JPH04131347U - 椅 子 - Google Patents

椅 子

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JPH04131347U
JPH04131347U JP3596991U JP3596991U JPH04131347U JP H04131347 U JPH04131347 U JP H04131347U JP 3596991 U JP3596991 U JP 3596991U JP 3596991 U JP3596991 U JP 3596991U JP H04131347 U JPH04131347 U JP H04131347U
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良吉 山崎
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株式会社コトブキ
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  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 大型の座並びに肘掛けを一体的に押上回動し
て簡単に起立させて全体を薄く折畳め、床下等に格納す
るのに具合が良くなる重厚な議場用椅子を提供すること
にある。 【構成】 脚13上に背座支持枠15を設け、この背座
支持枠15上に背凭れ10を取付けると共に、座11と
肘掛け12とを一体的に前記背座支持枠15に対しガイ
ド機構17を介し起立・転倒可能に設け、かつ押上動作
により前記ガイド機構17を介し座11と肘掛け12と
を後方に起立回動させて折畳み、逆に引下げ動作により
ガイド機構17を介し座11と肘掛け12とを前方に転
倒させて背座支持枠15上に略水平に展開すると共に該
ガイド機構17から下方に離脱する座起倒駆動機構35
を前記脚13内に設けて構成したことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、主に国際会議やコンサートなどが開催される多目的ホールに設置利 用される椅子に関し、特に不要時には折畳んで床下等に格納する議場用などの椅 子に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、情報社会における多彩な情報の交換や国際社会の交流のために、様々な 重要な会議が開催されている。そうした会議場には簡易な椅子よりも、比較的座 や背凭れが厚めで幅や高さ並びに奥行きが大きい重厚な議場用椅子を会議机(テ ーブル)と共に広くゆったりとしたスペースでもって設置している場合が多い。 しかし、そうした議場用椅子と会議机とを実際に利用する時間は、会議の開催期 間中においても或いは年間を通した会議日程を見ても少ないのが現状で、その会 議場を他の各種集会や演劇・コンサートなどの催しに活用したいが、前述の如く ゆったりと議場用椅子や会議用机を設置した状態では集客力が少ないので、それ ら議場用椅子や会議机を床下などに簡単に格納し、その代わりに劇場用などの椅 子を多数配列できる多目的ホールの実現が強く望まれている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、そうした場合、大形で重厚な議場用椅子を床下に収納するためには コンパクト(薄形)に折畳まなければならないが、その折畳み技術として、従来 一般のホールや体育館等に設置された比較的軽薄の観覧用椅子の折畳み方式を適 応するのは困難であった。つまり、座並びに肘掛けが厚く大形であって、それら を単なる固定の枢軸を中心として起立回動しても全体を薄く折畳めないこと、ま た重厚で且つ本格的な議場用椅子の要求から、着座向きを自由に変更できる回転 機能や、後傾して軽い休息姿勢を取れるロッキング機能が付加されている場合が 多く、これら機能が折畳み機構を設けることで阻害されてしまこと、構成が非常 に複雑化してコスト高を招くことなど各種問題が多い。
【0004】 本考案は前記事情に鑑みなされ、その目的とするところは、座並びに肘掛けが 大形であっても、それらを一体的に押上回動して簡単に起立させて全体を薄く折 畳め、床下等に格納するのに具合が良くなると共に、使用状態では着座者が座な どをいちいち倒す必要がなく、折畳み椅子の意識を持たせない重厚な使用感が得 られる椅子を提供することにある。
【0005】 また、座と肘掛けを起立回動させて折畳む方式でありながら、着座向きを自由 に変更できる回転機能や、後傾して軽い休息姿勢を取れるロッキング機能を付加 しても、これら機能が使用状態では何ら規制を受けることがなく、多機能を持つ 折畳み方式の本格的な議場用椅子を提供可能とすることにある。 更には、多機能を持つ折畳み方式の本格的な議場用椅子であっても、構成の簡 略化が図れてコストの低減を可能とすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段と作用】
本考案の椅子は、前記目的を達成するために、脚上に背座支持枠を設け、この 背座支持枠上に背凭れを取付けると共に、座と肘掛けとを一体的に前記背座支持 枠に対しリンクやスライド等のガイド機構を介し起立・転倒可能に設け、かつ押 上動作により前記ガイド機構を介し座と肘掛けとを後方に起立回動させて折畳み 、逆に引下げ動作によりガイド機構を介し座と肘掛けとを前方に転倒させて背座 支持枠上に略水平に展開すると共に該ガイド機構から下方に離脱する座起倒駆動 機構を前記脚内に設けて構成したことを特徴とする。
【0007】 これにて、議場用椅子の如く座並びに肘掛けが大形であっても、座起倒駆動機 構が押上動作してガイド機構を介し座と肘掛けとを一体的に押上げながら後方に 起立回動させて折畳め、前後幅が全体的に薄くなり、床下等に格納するのに具合 良くなると共に、逆に座起倒駆動機構が引下げ動作すると前記ガイド機構を介し 座と肘掛けとを一体的に引下げながら前方に転倒させて背座支持枠上に略水平に 展開でき、これにて着座可能な使用状態が得られ、この使用状態では着座者が座 などをいちいち倒す必要がなく、折畳み椅子の意識を持たせない重厚な使用感が 得られるようになる。
【0008】 またその使用状態では座起倒駆動機構がガイド機構から下方に離脱してしまう ので、着座向きを自由に変更できる回転機能や、後傾して軽い休息姿勢を取れる ロッキング機能を付加しても、これら機能が使用状態では前記座起立駆動機構な どに何ら規制を受けることがなく、多機能を持つ折畳み方式の本格的な議場用椅 子を得ることが可能となる。
【0009】 その多機能を持つ折畳み方式の本格的な議場用椅子は、前記ガイド機構を介し 座と肘掛けとを押上並びに引下げ動作するための押上ロッドを有する座起倒駆動 機構を用い、一方脚の上部に垂直な回転軸筒を介し回転可能に支持枠受台を設け 、この支持枠受台に背座支持枠を水平軸とロッキング用ばねを介しロッキング動 可能に支持し、かつ前記回転軸筒内に前記座起倒駆動機構の押上ロッドを上下動 可能に挿通することで簡単に実現可能となる。
【0010】 また、その際、前記座起倒駆動機構の押上ロッドが上昇移動して、ガイド機構 を介し座と肘掛けとを押上げながら後方に回動させて起立状態に折畳むと共に、 該ガイド機構を介し背座支持枠の水平回転並びにロッキング動を規制するロック 機能を有する構成とすることで、折畳み状態では座や肘掛けや背凭れが水平回転 やロッキング動しなくなるので、床下等への格納動作がやり易くなる。 更に、前記ロッキング用の水平軸をガイド機構のリンクの支持軸と兼用するこ とで、構成の簡略化が図れてコストの低減が可能となる。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に従って説明する。まず図5乃至図8は多目的 ホール1の床面上のレイアウトを示している。その図5および図6は該多目的ホ ール1の床面上に多数の会議用机(長テーブル)2と重厚な議場用椅子3とを配 列した議場モードのレイアウトの一例である。図7および図8は演劇・コンサー トなど各種催し物に応じて集客力を多くすべく該多目的ホール1の床面上に多数 の劇場用椅子4を配列した劇場モードのレイアウトの一例である。
【0012】 前記議場モードと劇場モードを同一空間で自動的に切り換えできるように、ま ず、前記ホール1の床は前後複数段に分割した昇降床5とされ、これら各段の昇 降床5がそれぞれ油圧やモータ等の駆動源を利用したリフト装置(図示せず)に より平坦な状態から個々に適当高さに上昇して全体的に雛段状に配列するように なっている。これら各昇降床5は上面に開閉可能な床板を有する箱形枠状をなす と共に、各々の内部に前後に2分割した縦長な格納部5a,5bを有している。
【0013】 こうした各段の昇降床5の各前後格納部5a,5b内に前記会議用机2と議場 用椅子3と劇場用椅子4が格納可能に設置されている。つまり、最前段の昇降床 5の前列の格納部5aに会議用机2が格納され、その後列の格納部5bには劇場 用椅子4が格納され、次の後段の昇降床5の前列の格納部5aには議場用椅子3 が格納され、その後列の格納部5bには劇場用椅子4が格納されていると言った 具合に、会議用机2、劇場用椅子4、議場用椅子3、劇場用椅子4の順列で繰り 返して最後段まで配列されている。即ち、劇場用椅子4の前後配列間隔を基準と する一方、この劇場用椅子4の2列分に対し会議用机2と議場用椅子3とを一列 ずつ配列して広くゆったりとした議場スペースが得られるようにしている。
【0014】 それら各列の会議用机2と議場用椅子3並びに劇場用椅子4は必要に応じ各々 の格納部5a,5b内からそれぞれ昇降駆動機構(図示せず)により垂直に床面 上に押し上げられたり床面下側に格納されるようになっている。その会議用机2 と議場用椅子3を各の格納部5a内から床面上に押し上げることにより図5およ び図6に示す如く広くゆったりとした議場モードのレイアウトが得られ、それら 会議用机2と議場用椅子3を格納部5a内の床面下側に格納し、代わりに劇場用 椅子4を各々の格納部5b内から床面上に押し上げることにより図7および図8 に示す如く多数の観客を着席させることができる多くの集客力を持つ劇場モード のレイアウトが得られるようになっている。
【0015】 前記劇場用椅子4は、従来一般のホールや体育館等に設置された比較的軽薄の 観覧用連結椅子で、周知の座跳ね上げ機構(図示せず)を用いて座を自動的に起 立させて、全体的に薄形に折畳み、そのまま昇降床5の格納部5b内に垂直に引 き込んで格納される。
【0016】 一方、前記議場モードに利用される会議用机2は、図4に拡大して示す如く長 テーブルで、会議場にふさわしく、たくさんの資料や書類を広げたりワイヤレス 受信機等を置いたりするのに十分な奥行きスペースを持つ天板2aを有する構成 であり、その天板2aは水平な使用状態から図示右側に示す如く垂直に起立回動 できて、そのまま前記昇降床5の格納部5a内に垂直に引き込んで格納できるよ うになっている。
【0017】 前記議場モードに会議用机2と共に利用される議場用椅子3は、図4に示す如 く議場にふさわしい大型で重厚な単体椅子である。つまり背凭れ10や座11お よび左右の肘掛け12がかなり厚めで、幅や高さ並びに奥行きが大きい椅子であ り、着座者がゆったり楽に着座できると共に、その背凭れ10と座11の角度が 着座者の会議姿勢を考慮して適当に設定されている。また本格的な椅子をめざし て、その座席への着座者の出入りや着座向きを自由に変更できるように回転機能 並びにその正面への回動復帰のためのオートリターン機能や、後傾して軽い休息 姿勢を取れるロッキング機能が付加されている。
【0018】 こうした大形で重厚な本格的な議場用椅子3は、このままでは大きすぎて前記 昇降床5の格納部5a内に格納できないので、図4の右側に示す如く座11と左 右肘掛け12とが一体的に押上回動して起立状態に折り畳まれ、その状態で前記 昇降床5の格納部5a内に垂直に引き込まれて格納されるようになっていると共 に、前記劇場用椅子4を会議用机2と議場用椅子3との列の間の格納部5bに配 列した関係上、この議場用椅子3は格納部5a内から垂直に押し上げられて展開 されただけでは、前記会議用机2に対し離れ過ぎで筆記作業等に難があるので、 図4の左側に示す如く脚13が前傾して会議用机2に接近する機能を有している 。
【0019】 ここで、前述した議場用椅子3の各種機能を達成する機構を図1乃至図3によ り説明する。まず、背凭れ10は左右下部に取付フレーム10a(図3参照)を それぞれ垂下状態に突設し、この取付フレーム10aを脚13上に支持した背座 支持枠15上面後部の左右一対の支持筒16に上方から差し込み嵌合することで 、やや後傾状態に立設固定されている。一方、座11とこの左右の肘掛け12と は予め一体に結合されて前記背座支持枠15上に載置され、ガイド機構17を介 し起立・転倒可能に設けられている。
【0020】 このガイド機構17はリンクとスライドを利用したもので、座11の後端から 平行に突設した左右一対のリンク受け18と、これらリンク受け18に上端をピ ン18aで枢支連結し且つ下端を前記背座支持枠15内を介し脚13上部の支持 枠受台19の前端寄り部の一本の水平軸20に枢着した回動リンク21と、前記 背座支持枠15上の左右の支持角筒16の各々の外側面に軸着された左右一対の ガイドコロ22と、前記左右の肘掛け12の内側面後端寄り部に左右対称に形成 され前記左右のガイドコロ22に各々摺嵌する上下方向に長尺なスライド溝23 とで構成され、座11とこの左右の肘掛け12とを一体的に図1の水平な展開状 態から図2の垂直な起立状態に回動可能に案内支持している。なお前記回動リン ク21の下端寄り部には先端に略V字形溝を有する短尺なフック部21aが後方 に向け一体に突設されている。
【0021】 前記背座支持枠15は略方形枠状のもので、後端左右部に張出し部15aを有 し、この上に前記左右の支持角筒16を立設している。またこの背座支持枠15 は前記脚13上部の支持枠受台19に上から緩く被さるように配設され、かつそ の両者の左右側板部の前端寄り部に貫通する前記一本のリンク支持軸である水平 軸20により枢着支持されていると共に、その両者の後部寄りに設けたばね受け 15b,19a間に介在したロッキング用ばね24により受けられて、このばね 24に抗し背座支持枠15が背凭れ10と座11と肘掛け12と共に水平軸20 を支点に図4の想像線で示す如くロッキング動(後傾動作)可能となっている。
【0022】 また、前記脚13は、この上部の前述した支持枠受台19と、これを回転軸筒 25を介し水平回転可能に下側から支持する上部ベース26と、この上部ベース 26を下側から支持する前後左右一対ずつの平行リンク27,28と、これら平 行リンク27,28を支持する下部ベース29とで構成されている。
【0023】 つまり、最下端の下部ベース29は台形枠状のもので、前記昇降床5の格納部 5a内の昇降駆動機構(図示せず)により上下動せしめられる昇降台30上に固 定され、この下部ベース29の左右立ち上がり側板部に前記前後左右一対ずつの 平行リンク27,28の各下端部がそれぞれピンを介し枢支連結される。前記上 部ベース26は略正方形状の天板プレート26aの下側に左右一対のリンク受け プレート26bを有し、この左右のリンク受けプレート26bに前記前後左右一 対ずつの平行リンク27,28の各上端部がそれぞれピンを介し枢支連結されて 、該上部ベース26が水平状態のまま前後方向に平行移動可能に支持されている 。なお、前記下部ベース29の左右立ち上がり側板部の内面上端寄りにストッパ 31がそれぞれ設けられ、これらと対向して前記左右後側の平行リンク28の途 中内面部に衝止部材32がそれぞれ取付けられ、この衝止部材32が該ストッパ 31に衝止することで平行リンク27,28の前傾移動(上部ベースの26の前 進移動)が所定範囲内に規制されている。
【0024】 また前記上部ベース26の天板プレート26aの下側には左右のリンク受けプ レート26bより更に内側に配して左右一対のガイドプレート26cがそれぞれ 垂設され、これに垂直なガイド長穴26dがそれぞれ形成されている。
【0025】 更にその上部ベース26の天板プレート26aの略中央部には有底状の軸受け 筒33が上面に開口して取付けれ、これに前記支持枠受台19から垂下した回転 軸筒25がスラストベアリング等を介在して回転自在に嵌合され、これで該支持 枠受台19がその上側の背座支持枠15と背凭れ10と座11と肘掛け12と共 に水平回転できるように支持されている。なお、その支持枠台19と上部ベース 26との相互間には該支持枠受台19を常に正面に向けるように付勢するオート リター機構(図示せず)が設けられている。
【0026】 前述した脚13内に配して前記座11と左右の肘掛け12をガイド機構17を 介し押上げながら後方に回動して起立させたり逆に引下げながら前方に回動して 略水平な転倒状態に展開せしめる座起倒駆動機構35が設けられている。つまり この座起倒駆動機構35は、前記昇降床5の格納部5a内の昇降台30設けられ て図示しないモータ等により回転駆動される駆動軸36と、この駆動軸36から 一体的に突設された回動レバー37と、この回動レバー37の先端にピン38を 介し下端を枢支連結した左右一対の駆動ロッド39と、この駆動ロッド39の上 端にスライドピン40を介し下端を枢支連結された押上ロッド41とで構成され ている。この押上ロッド41が前記脚13の上部ベース26の軸受け筒33の底 部を貫通して回転軸筒25内に垂直に上下動可能に挿通され、かつこの押上ロッ ド41の下端のスライドピン40の両端が前記上部ベース26の左右のガイドプ レート26cのガイド長穴26dに摺嵌されて、常に該押上ロッド41が垂直状 態で上下動するようになっている。この押上ロッド41の上端にT字形状の係合 子41aが設けられている。
【0027】 そして前記モータ等による駆動軸36の回転駆動で、回動レバー37と駆動ロ ッド39を介し押上ロッド41を上昇移動させることにより、その上端の係合子 41aが前記ガイド機構17の回動リンク21のフック部21aのV溝に下から 係合して該リンク21を押上回動させる。これにて座11の後部が回動リンク2 1に押し上げられると共に、背凭れ12の後部のスライド溝23がガイドコロ2 2に案内されて下降し、その座11と背凭れ12とが一体のまま図2に示す如く 押上げられながら後方に回動して起立状態に折畳まれる。その逆に押上ロッド4 1を下降移動させると、その上端の係合子41aが回動リンク21のフック部2 1aのV溝に係合しながら該リンク21を引き下げ回動させる。これにて座11 の後部が回動リンク21に引き下げられると共に、背凭れ12の後部のスライド 溝23がガイドコロ22に案内されて上昇し、その座11と背凭れ12とが一体 のまま図1に示す如く引き下げられながら前方に回動して背座支持枠15上に略 水平な転倒状態に展開する。この座11の転倒時点より更に前記押上ロッド41 は下降してガイド機構17の回動リンク21のフック部21aから完全に下方に 離脱する構成となっている。
【0028】 また、前記座起倒駆動機構35は、この押上ロッド41の上下動に連動してこ の押上ロッド41と共に前記脚13の上部ベース26を平行リンク27,28を 介し前後動せしめように、該押上ロッド41下端のスライドピン40に先端を枢 支連結した前後動用レバー42が備えられ、この前後動用レバー42の基端が前 記脚13の下部ベース29の左右立ち上がり側板部に横架した支軸43に回動可 能に嵌合されている。つまり座起倒駆動機構の押上ロッド41が上昇移動してガ イド機構17を介し座及び肘掛けを起立状態に折畳む時には、前後動用レバー4 2が前向き水平状態から上向きに回動してスライドピン40を介し上部ベース2 6を後方に引き、これで前後左右の平行リンク27,28が後方回動して脚13 が垂直な起立状態に保持される。逆に押上ロッド41が下降してガイド機構17 を介し座及び肘掛けを水平に転倒して展開する時には、前記前後動用レバー42 が上向き状態から前向き水平状態に回動してスライドピン40を介し上部ベース 26を前方に押し、これで前後左右の平行リンク27,28が前方に回動して脚 13が前傾状態に保持される。即ち、座及び肘掛けを水平に転倒して展開した使 用状態では、椅子が自動的に前進して前側の会議用机2に適当な間隔まで接近せ しめられ最適なポジションを確保するようになっている。
【0029】 なお、前記脚13にはこの前後左右の平行リンク27.28の前後面に保護プ レート44が取り付けられ、この外周を取り囲むようにフレキシブルなカバー4 5が上部ベース26と下部ベース29のとの間に張設されて、脚13の外観意匠 や安全性を保つようになっている。
【0030】 しかして、前述した構成の議場椅子3では、座11並びに肘掛け12が厚く大 形であるにもかかわらず、図2に示す如く座起倒駆動機構35の駆動により押上 ロッド41が上昇移動してガイド機構17を介し座11と肘掛け12とを一体的 に押上げながら後方に回動して簡単に起立させ、全体が薄く折畳められると共に 、その押上ロッド41の上昇移動に連動して前後動用レバー42により脚13が 垂直状態に保持される。これで椅子3全体が前後幅の狭い垂直な折畳み状態とな って、そのまま真っ直ぐ下降して床下に格納するのに具合が良くなる。
【0031】 前記とは逆に座起倒駆動機構35の駆動により押上ロッド41が下降移動する と、図1に示す如く前記ガイド機構17を介し座11と肘掛け12とを一体的に 引下げながら前方に回動させて背座支持枠15上に略水平な転倒状態に展開でき 、これにて着座可能な使用状態が得られる。この使用状態では、前記押上ロッド 41の下降に連動して前後動用レバー42により脚13が前傾状態に保持され、 これで椅子3が前側の会議用机2に適当な間隔まで接近せしめられ、着座者が筆 記作業等をす易くなる。またその使用状態では、着座者が座11などをいちいち 倒す必要がなく、折畳み椅子の意識を持たせない重厚な使用感が得られるように なる。更にはその使用状態では、座起倒駆動機構35の押上ロッド41の上端係 合子41aがガイド機構17の回動リンク21のフック部21aから下方に完全 に離脱してしまうので、回転軸筒25を介して支持枠受台19以上の部材が水平 回転可能となり、座11の着座向きを自由に変更できる回転機能並びにそのオー トリターン機能が得られると共に、水平軸20を支点に背座支持枠15がロッキ ング用ばね24に抗し傾動可能で、着座者が後ろに体重を掛ければ、背凭れ12 及び座11などが後傾して軽い休息姿勢を取れるロッキング機能が得られるよう になる。
【0032】 また、図2に示す如く座11と肘掛け12を起立した折畳み状態では、前記座 起倒駆動機構35の押上ロッド41が上昇移動して、この上端の係合子41aが ガイド機構17の回動リンク21のフック部21aに係合した状態を保つので、 支持枠受台19及び背座支持枠15の水平回転並びに該背座支持枠15のロッキ ング動を規制するロック機能を働くことになる。これにてその折畳み状態では座 11や肘掛け12や背凭れ10が水平回転やロッキング動など遊動せず、床下等 への格納動作がやり易くなる。
【0033】
【考案の効果】
本考案の椅子は、座並びに肘掛けが大形であっても、それらを一体的に押上回 動して簡単に起立させて全体を薄く折畳め、床下等に格納するのに具合が良くな ると共に、使用状態では着座者が座などをいちいち倒す必要がなく、折畳み椅子 の意識を持たせない重厚な使用感が得られる。
【0034】 また、座と肘掛けを起立回動させて折畳む方式でありながら、着座向きを自由 に変更できる回転機能や、後傾して軽い休息姿勢を取れるロッキング機能を付加 しても、これら機能が使用状態では何ら規制を受けることがなく、多機能を持つ 折畳み方式の本格的な議場用等の椅子が提供可能である。 更には、多機能を持つ折畳み方式の本格的な議場用等の椅子であっても、構成 の簡略化が図れてコストの低減が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す議場用椅子の一部断面
した側面図。
【図2】同上椅子の折畳み状態の一部断面した側面図。
【図3】同上椅子の分解斜視図。
【図4】同上椅子を会議用机と共に床部に設置したホー
ルの一部分の側面図。
【図5】同上ホールの議場モードにおける全体的平面
図。
【図6】同上断面図。
【図7】同上ホールの劇場モードにおける全体的平面
図。
【図8】同上断面図。
【符号の説明】
3…議場用椅子、10…背凭れ、11…座、12…肘掛
け、13…脚、15…背座支持枠、17…ガイド機構、
19…支持枠受台、20…水平軸(支持軸)、21…回
動リンク、22…ガイドコロ、23…スライド溝、24
…ロッキング用ばね、25…回転軸筒、35…座起倒駆
動機構、41…押上ロッド。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脚上に背座支持枠を設け、この背座支持
    枠上に背凭れを取付けると共に、座と肘掛けとを一体的
    に前記背座支持枠に対しリンクやスライド等のガイド機
    構を介し起立・転倒可能に設け、かつ押上動作により前
    記ガイド機構を介し座と肘掛けとを後方に起立回動させ
    て折畳み、逆に引下げ動作によりガイド機構を介し座と
    肘掛けとを前方に転倒させて背座支持枠上に略水平に展
    開すると共に該ガイド機構から下方に離脱する座起倒駆
    動機構を前記脚内に設けて構成したことを特徴とする椅
    子。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の椅子において、座起倒駆
    動機構はガイド機構を介し座と肘掛けとを押上並びに引
    下げ動作するための押上ロッドを有し、一方脚の上部に
    垂直な回転軸筒を介し回転可能に支持枠受台を設け、こ
    の支持枠受台に背座支持枠を水平軸とロッキング用ばね
    を介しロッキング動可能に支持し、かつ前記回転軸筒内
    に前記座起倒駆動機構の押上ロッドを上下動可能に挿通
    したことを特徴とする椅子。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の椅子において、座起倒駆
    動機構は、この押上ロッドが押上動作してガイド機構を
    介し座と肘掛けとを後方に起立回動させて折畳むと同時
    に、該ガイド機構を介し背座支持枠の水平回転並びにロ
    ッキング動を規制するロック機能を有する構成としたこ
    とを特徴とする椅子。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の椅子において、水平軸は
    ガイド機構のリンクの支持軸を兼用していることを特徴
    とする椅子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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