JPH09168447A

JPH09168447A - 座席構造

Info

Publication number: JPH09168447A
Application number: JP8163519A
Authority: JP
Inventors: Sheldon King; シェルダン・キング
Original assignee: Sebel Furniture Ltd
Current assignee: Sebel Furniture Ltd
Priority date: 1995-06-23
Filing date: 1996-06-24
Publication date: 1997-06-30
Also published as: AU5612196A; TW310268B; KR970000127A; GB2302504A; AUPN376795A0; GB9613084D0; AUPN380195A0; ZA965315B

Abstract

(57)【要約】（修正有）【課題】肘掛けがオープションとして独立の位置に取付
けることのできるはね上げ型のいす。【解決手段】水平レール３に取り付けられる座席構造
が、開示されている。座席構造１は、背もたれ６と、二
股ヨーク９上に取り付けられた旋回座部７と、を有す
る。背もたれ６は一対の翼部１０により支持され、翼部
に対して座部７が軸回動する。レール３上には、肘掛け
１８、２０、２１を独立に取り付け可能である。種々の
形態のピボット式座席構造も開示されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】本発明は、座席構造に関し、特にスタジア
ム、公会堂、劇場等での使用に適した座席構造に関す
る。一般に、かかる座席構造は、水平方向に延びるレー
ル、スプライン又は同様の支持体上に取り付けられるよ
うに構成されている。

【０００２】かかる座席構造においては、レールの位置
が列の位置を決定する。座席構造は、背もたれと座部と
から形成され、座部は、略水平な使用位置と略垂直なア
クセス位置との間で軸回動する。隣接したレール間の前
後方向距離は、列間の間隔を決定し、座部を垂直位置ま
で軸回動して人々が列に沿って歩けるようにしている。

【０００３】従来技術の座席構造の一形態では、背もた
れはレールに直接取り付けられ、一対の肘掛けの間に各
背もたれが位置決めされている。肘掛けの各対は、レー
ルに直接、挟持固定されている。肘掛けの各対の間に
は、水平軸線が延びており、該軸線を中心として座部が
軸回動する。この従来技術型の座席の例には、登録商標
パーフォーマ（ＰＥＲＦＯＲＭＡ）として出願人により
販売されたものが含まれる。

【０００４】従来技術の座席構造の第二の形態では、背
もたれは同じく水平レールに直接挟持固定されている
が、クランプ機構には、座部を軸回動するように取り付
けられるピボット又はヒンジが含まれる。肘掛けが必要
な場合には、肘掛けは独立して設けられ、肘掛けの一方
を座席構造の各側でレールに挟持固定している。この型
の座席の例としては、日本のコトブキにより販売された
型式ＴＳ−８００２及びＴＳ８００３、及びやはり日本
のコトブキにより販売された型式ＢＬＭ２１７３Ａ及び
ＢＬＭ２２７３Ａが含まれる。

【０００５】従来技術の椅子の第三の形態は、レール取
り付け式の座席構造ではなく、単一の基台取り付け式の
座席構造である。ここでは、略Ｙ形のフレームが設けら
れている。Ｙの柄部は床に直接取り付けられ、Ｙのアー
ムの上端部は水平方向に延びる肘掛けを支持している。
肘掛けの後端部は、水平方向に延びて背もたれが接続さ
れた帯により、接合されている。座部は、Ｙのアームの
略中点から延びる水平軸線を中心として、軸回動可能に
取り付けられている。この型の座席構造の例としては、
米国のＪＧファーニチャー・システムズ社により製造さ
れた型式６２−６３及び日本のコトブキにより販売され
た型式ＴＳ３６３７が含まれる。

【０００６】上述した従来技術の座席構造は全て、種々
の欠点を有する。第三の形態、即ち単一の基台取り付け
式椅子は、座部が垂直位置にあるときに前後の間隔の無
駄が最も多い。第二の形態は、座部が実質的に極めて短
い回転軸上で軸回動して捩じれによる損傷を受け易いの
で、極めて強靱な従って高価なヒンジを要する。しかし
ながら、第二の形態の従来技術の座席構造は、肘掛けが
オプションであるという利点を有する。第一及び第三の
形態の座席構造は、いずれも、肘掛けで座部の軸線を支
持しているので肘掛けが強制的に必要であるという欠点
を有する。しかしながら、座部は水平軸線内に位置する
二つのピボット点を備えており、座部のピボット構造
は、強靱でしかも低コストで提供可能である。

【０００７】本発明の目的は、上述した従来技術の座席
構造に対して代わりの座席構造、特に座部が肘掛けの間
で軸回動しないので肘掛けの設置をオプションとするこ
とができる座席構造、を提供することである。

【０００８】本発明によれば、水平方向に延びるレール
又は同様の支持体上に取り付けられるように構成され且
つ略水平な使用位置と略垂直なアクセス位置との間で軸
回動する座部を有する座席構造であって、前記座席構造
が柄部と一対の翼部とを有する二股ヨークを備え、前記
翼部がそれぞれ上方に延びて背もたれの一対の対向する
側部の一方を形成し、前記柄部が前記座席構造を前記レ
ールに取り付けるための取付構造の少なくとも一部を形
成し、前記座部が前記ヨークの前記翼部の間を延びる軸
線を中心として軸回動することを特徴とする座席構造が
開示される。

【０００９】以下、本発明の椅子の幾つかの実施形態
を、図面に基づいて説明する。

【００１０】図１に示したように、座席構造２の列１
は、多数の座席構造２を水平方向に延びるレール３上に
取り付けることにより、形成される。レール３は、段差
のついた公会堂の床（図示せず）の水平面即ち踏み板上
に従来の態様で取り付けられた支柱４により、一定の間
隔で支持することができる。また、レール３は、段差の
ついた公会堂の床の垂直面から延びて垂直面に対して傾
斜したアームにより、支持してもよいが、この公知の構
成の図示は省略する。

【００１１】図２及び図３から、座席構造２のそれぞれ
が背もたれ６と座部７とを備え、座部７が、図２に示し
た略水平な使用位置から図３に示した略垂直なアクセス
位置の間で軸回動する、ことが理解されよう。

【００１２】図４に最もよく示されているように、一対
の翼部１０と柄部１１とを有する二股ヨーク９が設けら
れている。柄部１１は、実質的にクランプ１２から成
り、該クランプにより、ヨーク９は、従って結局は座席
構造２全体をレール３上に支持することができる。翼部
１０は、上方に延びて背もたれ６の側壁を形成してい
る。更に、各翼部１０は、ピボット１３を支持してい
る。水平方向に整列したピボット１３により、翼部１０
の間に座部７を軸回動するように取り付けることができ
る。ピボット装置の好適な形態の詳細は、「ピボット機
構」と題されて出典を明記することによりその内容を本
願明細書の一部とした、本願出願人の同時係属特許出願
第ＰＮ３７６６号（代理人整理番号：３０６２５８）公
報に記載されている。

【００１３】次に図５を参照すると、ヨーク９の柄部１
１の製造法の詳細が示されている。好ましくは、背もた
れ６とヨーク９の全体は、図５で符号１６で示したよう
に翼部１０を中空とすることができるそれ自体公知の空
気成形技術を利用して、単一の工程で射出成形すること
ができる。座部７もまた、好ましくは、空気成形技術を
用いて射出成形により形成される。かかる構成により、
相当な強度が実現可能になると同時に、軽量と材料の節
約も実現することができる。

【００１４】図６には、一対の個別の肘掛け１８を有す
る本発明の椅子の別の実施形態が図示されている。肘掛
け１８は、それぞれ、独立してレール３に挟持固定する
ことができ、いずれも背もたれや座部を支持していな
い。更に、図６に示した座席構造は、背もたれ６に固定
可能なオプションの頭支え１９（即ち背もたれの延長
部）も含んでいる。図７及び図８は、肘掛け２０及び２
１の別の形態を示す。

【００１５】公会堂によっては、所謂「格納可能な座
席」が必要となる。この座席は、特に、ステージ領域が
変わる場合に有用である。従って、小さなステージ領域
を要する種々の公演の場合、観客に利用可能な床空間が
広がり、この床空間に臨時の座席を設けることができ
る。より大きいステージ領域を要する公演を収容する際
には、この座席は、不要ならば格納することができる。

【００１６】かかる格納可能な座席は、整理箪笥の引き
出しに類似の一連の引き出し式引き出しのうちの対応す
るものに取り付けられる各レールを有する。但し、各引
き出しは、完全に展延すると段差付構造を形成し、各隣
接したレールは、段差付引き出しの徐々に高くなった位
置に配置される。引き出しを格納し得るようにするため
には、座席構造全体が略水平位置にくるように下方に折
り畳み可能でなくてはならない。

【００１７】図９は、レール３３を支持する支柱３４の
それぞれに位置するピボット３１を利用することによ
り、図１乃至図８の椅子に対してこれを行うための第一
の機構を示す。着座構成から折り畳み構成へと移行する
ために、図９の左側の図面から右側の図面へと移動す
る。先ず、座席構造を図９の中央の図面に示した構成に
するために、背もたれ３６に近接した垂直位置まで座部
３７を移動する。次に、レール３３全体をピボット３１
の周りに旋回移動し、隣接した座部３７及び背もたれ３
６を図９の右側の図面に示した略水平位置に置く。背も
たれ３６が図９に示したように座部３７の下側ではなく
その上側にくるように、ピボット３１を図９に示した方
向とは逆の方向に移動させ得ることは当業者には理解さ
れよう。即ち、座席構造は、図示したように後方ではな
く前方に軸回動させてもよい。

【００１８】図１０は、格納可能な座席の利用に必要な
軸回動動作を行うための代替構成を示す。ここでは、座
部４７及び背もたれ４６は、上述したものと同様であ
り、やはりレール４３上に取り付けられている。しかし
ながら、翼部４０は、それぞれピボット４１を備えてい
る。この構成において、レール４３は軸回動しないが、
座部４７及び背もたれ４６はピボット４１を中心に回転
する。図１０の右側図面の図示構造では、座部４７は背
もたれ４６の上側に位置し、後方に軸回動するように構
成されている。ピボット４１を反対方向に移動させるこ
とにより座部４７及び背もたれ４６を前方に軸回動させ
て背もたれ４６が座部４７の上側にくるようにし得るこ
とは、当業者には自明であろう。

【００１９】好ましくは、図９及び図１０の格納可能な
座席構造は、座部３７、４７がばね押しされて人が座席
に座っていないときは常に略垂直位置にくるように、変
形される。しかしながら、興奮した観衆が急に立ち上が
ると、その観衆が知らないうちに座部が彼の背後で垂直
になってしまうという問題が生じる。従って、その聴衆
が再び腰掛けようとすると、座部がないので不意に床に
どすんと落ちることになる。この問題が生じるのを回避
するため、図１１に示した構造が提供される。ここで
は、背もたれ５６は、前述したものと実質的に同じであ
るが、ピボット１３は、座部５７が上方に立ち上がると
きに描く円弧を制限する、弾性的に圧縮可能な材料（ゴ
ム、その他のエラストマ等）のブロックを有する。かく
して、座部５７は、垂直面から一定角度典型的には１５
乃至３０度手前で止まる。こうした状況下では、興奮し
た観衆が急に立ち上がった場合、その観衆が彼の座席に
戻る際にはその観衆の尻が座部５７の前縁に接触するの
で、聴衆が着座姿勢を採ると座部５７を略水平位置に戻
すことができる。こうして、事故の可能性は、回避され
る。

【００２０】しかしながら、弾性的に圧縮可能な材料
（図示せず）は、十分な力を加えることによりその初期
位置を越えて圧縮可能であるので、図１１に示したよう
に背もたれ５６を前方に折り畳むことで、格納可能な座
席を使用可能にし得る低さの略水平位置に、背もたれ５
６を位置決めすることができる。こうして、格納可能な
座席は、座部５７が図１１の中央の図面に示したように
垂直面まで１５乃至３０度の位置に達しない場合でも、
使用することができる。この結果、格納可能な座席を使
用したとしても安全構造が保証される。

【００２１】図１２及び図１３には、更に別の実施形態
が示されている。ここでは、背もたれ６６は、座部６７
に対して符号６３で軸回動する。座部６７は、棚段６８
上に直接取り付けられる。各棚段６８は、図１３に示し
たように左右に往復動可能なように、車輪付き脚部６９
に取り付けられている。図１３は、十分に展延された棚
段位置を示し、図１３に示したように左側に押すことに
より格納可能である。図１２では、低い方の棚段６８
は、格納されている。

【００２２】背もたれ６６は、対応する棚段６８を展延
すると、図１３に示すように反時計方向に軸回動可能で
ある。棚段６８を格納するに先立ち、当該棚段６８に取
り付けられた座部６７の背もたれ６６は、図１３に示し
たように時計方向に軸回動させる。これにより、各下側
の棚段の背もたれ６６は、すぐ上に位置する棚段の下を
通過することができる。

【００２３】本実施形態の主たる利点は、隣接した棚段
間の高さを減少させ得ることである。

【００２４】以上、本発明の幾つかの実施形態のみを説
明したが、本発明の範囲から逸脱することなくそれに対
して当業者に自明の変形を行うこともできる。

【００２５】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第一の実施形態に係る、レールに取り
付けられた肘掛けのない座席の列の斜視図である。

【図２】図１の座席構造の一つの前部斜視図であって、
略水平位置の座部を示した図である。

【図３】図２と同様の図であるが、略垂直なアクセス位
置まで持ち上げられた座部を示した図である。

【図４】図２及び図３と同様の図であるが、座部を省略
して背もたれとヨークとを示した図である。

【図５】座席構造をレール上に支持するクランプ装置の
斜視図である。

【図６】背もたれ上に頭支え延長部を有してオプション
の肘掛けを備えた、第二の実施形態の座席の斜視図であ
る。

【図７】別の実施形態の肘掛けの斜視図である。

【図８】別の実施形態の肘掛けの斜視図である。

【図９】格納可能な座席に適したレール支持装置の第一
の実施形態の３つの側面図を含む。

【図１０】図９と同様の図であるが、格納可能な座席の
代替構成を示した図である。

【図１１】図９及び図１０と同様の図であるが、更に別
の構成を示した図である。

【図１２】一部展延させた更に別の格納可能な座席の実
施形態の切頭正面図である。

【図１３】完全に展延させた場合の図１２の構成の前後
方向縦断面図である。

【符号の説明】

１座席構造の列２座席構造３レール４支柱６背もたれ７旋回座部９ヨーク１１翼部１３ピボット１９オプションの頭支え１８肘掛け２０肘掛け２１肘掛け３１ピボット４１ピボット３３レール４３レール３６背もたれ４６背もたれ５６背もたれ６６背もたれ３７座部４７座部５７座部６７座部４０翼部６８棚段６９脚部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】水平方向に延びるレール又は同様の支持
体上に取り付けられるように構成され、且つ、略水平な
使用位置と略垂直なアクセス位置との間で軸回動する座
部を有する、座席構造であって、前記座席構造が、柄部と一対の翼部とを有する二股ヨー
クを備え、前記翼部がそれぞれ上方に延びて、背もたれ
の一対の対向する側部の一方を形成し、前記柄部が、前
記座席構造を前記レールに取り付けるための取付構造の
少なくとも一部を形成し、前記座部が、前記ヨークの前
記翼部の間を延びる軸線を中心として軸回動することを
特徴とする座席構造。
【請求項２】前記軸線が、前記背もたれの下縁部の下
側で前記翼部に位置決めされていることを特徴とする請
求の範囲第１項記載の座席構造。
【請求項３】前記軸線が、前記背もたれの前方に位置
決めされていることを特徴とする請求の範囲第２項記載
の座席構造。
【請求項４】一つ又は一対の肘掛けを備え、該又は各
肘掛けが、前記座席構造の側部の一方又は対応する一方
に配置され、前記レール又は同様の支持体上に独立に支
持体されていることを特徴とする請求の範囲第１項記載
の座席構造。
【請求項５】前記座席構造を軸回動可能とするため
に、前記レール又は同様の支持体が軸回動可能に取り付
けられていることを特徴とする請求の範囲第１項記載の
座席構造。
【請求項６】前記座席構造を軸回動可能とするため
に、前記ヨークの前記柄部が前記取付手段に対して軸回
動可能であることを特徴とする請求の範囲第１項記載の
座席構造。
【請求項７】前記座部の下側に前記背もたれを位置決
めするために、前記座席構造が後方に軸回動可能である
ことを特徴とする請求の範囲第６項記載の座席構造。
【請求項８】前記座部の上側に前記背もたれを位置決
めするために、前記座席構造が前方に軸回動可能である
ことを特徴とする請求の範囲第６項記載の座席構造。
【請求項９】前記柄部が、格納可能な棚段に直接取り
付けられていることを特徴とする請求の範囲第１項記載
の座席構造。