JP2541957B2 - オレフィン重合用触媒 - Google Patents

オレフィン重合用触媒

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JP2541957B2
JP2541957B2 JP61505363A JP50536386A JP2541957B2 JP 2541957 B2 JP2541957 B2 JP 2541957B2 JP 61505363 A JP61505363 A JP 61505363A JP 50536386 A JP50536386 A JP 50536386A JP 2541957 B2 JP2541957 B2 JP 2541957B2
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正弘 角五
達也 宮竹
美雄 川井
昭信 志賀
考二 水沼
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Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] 本発明は、炭素数2以上のオレフィンを単独に重合も
しくは、2種類以上のオレフィンを共重合させることに
より得られるオレフィン重合用触媒に関する。
更に詳しくは、特定の構造を有する遷移金属化合物と
2個以上の水酸基を有する有機化合物とを反応させて得
られる触媒に関するものである。
[背景技術] 従来、オレフィン重合体の製造においては、三塩化チ
タンを主成分とする固体チタン化合物と有機アルミニウ
ム化合物からなる触媒系、又は塩化マグネシウムに四塩
化チタンを担持した固体と有機アルミニウム化合物およ
び電子供与性化合物からなる触媒系が一般に用いられて
いる。さらにチタン、ジルコニウム、ハフニウムのシク
ロペンタジエニル化合物とアルミノオキサンからなる重
合触媒を用いる方法も提案されている(例えば、特開昭
58−19309号公報(米国特許第4,542,199号明細書)、特
開昭60−217209号公報)が、これら重合触媒を用いる方
法では、得られるオレフィン重合体、特にプロピレン重
合体の分子量が小さいという難点がある。
一方、Ti(OR)×4-nと少なくとも1つの水酸基を
もつ芳香族炭化水素化合物を触媒成分の一部として使用
するオレフィン重合体の製法が提案されている(米国特
許第4,525,556号明細書)。しかしこの触媒系は、MgR2
および、無機又は有機ハロゲン化合物が他の触媒成分と
して必須であり、また有機アルミニウム化合物としては
AlRnXn′(Rは炭化水素基、Xはハロゲン、n,n′は0
から3の値でn+n′=3)が用いられている。
[発明の開示] 本発明の目的は斯かる問題点を解決することであり、
新規の触媒系を用いることにより、高分子量のオレフィ
ン重合体を高効率で製造することをめざすものである。
すなわち本発明は、 触媒成分(A):一般式 M(R)(OR′)mXn-(l+m) (式中チタン、ジルコニウム、ハフニウム及びバナジウ
ムより選ばれる遷移金属原子、R,R′は炭素数1〜20の
炭化水素基、Xはハロゲン原子を表わす。l,m,nはl≧
0、m≧0、n−(l+m)≧0なる数字を表わす。n
は遷移金属の原子価に対応する。)で表わされる遷移金
属化合物と 触媒成分(B):トリアルキルアルミニウムと水との反
応によつて得られるアルミノオキサン及び 触媒成分(C):一般式I、II、III、IV、V及びVIに
示される2個以上の水酸基を有する有機化合物からなる
群より選ばれる少なくとも一種の化合物 HO−R″−(Y)n′−R−OH (I) (式中、R″,Rは炭素数1〜20の炭化水素基、Yは炭
素数1〜20の炭化水素基、−O−,−S−,−S−S
−, (R5は水素又は炭素数1〜6の炭化水素基を表わす。)
を表わす。ここにR1,R2,R3およびR4は炭素数1〜20の炭
化水素基、水酸基、ニトロ基、ニトリル基、ヒドロカル
ビロキシ基又はハロゲン原子を表わす。この場合R1,R2,
R3およびR4は同一であつても異なつていてもよい。n′
は0又は1以上の整数であり、単位Yの繰り返し回数を
表わす。又y,y′,y″,y,z,z′,z″,およびzは芳
香族環に結合している置換基の数を表わす。y,y′,zお
よびz′は0又は1から4までの整数、y″,z″は0又
は1から2までの整数、y,zは0又は1から3まで
の整数を表わす。) から成るオレフィン重合用触媒に係るものである。
[図面の簡単な説明] 第1図は本発明の理解を助けるためのフローチャート
図である。本フローチャート図は、本発明の実施態様の
代表例であり、本発明は、何らこれに限定されるもので
はない。
[発明を実施するための最良の形態] 以下本発明の内容を詳細に説明する。
本発明で触媒成分(A)として使用される一般式 M(R)(OR′)mXn-(l+m)で表わされる遷移金属化
合物において、Mは、チタン、ジルコニウム、ハフニウ
ム及びバナジウムより選ばれる遷移金属原子を表すので
あるが、特にチタン、ジルコニウムが好ましい結果を与
える。
R又はR′は炭素数1〜20の炭化水素基であり、この
中でも炭素数2〜18のアルキル基及び炭素数6〜18のア
リール基が好適に使用できる。
R又はR′の具体例としては、メチル、エチル、n−
プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t
−ブチル、n−アミル、イソアミル、n−ヘキシル、n
−ヘプチル、n−オクチル、n−デシル、n−ドデシル
等のアルキル基、フエニル、ナフチル等のアリール基、
シクロヘキシル、シクロペンチル等のシクロアルキル
基、プロペニル等のアリル基、ペンジル等のアラルキル
基等が例示される。
この中でもRとしてはメチル、エチル、フエニル、ベ
ンジル基等が、R′としては、n−プロピル、イソピロ
ピル、n−ブチル、t−ブチル等のアルキル基及びフエ
ニル等のアリール基が効適に使用される。
また、Xで表わされるハロゲン原子としては、塩素、
臭素、ヨウ素が例示できる。特に塩素が効適に使用され
る。
l,m,n,は、この触媒の場合は、1≧0、m≧0、n−
(l+m)≧0なる数字である。すなわち、遷移金属化
合物である触媒成分(A)と、アルミノオキサンである
触媒成分(B)と、2個以上の水酸基を有する有機化合
物である触媒成分(C)とからなる触媒系においは、m
=0の例えば四塩化チタン、四塩化ジルコニウムなどが
使用できることになる。
斯かる触媒成分(A)の具体例としては、四塩化チタ
ン、四塩化ジルコニウム、テトライソプロポキシチタ
ン、テトラ−n−ブトキシチタン、テトラ−t−ブトキ
シチタン、ジフエノキシチタンジクロリド、ジナフトキ
シチタンジクロリド、テトライソプロポキシジルコニウ
ム、テトラ−n−ブトキシジルコニウム又はテトラ−t
−ブトキシジルコニウム等が挙げられる。
触媒成分(B)のアルミノオキサンはアルミニウム化
合物の重合体であり、一般式 Ra(Al(Ra)O)nAlRa 2(線状化合物)および/または
(Al(Ra)O)n+1(環状化合物)として存在する。式
中Raは例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペ
ンチルなどの炭素数1〜10のアルキル基であり、特にメ
チル、エチル基が好ましい。nは1以上の整数であり、
特に1〜20が好ましい。
アルミノオキサンは各種の一般的方法により得られ
る。例えば、適当な炭化水素溶媒に溶解させたトリアル
キルアルミニウムを水と接触させて合成することができ
る。この場合水は温和な条件でアルミニウム化合物と接
触させることが好ましい、また、水の蒸気をアルミニウ
ム化合物の溶液と接触させる方法、アルミニウム化合物
の溶液に水を飽和させた有機用材を徐々に滴下する方法
などがある。或いは、硫酸銅水和物(CuSO4・5H2O)も
しくは、硫酸アルミニウム水和物(Al2(SO4・18H2
O)とアルミニウム化合物を反応させる方法もある。
通常、トリメチルアルミニウム、及び水からアルミノ
オキサンを合成する場合、線状化合物と環状化合物が同
時に得られる。
反応モル比は好ましくはアルミニウム化合物1モルに
対して、等モルの水になるように選ばれる。
本発明で触媒成分(C)として使用される一般式 HO−R″−(Y)n′−R−OH (I) で表わされる化合物において、R″,Rは炭素数1〜20
の炭化水素基であり、Yは炭素数1〜20の炭化水素基、
−O−,−S−,−S−S−, (ここで、R5は炭素数1〜6の炭化水素基を表わす。)
を表わす。R″,R及びYで表わされる炭素数1〜20の
炭化水素基としては、メチレン、エチレン、トリメチレ
ン、プロピレン、ジフエニルメチレン、エチリデン、n
−プロピリデン、イソプロピリデン、n−ブチリデン、
イソブチリデン基等が例示される。この中でもメチレ
ン、エチレン、エチリデン、イソプロピリデン、イソブ
チリデン基が好適に使用される。ここにn′は0又は1
以上の整数であり、単位Yの繰り返し回数を表わし、特
に0又は1が好ましい結果を与える。
又R1,R2,R3およびR4は炭素数1〜20の炭化水素基、水
酸基、ニトロ基、ニトリル基、ヒドロカルビロキシ基又
はハロゲン原子を表わす。炭素数1〜20の炭化水素基と
しては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、n−アミ
ル、イソアミル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オ
クチル、n−デシル、n−ドデジル等のアルキル基、フ
エニルナフチル等のアリール基、シクロヘキシル、シク
ロペンチル等のシクロアルキル基、プロペニル等のアリ
ル基、ベンジル等のアラルキル基が例示される。この中
でも炭素数1〜10のアルキル基が好適に使用される。
y,y′,y″,y,z,z′,z″,zは芳香族環に結合して
いる置換基の数を表わし、y,y′,z,z′は0又は1から
4までの整数、y″,z″は0または1から2までの整
数、y,zは0又は1から3までの整数を表わす。
触媒(C)の具体例としては、例えば2,4−ジヒドロ
キシペンタン、2−(2−ヒドロキシプロピル)フエノ
ール、カテコール、レゾルシノール、4−イソプロピル
カテコール、3−メトキシカテコール、1,8−ジヒドロ
キシナフタレン、1,2−ジヒドロキシナフタレン、2,2′
−ジフエニルジオール、1,1′−ビ−2−ナフトール、
2,2′−ジヒドロキシ−6,6′−ジメチルビフエニル、4,
4′,6,6′−テトラ−t−ブチル−2,2′−メチレンジフ
エノール、4,4′−ジメチル−6,6′−ジ−t−ブチル−
2,2′−メチレンジフエノール、4,4′,6,6′−テトラメ
チル−2,2′−イソブチリデンジフエノール、2,2′−ジ
ヒドロキシ−3,3′−ジ−t−ブチル−5,5′−ジメチル
ジフエニルスルフィド等が例示できる。この中でも2,4
−ジヒドロキシペンタン、カテコール、2,2′−ビフエ
ニルジオール、1,1′−ビ−2−ナフトール、4,4′,6,
6′−テトラ−t−ブチル−2,2′−メチレンジフエノー
ル、4,4′−ジメチル−6,6′−ジ−t−ブチル−2,2′
−メチレンジフエノール、4,4′,6,6′−テトラメチル
−2,2′−イソブチリデンジフエノール、2,2′−ジヒド
ロキシ−3,3′−ジ−t−ブチル−5,5′−ジメチルジフ
エニルスルフィドが好適な結果を与える。
オレフィン重合へこの触媒系を適用する場合で、例え
ば、プロピレンの重合の場合、触媒成分(A)、(B)
及び(C)を用いた重合では、触媒成分(C)の種類に
よっては、アイソタクチツク立体規則性を有する(結晶
性)ポリマーが生成する。
各触媒成分の添加量は例えば溶媒重合の場合には、触
媒成分(A)は遷移金属原子として10-10〜103ミリモル
/、好ましくは10-7〜102ミリモル/の範囲で使用
できる。
触媒成分(B)は触媒成分(A)に対して、アルミニ
ウム原子/遷移金属原子として1〜100,000、好ましく
は10〜10,000で使用できる。
触媒成分(C)は触媒成分(A)の遷移金属原子に対
して0.01〜4(モル比)で使用できる。
触媒成分(C)は重合に供する前に、あらかじめ触媒
成分(A)と反応させて用いることが必要である。反応
は−20〜200℃の温度で、炭化水素溶媒あるいはハロゲ
ン化炭化水素溶媒中で行なうことができる。触媒成分
(C)は直接反応に用いてもよいが、触媒成分(A)が
ハロゲン含有遷移金属化合物の場合には、反応中に発生
するハロゲン化水素を捕獲する目的で、反応系にアンモ
ニア、ピリジン又はアルキルアミン等を添加することも
可能である。この場合、析出したハロゲン化水素含有化
合物を除去した後重合に供することが好ましい。又、あ
らかじめ触媒成分(C)を金属ナトリウム等のアルカリ
金属又は水素化リチウム等のアルカリ金属の水素化物と
の反応により、金属アルコラート、金属フエノラート、
金属ナフトラート等を合成し、本反応に供してよい。こ
の場合、析出したアルカリ金属塩を除去した後重合に供
することが好ましい。さらには、触媒成分(A)がヒド
ロカルビロキシ基を含有する場合には、あらかじめ触媒
成分(C)を酢酸等のカルボン酸と反応させ、エステル
化合物として本反応に供することも可能である。
なお遷移金属化合物と少なくとも2個の水酸基を有す
る有機化合物の反応では、該有機化合物の少なくとも2
個の水酸基が同一の遷移金属と結合した形態を有する化
合物が生成していると考えられる。
本発明に適用できるオレフィンとしては、炭素数2〜
10個のものであり、具体例としては、エチレン、プロピ
レン、ブテン−1、ペンテン−1、4−メチルペンテン
−1、ヘキセン−1、オクテン−1、ビニルシクロヘキ
サン等が例示される。これらの化合物は単独に重合もし
くは、2種類以上の共重合に用いることができるが、本
発明は上記化合物に限定されるべきものではない。
重合方法も、特に限定されるべきものではないが、例
えばブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン
等の脂肪族炭化水素溶媒、ベンゼン、トルエン等の芳香
族炭化水素溶媒、又はメチレンクロリド等のハロゲン化
炭化水素溶媒を用いた溶媒重合、溶液重合、またモノマ
ーを溶媒とする塊状重合あるいはガス状モノマー中での
気相重合等が可能であり、また、連続重合、回分式重合
のどちらも可能である。
重合温度は−50℃〜200℃の範囲を取り得るが、特に
−20℃と100℃の範囲が好ましく、重合圧力は常圧〜60K
g/cm2G.が好ましい。重合時間は一般的には目的とする
ポリマーの種類、反応装置により適宜決定されるが、5
分間〜40時間の範囲を取り得る。例えばエチレン重合の
場合には5分間〜10時間、プロピレン重合の場合には30
分間〜20時間が好ましい。
実施例 次に本発明の実施例と比較例をあげ、本発明の有する
効果を具体的に説明するが、本発明はこれらによつて限
定されるものではない。
実施例中の分子量は、極限粘度[η]若しくは、ゲル
パーミエーシヨン クロマトグラフイー(GPC)を用い
算出した重量平均分子量で示した。
[η]測定は、135℃でテトラリン溶液で行なつた。
GPCはウオーターズ製150C型を用いた。測定は140℃で
溶媒としてo−ジクロルベンゼンを用いた。カラムはSh
odex80M/Sカラムを3本用いた。検量線作成用ポリスチ
レンは分子量範囲500から6.8×106の単分散標準ポリス
チレン14種類を用いた。分子量はポリスチレン換算の平
均分子量よりユニバーサル法で求めた重量平均分子量で
示した。
プロピレン重合において得られたポリマーのアイソタ
クチツク立体規則性は、IRスペクトルによる、アイソタ
クチツク結晶バンド997cm-1の有無による、判定若しく
13C NMRスペクトルより求められるアイソタクチツク
トリアツドモル分率(以下[mm]分率という。)値で評
価した。測定は日本電子製FX−100スペクトロメーター
を用い135℃で行なつた。なおポリマーはo−ジクロル
ベンゼンに溶解した。[mm]分率はメチル炭素領域の拡
大スペクトルより求めた。
実施例1 (1) 触媒成分(A)と(C)の反応 撹拌器、滴下ロート、還流コンデンサーを備えた内容
積500mlのフラスコをアルゴンで置換した後、メチレン
クロリド100mlと四塩化テタン0.015molをフラスコに投
入し、メチレンクロリドが還流するまで加熱した。次に
滴下ロートより、メチレンクロリド200mlと1.1′−ビ−
2−ナフトール0.015molよりなる溶液を3時間かけて徐
々に滴下した。滴下終了後リフラツクス下で1時間撹拌
を続けた。一夜放置後濾過により沈殿物を除去した、均
一な黒色溶液を得た。この溶液1ml中には、Tiが0.04mmo
l含有されていた。
(2)触媒成分(B)の合成 撹拌機、滴下ロート、還流コンデンサーを備えた内容
積0.5のフラスコをアルゴンで置換した後38.2g(0.15
mcl)のCuSO4・5H2Oを200mlのトルエンに懸濁させ、内
温を25℃に保ち撹拌を行ないながら、トリメチルアルミ
ニウム0.58molとトルエン100mlからなる溶液を5時間か
けて滴下した。滴下終了後20時間室温で撹拌を続けた。
沈殿物を除去した後、減圧下溶媒を除去し、12.0gの
メチルアルミノオキサンを得た。重合にはトルエンで希
釈(0.1g/ml)して使用した。なお以下の実施例3〜
8、及び比較例1の重合にはこのアルミノオキサン溶液
を使用した。
(3) プロピレンの重合 内容積130mlのマグネチツクスターラーによる撹拌方
式のステンレス製オートクレーブをアルゴン置換した
後、触媒成分(A)と(C)の反応溶液を0.1ml、触媒
成分(B)3ml、および液化プロピレン80mlをオートク
レーブに仕込んだ。
オートクレーブを撹拌しながら20℃で1時間保つた。
過剰のプロピレンを放出したのち、ポリマーを回収し
た。
ポリマーは1N−HCl/メタノール液で洗浄した後次にメ
タノールで洗浄して乾燥した。得られたポリマーは0.25
gでこれは1mmol Ti当り62.5gの活性に相当する。このポ
リマーの分子量は314,000、[mm]分率0.55であつた。
実施例2 実施例1の触媒成分(B)の合成においてトリメチル
アルミニウムのかわりにトリエチルアルミニウムを用い
て合成したエチルアルミノオキサンのトルエン溶液(0.
1g/ml)と実施例1で反応させた触媒成分(A)と
(C)の反応溶液0.5mlを用いてプロピレン重合を実施
例1と同様に行なつた。得られたポリマーは146mgで、
このポリマーの分子量は274,000で[mm]分率は0.49で
あつた。
実施例3 (1) 触媒成分(A)と(C)の反応 実施例6の触媒成分(A)と(C)の反応において、 1,1′−ビ−2−ナフトールのかわりに2,2′−ビフエ
ニルジオール0.015molを用いた以外は同様に行ない、均
一な黒色溶液を得た。
この溶液1ml中にはTiが0.027mmol含有されていた。
(2) プロピレンの重合 触媒成分(A)と(C)の反応溶液を10mlおよび触媒
成分(B)を9ml用いた以外は実施例6と同様に行なつ
た。触媒活性は15.0gポリマー/mmol Tiであつた。この
ポリマーの分子量は191,000、[mm]分率は0.50であつ
た。
実施例4 撹拌機および温度計を備えた内容積200mlのフラスコ
をアルゴンで置換した後、メチレンクロリド60ml、実施
例1で合成した触媒成分(A)と(C)の反応溶液20ml
および実施例1で合成した触媒成分(B)1.5mlを仕込
んだ。内温を25℃に保ち、フラスコ内をプロピレンで置
換し、圧力を0.1Kg/cm2Gに保ち2時間重合を行ぬつた。
再び系内をアルゴンで置換した後、1N−HCl/メタノール
液を投入し、0.5時間撹拌を続けた。トルエン層を蒸発
乾固させることによりポリマー1.9gを回収した。このポ
リマーの分子量は258,000、[mm]分率は0.55であつ
た。
実施例5 (1) 触媒成分(A)と(C)の反応 撹拌機、滴下ロート、還流コンデンサーを備えた内容
積500mlのフラスコをアルゴンで置換した後、メチレン
クロリド100mlと四塩化ジルコニウム0.01molをフラスコ
に投入し、メチレンクロリドが還流するまで加熱した。
次に滴下ロートより、トルエン100mlと4,4′,6,6′−
テトラ−t−ブチル−2,2′−メチレンジフエノール0.0
1molよりなる溶液を2時間かけて徐々に滴下した。滴下
終了後還流下で50時間撹拌を続けた。
一夜放置後濾過により沈殿物を除去した後均一な茶か
つ色溶液を得た。この溶液1ml中にはZrが0.009mmol含有
されていた。
(2) プロピレンの重合 触媒成分(A)と(C)の反応溶液1mlを仕込んだ以
外は実施例1と同様に行なつた。得られたポリマーは0.
15gで分子量は309,000、[mm]分率は073であつた。
実施例6 (1) 触媒成分(A)と(C)の反応 撹拌器、滴下ロート、還流コンデンサーを備えた内容
積100mlのフラスコをアルゴンで置換した後、メチレン
クロリド20mlと4,4′,6,6′−テトラメチル−2,2′−イ
ソブチリデンジフエノール0.0028molをフラスコに投入
し、メチレンクロリドが還流するまで加熱した。次に滴
下ロートより、テトライソプロポキシチタン0.0028mol
のメチレンクロリド溶液を滴下しその後、還流下で1時
間撹拌を行なつた。反応物は、溶液より減圧下、溶媒を
除去し乾燥して得た。得られた反応物はトルエン溶液
(4.3×10-5mol/ml)として重合に供した。
(2) プロピレンの重合 触媒成分(A)と(C)の反応溶液を1ml仕込んだ以
外は実施例1と同様に行なつた。得られたポリマーは0.
41gで、分子量は850,000、[mm]分率は0.53であつた。
実施例7 (1) 触媒成分(A)と(C)の反応 触媒成分(A)として、テトライソプロポキシチタン
のかわりにテトライソプロポキシジルコニウム0.0028mm
olを用いた以外は実施例6と同様に行ない、4.0×10-5m
ol/mlのトルエン溶液を得た。
(2) プロピレンの重合 触媒成分(A)と(C)の反応溶液を1ml用いたこ
と、および60℃で4時間重合を行なつたこと以外は実施
例1と同様に重合を行なつた。得られたポリマーは0.07
gで、分子量は730,000、[mm]分率は0.70であつた。
実施例8 (1) 触媒成分(A)と(C)の反応 触媒成分(A)として、テトライソプロポキシチタン
のかわりにテトラ−t−ブトキシジルコニウム0.0028mm
olを用いた以外は実施例6と同様に行ない、60×10-5mo
l/mlのトルエン溶液を得た。
(2) プロピレンの重合 触媒成分(A)と(C)の反応溶液を1ml用いたこ
と、及び80℃で2時間重合を行なつたこと以外は実施例
1と同様に重合を行なつた結果、0.5gのポリマーを得
た。このポリマーの分子量は500,000、[mm]分率は0.8
3であつた。
比較例1 触媒成分(A)としてビスシクロペンタジエニルチタ
ンジクロリドのトルエン溶液(1.2×10-5mol/ml)3mlを
用いた以外は実施例1と同様に重合した。得られたポリ
マーは3.6gで、分子量は2,800と低く、[mm]分率は0.2
5で非晶性ポリプロピレンであつた。
比較例2 実施例4において、触媒成分(C)としてジエチルア
ルミニウムクロリド2.5×10-3molを用いた以外は同様に
重合したが、トレース量のポリマーしか得られなかつ
た。
実施例9 (1) 触媒成分(a)と(C)の反応 撹拌機、環流コンデンサーを備えた内容積100mlのフ
ラスコをアルゴンで置換した後、2,2′−ジヒドロキシ
−3,3′−ジ−t−ブチル−5,5′−ジメチルジフエニル
スルフィド0.84mmolをフラスコに投入し、乾燥したn−
ブチルエーテル50mlを加え撹拌、溶解した。この溶液に
あらかじめn−ブチルエーテル溶液にしておいた四塩化
チタン0.84mmolを注射器で徐々に加えた後、25℃で約6
時間撹拌を続けた。静置後上澄み液を除き、沈殿部を回
収した。沈殿の一部をトルエンに溶解し、Tiが0.001mmo
l/ml含有する溶液を調製した。
(2) 触媒成分(B)の合成 撹拌機、滴下ロール、還流コンデンサーを備えた内容
積500mlのフラスコをアルゴンで置換した後、38.2gr
(0.15mol)のCuCO4・5H2Oを200mlのトルエンに懸濁さ
せ、内温を5℃に保ち撹拌を行ないながら、トリメチル
アルミニウム0.58molとトルエン100mlからなる溶液を5
時間かけて滴下した。滴下終了後20時間室温で撹拌を続
けた。沈殿物を除去した後、減圧下溶媒を除去し10.0g
のメチルアルミノオキサンを得た。重合にはトルエンで
希釈(0.05g/ml)して使用した。なお以下の実施例10〜
14および比較例3の重合には、このアルミノオキサン溶
液を使用した。
(3) エチレンの重合 100mlのフラスコにトルエン50mlと触媒成分(B)3ml
(150mg)および、触媒成分(A)と(C)の反応溶液1
ml(0.001mmol)を順次加えて、30℃に昇温した。次に
このフラスコにエチエンを連続的に導入し、0.2Kg/cm2G
において、10分間重合反応を行なつた。反応終了後、メ
タノールを添加して触媒を分解した後、乾燥してポリエ
チレン0.35gを得た。この触媒の触媒活性は、1時間当
りに換算すると2100g/mmol Ti・hrであつた。又得られ
たポリマーの分子量は530,000であつた。
実施例10 内容積130mlのマグネチツクスターラーによる撹拌方
式のステンレス製オートクレーブをアルゴン置換した
後、実施例9で合成した触媒成分(A)と(C)の反応
溶液0.001mmolおよび触媒成分(B)3mlを順次加えて、
プロピレン40gを導入し、30℃で1時間重合を行なつ
た。反応終了後プロピレンをパージしメタノールを添加
して触媒を分解した後、乾燥してポリマー3.9gを得た。
得られたポリプロピレンの分子量は1,800,000であつ
た。
実施例11 (1) 触媒成分(A)と(C)の反応 撹拌機を備えた内容積100mlのフラスコに2,2′−ジヒ
ドロキシ−3,3′−ジ−t−ブチル−5,5′−ジメチルジ
フエニルスルフィドを0.9mmol採り、アルゴン置換した
後乾燥したn−ブチルエーテル50mlを加え撹拌溶解し
た。この溶液に、テトライソプロポキシチタン0.9mmol
を加えた。25℃で撹拌を行なうことによつて数分後沈殿
が生成した。約2時間撹拌を続けた後静置し上澄み液を
除き、沈殿部を回収、洗浄した。沈殿の一部をトルエン
に溶解しTiが9.1×10-4mmol/ml含有されている溶液を調
製した。
(2) プロピレンの重合 上記(1)で得られた触媒成分(A)と(C)の反応
溶液1mlを加えたこと以外は実施例10と同様に重合を行
ない、0.86gをポリマーを得た。このポリマーの分子量
は1,600,000であつた。
比較例2 (1) プロピレンの重合 触媒成分(A)としてビスシクロペンタジエニルハフ
ニウムジクロリド0.0009mmolを用い、実施例9で合成し
た触媒成分(B)を用いた以外は実施例10と同様に行な
つた結果0.8gのポリマーを得た。得られたポリマーの分
子量は19,000と低いものであつた。
実施例12 (1) 触媒成分(A)と(C)の反応 撹拌機、還流コンデンサーを備えた内容積100mlのフ
ラスコをアルゴンで置換した後、2,4′−ジヒドロキシ
ペンタン0.0053molをフラスコに投入し、乾燥したn−
ブチルエーテル30mlを加え撹拌、溶解した。この溶液に
あらかじめn−ブチルエーテル溶液にしておいた四塩化
チタン0.0053molを注射器で徐々に加えた。25℃で約10
時間撹拌を続けた。静置後上澄み液を除き、沈殿部を回
収した。沈殿の一部をトルエンに溶解し、Tiが0.0023mm
ol/ml含有されている溶液を調整した。
(2) プロピレンの重合 内容積130mlのマグネチツクスターラーによる撹拌方
式のステンレス製オートクレーブをアルゴン置換した
後、触媒英文(A)と(C)の反応溶液0.0023mmolおよ
び実施例9で合成した触媒成分(B)3mlを順次加え
て、プロピレン40gを導入し、30℃で1時間重合を行な
つた。反応終了後、プロピレンをパージしメタノールを
添加して触媒を分解した後、乾燥してポリマー0.15gを
得た。得られたポリプロピレンの分子量は960,000であ
り、IRスペクトルは非晶性ポリプロピレンであることを
示した。
実施例13 (1) 触媒成分(A)と(C)の反応 撹拌機、還流コンデンサーを備えた内容積100mlのフ
ラスコをアルゴンで置換した後、カテコール0.0053mol
をフラスコに投入し乾燥したn−ブチルエーテル30mlを
加え撹拌、溶解した。この溶液に、あらかじめn−ブチ
ルエーテル溶液にしておいた四塩化チタン0.0053molを
注射器で徐々に加えた後、25℃で約6時間撹拌を続け
た。反応液を乾固し、一部をトルエンに溶解しTiが0.18
mmol/ml含有されている溶液を調製した。
(2) プロピレンの重合 内容積130mlのマグネチツクスターラーによる撹拌方
式のステンレス製オートクレーブをアルゴン置換した
後、上記(1)で得られた反応溶液0.18mmolおよび実施
例9で合成した触媒成分(B)3mlを順次加えて、プロ
ピレン40gを導入し、30℃で1時間重合を行なつた。反
応終了後プロピレンをパージしメタノールを添加して触
媒を分解した後、乾燥してポリマー0.02gを植た。得ら
れたポリプロピレンの分子量は、510,000でありIRスペ
クトルは非晶性ポリプロピレンであることを示した。
実施例14 (1) 触媒成分(A)と(C)の反応 撹拌機、滴下ロート、還流コンデンサーを備えた内容
積0.5のフラスコを窒素で置換した後、メチレンクロ
リド100mlと四塩化チタン0.015molをフラスコに投入
し、メチレンクロリドが還流するまで加熱した。次に滴
下ロートより、メチレンクロリド200mlと1,1′−ビ−2
−ナフトール0.015moよりなる溶液を1時間かけて徐々
に滴下した。滴下終了後還流下で5時間撹拌を続けた。
一夜放置後、濾過により沈殿物を除去した後、均一な黒
色の溶液を得た。この溶液1ml中にはTiが0.04mmol含有
されていた。
(2) 触媒成分(B)の合成 撹拌機、滴下ロート、還流コンデンサーを備えた内容
積1のフラスコを窒素で置換した後、43.4g(0.17mo
l)のCuSO4・5H2Oを400mlのトルエンに懸濁させ、内温
を5℃に保ち撹拌を行いながら、トリメチルアルミニウ
ム0.58molとトルエン140mlからなる溶液を4時間かけて
滴下した。さらにこの温度で1時間反応を行った後、20
℃で24時間反を続けた。一夜放置後、濾過により沈殿物
を除去した後、減圧下溶媒を除去し、11.3gのメチルア
ルミノオキサンを得た。重合にはトルエンで希釈(0.1g
/ml)して使用した。
(3) エチレン−プロピレンの共重合 還流コンデンサーを備えた0.5のフラスコを窒素で
置換後、乾燥したメチレンクロリド200mlと触媒成分
(B)を1ml加え、温度計、撹拌機をつけてフラスコ内
温を30℃に保つた。これにエチレン50モル%、プロピレ
ン50モル%の混合ガス3(標準状態)/分の流量で10
分間流し、混合ガスを溶解させた。次いで触媒成分
(A)と(C)の反応溶液1mlを添加して共重合を開始
した。撹拌下に1時間上記混合ガスを流して30℃で重合
を行い、ポリマー液を大量のメタノールに投入して共重
合体を全量回収した。得られた共重合体は1.55gであつ
た。この共重合体には23wt%のプロピレンが含まれてお
り、[η]は8.4であつた。
実施例15 (1) エチレン−プロピレンの重合 還流コンダケターを備えた0.5のフラスコを窒素で
置換後、乾燥したトルエン200mlと実施例14の(2)で
合成した触媒成分(B)1mlを加え、温度計、撹拌機を
つけてフラスコ内温を50℃に保つた。これにエチレン40
モル%、プロピレン60モル%の混合ガスを3(標準状
態)/分の流量で10分間流し、混合ガスを溶解させた。
次いで触媒成分(A)としてテトライソプロポキシチタ
ン(0.017mmol)のトルエン溶液を添加して共重合を開
始した。撹拌下に1時間上記混合ガスを流して50℃で重
合を行ない、ポリマー液を大量のメタノールに投入して
共重合体を全量回収した。得られた共重合体は0.34gで
あつた。この共重合体には25wt%のプロピレンが含まれ
ており、[η]は8.8であつた。
[産業上の利用可能性] 本発明の触媒により、高効率で、高分子量のオレフィ
ン重合体を製造することができる。特にこれまで製造が
きわめて困難であつた、高分子量の非晶性オレフィン重
合体の製造が容易にできることの工業的意義は極めて大
きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−19309(JP,A) 特開 昭58−65708(JP,A) 特開 昭60−35005(JP,A)

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】触媒成分(A):一般式 M(R)(OR′)mXn-1+m) (式中Mはチタン.ジルコニウム.ハフニウム及びバナ
    ジウムより選ばれる遷移金属原子、R,R′は炭素数1〜2
    0の炭化水素基、Xはハロゲン原子を表わす。l,m,nは1
    ≧0,m≧0,n−(1+m)≧0なる数字を表わす。nは遷
    移金属の原子価に対応する。)で表わされる遷移金属化
    合物と, 触媒成分(B):トリアルキルアルミニウムと水との反
    応によって得られるアルミノオキサン及び 触媒成分(C):一般式I,II,III,IV,V及びVIに示され
    る2個以上の水酸基を有する有機化合物からなる群より
    選ばれる少なくとも1種の化合物 HO−R″−(Y)n′−R″−OH (I) (式中、R″,Rは炭素数1〜20の炭化水素基、Yは炭
    素数1〜20の炭化水素基、−O−,−S−, −S−S−, (R5は水素又は炭素数1〜6の炭化水素基を表わす。)
    を表わす。ここにR1,R2,R3およびR4は炭素数1〜20の炭
    化水素基、水酸基、ニトロ基、ニトリル基、ヒドロカル
    ビロキシ基又はハロゲン原子を表わす。この場合R1,R2,
    R3およびR4は同一であっても異なっていてもよい。n′
    は0又は1以上の整数であり、単位Yの繰り返し回数を
    表わす。又y,y′,y″,y,z,z′,z″およびzは芳香
    族環に結合している置換基の数を表わす。y,y′,zおよ
    びz′は0又は1から4までの整数、y″,z″は0又は
    1から2までの整数、y,zは0から3までの整数を
    表わす。 から成るオルフィン重合用触媒。
  2. 【請求項2】触媒成分(A)において一般式 M(R)(OR′)mXn-1+m)が四塩化チタン又は四
    塩化ジルコニウムである請求の範囲第1項に記載のオレ
    フィン重合用触媒。
  3. 【請求項3】触媒成分(A)において一般式 M(R)(OR′)mXn-1+m)のR及びR′がアルキ
    ル基又はアリール基であり、Xが塩素である請求の範囲
    第1項に記載のオレフィン重合用触媒。
  4. 【請求項4】触媒成分(A)においてRがメチル、エチ
    ル、フェニル又はベンジル基であり、R′がn−プロピ
    ル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル又はフェニ
    ル基である請求の範囲第1項に記載のオレフィン重合用
    触媒。
  5. 【請求項5】触媒成分(A)において一般式 M(R)(OR′)mXn-1+m)が、テトライソプロポ
    キシチタン、テトラ−n−ブトキシチタン、テトラ−t
    −ブトキシチタン、ジフェノキシチタンジクロリド、ジ
    ナフトキシチタンジクロリド、テトライソプロポキシジ
    ルコニウム、テトラ−n−ブトキシジルコニウム又はテ
    トラ−t−ブトキシジルコニウムである請求範囲第1項
    に記載のオレフィン重合用触媒。
  6. 【請求項6】触媒成分(B)においてトリアルキルアル
    ミニウムがトリメチルアルミニウム又はトリエチルアル
    ミニウムである請求の範囲第1項、第2項、第3項、第
    4項又は第5項に記載のオレフィン重合用触媒。
  7. 【請求項7】触媒成分(C)において、一般式I又はII
    で表わされる化合物を用いる請求の範囲第1項、第2
    項、第3項、第4項、第5項又は第6項に記載のオレフ
    ィン重合用触媒。
  8. 【請求項8】触媒成分(C)において、一般式V又はVI
    で表わされる化合物を用いる請求の範囲第1項、第2
    項、第3項、第4項、第5項又は第6項に記載のオレフ
    ィン重合用触媒。
  9. 【請求項9】触媒成分(C)が、一般式 で表わされる化合物を用いる請求の範囲第8項に記載の
    オレフィン重合用触媒。
  10. 【請求項10】触媒成分(C)において、y,y,z及び
    zが1である化合物を用いる請求の範囲第9項に記載
    のオレフィン重合用触媒。
  11. 【請求項11】触媒成分(C)において、n′が1で、
    Yが炭素数1〜20の炭化水素基である化合物を用いる請
    求範囲第8項、第9項又は第10項に記載のオレフィン重
    合用触媒。
  12. 【請求項12】触媒成分(C)において、n′が0であ
    るビフェニルジオール又はビナフトール化合物を用いる
    請求範囲第8項、第9項又は第10項に記載のオレフィン
    重合用触媒。
  13. 【請求項13】触媒成分(C)として、n′が1で、Y
    が−O−, −S−,−S−S−, である化合物を用いる請求の範囲第8項、第9項又は第
    10項に記載のオレフィン重合用触媒。
  14. 【請求項14】触媒成分(C)として、n′が1でYが
    −S−である化合物を用いる請求の範囲第13項に記載の
    オレフィン重合用触媒。
  15. 【請求項15】触媒成分(C)において、R″,Rがメ
    チレン、エチレン、エチリデン又はイソブチリデン基で
    ある請求の範囲第7項に記載のオレフィン重合用触媒。
  16. 【請求項16】触媒成分(C)において、R1,R2,R3又は
    R4が炭素数1〜10のアルキル基又はアリール基である請
    求の範囲第7項又は第8項に記載のオレフィン重合用触
    媒。
  17. 【請求項17】触媒成分(C)において、R1,R2,R3又は
    R4がメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n
    −ブチル、イソブチル又はt−ブチル基である請求の範
    囲第16項に記載のオレフィン重合用触媒。
  18. 【請求項18】触媒成分(C)として2,4−ジヒドロキ
    シペンタン又はカテコールを用いる請求の範囲第7項に
    記載のオレフィン重合用触媒。
  19. 【請求項19】触媒成分(C)として2,2′−ビフェニ
    ルジオール又は1,1′−ビ−2−ナフトールを用いる請
    求の範囲第12項に記載のオレフィン重合用触媒。
  20. 【請求項20】触媒成分(C)として4,4′,6′,6′−
    テトラ−t−ブチル−2,2′−メチレンジフェノール、
    4,4′,6,6′−ジ−t−ブチル−2,2′−メチレンジフェ
    ノール、4,4′6,6′−テトラメチル−2,2′−イソブチ
    リデンジフェノールを用いる請求の範囲第11項に記載の
    オレフィン重合用触媒。
  21. 【請求項21】触媒成分(C)として2,2′−ジヒドロ
    キシ−3,3′−ジ−t−ブチル−5,5′−ジメチルジフェ
    ニルスルフィドを用いる請求の範囲第14項に記載のオレ
    フィン重合用触媒。
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