JP2543635Y2 - 金属部品及び樹脂部品間の結合構造 - Google Patents

金属部品及び樹脂部品間の結合構造

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JP2543635Y2
JP2543635Y2 JP1312392U JP1312392U JP2543635Y2 JP 2543635 Y2 JP2543635 Y2 JP 2543635Y2 JP 1312392 U JP1312392 U JP 1312392U JP 1312392 U JP1312392 U JP 1312392U JP 2543635 Y2 JP2543635 Y2 JP 2543635Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、金属部品及び樹脂部品
間の結合構造に関し、特に、両部品をボルト部材及びナ
ット部材間に挟持するようにして結合するようにした金
属部品及び樹脂部品間の結合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車のバンパ部材に合成樹脂
材を用いているものがある。この樹脂部品としての樹脂
バンパ1を自動車ボディに結合する構造としては、従
来、例えば図5に示されるようなものがあった。この構
造では、金属部品としてのボディの一部である金属パネ
ル2に予めナット11を溶着しておき、樹脂バンパ1に
設けられた貫通孔6に挿入したボルト12の縮径先端部
のねじ部をナット11に螺合して、ボルト12の拡径胴
部の肩面とナット11との間に金属パネル2を挟持する
ようにして、ボルト12の頭部・ナット11間に樹脂バ
ンパ1及び金属パネル2を挟持して結合している。
【0003】しかしながら、上記構造のものでは、図に
示されるように、樹脂バンパ1の2段形状の貫通孔6の
肩面6aに金属製ボルト12の頭部12aが摺接して、
樹脂バンパ1を傷つけることを避けるため、両者間に何
らかのワッシャ部材13を介装する必要があった。従っ
て、上記ナット11の溶着やワッシャ部材13を必要と
するため、製造コストが高騰化するという問題があっ
た。
【0004】また、図6には従来の第2の実施例が示さ
れているが、その構造のものでは円筒状をなすクリップ
部材14が用いられている。このクリップ部材14の軸
線方向一端部にはめねじ部14aが設けられ、軸線方向
他端部には半径方向外向きの外向フランジ部14bが設
けられている。また、クリップ部材14の外向フランジ
部14bとめねじ部14aとの中間部には、軸線に沿っ
て切り込まれたスリット14cが複数本設けられてい
る。
【0005】この第2の実施例に於ける結合要領を以下
に示す。上記クリップ部材14を、樹脂バンパ1の貫通
孔6に対してめねじ部14aを先にして挿入し、クリッ
プ部材14の外向フランジ部14bとボルト15の頭部
15aとの間に金属パネル2を挟持するようにして、ボ
ルト15の先端部をめねじ部14aに螺合する。そし
て、さらにボルト15を回すことにより、クリップ部材
14のめねじ部14aが外向フランジ部14b側に引き
寄せられるため、クリップ部材14の中間部が、図6の
想像線に示される状態から実線で示されるように膨ら
み、樹脂バンパ1の貫通孔6の内周面にクリップ部材1
4の中間部が圧接する。そのため、クリップ部材14が
抜け止めされ、樹脂バンパ1と金属パネル2とが一体化
される。
【0006】しかしながら、ボルト15を回す際にクリ
ップ部材14の共回りを防止しなければならず、そのた
めの特殊工具が必要であったり、クリップ部材14の挿
入方向の位置規制を行わないと、樹脂バンパ1に対して
金属パネル2が浮いた状態で取り付けられたりするなど
の問題がある。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】このような従来技術の
問題点に鑑み、本考案の主な目的は、樹脂部品の傷付き
を防止すると共に、取り付け作業を容易化しかつ製造コ
ストを低廉化し得る樹脂部品及び金属部品間の結合構造
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本考
案によれば、金属部品と樹脂部品とをボルト部材及びナ
ット部材の両部材間に挟持して結合するための金属部品
及び樹脂部品間の結合構造であって、前記ナット部材
が、前記樹脂部品の側にあって回り止めされており、前
記ボルトが、前記金属部品の側から、前記ナット部材に
螺合する外ねじ部と前記ボルト部材に螺合する内ねじ部
とを設けられた2重ねじ部材を介して前記ナット部材に
螺合していることを特徴とする金属部品及び樹脂部品間
の結合構造を提供することにより達成される。特に、前
記ナット部材が合成樹脂材からなると良い。
【0009】
【作用】予め、2重ねじ部材をナット部材の内ねじ部に
螺合して組み付けておき、例えばそのナット部材を樹脂
部品に回り止めされた状態で装着し、その状態のナット
部材と共に、樹脂部品及び金属部品を挟むように、ボル
ト部材を2重ねじ部材の内ねじ部に螺合する。そして、
ボルト部材をねじ込む向きに回し、例えばボルト部材と
2重ねじ部材との間に金属部品が挟まれるようになる
と、ボルト部材と2重ねじ部材とが共回りして、回り止
めされたナット部材を引き込み、ストッパ手段によりナ
ット部材の変位が止まると、樹脂部品及び金属部品をボ
ルト部材とナット部材との間に挟むようにして結合する
ことができる。
【0010】
【実施例】以下、本考案の好適実施例を添付の図面を参
照して詳しく説明する。図1は、本考案が適用された自
動車用樹脂バンパに於ける部品の結合構造を示す分解要
部側断面図である。樹脂バンパ1は、図示されない自動
車ボディの一部である金属パネル2に一体的に結合され
てボディに一体化される。両者の結合には、六角ボルト
3及びナット部材4と、両者間に介装される金属製2重
ねじ部材5とが用いられる。
【0011】樹脂バンパ1には、その厚さ方向に貫通す
る矩形状貫通孔6が形成されており、その貫通孔6の軸
線方向一端側部分には若干広げられた拡大部が設けられ
ている。金属パネル2には、六角ボルト3のねじ部3a
を貫通可能であって頭部3bよりも小径の孔2aが設け
られている。
【0012】ナット部材4は、例えばPOMからなる合
成樹脂製であり、上記貫通孔6と共働して回り止め手段
を構成するべく貫通孔6内に嵌合し得る矩形状断面をも
って形成されたボス部4aと、貫通孔6の拡大部内に受
容されてその肩面6aに当接し得るようにボス部4aの
基端部に形成された矩形状の外向フランジ部4bとを有
し、かつ軸線方向に貫通するめねじ部4cを設けられて
いる。また、ボス部4aの4方の面には、図2に示され
るように、軸線に沿う向きの突条部4dがそれぞれ設け
られている。2重ねじ部材5は、同軸的に内ねじ部5a
と外ねじ部5bとを有している。ナット部材4のめねじ
部4cに外ねじ部5bが螺合し、内ねじ部5aに六角ボ
ルト3のねじ部3aが螺合し得るようになっている。ま
た、2重ねじ部材5の軸線方向一端部には、貫通孔6の
内寸よりも若干小径の外向フランジ部5cが設けられて
いる。
【0013】次に、本考案に基づく組み付け要領を以下
に示す。図1の想像線に示されるように、予め、2重ね
じ部材5の外ねじ部5bの先端部をナット部材4のめね
じ部4cの一部に螺合する。このとき、ナット部材4と
2重ねじ部材5との螺合部分に例えばブチルゴムを介在
させておき、両部材4・5同士を仮止め状態にして、ナ
ット部材4と2重ねじ部材5とをアッセンブリ化してお
く。そのナット部材4を、図3に示されるように樹脂バ
ンパ1の貫通孔6に装着する。この状態では、ボス部4
aの先端部が貫通孔6内に若干挿入された状態である
が、ボス部4aの4面に設けられた上記した突条部4d
が貫通孔6の内周面に弾発的に圧接し、ナット部材4が
仮止めされる。
【0014】次に、六角ボルト3のねじ部3aを金属パ
ネル2の孔2aに挿通し、樹脂バンパ1のナット部材4
を装着された側とは相反する側の面に金属パネル2を重
ね合わせるようにして、六角ボルト3を2重ねじ部材5
の内ねじ部5aに螺合する。
【0015】そして、六角ボルト3をねじ込む向きに回
すことにより2重ねじ部材5に六角ボルト3がねじ込ま
れ、六角ボルト3の頭部3bと2重ねじ部材5の外向フ
ランジ部5cとがそれぞれ金属パネル2の両面に当接す
るようになる。その状態で六角ボルト3を回し続けるこ
とにより、2重ねじ部材5が共回りして、回り止め状態
のナット部材4が引き込まれる。
【0016】引き込まれたナット部材4の外向フランジ
部4bが貫通孔6の拡大部6aの肩面に衝当すると、2
重ねじ部材5の外ねじ部5bとナット部材4との間の軸
線方向力が生じ、両者間の摩擦力が大きくなって、2重
ねじ部材5の回転が止まる。従って、六角ボルト3をさ
らに回し込むことにより、六角ボルト3の頭部3bと2
重ねじ部材5の外向フランジ部5cとにより金属パネル
2を強固に締め付けることができ、かつ六角ボルト3と
ナット部材4との間に樹脂バンパ1及び金属パネル2を
強固に締め付けることができる。なお、六角ボルトの締
め付けトルク管理を高精度化するためには、2重ねじ部
材5の外向フランジ部5cと金属パネル2との間にグリ
スを塗布すると良い。このようにして、樹脂バンパ1及
び金属パネル2を適切な軸力をもって一体的に結合する
ことができる。
【0017】このようにして構成された結合構造によれ
ば、上記したように片側から六角ボルト3を回すのみ
で、樹脂バンパ1及び金属パネル2の結合を行うことが
でき、その結合作業を片側作業により容易に行うことが
できる。また、六角ボルト3とナット部材4との間に2
重ねじ部材5を介装してねじ込むようにしていることか
ら、六角ボルト3とナット部材4との2重ねじ部材5に
対するねじ込み深さが変化し得ることにより、樹脂バン
パ1の厚さ寸法の誤差が大きくても、その誤差を好適に
吸収することができる。
【0018】また、図6に示す従来例のものでは樹脂バ
ンパの貫通孔の精度によりクリップ部材の保持力が変化
するという問題があったが、本考案の構造によれば、六
角ボルト3とナット部材4との間の軸線方向力により保
持力が発生するため、保持力が、上記従来例のような孔
の精度の影響を受けることがない。さらに、実施例で
は、ナット部材4のボス部4aの外周面に、樹脂バンパ
1の貫通孔に装着した際の仮止め機能を発揮する突条部
4dを設けており、樹脂バンパ1の取り付け作業をより
一層容易化している。なお、この仮止め機能は、実施例
の突条部4dに限るものではなく、例えばボス部4aの
外周面から斜め外方に延出する複数の弾性アンカ片を設
けるようにしても良い。
【0019】
【考案の効果】このように本考案によれば、ボルト部材
を片側作業によりねじ込むのみで、樹脂部品と金属部品
とを結合することができ、その結合作業を容易に行うこ
とができる。また、ボルト部材とナット部材との間に2
重ねじ部材が介装されていることから、ボルト部材とナ
ット部材とによる挟み込み間隔を可変とすることがで
き、樹脂部品の厚さ寸法を好適に許容し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案が適用された自動車用樹脂バンパに於け
る部品の結合構造を示す分解要部側断面図。
【図2】本考案に基づくナット部材の斜視図。
【図3】結合作業要領を示す側断面図。
【図4】結合状態を示す側断面図。
【図5】従来の結合構造を示す側断面図。
【図6】従来の別の例を示す側断面図。
【符号の説明】
1 樹脂バンパ 2 金属パネル 2a 孔 3 六角ボルト 3a ねじ部 3b 頭部 4 ナット部材 4a ボス部 4b 外向フランジ部 4c ねじ部 4d 突条部 5 2重ねじ部材 5a 内ねじ部 5b 外ねじ部 5c 外向フランジ部 6 貫通孔 6a 拡大部 6a 拡大部 11 ナット 12 ボルト 12a 頭部 13 ワッシャ部材 14 クリップ部材 14a めねじ部 14b 外向フランジ部 14c スリット 15 ボルト 15a 頭部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属部品と樹脂部品とをボルト部材及びナ
    ット部材の両部材間に挟持して結合するための金属部品
    及び樹脂部品間の結合構造であって、 前記ナット部材が、前記樹脂部品の側にあって回り止め
    されており、前記ボルトが、前記金属部品の側から、前
    記ナット部材に螺合する外ねじ部と前記ボルト部材に螺
    合する内ねじ部とを設けられた2重ねじ部材を介して前
    記ナット部材に螺合していることを特徴とする金属部品
    及び樹脂部品間の結合構造。
  2. 【請求項2】前記ナット部材が合成樹脂材からなること
    を特徴とする請求項1に記載の金属部品及び樹脂部品間
    の結合構造。
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JP4721345B2 (ja) * 2005-12-28 2011-07-13 岡部株式会社 母材間連結構造及びその母材間連結構造用の添板
JP2007315437A (ja) * 2006-05-23 2007-12-06 Toyota Motor Corp 締結装置
EP4051912A1 (de) * 2019-11-02 2022-09-07 Bernd Siegmund GmbH Bolzen mit verstellbarem spannbereich

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