JP2534323Y2 - リニアリティコイル - Google Patents
リニアリティコイルInfo
- Publication number
- JP2534323Y2 JP2534323Y2 JP1988056662U JP5666288U JP2534323Y2 JP 2534323 Y2 JP2534323 Y2 JP 2534323Y2 JP 1988056662 U JP1988056662 U JP 1988056662U JP 5666288 U JP5666288 U JP 5666288U JP 2534323 Y2 JP2534323 Y2 JP 2534323Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flange
- permanent magnet
- core
- linearity coil
- linearity
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Details Of Television Scanning (AREA)
- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、テレビジョン受像機等において水平偏向の
直線性を得るのに用いられるリニアリティコイルに関す
る。
直線性を得るのに用いられるリニアリティコイルに関す
る。
（従来の技術） 従来のリニアリティコイルは、第４図に示すように、
両端にフランジを有するドラム型磁心ａの一方のフラン
ジ端面に一対のリード端子b1b2を垂直に植設し、該ドラ
ム型磁心ａの両フランジの間に巻線ｃを巻装し、該巻線
ｃの両端末を前記一対のリード端子b1b2の付け根にから
げ、他方のフランジ端面に永久磁石ｄを固着している。
ｅは外装である。このリニアリティコイルは、テレビジ
ョン受像機等の電子機器の用途に適した磁界強度の永久
磁石ｄを使用することにより、そのドラム型磁心ａに所
望のバイアス磁界を与え、所望のバイアス電流において
水平偏向の直線性を得るようにしている。
両端にフランジを有するドラム型磁心ａの一方のフラン
ジ端面に一対のリード端子b1b2を垂直に植設し、該ドラ
ム型磁心ａの両フランジの間に巻線ｃを巻装し、該巻線
ｃの両端末を前記一対のリード端子b1b2の付け根にから
げ、他方のフランジ端面に永久磁石ｄを固着している。
ｅは外装である。このリニアリティコイルは、テレビジ
ョン受像機等の電子機器の用途に適した磁界強度の永久
磁石ｄを使用することにより、そのドラム型磁心ａに所
望のバイアス磁界を与え、所望のバイアス電流において
水平偏向の直線性を得るようにしている。
テレビジョン受像機の水平偏向回路には、15.75KHz〜
64KHz程度の鋸歯状波の電流が流れ、その電流値は例え
ば18インチ型テレビジョン受像機では、約６APP、例え
ば29インチ型テレビジョン受像機では約14APPで、テレ
ビジョン受像機の大型化に伴い、大きな電流がリニアリ
ティコイルに流れる。
64KHz程度の鋸歯状波の電流が流れ、その電流値は例え
ば18インチ型テレビジョン受像機では、約６APP、例え
ば29インチ型テレビジョン受像機では約14APPで、テレ
ビジョン受像機の大型化に伴い、大きな電流がリニアリ
ティコイルに流れる。
（考案が解決しようとする課題） バイアス磁界が与えられたドラム型磁心に巻装された
巻線ｃに鋸歯状波電流を流すと、ドラム型磁心は磁歪現
象により伸縮し、その電流が例えば10A以上では、今ま
で聴えなかった鋸歯状波の周波数の1/2である7.875KHz
の聴感上不快なうなり音が聴え出すという課題であっ
た。
巻線ｃに鋸歯状波電流を流すと、ドラム型磁心は磁歪現
象により伸縮し、その電流が例えば10A以上では、今ま
で聴えなかった鋸歯状波の周波数の1/2である7.875KHz
の聴感上不快なうなり音が聴え出すという課題であっ
た。
本考案は、電流容量の大きなものにおいて、うなり音
を生ずることがないリニアリティコイルを提供すること
をその目的とするものである。
を生ずることがないリニアリティコイルを提供すること
をその目的とするものである。
（課題を解決するための手段） 本考案は、上記の目的を達成するために、巻線を施し
たドラム型磁心の少なくとも一方のフランジの端面に永
久磁石を固着したリニアリティコイルにおいて、該永久
磁心とドラム型磁心のフランジとの間に振動緩衝材を介
在させて永久磁石を前記フランジに接着したことを特徴
とする。
たドラム型磁心の少なくとも一方のフランジの端面に永
久磁石を固着したリニアリティコイルにおいて、該永久
磁心とドラム型磁心のフランジとの間に振動緩衝材を介
在させて永久磁石を前記フランジに接着したことを特徴
とする。
（作用） 巻線に鋸歯状波電流を流すと磁心は磁歪現象によって
伸縮し、この伸縮は、振動緩衝材を経て永久磁石に伝わ
り、永久磁石の端面から音を放出しようとするが、この
伸縮による永久磁石の振動は振動緩衝材によって吸収あ
るいは軽減されるので、聴感上不快なうなり音が聴えな
くなる。
伸縮し、この伸縮は、振動緩衝材を経て永久磁石に伝わ
り、永久磁石の端面から音を放出しようとするが、この
伸縮による永久磁石の振動は振動緩衝材によって吸収あ
るいは軽減されるので、聴感上不快なうなり音が聴えな
くなる。
（実施例） 以下本考案の実施例を図面につき説明する。
第１図及び第２図において、１は例えば、外径14.0m
m、高さ15mmのフランジを有するフェライト製ドラム型
磁心で、該磁心１の両フランジの間に線径0.8mmの絶縁
被覆を有する導線を51ターン巻回した巻線２が施されて
いる。該巻線２の端末は、フランジの一方の端面に垂直
に植設されたリード端子31、32の付け根に絶縁被覆を取
り除いてからげ、半田付けされている。４はドラム型磁
心１のフランジとほゞ同じ径の永久磁石（外径14.0mm、
高さ11mm）で、該永久磁石４は直径14mm、厚さ0.32mmの
紙製両面接着テープ５を介して前記フランジの一方の端
面に接着されている。
m、高さ15mmのフランジを有するフェライト製ドラム型
磁心で、該磁心１の両フランジの間に線径0.8mmの絶縁
被覆を有する導線を51ターン巻回した巻線２が施されて
いる。該巻線２の端末は、フランジの一方の端面に垂直
に植設されたリード端子31、32の付け根に絶縁被覆を取
り除いてからげ、半田付けされている。４はドラム型磁
心１のフランジとほゞ同じ径の永久磁石（外径14.0mm、
高さ11mm）で、該永久磁石４は直径14mm、厚さ0.32mmの
紙製両面接着テープ５を介して前記フランジの一方の端
面に接着されている。
第３図はリニアリティコイルのうなり音測定回路を示
す。
す。
発振器６を直流増幅器７を介してリニアリティコイル
８に接続し、該リニアリティコイル８を永久磁石に対し
て10mm離れた位置にコンデンサマイクロフォン９を配置
し、これをプリアンプ10を介してスペクトラムアナライ
ザ11に接続する。
８に接続し、該リニアリティコイル８を永久磁石に対し
て10mm離れた位置にコンデンサマイクロフォン９を配置
し、これをプリアンプ10を介してスペクトラムアナライ
ザ11に接続する。
前記発振器６は7.875KHzの鋸歯状波にセットし、直流
増幅器７の出力電圧を35VPPに調整してスペクトラムア
ナライザ11で音圧を観測した。
増幅器７の出力電圧を35VPPに調整してスペクトラムア
ナライザ11で音圧を観測した。
振動緩衝材として、厚さ0.2mmのウレタンラバー、厚
さ0.5mmのポリエステルフイルムをそれぞれドラム型磁
心及び永久磁石に接着したものについても、同様に音圧
を観測した。振動緩衝材以外の前記実施例と同様であ
る。
さ0.5mmのポリエステルフイルムをそれぞれドラム型磁
心及び永久磁石に接着したものについても、同様に音圧
を観測した。振動緩衝材以外の前記実施例と同様であ
る。
以下の結果を下表に示す。
表に示すように、振動緩衝材を用いたものは、市販の
接着剤でドラム型磁心のフランジの端面に直に永久磁石
を固着した以外は前記実施例と同様のもの（比較的）と
比較して音圧ははるかに低かった。この実施例１乃至３
と比較例のリニアリティコイルの直流重畳特性（直流バ
イアス電流−インダクタンス）は、ほぼ同一であった。
接着剤でドラム型磁心のフランジの端面に直に永久磁石
を固着した以外は前記実施例と同様のもの（比較的）と
比較して音圧ははるかに低かった。この実施例１乃至３
と比較例のリニアリティコイルの直流重畳特性（直流バ
イアス電流−インダクタンス）は、ほぼ同一であった。
上記実施例は、永久磁石をドラム型磁心の上側のフラ
ンジに固着したものを用いたが、永久磁石をドラム型磁
心の下側のフランジに固着したものでも同様の効果を示
す。
ンジに固着したものを用いたが、永久磁石をドラム型磁
心の下側のフランジに固着したものでも同様の効果を示
す。
振動緩衝材は、0.5mm以内の厚さのものが適当で、こ
れより厚すぎると永久磁石によるバイアス磁界が減少す
る。
れより厚すぎると永久磁石によるバイアス磁界が減少す
る。
（考案の効果） 本考案は、上述のとおり構成されるので、電流容量が
大きくても聴感上不快なうなり音が発生することがな
く、大型のテレビジョン受像機等の電子機器に適したリ
ニアリティコイルを提供することができる効果を有す
る。
大きくても聴感上不快なうなり音が発生することがな
く、大型のテレビジョン受像機等の電子機器に適したリ
ニアリティコイルを提供することができる効果を有す
る。
第１図は本考案の一実施例の分解斜視図、第２図はその
組立断面図、第３図はそのうなり音測定回路図、第４図
は従来例の一部截除した斜視図である。 １…ドラム型磁心 ２…巻線 31、32…リード端子 ４…永久磁石 ５…紙製両面接着テープ
組立断面図、第３図はそのうなり音測定回路図、第４図
は従来例の一部截除した斜視図である。 １…ドラム型磁心 ２…巻線 31、32…リード端子 ４…永久磁石 ５…紙製両面接着テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−16863（ＪＰ，Ａ) 実願 昭61−36492号（実開 昭62− 147922号）の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム （ＪＰ，Ｕ) 実願 昭61−143858号（実開 昭63− 50112号）の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム （ＪＰ，Ｕ)
Claims (1)
- 【請求項１】巻線を施したドラム型磁心の少なくとも一
方のフランジの端面に永久磁石を固着したリニアリティ
コイルにおいて、該永久磁心とドラム型磁心のフランジ
との間に振動緩衝材を介在させて永久磁石を前記フラン
ジに接着したことを特徴とするリニアリティコイル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988056662U JP2534323Y2 (ja) | 1988-04-28 | 1988-04-28 | リニアリティコイル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988056662U JP2534323Y2 (ja) | 1988-04-28 | 1988-04-28 | リニアリティコイル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01161310U JPH01161310U (ja) | 1989-11-09 |
| JP2534323Y2 true JP2534323Y2 (ja) | 1997-04-30 |
Family
ID=31282532
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1988056662U Expired - Lifetime JP2534323Y2 (ja) | 1988-04-28 | 1988-04-28 | リニアリティコイル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2534323Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62147922U (ja) * | 1986-03-12 | 1987-09-18 |
-
1988
- 1988-04-28 JP JP1988056662U patent/JP2534323Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01161310U (ja) | 1989-11-09 |
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