JP2548909Y2 - 車両の前部車体構造 - Google Patents

車両の前部車体構造

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JP2548909Y2
JP2548909Y2 JP1991011377U JP1137791U JP2548909Y2 JP 2548909 Y2 JP2548909 Y2 JP 2548909Y2 JP 1991011377 U JP1991011377 U JP 1991011377U JP 1137791 U JP1137791 U JP 1137791U JP 2548909 Y2 JP2548909 Y2 JP 2548909Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願考案は、車両の前部車体構造
に関し、さらに詳しくは、ボンネットヒンジが取り付け
られる部分の車体構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両の前部には、ボンネットが
開閉自在に取り付けられることとなっているが、該ボン
ネットが前開きとされる場合、ボンネットの後端部を車
体両側を構成する部材(例えば、カウルアッパパネル)に
固定されたボンネットヒンジにより支持する構造が採用
される。そして、前記ボンネットヒンジが取り付けられ
る部材の剛性強化を図る目的から補強部材を配設するこ
とも広く行なわれている(例えば、実開平63ー908
1号公報参照)。
【0003】上記公知例のものの場合、ボンネットヒン
ジが取り付けられる部材の後端部は、フロントピラーに
対して上向きのフランジを介して接合されているため、
車両の正突時における衝突荷重がフロントピラーに対し
て上向き方向にのみ集中してかかることとなる。
【0004】なお、図4に示すように、ボンネットヒン
ジ13′が取り付けられる部材(例えば、カウルパネル)
9′およびヒンジレインフォースメント11′の後端部
をそれぞれ下向きに形成されたフランジ9d′,11c′
を介してフロントピラー2′に接合するようにしたもの
もあるが、この場合においても、衝突荷重は下向き方向
にのみ集中してかかることとなる。符号6′はダッシュ
アッパパネル、12′はボンネットである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本願考案は、上記の不
具合を解消することを課題としてなされたもので、車両
正突時の衝突荷重を分散させつつフロントピラーに伝達
し得るようにすることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願考案は、上記の課題
を解決するための手段として、フロントピラーの付け根
部に取り付けられ、前開きのボンネットの後端部を支持
するボンネットヒンジが固定されるヒンジ取付部材と、
該ヒンジ取付部材の下面に接合されるヒンジレインフォ
ースメントとを備えた車両の前部車体構造において、前
記ヒンジ取付部材を車体前後方向に延びる水平部を有し
て構成し且つ該水平部の後端に上向きに屈曲形成された
上向きフランジを前記フロントピラー付け根部の車体前
方の面に対して接合する一方、前記ヒンジレインフォー
スメントを車体前後方向に延びる水平部を有して構成し
且つ該水平部の後端に下向きに屈曲形成された下向きフ
ランジを前記フロントピラー付け根部の車体前方の面に
対して接合している。
【0007】
【作用】本願考案では、上記手段によって次のような作
用が得られる。
【0008】即ち、車両の正突時において、ヒンジ取付
部材およびヒンジレインフォースメントの水平部を介し
て伝達される衝突荷重は、それぞれの水平部の後端にお
いて上下方向に屈曲形成され且つフロントピラー付け根
部の車体前方の面に対してそれぞれ接合された上向きお
よび下向きフランジを介してフロントピラーへ上下に分
散された状態で伝達されることとなる。また、ボンネッ
トの開閉荷重も前記上向きおよび下向きフランジを介し
てフロントピラーへ確実に逃がされることとなる。
【0009】
【考案の効果】本願考案によれば、フロントピラーの付
け根部に取り付けられ、前開きのボンネットの後端部を
支持するボンネットヒンジが固定されるヒンジ取付部材
と、該ヒンジ取付部材の下面に接合されるヒンジレイン
フォースメントとを備えた車両の前部車体構造におい
て、前記ヒンジ取付部材の水平部後端に上向きに屈曲形
成された上向きフランジを前記フロントピラー付け根部
の前方の面に対して接合する一方、前記ヒンジレインフ
ォースメントの水平部後端に下向きに屈曲形成された下
向きフランジを前記フロントピラー付け根部の前方の面
に対して接合したので、車両の正突時において、ヒンジ
取付部材およびヒンジレインフォースメントの水平部を
介して伝達される衝突荷重が、それぞれの水平部の後端
において上下方向に屈曲形成されたフランジを介してフ
ロントピラーへ上下に分散された状態で伝達されること
となり、衝突荷重に対する耐力が大幅に向上するという
実用的な効果がある。
【0010】また、ボンネットの開閉操作時において
は、ボンネットヒンジを介してヒンジ取付部材およびヒ
ンジレインフォースメントに上下方向荷重が作用する
が、ヒンジ取付部材がその水平部後端に延設された上向
きフランジを介して、ヒンジレインフォースメントがそ
の水平部後端に延設された下向きフランジを介してフロ
ントピラーに接合されているため、前記上下方向荷重に
対する耐力も増大するという効果もある。
【0011】
【実施例】以下、添付の図面を参照して本願考案の好適
な実施例を説明する。
【0012】本実施例にかかる車両の前部車体構造は、
前開きタイプのボンネット後端部を支持するボンネット
ヒンジが取り付けられている部分の構造に関するもので
ある。
【0013】本実施例の車両の車体1の前部は、図3に
示すように、フロントピラー2の一部および車体1の前
部側面にあってフロントホイールエプロン3を構成する
フロントサイドフレームアウタ4と、フロントピラー
2,2の付け根部2a,2a間に架設されるカウルパネル5
と、車体1の前部において車室との隔壁上部を構成する
ダッシュアッパパネル6と、該ダッシュアッパパネル6
の前方部位にあってエアボックス7の前壁を構成するカ
ウルフロントパネル8と、前記エアボックス7の側壁を
構成するカウルサイドパネル9と、前記フロントホイー
ルエプロン3を補強するエプロンレインフォースメント
10とを備えている。
【0014】前記カウルサイドパネル9は、車体前後方
向に延びる水平部9aと該水平部9aにおける車幅方向
内端から一体に垂下された垂直部9bとを有する断面逆
L字状部材からなっており、該水平部9aは、カウルパ
ネル5の側面に延設されたヒンジ取付部5a下面に接合
されている。一方、前記垂直部9b下端から外向き水平
に突設されたフランジ9cが形成されており、該フラン
ジ9cは前記ダッシュアッパパネル6に接合されている
(図2参照)。
【0015】また、前記カウルサイドパネル9の外方に
は、これを補強するための断面逆L字状のヒンジレイン
フォースメント11が接合されている。該ヒンジレイン
フォースメント11は、車体前後方向に延びる水平部1
1aと該水平部11aにおける車幅方向内端から一体に
垂下された垂直部11bとを有して構成されており、こ
れらの水平部11aおよび垂直部11bは、前記カウル
サイドパネル9の水平部9a下面および垂直部9b外面に
対してそれぞれ接合されている。本実施例の場合、前記
カウルサイドパネル9が実用新案登録請求の範囲におけ
るヒンジ取付部材を構成することとなっている。なお、
カウルパネル5とカウルサイドパネル9とを一体構成と
する場合には、その部材がヒンジ取付部材を構成するこ
ととなる。
【0016】前記フロントホイールエプロン3の上端に
延設されたフランジ3aは、前記ダッシュアッパパネル
6の側端部上面に接合される一方、該ダッシュアッパパ
ネル6の側端に延設されたフランジ6aは、前記フロン
トホイールエプロン3の内面に接合されている(図2参
照)。
【0017】前記エプロンレインフォースメント10の
下端部は、前記フロントホイールエプロン3の外面に接
合される一方、前記エプロンレインフォースメント10
の上端に延設されたフランジ10aは、前記ヒンジレイ
ンフォースメント11の水平部11a下面に接合されて
いる。
【0018】上記の如く構成することにより、車体1の
前部両側には、閉断面構造のヒンジ取付フレーム部Aが
構成されることとなっている。
【0019】図1に示すように、前記ヒンジ取付フレー
ム部Aにおけるカウルパネル5、カウルサイドパネル9
の水平部9aおよびヒンジレインフォースメント11の
水平部11aが相互に接合された部分には、前開きタイ
プのボンネット12の後端部を支持するボンネットヒン
ジ13が固定されている。該ボンネットヒンジ13は、
前記ヒンジ取付フレーム部A上面に対してボルト14,
14を介して固着されたヒンジブラケット13aと、該
ヒンジブラケット13aに対してピン15を介して回動
自在に枢支され、前記ボンネット12の後端部下面に固
着された可動レバー部13bとによって構成されてい
る。
【0020】しかして、前記カウルサイドパネル9の水
平部9a後端には、前記フロントピラー2の付け根部2
aを構成するフロントサイドフレームアウタ4の前方の
面に対して接合される上向きフランジ9dが一体に延設
される一方、前記ヒンジレインフォースメント11の水
平部11a後端には、前記フロントピラー2の付け根部
分2aを構成するフロントサイドフレームアウタ4の前
方の面に対して接合される下向きフランジ11cが一体
に延設されている。
【0021】図面中、符号16はフロントフェンダー、
17はフロントピラー2の付け根部2aに設けられたド
アミラー取付部である。
【0022】上記の如く構成したことにより、車両の正
突時において、カウルサイドパネル9およびヒンジレイ
ンフォースメント11の水平部9a,11aを介して伝
達される衝突荷重は、それぞれの水平部9a,11a後
端において上下方向に屈曲形成されたフランジ9d,11
cを介してフロントピラー2へ上下に分散された状態で
伝達されることとなり、衝突荷重に対する耐力が大幅に
向上する。
【0023】また、ボンネット12の開閉操作時におい
ては、ボンネットヒンジ13を介してカウルサイドパネ
ル9およびヒンジレインフォースメント11に上下方向
荷重が作用するが、カウルサイドパネル9がその水平部
9a後端に延設された上向きフランジ9dを介して、ヒ
ンジレインフォースメント11がその水平部11a後端
に延設された下向きフランジ11cを介してフロントピ
ラー2に接合されているため、前記上下方向荷重に対す
る耐力も増大することとなる。
【0024】本願考案は、上記実施例の構成に限定され
るものではなく、考案の要旨を逸脱しない範囲において
適宜設計変更可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願考案の実施例にかかる車両の前部車体構造
における要部断面図(図3のI−I拡大断面図である。
【図2】本願考案の実施例にかかる車両の前部車体構造
における要部断面図(図3のII−II拡大断面図であ
る。
【図3】本願考案の実施例にかかる車両の前部車体構造
を示す斜視図である。
【図4】車両の前部車体構造の従来例を示す要部断面図
(図1相当図)である。
【符号の説明】
1は車体、2はフロントピラー、2aは付け根部、4は
フロントサイドフレームアウタ、5はカウルパネル、9
はヒンジ取付部材(カウルサイドパネル)、9aは水平
部、9bは垂直部、9cはフランジ、9dは上向きフラ
ンジ、11はヒンジレインフォースメント、11aは水
平部、11bは垂直部、11cは下向きフランジ、12
はボンネット、13はボンネットヒンジ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロントピラーの付け根部に取り付けら
    れ、前開きのボンネットの後端部を支持するボンネット
    ヒンジが固定されるヒンジ取付部材と、該ボンネットヒ
    ンジ取付部材の下面に接合されるヒンジレインフォース
    メントとを備えた車両の前部車体構造であって、前記ヒ
    ンジ取付部材は車体前後方向に延びる水平部を有し、該
    水平部の後端に上向きに屈曲形成された上向きフランジ
    が前記フロントピラー付け根部の車体前方の面に対して
    接合される一方、前記ヒンジレインフォースメントは車
    体前後方向に延びる水平部を有し、該水平部の後端に下
    向きに屈曲形成された下向きフランジが前記フロントピ
    ラー付け根部の車体前方の面に対して接合されているこ
    とを特徴とする車両の前部車体構造。
JP1991011377U 1991-03-05 1991-03-05 車両の前部車体構造 Expired - Lifetime JP2548909Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6084098A (ja) * 1983-10-15 1985-05-13 Pioneer Electronic Corp 体感音響振動システム付ヘツドホン
JPS61103489A (ja) * 1984-10-24 1986-05-21 アイシン精機株式会社 ミシンの空環切断装置
JPS61196877A (ja) * 1985-02-27 1986-09-01 Nissan Motor Co Ltd フ−ドヒンジ支持構造

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