JP2548533B2 - 高圧放電灯 - Google Patents

高圧放電灯

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JP2548533B2 JP60269908A JP26990885A JP2548533B2 JP 2548533 B2 JP2548533 B2 JP 2548533B2 JP 60269908 A JP60269908 A JP 60269908A JP 26990885 A JP26990885 A JP 26990885A JP 2548533 B2 JP2548533 B2 JP 2548533B2
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宏 百々
稔 杉浦
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は高圧水銀ランプやメタルハライドランプ灯の
高圧放電灯に関し、特に、有害な紫外線を除去する構造
を備える高圧放電灯に関する。
[従来の技術] 高圧放電灯は白熱灯に比べて発光効率が良く、広く使
用されている。しかし、高圧放電灯は発光管内に水銀や
金属ハロゲン化物等が封入されており、可視光の他に紫
外線が発生するため、この紫外線を除去する必要があ
る。
紫外線を除去するため、例えば特開昭47−18177号公
報記載の金属蒸気放電灯では、石英ガラス製の外管の表
面に1cm2当り0.001mg〜0.1mgの酸化チタン膜を被着し、
特開昭47−41073号公報記載の金属蒸気放電灯では、石
英ガラス製発光管の表面に1cm2当り0.001mg〜0.1mgの酸
化チタン膜を被着している。
[発明が解決しようとする課題] 上述した従来技術による酸化チタン膜を有する石英ガ
ラスは、波長200nm以下の紫外線を除去してオゾンの発
生を防止するだけで、人の目や肌を火傷させる300〜200
nmの紫外線については配慮がなされていない。
紫外線に対する対策は、オゾン発生を抑えるほか、人体
に有害な300〜200nmの紫外線を略100%除去できるもの
でなければならない。
第3図は、上記従来技術とは少し異なるが、5%の酸化
チタン(TiO2)入りの酸化ケイ素(SiO2)膜を厚さ210n
m被着した石英ガラスの波長に対する透過率を示したグ
ラフ(実線A)である。比較のため、石英ガラスのみの
特性曲線Bと、石英ガラス中に酸化チタンを含有させた
オゾンフリー石英ガラスの特性曲線C示してある。
図示するように、酸化チタンは紫外線を吸収する性質を
有する。そこで、300〜200nmの紫外線も略100%吸収さ
せるように酸化チタンの密度や膜厚を厚くして0.1mg/cm
2以上にすると、第3図に実線Dで示すように、酸化チ
タン膜での多重反射によって可視光の透過特性が悪くな
り、放電灯の発光効率が低下してしまう。
本発明は前記に鑑みてなされたもので、高圧放電灯か
ら放射される人体に有害な紫外線を外部に放出すること
がなく、かつ可視光の透過率が良好であるため、発光効
率が高い高圧放電灯を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本発明は、水銀と希ガスと
金属ハロゲン化物を封入した発光管を有し、該発光管内
で可視光及び紫外線が発生する高圧放電灯において、前
記発光管の表面あるいは前記発光管を内部に備える外管
の表面に、屈折率の異なる少なくとも二種以上の耐熱性
酸化物薄膜として、酸化チタン(TiO2)又は酸化セリウ
ム(CeO2)の単独の薄膜と、酸化ケイ素(SiO2)の単独
の薄膜と、酸化チタンと酸化ケイ素、又は酸化セリウム
と酸化ケイ素からなる混合膜、とからなる群より二種以
上選択し、これらの薄膜を3層以上積層してなる膜厚が
一様な干渉フィルタ膜であって、かつ該フィルタ膜を構
成する各層の膜厚と層配列順序は、約500nmの波長に対
する光干渉膜の反射防止条件を満足するように選択して
なる干渉フィルタ膜を設け、該フィルタ膜は、波長400n
m〜700nmの可視光を90%以上透過し、波長300nm以下の
紫外線を略100%吸収し、波長350nm近傍の紫外線を少な
くとも30%吸収することを特徴とする。
[作用] 前記構成により、厚さが一様で所定条件を満たし、膜
表面に荒れがない耐熱性酸化物被膜は、干渉フィルタと
して機能し、可視光を透過する一方、紫外線を著しく吸
収する。
[実施例] 以下、本発明の一実施例を第1図及び第2図を参照し
て説明する。
第1図は本発明の一実施例を適用した発光管の要部断面
図である。水銀や希ガスや金属ハロゲン化物が封入され
る発光管1は、石英ガラスであり、その外表面に膜厚が
一様で表面に荒れのない耐熱性酸化物である干渉フィル
タ膜2を被着してある。
干渉フィルタ膜2は、本実施例では3層構造である。反
射防止条件は数多くのものが公知であるが、三層膜の場
合、次の式を用いる。
ここで、n1、n2、n3はそれぞれ第1、第2、第3層の
屈折率、d1、d2、d3はそれぞれ第1、第2、第3層の厚
さであり、n0は空気の屈折率(=1.00)、nSは基体の屈
折率(石英ガラスの場合1.46)である。λは反射防止す
る波長である。
本実施例ではλ=500nmとし、上記条件式より各層の厚
さを求め、第1層3はTiO250%−SiO250%でなる混合膜
(n1=1.78)で厚さを73nmとし、第2層4はTiO2100%
でなる膜(n2=2.10)で厚さを59nmとし、第3層5はSi
O2100%でなる膜(n3=1.46)で厚さを86nmとして干渉
フィルタ膜2を形成してある。
膜厚一様の酸化チタン膜は、例えばチタンイソプロポ
キシドTi(OC3H7などの金属アルコキシドの溶液に
発光管1を浸漬し、速度一定で引き上げた後、約500℃
で加熱焼成することで容易に形成できる。又、酸化ケイ
素膜及び混合膜についても、金属アルコキシド溶液を適
宜、選択して用い、同様の方法で形成できる。なお、耐
熱性酸化物として酸化チタン及び酸化ケイ素を用いた
が、他の酸化物、例えば酸化セリウムを使用してもよ
い。
このように、酸化チタンや酸化セリウムのような400nm
付近に吸収端のある耐熱性物質を光学的に一様な厚さの
膜として石英ガラス等の表面に被着し、必要に応じて高
屈折率の酸化チタンあるいは酸化セリウムと低屈折率の
酸化ケイ素あるいはこれらの混合物を多層化すると、可
視光の透過率を90%以上にする一方、人体に有害な300n
m以下の紫外線を略100%除去できる。又、350nmの紫外
線も約30%除去できる。
第2図の実線Eは、第1図に示した実施例における特
性曲線である。
比較のために、石英ガラスの特定曲線Bを再掲してあ
る。なお、厚さが一様でない膜、つまり表面に荒れがあ
る膜を発光管1の表面に被着し、干渉作用でなく吸収作
用によって同等の効果を得ようとしても、同時に光の散
乱等も生じるために得ることはできない。例えば、有機
チタンをスプレーにより発光管表面に吹き付けてから焼
成し、平均膜厚が本実施例の膜2より10倍以上ある酸化
チタン膜を形成しても、第2図に実線Fで示すように、
200nm〜300nmの紫外線が透過してしまうほか、可視光の
透過率が80%程度に低下してしまう。
本実施例では、干渉フィルタ膜を発光管の表面に設け
ているが、放電灯が2重構造の場合は、発光管ではなく
外管の表面に設けてもよいことはいうまでもない。しか
し、外管は外部からの衝撃により損壊する恐れがあり、
損壊した場合は人体に有害な紫外線が発光管から漏れ出
でしまう。このため、干渉フィルタ膜は発光管に設ける
のが好ましい。また、干渉フィルタ膜を多層構造にして
赤外線を発光管内へ反射するようにすると、保温膜とし
ても機能し、更に好ましい。干渉フィルタ膜を外管に設
ける場合、外表面により内表面に設ける方がよい。これ
は、外部から物理的衝撃が加わったとき、外表面の方が
剥離する危険が高いためである。なお、外管内を真空あ
るいは還元性雰囲気にすると、酸化チタンが高温で着色
してしまうが、これは酸化ケイ素膜をオーバーコーティ
ングすることで回避される。本実施例では干渉フィルタ
膜は3層膜であったが、4層以上の多層膜であってもよ
い。その場合、反射防止条件の式が変わることとなる。
[発明の効果] 本発明によれば、所定条件を満たす干渉フィルタ膜で
紫外線を除去するようにしので、次の効果がある。
(1)可視光の透過率が高いため、発光効率が高い高圧
放電灯の利点を損なうことがない。
(2)紫外線がほとんど外部に漏出しないので安全性が
高い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る要部拡大断面図、第2
図は第1図に示す発光管の透過率特性を示すグラフ、第
3図は従来の発光管の透過率特性を示すグラフである。 1……発光管、2……干渉フィルタ膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 合議体 審判長 篠崎 正海 審判官 樋口 靖志 審判官 奥村 忠生 (56)参考文献 特開 昭60−49553(JP,A) 特開 昭55−35446(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水銀と希ガスと金属ハロゲン化物を封入し
    た発光管を有し、該発光管内で可視光及び紫外線が発生
    する高圧放電灯において、前期発光管の表面あるいは前
    記発光管を内部に備える外管の表面に、屈折率の異なる
    少なくとも二種以上の耐熱性酸化物薄膜として、酸化チ
    タン(TiO2)又は酸化セリウム(CeO2)の単独の薄膜
    と、酸化ケイ素(SiO2)の単独の薄膜と、酸化チタンと
    酸化ケイ素、又は酸化セリウムと酸化ケイ素からなる混
    合膜、とからなる群より二種以上選択し、これらの薄膜
    を3層以上積層してなる膜厚が一様な干渉フィルタ膜で
    あって、かつ該フィルタ膜を構成する各層の膜厚と層配
    列順序は、約500nmの波長に対する光干渉膜の反射防止
    条件を満足するように選定してなる干渉フィルタ膜を設
    け、該フィルタ膜は、波長400nm〜700nmの可視光を90%
    以上透過し、波長300nm以下の紫外線を略100%吸収し、
    波長350nm近傍の紫外線を少なくとも30%吸収すること
    を特徴とする高圧放電灯。
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