JPS587749Y2

JPS587749Y2 - コンバ−ゼンス補正装置

Info

Publication number: JPS587749Y2
Application number: JP1976147471U
Authority: JP
Inventors: 松夫越智; 泰一佐伯; 敬塚田
Original assignee: 松下電器産業株式会社
Priority date: 1976-11-02
Filing date: 1976-11-02
Publication date: 1983-02-10
Also published as: JPS5364529U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、複数個の陰極線管によって複数個の原色画像
を投写することによりカラー画像を得るようにした投写
型カラーテレビジョン装置におけるコンバーゼンス補正
装置に関するもので、コンバーゼンス補正用コアの数を
減らすことにより、上記陰極線管のネックまわりの部品
容積を減らし、よりコンパクトなコンバーゼンス補正装
置を提供しようとするものである。

従来３つの陰極線管（以下ＣＲＴ）と称する。

）を三角形状に配置した３原色投写によってカラー画像
を得る投写型カラーテレビジョン装置においては、各原
色投写機の投写用スクリーン面に対する入射角の差によ
り、ダイナミックコンバーゼンスとスタティックコンバ
ーゼンスにずれが生じていた。

そこで前記ずれをなくしきれいなカラー画像を得る為に
は、このずれを補正する３原色をほぼ完全に一致させな
ければならない。

また、ダイナミックコンバーゼンスずれもスタティック
コンバーゼンスずれも、いずれも水平方向と垂直方向の
ずれを持っているため、両方向の補正が必要となる。

このうちダイナミックコンバーゼンス補正に関しては、
３つの原色投写機を三角形状に配置し、またスクリーン
面として指向性を持ったアルミスフノーン等を使用した
ものにおいてはホットスポットを出さないために、スク
リーン面が球面になっている事などから、ラスターずれ
も複雑となるため、ダイナミックコンバーゼンス補正は
、第１図に示す様な、別の専用のコアにおいて行なわれ
るのが普通であった。

図中Ａ−Ａ’、Ｂ−Ｂ’間にそれぞれ垂直方向、水平方
向の補正電流を加える。

一方、スタティックコンバーゼンス補正に関しては、各
投写機自体を機械的に動かしてその投写方向を調整する
様なものもあったが非常に大がかりなものとなり、また
コストも非常に高いものとなる。

そこで一般の家庭用の投写機においては、３つの投写機
の位置は完全に固定してしまい、取付は誤差を含めて第
１図に示す様なダイナミックコンバーゼンス補正コアと
同じコアをもう１つ別に設け、このコアに巻装したコイ
ルに直流電流を流す事によって水平方向、垂直方向のス
タティックコンバーゼンス調整を行なうのが普通であっ
た。

したがって一般の３原色投写によるカラーテレビジョン
装置における各投写機のネックまわりは第２図の様にな
っていた。

図中、１はＣＲＴ、２は偏向ヨーク用コア６に装着され
た偏向コイル、３，４はそれぞれダイナミックコンバー
ゼンス補正ヨーク、スタティックコンパンス補正ヨ
ークを示しているが、この前後量どちらかが前でも
かまわない。

５はコイルボビ゛を示している。第２図より明らかなよ
うに従来の装置におけるＣＲＴのネック部には偏向コイ
ル、スタティックコンバーゼンス補正コア、ダイナミッ
クコンバーゼンス補正コアを取付ける必要があり、また
各コアの磁界の向きは偏向コイルの垂直方向、水平方向
の向きに一致させる必要もあり、ネック部への取付けに
おいて非常に面倒なものになっていた。

本考案はこの様な従来の問題点を取り除こうとするもの
である。

このような問題点を取除く第１の改善案として、第２図
に示すようにダイナミックコンバーゼンス補正コアとス
タティックコンバーゼンス補正コアとを別個に設けるの
ではなく、例えば第３図ａに示している様な偏向ヨーク
用コア６により、ダイナミックコンバーゼンスとスタテ
ィックコンバーゼンスコアを兼用するようにしたものが
ある。

以下その例を第３図ａ、ｌ）、第４図ａとともに説明す
る。

図において、６は偏向ヨーク用コアで、半円状のコア片
を２個結合することにより筒状に形成される。

７（７ａ、７ｂ、７Ｃ，７ｄ）はコンバーゼン
ス補正コイルを巻装するための溝で、９０°間隔で形成
されている。

９（９ａ、９ｂ）、１０（１０ａ、１０ｂ）は
前記溝７に巻装されたダイナミックコンバーゼンス補正
コイル１ｌ（１１ａ、１１ｂ）、１２（１２ａ、１２
ｂ）はスタティックコンバーゼンスコイルである。

すなわち改善案は偏向ヨーク用コア６の上下の溝７ａ、
７ｃ、左右の溝７ｂ、７ｄにそれぞれ水平方向、垂直方
向のスタティック補正コイルｌｌａ、１１ｂ、１２
ａ、１２ｂを巻き、さらにその上にダイナミックコ
ンバーゼンス補正コイ／Ｌ／９ａ、９ｂ、１０
ａ、１０ｂを重畳せしめたものである。

ここで上記コイルに補正電流を流した場合に発生する磁
束を第３図Ｃに１３として示す。

そして上記のごとくコイルを巻装した偏向ヨーク用コア
６を固定バンド１４により偏向ヨークの外周に固定する
。

このような構成によれば、偏向ヨーク用コア６に、スタ
ティックコンバーゼンス補正コイル１１゜１２とダイナ
ミックコンバーゼンス補正コイル９゜１０を重畳して巻
装することにより、従来のリング状をなすコンバーゼン
ス用コアを除去することができ、構成が簡素化される。

さらに第２の改善案を第３図ａｂ、、第４図すとと
もに説明する。

この改善案は第１の改善案における溝７ａ、７ｂ、７
Ｃ，７ｄの各間に同一角度差でさらに溝８（８ａ、８
ｂ、８Ｃ，８ｄ）を設け、コノ溝８ａ、８ｂ、８Ｃ。

８ｄにそれぞれスタティックコンバーゼンス補正コイル
１１’（１１ａ’、１１ｂ’）、１２’（１２ａ’、
１２ｂ’）を巻装するようにしたものである。

したがって溝７（７ａ。７ｂ、７Ｃ，７ｄ）にはダイナ
ミックコンバーゼンス補正コイル９ａ、９ｂ、１０
ａ、１０ｂノみ巻装される。

さらに第３の改善案を第４図Ｃに示す。

この改善案はスタティックコンバーゼンス補正コイル１
１ａ、１１ｂ、１２ａ、１２ｂ（７）み装
着したコア６を有する偏向ヨークの後方に従来のリング
状コア１６を１つ載置し、前記リング状コア１６のポー
ルピースにダイナミックコンバーゼンス補正コイル１７
を巻装するようにしたものである。

なお、第４図において１８はＣＲＴを示す。

しかるに以上のような改善案においては次のような欠点
がある。

すなわち、第３図Ｃに示すように対向スる一対のコンバ
ーゼンス補正コイルの作る磁束は少くとも偏向ヨークコ
ア６の半周近くを通った後、偏向ヨーク用コア６の内面
空間全域に漏洩磁束として取り出されたものが電子ビー
ム補正用として使われるので管軸近傍の磁束密度は小さ
く、それだけ補正には大きな電力を必要としてしマウ。

その上、これ等のコンバーゼンス補正コイルは偏向ヨー
ク用コア６の溝７にトロイダル状に巻装されるので、コ
ンバーゼンス補正コイルを単独で製作することができず
、生産性も悪くなるといった欠点がある。

このような改善案における欠点を改良した本考案の実施
例を第３図ｄに示す。

７（７ａ、７ｂ、７Ｃ，７ｄ）はコンバーセンス補正コ
イルを装着するための溝で、前記偏向ヨーク用コア６の
内面に管軸方向に一対の溝（７ａ、７ｂ、７Ｃ，７ｄ）
を形成することにより溝の凹部間にポールピース１５を
形成させている。

そして溝７（７ａ、７ｂ、７Ｃ，７ｄ）は９０°間隔で
配置されている。

ポールピースをもった溝７に装着するコンバーゼンス補
正コイ／Ｌ／（９ａ、９ｂ、１０ａ、１０ｂ
、１１ａ、１１ｂ、１２ａ、１２ｂ）はサドル巻
線方法で構成されており、ポールピース１５を囲むよう
にして設置される。

すなわち、上下の溝７ａ、７ｃと左右の溝７ｂ、７ｄに
それぞれ水平方向、垂直方向のスタティックコンバーセ
ンス補正コイ／ｌ／（１１ａ、１１ｂ、１２ａ
、１２ｂ）を取付け、さらにその上にダイナミックコ
ンバーセンス補正コイル（９ａ、９ｂ、１０ａ
、１０ｂ）を配置しである。

同図に上記コイルに補正電流を流した時の発生する磁束
が実線で示しである。

溝７はポールピース１５を形成しているため磁束の集中
効果を高め、管軸近傍においては少ない電力で効率良く
電子ビームの補正をすることができる。

ここでは一対の溝内にスタテックおよびダイナミックコ
ンバーゼンス補正コイルを内装した場合を記したが、そ
れ以外に溝７（７ａ、７ｂ、７ｃ、７ｄ）
ノ各間に同一角度差でさらに溝８（８ａ、８ｂ、８Ｃ，
８ｄ）を設け、溝７にはスタテックコンバーゼンス補正
コイル（１１ａ、１１ｂ、１２ａ、１２ｂ
）、溝８にはダイナミックコンバーゼンス補正コイル９
ａ、９ｂ、１０ａ、１０ｂを配置してもよい。

また、溝７のみを使用してスタティックコンバーゼンス
補正コイル１１ａ、１１ｂ、１２ａ、１２
ｂ（７）みを設け、これにダイナミックコンバーゼンス
補正信号を重畳せしめることにより、ダイナミック補正
コイルを取除くことも可能である。

以上のように本考案によれば偏向ヨーク用コアの内面に
おいて管軸方向にポールピースを形成する一対の溝を少
なくとも４組設け、各溝にサドル巻線方法によるコンバ
ーゼンス補正コイルをポールピースを囲むようにして装
着させることにより、 ■ ポールピースによる磁束集中効果を高め、低電力で
効率の良い制御が可能となる。

■ コンバーゼンス補正コイルはサドル巻線方法で作れ
るため、補正コイルは単独で製作ができ、生産効率が良
い。

などの特徴があり、その実用的価値は極めて大なるもの
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のコンバーゼンス補正装置に用いられるリ
ング状コアとコイルの接続状態を示す図、第２図は従来
のコンバーゼンス補正装置の構成を示す図、第３図ａ、
ｌ）、ｃおよび第４図は従来例に対する改善案を示す図
、第３図ｄは本考案の一実施例によるコンバーゼンス補
正装置を示す図である。６・・・・・・偏向ヨーク用コア、７，８・・・・・・
溝、１５・・・・・・ポールピース、９，１０，１１．
１２・・・・・・コンバーゼンス補正コイル。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

複数の原色画像を複数の陰極線管によって投写すること
によりカラー画像を得る投写型カラーテレビジョン装置
において、前記陰極線管のネック部に設置される偏向ヨ
ーク用コアの内面部で管軸方向にポールピースを形成す
る一対の溝を少なくとも４組、等角度に設け、前記ポー
ルピースを囲むようにコンバーゼンス補正コイルを装着
したことを特徴とするコンバーゼンス補正装置。