JP2548188B2 - テ−プレコ−ダ - Google Patents

テ−プレコ−ダ

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JP2548188B2
JP2548188B2 JP62121935A JP12193587A JP2548188B2 JP 2548188 B2 JP2548188 B2 JP 2548188B2 JP 62121935 A JP62121935 A JP 62121935A JP 12193587 A JP12193587 A JP 12193587A JP 2548188 B2 JP2548188 B2 JP 2548188B2
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、マグネット消去形の録音再生機能を有する
テープレコーダに関するものである。
従来の技術 近年、テープレコーダの小型化が進むなかで、電磁石
やモータの回転力を利用し、人間の力を使わず、各種動
作をさせる製品が多くなっている。又、携帯性のもので
は録音時に省電力の関係でマグネット消去が普通であ
る。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、電磁石等による操作は従来デッキ等比
較的大型で、交流消去のものが多く、マグネット消去と
の組合せは今までほとんどなかった。
本発明は、誤動作が少なく、マグネット消去で省エネ
を実現し、その操作動力も省エネを実現した小型の電磁
操作の往復録音可能のテープレコーダを提供することを
目的とする。
問題点を解決するための手段 本発明は、録音時に前進する録音基板と、左右のマグ
ネット消去ヘッドと係合し、ほぼ中央で前記録音基板に
少なくとも回動自在に保持されるアームと、正反で左右
及び前後の4位置をとり、左右のピンチローラを制御す
る第1のロッドと、この第1のロッドとは左右方向の動
きのみ同期し、前後方向には移動しない第2のロッドと
で構成し、録音時に録音基板が前進する時、一緒に前進
しようとする第2のロッドの片端を、ピンチローラを制
御する第1のロッドと左右方向のみ同期して移動する第
2のロッドが阻止し、他端のマグネット消去ヘッドのみ
が前進するように構成したものである。
作 用 本発明は上記した構成によって、前進させるべくピン
チローラと逆の側のマグネット消去ヘッドを実現したも
ので、特に電磁操作の往復録音可能なテープレコーダに
きわめて有効なものである。
実施例 以下に、本発明の一実施例について説明する。
第1図は、本発明の実施例におけるテープレコーダの
全体の概要を示す透視平面図であり、同図は全体の係合
関係がわかるように線を重ねて書いているが、厚み方向
の上下関係は矛盾のないようになっている(以下の平面
図はすべて透視図である)。図において1はテープカセ
ットで、全メカニズムでは、その投影面内にほぼ入って
しまうものである。2はモータで、中間プーリ3,メイン
プーリ4,正転用フライホイル5,反転用フライホイル6へ
と、ベルト7で回転力が伝達される。5a,6aはそれぞれ
正転用,反転用のキャプスタンである。
第2図は、本実施例の回転系のみをぬき出したもので
あり、次にこの回転系について説明する。回転力はメイ
ンプーリ4の小ギア4aからメインギア8へ伝達される。
9は早送り・巻戻しを行なうアイドラギアで、上記メイ
ンギア8と常時かみ合っており、図示状態と中立位置を
含める位置を取り得るが、図示の位置では、中継ギア10
を介して右リールギア11へ回転伝達され、早送り状態と
なる。一方中立位置を通り越して9′の中継ギア12を介
して左リールギア13へ回転伝達され、巻戻し状態とな
る。ただし、この時モータ2は反転状態であり、それ以
外(早送り及び再生状態)ではモータ2は正転状態であ
る(図示矢印参照)。
次に、再生系の回転伝達について説明する。上記メイ
ンギア8よりこれと同心でかつ摩擦機構(後述)を介し
て設けたメインギア14へ伝達され、このメイン小ギア14
から、プレイギア15に伝達される。プレイギア15は常時
メイン小ギア14とかみ合っており、図示する中立位置の
状態と、上記中継ギア10とかみ合う位置と、中継ギア16
とかみ合う位置をとり、プレイギア15が中継ギア10とか
み合う位置では右リールギア11へ伝達され、正転再生巻
取り状態となる。一方、プレイギア15が中継ギア16とか
み合う位置では中継ギア12を介して左リールギア13へ伝
達され、反転再生巻取り状態となる。この再生状態で
は、いずれの位置でも、モータ2は正転状態(図示)で
ある。
17は減速ギアであり、上記メインギア8と常時かみ合
うギアと小ギアを有する2段形状となっており、欠歯を
もち再生動作の動力をとり出す(後述)間欠カムギア18
へと回転力を伝えるものである。
次に、回転系の断面図を示す第3図に基づき、前述の
摩擦機構等の上下関係について説明する。ベルト7から
メインプーリ4、小ギア4aからメインギア8へ、メイン
小ギア14からプレイギア15へ、更に中継ギア10又は12か
らリール台ギア11又は13へ、そして同軸のリール台19に
伝達される。ここで、プレイギア15とアイドラギア9
は、それぞれプレイ板20及びアイドラ板21上の軸に軸支
され、それ以外のギアとプーリは上基板22及び下基板23
上の軸に軸支されている。また、メインギア8の摩擦機
構については、この第3図に示すように、メイン小ギア
14に圧入されて一体に回転するプーリ24とメインギア8
との間にフェルト25を設け、ばね26によりおさえつける
ことにより、摩擦力がメインギア8からメイン小ギア14
へ付勢されて回転力が伝達される。そして、この機構で
モータ2の一定の回転から、リール台19の変化する回転
数へ、一定のトルクで回転力が伝達されることになる。
又、アイドラギア9は、ばね27によりアイドラ板21との
間で摩擦力を作り、メインギア8の回転方向にアイドラ
板21を移動させようとする。
次にレバー及びロッド類の関係を第4図(イ),
(ロ)に従って説明する。前述のアイドラ板21は、下基
板23上の軸28と29でガイドされ、メインギア8の中心を
中心として回動するものであり、これにより前述のアイ
ドラギア9の摩擦によりメインギア8の回転方向に回動
する。前述のプレイ板20もメインギア8の中心を中心と
して回動するように構成され、このプレイ板20上のプレ
イギア15は、前述の中継ギア10あるいは16にかみ合う。
再生基板30は、下基板23上の軸31及び32でガイドされ、
もどしばね33で後方(図示下方)へ付勢されている。ま
た、再生基板30上の軸34は、カムギア18の内カム(後述
する)に係合し、このカムギア18の回転角に応じて、再
生基板30の前進後退がなされる。35は正反ロッドで再生
基板30上のガイド穴30a及び30bに対する係合片35d及び3
5eの嵌合で再生基板30に対して左右方向に移動するが前
後方向には規制されるようになっている。36,37はそれ
ぞれ正転,反転用のピンチローラで、上記正反ロッド35
の端部に形成した係合片35a,35bにより正反ロッド35の
左右移動に応じて選択的に係合される。つまり、正反ロ
ッド35が右に移動して再生基板30がカムギア18で前進す
ると右側の正転用ピンチローラ36が、一方左に移動して
再生基板が前進すると左側の反転用ピンチローラ37が、
それぞれ選択され前進してキャプスタン5a,6aと圧接す
る。上記再生基板30の一端に形成した係合片30cは、プ
レイ板20の穴20aと係合し、再生基板30が停止位置に後
退している時は、その係合片30cが穴20aの傾斜端部に係
合し、プレイ板20が中立位置に保持され、プレイギア15
は、中継ギア16,10とかみ合わない。38はソレノイドア
ーム、39はソレノイド板であり、この両者は下基板23上
の軸29を同一の回転軸としている。そのソレノイドアー
ム38の一端に設けた軸38aは、上記カムギア18のカム面
と係合し、カムギア18の回転角度を求めている。40はソ
レノイドで、可動片41と一対で動作するが、上記ソレノ
イドアーム38の他端の軸38bに可動片41が取付けられて
いる。又、ソレノイドアーム38とソレノイド板39は、ば
ね42で連結されそのばね42の付勢力をストッパ38cで係
止して、通常は一体で動き、ばね43でソレノイド40と反
対方向に付勢されている。ソレノイド板39の一端に形成
した係合片39aは、上記正反ロッド35に形成した穴35cと
係合し、ソレノイド板39の回動により正反ロッド35が左
右に移動する。ここで、ソレノイド40と可動片41の関係
について説明すると、ソレノイド40は磁石にコイルが巻
かれたもので、無通電状態ではその磁石と可動片41が吸
着され、コイルに通電すると磁力を断ち、吸着しないと
いうものである。ここで、コイルに通電した非吸着状態
では、ばね43の付勢力が勝ってソレノイドアーム38が動
くようになっている。44はディレクションメモリーロッ
ドと称す)であり、このDMロッド44は下基板23上の軸45
とDMアーム46の係合部46aでガイドされ、その一端に形
成した折曲係合片44a,44b間にプレイ板20に突出形成し
た係合片20bを係合するようにしている。又、そのDMロ
ッド44上には、スイッチ可動片係合部44cを設け、電気
スイッチSm(図示せず)の可動片と常時係合し、DMロッ
ド44の移動方向を電気的に検出できるようにしている。
上記DMアーム46は、下基板23上の軸47を支点に回動自在
である。また、その軸47を回動軸とするロックアーム48
を有し、このロックアーム48はばね49で時計方向に付勢
されており、このロックアーム48の一端48aは再生基板3
0の端部30dと係合可能に、又他端48bはアイドラ板21の
端部21bと係合可能になるような位置関係にある。
次に録音系の関連部材について説明する。
第12図において、100と101はそれぞれ左右のマグネッ
ト消去ヘッドである。102は録音アームで左右の折り曲
げ部102a,102bで前記消去ヘッドと係合している。また
消去ヘッド100,101はガイド(図示せず)で前進後退可
能に保持されている。
録音アーム102は録音アーム軸103で録音基板104に回
転自在にめ止めされている。録音アーム軸103は録音
基板104と一体に前進後退するが、録音アーム102との係
合部は録音アーム102の長穴部102cである。しかし録音
アームばね105が録音アーム軸103によって保持され、両
端を録音アーム102のばねかけ部102d,102eに係止されて
いるため、録音アーム102は録音基板104に対し常に上方
向に附勢されている。そして前述の長穴部102cで係合し
ているため、録音基板104が一定量以上前進した時、そ
のオーバーストロークを逃がすよう構成されている。
録音基板104はメカ基板1上の軸105,106によって前進
後退可能に保持されている。
なお、録音基板104のガイド穴部104aが異形穴になっ
ているが、これは前進した時に軸106を中心に時計方向
にわずかに回転し、録音アーム軸103の前進量をわずか
ながら増大させる構成としたものである。
録音選択アーム107は録音基板104に、録音選択アーム
軸108によって回転自在にめ止めされている。
録音ソレノイドアーム109は軸105に回動自在に軸止さ
れ、そのボス部109aと録音選択アーム107の長穴部107a
と係合している。また録音ソレノイドアーム109は録音
ソレノイド110の可動鉄心110aを一端に保持している。
なお録音ソレノイド110はコイル通電時に可動鉄心110a
を吸着保持するものである。
録音ソレノイドアーム109は録音ソレノイドアームば
ね111によって常に反時計方向に附勢されている。
録音選択アーム107は反時計方向に附勢されている録
音ソレノイドアーム109と係合しているため、常に時計
方向に附勢されている。しかし再生基板30の当接部30e
と録音選択アーム107の下部107bとが当接している。
また録音選択アーム107の係合部107cと再生基板30の
曲げ部30fは係合可能な位置に設けられ、再生基板30が
前進する時、録音選択アーム107が第2図の状態で保持
されれば係合し(動作は後に詳述する)、録音選択アー
ム107が時計方向に回動した時は再生基板の曲げ部30fと
録音選択アーム107の係合部Cとが係合しない位置に設
けられている。なお、再生基板30が後退した時、録音選
択アーム107,録音ソレノイドアーム109を介して、録音
ソレノイドの可動鉄心110aは本体110に密着されてい
る。
第13図は録音アーム102と正反ロッドB112の関係を示
す。第14図は正反ロッドB112と正反ロッド35との関係を
示す。正反ロッドB112は入力基板1上に左右方向のみ摺
動自在に保持されており、正反ロッド35とはガイド部11
2aにより係合しているため、左右の位置については正反
ロッド35と同一に選択的に移動する。
また正反ロッドB112と録音アーム102の位置関係にお
いて、正反ロッドB112が左側に位置した時は、その左下
端部112bによって録音アーム102の曲げ部102fと係合
し、右側に位置した時は、その右下端部112cによって録
音アーム102の曲げ部102gに係合するように構成されて
いる。
この時、その反対側は係合せず、すなわち左右が選択
的に係合するように構成されている。第13図は正反ロッ
ドB112が左側に位置した時を示すものである。
第15図は録音系の関連部材を平面的に描いたものであ
る。
以上のような構成で、以下全動作の説明をする。
まず早送り・巻戻しについて説明する。第5図は早送
り(FF)、第6図は巻戻し(REW)の状態で、第4図の
停止の状態から、第5図又は第6図に示すようにモータ
2の回転方向によって切かわる。つまり、第5図で説明
したアイドラギア9の摩擦機構によりアイドラ板21が右
に移動し、中継ギア10を介して右のリール台ギア11へ伝
達される。第6図も同様にメインギア8が左に回転する
と、アイドラ板21が左に移動し、アイドラギア9を介し
て左のリール台ギア13に回転が伝達される。
次に再生動作であるが、第7図は正転再生、第8図は
反転再生である。カムギア18の動作は後述するが、再生
基板30が、カムギア18のカムによって前進する時、正反
ロッド35が右に移動した状態で前進した再生状態が第7
図である。つまり、正反ロッド35の一端の係合片35aが
右ピンチローラ36のばね部材36aと係合し、この右ピン
チローラ36をキャプスタン5aと圧接して正転方向へテー
プを送る。又、正反ロッド35の前方左端35fはプレイ板2
0の係合部20cを押し上げ、プレイ板20を時計方向へ回動
させる。すると、前述のメインギア8とメイン小ギア14
との摩擦機構からプレイギア15,中継ギア10,右リールギ
ア11へ回転が伝達されてテープを巻きとる。一方、プレ
イ板20の係合片20bは、DMロッド44の係合片44bをけり上
げ、係合部44cによってスイッチSm(図示せず)を切換
えて正転状態として記憶する。この状態から第1図の停
止状態になっても、DMロッド44の係合片44aとプレイ板2
0bの遊び寸法の関係から、DMロッド44とスイッチSmは保
持されたまま(力が加わらない)で前の再生状態が正転
状態か、反転状態かを記憶する。つまり、次に反転指令
で反転にならない限りスイッチSmは正転を保持する。ロ
ックアーム48の用途についても後述のカム動作で詳細に
説明するが、このロックアーム48は一端48aが再生状態
では第7図のように再生基板30の端部30dと当接して回
動され、その他端48bでアイドラ板21の端部21bをロック
する。つまり、再生状態ではメインギア8も常に右に回
転するので、早送り動作で説明したように、アイドラ板
21も右に回動して早送りになろうとする、それを前記ロ
ックアーム48で阻止するものである。
第8図の反転状態も同様で、正反ロッド35が左に移動
して再生基板30が前進すると、左ピンチローラ37が前進
し、正反ロッド35の前方右端35gでプレイ板20の係合部2
0dを押してプレイ板20を反時計方向に回動する。する
と、回転系は、メインギア8からプレイギア15,中継ギ
ア16及び12、左リール台ギア13へ伝達される。又、プレ
イ板20の係合片20bが係合片44aに当接することによりDM
ロッド44は下げられ、前記スイッチSmが反転状態を記憶
する。DMロッド44と連動するDMアーム46も同様に再生状
態を記憶するのでその先端46bにより、走行方向をメカ
ニズム的に表示することが可能となる。ロックアーム48
の状態を第7図と同様である。
上記カムギア18は、第9図に示すように、その一方の
面(A面とする)に第1のカム18aを形成し、他方の面
(B面とする)に第2のカム18b及び第3のカム18cを形
成しており、更にその外周のギア部に第1の欠歯部18d
と第2の欠歯部18eを形成しているもので、間欠動作す
るギアである。そして、第1のカム18aには、停止状態
を保持するための第1の係止部18a−1と、再生状態を
保持するための第2の係止部18a−2と、これらに対向
した傾斜面18a−3,18a−4と、傾斜面18a−5及び18a−
6と、カム面18a−7とを形成している。また、第2の
カム18bには、再生基板30の後退位置において軸34が係
合する係合部18b−1と、前進位置において係合する係
合部18b−2と、この両係合部18b−1と18b−2間にお
いて回転半径が次第に小さくなるカム面18b−3を形成
している。そして、外カムを形成する第3のカム18c
は、凹部18c−1と、大径カム面18c−2と、その大径カ
ム面18c−2に引き続く小径カム面18c−3とを形成して
いる。
次に、以上のように構成されたカムギア18と、このカ
ムギア18に関係する動作について説明する。
第10図に基づいて説明するが、(A)図から(E)図
まで動作順になっており、(A)〜(E)においてそれ
ぞれ説明のため左右に同じ回転状態の図を示し、左側に
カムギア18のA面のカム18aと、ソレノイド40,ソレノイ
ドアーム38,ソレノイド板39,正反ロッド35の関係を示
し、右側にカムギア18のB面のカム18b及び18cと、ロッ
クアーム48,再生基板30,アイドラ板21の関係を示す。そ
して、第11図には、カムギア18のカム18a,18b,18cのカ
ム線図を示し、A面,B面の回転角に対する各係合軸38a
と34及びアイドラ板21の移動量を示す。第11図のA〜E
は第10図の(A)図〜(E)図に対応し、第10図の左側
が第11図のA面図、第10図右側がB面図に対応する。以
下順次動作説明する。
第10図(A)は停止状態で、左側のカムA面ではソレ
ノイドアーム38の一端に設けた軸38aがカム18aの第1の
係止部18a−1と係合し、カムギア18の欠歯部18dが中継
ギア17と向きあい、ソレノイドアーム38の他端の軸38b
の可動片41は、ソレノイド40に吸着保持されている。
又、ソレノイドアーム38と、バネ42によって一体に回動
するソレノイド板38の一端39aは、正反ロッド35の穴35c
と係合しており、正反ロッド35は図中左側に位置してい
る。一方、(A)図右側のカムB面では、再生基板30上
の軸34が第2のカム18bと係合し、その外側の第3のカ
ム18cにはアイドラ板21の一端21aが当接している。この
(A)図の状態では、アイドラ板21上のアイドラギア9
は自在に回動可能で、モータ2の正転又は反転により前
述の早送り又は巻戻し状態が可能である。
(A)図の状態でソレノイド40に通電されると(B)
図の状態になる。つまり、ソレノイド40の吸着力がなく
なり、ばね43の力によってソレノイドアーム38とソレノ
イド板39が反時計方向に回動する。すると軸38aが係止
部18a−1から外れて傾斜面18a−3に当接してカムギア
18を(B)図の状態まで回動させ、したがってカムギア
18は中継ギア17とかみ合いモータ2の回転力で時計方向
に回り出す。一方、右図に示すようにソレノイドアーム
38の一端38dでは、アイドラギラ板21を矢印方向へけり
出し、早送り状態になるのを阻止する。
(B)図の状態から(C)図の状態の回転角までは、
軸38aはカム18aの傾斜面18a−5にそって移動し、ソレ
ノイドアーム38は可動片41がソレノイド40の吸着可能位
置までもどされる(そのときは(C)図の吸着状態)。
そしてこの(C)図の位置で、さらにソレノイド40が通
電されているかいないかで、ソレノイドアーム38は2つ
の位置をとる((C)図左側に示す状態)。それに連動
して正反ロッド35も、通電した状態で右側35′、通電し
ないそのままの吸着状態で左側の2つの位置をとる(左
側の図)。そしてこの(C)図右側の図でわかるよう
に、この(C)図の状態までは再生基板30はほとんど前
進せず、第3のカム18cの大径カム面18c−2によってア
イドラ板21が左へ回動し、(B)図でソレノイドアーム
38がしたアイドラ板21を回動させるという役割りをこの
第3のカム18cが引継ぐこととなる。
この(C)図の状態からさらに回転角がすすみ、第2
のカム18bのカム面18b−3で軸34をカムギア18の中心方
向に移動させ、再生基板30を前進させることになる。こ
こで、前述の再生状態の説明で示したように、正反ロッ
ド35が右に寄って再生基板30が前進すると正転再生、左
に寄って再生基板30が前進すると反転再生となるので、
(C)図の回転位置の状態で通電すれば正転再生、通電
しなければ反転再生である。第11図下段にその通電パタ
ーンを示す。
(D)図が再生状態であり、(C)図でソレノイド40
に通電され可動片41が吸着位置からはなれても、(C)
図から(D)図に至る間にカム18aのカム面18a−7によ
ってさらに吸着位置までもどされ、可動片41がソレノイ
ド40に吸着保持される。このとき軸38aはカム18aの係止
部18a−2に係止された状態で、この位置ではカムギア1
8の第2の欠歯部18eが中継ギア17と対向し、モータ2の
回転力のカムギア18への伝達が断たれる。また、ロック
アーム48は再生基板30の前進によってその先端30dで回
動されその他端48bが、アイドラ板21の一端21bより手前
に位置した状態で、アイドラ板21の一端21aがカム18cの
カム面18c−2から18c−3に変わったとき、アイドラ板
21はわずかに回動し、一端21bはロックアーム48の他端4
8bにロックされる。この状態から再生基板30が後退して
も、ばね49によってロックは保持される。つまり、
(D)図の再生状態から停止の(E)図の状態になって
も、(E)図右側に示すようになる。これは、停止状態
が早送り状態と同一などで、再生状態から停止状態に移
る時、モータ2が止まるまでリール台が早送り状態とな
る問題を解消するもので、一度再生状態を経由すると
(E)図に示す停止状態になり、アイドラ板21がロック
され、再生状態から停止状態に移る時でも早送り状態に
ならない。
(D)図の状態でソレノイド40に通電する(停止指令
する)とカムギア18の第1のカム18aの係止部18a−2に
よる軸38aのロックがはずれ、軸38aが傾斜面18a−4に
当接してカムギア18をわずかに回転させ欠歯部18eから
再び中継ギア17とカムギア18が連結されて回転される。
そして、カムB面で再生基板30が後退して、カムA面で
ソレノイドアーム38が傾斜面18a−6によって吸着位置
にもどされ、(E)図の状態となる。この(E)図の係
止状態から(A)の停止状態、つまり早送り巻戻し可能
な状態にもどるには、モータ2を一瞬反転させると、ア
イドラ板21が一瞬左(反時計方向)へ動き、一端21bの
ロックアーム48他端48bによるロックはばね49の付勢力
ではずれる。
対耐撃性については、ソレノイド40の磁力で可動片41
が吸着しているだけであるから、ある程度の限界があ
る。(D)図の再生状態では正反ロッド35は穴35cでソ
レノイド板39の係合片39aとの係合が解かれるので、ソ
レノイドアーム38とソレノイド板39のバランスは、ほぼ
均等の方向性で耐衝撃性をもっている。ところが停止状
態あるいは早送り巻戻し状態(すなわち(A),(E)
図)では、正反ロッド35とソレノイド板39とが穴35cと
係合片39aで係合しているので、正反ロッド35の重量が
アンバランスとなってくる。そこで(E)図左側のよう
に、ソレノイドアーム38とソレノイド板39とを別体で構
成した2重構造としてばね42で連結されているので、正
反ロッド35がメカニズム全体にかかる衝撃等で可動片41
の吸着力まはずすように図中35→35′へと右側に移動し
ても、ばね42で吸収され、ソレノイド板39が39′の位置
まで回動するのみで、ソレノイドアーム38にはばね42の
付勢力だけがかかり、この付勢力は可動片41の吸着力に
比べ小さいため、可動片41ははずれない。
万一、吸着がはずれると、次の動作モードに入るだけ
だが、問題となるのは、巻戻し状態でモータ2が反転し
ている時に吸着がはずれた場合で、カムギア18は欠歯部
18dから中継ギア17にかみこもうとするが、この中継ギ
ア17が反転しているため、かみ合わず、ガリガリという
動作音が続くことになる。そこで、第10図(F)の右図
で説明するが、ソレノイド板39の一端39bが、アイドラ
板21の一端21cと係合可能の関係にあり、アイドラ板21
が巻戻しのため左側へ寄せられている時、ソレノイド40
の吸着がはずれる力でソレノイド板39の一端39bがアイ
ドラ板21を右側へ少し寄せ、アイドラギア9と中継ギア
12の連結がはずれる。つまり、リール台が回転しなくな
るので、テープ終端と同様で、モータ2が停止する。よ
って、ガリガリ音は続かず、数秒で停止する。
さらに、この可動片41の吸着がはずれた状態で、巻戻
し指令をくり返すと、ガリガリ音が数秒づつ続くことに
なるので、巻戻し指令が最初に入った時は、モータ2を
正転に回して、カムギア18を一回転させた後、モータ2
を反転させる動作順序にすることによって、この問題は
解消される。すなわち、早送り及び巻戻しを整理する
と、早送り指令の時は一瞬モータ2を反転の巻戻しをし
てから早送りとし、巻戻し指令の時はモータ2を正転で
再生経由してストップ状態としてから巻戻しとなる。
次に録音系について説明する。
再生動作において再生基板35が前進することは先にの
べた。再生動作において再生基板35が前進しはじめた
時、再生基板の当接部35eと録音選択アーム107の下端部
107bとの間にすきまができる。この時、録音ソレノイド
110に通電されていないならば、録音ソレノイドアーム1
09は、録音ソレノイドアームばね111によって反時計方
向に附勢されているため、録音選択アーム107は時計方
向に回動する。第16図にこの状態を示す。この時、録音
選択アーム107の係合部107cと再生基板35の曲げ部35fは
係合関係にないため、再生基板のみ前進し、通常の再生
状態となる。
次に録音状態への移行を説明する。
再生動作と同様、再生基板35が前進しはじめた時、録
音ソレノイド110に通電されているならば、可動鉄心110
aが吸着され、録音ソレノイドアーム109,録音選択アー
ム107は、回動しない。すなわち、再生基板35がさらに
前進するならばその曲げ部35fが、録音選択アーム107の
係合部107cに係合し、録音選択アーム107は再生基板35
とほぼ一体的に前進する。すなわち、録音選択アーム10
7が回動自在にめ止めされている録音基板104も再生基
板35とほぼ一体的に前進する。その状態を第17図に示
す。すなわち、再生基板35が前進する時、録音ソレノイ
ド110が通電されていなければ通常の再生状態となり、
通電されているならば、録音基板104も前進することと
なる。
次に左右の消去ヘッド100,101が選択的に前進する動
作について説明する。
録音動作においても正反ロッド35は先にも述べたよう
に、正転時は右に、反転時には左に移動し前進する。正
反ロッドB112は正反ロッド35と一体的に左右に移動する
ため、正転時には右に、反転時には左に移動する。今、
反転録音時を考えると、正反ロッド35及び正反ロッドB1
12は左に移動する。録音基板114及び再生基板30が前進
した時、正反ロッド35が前進し、左のピンチローラ37が
選択されて、キャプスタン6aと圧接するのは再生動作と
まったく同様である。第13図に示したように、正反ロッ
ドB112が左へ移動したときは、その左下端部112bが録音
アーム102の左側の曲げ部102fと当接,係合する。
録音基板104の前進にともない録音アーム軸103が前進
し、録音アームばね105を介して録音アーム102は上方向
に附勢される。しかしながら、前記の如く、正反ロッド
B112によって左側曲げ部102fを係止されているため録音
アーム軸103の前進量のほぼ2倍のストローク量だけ録
音アーム102の右側が回動前進する。この時、右側の消
去ヘッド101が前進するが、その前進量はガイド(図示
せず)によって制限されている。この時の録音アーム軸
103の前進量のオーバーストロークは、録音アームばね1
05によって吸収されることとなる。その状態を第17図に
示す。
正転時もまったく同様であるので説明は省略するが、
正反ロッド35,正反ロッドB112が右に移動するため、録
音アーム102の右下端102gの前進が制限され、すなわち
左側の消去ヘッド100が前進すると同時に右側のピンチ
ローラ36がキャプスタン5aに圧接することとなる。
なお、本実施例では録音と再生の選択機構も説明した
が、録音時のみ手動で行なうような電磁操作のテープレ
コーダにおいても有効である。
発明の効果 以上のように本発明は、左右のピンチローラを制御
し、正転反転の左右2位置及び前後2位置の組み合わせ
4位置をとる第1のロッドと、この第1のロッドと左右
のみ同期して移動し、前後には移動したい第2のロッド
を設け、録音時のみ前進する録音基板上に回動自在に保
持されかつ左右の2個のマグネット消去ヘッドを制御す
るアームが、録音時に前進する時、前記の第2のロッド
で片端の前進を阻止し、他端のマグネット消去ヘッドの
み前進させることにより、前進するべきピンチローラと
逆の側の消去ヘッドを容易に前進させ、特に電磁操作の
往復録音可能なマグネット消去ヘッドのテープレコーダ
を実現することができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明テープレコーダの全体の概略を示す透視
平面図、第2図は回転系の概略を示す透視平面図、第3
図は同回転系の断面図、第4図(イ)は同レバー及びロ
ッド類の全体を示す透視平面図、同図(ロ)は同一部の
平面図、第5図は同早送り状態の回転系の透視平面図、
第6図は巻戻し状態の同透視平面図、第7図は同正転再
生状態の透視平面図、第8図は同反転再生状態の透視平
面図、第9図は同カムギアの説明図、第10図(A)〜
(F)はカムギア回転体の動作分解図、第11図はカム線
図、第12図〜第17図は同録音系の透視平面図である。 2……モータ、9……アイドラギア、18……カムギア
(回転体)、18a……第1のカム、18b……第2のカム、
18c……第3のカム、18d……第1の欠歯部、18e……第
2の欠歯部、21……アイドラ板、27……ばね、38……ソ
レノイドアーム、40……ソレノイド、43……ばね、100,
101……マグネット消去ヘッド、102……録音アーム、10
7……録音選択アーム、109……録音ソレノイドアーム、
110……録音ソレノイド、112……正反ロッドB。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気ヘッドと、正転用及び反転用のピンチ
    ローラと、録音時に前進する録音基板と、正転用及び反
    転用の2個のマグネット消去ヘッドと、この2個のマグ
    ネット消去ヘッドと左右のほぼ両端で係合し、ほぼ中央
    付近で、録音基板に少なくとも回動自在に保持され、録
    音基板とほぼ一体的に前進するアームと、正転反転で左
    右2位置かつ磁気ヘッドの前進後退で前後2位置の組み
    合わせで計4位置をとり、正転用反転用のピンチローラ
    を制御する第1ロッドと、この第1のロッドとは左右方
    向のみ一体的に移動する第2のロッドとを具備し、録音
    時に録音基板が前進し、録音基板とほぼ一体的に前進し
    ようとするアームの左右いずれか片端を前記第2のロッ
    ドが阻止し、他端のマグネット消去ヘッドのみが前進す
    るように構成したテープレコーダ。
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