JPH037737Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、基地において線香に容易に着火で
きるよう工夫された線香着火具にかんする。

（従来の技術と解決しようとする問題点） 従来より基地で線香に着火する場合、マツチか
ライターで直接着火させるか、新聞紙か他の紙等
に引火させてから、線香に着火させる方法で行つ
ている。昔から前述の方法で難儀しながら着火し
ており、何ら技術的な進歩がみられない。そこで
風が吹いても消えずに容易に着火でき、しかも簡
単に使用できる線香着火具を提供することを目的
としたものである。

（問題点を解決するための手段） この考案は、その目的を達成するために、次の
ような構成としている。

図面を参照しながら説明すると、１は円柱形を
したパラフイン体である。このパラフイン体１の
外周は、可燃性物質２で被覆されている。更に中
心には軸あな３が設けてある。この軸あな３にマ
ツチ棒４を差し込んで、このマツチの軸の上端部
５に、パラフイン体１をしつかりと装着する。

（実施例および作用） この考案の実施例および作用を、図面を参照し
ながら説明する。

第１図は、この考案の実施例を示す斜視図であ
る。第２図は、この考案の実施例を示す側面断面
図である。この考案のパラフイン体１の直径は約
１センチとし、外周を被覆している可燃性物質２
の材質は、紙、布等の合成品又はセルロースのい
ずれでもよい。又、パラフイン体１をマツチ棒４
の上端部５に装着する理由は、引火を容易にする
こと、線香の着火時間以上の炎上を必要としない
こと、マツチ棒４の残りの部分を、手を持つこと
ができ、且つ、基地の地面に突き刺すことができ
るようにするためである。

外周を可燃性物質２で被覆した円柱形パラフイ
ン体１を、軸の上端部５に強制装着したマツチ棒
４を擦ると、先ず、可燃性物質２に引火し、パラ
フインは融解して、マツチ棒４の軸と周囲の可燃
性物質２に浸透する。そのため、発炎を助長し炎
は大きくなる。可燃性物質２は発炎の媒体となり
完全燃焼するまで風圧で消えることがない。

また、中心に軸あな３を設けた円柱形のパラフ
インを固形成形する方法として、パラフインその
ものを成形する方法のほかに、予め、紙、布、ま
たはセルロース等を、ひとまず成形しておいて、
それにパラフインを浸透させ、固形化する方法も
ひとつの方法であり、発炎媒体が増大することに
より、尚一層効果も大きい。また、単に軸の先端
にパラフイン体１を装着した構造のものでも作用
はほとんど同じであるが、この場合は、マツチか
ライターで引火する必要がある。尚、パラフイン
体１の形が、円柱形以外のものであつても、その
作用はほとんど同じであるから、他の形のもので
も何ら支障がない。

（考案の効果） この考案には次の効果がある。

(1)マツチを擦つたり、ライターで引火する手間
がはぶける。(2)万一引火しない場合でも、マツチ
かライターで引火できる。(3)風が吹いていても引
火でき、完全燃焼するまで炎が消えないから、ゆ
とりのある気持ちで線香に着火できる。(4)ほとん
ど残存物が残らないし、極短時間で消失する。

【図面の簡単な説明】

第１図、この考案の実施例を示す斜視図。第２
図、この考案の実施例を示す側面断面図。 １……パラフイン体、２……可燃性物質、３…
…軸あな、４……マツチ棒、５……上端部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外周を可燃性物質２で被覆し、更に中心に軸あ
   な３を設けた円柱形のパラフイン体１を、マツチ
   棒４の上端部５に強制装着した構造の線香着火
   具。