JP2545811B2 - 画像表示装置 - Google Patents
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- JP2545811B2 JP2545811B2 JP61260126A JP26012686A JP2545811B2 JP 2545811 B2 JP2545811 B2 JP 2545811B2 JP 61260126 A JP61260126 A JP 61260126A JP 26012686 A JP26012686 A JP 26012686A JP 2545811 B2 JP2545811 B2 JP 2545811B2
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Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、ビデオカメラ用の電子ビューファインダー
として用いられるのに適した画像表示装置に関するもの
である。
として用いられるのに適した画像表示装置に関するもの
である。
（従来の技術） ビデオカメラ用の電子ビューファインダーとしては、
従来、小型のCRTが用いられているが、CRTは携帯用のビ
デオカメラに内蔵するには重量が比較的大きく、形状も
嵩ばるという難点がある。
従来、小型のCRTが用いられているが、CRTは携帯用のビ
デオカメラに内蔵するには重量が比較的大きく、形状も
嵩ばるという難点がある。
一方、蛍光画像表示管が実用化されており、この表示
器は小型軽量、低コストであるが、ドット表示であるた
め、CRTに比べると見づらいという欠点がある。
器は小型軽量、低コストであるが、ドット表示であるた
め、CRTに比べると見づらいという欠点がある。
（発明が解決しようとする問題点） 携帯用のビデオカメラに用いられる電子ビューファイ
ンダーは、小型軽量で且つ低コストであることが望まれ
る。そこで、上述の蛍光画像表示管を用いることができ
れば、CRTを用いたファインダーに比べて小型軽量で低
コストとなり、好都合であると考えられる。しかしなが
ら、上述のように、蛍光画像表示管はドット表示である
ために、CRTを用いたファインダーに比べると見づらく
なるという問題がある。
ンダーは、小型軽量で且つ低コストであることが望まれ
る。そこで、上述の蛍光画像表示管を用いることができ
れば、CRTを用いたファインダーに比べて小型軽量で低
コストとなり、好都合であると考えられる。しかしなが
ら、上述のように、蛍光画像表示管はドット表示である
ために、CRTを用いたファインダーに比べると見づらく
なるという問題がある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、
その目的とするところは、ドット表示により見づらさを
解消することにより、小型軽量で且つ低コストなドット
表示型の画像表示器を用いながら良好な画質を得ること
ができる画像表示装置を提供するにある。
その目的とするところは、ドット表示により見づらさを
解消することにより、小型軽量で且つ低コストなドット
表示型の画像表示器を用いながら良好な画質を得ること
ができる画像表示装置を提供するにある。
（問題点を解決するための手段） 本発明に係る画像表示装置を、添付図面に示された実
施例について説明すると、２次元的に配列されたドット
状の表示セグメント（101）を有する画像表示器（１）
を備えた画像表示装置において、表示セグメント（10
1）の配列の好ましくは２方向について、画像表示器
（１）のドット表示により形成される明暗格子の空間周
波数の1/2以下の空間周波数成分を通過させる光学的ロ
ーパスフィルター（２）を画像表示器（１）の表示面上
又はそのファインダー光学系中に配して成るものであ
る。
施例について説明すると、２次元的に配列されたドット
状の表示セグメント（101）を有する画像表示器（１）
を備えた画像表示装置において、表示セグメント（10
1）の配列の好ましくは２方向について、画像表示器
（１）のドット表示により形成される明暗格子の空間周
波数の1/2以下の空間周波数成分を通過させる光学的ロ
ーパスフィルター（２）を画像表示器（１）の表示面上
又はそのファインダー光学系中に配して成るものであ
る。
ただし、上記記載において、括弧内の符号等は実施例
との対応関係を示すものであり、発明の範囲を限定する
意図ではない。
との対応関係を示すものであり、発明の範囲を限定する
意図ではない。
（作用） 本発明の画像表示装置にあっては、２次元的に配列さ
れたドット状の表示セグメント（101）を有する画像表
示器（１）を使用しているので、後述のように、ドット
の配列ピッチ（YH,YV）に応じて決まる所定の空間周波
数（1/2YH,1/2YV）以下の空間周波数成分に表示すべき
画像情報が含まれており、それ以上の空間周波数成分に
はドット状の表示セグメント（101）による明暗格子の
画像情報が含まれている。したがって、光学的なローパ
スフィルター（２）を画像表示器（１）の表示面上又は
そのファインダー光学系中に配して、表示すべき画像情
報の空間周波数成分を取り出すことにより、画像表示器
（１）のドットを“ぼかす”作用を得ることができ、フ
ァインダーの見えを改善することができる。
れたドット状の表示セグメント（101）を有する画像表
示器（１）を使用しているので、後述のように、ドット
の配列ピッチ（YH,YV）に応じて決まる所定の空間周波
数（1/2YH,1/2YV）以下の空間周波数成分に表示すべき
画像情報が含まれており、それ以上の空間周波数成分に
はドット状の表示セグメント（101）による明暗格子の
画像情報が含まれている。したがって、光学的なローパ
スフィルター（２）を画像表示器（１）の表示面上又は
そのファインダー光学系中に配して、表示すべき画像情
報の空間周波数成分を取り出すことにより、画像表示器
（１）のドットを“ぼかす”作用を得ることができ、フ
ァインダーの見えを改善することができる。
（実施例） 以下、本発明の実施例について説明する。
第１図は本発明の画像表示装置の一実施例としての電
子ビューファインダーの断面図である。蛍光画像表示管
よりなる画像表示器（１）の表面と接眼レンズ（３）と
の間には位相型ローパスフィルターよりなる光学的なロ
ーパスフィルター（２）を配してある。接眼レンズ
（３）は、画像表示器（１）の画像を拡大して図示され
た破線を延長した線の交点位置に虚像を形成する。画像
表示器（１）は枠体（４）に固定されている。ローパス
フィルター（２）は画像表示器（１）と接眼レンズ
（３）との間に配置され、画像表示器（１）に対してそ
の光軸上の所定位置及び光軸と垂直な面上において所定
の角度で枠体（４）の突起（4a）に嵌め込まれ、固定保
持されている。可動筒（５）は、接眼レンズ（３）を保
持しており、枠体（４）のガイド棒（７）に嵌着され、
光軸方向に移動自在で、視度調節を可能としている。
（６）は視度調節のための操作部材である。この操作部
材（６）を前後に操作することにより、可動筒（５）を
前後動させ、視度調整を可能としている。ローパスフィ
ルター（２）と画像表示器（１）の位置及び方向の関係
は、視度調節を行っても一定であり、常時同一のローパ
ス効果が得られる。また、ローパスフィルター（２）を
画像表示器（１）の表面に一体的に構成しても良い。な
お、図においては、ローパスフィルター（２）の格子ピ
ッチを相当粗く描いてあるが、実際には格子ピッチは極
めて細かいものである。
子ビューファインダーの断面図である。蛍光画像表示管
よりなる画像表示器（１）の表面と接眼レンズ（３）と
の間には位相型ローパスフィルターよりなる光学的なロ
ーパスフィルター（２）を配してある。接眼レンズ
（３）は、画像表示器（１）の画像を拡大して図示され
た破線を延長した線の交点位置に虚像を形成する。画像
表示器（１）は枠体（４）に固定されている。ローパス
フィルター（２）は画像表示器（１）と接眼レンズ
（３）との間に配置され、画像表示器（１）に対してそ
の光軸上の所定位置及び光軸と垂直な面上において所定
の角度で枠体（４）の突起（4a）に嵌め込まれ、固定保
持されている。可動筒（５）は、接眼レンズ（３）を保
持しており、枠体（４）のガイド棒（７）に嵌着され、
光軸方向に移動自在で、視度調節を可能としている。
（６）は視度調節のための操作部材である。この操作部
材（６）を前後に操作することにより、可動筒（５）を
前後動させ、視度調整を可能としている。ローパスフィ
ルター（２）と画像表示器（１）の位置及び方向の関係
は、視度調節を行っても一定であり、常時同一のローパ
ス効果が得られる。また、ローパスフィルター（２）を
画像表示器（１）の表面に一体的に構成しても良い。な
お、図においては、ローパスフィルター（２）の格子ピ
ッチを相当粗く描いてあるが、実際には格子ピッチは極
めて細かいものである。
第２図は前記電子ビューファインダーにおいて画像表
示器（１）として用いる蛍光画像表示管の概略構成を示
す斜視図である。図中、（100）は表示面となる基板で
ある。（101）は蛍光体層を塗布された陽極板よりなる
ドット状の表示セグメントであり、基板（100）上に２
次元的に規則正しく複数個配列されている。図面におい
ては拡大して描いてあるが、表示セグメント（101）は
実際には頗る小さいものである。（102）は表示セグメ
ント（101）の間で表示セグメントを駆動するトランジ
スタや接続用の電極パッドを基板（100）上に設けるた
めの空隙部である。トランジスタは各表示セグメント
（101）毎に設けられており、各表示セグメント（101）
を通電状態と非通電状態とに切り換える。（103）は熱
電子放射用のカソードであり、通電加熱することにより
熱電子を表示セグメント（101）に向けて放出する。（1
04）はグリッドであり、熱電子を加速させる役割を有し
ている。表示セグメント（101）に熱電子が衝突する
と、蛍光体が励起されて発光し、その発光レベルが１画
素当たりの輝度に対応しており、画像表示がなされる。
示器（１）として用いる蛍光画像表示管の概略構成を示
す斜視図である。図中、（100）は表示面となる基板で
ある。（101）は蛍光体層を塗布された陽極板よりなる
ドット状の表示セグメントであり、基板（100）上に２
次元的に規則正しく複数個配列されている。図面におい
ては拡大して描いてあるが、表示セグメント（101）は
実際には頗る小さいものである。（102）は表示セグメ
ント（101）の間で表示セグメントを駆動するトランジ
スタや接続用の電極パッドを基板（100）上に設けるた
めの空隙部である。トランジスタは各表示セグメント
（101）毎に設けられており、各表示セグメント（101）
を通電状態と非通電状態とに切り換える。（103）は熱
電子放射用のカソードであり、通電加熱することにより
熱電子を表示セグメント（101）に向けて放出する。（1
04）はグリッドであり、熱電子を加速させる役割を有し
ている。表示セグメント（101）に熱電子が衝突する
と、蛍光体が励起されて発光し、その発光レベルが１画
素当たりの輝度に対応しており、画像表示がなされる。
第３図は前記電子ビューファインダーを用いるビデオ
カメラの概略構成図である。被写体からの光は撮像レン
ズ（10）によりイメージセンサー（11）の受光面上に結
像し、映像処理回路（12）により輝度信号に変換され
て、表示管制御回路（13）に入力される。表示管制御回
路（13）は、輝度信号から各ドットごとの発光レベルを
演算処理し、表示管駆動回路（14）に出力する。表示管
駆動回路（14）は、トランジスタを選択して各表示セグ
メント（101）を駆動する。画像表示器（１）の表示セ
グメント（101）は、カソード（103）に対して正電位が
印加されたものと、そうでないものとに区分された状態
にある。カソード（103）に対して正電位が印加された
表示セグメント（101）にはカソード（103）から放射さ
れた熱電子が衝突し、その表示セグメント（101）に塗
布された蛍光体層が励磁され、蛍光体層が発光して、画
像が表示される。しかし、その表示の見えは表示セグメ
ント（101）の間の空隙部（102）があるために、モザイ
ク状のざらつき感があり、ファインダーとして使用する
場合には、見づらく、眼が疲れるという問題がある。
カメラの概略構成図である。被写体からの光は撮像レン
ズ（10）によりイメージセンサー（11）の受光面上に結
像し、映像処理回路（12）により輝度信号に変換され
て、表示管制御回路（13）に入力される。表示管制御回
路（13）は、輝度信号から各ドットごとの発光レベルを
演算処理し、表示管駆動回路（14）に出力する。表示管
駆動回路（14）は、トランジスタを選択して各表示セグ
メント（101）を駆動する。画像表示器（１）の表示セ
グメント（101）は、カソード（103）に対して正電位が
印加されたものと、そうでないものとに区分された状態
にある。カソード（103）に対して正電位が印加された
表示セグメント（101）にはカソード（103）から放射さ
れた熱電子が衝突し、その表示セグメント（101）に塗
布された蛍光体層が励磁され、蛍光体層が発光して、画
像が表示される。しかし、その表示の見えは表示セグメ
ント（101）の間の空隙部（102）があるために、モザイ
ク状のざらつき感があり、ファインダーとして使用する
場合には、見づらく、眼が疲れるという問題がある。
そこで、本実施例にあっては、第１図に示すように、
画像表示器（１）と接眼レンズ（３）との間にローパス
フィルター（２）を配してある。
画像表示器（１）と接眼レンズ（３）との間にローパス
フィルター（２）を配してある。
第４図は画像表示器（１）とローパスフィルター
（２）との配置を示す斜視図である。ローパスフィルタ
ー（２）の格子は、第４図に示すように、画像表示器
（１）の表示セグメント（101）の並び方向と同方向に
配列されている（他の配置例として、第７図に示すよう
に、表示セグメントの並び方向に対してローパスフィル
ターの格子を傾ける配置を用いても良い）。第４図にお
いて、Ｈは表示面上の水平方向、Ｖは垂直方向を示して
おり、XHはローパスフィルター（２）の水平方向格子ピ
ッチ、XVはローパスフィルター（２）の垂直方向格子ピ
ッチ、aHは水平方向の格子の位相幅、aVは垂直方向の格
子の位相幅、ｄは格子の厚さ、YHは表示セグメント（10
1）の水平方向のドットピッチ、YVは表示セグメント（1
01）の垂直方向のドットピッチである。
（２）との配置を示す斜視図である。ローパスフィルタ
ー（２）の格子は、第４図に示すように、画像表示器
（１）の表示セグメント（101）の並び方向と同方向に
配列されている（他の配置例として、第７図に示すよう
に、表示セグメントの並び方向に対してローパスフィル
ターの格子を傾ける配置を用いても良い）。第４図にお
いて、Ｈは表示面上の水平方向、Ｖは垂直方向を示して
おり、XHはローパスフィルター（２）の水平方向格子ピ
ッチ、XVはローパスフィルター（２）の垂直方向格子ピ
ッチ、aHは水平方向の格子の位相幅、aVは垂直方向の格
子の位相幅、ｄは格子の厚さ、YHは表示セグメント（10
1）の水平方向のドットピッチ、YVは表示セグメント（1
01）の垂直方向のドットピッチである。
以下、水平方向Ｈについてのローパスフィルター
（２）の役割を説明する（垂直方向Ｖについても同じで
ある。）。
（２）の役割を説明する（垂直方向Ｖについても同じで
ある。）。
表示セグメント（101）より得られる光学像は、第５
図に示すように、離散的に画像を表示したものとなる。
第５図において、横軸ｘは表示面における水平方向の位
置を示し、斜線部を付した柱状グラフは各表示セグメン
ト（101）の発光レベルを示しており、その包絡線（破
線で示す）が被写体の画像関数ｆ（ｘ）を示している。
図中、YHは上述のように表示セグメント（101）の水平
方向のドットピッチである。被写体の画像関数ｆ（ｘ）
に対して、ドット発光による明暗格子の関数をｇ（ｘ）
とすれば、表示器（１）から得られる画像ｏ（ｘ）は、 ｏ（ｘ）＝ｆ（ｘ）・ｇ（ｘ） となる。このとき、ドットピッチYHの場合に得られる画
像の周波数特性は第６図に示すようになる。この中で画
像に関する情報は、（1/2YH）以下の周波数帯域にのみ
存在するので、ローパスフィルター（２）により、（1/
2YH）以上の周波数成分をカットしてやれば、画像のド
ットピッチによるざらつき感は無くなり、見やすい画像
が再現できる。
図に示すように、離散的に画像を表示したものとなる。
第５図において、横軸ｘは表示面における水平方向の位
置を示し、斜線部を付した柱状グラフは各表示セグメン
ト（101）の発光レベルを示しており、その包絡線（破
線で示す）が被写体の画像関数ｆ（ｘ）を示している。
図中、YHは上述のように表示セグメント（101）の水平
方向のドットピッチである。被写体の画像関数ｆ（ｘ）
に対して、ドット発光による明暗格子の関数をｇ（ｘ）
とすれば、表示器（１）から得られる画像ｏ（ｘ）は、 ｏ（ｘ）＝ｆ（ｘ）・ｇ（ｘ） となる。このとき、ドットピッチYHの場合に得られる画
像の周波数特性は第６図に示すようになる。この中で画
像に関する情報は、（1/2YH）以下の周波数帯域にのみ
存在するので、ローパスフィルター（２）により、（1/
2YH）以上の周波数成分をカットしてやれば、画像のド
ットピッチによるざらつき感は無くなり、見やすい画像
が再現できる。
この時、ローパスフィルター（２）としては、（1/2Y
H）でレスポンスがゼロになり、それ以上の高周波帯域
でもレスポンスがゼロ近傍で保存できるような周波数特
性のものを用いれば、ドットピッチとローパス特性との
干渉によるビートも生じず、良好な画像が得られる。
H）でレスポンスがゼロになり、それ以上の高周波帯域
でもレスポンスがゼロ近傍で保存できるような周波数特
性のものを用いれば、ドットピッチとローパス特性との
干渉によるビートも生じず、良好な画像が得られる。
そこで、第８図に示すような特性の位相型ローパスフ
ィルター（２）を用いることにより、ビートを無くし、
且つ、画像表示器（１）の空隙部（102）によるざらつ
き感をなくすことができる。第８図は位相型ローパスフ
ィルター（２）についての周波数応答の実験結果を示
す。第８図において、Ｒは１次元格子を用いた場合のレ
スポンスであり、遮断周波数fc〔本/mm〕以上の周波数
成分は遮断されている。R1〜R4は第７図に示すようなフ
ィルター格子が交差するクロスタイプの位相型ローパス
フィルターにおいて、位相ピッチＸを一定にして位相幅
ａを変更した場合のレスポンスであり、R1はa:（Ｘ−
ａ）が1:1.4のとき、R2は同じく1:2のとき、R3は同じく
1:3のとき、R4は同じく1:5のときであって、R4に示すよ
うに、a:（Ｘ−ａ）が1:5程度の場合が望ましい結果を
持っている。また、クロスタイプにすることにより垂直
方向のぼけも得られ、２次元的なローパス効果が期待で
きる。このときの垂直方向のローパス特性についても同
様に、垂直方向のドットピッチYVに応じて（1/2YV）以
上の周波数をカットするようにローパス特性を選定する
ことになる。
ィルター（２）を用いることにより、ビートを無くし、
且つ、画像表示器（１）の空隙部（102）によるざらつ
き感をなくすことができる。第８図は位相型ローパスフ
ィルター（２）についての周波数応答の実験結果を示
す。第８図において、Ｒは１次元格子を用いた場合のレ
スポンスであり、遮断周波数fc〔本/mm〕以上の周波数
成分は遮断されている。R1〜R4は第７図に示すようなフ
ィルター格子が交差するクロスタイプの位相型ローパス
フィルターにおいて、位相ピッチＸを一定にして位相幅
ａを変更した場合のレスポンスであり、R1はa:（Ｘ−
ａ）が1:1.4のとき、R2は同じく1:2のとき、R3は同じく
1:3のとき、R4は同じく1:5のときであって、R4に示すよ
うに、a:（Ｘ−ａ）が1:5程度の場合が望ましい結果を
持っている。また、クロスタイプにすることにより垂直
方向のぼけも得られ、２次元的なローパス効果が期待で
きる。このときの垂直方向のローパス特性についても同
様に、垂直方向のドットピッチYVに応じて（1/2YV）以
上の周波数をカットするようにローパス特性を選定する
ことになる。
ここで、画像表示器（１）のドットピッチ、及び、ロ
ーパスフィルター（２）の格子ピッチの一例を挙げれ
ば、画像表示器（１）のドットピッチを水平方向YH＝0.
046mm、垂直方向YV＝0.054mmとすると、それをカットオ
フする周波数は第６図より垂直方向では10.85本/mm、水
平方向では9.25本/mmとなる。従って、第８図に示すよ
うに、例えばR4を使う場合はカットオフする周波数fcを
それぞれ10.85本/mm、9.25本/mmとなるように選び、Ｘ
及びａを水平、垂直それぞれについて求めれば良い。ま
た、実験的にX,aを決めても良い。
ーパスフィルター（２）の格子ピッチの一例を挙げれ
ば、画像表示器（１）のドットピッチを水平方向YH＝0.
046mm、垂直方向YV＝0.054mmとすると、それをカットオ
フする周波数は第６図より垂直方向では10.85本/mm、水
平方向では9.25本/mmとなる。従って、第８図に示すよ
うに、例えばR4を使う場合はカットオフする周波数fcを
それぞれ10.85本/mm、9.25本/mmとなるように選び、Ｘ
及びａを水平、垂直それぞれについて求めれば良い。ま
た、実験的にX,aを決めても良い。
なお、光学的なローパスフィルターとしては、位相型
のローパスフィルターに限らず、磨ガラスや乳白色樹脂
板等でも良く、“ぼかし”効果のある光学的フィルター
であれば何でも良い。
のローパスフィルターに限らず、磨ガラスや乳白色樹脂
板等でも良く、“ぼかし”効果のある光学的フィルター
であれば何でも良い。
また、画像表示器としては、バックライト付きの液晶
表示板であっても良く、ドット表示による画像表示器で
あれば何でも良い。
表示板であっても良く、ドット表示による画像表示器で
あれば何でも良い。
（発明の効果） 以上のように、本発明にあっては、２次元的に配列さ
れたドット状の表示セグメントを有する画像表示器を使
用した画像表示装置において、表示セグメントのドット
表示を光学的ローパスフィルターによりぼかして、ざら
つき感を無くし、見やすくしたので、例えば蛍光画像表
示管のようなドット表示による画像表示器を用いても良
好な画質を実現することができ、CRTを用いる画像表示
装置に比べて小型軽量で安価な画像表示装置を実現でき
るという効果がある。また、本発明では、画像表示器の
ドット表示により形成される明暗格子の空間周波数の1/
2以下の空間周波数成分を通過させる光学的ローパスフ
ィルターを用いているので、ドットピッチとローパス特
性との干渉によるビートも生じず、良好な画像が得られ
るものである。さらに、光学的ローパスフィルターは、
表示セグメントの配列の少なくとも２方向についてロー
パス効果を有するものとすれば、画像表示器の表示面に
２次元的に配列されたドット状の表示セグメントのざら
つき感を一層緩和することができる。
れたドット状の表示セグメントを有する画像表示器を使
用した画像表示装置において、表示セグメントのドット
表示を光学的ローパスフィルターによりぼかして、ざら
つき感を無くし、見やすくしたので、例えば蛍光画像表
示管のようなドット表示による画像表示器を用いても良
好な画質を実現することができ、CRTを用いる画像表示
装置に比べて小型軽量で安価な画像表示装置を実現でき
るという効果がある。また、本発明では、画像表示器の
ドット表示により形成される明暗格子の空間周波数の1/
2以下の空間周波数成分を通過させる光学的ローパスフ
ィルターを用いているので、ドットピッチとローパス特
性との干渉によるビートも生じず、良好な画像が得られ
るものである。さらに、光学的ローパスフィルターは、
表示セグメントの配列の少なくとも２方向についてロー
パス効果を有するものとすれば、画像表示器の表示面に
２次元的に配列されたドット状の表示セグメントのざら
つき感を一層緩和することができる。
なお、実施例において説明したような位相型ローパス
フィルターを使用すれば、高性能の光学的ローパスフィ
ルターを安価に実現することができるものである。
フィルターを使用すれば、高性能の光学的ローパスフィ
ルターを安価に実現することができるものである。
第１図は本発明の一実施例としての電子ビューファイン
ダーの断面図、第２図は同上に用いる蛍光画像表示管の
概略構成を示す斜視図、第３図は同上の電子ビューファ
インダーを用いるビデオカメラの概略構成図、第４図は
同上の実施例に用いるローパスフィルターと画像表示器
の配置を示す斜視図、第５図及び第６図は同上の実施例
に用いる画像表示器の表示特性を示す図、第７図は同上
の実施例に用いるローパスフィルターの他の例を示す説
明図、第８図は同上の実施例に用いるローパスフィルタ
ーの特性図である。 （１）は画像表示器、（２）はローパスフィルターであ
る。
ダーの断面図、第２図は同上に用いる蛍光画像表示管の
概略構成を示す斜視図、第３図は同上の電子ビューファ
インダーを用いるビデオカメラの概略構成図、第４図は
同上の実施例に用いるローパスフィルターと画像表示器
の配置を示す斜視図、第５図及び第６図は同上の実施例
に用いる画像表示器の表示特性を示す図、第７図は同上
の実施例に用いるローパスフィルターの他の例を示す説
明図、第８図は同上の実施例に用いるローパスフィルタ
ーの特性図である。 （１）は画像表示器、（２）はローパスフィルターであ
る。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−214825（ＪＰ，Ａ) 特開 昭55−8158（ＪＰ，Ａ) 特開 昭51−83544（ＪＰ，Ａ) 実開 昭59−170835（ＪＰ，Ｕ) 米国特許4184746（ＵＳ，Ａ)
Claims (2)
- 【請求項１】２次元的に配列されたドット状の表示セグ
メントを有する画像表示器を備えた画像表示装置におい
て、画像表示器のドット表示により形成される明暗格子
の空間周波数の1/2以下の空間周波数成分を通過させる
光学的ローパスフィルターを画像表示器の表示面上又は
そのファインダー光学系中に配して成ることを特徴とす
る画像表示装置。 - 【請求項２】光学的ローパスフィルターは、表示セグメ
ントの配列の少なくとも２方向に対してローパス効果を
有することを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の画
像表示装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61260126A JP2545811B2 (ja) | 1986-10-31 | 1986-10-31 | 画像表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61260126A JP2545811B2 (ja) | 1986-10-31 | 1986-10-31 | 画像表示装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63114475A JPS63114475A (ja) | 1988-05-19 |
| JP2545811B2 true JP2545811B2 (ja) | 1996-10-23 |
Family
ID=17343652
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61260126A Expired - Lifetime JP2545811B2 (ja) | 1986-10-31 | 1986-10-31 | 画像表示装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2545811B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
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| JP4607361B2 (ja) * | 2001-03-22 | 2011-01-05 | 名古屋電機工業株式会社 | 文字表示方法およびその装置 |
Citations (1)
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| US4184746A (en) | 1972-11-06 | 1980-01-22 | Coale Edgar B | Transmissive diffractive phase-grating |
Family Cites Families (5)
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| JPS558158A (en) * | 1978-07-04 | 1980-01-21 | Seiko Epson Corp | Display unit |
| JPS59170835U (ja) * | 1983-04-30 | 1984-11-15 | 旭光学工業株式会社 | 光学ロ−パスフイルタを有する一眼レフ電子カメラ |
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-
1986
- 1986-10-31 JP JP61260126A patent/JP2545811B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4184746A (en) | 1972-11-06 | 1980-01-22 | Coale Edgar B | Transmissive diffractive phase-grating |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63114475A (ja) | 1988-05-19 |
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