JP2549633Y2 - パワーモジュール - Google Patents

パワーモジュール

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JP2549633Y2
JP2549633Y2 JP8748692U JP8748692U JP2549633Y2 JP 2549633 Y2 JP2549633 Y2 JP 2549633Y2 JP 8748692 U JP8748692 U JP 8748692U JP 8748692 U JP8748692 U JP 8748692U JP 2549633 Y2 JP2549633 Y2 JP 2549633Y2
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outer frame
thermosetting resin
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二郎 橋爪
宏 齋藤
一功 葛原
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、基板上にベアチップの
パワー素子及び半導体装置及び電子部品等の複数の実装
部品を実装し樹脂封止するパワーモジュールの構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のパワーモジュールの一例を図2及
び図3に基づいて説明する。図2は、封止枠をモジュー
ル基板に固着する前の状態を示す斜視図で、図3は、図
2のA−A位置での断面図である。図中、1はモジュー
ル基板、2は実装部品、3はボンディングワイヤー、4
は外部端子、5は封止枠である。モジュール基板1はア
ルミニウム、セラミック等の放熱性の良いベース基板上
に絶縁層を介して導体パターンを形成したものである
が、簡略化のため絶縁層、導体パターンは適宜省略す
る。封止枠5は、図2に示すようにモジュール基板1を
取り囲む外枠部5aとその外枠部5aの内側に設けられ
た2つの板状の堰部5b及び十字状の補強用桟部5c及
び取付け穴部5dから構成されている。尚、この封止枠
5の材料としてはPBT樹脂、PPS樹脂等が使用され
る。
【0003】パワーモジュールの組立は、部品実装工程
と封止工程に分けられ、部品実装工程は、モジュール基
板1上の導体パターンへの外部端子4の固着、実装部品
2の実装、ボンディングワイヤー3による結線を行った
後、封止枠5をモジュール基板1に接着して行われる。
図3に示すように、封止枠5がモジュール基板1に当接
接着された状態では、堰部5bもモジュール基板1に当
接接着されている。この2つの堰部5bによりモジュー
ル基板1上の領域は、実装部品2を実装しボンディング
ワイヤー3の結線を行った中央部1aと、外部端子4を
立設した両端部1bに区分けされることになる。
【0004】封止は、先ず実装部品2保護のため2つの
堰部5bの間にシリコーンゲル等のゲル状樹脂6を注入
し硬化させ中央部1aを封止した後、封止枠5の外枠部
5a内にエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂7を注入硬化さ
せてゲル状樹脂6の上部及び両端部1bを封止して完了
する。
【0005】なお、熱硬化性樹脂7による封止はパワー
モジュールの機械的強度及び耐湿性確保のため及び外部
端子4補強のために行われるのであるが、上述のように
硬化しても柔らかいゲル状樹脂6でまず実装部品2を封
止するのは、熱硬化性樹脂7で実装部品2を封止した場
合、この熱硬化性樹脂7の硬化時収縮や硬化後の周囲温
度変化による収縮及び膨張によりボンディングワイヤー
3の断線等の不具合が発生するためである。
【0006】このような不具合の原因となる熱硬化性樹
脂7の収縮及び膨張は材料の選定上避けられない問題で
あるが、実際この例のパワーモジュールの場合も実装部
品2の発熱により、使用時には内部に100〜150℃
の熱応力がかかること、及び熱硬化性樹脂7の線膨張係
数がアルミニウム製のモジュール基板1やPBT樹脂製
の封止枠5と異なることにより、信頼性評価の温度サイ
クル試験等において熱硬化製樹脂7にクラックが発生す
るという問題を引き起こしていた。この例の場合、図3
に示すように堰部5bの上端と熱硬化性樹脂7の上面と
の間にクラック8が発生したため外気が耐湿性の劣るゲ
ル状樹脂6にまで達して著しい信頼性の低下を招いた。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】上記のように、パワー
モジュール内部の発熱とパワーモジュール構成材料の線
膨張係数の差により熱硬化性樹脂7にクラック8が入
り、外気が耐湿性の劣るゲル状樹脂6にまで達して著し
く信頼性が低下するという問題点があった。
【0008】本考案は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、その目的とするところは、熱硬化性樹脂のクラック
による著しい封止性能劣化、信頼性低下を防止できるパ
ワーモジュールの構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本考案は、基板の中央部に複数の実装部品を実装し、そ
の両端部に外部端子を立設したモジュール基板と、その
モジュール基板を囲んでその表面に固着された外枠部及
びその外枠部と一体をなし前記中央部と前記両端部を区
切るように前記モジュール基板に当接固着された実装部
品封止用の板状の堰部とからなる封止枠と、その2つの
堰部間に注入硬化させた前記実装部品保護用のゲル状樹
脂と、強度及び耐湿性確保のために前記外枠部内に注入
硬化させた熱硬化性樹脂を備えたパワーモジュールの構
造において、前記堰部の上端に外枠部側に水平に延設す
る鍔部を設けると共に、この鍔部と前記外枠部との距離
を前記鍔部上方の熱硬化性樹脂層の厚さより小さくした
ことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】堰部の上端に外枠部側に水平に延設する鍔部を
設け、この鍔部と外枠部の距離を鍔部の上方の熱硬化性
樹脂層の厚みよりも小さくすることで、熱硬化性樹脂層
はその鍔部と外枠部との間で最も薄肉となるため、その
箇所に温度変化による応力が集中しクラックが発生す
る。
【0011】
【実施例】図1は本考案の一実施例を示すもので、前記
従来例と異なる点は、堰部5bに板状の鍔部9を設けた
点であり、その他の構成は前記従来例と同様であるので
同等構成については同符号を付すことにより詳細な説明
は省略する。
【0012】従来例で示したように、モジュールの発熱
とモジュールの構成部品の線膨張係数の差により熱硬化
性樹脂7にクラック8が発生するのは、材料選定上避け
られない問題であるが、クラック8が発生してもそれに
よって外気がゲル状樹脂6に達しなければ耐湿性が著し
く低下することはないわけである。本考案のパワーモジ
ュールはこのような点に着目して考案されたもので、耐
湿性に影響のない箇所でクラックが発生するように鍔部
9を設けたものである。
【0013】鍔部9は、それと外枠部5aとの距離が、
鍔部9上方の熱硬化性樹脂層の厚みよりも小さくなるよ
うに設けられている。このような構成にすることによ
り、鍔部9と外枠部5aとの間が熱硬化性樹脂層の薄肉
部7aとなり、熱硬化性樹脂7の収縮及び膨張による応
力は、この薄肉部7aに集中する。よって、図1に示す
ように熱硬化性樹脂7にクラック8が発生する場合はこ
の薄肉部7aに、つまり堰部5bと外枠部5aとの間に
発生することになり、このクラック8により外気が内部
のゲル状樹脂6にまで達することはないので著しく耐湿
性が劣化し信頼性が低下することはない。また、一度こ
の箇所にクラック8が発生すれば、熱硬化性樹脂7の内
部応力は緩和されるので、その近傍でクラックは再発し
にくくなる。
【0014】
【考案の効果】以上のように、本考案のパワーモジュー
ルでは、板状の鍔部を堰部に設け、それと外枠部の間の
熱硬化性樹脂の薄肉部に応力が集中するように構成した
ので、クラックはその箇所で発生するようになり、ゲル
状樹脂を外気に曝すようなクラックの発生が防止できる
ため著しい耐湿性劣化による信頼性低下が防止できると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本考案の一実施例を示す断面図であ
り、(b)はその一部拡大図である。
【図2】従来のパワーモジュールの一例を示す斜視図で
ある。
【図3】(a)は従来のパワーモジュールの一例を示す
断面図であり、(b)はその一部拡大図である。
【符号の説明】
1 モジュール基板 1a 中央部 1b 両端部 2 実装部品 3 ボンディングワイヤー 4 外部端子 5 封止枠 5a 外枠部 5b 堰部 6 ゲル状樹脂 7 熱硬化性樹脂 7a 薄肉部 8 クラック 9 鍔部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の中央部に複数の実装部品を実装
    し、その両端部に外部端子を立設したモジュール基板
    と、 そのモジュール基板を囲んでその表面に固着された外枠
    部及びその外枠部と一体をなし前記中央部と前記両端部
    を区切るように前記モジュール基板に当接固着された実
    装部品封止用の板状の堰部とからなる封止枠と、 その2つの堰部間に注入硬化させた前記実装部品保護用
    のゲル状樹脂と、強度及び耐湿性確保のために前記外枠
    部内に注入硬化させた熱硬化性樹脂を備えたパワーモジ
    ュールの構造において、 前記堰部の上端に外枠部側に水平に延設する鍔部を設け
    ると共に、この鍔部と前記外枠部との距離を前記鍔部上
    方の熱硬化性樹脂層の厚さより小さくしたことを特徴と
    するパワーモジュール。
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JPH0652152U JPH0652152U (ja) 1994-07-15
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