付けて用いられるため、製造過程において圧
入工程を含むこととなり、その分だけ作業工程が多くな
り、ひいては製造コストの増加を招いていた。また、荷
重が作用する方向(上述したものでは矢印A方向)を限
定して使用しなければならず、圧入時にあらかじめブッ
シュ3の向きを設定しておく必要があった。
【0004】本考案は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、製造コストの低減を図れ、かつ広範囲にわたる方向
からの振動荷重の吸収を部品数を抑えて達成できるエン
ジンマウンチング装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記目的を達
成するために、略環状で、かつ断面においてその半分が
略半円状をなす弾性材製のブッシュを有し、該ブッシュ
の貫通孔に車体側ブラケット及びエンジン側ブラケット
のうち一方に取り付けた軸部材を嵌挿し、該ブッシュの
外周側に車体側ブラケット及びエンジン側ブラケットの
うち他方を取り付けるエンジンマウンチング装置であっ
て、前記ブッシュは、頂部側に環状の突部を形成すると
共に、前記ブッシュの両端部に、前記ブッシュの突部の
最大径に比して大なる直径で前記貫通孔と直交する方向
に延びる円板状のサイドストッパを形成し、前記他方の
ブラケットの取付部が前記一対のサイドストッパの間に
入るようにしたことを特徴とする
【0006】
【作用】このような構成とすれば、ブッシュ及び突部を
環状に形成したことにより、貫通孔ひいては該貫通孔に
嵌挿された軸部材に直交する方向に非線形な弾性特性を
有すると共に、周方向には同等の大きさの弾性係数を有
することになる。 また、ブッシュの両端部に、ブッシュ
の突部の最大径に比して大なる直径で貫通孔と直交する
方向に延びる円板状のサイドストッパを形成し、他方の
ブラケットの取付部が一対のサイドストッパの間に入る
ようにしたので、エンジン側ブラケットひいてはエンジ
ンが車体に対してブッシュの貫通孔方向(軸部材の長手
方向)に相対的に変位した際、エンジン側ブラケットと
車体側ブラケットとが直接当接することをサイドストッ
パが防止する。
【0007】
【実施例】以下、本考案の一実施例のエンジンマウンチ
ング装置を図1ないし図3に基づいて説明する。図にお
いて、7はエンジン側のブラケット20に嵌挿可能に略環
状に形成した弾性材で製作したブッシュであり、このブ
ッシュ7の孔8には、図示しない車体側のブラケットに
取付けるインナパイプ9が嵌挿されるようになってい
る。なお、ブッシュ7の外周側の中央部分には環状に突
出した環状凸部10が形成されており、前記エンジン側の
ブラケット20がこの環状凸部10に嵌合するようにしてブ
ッシュ7を保持するようになっている。ブッシュ7の両
端部には、軸と直交する方向に延びるサイドストッパ11
がこのブッシュ7に一体に設けられており、ブッシュ7
が撓んだ際にエンジン側のブラケット20の一部等に当接
して前記車体側及びエンジン側の両ブラケットの相対変
位が必要以上に大きくなるのを防止するようになってい
る。
【0008】以上のように構成されたエンジンマウンチ
ング装置では、エンジン側のブラケット20にブッシュ7
を直接嵌装して用いられ、車体とエンジンが各々独立し
て動く場合やエンジンのトルク反力によって衝撃あるい
は振動が生じた場合、ブッシュ7が撓んで衝撃あるいは
振動エネルギーを吸収し、車体側に大きな振動が伝わっ
たりするのを抑えることになる。なお、上述した従来の
ものにあっては、一対の貫通孔5,6 により振動を抑える
向きが一前後方向に限定されていたが、本考案のもので
は、ブッシュ7を環状に形成しており、振動を抑える向
きが一前後方向に限定されず、軸に直交する方向であれ
ばいずれの方向であっても、振動を抑えることができる
ことになる。また、これに伴って装着方向を左程念入り
に設定することなく取付けを行なっても種々の方向から
の振動荷重を確実に吸収できることにより、その分だけ
取付に手間取らずに済むことになる。
【0009】ブッシュ7が所定量以上撓むとサイドスト
ッパ11がエンジン側のブラケット20の一部に当接するこ
ととなり、これによりエンジン側及び車体側の両ブラケ
ットの相対変位が必要以上に大きくなるのを防止する
が、サイドストッパ11をブッシュ7と一体に設けている
ので、上述した振動エネルギー吸収時における変位抑制
を、部品数を低減して達成できることになる。なお、ブ
ッシュ7とサイドストッパ11とを一体に構成したことに
より、その組立工数を省略できることになる。
【0010】従来のエンジンマウンチング装置にあって
は、マウンチングブラケットに圧入して取付けるため、
圧入工程を含んでその分だけ作業工程が多くなり、ひい
ては製造コストの増加を招いていたが、本実施例のエン
ジンマウンチング装置では、ブッシュ7を直接エンジン
側のブラケット20に嵌挿して取付けるので、圧入工程を
省略でき、かつこれに伴って製造コストを低減できるこ
とになる。また、従来のものでは必要とされたアウタパ
イプを省略したことにより、その材料費及びその製造コ
ストを低減できることになる。
【0011】なお、本装置の各部を次のように寸法設定
して、図2に示すようにZ方向の荷重を掛けてその撓み
量を測定したところ図3に示すようなデータを得ること
ができた。すなわち、ブッシュ7の孔8の径Dを20mm、
環状凸部10の径Eを63.6mm、サイドストッパ11の径Fを
80mm、インナパイプ9の長さGを60mm、インナパイプ9
の孔の径Hを10.2mmとして撓み量の実測データを得た。
【0012】上記実施例では、インナパイプ9を車体側
のブラケットに取付け、ブッシュ7をエンジン側のブラ
ケット20に取付けた場合を例にしたが、本実施例は、こ
れに限定されるものではなく、インナパイプ9をエンジ
ン側のブラケットに取付け、ブッシュ7を車体側のブラ
ケットに取付けるように構成してもよい。
【0013】
【考案の効果】本考案は、以上説明したように構成され
たエンジンマウンチング装置であるから、ブッシュ及び
突部を環状に形成したことにより、貫通孔ひいては該貫
通孔に嵌挿された軸部材に直交する方向に非線形な弾性
特性を有すると共に、周方向には同等の大きさの弾性係
数を有することになるので、軸部材に直交する方向であ
ればいずれの方向であっても、良好に振動を抑えること
ができ、かつこれに伴ってブッシュについて、装着方向
を左程念入りに設定せずに取付けても種々の方向からの
振動荷重を確実に吸収できることになる。また、ブッシ
ュの両端部に、ブッシュの突部の最大径に比して大なる
直径で貫通孔と直交する方向に延びる円板状のサイドス
トッパを形成し、他方のブラケットの取付部が一対のサ
イドストッパの間に入るようにしており、エンジン側ブ
ラケットひいてはエンジンが車体に対してブッシュの貫
通孔方向(軸部材の長手方向)に相対的に必要以上大き
く変位した場合、サイドストッパを介してエンジン側ブ
ラケットと車体側ブラケットとが当接して、サイドスト
ッパが振動を防止するので、エンジンの振動を抑制でき
る。 さらに、上述したような貫通孔と直交する方向の振
動防止及び貫通孔方向の振動防止を、突部及びサイドス
トッパを一体に形成したブッシュにより果たしているの
で、部品数を低減することができる。 また、ブッシュを
直接エンジン側ブラケット及び車体側ブラケットのうち
一方に取り付けた軸部材に嵌挿して取付け可能であるの
で、アウタパイプをマウンチングブラケットに圧入する
タイプの従来技術で必要とされた圧入工程を省略でき、
かつこれに伴って製造コストを低減できる。また、上述
したタイプの従来技術で必要とされたアウタブラケット
を省略したことにより、その材料費及びその製造コスト
を低減できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のエンジンマウンチング装置
を示す断面図である。
【図2】同エンジンマウンチング装置を示す平面図であ
る。
【図3】同エンジンマウンチング装置の荷重−撓み量を
示す特性図である。
【図4】従来のエンジンマウンチング装置の一例を示す
正面図である。
【図5】同エンジンマウンチング装置を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
7 ブッシュ 8 孔 9 インナパイプ 11 サイドストッパ 20 エンジン側のブラケット

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略環状で、かつ断面においてその半分が
    略半円状をなす弾性材製のブッシュを有し、該ブッシュ
    の貫通孔に車体側ブラケット及びエンジン側ブラケット
    のうち一方に取り付けた軸部材を嵌挿し、該ブッシュの
    外周側に車体側ブラケット及びエンジン側ブラケットの
    うち他方を取り付けるエンジンマウンチング装置であっ
    て、前記ブッシュは、頂部側に環状の突部を形成すると
    共に、前記ブッシュの両端部に、前記ブッシュの突部の
    最大径に比して大なる直径で前記貫通孔と直交する方向
    に延びる円板状のサイドストッパを形成し、前記他方の
    ブラケットの取付部が前記一対のサイドストッパの間に
    入るようにしたことを特徴とするエンジンマウンチング
    装置。
JP1991047929U 1991-02-28 1991-05-28 エンジンマウンチング装置 Expired - Lifetime JP2552959Y2 (ja)

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JP1991047929U JP2552959Y2 (ja) 1991-05-28 1991-05-28 エンジンマウンチング装置
CA002062104A CA2062104C (en) 1991-02-28 1992-02-28 Method of producing high-melting-point and high-toughness metal and apparatus for the same
US07/842,961 US5290015A (en) 1991-02-28 1992-02-28 Method of producing high-melting-point and high-toughness metal and apparatus for the same

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JP1991047929U JP2552959Y2 (ja) 1991-05-28 1991-05-28 エンジンマウンチング装置

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JPH04132239U JPH04132239U (ja) 1992-12-07
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58176020U (ja) * 1982-05-20 1983-11-25 日産自動車株式会社 パワ−ユニツトのマウンテイング装置

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JPH04132239U (ja) 1992-12-07

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