JP2550968Y2 - 椅 子 - Google Patents

椅 子

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JP2550968Y2
JP2550968Y2 JP3596991U JP3596991U JP2550968Y2 JP 2550968 Y2 JP2550968 Y2 JP 2550968Y2 JP 3596991 U JP3596991 U JP 3596991U JP 3596991 U JP3596991 U JP 3596991U JP 2550968 Y2 JP2550968 Y2 JP 2550968Y2
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良吉 山崎
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Kotobuki and Co Ltd
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  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、主に国際会議やコンサ
ートなどが開催される多目的ホールに設置利用される椅
子に関し、特に不要時には折畳んで床下等に格納する議
場用などの椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報社会における多彩な情報の交
換や国際社会の交流のために、様々な重要な会議が開催
されている。そうした会議場には簡易な椅子よりも、比
較的座や背凭れが厚めで幅や高さ並びに奥行きが大きい
重厚な議場用椅子を会議机(テーブル)と共に広くゆっ
たりとしたスペースでもって設置している場合が多い。
しかし、そうした議場用椅子と会議机とを実際に利用す
る時間は、会議の開催期間中においても或いは年間を通
した会議日程を見ても少ないのが現状で、その会議場を
他の各種集会や演劇・コンサートなどの催しに活用した
いが、前述の如くゆったりと議場用椅子や会議用机を設
置した状態では集客力が少ないので、それら議場用椅子
や会議机を床下などに簡単に格納し、その代わりに劇場
用などの椅子を多数配列できる多目的ホールの実現が強
く望まれている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、そうした場
合、大形で重厚な議場用椅子を床下に収納するためには
コンパクト(薄形)に折畳まなければならないが、その
折畳み技術として、従来一般のホールや体育館等に設置
された比較的軽薄の観覧用椅子の折畳み方式を適応する
のは困難であった。つまり、座並びに肘掛けが厚く大形
であって、それらを単なる固定の枢軸を中心として起立
回動しても全体を薄く折畳めないこと、また重厚で且つ
本格的な議場用椅子の要求から、着座向きを自由に変更
できる回転機能や、後傾して軽い休息姿勢を取れるロッ
キング機能が付加されている場合が多く、これら機能が
折畳み機構を設けることで阻害されてしまこと、構成が
非常に複雑化してコスト高を招くことなど各種問題が多
い。
【0004】本考案は前記事情に鑑みなされ、その目的
とするところは、座並びに肘掛けが大形であっても、そ
れらを一体的に押上回動して簡単に起立させて全体を薄
く折畳め、床下等に格納するのに具合が良くなると共
に、使用状態では着座者が座などをいちいち倒す必要が
なく、折畳み椅子の意識を持たせない重厚な使用感が得
られる椅子を提供することにある。
【0005】また、座と肘掛けを起立回動させて折畳む
方式でありながら、着座向きを自由に変更できる回転機
能や、後傾して軽い休息姿勢を取れるロッキング機能を
付加しても、これら機能が使用状態では何ら規制を受け
ることがなく、多機能を持つ折畳み方式の本格的な議場
用椅子を提供可能とすることにある。更には、多機能を
持つ折畳み方式の本格的な議場用椅子であっても、構成
の簡略化が図れてコストの低減を可能とすることにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段と作用】本考案の椅子は、
前記目的を達成するために、脚上に背座支持枠を設け、
この背座支持枠上に背凭れを取付けると共に、座と肘掛
けとを一体的に前記背座支持枠に対しリンクやスライド
等のガイド機構を介し起立・転倒可能に設け、かつ押上
動作により前記ガイド機構を介し座と肘掛けとを後方に
起立回動させて折畳み、逆に引下げ動作によりガイド機
構を介し座と肘掛けとを前方に転倒させて背座支持枠上
に略水平に展開すると共に該ガイド機構から下方に離脱
する座起倒駆動機構を前記脚内に設けて構成したことを
特徴とする。
【0007】これにて、議場用椅子の如く座並びに肘掛
けが大形であっても、座起倒駆動機構が押上動作してガ
イド機構を介し座と肘掛けとを一体的に押上げながら後
方に起立回動させて折畳め、前後幅が全体的に薄くな
り、床下等に格納するのに具合良くなると共に、逆に座
起倒駆動機構が引下げ動作すると前記ガイド機構を介し
座と肘掛けとを一体的に引下げながら前方に転倒させて
背座支持枠上に略水平に展開でき、これにて着座可能な
使用状態が得られ、この使用状態では着座者が座などを
いちいち倒す必要がなく、折畳み椅子の意識を持たせな
い重厚な使用感が得られるようになる。
【0008】またその使用状態では座起倒駆動機構がガ
イド機構から下方に離脱してしまうので、着座向きを自
由に変更できる回転機能や、後傾して軽い休息姿勢を取
れるロッキング機能を付加しても、これら機能が使用状
態では前記座起立駆動機構などに何ら規制を受けること
がなく、多機能を持つ折畳み方式の本格的な議場用椅子
を得ることが可能となる。
【0009】その多機能を持つ折畳み方式の本格的な議
場用椅子は、前記ガイド機構を介し座と肘掛けとを押上
並びに引下げ動作するための押上ロッドを有する座起倒
駆動機構を用い、一方脚の上部に垂直な回転軸筒を介し
回転可能に支持枠受台を設け、この支持枠受台に背座支
持枠を水平軸とロッキング用ばねを介しロッキング動可
能に支持し、かつ前記回転軸筒内に前記座起倒駆動機構
の押上ロッドを上下動可能に挿通することで簡単に実現
可能となる。
【0010】また、その際、前記座起倒駆動機構の押上
ロッドが上昇移動して、ガイド機構を介し座と肘掛けと
を押上げながら後方に回動させて起立状態に折畳むと共
に、該ガイド機構を介し背座支持枠の水平回転並びにロ
ッキング動を規制するロック機能を有する構成とするこ
とで、折畳み状態では座や肘掛けや背凭れが水平回転や
ロッキング動しなくなるので、床下等への格納動作がや
り易くなる。更に、前記ロッキング用の水平軸をガイド
機構のリンクの支持軸と兼用することで、構成の簡略化
が図れてコストの低減が可能となる。
【0011】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に従って説明
する。まず図5乃至図8は多目的ホール1の床面上のレ
イアウトを示している。その図5および図6は該多目的
ホール1の床面上に多数の会議用机(長テーブル)2と
重厚な議場用椅子3とを配列した議場モードのレイアウ
トの一例である。図7および図8は演劇・コンサートな
ど各種催し物に応じて集客力を多くすべく該多目的ホー
ル1の床面上に多数の劇場用椅子4を配列した劇場モー
ドのレイアウトの一例である。
【0012】前記議場モードと劇場モードを同一空間で
自動的に切り換えできるように、まず、前記ホール1の
床は前後複数段に分割した昇降床5とされ、これら各段
の昇降床5がそれぞれ油圧やモータ等の駆動源を利用し
たリフト装置(図示せず)により平坦な状態から個々に
適当高さに上昇して全体的に雛段状に配列するようにな
っている。これら各昇降床5は上面に開閉可能な床板を
有する箱形枠状をなすと共に、各々の内部に前後に2分
割した縦長な格納部5a,5bを有している。
【0013】こうした各段の昇降床5の各前後格納部5
a,5b内に前記会議用机2と議場用椅子3と劇場用椅
子4が格納可能に設置されている。つまり、最前段の昇
降床5の前列の格納部5aに会議用机2が格納され、そ
の後列の格納部5bには劇場用椅子4が格納され、次の
後段の昇降床5の前列の格納部5aには議場用椅子3が
格納され、その後列の格納部5bには劇場用椅子4が格
納されていると言った具合に、会議用机2、劇場用椅子
4、議場用椅子3、劇場用椅子4の順列で繰り返して最
後段まで配列されている。即ち、劇場用椅子4の前後配
列間隔を基準とする一方、この劇場用椅子4の2列分に
対し会議用机2と議場用椅子3とを一列ずつ配列して広
くゆったりとした議場スペースが得られるようにしてい
る。
【0014】それら各列の会議用机2と議場用椅子3並
びに劇場用椅子4は必要に応じ各々の格納部5a,5b
内からそれぞれ昇降駆動機構(図示せず)により垂直に
床面上に押し上げられたり床面下側に格納されるように
なっている。その会議用机2と議場用椅子3を各の格納
部5a内から床面上に押し上げることにより図5および
図6に示す如く広くゆったりとした議場モードのレイア
ウトが得られ、それら会議用机2と議場用椅子3を格納
部5a内の床面下側に格納し、代わりに劇場用椅子4を
各々の格納部5b内から床面上に押し上げることにより
図7および図8に示す如く多数の観客を着席させること
ができる多くの集客力を持つ劇場モードのレイアウトが
得られるようになっている。
【0015】前記劇場用椅子4は、従来一般のホールや
体育館等に設置された比較的軽薄の観覧用連結椅子で、
周知の座跳ね上げ機構(図示せず)を用いて座を自動的
に起立させて、全体的に薄形に折畳み、そのまま昇降床
5の格納部5b内に垂直に引き込んで格納される。
【0016】一方、前記議場モードに利用される会議用
机2は、図4に拡大して示す如く長テーブルで、会議場
にふさわしく、たくさんの資料や書類を広げたりワイヤ
レス受信機等を置いたりするのに十分な奥行きスペース
を持つ天板2aを有する構成であり、その天板2aは水
平な使用状態から図示右側に示す如く垂直に起立回動で
きて、そのまま前記昇降床5の格納部5a内に垂直に引
き込んで格納できるようになっている。
【0017】前記議場モードに会議用机2と共に利用さ
れる議場用椅子3は、図4に示す如く議場にふさわしい
大型で重厚な単体椅子である。つまり背凭れ10や座1
1および左右の肘掛け12がかなり厚めで、幅や高さ並
びに奥行きが大きい椅子であり、着座者がゆったり楽に
着座できると共に、その背凭れ10と座11の角度が着
座者の会議姿勢を考慮して適当に設定されている。また
本格的な椅子をめざして、その座席への着座者の出入り
や着座向きを自由に変更できるように回転機能並びにそ
の正面への回動復帰のためのオートリターン機能や、後
傾して軽い休息姿勢を取れるロッキング機能が付加され
ている。
【0018】こうした大形で重厚な本格的な議場用椅子
3は、このままでは大きすぎて前記昇降床5の格納部5
a内に格納できないので、図4の右側に示す如く座11
と左右肘掛け12とが一体的に押上回動して起立状態に
折り畳まれ、その状態で前記昇降床5の格納部5a内に
垂直に引き込まれて格納されるようになっていると共
に、前記劇場用椅子4を会議用机2と議場用椅子3との
列の間の格納部5bに配列した関係上、この議場用椅子
3は格納部5a内から垂直に押し上げられて展開された
だけでは、前記会議用机2に対し離れ過ぎで筆記作業等
に難があるので、図4の左側に示す如く脚13が前傾し
て会議用机2に接近する機能を有している。
【0019】ここで、前述した議場用椅子3の各種機能
を達成する機構を図1乃至図3により説明する。まず、
背凭れ10は左右下部に取付フレーム10a(図3参
照)をそれぞれ垂下状態に突設し、この取付フレーム1
0aを脚13上に支持した背座支持枠15上面後部の左
右一対の支持筒16に上方から差し込み嵌合すること
で、やや後傾状態に立設固定されている。一方、座11
とこの左右の肘掛け12とは予め一体に結合されて前記
背座支持枠15上に載置され、ガイド機構17を介し起
立・転倒可能に設けられている。
【0020】このガイド機構17はリンクとスライドを
利用したもので、座11の後端から平行に突設した左右
一対のリンク受け18と、これらリンク受け18に上端
をピン18aで枢支連結し且つ下端を前記背座支持枠1
5内を介し脚13上部の支持枠受台19の前端寄り部の
一本の水平軸20に枢着した回動リンク21と、前記背
座支持枠15上の左右の支持角筒16の各々の外側面に
軸着された左右一対のガイドコロ22と、前記左右の肘
掛け12の内側面後端寄り部に左右対称に形成され前記
左右のガイドコロ22に各々摺嵌する上下方向に長尺な
スライド溝23とで構成され、座11とこの左右の肘掛
け12とを一体的に図1の水平な展開状態から図2の垂
直な起立状態に回動可能に案内支持している。なお前記
回動リンク21の下端寄り部には先端に略V字形溝を有
する短尺なフック部21aが後方に向け一体に突設され
ている。
【0021】前記背座支持枠15は略方形枠状のもの
で、後端左右部に張出し部15aを有し、この上に前記
左右の支持角筒16を立設している。またこの背座支持
枠15は前記脚13上部の支持枠受台19に上から緩く
被さるように配設され、かつその両者の左右側板部の前
端寄り部に貫通する前記一本のリンク支持軸である水平
軸20により枢着支持されていると共に、その両者の後
部寄りに設けたばね受け15b,19a間に介在したロ
ッキング用ばね24により受けられて、このばね24に
抗し背座支持枠15が背凭れ10と座11と肘掛け12
と共に水平軸20を支点に図4の想像線で示す如くロッ
キング動(後傾動作)可能となっている。
【0022】また、前記脚13は、この上部の前述した
支持枠受台19と、これを回転軸筒25を介し水平回転
可能に下側から支持する上部ベース26と、この上部ベ
ース26を下側から支持する前後左右一対ずつの平行リ
ンク27,28と、これら平行リンク27,28を支持
する下部ベース29とで構成されている。
【0023】つまり、最下端の下部ベース29は台形枠
状のもので、前記昇降床5の格納部5a内の昇降駆動機
構(図示せず)により上下動せしめられる昇降台30上
に固定され、この下部ベース29の左右立ち上がり側板
部に前記前後左右一対ずつの平行リンク27,28の各
下端部がそれぞれピンを介し枢支連結される。前記上部
ベース26は略正方形状の天板プレート26aの下側に
左右一対のリンク受けプレート26bを有し、この左右
のリンク受けプレート26bに前記前後左右一対ずつの
平行リンク27,28の各上端部がそれぞれピンを介し
枢支連結されて、該上部ベース26が水平状態のまま前
後方向に平行移動可能に支持されている。なお、前記下
部ベース29の左右立ち上がり側板部の内面上端寄りに
ストッパ31がそれぞれ設けられ、これらと対向して前
記左右後側の平行リンク28の途中内面部に衝止部材3
2がそれぞれ取付けられ、この衝止部材32が該ストッ
パ31に衝止することで平行リンク27,28の前傾移
動(上部ベースの26の前進移動)が所定範囲内に規制
されている。
【0024】また前記上部ベース26の天板プレート2
6aの下側には左右のリンク受けプレート26bより更
に内側に配して左右一対のガイドプレート26cがそれ
ぞれ垂設され、これに垂直なガイド長穴26dがそれぞ
れ形成されている。
【0025】更にその上部ベース26の天板プレート2
6aの略中央部には有底状の軸受け筒33が上面に開口
して取付けれ、これに前記支持枠受台19から垂下した
回転軸筒25がスラストベアリング等を介在して回転自
在に嵌合され、これで該支持枠受台19がその上側の背
座支持枠15と背凭れ10と座11と肘掛け12と共に
水平回転できるように支持されている。なお、その支持
枠台19と上部ベース26との相互間には該支持枠受台
19を常に正面に向けるように付勢するオートリター機
構(図示せず)が設けられている。
【0026】前述した脚13内に配して前記座11と左
右の肘掛け12をガイド機構17を介し押上げながら後
方に回動して起立させたり逆に引下げながら前方に回動
して略水平な転倒状態に展開せしめる座起倒駆動機構3
5が設けられている。つまりこの座起倒駆動機構35
は、前記昇降床5の格納部5a内の昇降台30設けられ
て図示しないモータ等により回転駆動される駆動軸36
と、この駆動軸36から一体的に突設された回動レバー
37と、この回動レバー37の先端にピン38を介し下
端を枢支連結した左右一対の駆動ロッド39と、この駆
動ロッド39の上端にスライドピン40を介し下端を枢
支連結された押上ロッド41とで構成されている。この
押上ロッド41が前記脚13の上部ベース26の軸受け
筒33の底部を貫通して回転軸筒25内に垂直に上下動
可能に挿通され、かつこの押上ロッド41の下端のスラ
イドピン40の両端が前記上部ベース26の左右のガイ
ドプレート26cのガイド長穴26dに摺嵌されて、常
に該押上ロッド41が垂直状態で上下動するようになっ
ている。この押上ロッド41の上端にT字形状の係合子
41aが設けられている。
【0027】そして前記モータ等による駆動軸36の回
転駆動で、回動レバー37と駆動ロッド39を介し押上
ロッド41を上昇移動させることにより、その上端の係
合子41aが前記ガイド機構17の回動リンク21のフ
ック部21aのV溝に下から係合して該リンク21を押
上回動させる。これにて座11の後部が回動リンク21
に押し上げられると共に、背凭れ12の後部のスライド
溝23がガイドコロ22に案内されて下降し、その座1
1と背凭れ12とが一体のまま図2に示す如く押上げら
れながら後方に回動して起立状態に折畳まれる。その逆
に押上ロッド41を下降移動させると、その上端の係合
子41aが回動リンク21のフック部21aのV溝に係
合しながら該リンク21を引き下げ回動させる。これに
て座11の後部が回動リンク21に引き下げられると共
に、背凭れ12の後部のスライド溝23がガイドコロ2
2に案内されて上昇し、その座11と背凭れ12とが一
体のまま図1に示す如く引き下げられながら前方に回動
して背座支持枠15上に略水平な転倒状態に展開する。
この座11の転倒時点より更に前記押上ロッド41は下
降してガイド機構17の回動リンク21のフック部21
aから完全に下方に離脱する構成となっている。
【0028】また、前記座起倒駆動機構35は、この押
上ロッド41の上下動に連動してこの押上ロッド41と
共に前記脚13の上部ベース26を平行リンク27,2
8を介し前後動せしめように、該押上ロッド41下端の
スライドピン40に先端を枢支連結した前後動用レバー
42が備えられ、この前後動用レバー42の基端が前記
脚13の下部ベース29の左右立ち上がり側板部に横架
した支軸43に回動可能に嵌合されている。つまり座起
倒駆動機構の押上ロッド41が上昇移動してガイド機構
17を介し座及び肘掛けを起立状態に折畳む時には、前
後動用レバー42が前向き水平状態から上向きに回動し
てスライドピン40を介し上部ベース26を後方に引
き、これで前後左右の平行リンク27,28が後方回動
して脚13が垂直な起立状態に保持される。逆に押上ロ
ッド41が下降してガイド機構17を介し座及び肘掛け
を水平に転倒して展開する時には、前記前後動用レバー
42が上向き状態から前向き水平状態に回動してスライ
ドピン40を介し上部ベース26を前方に押し、これで
前後左右の平行リンク27,28が前方に回動して脚1
3が前傾状態に保持される。即ち、座及び肘掛けを水平
に転倒して展開した使用状態では、椅子が自動的に前進
して前側の会議用机2に適当な間隔まで接近せしめられ
最適なポジションを確保するようになっている。
【0029】なお、前記脚13にはこの前後左右の平行
リンク27.28の前後面に保護プレート44が取り付
けられ、この外周を取り囲むようにフレキシブルなカバ
ー45が上部ベース26と下部ベース29のとの間に張
設されて、脚13の外観意匠や安全性を保つようになっ
ている。
【0030】しかして、前述した構成の議場椅子3で
は、座11並びに肘掛け12が厚く大形であるにもかか
わらず、図2に示す如く座起倒駆動機構35の駆動によ
り押上ロッド41が上昇移動してガイド機構17を介し
座11と肘掛け12とを一体的に押上げながら後方に回
動して簡単に起立させ、全体が薄く折畳められると共
に、その押上ロッド41の上昇移動に連動して前後動用
レバー42により脚13が垂直状態に保持される。これ
で椅子3全体が前後幅の狭い垂直な折畳み状態となっ
て、そのまま真っ直ぐ下降して床下に格納するのに具合
が良くなる。
【0031】前記とは逆に座起倒駆動機構35の駆動に
より押上ロッド41が下降移動すると、図1に示す如く
前記ガイド機構17を介し座11と肘掛け12とを一体
的に引下げながら前方に回動させて背座支持枠15上に
略水平な転倒状態に展開でき、これにて着座可能な使用
状態が得られる。この使用状態では、前記押上ロッド4
1の下降に連動して前後動用レバー42により脚13が
前傾状態に保持され、これで椅子3が前側の会議用机2
に適当な間隔まで接近せしめられ、着座者が筆記作業等
をす易くなる。またその使用状態では、着座者が座11
などをいちいち倒す必要がなく、折畳み椅子の意識を持
たせない重厚な使用感が得られるようになる。更にはそ
の使用状態では、座起倒駆動機構35の押上ロッド41
の上端係合子41aがガイド機構17の回動リンク21
のフック部21aから下方に完全に離脱してしまうの
で、回転軸筒25を介して支持枠受台19以上の部材が
水平回転可能となり、座11の着座向きを自由に変更で
きる回転機能並びにそのオートリターン機能が得られる
と共に、水平軸20を支点に背座支持枠15がロッキン
グ用ばね24に抗し傾動可能で、着座者が後ろに体重を
掛ければ、背凭れ12及び座11などが後傾して軽い休
息姿勢を取れるロッキング機能が得られるようになる。
【0032】また、図2に示す如く座11と肘掛け12
を起立した折畳み状態では、前記座起倒駆動機構35の
押上ロッド41が上昇移動して、この上端の係合子41
aがガイド機構17の回動リンク21のフック部21a
に係合した状態を保つので、支持枠受台19及び背座支
持枠15の水平回転並びに該背座支持枠15のロッキン
グ動を規制するロック機能を働くことになる。これにて
その折畳み状態では座11や肘掛け12や背凭れ10が
水平回転やロッキング動など遊動せず、床下等への格納
動作がやり易くなる。
【0033】
【考案の効果】本考案の椅子は、座並びに肘掛けが大形
であっても、それらを一体的に押上回動して簡単に起立
させて全体を薄く折畳め、床下等に格納するのに具合が
良くなると共に、使用状態では着座者が座などをいちい
ち倒す必要がなく、折畳み椅子の意識を持たせない重厚
な使用感が得られる。
【0034】また、座と肘掛けを起立回動させて折畳む
方式でありながら、着座向きを自由に変更できる回転機
能や、後傾して軽い休息姿勢を取れるロッキング機能を
付加しても、これら機能が使用状態では何ら規制を受け
ることがなく、多機能を持つ折畳み方式の本格的な議場
用等の椅子が提供可能である。更には、多機能を持つ折
畳み方式の本格的な議場用等の椅子であっても、構成の
簡略化が図れてコストの低減が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す議場用椅子の一部断面
した側面図。
【図2】同上椅子の折畳み状態の一部断面した側面図。
【図3】同上椅子の分解斜視図。
【図4】同上椅子を会議用机と共に床部に設置したホー
ルの一部分の側面図。
【図5】同上ホールの議場モードにおける全体的平面
図。
【図6】同上断面図。
【図7】同上ホールの劇場モードにおける全体的平面
図。
【図8】同上断面図。
【符号の説明】
3…議場用椅子、10…背凭れ、11…座、12…肘掛
け、13…脚、15…背座支持枠、17…ガイド機構、
19…支持枠受台、20…水平軸(支持軸)、21…回
動リンク、22…ガイドコロ、23…スライド溝、24
…ロッキング用ばね、25…回転軸筒、35…座起倒駆
動機構、41…押上ロッド。

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脚上に背座支持枠を設け、この背座支持
    枠上に背凭れを取付けると共に、座と肘掛けとを一体的
    に前記背座支持枠に対しリンクやスライド等のガイド機
    構を介し起立・転倒可能に設け、かつ押上動作により前
    記ガイド機構を介し座と肘掛けとを後方に起立回動させ
    て折畳み、逆に引下げ動作によりガイド機構を介し座と
    肘掛けとを前方に転倒させて背座支持枠上に略水平に展
    開すると共に該ガイド機構から下方に離脱する座起倒駆
    動機構を前記脚内に設けて構成したことを特徴とする椅
    子。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の椅子において、座起倒駆
    動機構はガイド機構を介し座と肘掛けとを押上並びに引
    下げ動作するための押上ロッドを有し、一方脚の上部に
    垂直な回転軸筒を介し回転可能に支持枠受台を設け、こ
    の支持枠受台に背座支持枠を水平軸とロッキング用ばね
    を介しロッキング動可能に支持し、かつ前記回転軸筒内
    に前記座起倒駆動機構の押上ロッドを上下動可能に挿通
    したことを特徴とする椅子。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の椅子において、座起倒駆
    動機構は、この押上ロッドが押上動作してガイド機構を
    介し座と肘掛けとを後方に起立回動させて折畳むと同時
    に、該ガイド機構を介し背座支持枠の水平回転並びにロ
    ッキング動を規制するロック機能を有する構成としたこ
    とを特徴とする椅子。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の椅子において、水平軸は
    ガイド機構のリンクの支持軸を兼用していることを特徴
    とする椅子。
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