JP2552078Y2 - ディスクブレーキ装置 - Google Patents

ディスクブレーキ装置

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JP2552078Y2
JP2552078Y2 JP37792U JP37792U JP2552078Y2 JP 2552078 Y2 JP2552078 Y2 JP 2552078Y2 JP 37792 U JP37792 U JP 37792U JP 37792 U JP37792 U JP 37792U JP 2552078 Y2 JP2552078 Y2 JP 2552078Y2
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brake
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brake disc
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pad
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宗夫 曽根
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ブレーキディスクの両
側にそれぞれ配置される一対の支持腕部が固定のブラケ
ットに設けられ、ブレーキディスクを跨ぐブレーキキャ
リパがブレーキディスクの回転軸線と平行な摺動ピンを
介して前記ブラケットに摺動可能に支承され、前記支持
腕部には、ブレーキディスクの両面およびブレーキキャ
リパ間にそれぞれ介在される摩擦パッドがリテーナを介
して支承され、ブレーキキャリパには、摩擦パッドを前
記支持腕部で支承する方向に弾発付勢するパッドスプリ
ングが取付けられるディスクブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかるディスクブレーキ装置は、
たとえば実開平2−143532号公報等により既に知
られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ものでは,ブレーキキャリパに固定された摺動ピンをブ
ラケットに摺動自在に嵌合することにより、ディスクブ
レーキの回転軸線と平行な方向へのブレーキキャリパの
摺動作動が許容されている。しかるにブレーキディスク
の両面に摩擦パッドを押付ける制動時には、摺動ピンお
よびブラケット間の微小間隙分だけブレーキキャリパが
摩擦パッドとともにブレーキディスクに追随して該ブレ
ーキディスクの回転方向に移動することが避けられず、
ブレーキキャリパが前記回転方向に急激に回動すると、
摺動ピンがブラケットに衝撃的に当たって異音が生じ
る。
【0004】本考案は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、制動時における上記異音の発生を防止するよ
うにしたディスクブレーキ装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案によれば、リテーナには、弾性を有する支持
部が設けられ、パッドスプリングには、摩擦パッドの外
面に当接するとともに前記リテーナの支持部に当接する
当接部が設けられる。
【0006】
【実施例】以下、図面により本考案の一実施例について
説明する。
【0007】図1ないし図3は本考案の一実施例を示す
ものであり、図1は一部切欠き平面図、図2は図1の2
−2線断面図、図3はパッドスプリングの斜視図であ
る。
【0008】先ず図1および図2において、固定のブラ
ケットBは、車輪とともに回転するブレーキディスクD
の一面に対向して配置されるブラケット主部1と、ブレ
ーキディスクDの周方向に沿うブラケット主部1の両端
に連設されてブレーキディスクDの一面に対向する支持
腕部3a,3bと、それらの支持腕部3a,3bに対応
する位置でブレーキディスクDの他面にそれぞれ対向す
る支持腕部4a,4bと、ブレーキディスクDを跨いで
支持腕部3a,4a間ならびに支持腕部3b,4b間を
それぞれ連結する連結部5a,5bと、両支持腕部4
a,4b間を一体に結ぶタイバー6とを備え、ブラケッ
ト主部1には、自動車のナックル(図示せず)に締結す
るための一対のねじ孔7,7が穿設されている。
【0009】ブレーキキャリパCは、ブレーキディスク
Dの両面との間に摩擦パッドPa,Pbをそれぞれ介在
させてブレーキディスクDを跨ぐように形成されるとと
もに、ブレーキディスクブDの回転軸線と平行な方向へ
の摺動作動を可能としてブラケットBに支承される。す
なわち、ブレーキキャリパCは、一方の摩擦パッドPa
の背面に対向する第1挟み腕部8と、他方の摩擦パッド
Pbの背面に当接する第2挟み腕部9と、ブレーキディ
スクDを跨いで両挟み腕部8,9間を連結するブリッジ
部10とを備え、第1挟み腕部8内には、背面を油圧室
11に臨ませるとともに前面を摩擦パッドPaに当接さ
せるピストン12が摺動可能に嵌合される。またピスト
ン12および第1挟み腕部8間にはブーツ13が設けら
れる。
【0010】ブラケットBの両連結部5a,5bには、
ブレーキディスクDの回転軸線と平行な有底の摺動孔1
4,14が設けられる。一方、ブレーキキャリパCにお
ける第1挟み腕部8には、両摺動孔14,14にそれぞ
れ摺動自在に嵌合する摺動ピン15,15がねじ部材1
6,16により固着されており、各摺動ピン15,15
の基端部および第1挟み腕部8間には、ブーツ17,1
7が設けられる。
【0011】摩擦パッドPa,Pbの裏金18におい
て、ブレーキディスクDの周方向に沿う両端部には肩部
18a,18bがそれぞれ設けられる。またブラケット
Bの支持腕部3a,3b;4a,4bには、前記肩部1
8a,18bに対応する段部19a,19bがそれぞれ
設けられる。而して摩擦パッドPa,Pbの肩部18
a,18bは、ブラケットBの両連結部5a,5bにそ
れぞれ係合される耐摩耗性の薄板から成るリテーナ2
0,20を介して前記段部19a,19bにそれぞれ支
承される。しかも各リテーナ20,20には、ブレーキ
ディスクDの周方向に沿って間隔をあけてブラケットB
の連結部5a,5bに対向する支持部20a,20aが
ブレーキディスクDの外側方に延びて一体に設けられ、
それらの支持部20a,20aは弾性を有する。さらに
摩擦パッドPa,Pbの前記段部19a,19b上での
妄動を抑えるために、両摩擦パッドPa,Pbの裏金1
8と、ブレーキキャリパCのブリッジ部10との間に
は、パッドスプリング21が介装される。
【0012】図3を併せて参照して、ブレーキキャリパ
Cのブリッジ部10には、矩形の開口部22が設けられ
ており、パッドスプリング21は、前記開口部22に係
合、固定される固定部23と、該固定部23からブレー
キディスクDの周方向両側に延設される一対の腕部2
4,24と、それらの腕部24,24の先端にそれぞれ
連設される当接部25,25とを備える。
【0013】固定部23は、開口部22よりも小さな矩
形の平板状であってその長手方向に長い長孔26を中央
部に有する基板27と、開口部22の長手方向両端にお
ける外縁に係合すべく基板27の両端に連設される係合
爪28,28と、開口部22の両側縁内面に係合すべく
基板27の両側に一対ずつ連設される係合鍔29,29
…と、開口部22の両側縁にそれぞれ係合すべく各係合
鍔29,29…の一部を切り起こして形成される係合爪
30,30…とを備える。
【0014】腕部24,24は、固定部23における基
板27の長手方向中央部からブレーキディスクDの周方
向両側に延設されるものであり、前記周方向両側に進む
につれてブレーキディスクDに近接するように傾斜され
る。而して固定部23および両腕部24,24は、全体
として山形になるように形成されている。
【0015】当接部25,25は、略T字状となるよう
にして両腕部24,24の先端に連設されるものであ
り、両摩擦パッドPa,Pbにおける肩部18a,18
bと、リテーナ20,20の支持部20a,20aとに
ともに当接するように横断面略C字状に形成される。
【0016】次にこの実施例の作用について説明する
と、ブレーキキャリパCにおける第1挟み腕部8に内蔵
されているピストン12が制動操作に応じた油圧室11
の油圧増大によって摩擦パッドPaをブレーキディスク
D側に押圧すると、ブレーキキャリパCにはその反力が
作用する。而してブレーキキャリパCは、摺動ピン1
5,15を介してブラケットBにブレーキディスクDの
軸方向に摺動可能に支持されており、ブレーキキャリパ
Cが前記ピストン12による押圧方向とは逆方向に移動
することにより、他方の摩擦パッドPbが第2挟み腕部
9によってブレーキディスクDに押付けられる。したが
ってブレーキディスクDにその両側から摩擦パッドP
a,Pbが押圧されて制動力が得られる。
【0017】このような制動時において、ブレーキディ
スクDと両摩擦パッドPa,Pbとの摩擦によりブレー
キキャリパCは、摩擦パッドPa,Pbとともにブレー
キディスクDの回転に追随して摺動ピン15,15と摺
動孔14,14との間の微小間隙分だけ回動しようとす
る。而して、ブレーキキャリパCのブリッジ部10に
は、パッドスプリング21の固定部23が固定されてお
り、各摩擦パッドPa,PbおよびブラケットB間に介
設されているリテーナ20,20の支持部20a,20
aにはパッドスプリング21の当接部25,25が当接
されている。しかも前記支持部20a,20aは、ブレ
ーキディスクDの周方向に間隔をあけてブラケットBに
対向するものであって弾性を有するので、パッドスプリ
ング21からの力の作用により撓んでばね力を発揮する
ことになる。このためブレーキキャリパCがブレーキデ
ィスクDの回転に追随して回動するときには、その回動
に伴ってパッドスプリング21から押圧される側の支持
部20aがブレーキキャリパCの回動に対抗するばね力
を発揮することになり、ブレーキキャリパCの急激な回
動が抑えられる。したがって摺動ピン15,15が摺動
孔14,14の内面に衝撃的に当たって異音が生じるこ
とを確実に防止することができる。
【0018】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、リテーナ
には、弾性を有する支持部が設けられ、パッドスプリン
グには、摩擦パッドの外面に当接するとともに前記リテ
ーナの支持部に当接する当接部が設けられるので、制動
時にブレーキディスクの回転に追随するブレーキキャリ
パの回動に対抗するばね力を前記支持部で発揮させ、ブ
レーキキャリパの急激な回動を抑えて異音の発生を防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の一部切欠き平面図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】パッドスプリングの斜視図である。
【符号の説明】
3a,3b,4a,4b・・・支持腕部 15・・・摺動ピン 20・・・リテーナ 20a・・・支持部 21・・・パッドスプリング 25・・・当接部 B・・・ブラケット C・・・ブレーキキャリパ D・・・ブレーキディスク Pa,Pb・・・摩擦パッド

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキディスク(D)の両側にそれぞ
    れ配置される一対の支持腕部(3a,4a;3b,4
    b)が固定のブラケット(B)に設けられ、ブレーキデ
    ィスク(D)を跨ぐブレーキキャリパ(C)がブレーキ
    ディスク(D)の回転軸線と平行な摺動ピン(15)を
    介して前記ブラケット(B)に摺動可能に支承され、前
    記支持腕部(3a,4a;3b,4b)には、ブレーキ
    ディスク(D)の両面およびブレーキキャリパ(C)間
    にそれぞれ介在される摩擦パッド(Pa,Pb)がリテ
    ーナ(20)を介して支承され、ブレーキキャリパ
    (C)には、摩擦パッド(Pa,Pb)を前記支持腕部
    (3a,4a;3b,4b)で支承する方向に弾発付勢
    するパッドスプリング(21)が取付けられるディスク
    ブレーキ装置において、リテーナ(20)には、弾性を
    有する支持部(20a)が設けられ、パッドスプリング
    (21)には、摩擦パッド(Pa,Pb)の外面に当接
    するとともに前記リテーナ(20)の支持部(20a)
    に当接する当接部(25)が設けられることを特徴とす
    るディスクブレーキ装置。
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JPH0557464U JPH0557464U (ja) 1993-07-30
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JP4527910B2 (ja) * 2001-08-07 2010-08-18 日信工業株式会社 車両用ディスクブレーキ

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