JP2548953B2 - 耐擦傷性艶消表面を有するプラスチック成型品の製造方法 - Google Patents

耐擦傷性艶消表面を有するプラスチック成型品の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、耐擦傷性がすぐれた艶消面を有するプラス
チック成型品の製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、艶消表面を有するプラスチック成型品を製造す
る方法として次のようなものかある。
プラスチック成型品自体にエンボス等で凹凸を付与す
る方法。この方法で得られるのものは表面の耐擦傷性が
不足する。
艶消剤を含有するシリコーン焼付型塗料などを用いて
塗装し焼付ける方法。この方法だと表面に艶消剤が含ま
れるため皮膜の耐擦傷性が弱くなる。又、焼付時間が
長く焼付温度が高いので、軟化点の低いプラスチックに
は適用しにくい。
艶消剤を含有する電離放射線硬化性樹脂を用いて塗装
し電離放射線を照射する方法。この方法では硬化に要す
る時間は短いが、艶消剤が含まれるため皮膜の耐擦傷性
が弱い。又、硬化の際に照射する電離放射線のエネルギ
ー分布、塗料中の溶剤配合等により艶がバラついたり、
硬化後も艶が経時的に変化する等の不安定さが避けられ
ない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従って、この発明で解決しようとするのは、従来は、
表面の耐擦傷性が不足する、皮膜の耐擦傷性が弱い、軟
化点の低いプラスチックには適用しにくい、電離放射線
のエネルギー分布、塗料中の溶剤配合等による艶がバラ
ついたり、硬化後も艶が経時的に変化する等の不安定さ
が避けられない、などの点である。
〔問題点を解決するための手段〕
プラスチックを押出して成型品を成型し、次いで該成
型品の表面に塗布により電離放射線硬化性樹脂を塗布
し、エンボスなどにより微細な凹凸を形成し、電離放射
線を照射して硬化させると、上記の従来の欠点が解消さ
れることがわかった。本発明はこのような事に基づくも
ので、 『プラスチックを押出して成型品を成形し、次いで該成
型品の表面に塗布により下記の、の少なくとも一方
を含む、溶剤乾燥後は未硬化状態に於いて常温で非粘着
性、非流動性、且つ熱可塑性の固体である電離放射線硬
化性樹脂層を設け溶剤を乾燥させ、次いで該電離放射線
硬化性樹脂層に艶消効果を生じる微細凹凸をエンボス版
の加圧により形成し、その後、電離放射線を照射して該
電離放射線硬化性樹脂層を硬化される工程を連続一貫し
て行うことを特徴とする耐擦傷性艶消表面を有するプラ
スチック成型品の製造方法。
ガラス転位温度が、0〜250℃のポリマー中にラジカ
ル重合性不飽和基を有するもの、 融点が20〜250℃でありラジカル重合性不飽和基を有
する化合物、』 を要旨とするものである。
〔作用〕
本発明では、電離放射線硬化性樹脂を使用してはいて
も艶消剤を使用しないので、艶消剤に起因する欠点が生
じない。又、得られる表面は電離放射線硬化性樹脂が硬
化したものであるので、耐擦傷性が高い。
〔実施例〕 本発明は広範なプラスチック成型品を対象とすること
ができるが、材質的に言えば次のような樹脂からなる: AAS樹脂、ABS樹脂、ACS樹脂、アミノ樹脂、酢酸セル
ロース、酢酪酸セルロース、エチルセルロースなどのセ
ルロース樹脂、アリル樹脂、エチレン−α−オレフィン
共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−
塩化ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、MBS樹脂、メ
タクリル−スチレン共重合体、ニトリル樹脂、フェノー
ル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリブチレンテ
レフタレート樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエチレンテ
レフタレート樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポ
リプロピレン樹脂、ポリフェニレンオキシド樹脂、ポリ
スチレン樹脂、AS樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ塩化ビ
ニル樹脂、アクリル変性ポリ塩化ビニル樹脂、不飽和ポ
リエステル樹脂、などのプラスチック成型品。
これらプラスチックからなる成型品を成型する方法と
しては、カレンダー法、押出法、インジェクション成型
法、などがある。
プラスチック成型品には、電離放射線硬化性樹脂を塗
布して電離放射線硬化性樹脂層を設ける。
電離放射線硬化性樹脂は主として電子線硬化性樹脂ま
たは紫外線硬化性樹脂からなる。
電子線硬化性組成物としては、分子中にエチレン性不
飽和結合を有するプレポリマーまたはオリゴマー、たと
えば、不飽和ポリエステル類、ポリエステルアクリレー
ト、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、ポ
リエーテルアクリレート、ポリオールアクリレート、メ
タミンアクリレート、などの各種アクリレート類、ポリ
エステルメタクリレート、ポリエーテルメタクリレー
ト、ポリオールメタクリレート、メラミンメタクリレー
トなどの各種メタクリレート類などの一種または二種以
上と、分子中にエチレン性不飽和結合を有くるモノマ
ー、たとえば、スチレン、α−メチルスチレン等のスチ
レン系モノマー類:アクリル酸メチル、アクリル酸−2
−エチルヘキシル、アクリル酸メトキシエチル、アクリ
ル酸ブトキシエチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸メ
トキシブチル、アクリル酸フェニル等のアクリル酸エス
テル類:メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メ
タクリル酸プロピル、メタクリル酸メトキシエチル、メ
タクリル酸エトキシメチル、メタクリル酸フェニル、メ
タクリル酸ラウリル等のメタクリル酸エステル類:アク
リルアミド、メタクリルアミド等の不飽和カルボン酸ア
ミド:アクリル酸2−(N,N−ジメチルアミン)エチ
ル、メタクリル酸−2−(N,N−ジメチルアミン)エチ
ル、アクリル酸−2−(N,N−ジメチルアミン)エチ
ル、メタクリル酸(N,N−ジメチルアミン)エチル、ア
クリル酸−2−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル等の
不飽和酸の置換アミノアルコールエステル類:エチレン
グリコールジアクリレート、プロピレンジアクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジアクリレート、1,6−ヘ
キサンジオールジオクリレート、ジエチレングリコール
ジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレー
ト、ジプロピレングリコールジアクリレート、エチレン
グリコールジメタクリレート、プロピレングリコールジ
メタクリレート、等の多官能性化合物、および(また
は)分子中に二個以上のチオール基を有するポリオール
化合物たとえばトリメチロールプロパントリチオグリコ
レート、トリメチロールプロパントリチアプロピオネー
ト、ペンタエリスリトールテトラチオグリコレートなど
を混合したものを使用することができる。
上記の電子線硬化性組成物における各成分の混合割合
については制限がなく、任意に混合して用いることがで
きるが、通常のコーティング適性をもたせるために、前
記プレポリマーまたはオリゴマーを5重量%以上、同じ
く前記モノマーおよび(または)ポリチオールを95重量
%以下にすることが好ましい。コーティング剤には、電
子線照射以前に硬化するのを防止するために、ハイドロ
キノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、ベンゾキ
ノンなどの重合禁止剤を安定剤として添加することもで
きる。
また上記の硬化性塗料を紫外線硬化性塗料とするに
は、この中に光重合開始剤として、アセトフェノン類、
ベンゾフェノン類、ミヒラーベンゾイルベンゾエート、
α−アミロキシエステル、テトラメチルチウラムモノサ
ルファイド、チオキサントン類や、光増感剤としてn−
ブチルアミン、トリエチルアミン、トリ−n−ブチルホ
スフィン等を混合して用いることができる。
更にこのような硬化性樹脂層が高い可撓性や耐収縮性
が要求される場合には、上記の硬化性塗料中に適当量の
熱可塑性樹脂、例えば、非反応性のアクリル樹脂や各種
ワックス等を添加することによってそれらの要求に応え
ることができる。
あるいは電離放射線硬化性樹脂層を、次のような、未
硬化の状態では常温で固体であり、かつ、熱可塑性、溶
剤溶解性を有していながら、塗装及び乾燥によって見か
け上、あるいは、手で触ったときにも非流動性であり、
かつ非粘着性である塗膜を与える紫外線硬化樹脂または
電子硬化樹脂を材料として形成してもよい。
このタイプの樹脂を使用すると、エンボスの際に電離
放射線硬化性樹脂が見掛け上、および取扱い上も乾燥し
ていてベタつきがないので、エンボス加工が円滑に出来
る。
このような樹脂としてはラジカル重合性不飽和基を有
する熱可塑性の次の2種類の樹脂がある。
(1) ガラス転移温度が0〜250℃のポリマー中にラ
ジカル重合性不飽和基を有するもの。さよに具体的には
以下の化合物〜を重合、もしくは共重合させたもの
に対し後述する方法(a)〜(d)によりラジカル重合
性不飽和基を導入したものを用いることができる。
水酸基を有する単量体;N−メチロール(メタ)アクリ
ルアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2
−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロ
キシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート
等。
カルボキシル基を有する単量体:(メタ)アクリル
酸、(メタ)アクリロイルオキシエチルモノサクシネー
ト等。
エポキシ基を有する単量体:グリシジル(メタ)アク
リレート等。
アジリジニル基を有する単量体:2−アジリジニルエチ
ル(メタ)アクリレート、2−アジリジニルプロピオン
酸アリル等。
アミノ基を有する単量体:(メタ)アクリルアミド、
ダイアセトン(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノ
エチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル
(メタ)アクリレート等。
スルフォン基を有する単量体:2−(メタ)アクリルア
ミド−2−メチルプロパンスルフォン酸等。
イソシアネート基を有する単量体:2,4−トルエンジイ
ソシアネートと2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ートの1モル対1モル付加物等のジイソシアネートと活
性水素を有するラジカル重合性単量体の付加物等。
更に、上記の共重合体のガラス転移点を調節したり、
硬化膜の物性を調節したりするために、上記の化合物
と、この化合物と共重合可能な以下のような単量体とを
共重合させることができる。このような共重合可能な単
量体としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、
エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリ
レート、ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メ
タ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、
イソアミル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メ
タ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリ
レート等が挙げられる。
次に上述のようにして得られた重合体を以下に述べる
方法(a)〜(d)により反応させ、ラジカル重合性不
飽和基を導入することによって、紫外線もしくは電子線
硬化樹脂が得られる。
(a)水酸基を有する単量体の重合体または共重合体の
場合には、(メタ)アクリル酸等のカルボキシル基を有
する単量体等を縮合反応させる。
(b)カルボキシル基、スルフォン基を有する単量体の
重合体または共重合体の場合には、前述の水酸基を有す
る単量体を縮合反応させる。
(c)エポキシ基、イソシアネート基あるいはアジリジ
ニル基を有する単量体の重合体または共重合体の場合に
は、前述の水酸基を有する単量体もしくはカルボキシル
基を有する単量体を付加させる。
(d)水酸基あるいはカルボキシル基を有する単量体の
重合体または共重合体の場合には、エポキシ基を有する
単量体あるいはアジリジニル基を有する単量体あるいは
ジイソシアネート化合物と水酸基含有アクリル酸エステ
ル単量体の1対1モルの付加物を付加反応させる。
上記反応を行なうには、微量のハイドロキノンなどの
重合禁止剤を加え乾燥空気を送りながら行うことが望ま
しい。
(2) 融点が常温(20℃)〜250℃であり、ラジカル
重合性不飽和基を有する化合物。具体的にはステアリル
アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、トリ
アクリルイソシアヌレート、シクロヘキサンジオールジ
アクリレート、シクロヘキサンジオールジ(メタ)アク
リレート、スピログリコールジアクリレート、スピログ
リコール(メタ)アクリレートなどが挙げられる。ま
た、この発明においては前記(1)および(2)を混合
して用いることもでき、さらにそれらに対してラジカル
重合性不飽和単量体を加えることもできる。このラジカ
ル重合性不飽和単量体は電離性放射線照射の際、架橋密
度を向上させ、耐熱性を向上させるものであって、前述
の単量体の他にエチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメ
チロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチ
ロールプロパンジ(メタ)アクリレート、ペンタエリス
リトールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリ
トールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリト
ールヘキサ(メタ)アクリレート、エチレングリコール
ジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ポリエ
チレングリコールジグリシジルエーテルジ(メタ)アク
リレート、プロピレングリコールジグリシジルエーテル
ジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ
グリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ソルビト
ールテトラグリシジルエーテルテトラ(メタ)アクリレ
ートなどを用いることができ前記した共重合体混合物の
固形分100重量部に対して、0.1〜100重量部で用いるこ
とが好ましい、また、上記のものは電子線により充分に
硬化可能であるが、紫外線照射で硬化させる場合には、
増感剤としてベンゾキノン、ベンゾイン、ベンゾインメ
チルエーテル、などのベンゾインエーテル類、ハロゲン
化アセトフェノン類、ビアセチル類などの紫外線照射に
よりラジカルを発生するものも用いることができる。
電離放射線硬化性樹脂層の形成は、電離放射線硬化性
樹脂を希釈して塗布に適した粘度とした後、公知のコー
ティング方法、例えば、リバースロールコーティング、
ロールコーティング、グラビアコーティング、キスコー
ティング、ブレードコーティング、もしくはスムーズコ
ーティングなどにより、コーティングすることにより行
なう。
電離放射線硬化性樹脂層への微細な凹凸の形成は例え
ばエンボス加工によって行なう。エンボス加工は公知の
方法によって行なうことができ、例えばエンボス版とし
て、エッチング法、ミル押出し法、電鋳法などにより製
作されたものを使用したエンボスロールを加熱して行な
うか、あるいは同様にして製作されたエンボス版を用い
て、高周波エンボス法により行なう事ができるが、この
他の方法によってもよい。エンボス版の版面の凹凸のピ
ッチ、深さなどを変えることによりエンボス加工を施す
面の艶を変えることができる。なかでもエンボスロール
を加熱して行なう方法が好ましい。
エンボス加工後、電離放射線を照射して電離放射線硬
化性樹脂層を架橋硬化させる。
電離放射線としては、紫外線もしくは電子線が代表的
であり、電子線として、コックロフトワルトン型、バン
デグラフ型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、直線
型、ダイナミトロン型、高周波型などの各種電子線加速
器から放出された50〜1000KeV、好ましくは100〜300KeV
の範囲のエネルギーを持つ電子線を用い、又、紫外線と
して超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボン
アーク、クセノンアーク、メタルハライドランプなどの
光源を用いた紫外線源から発するものを用いる。
以上、主に、基材の片側に層を形成し、エンボスする
ことを想定して説明したが、必要に応じ、両面や周囲全
面に電離放射線硬化性樹脂層を形成し、エンボス加工し
てもよく、その際、艶を部分的に変えてもよいし、変え
なくてもよい。
〔効果〕
本発明で得られる耐擦傷性艶消材は、微細な凹凸をエ
ンボスによって付与するもので、最表面には艶消剤が含
まれないから、極めて耐擦傷性が優れている。
本発明では架橋硬化前に凹凸を形成するため凹凸を付
与しやすい。
本発明の方法では耐擦傷性が高く、艶の安定化が容易
な製品を製造でき、更に品質のバラツキが小さくなる。
又、本発明の方法は一連の連続工程で行なうことがで
きるから、製造時間が短縮され、コストが低下し、製品
が傷つく機会も減少する。
そして、本発明の方法は、ガラス転位温度が、0〜
250℃のポリマー中にラジカル重合性不飽和基を有する
もの、融点が20〜250℃でありラジカル重合性不飽和
基を有する化合物、の少なくとも一方を含み、溶剤乾燥
後は未硬化状態に於いて常温で非粘着性、非流動性、且
つ熱可塑性性の固体である電離放射線硬化性樹脂層の乾
燥塗膜に艶消し効果を生じる微細凹凸をエンボス版の加
圧により形成し、而る後に電離放射線で該塗膜を硬化さ
せる方法を採用した為、微細凹凸による艶消し表面が忠
実に再現出来、その上出来上がった艶消し表面は高硬度
で耐擦傷性が良好である。又、エンボス加工時に塗膜に
亀裂が入ることもない。本発明の方法で得られる製品
は、各種新建材、コンピューター等の電子機器部品の表
面材などに適する。
〔より具体的な実施例〕
ポリカーボネート樹脂を押出成型し、冷却ロールを通
過させた後、紫外線硬化型樹脂(三菱油化(株)製、
「ユピマーLZ−075」の溶液をロールコーターを用いて
塗布し、塗布後、温度が100℃の熱風で乾燥して固体被
膜化させ、厚さ10μmの硬化型樹脂層を形成した。
次いで、エッチング法により作成した表面に5μmの
高さの凹凸を有した熱エンボスロールを90℃に加熱し、
コーティング済プラスチックをこの熱ロールとゴム圧胴
の間で加圧しながら5m/minのスピードで通過させた。
更に凹凸形状を有するプラスチックをオゾン有りタイ
プの高圧水銀灯(80w/cm)を5灯使用した照射装置下を
通過させ(通過速度:5m/min)させて紫外線照射を行な
い、凹凸を有する硬化型樹脂層を三次元硬化させた。
得られた製品は表面が艶消状態であり、表面の耐擦傷
性が高いものであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29C 59/04 9446−4F B29C 59/04 Z C08J 7/00 305 C08J 7/00 305

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチックを押出して成型品を成形し、
    次いで該成型品の表面に塗布により下記の、の少な
    くとも一方を含む、溶剤乾燥後は未硬化状態に於いて常
    温で非粘着性、非流動性、且つ熱可塑性の固体である電
    離放射線硬化性樹脂層を設け溶剤を乾燥させ、次いで該
    電離放射線硬化性樹脂層に艶消効果を生じる微細凹凸を
    エンボス版の加圧により形成し、その後、電離放射線を
    照射して該電離放射線硬化性樹脂層を硬化される工程を
    連続一貫して行うことを特徴とする耐擦傷性艶消表面を
    有するプラスチック成型品の製造方法。 ガラス転位温度が、0〜250℃のポリマー中にラジカ
    ル重合性不飽和基を有するもの、 融点が20〜250℃でありラジカル重合性不飽和基を有
    する化合物、
  2. 【請求項2】前記電離放射線硬化性樹脂層が艶消剤を含
    まないことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の耐
    擦傷性艶消表面を有するプラスチック成型品の製造方
    法。
  3. 【請求項3】前記艶消し効果を生じる微細凹凸を形成す
    る方法としてエンボスロールを用いることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の耐擦傷性艶消表面を有する
    プラスチック成型品の製造方法。
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