JP2550417Y2 - 紙葉類結束装置 - Google Patents

紙葉類結束装置

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JP2550417Y2
JP2550417Y2 JP10755691U JP10755691U JP2550417Y2 JP 2550417 Y2 JP2550417 Y2 JP 2550417Y2 JP 10755691 U JP10755691 U JP 10755691U JP 10755691 U JP10755691 U JP 10755691U JP 2550417 Y2 JP2550417 Y2 JP 2550417Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、多数枚重ねられた同大
同形状の紙葉類の外周にテープを巻付けてそのテープ端
をカッタにより切断するとともに接着こてにより熱接着
して紙葉類を結束する紙葉類結束装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紙幣のような同一形状大きさの紙
葉類を所定枚数重ね合わせてテープにより結束する結束
装置として例えば特開昭60−58312号公報に示さ
れるものがある。この公報に記載の結束装置は、装置本
体の前面に紙葉類挿入口が開口されており、この挿入口
から挿入されて位置決めされる紙葉類の結束位置に対応
して円環状の回転輪が紙葉類をとり囲むように配設さ
れ、この回転輪には結束用テープを紙葉類に巻回させる
ための巻回部材(ローラ)が設けられていて、回転輪の
回転により紙葉類の外周に結束用テープを巻回するとと
もにテープに緊張を与え、その後切断装置でテープを切
断し、その切断端を接着用のこてにより接着するように
なされている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかるに上記従来の装
置では、紙葉類の結束位置にテープを巻回するための回
転輪が結束位置に設けられているため、結束すべき紙葉
類は回転輪の回転軸線方向、すなわち装置の前方からし
か紙葉類を挿入することができず、そのため使い勝手が
限定され、操作性がきわめて悪いという第1の課題があ
る。
【0004】一方紙葉類が結束位置へ挿入される際に確
実に結束位置に位置づけされていなければならず、また
テープの巻付け途中で紙葉類が動いたりするとテープが
正確に巻付けられず、結束中は紙葉類を結束位置に位置
させて保持する必要がある。かといって結束動作に先立
って紙葉類を挟持する挟持専用機構で挟持するようにす
ればよいが、結束動作を行なう機構の動作の邪魔になり
やすく、また装置全体の機構が複雑化してスペースも大
きくなるといった第2の課題を有している。
【0005】本考案はこれに鑑み、結束装置への結束す
べき紙葉類の挿入を装置の前方または上方のいずれから
も可能とし、装置の使い勝手を著しく改善することがで
きると同時に装置の小型化を可能とする紙葉類結束装置
を提供することを目的としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記従来の技術が有する
課題を解決するため、本考案は、多数枚重ねられた紙葉
類の周囲にテープをまきつけてそのテープ端をカッタに
より切断するとともに接着こてにより熱接着して紙葉類
を結束する紙葉類結束装置において、装置本体の前方域
から上方域にかけてスリット状に開口され、被結束紙葉
類を装置本体の前方または上方から立位姿勢で挿入し得
る紙葉類挿入開口部を設け、前記装置本体内には前記挿
入開口部の前方または上方から挿入される立位姿勢の紙
葉類の下端縁、および装置本体の前方域に対する反対縁
を規制し紙葉類を結束位置に位置決めする紙葉類規制手
段と、紙葉類の周囲に巻付けるためのテープを供給し紙
葉類の周囲へのテープ巻付け後テープに緊張を与えて紙
葉類の周囲に巻付けられたテープを締付けるテープ供給
手段と、このテープ供給手段から送られるテープの先端
を挟持して旋回可能とされたアームを有し待機位置から
旋回してテープを紙葉類の周囲に巻付けるテープ巻付け
手段と、紙葉類の周囲に巻回されるテープの締付けを行
なうために設けられ紙葉類の周囲に巻付けられるテープ
の幅方向両側部近傍の紙葉類の紙面を挟持する紙葉類挟
持手段とを具備することを特徴とする。
【0007】
【作用】請求項1,2においては紙葉類を装置本体の紙
葉類挿入開口部の前方から挿入した場合あるいは上方か
ら挿入した場合のいずれであっても紙葉類は規制手段に
よって結束位置に位置され、その後の所定時間に特に請
求項2においては結束位置に位置されたことが検知され
るとこの検知を条件に待機位置にあったテープ巻付手段
が旋回してテープを紙葉類の周囲に巻付けるとともに挟
持手段も所定の時期に紙葉類面部位を挟持し、テープ緊
張手段によるテープの締付けを可能ならしめる。また請
求項3においては上記作用に加え紙葉類挿入検知手段の
検知を条件として挟持手段が紙葉類を挟持する。
【0008】
【実施例】以下、本考案を図面に示す実施例を参照して
説明する。
【0009】図1(A)は本考案を適用した紙葉類結束
装置の基本構成例の外観を示すもので、この実施例では
角箱状の装置本体1を有し、その前面上部域は枢軸を中
心に開放可能とされる前面カバー1Aに構成され、この
前面カバー1Aの前面1aから上面1bにかけてスリッ
ト状の紙葉類挿入開口部2が形成されており、この開口
部2から多数枚重ねられた紙葉類P(例えば紙幣)が符
号P1 で示すように装置本体1の前方から立位姿勢で水
平方向に、また符号P2 で示すように装置本体1の上方
から立位姿勢で垂直方向にいずれからも挿入することが
できるように断面形状が逆L字状に開口されている。そ
れ故、この実施例では前面1aがこの考案における装置
本体1の前方域に相当し、上面1bが同上方域に相当す
る。
【0010】上記紙葉類挿入開口部2の両側縁は、紙葉
類Pの挿入を円滑にするため外方に向けて拡開する誘導
縁3,3が形成されており、この誘導縁3,3に続き互
いに平行して対向する平面からなるガイド面3a,3a
とされ、さらに開口部2の下端は平坦な規制面3bとさ
れていて、紙葉類Pの紙面側を案内しかつ下端縁を規制
するようになっている。
【0011】図1(B)は上記の規制面3bを装置本体
1における前面カバー1Aの前面1aより前方に張出し
て紙葉類Pの下端縁をより安定的に規制するようにした
ものであり、装置本体1の紙葉類挿入経路には後述する
ところの紙葉類Pを結束位置に位置せしめる規制手段の
一部、および紙葉類Pが結束位置に位置されたことを検
知する紙葉類挿入検知手段が設けられる。
【0012】前記紙葉類挿入開口部2の前面側上方両側
位置には表示部L,Lが設けられている。この表示部は
動作状態を示すもので、例えば次のようにして表示され
る。
【0013】 緑色点灯…待機中を示し、紙葉類挿入可、結束可の状態
を示す。 緑色の遅い点滅…結束機構動作中を示す。 緑色の速い点滅…結束終了し、紙葉類が内部に存在する
ことを示す。結束済紙葉類を引抜くと緑色の速い点滅が
遅い点滅に変り、結束機構が定位置に復帰し、定位置復
帰後、緑の点灯になる。 赤色の点灯…エラー、作動不良状態を示す。 赤と緑の交互点滅…結束テープのニヤエンプティを示
す。
【0014】紙葉類挾持手段4は、前記紙葉類挿入開口
部2から挿入される紙葉類Pの挿入経路の両側に配設さ
れていて、前記開口部2から挿入されて定位置におかれ
た紙葉類Pを紙面方向左右から挾持するものであり、そ
の一例を図2〜図6に示している。
【0015】すなわち図3に分解図を、図4〜図6に作
動状態の平面図を示すように、結束位置に挿入される紙
葉類Pの一側に位置する第1挾持部材5と、他側に位置
する第2挾持部材6および第3挾持部材7とで構成され
ている。
【0016】第1挾持部材5は、結束位置に挿入された
紙葉類Pの紙面短手方向をカバーする長さ、すなわち紙
葉類Pの幅よりも長い2つの挾持面8,9がその間にテ
ープTが通る間隔をおいて設けられたもので、その基部
5aがガイドレール10,10にそって前記紙葉類Pの
紙面に向けて移動自在に支持されている。
【0017】第2挾持部材6は、前記第1挾持部材5の
手前側の挾持面8と対応しこの挾持面8と略同高、すな
わち紙葉類Pの短手方向の幅よりも長い長さを有する挾
持面11と、第1挾持部材5の奥側の挾持面9の下方部
と対応する高さの低い挾持面12とを有し、第3挾持部
材7は上記第2挾持部材6の挾持面12より上位の紙葉
類を挾持する高さ位置におかれるようレバー13の一端
に立上げて形成されている。
【0018】上記により第1挾持部材5、第2挾持部材
6等により紙葉類Pを挾持したときその幅方向全域にわ
たって挾持されるので、テープ巻付け特にテープ締付け
の際に紙葉類の端が折れ込むことがない。
【0019】上記各挾持部材の作動機構は、図ではリン
ク機構による場合を示している。すなわち第1挾持部材
5は、中間部が装置本体1側に軸14により水平面内で
回動自在に支持されたアーム15の一端の長孔16が第
1挾持部材5の基部5aに植立されたピン17が遊嵌さ
れて連結され、このアーム15の基端に軸着されたロー
ラ18が、装置本体1の前後方向(図3における矢印方
向)に移動するカム部材19の右側のカム面20に当接
され、そのローラ18はカム面20と相似形状のガイド
部材21によりカム面20にそわされて移動するように
なされている。なおローラ18のカム面20への当接は
バネ付勢によってもよい。
【0020】第2挾持部材6は、装置本体1側に軸2
2,23により水平面内で回動自在とされた2本の平行
リンク24,25の先端にピン26,27で連結され、
一方のリンク24の基端のローラ28が前記カム部材1
9の左側のカム面29にバネ30の付勢により当接され
ている。そしてこのリンク24の軸22には第3挾持部
材7を有するレバー13の中間部の軸孔31が嵌合支持
されており、この軸22を中心にレバー13が旋回した
とき第3挾持部材7の挾持面32が第1挾持部材5の奥
側の挾持面9の上半部と協働して紙葉類Pを挾持するよ
うになる。33はレバー13の戻し用のバネである。
【0021】前記レバー13の基端にはローラ34が軸
支され、このローラ34は後述する中継機構35の長孔
39に嵌合されており、レバー13が旋回されるように
なっている。この中継機構35は、一端の長孔36でカ
ム部材19の下面中央にピン37により連結され他端が
側面よりみてコ字状に屈曲された部材38と平面視がL
字状で、一端にクランク状の長孔39を有し他端に図示
しないカムからなる揺動機構によって矢印方向に揺動さ
れる駆動部40aを有し、中央が側面よりみてコ字状に
屈曲された部材40とで構成され、これら部材38,4
0のコ字状部分を互いに嵌め合わせて共通の軸41によ
り装置本体1側に枢支され、前記クランク状の長孔39
に前記レバー13のローラ34が嵌合されている。また
部材38,40間に引張バネ42が張装され、常時は部
材38の揺動と一体的に部材40が揺動されるようにな
っている。
【0022】したがって、図示しない揺動機構によって
駆動部40aを作動して部材40が軸41を中心に図3
において反時計方向に揺動されると、引張バネ42で一
体化された部材38も同方向に揺動し、ピン37で部材
38と連結されたカム部材19が後退移動をする。これ
につれてクランク状の長孔39でレバー13のローラ3
4を介しレバー13を軸22を中心に図3において反時
計方向に回動してその第3挾持部材7が紙葉類挾持位置
に第1、第2挾持部材5,6より遅れて進出するように
なる。このとき、第1、第2挾持部材5,6が厚さの厚
い紙葉類を挾持してカム部材19の後退が途中で止って
しまった場合でも、部材38と部材40を連結した引張
バネ42が伸びて部材40のみが回動を続け、前述した
ようにレバー13を介して第3挾持部材7が紙葉類挾持
位置に進出するようになっている(図6参照)。
【0023】前記カム部材19の左右側面のカム面2
0,29は紙葉類挿入側が幅広となる傾斜面を有し、カ
ム部材19の後方への移動によりアーム15およびリン
ク24のローラ18,28を左右方向へ押して第1、第
2挾持部材5,6を互いに接近動作させるようになって
いる。
【0024】つぎにテープ巻付け手段50は、図7にそ
の全体の斜視図を示し、図8にアーム51の開閉機構を
示すように、テープTの繰出し端近傍を挾む固定アーム
52と可動アーム53とを有し、このアーム51は図に
符号Aで示す円軌道を画いて結束位置にある紙葉類Pの
周りを周回するようになっている。
【0025】固定アーム52は、機枠54に一端が軸方
向可動に支持されかつ中間部が機枠54のガイドロッド
55,55にそって同方向にスライド可能な移動枠56
に挿通支持された軸57により回動自在な旋回アーム5
8の先端に該軸57の軸線と平行する方向に固定的に設
けられ、前記移動枠56を挿通する部分の軸57上には
軸長の短かいギヤ59が固着され、このギヤ59は機枠
54に軸架された軸長の長いギヤ60に常時噛合されて
いる。このギヤ60には図示しないモータからベルト6
1を通じて回転が与えられる。
【0026】前記軸57の手前側の端部には紙葉類Pの
定位置への挿入を検知する紙葉類挿入検知手段の一構成
要素としての検知板62が固着され、この軸57の奥端
と機枠54側の固定部材63との間には圧縮バネ64が
介装されて軸57に手前側に突出する習性が与えられて
いる。この軸57の奥端近くにはプーリー65が固着さ
れていてこのプーリー65の溝に軸66を中心に揺動す
る揺動レバー67の一端が係合され、この揺動レバー6
7の他端はセンサ68に関連し、軸57が奥側へ押され
たとき揺動レバー67が揺動してセンサ68を通じ紙葉
類後端縁検知信号が得られるようになっている。
【0027】前記移動枠56の移動機構69は、この移
動枠56に連結され屈曲部が装置本体1側に軸70によ
り枢支されたL形状のレバー71と、このレバー71の
他端に一端が連結され屈曲部が装置本体1側に軸72に
より枢支されたレバー73とで構成され、このレバー7
3の軸着されたカムフォロワ74,75がカム76に係
合され、このカム76の回転によりレバー73に揺動を
与えて前記レバー71を押し引きするようになってい
る。
【0028】可動アーム53は、その基部が前記旋回ア
ーム58に軸77により回動自在に支持されていて固定
アーム52に対し鋏状に開閉する構造とされており、そ
の基端近くと旋回アーム58との間に介装されたバネ7
8により常時閉じる方向に付勢されている。また可動ア
ーム53の基部の屈曲端部にはカムフォロワ79が軸着
され、このカムフォロワ79は図8のようにソレノイド
80により進退する移動部材81の側面のカム82に当
ったとき可動アーム53が固定アーム52から離れる方
向に回動されるようになっており、この移動部材81は
これに固着されたピン83が位置固定のガイド部材84
の平面よりみて傾斜した形状のガイド孔85に挿通さ
れ、移動部材81がソレノイド80の励磁により引かれ
たときカム82が引込み、励磁が解かれてバネ86によ
り牽引されたときカム82が前記カムフォロワ79に当
る位置に進出されるようになっている。
【0029】テープ供給部90は、図2に示すように装
置本体1の前記紙葉類挾持手段4が配設される台板91
の下部に引出し自在に設けられた引出し板92の上面に
テープリールTaを載せるテープ載置板93を有し、こ
のテープ載置板93の中心の円筒部94に中心孔を嵌め
て載置したテープリールTaからテープTを引出し、駆
動ローラ95,ガイドローラ96、テープ誘導路97、
テープガイド98,99を経てテープ供給手段100へ
導かれている。このテープ供給手段100は、テープ緊
張手段を兼ねるもので、テープTを案内する扁平なテー
プ通路101を有し、このテープ通路101の後部にテ
ープTを繰出す上下のローラ102,103が設けら
れ、一方のローラ102が正逆回転可能なパルスモータ
M1 (図24示)により回転駆動されていてテープTを
必要量送り出すとともに所定時に逆転してテープTに緊
張を与え、巻締めるようになっている。このテープ通路
101のローラ102,103の手前位置、およびテー
プ通路101の出口端近くの位置にはテープTを検知す
るセンサ104,105が設けられ、パルスモータM1
の正転および逆転の制御がなされている。
【0030】前記テープ巻付け手段50のアーム51が
待機する位置(図15におけるB位置)におかれるアー
ム51の近傍にテープ整え板106が設けられている。
このテープ整え板106は、図2および図9にみられる
ように端面形状が略L形状をなし、その隅部が軸107
に固着され、この軸107が装置本体1側の軸受108
に回動可能に支持されていてテープ整え板106と軸受
108との間に介装された捩りバネ109によりテープ
整え板106が定位置に位置決めしておかれるようにな
っている。このテープ整え板106の定位置とは、テー
プ整え板106の一辺の整え片110が結束位置へ位置
付けされる紙葉類Pに干渉しないようその紙葉類Pの挿
入経路から若干外れた位置(図2参照)であり、アーム
51に挾持されたテープTの先端Tbが上記整え片11
0にそわされて紙葉類Pの挿入経路にはみ出さないよう
矯正されるようになっている。そしてアーム51の旋回
動時にはこの整え片110にアーム51が当ってこれを
押しのけ、テープ整え板106はバネ109に抗して回
動し、アーム51の通過を許容し、通過後は捩りバネ1
09の作用で定位置へ復元されるようになっている。
【0031】上記テープ整え板106が設けられる位置
よりやゝ奥側に紙葉類Pの挿入内端側の紙葉の乱れを防
ぐための本考案による紙葉類押え機構111が設けられ
ている。この紙葉類押え機構111は、図9に示すよう
にテープ巻付け手段50のアーム51の旋回軌道Aに先
端部112aが入り込んでおかれるよう中間部が軸11
3により装置本体1側に軸支された作動レバー112に
より作動され、先端の押圧部114が結束位置におかれ
る紙葉類Pの内端近くの上方側部に接触可能として軸1
15により装置本体1側に軸支された紙葉類押圧レバー
116を有しており、前記作動レバー112の後端側部
の係合部117が前記押圧レバー116の側部に突設さ
れた突部118に係合され、押圧レバー116と装置本
体1との間に張装されたバネ119の牽引により前記突
部118が係合部117に常時当接されていて、作動レ
バー112が前記アーム51によりその先端部112a
が押し上げられたとき押圧レバー116の押圧部114
が紙葉類Pの紙面から離間する方向へ回動されるように
なっている。
【0032】前記テープ供給部90から導出されるテー
プTをテープ供給手段100へ導くテープガイド98
は、図10に示すように断面コ字状のテープ通路部材1
20と、このテープ通路部材120の下方部の側壁部1
21,121間に軸122により枢支されテープ通路部
材120の開放面を閉鎖するように開閉自在に設けられ
た蓋部材123とを有し、この蓋部材123の自由端に
は蓋部材123の両側の外面側に立上る軸受部124,
124が設けられ、この軸受部124,124に穿設さ
れた長孔125,125にピン126が蓋部材123の
長手方向に遊動的に挿通支持され、このピン126はバ
ネ127,127により蓋部材123の先端方向へ付勢
されている。一方テープ通路部材120側には、前記ピ
ン126の両端の突出端が係合するフック状の係合部1
28,128が設けられ、このピン126を係合部12
8,128に係合することにより蓋部材123が閉じら
れた状態を保つようになっている。
【0033】前記テープ通路部材120のテープ進入端
からテープTの進入を妨げない位置にある固定部材12
9に弾性材からなるカッタ部材130の基部がビス13
1,131等により固定され、このカッタ部材130の
自由端はテープ通路部材120内に入り込んでおかれ、
常時はテープ通路部材120の通路面131とカッタ部
材130との間にテープTが通るに支障のない間隔を有
している。
【0034】前記蓋部材123の基端には、前記カッタ
部材130の背面側に当接するカム部132が設けられ
ている。このカム部132は、図11,図12に示すよ
うに蓋部材123の枢軸122に対し小半径のカム面1
33と大半径のカム面134とを有し、蓋部材123を
閉じたとき小半径のカム面133がカッタ部材130に
そっておかれ、蓋部材123を開けたとき大半径のカム
面134がカッタ部材130に接して次第にカッタ部材
130を通路面131側へ押し、最終的にはカッタ部材
130の先端の刃部130aが通路面131上のテープ
Tに圧接されるようになっている。したがって蓋部材1
23を開け、テープ通路部材120上からテープTを引
出して引張ることによりカッタ部材130の刃部130
aでテープTが切断され、テープ端の切り揃え、テープ
のジャミングの解消等を迅速に行なうことができる。
【0035】装置本体1の紙葉類挿入開口部2のうち上
面1bに開口する部分には、結束作動中閉鎖するシャッ
タ機構135が設けられている。このシャッタ機構13
5は、図13に示すように紙葉類挿入開口部2の内側に
この開口部2の開口幅より若干幅広で側面よりみてL形
状に形成されたシャッタ板136を有し、このシャッタ
板136の基部の軸受部137が装置本体1側に前記開
口部2からその一側方にかけて配設された軸138に挿
通されてスライド自在とされ、この軸受部137から後
方に突出する軸139上のローラ140が前記軸138
を支持する枠体141に水平方向に形成されたガイド孔
142に嵌合されていて、このローラ140と前記軸1
38との2点支持によりシャッタ板136を水平方向に
移動可能に支持している。前記ローラ140の軸139
の端部はレバー143の一端に連結され、このレバー1
43の他端はロータリーソレノイド144のアーム14
5に連結されており、このロータリーソレノイド144
の回動でレバー143を介しシャッタ板136を図13
の実線図示の閉鎖位置と同図鎖線図示の開放位置とにわ
たり移動させるようになっている。
【0036】装置本体1の紙葉類挿入開口部2の規制面
3bの奥側には、図22、図23に示すように紙葉類挿
入開口部2に前方または上方のいずれの方向からの挿入
時にも紙葉類Pの下端縁で押される作動片150が軸1
51により支持して設けられ、常時は図示しないバネに
より先端が前記規制面3bより上位に位置し、紙葉類P
の下端縁で押されたとき規制面3bと略同一面をなす水
平状態となって他端でセンサ152を作動させるように
なっており、これらが紙葉類挿入検知手段の一つを構成
し、紙葉類下端縁検知センサとして機能する。
【0037】また、紙葉類Pが前方から、または上方か
らのいずれの方向から挿入された場合も、装置本体1の
前面1aに対し反対端、すなわち挿入方向奥側となる下
隅部の位置を規制するための規制手段の一つである位置
決め板153が設けられている。この位置決め板153
は側面よりみてL形状をなし、紙葉類Pの前記下隅部の
2辺を規制するようになっており、その立上片153a
は前記検知板62が紙葉類Pにより押されてセンサ68
を作動させたとき紙葉類Pが丁度当接する位置におかれ
ている。
【0038】前記紙葉類挿入開口部2の前面1a側のガ
イド面3a、3aには、紙葉類挿入検知手段の一つを構
成し、紙葉類の上端縁を検知する投受光器からなるセン
サ154a、154bが埋設されている。つまり投受器
からなるセンサ154bが紙葉類により遮蔽され、一方
投受器からなるセンサ154aは挿入紙葉類による遮蔽
のないとき、センサ154a、154bにより紙葉類の
上端縁の検知がなされる。図2において155は接着こ
てを示し、装置本体1に固設の相対向するガイドレール
部材156の対向壁部に水平方向から円弧状に立上がる
ように形成された長孔157にローラ158,158を
係合して移動自在な移動台159の先端にアーム160
を介してこて161が支持されており、このこて155
が紙葉類Pに巻かれたテープTにそってせり上がり、テ
ープTの切断端を下方から上方へこすり上げて熱接着す
るようになっている。このこて155は通常のように内
部にヒータを内蔵している。
【0039】カッタ161は詳細は図示しないが、アー
ム162の先端にこれと直角な方向に取付けられてお
り、このアーム162が軸163を中心に回動すること
によりテープTを所定の位置で切断するようになされて
いる。
【0040】つぎに上記実施例の作用を図14〜図21
により図24と併せて説明する。
【0041】結束を行なう前に図2のテープ供給部90
の引出し板92を引出してそのテープ載置板93上にテ
ープリールTbを載せ、このテープリールTbから引出
したテープTを駆動ローラ95とガイドローラ96との
間に挾んで引出し板92を押し込む。この押し込みを図
示しないセンサが検知して、駆動ローラ95が駆動され
るとテープTのテープ誘導路97、テープガイド98,
99を通って送られる。そしてセンサ104がテープT
を検知するとローラ102が駆動されてテープTをくわ
え込み、さらにテープTを送り出す。そして、センサ1
05がテープTを検知した後、所定パルス数テープを送
り出して、そのテープ通路101の先端から若干突出さ
せる。このとき、テープ巻付け手段50の固定アーム5
2と可動アーム53は、テープ通路101の先端に臨ん
だ位置において移動部材81のカム82の作用により鋏
状に開いており、その両アームの間にテープが垂れ下が
っておかれる(図14)。
【0042】ついでテープ巻付け手段50のソレノイド
80が励磁されて移動部材81が引かれ、カム82が逃
げて可動アーム53がバネ78の付勢により閉じ、固定
アーム52と可動アーム53とでテープTを挾持し、つ
いでギヤ60が駆動されてこれに噛合うギヤ59が回転
し、旋回アーム58を旋回してアーム51がテープTを
挾持したまゝ図15に符号Bで示す待機位置へ至って停
止し、待機する。このとき、ローラ102によりテープ
Tを送り出すことによって、テープTは紙葉類が挿入さ
れる位置にたるんだ状態におかれる。
【0043】この待機時におけるテープTの端部Tbは
テープ整え板106の整え片110によって下方へ向く
よう矯正されており、紙葉類Pの挿入の妨げにならない
位置におかれている(図15)。
【0044】このとき中継機構35およびカム部材19
は図4の位置におかれており、アーム15およびリンク
24のローラ18,28はカム面20,29の低位にあ
って第1、第2、および第3挾持部材5,6,7はいず
れも後退位置におかれている。また紙葉類挿入開口部2
のシャッタ機構135のシャッタ板136はアーム51
が待機位置に位置するまでの準備段階の間、閉状態にあ
り、アーム51が待機位置に位置して紙葉類の受入れ準
備が完了した時点で開く。
【0045】また、アーム51が待機位置に位置したと
きには、アーム51が作動レバー112の先端部112
aを押し上げ、作動レバー112と、紙葉類押圧レバー
116の突部118の係合により、紙葉類押圧レバー1
16が図15において時計方向に揺動し、紙葉類挿入開
口部2から退避した位置におかれるようになっている。
こゝで所定枚数重ねられた紙葉類Pが装置本体1の紙
葉類挿入開口部2へその前方(P1 方向)または上方
(P2 方向)から挿入されて所定位置へ置かれると、そ
の先端で紙葉類検知板62が押され、これにより軸57
が後退して揺動レバー67が揺動し、センサ68を作動
する。また紙葉類の下端縁が作動片150を揺動させ、
その結果センサ152を作動させる。そして紙葉類の上
端縁がセンサ154a、154bで検知(センサ154
aは受光状態、センサ154bは遮蔽状態)される。こ
れらセンサ68、152、154a、154bの切換り
状態により紙葉類Pが結束位置へ挿入されたことを検知
し、その検知信号により結束動作が自動的に開始され
る。
【0046】結束動作の自動スタート指令により、まず
シャッタ機構135のシャッタ板136を閉じ、つい
で、図示しない揺動機構が中継機構35を図4において
反時計方向に回動させると、カム部材19が奥側へ移動
し、その左右のカム面20,29でアーム15およびリ
ンク24のローラ18,28を外側方へ押動する。
【0047】前記カム部材19の奥側への移動により第
1、第2挾持部材5,6が互いに接近する方向に移動
し、この移動によりこれらの挾持面8,9,11,12
で紙葉類Pの両面を挾持する(図5,図16)。
【0048】その後テープ巻付け手段50のアーム51
が再び旋回し、その際にテープ整え板106の整え片1
10を押しのけて通過する一方、図17のように紙葉類
押え機構111の作動レバー112の下を通過して紙葉
類Pの反対側へ至り、アーム51が紙葉類Pにそって紙
葉類面に接触した状態におかれるとともに、このアーム
51の通過に伴ない作動レバー112の保持が解かれる
ので押圧レバー116はバネ119の作用により図にお
いて反時計方向に回動し、その押圧部114が紙葉類P
の上方側部を押え、紙葉類Pの上方のばらつきを整える
(図18)。
【0049】ついでレバー13のローラ34が中継機構
35の部材40のクランク状の長孔39によりレバー1
3が回動して第3挾持部材7が紙葉類Pに当接する(図
6参照)。これにより各挾持部材5,6,7の各挾持面
8,9,11,12,32で紙葉類Pの両側面が挾持さ
れる(図19)。
【0050】ついでテープ供給手段100のローラ10
2が逆転してテープTに緊張を与え(図20)、こて1
55が前進してテープTの重なり部分を押え、この接着
開始と同時にカッタ161が下降してテープTを切断
し、こて155のさらに前進によりテープTの切断端を
こすり上げてこれを熱接着する(図21)。
【0051】その後カッタ161とこて155が元の位
置に戻るとともに、移動機構69により移動枠56が後
退し、アーム51がテープ接着位置から紙葉類面にそっ
て後方へ抜き取られて紙葉類の結束が完了する。なおア
ーム51は後方へ退去した状態で図21の図示位置に停
止している。そして、カム部材19も初期の位置に戻
り、各挾持部材5,6,7が初期の位置に開らき、紙葉
類の挾持が解かれるとともに、シャッター板136が開
放されて結束紙葉類の取り出しが可能になる。
【0052】結束紙葉類が抜き取られると、シャッタ板
136が再び閉状態となり、アーム51は図21の位置
から所定角度逆転して図14のテープ受取り位置に戻
る。アーム51は、テープ受取り位置への戻り動作の際
に前後方向後退位置から前方位置へ復帰する。。そし
て、テープ供給手段100のローラ102が一旦逆転し
たのち正転してテープTを繰出し、前述と同様に、アー
ム51に挾持されて待機位置まで旋回され、図15に示
す待機状態となる。
【0053】図24における切替えスイッチ165は、
センサ68、152、154a、154bにより紙葉類
Pの挿入を検知して自動スタートするモードと、このセ
ンサ68、152、154a、154bによる検知条件
に加えスタートボタン166の操作によってスタートす
るスタートボタンモードとを切替えるものである。
【0054】また図24において結束機構駆動部167
は、挾持部材5、6、32、紙葉類押圧レバー116、
アーム51等の移動用モータ、アーム51の開閉用ソレ
ノイド80、こて115およびカッタ161の移動用モ
ータ、移動用ソレノイド等を含み、結束機構を駆動させ
るものである。また結束動作タイミング検知部168は
結束装置全体の動作タイミングを検知し、この検知状況
により正常な結束動作の1サイクルを行なわせるもの
で、例えばアーム51の回転角度位置検知センサ(テー
プ受取り位置とか待機位置Bに位置したことの検知セン
サ)を含んでいる。制御手段169は、各センサ68、
152、154a、154b、104、105、検知部
168、スタートボタン166、切換スイッチ165の
入力信号を受け、ソレノイド144、表示部(L,
L)、モータM、結束機構駆動部167の駆動を制御
する。その結束動作制御は前述の作用説明時に述べた通
りである。図25〜図31は他の実施例を示すもので、
前記実施例と共通する部分は同一符号を付し同じ動作部
分の説明は省略することとする。構造上の相違点として
は、前記実施例においては挟持面9が挟持面8と一体移
動する構造であったものを、固定アーム52、可動アー
ム53の回転移動の邪魔にならないよう揺動して傾斜姿
勢をとること、前記実施例における挟持面12がなく、
第3挾持部材7´はアーム52,53がテープTを紙葉
類Pに巻付けて紙葉面に接する状態(図27)において
初めて紙葉類Pを挟持するようにした点のみである。他
の構成、作用は前記実施例と同じである。ちなみに図2
5は図15に、図26が図18に、図27が図19に、
図28が図20に、図29および図30が図21に、図
31が図14に対応する。
【0055】図32、図33は装置本体1の外観および
紙葉類挿入開口部2の形状に関する他の実施例を示して
いる。特に図32は装置本体1の前面図、図33は図3
2における紙葉類挿入開口部2の中央位置の縦断面図で
ある。この実施例において図1(B)と同じ部材は同番
号を付すにとどめ、相違点のみについて説明する。
【0056】この実施例では、装置本体1を構成する前
面カバー1Aの形状が円弧形状面域とそれに続く背部方
向へ向かうにしたがって上り傾斜する傾斜平面域を持っ
ている。それ故図1(B)のように装置本体1の前面1
a、上面1bというように表面の区分が明確に出来ない
例である。この例では本考案でいう装置本体の前方域と
は図33において円弧中心点Oを基準にして述べると角
度θ(約45度)の域、装置本体の上方域とはそれより
上方の部分ということができる。また紙葉類挿入開口部
2はこの実施例では円弧形状面域に開口して形成されて
いる。
【0057】本考案は、上述した実施例に限定されるも
のではなく、特に実施例に示す紙葉類結束装置は日本の
紙幣(1万円、五千円、千円紙幣)を金種別に結束する
装置であり、これら紙幣は紙幣幅(紙幣の長手方向に対
する短手方向寸法)が同一であるので前述のセンサ(1
54a、154b)も上下方向2箇所に固定して設ける
だけで済むが、もし外国紙幣のように紙幣幅の異なる金
種紙幣を結束する装置とする場合はその金種紙幣幅の検
知に合わせてセンサ(154a、154b)の上下位置
調整をするようにすればよい。あるいはまた各金種用に
別々にセンサ(154a、154b)を複数個用意して
もよい。またそれに応じてテープの供給量も調整すると
よい。紙幣に限らず手形、小切手、伝票等他の紙葉類の
結束にも供用できることはもちろんである。
【0058】本考案の装置本体は、本実施例では本体枠
(本体カバー含む)と開閉可能な前面カバーとで構成さ
れ、この前面カバーに紙葉類挿入開口部が形成されてい
るが、前面カバーを有しない構成であってもよく、紙葉
類挿入開口部も本体枠に形成するもの、本体枠と前面カ
バーとにわたって形成されるものであってもよい。さら
に紙葉類規制手段、紙葉類挿入検知手段も本実施例に限
定されるものではない。
【0059】特に紙葉類の幅寸法(紙葉類短手寸法)お
よび長さ寸法(紙葉類の長手寸法)に応じて結束位置を
変更することを意図する場合は、紙葉類の種類に応じて
紙葉類規制手段および紙葉類挿入検知手段の位置調整を
可能とすることが好ましい。例えば図23において検知
板62、位置決め板153を左右に移動調整し、また既
に述べたがセンサ154a、154bの上下調整、ロー
ラ102、103によるテープ供給量調整をするとよ
い。それ故本考案の結束位置とは必ずしも固定的な一定
位置に限定されるものではない。
【0060】また挾持手段についても、本考案の請求項
4の第1の挾持面群は挾持面8とこれに対向する挾持面
11、挾持面12とこれに対向する挾持面9の下半部分
が相当し、第2の挾持面群は挾持面32とこれに対向す
る挾持面9の上半部分が相当する。しかしこの実施例に
限定されるものではなく挾持面8、11の上下方向所定
域を別の部材にて構成し、第2の挾持面群の役目をさせ
るようにしてもよい。
【0061】また、本考案の請求項2における「紙葉類
挿入検知手段の検知を条件として」および請求項3、4
の「紙葉類挿入検知手段の検知に基づいて」の意図は、
紙葉類挿入検知手段の検知出力により動作をさせる場合
と、その検知出力とスタートボタン出力との両出力によ
り動作をさせる場合の双方とを含むことである。
【0062】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、結
束位置に挿入される紙葉類の周囲にテープ端を挾持した
アームを旋回させてテープを巻付け、その巻付端を切断
するとともに熱接着して結束する結束装置において、紙
葉類結束位置への紙葉類の挿入を前方から水平方向に、
また上方から垂直方向にいずれの方向からも結束位置へ
挿入することができるので、その使い勝手が頗ぶるよ
く、また上記いずれの方向からの挿入であっても規制手
段により同じ位置に位置決めされ、結束動作に支障はな
い。請求項2によれば、挿入された紙葉類が定位置に位
置されたことを条件として結束動作が行われるようにし
たので、テープの巻付位置が巻付設定位置に対してばら
つきを生じることがなく、結束不良を生じず、確実な結
束がなされ、均質な結束紙葉類を得ることができる。さ
らに紙葉類挿入後これを挾持する挾持手段は、テープの
締付を行うために設けられる挾持手段を利用して挿入紙
葉類を挾持するので、装置全体の構成が複雑にならず、
スペースを削減し得て小形化を図ることができ、コスト
ダウンが達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本考案による紙葉類結束装置の基本的
構成例を示し、紙葉類との関係を示す斜視図。(B)は
同具体的実施例の斜視図。
【図2】図1のカバーを外した正面図。
【図3】紙葉類挾持手段を示す分解斜視図。
【図4】図3の作動前の状態を示す平面図。
【図5】同、第1、第2挾持部材で紙葉類を挾持した状
態の平面図。
【図6】同、第1、第2、第3挾持部材で紙葉類を挾持
した状態の平面図。
【図7】テープ巻付け手段の斜視図。
【図8】図7におけるアームの開閉機構を示す斜視図。
【図9】紙葉類押え機構の詳細を示す斜視図。
【図10】テープガイドの蓋を開けた状態の斜視図。
【図11】図10のテープ通過時の状態を示す一部の断
面図。
【図12】同、テープ切断時の断面図。
【図13】装置本体の紙葉類挿入開口部のシャッタ機構
を示す斜視図。
【図14】作用を示す説明図で、結束動作スタート前の
各部の位置関係を示す略示正面図。
【図15】同、テープ巻付け手段のアームが待機位置へ
位置された状態を示す略示正面図。
【図16】同、紙葉類が挿入されて第1、第2挾持部材
で挾まれた状態を示す略示正面図。
【図17】同、アームが旋回し始めた状態を示す略示正
面図。
【図18】同、アームが紙葉類の所定位置に到達した状
態を示す略示正面図。
【図19】同、第3挾持部材が紙葉類を挾持した状態を
示す略示正面図。
【図20】同、テープを緊張させた状態を示す略示正面
図。
【図21】熱接着開始およびテープ切断時の状態を示す
略示正面図。
【図22】紙葉類検知手段および規制手段の説明図。
【図23】同、側面図。
【図24】制御ブロック図。
【図25】他の実施例の図15相当図。
【図26】同、図18相当図。
【図27】同、図19相当図。
【図28】同、図20図相当図。
【図29】同、図21相当図。
【図30】同、図21相当図。
【図31】同、図14相当図。
【図32】本考案の他の実施例の正面図。
【図33】図32の縦断面図。
【符号の説明】
1 装置本体 2 紙葉類挿入開口部 4 紙葉類挾持手段 5 第1挾持部材 6 第2挾持部材 7 第3挾持部材 19 カム部材 35 中継機構 50 テープ巻付け手段 51 アーム 52 固定アーム 53 可動アーム 56 移動枠 58 旋回アーム 62 検知板 68 センサ 69 移動機構 90 テープ供給部 93 テープ載置板 98 テープガイド 100 テープ供給手段 101 テープ通路 106 テープ整え板 109 捩りバネ 110 整え片 111 テープ押え機構 112 作動レバー 114 押圧部 116 紙葉類押圧レバー 130 カッタ部材 135 シャッタ機構 136 シャッタ板 155 接着こて 161 テープカッタ P 紙葉類 T テープ Tb テープの先端

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数枚重ねられた紙葉類の周囲にテープを
    巻付けてそのテープ端をカッタにより切断するとともに
    接着こてにより熱接着して紙葉類を結束する紙葉類結束
    装置において、装置本体の前方域から上方域にかけてス
    リット状に開口され、被結束紙葉類を装置本体の前方ま
    たは上方から立位姿勢で挿入し得る紙葉類挿入開口部を
    設け、前記装置本体内には前記挿入開口部の前方または
    上方から挿入される立位姿勢の紙葉類の下端縁、および
    装置本体の前方域に対する反対縁を規制し紙葉類を結束
    位置に位置決めする紙葉類規制手段と、紙葉類の周囲に
    巻付けるためのテープを供給し紙葉類の周囲へのテープ
    巻付け後テープに緊張を与えて紙葉類の周囲に巻付けら
    れたテープを締付けるテープ供給手段と、このテープ供
    給手段から送られるテープの先端を挟持して旋回可能と
    されたアームを有し待機位置から旋回してテープを紙葉
    類の周囲に巻付けるテープ巻付け手段と、紙葉類の周囲
    に巻回されるテープの締付けを行なうために設けられ紙
    葉類の周囲に巻付けられるテープの幅方向両側部近傍の
    紙葉類の紙面を挟持する紙葉類挟持手段とを具備するこ
    とを特徴とする紙葉類結束装置。
  2. 【請求項2】多数枚重ねられた紙葉類の周囲にテープを
    巻付けてそのテープ端をカッタにより切断するとともに
    接着こてにより熱接着して紙葉類を結束する紙葉類結束
    装置において、装置本体の前方域から上方域にかけてス
    リット状に開口され、被結束紙葉類を装置本体の前方ま
    たは上方から立位姿勢で挿入し得る紙葉類挿入開口部
    と、この挿入開口部から挿入される立位姿勢の紙葉類の
    下端縁、および装置本体の前方域に対する反対縁を規制
    し紙葉類を結束位置に位置決めする紙葉類規制手段と、
    この紙葉類が結束位置に位置されたことを検知する紙葉
    類挿入検知手段と、紙葉類の周囲に巻付けるためのテー
    プを供給し紙葉類の周囲へのテープ巻付け後テープに緊
    張を与えて紙葉類の周囲に巻付けられたテープを締付け
    るテープ供給手段と、このテープ供給手段から送られる
    テープの先端を挟持して旋回可能とされたアームを有し
    テープ供給手段の設置側とは反対側上方位置を待機位置
    として、前記紙葉類挿入検知手段の検知を条件として前
    記待機位置からさらに旋回してテープを紙葉類の周囲に
    巻付けるテープ巻付け手段と、紙葉類の周囲に巻回され
    るテープの締付けを行なうために設けられ紙葉類の周囲
    に巻付けられるテープの幅方向両側部近傍の紙葉類の紙
    面を挟持する紙葉類挟持手段とを具備することを特徴と
    する紙葉類結束装置。
  3. 【請求項3】前記紙葉類挟持手段は、紙葉類に巻回され
    るテープの幅方向両側部近傍を挟持する複数組の挟持部
    材を有し、これら挟持部材の少なくとも一部が前記紙葉
    類挿入検知手段による紙葉類検知に基づいて紙葉類を挟
    持するようにした請求項2記載の紙葉類結束装置。
  4. 【請求項4】前記挟持手段は、前記紙葉類挿入検知手段
    による紙葉類の検知に基づき紙葉類を挟持する第1の挟
    持面群と、前記テープ巻付け手段によるテープ巻回時の
    紙葉類面への接触動作後に紙葉類を挟持する第2の挟持
    面群とを有する請求項3記載の紙葉類結束装置。
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