JP2543160B2 - 円環形超音波モ―タ - Google Patents

円環形超音波モ―タ

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JP2543160B2
JP2543160B2 JP63282916A JP28291688A JP2543160B2 JP 2543160 B2 JP2543160 B2 JP 2543160B2 JP 63282916 A JP63282916 A JP 63282916A JP 28291688 A JP28291688 A JP 28291688A JP 2543160 B2 JP2543160 B2 JP 2543160B2
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孝弘 西倉
正則 住原
克 武田
修 川崎
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は圧電体の弾性振動を用いて駆動力を発生する
円環形超音波モータの構成に関するものである。
従来の技術 近年、圧電セラミック等の圧電体を用いた振動体に弾
性振動を励振し、これを駆動力とした超音波モータが注
目されている。
以下、図面を参照しながら超音波モータの従来技術に
ついて詳細に説明する。
第3図は径方向1次、周方向3次以上の円環形超音波
モータの切り欠き斜視図であり、円環形の弾性体1に円
環形圧電体2を貼合せて振動体3を構成している。第4
図は円環形超音波モータの径方向1次の振動モードを用
いた時の振動姿態と振動変位を示す図である。4は耐磨
耗性材料の摩擦材、5は弾性体であり、互いに貼合せら
れて移動体6を構成している。移動体6は摩擦材4を介
して振動体3と接触している。圧電体2に電界を印加す
ると振動体3の周方向に曲げ振動の進行波が励起され、
移動体6を駆動する。尚、同図中の矢印は移動体6の回
転方向を示す。
第5図は第3図の超音波モータに使用した圧電体2の
電極構造の一例を示している。同図では円周方向に9波
の弾性波がのるようにしてある。AおよびBはそれぞれ
2分の1波長相当の小領域から成る電極群で、Cは4分
の3波長相当、Dは4分の1波長相当の電極である。電
極CおよびDは電極群AとBに位置的に4分の1波長
(=90度)の位相差を作るために設けている。電極Aと
B内の隣り合う小電極部は互いに反対に厚み方向に分極
されている。圧電体2の弾性体1との接着面は、第5図
に示された面と反対の面であり、電極はベタ電極であ
る。使用時には、電極群AおよびBは同図に斜線で示し
たように、それぞれ短絡して用いられる。
以上のように構成された超音波モータの圧電体2の電
極AおよびBに V1=V0×sin(ωt) …(1) V2=V0×cos(ωt) …(2) ただし、V0:電圧の瞬時値 ω:角周波数 t:時間 で表される電圧V1およびV2をそれぞれ印加すれば、振動
体3には ξ=ξ×(cos(ωt)×cos(kx) +sin(ωt)×sin(kx)) =ξ×cos(ωt−kx) …(3) ただし ξ:曲げ振動の振幅値 ξ0:曲げ振動の瞬時値 k:波数(2π/λ) λ:波長 x:位置 で表せる、円周方向に進行する曲げ振動の進行波が励振
される。
第6図は振動体3の表面のA点が進行波の励起によっ
て、長軸2w、短軸2uの楕円運動をし、振動体3上に加圧
して設置された移動体6が、楕円の頂点近傍で接触する
ことにより、摩擦力により波の進行方向とは逆方向にv
=ω×uの速度で運動する様子を示している。
機械出力を大きくするには、振動体の進行方向の変位
成分uを大きくすればよい。そのために、第7図に示す
ように振動体に柱状の突起体7を設ける。柱状の突起体
7により、曲げ振動による進行方向の成分uは拡大され
るので、機械出力を増大できる。
発明が解決しようとする課題 従来の円環形超音波モータは、弾性進行波を用いてい
るため径方向に対しても周方向においても節円や節線と
なる節が存在せず、振動を阻害しないように固定や支持
を行う事ができないという重大な問題がある。改善のた
めに弾性的に柔らかい物質(例えばフェルト材)で支持
しても移動体の加圧時に生じる物質の変形によって振動
体と移動体の接触状態を一定に保てなくなり機械出力の
取り出しにおいて動力伝達の効率が悪く出力効率が低下
するという問題がある。また、時間的・位相的に異なる
2つの波の合成で弾性進行波を励振するため、加工や電
極位置精度による駆動周波数ズレなどで容易に2つの波
の振幅差で生じる定在波が発生し、それにより安定した
特性が得られず、駆動回路による制御が困難であった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、支持固定
ができ、効率の良い、しかも長寿命で高信頼性の超音波
モータを提供することを目的としている。
課題を解決するための手段 本発明は振動体に、n波の弾性振動の波長の、少なく
とも0〜1/4か1/2〜3/4波長の間あるいは1/4〜1/2か3/4
〜1波長の間のいずれかに凸部を設け、一方の回転方向
ではn波の弾性振動を印加し他方の回転方向(B)で
は、n波以外で、しかも一方の回転方向の凸部の振動軌
跡が反対方向となるようなn波の整数倍の弾性振動で励
振する構成としたものである。
作 用 振動体に、一方の回転方向ではn波の弾性振動に対し
て、少なくとも0〜1/4か1/2〜3/4波長の間あるいは1/4
〜1/2か3/4〜1波長の間のいずれかに凸部を設け、他方
の回転方向(B)では、n波以外で、しかも一方の回転
方向の凸部の振動軌跡が反対方向となるような整数波の
弾性振動で励振する。これにより両回転方向の励振はい
ずれも一つの定在波のみで駆動するため、両回転方向を
励振する二つの定在波に共通に存在する節で支持固定を
行うことができ、特性の安定した高信頼性の超音波モー
タを実現するものである。
実施例 以下、図面に従って本発明の実施例について詳細な説
明を行う。
第1図(a)〜(f)は本発明の円環形超音波モータ
の動作原理を示す図である。同図(b)において、凸部
10は、n波の弾性振動の0〜1/4波長間毎に設けてい
る。この弾性体7と圧電体8からなる振動体9に同図
(c)に示した極性の電界を圧電体8に印加すれば同図
(a)のようなn波の弾性振動が励振できる。n波の弾
性振動によって同図(b)に示した様に凸部10の頂点は
運動し、頂点に加圧接触した移動体12は矢印の方向11に
移動することになる。一方、第1図(f)に示した極性
の電界を圧電体8に印加すれば同図(d)のようなn/2
波の弾性振動が励振できる。このn/2波の弾性振動によ
り同図(e)に示した様に凸部10の頂点は(b)とは反
対の振動軌跡で運動するため移動体12は矢印の方向13に
移動する。これにより正逆の回転が容易に得られる。第
2図(a)〜(c)は本発明の円環形超音波モータの駆
動方法の一例を示す図である。同図(a)において、矢
印の方向に交互に分極処理した圧電体14に図のVa,Vbよ
うに電極16を結線する。ここで、圧電体14の電極16に Va=Vb=V0×sin(ωt) ただし、V0:電圧の瞬時値 ω:角周波数 t:時間 で表される電圧を印加すれば、振動体9は同図(b)に
示されるn波の弾性振動が励振される。同様に、 Va=V0×sin(ωt) Vb=−V0×sin(ωt) で表される電圧Va,Vbを印加すれば、振動体9は同図
(c)で示されるn/2波の弾性振動が励振される。
上記のように一つの弾性振動だけで回転方向を制御す
ることができ、しかも電圧の極性だけで実現できるた
め、駆動が非常に簡略化できる。また、第1図(a)お
よび(d)に示した弾性振動には、同じ位置に節15を持
つのでその節15で容易にビス等で支持固定ができる。そ
の結果、特性の安定や高効率化がはかれるものである。
上述は、n波の弾性振動に対して0〜1/4波長間に凸
部を設けた構成について述べたが、1/2〜3/4波長間に同
時にあるいは単独に設けても同様の動作ができることは
言うまでもなく、この場合、回転方向を逆にするために
は励振方向を変えるだけでよい。このように同様の動作
ができれば、どこに凸部を設けても良く特に限定される
ものではない。
発明の効果 本発明では、振動体に、一方の回転方向ではn波の弾
性振動に対して、少なくとも0〜1/4から1/2〜3/4波長
の間あるいは1/4〜1/2か3/4〜1波長の間のいずれかに
凸部を設け、他方の回転方向では、n波以外で、しかも
一方の回転方向の凸部の振動軌跡が反対方向となるよう
なn波の整数倍の弾性振動で励振することにより、一つ
の弾性振動のみで正逆回転が得られ、かつ同位置の節で
支持固定できるため、従来方式のような支持による振動
損失がほとんど無く、いずれの弾性振動も全部の電極で
駆動できるため高効率化がはかれる。また、回転方向の
制御も電圧の極性の切り替えのみで行えるので駆動回路
の大幅な簡略化ができ、応用上非常に有意義な超音波モ
ータを提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の円環形超音波モータの動作原理を示す
図、第2図は本発明の円環形超音波モータの駆動方法の
一例を示す図、第3図は従来の円環形超音波モータの切
り欠き斜視図、第4図は円環形超音波モータの径方向1
次の振動モードを用いた時の振動姿態と振動変位を示す
図、第5図は第3図の超音波モータに用いた圧電体の形
状と電極構造を示す平面図、第6図は従来の超音波モー
タの動作原理の説明図、第7図は振動体に突起体を設け
た円環形超音波モータの切り欠き斜視図。 7……弾性体、8……圧電体、9……振動体、10……凸
部、12……移動体。
フロントページの続き (72)発明者 川崎 修 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−107473(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円環状圧電体と円環状弾性体とから構成さ
    れる円環状振動体と、前記弾性体に励振されるn波の弾
    性振動波長の少なくとも0〜1/4か1/2〜3/4波長間、あ
    るいは1/4〜1/2か3/4〜1波長間のいずれかには存在す
    るように設けられた凸部と、前記凸部に加圧手段を介し
    て加圧接触される移動体と、一方の回転方向ではn波の
    弾性振動を励振し、反対の回転方向では、n波以外で、
    しかも、一方の回転方向の前記凸部の振動軌跡が反対方
    向となる前記n波の整数倍の弾性振動を励振する複数の
    電極部を有する前記圧電体と、前記n波とn波の整数倍
    の弾性振動に共通する節部で支持固定する支持手段とか
    らなり、前記圧電体の前記複数の電極部に印加する交流
    電圧の極性を変えることによって、前記n波とn波の整
    数倍の弾性振動を励振して、前記移動体の回転方向を制
    御することを特徴とする円環形超音波モータ。
JP63282916A 1988-11-09 1988-11-09 円環形超音波モ―タ Expired - Lifetime JP2543160B2 (ja)

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