JP2537071B2 - 塗布装置 - Google Patents

塗布装置

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JP2537071B2
JP2537071B2 JP63050693A JP5069388A JP2537071B2 JP 2537071 B2 JP2537071 B2 JP 2537071B2 JP 63050693 A JP63050693 A JP 63050693A JP 5069388 A JP5069388 A JP 5069388A JP 2537071 B2 JP2537071 B2 JP 2537071B2
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飛沢  誠一
武政 双木
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、押出し型塗布装置に係り、特に磁気記録媒
体を製造する際、良好な電磁変換特性が得られる塗布装
置に関する。
〔従来の技術〕
コーティング方式としては、ロールコート、グラビア
コート、エクストルージョンコート、スライドビードコ
ート、カーテンコート等種々の方式があることはよく知
られている。
磁気記録媒体は、支持体上に磁性塗布液を塗布するこ
とによって得られるが、その塗布方式としては、ロール
コート、グラビアコート、エクストルージョンコートが
一般的である。この中でも、エクストルージョンコート
は、均一な塗布膜厚が得られるので優れている。
一方、磁気記録媒体自体の改良が、近年、急速に進ん
でいる結果、高BET値の酸化磁性粉やバリウムフェライ
ト材料の使用の指向が図られ、塗布液が高粘度化してい
る。また、高密度化に対処するために、薄膜塗布を行い
たい、あるいは生産性を高めるため可能な限り高速で塗
布したいとの要望が高まっている。
ところで、主として磁気記録媒体の製造を目的とした
エクストルージョンコート法における従来技術として、
特開昭57−84771号、同58−104666号、同60−238179号
公報記載のものが知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記のエクストルージョンコート法は、確かに均一な
塗布膜厚を得ることができるけれども、良好な塗布条件
が狭い範囲でしか得ることができず、前述のような、高
粘度、薄膜塗布および高速塗布条件下では、所望の塗布
を行い得ない。
この種の塗布時で、特に薄膜塗布時(乾燥前で30μm
以下)で大きな問題となる故障は、支持体上に付着して
いる異物、塵埃あるいは塗布液中の凝集物などがバック
エッジ面上に付着もしくは引掛って、白く塗布が抜ける
故障、細巾で部分的に膜厚が厚くなる故障、さらにフロ
ントエッジ部、特にフロントエッジ面の下流端の角部が
支持体を削り、ベースクズが付着する故障などである。
また、特に高粘度塗布液の場合には、支持体のビビリ等
による横断故障を招き易く、ノイズや出力変動ムラの結
果を招く。
上記の故障に対しては、種々の対策が講じられつつあ
り、その代表例が特開昭60−238179号公報記載の技術
(以下先行技術という)である。この先行技術は、特開
昭58−104666号公報に示されたバックエッジ面2′が、
第5図の仮想線で示すように、特開昭58−104666号公報
のものにおいては、断面三角形状をなしているため、異
物がその山を越えることができず、液留め部Pに蓄積し
がちであり、スジ故障の原因となることに鑑み、同図実
線のようにバックエッジ面2′を滑らかにするととも
に、同図のθおよびθにつき、(1)式の条件を満
たすようにしたものである。
θ<θ<180゜ ……(1) しかし、この先行技術では、フロントエッジ面1′の
下流端Bにおいて、支持体の走行角度が急に変化する結
果、支持体とその下流端Bとの接触圧がそこに集中し、
逆に下流端Bによって支持体表面が削られてしまい、ベ
ースクズが塗布面に付着して故障となる頻度がきわめて
高い。
他方、前記先行技術を示した第5図から推測つくよう
に、支持体が走行する際、その表面とフロントエッジ面
1′との間に巻き込まれるエアは、フロントエッジ面
1′の下流端Bにおいて、しごくことによって、そのエ
アの塗布液中への混入を防いでいる。しかし、これでは
前述のように、ベースクズの付着を生じる。そこで、フ
ロントエッジ面の下流端Bにおける接点l1よりバックエ
ッジ面の少くとも一部を突出させることによって、支持
体の当り力を、バックエッジ面に対しても分散させるこ
とが有効であることを本発明者らは知見した。しかし、
その分、下流端Bと支持体との当接力が弱くなり、特に
支持体の走行速度がある程度速いと、支持体表面にある
境膜エアの流入量が多くなり、エアの塗布液中への混入
を確実に防止できず、塗布後のシートにおいてピンホー
ル故障となってあらわれる頻度が高い。
このように、支持体がフロントエッジ面およびバック
エッジ面に対する押圧力およびそれらのバランスもしく
は配分は塗布性にとって著しく微妙で、そのために、最
適なコーティングヘッドの形状の設計が要求される。し
かし、その形状の設計のみでは、塗布性を高めるのに限
界があるし、また、生産ラインにおいて、仕様が異った
ものを流すとき、その都度、コータヘッドを変えるので
あれば、生産能率が低い。
さらに、厚みムラ、特に支持体の巾方向の厚みムラを
解消することは、支持体に作用するテンションが巾方向
に関し異なることもあって、実に困難である。
そこで、本発明の主たる目的は、厚みムラなどの塗布
故障を防止でき、しかも塗布条件の変更がきわめて容易
な塗布装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題は、フロントエッジ面およびバックエッジ面
に沿って連続的に走行する可撓性支持体表面に、前記フ
ロントエッジ面とバックエッジ面とのスリットから塗布
液を連続的に押し出して前記支持体表面に塗布液を塗布
するコータヘッドと、このコータヘッドの上流側および
下流側にあって、前記支持体をコータヘッド側に押し付
けるべく配置された一対のサポートロールとを備えた塗
布装置において; 前記サポートロール間において、支持体のコータヘッ
ドと反対側から流体圧を支持体の外表面に与える流体加
圧手段を設けたことで解決される。
〔作用〕
本発明に係る流体加圧(流体による支持体加圧)手段
として、バックエッジ面位置において支持体の外表面に
配置し、支持体の巾方向部位においてエア等の吐出圧力
を変らせると、巾方向の膜厚を均一化すべく制御するこ
とができる。
また、流体加圧手段をフロントエッジ面位置に配し、
支持体の張力による加圧力にプラスすると、エアの巻き
込みによるピンホール故障を防止できるし、逆にバック
エッジ面位置に配置すれば、フロントエッジ面への張力
による加圧力を抑制しつつ、高粘度塗布液の塗布や薄膜
塗布を容易に行い得る。
他方、下引層を有した支持体に対して塗布したい場合
や、重層塗布を行う場合には、張力が小さいのが望まれ
るが、この場合であっても、流体加圧手段をたとえばバ
ックエッジ面位置に配することで、均一かつ安定した塗
布が可能となる。
〔発明の具体的構成〕 以下本発明をさらに詳説する。
第2図は本発明に係るエクストルーダーコータヘッド
CHの要部を示したもので、上流側表面にフロントエッジ
面1、下流側表面にバックエッジ面2を有し、それらの
間に塗布液ポケット部(図示せず、同図下方)に連通す
るスリット3を有している。
一方、このコータヘッドCHに対して第1図のように、
その上流側および下流側にサポートロール4,5が配置さ
れ、支持体6は、上流サポートロール4を通って、フロ
ントエッジ面1およびバックエッジ面2に沿った後、下
流サポートロール5を通って、下流へと導かれる。
このとき、支持体6の走行方向線Lよりコータヘッド
CHが突出しているため、逆に支持体6がフロントエッジ
面1およびバックエッジ面2に対して押し付けられる。
本発明では、上流サポートロール4および下流サポー
トロール5間において、好ましくはフロントエッジ面1
およびまたはバックエッジ面2に対して、支持体6のコ
ータヘッドCHと反対側から流体、たとえばエアを吹き付
ける流体加圧手段7を設ける。
この流体加圧手段7としては、たとえば第1図および
第2図のように、管状のヘッダ7Aにスリット7Bを形成し
た吹出ノズルに、コンプレッサー7Cを接続しておくこと
によって構成できる。
この際、吹出ノズル長は、支持体6の巾とほぼ同一と
し、かつ支持体6の巾方向に吹出圧力を変えるために、
スリット7Bを、第3図のように、仕切壁7Dにより仕切
り、コンプレッサー7Cの出口管を途中で分岐させ、その
分岐管にそれぞれ圧力調整弁7Eを設けておくのが好まし
い。
吹出ノズルからは、エアが吹き出され、支持体6をコ
ータヘッドCH側に押し付ける。使用する流体は、エア等
の気体が取扱の点が望ましいけれども、水等の流体も用
いることができる。吹出ノズルの配設位置としては、作
用の項で述べたことを念頭にしながら、適宜設置でき
る。フロントエッジ面1およびバックエッジ面2の両者
に対してそれぞれ配置してもよく、この場合、吹出圧力
を相互間で異らせることもできる。吹出圧力は、支持体
6との離間距離、支持体6の張力、塗布速度、塗布液の
粘度、目的とする膜厚等によって適切に定められる。
好ましい実施態様においては、第1図のように、上記
支持体6の走行方向線Lと、バックエッジ面2の下流端
Aにおける接線l2となす角度θが(2)式の条件とされ
る。
1.5゜≦θ≦5゜ ……(2) θが1.5゜未満では、支持体6のコータヘッドCHに対
する十分な押付力を得ることができず、スジ故障等を生
じ易く、またθが5゜を超えると、塗膜の平滑性か得ら
れず、しかもシートの長さ方向の膜厚バラツキが大きく
なるためである。
また、バックエッジ面2の下流端Aと、下流サポート
ロール5の中心とを結ぶ間隔Sは、5〜50mmが好まし
い。5mm未満であると、バックエッジ面の下流端Aにお
いて支持体6が急激に方向変えすることになり、塗膜の
平滑性が損われるし、50mmを超えると、支持体6の押し
付け力が弱くなり、膜厚変動を招き易いためである。
なお、支持体6の上流サポートロール4への進入方
向、ならびに下流サポートロール5を出た後の方向につ
いては限定されない。
上記例において、第2図のように、フロントエッジ面
1の下流端Bにおける接線l1より、バックエッジ2の一
部が突出(第2図ではほぼ上方に突出)するのが、高速
塗布時、種々の故障を防止する上で好ましい。
この条件は、前記l1と、下流端Bを通りバックエッジ
面2を結ぶ線l3とのなす角度をα、前記l1と、バック
エッジ面の下流端Aにおける接線l2となす角度α
したとき、次記(3)式の条件としてもあらわすことが
できる。
α<α<180゜ ……(3) 一方、バックエッジ面2の曲率半径rは、3〜10mmが
好ましい。
本発明に係る支持体としては、ポリエステルフィルム
等のプラスチックフィルム、紙、両者の積層シート、金
属シート等を挙げることができ、可撓性材料であればそ
の材質は問われない。
〔実施例〕
次に実施例にて本発明の効果を明らかにする。
支持体として、15μmのポリエチレンテレフタレート
フィルムを用い、メタル粉(BET値60m3/g)を有する300
0cpsの高粘度磁性塗布液を、乾燥膜厚3μm狙いで塗布
し磁気記録媒体シートを得た。
この場合、上記例の流体加圧手段を用いた実施例1
と、それを用いない比較例1とで、巾方の膜厚分布平均
を採ってみたところ、第4図の結果を得た。なお、実施
例1では、吹出ノズル内を等間隔の仕切壁により6室に
分割し、圧力調整弁によりそれぞれ吹出圧力を調節し
た。
第4図によると、巾方向の膜厚分布偏差をきわめて小
さくできることが判る。
一方、種々のコーティングヘッドを試作し、上記の吹
出ノズルを、フロントエッジ面やバックエッジ面に対し
て配設すると、吹出ノズルを用いない場合と比較して、
最適吹出圧力を選定してやれば、優れた塗布性を示すこ
とを知見した。
〔発明の効果〕
以上の通り、本発明によれば、厚みムラや塗布故障な
どを防止しつつ優れた塗布性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は塗布装置の全体図、第2図そのコーティングヘ
ッドの要部拡大断面図、第3図は吹出ノズルの吹出口
(スリット)側からの斜視図、第4図は巾方向の膜厚分
布比較図、第5図は先行技術に係るコータヘッドの断面
図である。 1……フロントエッジ面、2……バックエッジ面、3…
…スリット、4,5……サポートロール、6……支持体、
7……流体加圧手段、7A……ヘッダ、7C……コンプレッ
サー。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フロントエッジ面およびバックエッジ面に
    沿って連続的に走行する可撓性支持体表面に、前記フロ
    ントエッジ面とバックエッジ面とのスリットから塗布液
    を連続的に押し出して前記支持体表面に塗布液を塗布す
    るコータヘッドと、このコータヘッドの上流側および下
    流側にあって、前記支持体をコータヘッド側に押し付け
    るべく配置された一対のサポートロールとを備えた塗布
    装置において; 前記サポートロール間において、支持体のコータヘッド
    と反対側から流体圧を支持体の外表面に与える流体加圧
    手段を設けたことを特徴とする塗布装置。
JP63050693A 1988-03-04 1988-03-04 塗布装置 Expired - Lifetime JP2537071B2 (ja)

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JPH11197576A (ja) 1998-01-08 1999-07-27 Konica Corp 塗布装置及び塗布方法
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