JP2546986Y2 - 偏向ヨーク - Google Patents

偏向ヨーク

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JP2546986Y2
JP2546986Y2 JP1991030820U JP3082091U JP2546986Y2 JP 2546986 Y2 JP2546986 Y2 JP 2546986Y2 JP 1991030820 U JP1991030820 U JP 1991030820U JP 3082091 U JP3082091 U JP 3082091U JP 2546986 Y2 JP2546986 Y2 JP 2546986Y2
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JP
Japan
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deflection yoke
deflection
coil
horizontal deflection
ray tube
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Inventor
正広 金井
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Totoku Electric Co Ltd
Original Assignee
Totoku Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、偏向ヨークに関し、
特に、偏向ヨーク装着部の直線部側の外径が電子銃収納
部の外径より小さく構成された陰極線管に装着するのに
好適な偏向ヨークに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、陰極線管表示装置の高解像度化に
伴って水平偏向周波数が高周波化されている。そして、
この水平偏向周波数の高周波化による偏向ヨークでの発
熱が特性面および安全面で問題となっている。
【0003】ところで、前記偏向ヨークでの発熱を減少
させる方法の一つに、陰極線管ネック部の外径を小さく
且つ偏向ヨークの内径を小さくする方法がある。この方
法によれば、偏向ヨークの偏向能率を改善し、偏向電流
を減少できるので、偏向ヨークでの発熱が抑えられる。
ただし、陰極線管では電子銃のレンズ口径まで小さくす
るとフォーカス特性が悪化してしまうので、図の如く
子銃収納部の外径はそのままで、偏向ヨーク装着部の直
線部側の外径を電子銃収納部の外径より小さく形成して
いる。
【0004】従って、このように構成された陰極線管
に、単独で組立られた偏向ヨークを直接電子銃収納部側
から偏向ヨーク装着部側に挿入することは出来なかっ
た。
【0005】このため、偏向ヨークを分割可能な複数の
部品で構成して、分割された各部品を偏向ヨーク装着部
において組み立てることで、偏向ヨークが陰極線管に装
着されていた。
【0006】図5は、このような偏向ヨーク51が陰極
線管11に装着された状態を示す概略断面図である。図
示の如く、陰極線管11は、偏向ヨーク装着部12の直
線部側の外径φ1が電子銃収納部13の外径φ2より小
さく形成されている。また、偏向ヨーク51を構成する
鞍型の水平偏向コイル52と,コア53に巻かれたトロ
イダル型垂直偏向コイル54と,前記水平偏向コイル5
2と垂直偏向コイル54とを絶縁するセパレータ55と
が、それぞれ対で構成されている。なお、対を構成する
一方のみが図示され、他方は破線で省略している。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】従来の偏向ヨークで
は、偏向ヨークを陰極線管に装着するのに、複数に分割
された各部品を偏向ヨーク装着部において組み立てる組
立作業が必要であり、予め単独に組み立てられた偏向ヨ
ークを直接装着することは出来なかった。
【0008】従って、偏向ヨークの組立作業性が悪い
外,クロストーク調整や,偏向ヨーク内周面にフェライ
トシートを貼って行なうコンバージェンス調整や歪調整
等の作業に熟練を要するといった難点があった。
【0009】この考案の目的は、予め偏向ヨーク単独で
組み立てられて、各調整作業が簡単で、少なくとも電子
銃収納部外径より小さく形成された直線部を有する偏向
ヨーク装着部をもつ陰極線管への装着が容易な偏向ヨー
クを提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この考案の偏向ヨーク
は、偏向ヨーク装着部の直線部側の外径が電子銃収納部
の外径より小さい陰極線管に装着される水平偏向コイル
と垂直偏向コイルとを具備した偏向ヨークにおいて、前
記水平偏向コイルは、少なくとも後ベンド部側が前記陰
極線管の電子銃収納部外径より小さい内径を有する1対
の内側水平偏向コイルと、少なくとも後ベンド部側が前
記電子銃収納部外径より大きい大径を有し,その内周側
に前記1対の内側水平偏向コイルを着脱自在に嵌合する
外側水平偏向コイルとで構成されるものである。
【0011】
【作用】この考案の偏向ヨークは、水平偏向コイルが、
少なくとも後ベンド部側が陰極線管の電子銃収納部外径
より小さい内径を有する1対の内側水平偏向コイルと、
前記電子銃収納部の外径より大きい内径を有し,前記1
対の内側水平偏向コイルをその内周側に着脱自在に嵌合
する1対の外側水平偏向コイルとで構成されている。こ
のため、偏向ヨークは、各偏向コイルのコイルセパレー
タへの取付位置を予め調整して単独の偏向ヨークとして
組み立てられる。そして、前記偏向ヨークから、内側
偏向コイルのみを取り外して、陰極線管の偏向ヨーク
装着部に装着すれば、内側水平偏向コイルを取り外した
偏向ヨークは電子銃収納部側から偏向ヨーク装着部側に
直接挿入され、前記内側水平偏向コイルと外側水平偏向
コイルとが嵌合せしめられて偏向ヨークが装着されるも
のである。
【0012】このように、偏向ヨークが単独に組み立て
られるので、陰極線管への偏向ヨーク装着における組立
作業性と共にクロストーク調整やコンバージェンス調整
や歪調整作業の作業性改善が図られるものである。
【0013】
【実施例】以下、図に示す実施例に基づいてこの考案を
さらに詳細に説明する。なお、これによりこの考案が限
定されるものではない。図1は、この考案の一実施例の
偏向ヨークを陰極線管に装着させた状態を説明する概略
断面図である。図において、11は、陰極線管であり、
偏向ヨーク装着部12の直線部側12Aの外径φ1が電
子銃収納部13の外径φ2より小さく形成されている。
1は、偏向ヨークであり、内側水平偏向コイル2aと外
側水平偏向コイル2bとコア3と垂直偏向コイル4およ
びセパレータのそれぞれの対によって構成されてい
る。なお、図においては各対の一方のみが図示されてお
り、対の一方は破線で省略されている。
【0014】内側水平偏向コイル2aは、図1,図2に
示される如く、陰極線管11の電子銃収納部13側にベ
ンドアップ部がない金型巻により構成された鞍型コイル
であり、後ベンド部2e側の内径が陰極線管11の偏向
ヨーク装着部12の直線部12A側の外径φ1よりわず
かに大きく形成されている。また、内側水平偏向コイル
2aの後ベンド部2e側の外径は陰極線管11の電子銃
収納部13側の外径φ2にほぼ等しく形成されている。
【0015】そして、このように形成された内側水平偏
向コイル2aは、偏向ヨーク装着部12の外周を覆って
陰極線管11に装着されて外側水平偏向コイル2bと嵌
合される。
【0016】外側水平偏向コイル2bは、図1,図3に
示されるように、前後のベンドアップ部を有する金型巻
により構成された鞍型コイルである。そして、前記外側
水平偏向コイル2bの内径は電子銃収納部13の外径φ
2より大きめに形成されている。また、外側水平偏向コ
イル2bの内周側には、前記内側水平偏向コイル2aが
着脱自在に嵌合されるよう各部分の寸法が定められてい
る。
【0017】このように形成された外側水平偏向コイル
2bを組み合わせると、前後に陰極線管11の電子銃収
納部13の外径φ2より大きな内径の開口を有する略円
筒状体に形成される。
【0018】垂直偏向コイル4は、コア3にトロイダル
巻されて、セパレータ5の外周で外側水平偏向コイル2
bの外周側に取り付けられる。
【0019】本考案の偏向ヨーク1は、まず、1対のセ
パレータ5の内周側に1対の外側水平偏向コイル2bを
位置決めしながら装着する。次に、前記1対の外側水平
偏向コイル2bの内周側に1対の内側水平偏向コイル2
aを位置決め調整して嵌合させる。このとき、内側水平
偏向コイル2aは外側水平偏向コイル2bにより位置決
めされるとともに外側水平偏向コイル2bに着脱自在に
嵌合される。そして、セパレータ5の外周側に前記垂直
偏向コイル4が位置決め装着されて単独の偏向ヨーク1
として組み立てられる。
【0020】このように組立てられた偏向ヨーク1を陰
極線管11へ装着するには、まず、偏向ヨークから1対
の内側水平偏向コイル2aを取り外す。そして、取り外
した1対の内側水平偏向コイル2aの各々を陰極線管1
1の偏向ヨーク装着部12の外周を覆うようにして偏向
ヨーク装着部12に装着させる。次に、前記1対の内側
水平偏向コイル2aが取り外されたままの偏向ヨーク1
を陰極線管11の電子銃収納部13側から偏向ヨーク装
着部12側へ直接挿入する。そして、外側水平偏向コイ
ル2bの内周側に内側水平偏向コイル2aを嵌合させる
ものである。
【0021】このように装着された偏向ヨークの各コイ
ルの取付位置は予め調整されて揃っているので、クロス
トーク,コンバージェンス歪等の調整が平均的に行な
われており、調整作業性が改善される。
【0022】なお、実施例では、水平偏向コイルは金型
巻により構成されたものを挙げたが、ボビン巻きのもの
でもよい。
【0023】さらに、垂直偏向コイルは、トロイダル型
の例を挙げたが、サドル型の金型巻によるものやボビン
巻によるものでもよい。
【0024】
【考案の効果】この考案の偏向ヨークによれば、簡便な
手段で少なくとも偏向ヨーク装着部の直線部の外径が電
子銃収納部の外径より小さく形成された陰極線管に装着
するのに好適な偏向ヨークが得られ、偏向ヨーク装着時
の組立作業性が改善されて、クロストーク,コンバージ
ェンス,歪調整作業性の向上した偏向ヨークが得られる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案による偏向ヨークの装着状態を説明す
る概略断面図である。
【図2】内側水平偏向コイルの斜視図である。
【図3】外側水平偏向コイルの斜視図である。
【図4】この考案に係る水平偏向コイルの接続図の例
ある。
【図5】従来の偏向ヨークの装着状態を説明する概略断
面図である。
【図6】 陰極線菅の斜視図である。
【符号の説明】
1 偏向ヨーク 2a 内側水平偏向コイル 2b 外側水平偏向コイル 3 コア 4 垂直偏向コイル 5 セパレータ 11 陰極線管 12 偏向ヨーク装着部 13 電子銃収納部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏向ヨーク装着部の直線部側の外径が電
    子銃収納部の外径より小さい陰極線管に装着される水平
    偏向コイルと垂直偏向コイルとを具備した偏向ヨークに
    おいて、 前記水平偏向コイルは、少なくとも後ベンド部側が前記
    陰極線管の電子銃収納部外径より小さい内径を有する1
    対の内側水平偏向コイルと、少なくとも後ベンド部側が
    前記電子銃収納部外径より大きい内径を有し,その内周
    側に前記1対の内側水平偏向コイルと着脱自在に嵌合す
    る外側水平偏向コイルとで構成されていることを特徴と
    する偏向ヨーク。
JP1991030820U 1991-05-02 1991-05-02 偏向ヨーク Expired - Lifetime JP2546986Y2 (ja)

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JPH04126659U JPH04126659U (ja) 1992-11-18
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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