JP2543574Y2 - クローラシュー - Google Patents
クローラシューInfo
- Publication number
- JP2543574Y2 JP2543574Y2 JP1989005076U JP507689U JP2543574Y2 JP 2543574 Y2 JP2543574 Y2 JP 2543574Y2 JP 1989005076 U JP1989005076 U JP 1989005076U JP 507689 U JP507689 U JP 507689U JP 2543574 Y2 JP2543574 Y2 JP 2543574Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- crawler shoe
- rubber layer
- crawler
- ground
- rubber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はクローラシュー、更に詳しくは、パワーショ
ベル，バックホー等の車輌に装着される無端状のクロー
ラを構成するクローラシューの改良に関する。
ベル，バックホー等の車輌に装着される無端状のクロー
ラを構成するクローラシューの改良に関する。
（従来の技術及びその問題点） 一般に、この種のクローラシューは全体が略平板状の
金属材からなっており、従来ではこのようなクローラシ
ューを多数無端状に連結することにより金属製のクロー
ラを構成し、パワーショベル，バックホー等の車輌に装
着して使用している。
金属材からなっており、従来ではこのようなクローラシ
ューを多数無端状に連結することにより金属製のクロー
ラを構成し、パワーショベル，バックホー等の車輌に装
着して使用している。
しかし乍ら、このような金属製のクローラシューによ
り構成されたクローラを装着した車輌の移動時（自走
時）には、その金属製の各クローラシューにより舗装路
面を傷つけてしまう虞れがあった。
り構成されたクローラを装着した車輌の移動時（自走
時）には、その金属製の各クローラシューにより舗装路
面を傷つけてしまう虞れがあった。
このため、ゴムで一体型の無端状に形成されたクロー
ラ本体の長手方向に対して直角に多数の芯金を互いに平
行になるように埋設することにより、全体をゴムで形成
したクローラが提案されているが、これをパワーショベ
ル等の大型の車輌に合うような大きさに成形するとなる
と、無端状の長尺物となって、製作困難であると共に高
価となり、コスト高を招く結果となるため、比較的小型
の農業用コンバイン等に装着されるクローラに限られて
いた。
ラ本体の長手方向に対して直角に多数の芯金を互いに平
行になるように埋設することにより、全体をゴムで形成
したクローラが提案されているが、これをパワーショベ
ル等の大型の車輌に合うような大きさに成形するとなる
と、無端状の長尺物となって、製作困難であると共に高
価となり、コスト高を招く結果となるため、比較的小型
の農業用コンバイン等に装着されるクローラに限られて
いた。
そこで、従来の金属製のクローラシューの接地面側に
ゴムパッドを装着可能とすることにより、舗装路面を走
行する際にはゴムパッドを取付けて路面損傷を防止する
ようにし、軟質地を走行する際にはゴムパッドを取外し
て金属製のクローラにより良好に走行し得るようにした
ものも提案されているが（実公昭63−12066号）、この
ようにゴムパッドを装着可能としたものでは、走行時の
路面状況によってゴムパッドを取付け若しくは取外しし
なくてはならない不便さを有していた。このような問題
点を解決するには、ゴムパッドを金属製のクローラシュ
ーの接地面側に直接接着することが考えられるが、特に
舗装路面の走行時には路面に接地するゴムパッド部分に
加わる負荷が金属製のクローラシュー表面とゴムパッド
との境界部分に応力集中し、同境界部分から剥離を生ず
る虞れがあると共に、軟質地における走行性にも問題が
ある。
ゴムパッドを装着可能とすることにより、舗装路面を走
行する際にはゴムパッドを取付けて路面損傷を防止する
ようにし、軟質地を走行する際にはゴムパッドを取外し
て金属製のクローラにより良好に走行し得るようにした
ものも提案されているが（実公昭63−12066号）、この
ようにゴムパッドを装着可能としたものでは、走行時の
路面状況によってゴムパッドを取付け若しくは取外しし
なくてはならない不便さを有していた。このような問題
点を解決するには、ゴムパッドを金属製のクローラシュ
ーの接地面側に直接接着することが考えられるが、特に
舗装路面の走行時には路面に接地するゴムパッド部分に
加わる負荷が金属製のクローラシュー表面とゴムパッド
との境界部分に応力集中し、同境界部分から剥離を生ず
る虞れがあると共に、軟質地における走行性にも問題が
ある。
（考案が解決しようとする課題） 本考案は、従来技術の有するこのような問題点に鑑み
なされたものであり、その目的とするところは、金属製
のクローラシューの接地面側にゴム層を接着してクロー
ラシューを構成するに際し、舗装路面の走行時において
もクローラシューの表面からゴム層の剥離が生じること
がなく、また軟質地においても良好に走行することがで
きるクローラシューを提供することにある。
なされたものであり、その目的とするところは、金属製
のクローラシューの接地面側にゴム層を接着してクロー
ラシューを構成するに際し、舗装路面の走行時において
もクローラシューの表面からゴム層の剥離が生じること
がなく、また軟質地においても良好に走行することがで
きるクローラシューを提供することにある。
（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために本考案がなした技術的手段
は、金属性クローラシュー本体の接地面側に接着するゴ
ム層を、上記シュー本体の接地面側表面に接着される平
坦部と、該平坦部の長手方向中心線上に幅広状に突出形
成される幅広突条部とで構成したことを特徴とする。
は、金属性クローラシュー本体の接地面側に接着するゴ
ム層を、上記シュー本体の接地面側表面に接着される平
坦部と、該平坦部の長手方向中心線上に幅広状に突出形
成される幅広突条部とで構成したことを特徴とする。
（作用） 上記せる技術的手段により、ゴム層表面の幅広突条部
がクローラシューにおける接地面となる。この幅広突条
部は平坦部の長手方向中心線上から突出した形状を有す
るため、路面接地時に受ける衝撃力に対し、裏面全面が
クローラシューに接着されている平坦部に比べて弾性変
形を起し易く、この幅広突条部がその衝撃力を吸収して
金属製のクローラシュー本体の接地面側とゴム層の平坦
部との接着面に加わる応力を緩和させ、ゴム層の剥離を
防止する。特にこのゴム層の剥離現象はクローラの進行
方向、即ちクローラシューの長手方向と平行な両端部か
ら発生し易いが、ゴム層表面の接地面は平坦部の長手方
向中心線上から突出する幅広突条部であるため、ゴム層
の剥離が発生し易い上記両端部には路面接地時の衝撃力
が直接作用しない。
がクローラシューにおける接地面となる。この幅広突条
部は平坦部の長手方向中心線上から突出した形状を有す
るため、路面接地時に受ける衝撃力に対し、裏面全面が
クローラシューに接着されている平坦部に比べて弾性変
形を起し易く、この幅広突条部がその衝撃力を吸収して
金属製のクローラシュー本体の接地面側とゴム層の平坦
部との接着面に加わる応力を緩和させ、ゴム層の剥離を
防止する。特にこのゴム層の剥離現象はクローラの進行
方向、即ちクローラシューの長手方向と平行な両端部か
ら発生し易いが、ゴム層表面の接地面は平坦部の長手方
向中心線上から突出する幅広突条部であるため、ゴム層
の剥離が発生し易い上記両端部には路面接地時の衝撃力
が直接作用しない。
また、この幅広突条部は平坦部の長手方向中心線上に
突出することにより、軟質地を走行する際に路面に対す
るくい込み作用を発揮し、駆動力を効果的に路面に伝達
する。
突出することにより、軟質地を走行する際に路面に対す
るくい込み作用を発揮し、駆動力を効果的に路面に伝達
する。
（実施例） 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する
と、本考案クローラシュー（Ａ）は、クローラシュー本
体（１）とそのクローラシュー本体（１）の接地面側
（1a）に接着されるゴム層（２）とから構成される。
と、本考案クローラシュー（Ａ）は、クローラシュー本
体（１）とそのクローラシュー本体（１）の接地面側
（1a）に接着されるゴム層（２）とから構成される。
クローラシュー本体（１）は、例えば略平板状の金属
材からなり、接地面側（1a）の長手方向に複数の凸条部
（３）…を設けると共に、接地面側（1a）からリンク取
付面側（1b）にわたって取付孔（1c）…を穿孔する。
材からなり、接地面側（1a）の長手方向に複数の凸条部
（３）…を設けると共に、接地面側（1a）からリンク取
付面側（1b）にわたって取付孔（1c）…を穿孔する。
次いで、ショットブラスト（錆おとし）→脱脂→接着
剤塗布（接地面側（1a））を行う。
剤塗布（接地面側（1a））を行う。
ゴム層（２）は、前記接地面側（1a）に一層状あるい
は多層状に形成されるものであり、所要配合されたゴム
コンパウンドをプレフォーミングし、例えば幅広突条部
（2b）が平坦部（2a）の長手方向中心軸心線上に幅広状
に突出成形され、前記クローラシュー本体（１）と共に
モールドに挿入してプレス加硫しクローラシュー本体
（１）に加硫接着されると、幅広突条部（2b）が接地面
（4b）となるクローラシュー（Ａ）が形成される。
は多層状に形成されるものであり、所要配合されたゴム
コンパウンドをプレフォーミングし、例えば幅広突条部
（2b）が平坦部（2a）の長手方向中心軸心線上に幅広状
に突出成形され、前記クローラシュー本体（１）と共に
モールドに挿入してプレス加硫しクローラシュー本体
（１）に加硫接着されると、幅広突条部（2b）が接地面
（4b）となるクローラシュー（Ａ）が形成される。
尚、ゴム層（２）には前記クローラシュー本体（１）
の取付孔（1c）…と連通状に取付孔（2c）…をモールド
内で形成する。この取付孔（1c）…及び取付孔（2c）…
を利用して各クローラシュー（Ａ）をリンク（Ｂ）に対
してボルト（Ｃ）…で取付け保持することにより無端状
のクローラを構成する。
の取付孔（1c）…と連通状に取付孔（2c）…をモールド
内で形成する。この取付孔（1c）…及び取付孔（2c）…
を利用して各クローラシュー（Ａ）をリンク（Ｂ）に対
してボルト（Ｃ）…で取付け保持することにより無端状
のクローラを構成する。
本考案クローラシュー（Ａ）は、そのクローラシュー
本体（１）の長手方向一側縁（1a′）には、隣接して連
結される各クローラシュー（Ａ）…の他の側縁が重なる
ため、ゴムは設けないものとする方が好ましい。
本体（１）の長手方向一側縁（1a′）には、隣接して連
結される各クローラシュー（Ａ）…の他の側縁が重なる
ため、ゴムは設けないものとする方が好ましい。
尚、ここでゴム層（２）の具体的な一配合例について
説明すると、 天然ゴム60〜100重量部，ポリブタジエン０〜40重量
部，亜鉛華５重量部，ステアリン酸２重量部，促進剤、
例えばスルフェンアミド系促進剤1.0〜1.6重量部，硫黄
３重量部，カーボンブラック50〜70重量部，シリカ15重
量部，プロセスオイル０〜20重量部，老化防止剤３重量
部，ワックス，例えばマイクロクリスタリンワックス２
重量部である。
説明すると、 天然ゴム60〜100重量部，ポリブタジエン０〜40重量
部，亜鉛華５重量部，ステアリン酸２重量部，促進剤、
例えばスルフェンアミド系促進剤1.0〜1.6重量部，硫黄
３重量部，カーボンブラック50〜70重量部，シリカ15重
量部，プロセスオイル０〜20重量部，老化防止剤３重量
部，ワックス，例えばマイクロクリスタリンワックス２
重量部である。
また、上記せるゴム層（２）の配合例は一例を示した
にすぎず、これによるとゴム層（２）の硬度は70〜80を
示し、100％モジュラス100kgf/cm2〜120kgf/cm2を示す
が、金属材からなるクローラシュー本体（１）との接着
性を考慮し、より硬度が高く、モジュラスが大きいゴム
層としてもよく任意であり、何等限定されるものではな
い。
にすぎず、これによるとゴム層（２）の硬度は70〜80を
示し、100％モジュラス100kgf/cm2〜120kgf/cm2を示す
が、金属材からなるクローラシュー本体（１）との接着
性を考慮し、より硬度が高く、モジュラスが大きいゴム
層としてもよく任意であり、何等限定されるものではな
い。
（考案の効果） 本考案は、上記の如き構成を有するので、平坦部の長
手方向中心線上に幅広状に突出形成される幅広突条部
が、舗装路面への接地時に加わる衝撃力を吸収緩和し、
金属製のクローラシューの接地面側とゴム層の平坦部と
の接着面に加わる応力を軽減してゴム層の剥離を防止す
ることができると共に、軟質地の走行時には幅広突条部
が路面にくい込み、駆動力を路面に効果的に伝達するこ
とができる。
手方向中心線上に幅広状に突出形成される幅広突条部
が、舗装路面への接地時に加わる衝撃力を吸収緩和し、
金属製のクローラシューの接地面側とゴム層の平坦部と
の接着面に加わる応力を軽減してゴム層の剥離を防止す
ることができると共に、軟質地の走行時には幅広突条部
が路面にくい込み、駆動力を路面に効果的に伝達するこ
とができる。
従って、金属製のクローラシューの接地面側にゴム層
を接着して構成したものでありながら、舗装路面の走行
時にゴム層の剥離を生じる虞れはなく、また軟質地にお
ける走行性に支障をきたすこともない。
を接着して構成したものでありながら、舗装路面の走行
時にゴム層の剥離を生じる虞れはなく、また軟質地にお
ける走行性に支障をきたすこともない。
しかも、ゴム層における幅広突条部が一種のクッショ
ン効果を発揮するため、舗装路面の走行時における乗り
心地性を向上させ、オペレーターの疲労軽減をも図るこ
とができる。
ン効果を発揮するため、舗装路面の走行時における乗り
心地性を向上させ、オペレーターの疲労軽減をも図るこ
とができる。
第１図は本考案クローラシューの一実施例を示す斜視
図、第２図は第１図の（II）−（II）線断面図、第３図
は連結状態を一部拡大して示す図である。 尚、図中 （Ａ）：クローラシュー （Ｂ）：リンク （１）：クローラシュー本体 （1a）：接地面側 （２）：ゴム層 （2a）：平坦部 （2b）：幅広突条部
図、第２図は第１図の（II）−（II）線断面図、第３図
は連結状態を一部拡大して示す図である。 尚、図中 （Ａ）：クローラシュー （Ｂ）：リンク （１）：クローラシュー本体 （1a）：接地面側 （２）：ゴム層 （2a）：平坦部 （2b）：幅広突条部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−156468（ＪＰ，Ａ) 実開 昭50−5332（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭57−101686（ＪＰ，Ｕ) 実公 昭63−12066（ＪＰ，Ｙ２)
Claims (1)
- 【請求項１】金属製クローラシュー本体の接地面側にゴ
ム層を接着してなるクローラシューであって、該ゴム層
は上記シュー本体の接地面側表面に接着される肉厚状の
平坦部と、該平坦部の長手方向中心線上に幅広状に突出
形成される幅広突条部とで構成されて断面形状が凸状を
形成していることを特徴とするクローラシュー
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989005076U JP2543574Y2 (ja) | 1989-01-20 | 1989-01-20 | クローラシュー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989005076U JP2543574Y2 (ja) | 1989-01-20 | 1989-01-20 | クローラシュー |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0296381U JPH0296381U (ja) | 1990-08-01 |
| JP2543574Y2 true JP2543574Y2 (ja) | 1997-08-06 |
Family
ID=31208138
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1989005076U Expired - Lifetime JP2543574Y2 (ja) | 1989-01-20 | 1989-01-20 | クローラシュー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2543574Y2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0732257B1 (en) * | 1993-12-27 | 2000-11-08 | Fukuyama Gomu Kogyo Kabushiki Kaisha | Connecting link type rubber crawler |
| CN1047136C (zh) * | 1993-12-30 | 1999-12-08 | 福山橡胶工业株式会社 | 连接链节式橡胶履带 |
| JP4235587B2 (ja) * | 2004-06-03 | 2009-03-11 | 住友ゴム工業株式会社 | ゴムクローラ |
| JP6012156B2 (ja) * | 2011-10-26 | 2016-10-25 | 株式会社ブリヂストン | 履帯パッド |
| JP7012808B1 (ja) * | 2020-12-04 | 2022-01-28 | 三菱製鋼株式会社 | 履帯用ゴムパッド |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH037737Y2 (ja) * | 1986-07-04 | 1991-02-26 |
-
1989
- 1989-01-20 JP JP1989005076U patent/JP2543574Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0296381U (ja) | 1990-08-01 |
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