JP2533052B2

JP2533052B2 - 配電盤

Info

Publication number: JP2533052B2
Application number: JP5043483A
Authority: JP
Inventors: ツァハライユルゲン
Original assignee: Ritsutaru Beruku Rudorufu Roo Unto Co KG GmbH
Current assignee: Ritsutaru Beruku Rudorufu Roo Unto Co KG GmbH
Priority date: 1992-03-07
Filing date: 1993-03-04
Publication date: 1996-09-11
Anticipated expiration: 2011-09-11
Also published as: JPH0614420A; EP0560119A1; EP0560119B1; DE59301065D1; DE4207281C1; US5422436A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、フレームのフレーム脚
によって取り囲まれ、互いに並べられる複数の底板によ
って閉鎖することができる、開放した底部側を有する配
電盤であって、各底板の狭い横方向側が、この横方向側
に向けられたフレーム脚の支持段部上に載せられて、フ
レーム脚に結合されており、これら複数の底板が少なく
とも一方の長手方向側で折り曲げられた縁部を有してお
り、シール条片が、隣接し合う底板の互いに突き合わさ
れた長手方向側をシールするシール条片が設けられてい
て、前記底部側に形成された切欠を通ってケーブルが導
入されている形式のものに関する。

【０００２】

【従来の技術】このような形式のケーブル導入管片を備
えた配電盤はドイツ連邦共和国実用新案登録第７８１６
７２９号明細書により公知である。各底板は互いに向き
合う長手方向側で折り曲げられた縁部を備えており、該
縁部にプラスチック発泡材が取り付けられている。隣接
し合う底板は、プラスチック発泡材ブロックが隣接し合
う底板の間の仕切り箇所を気密に閉鎖するように互いに
並べて配置される。ケーブルは、２つのプラスチック発
泡材ブロックを変形させながら２つのプラスチック発泡
材ブロックの間に導入される。直径寸法が著しく異なる
ケーブルが互いに並んで導入されると、２つのプラスチ
ック発泡材ブロックは、仕切り箇所及び導入されたケー
ブルを確実にシールしなくなる。

【０００３】ドイツ連邦共和国特許公開第２５３７５３
０号明細書に開示されているように、種々異なる内径を
有する段階的に段付けされたピボット部分を備えた、間
隙内に係止されるようになっているケーブル導入管片
（普通は閉じられている）が公知である。この場合にピ
ボット部分の数によって、ケーブル導入管片を介して導
入される、それぞれ異なる外径を有するケーブルの数が
規定されることになる。この際に、一番小さい内径を有
するピボット部分はケーブル導入管片から切り離され
る。ケーブル導入管片は、弾性的なプラスチック又はゴ
ムより成っていて、ピボット部分の内径はそれぞれ、所
属のケーブルの外径よりも小さく、これによって、ケー
ブルを気密にガイドするようになっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、冒頭
に述べた形式の配電盤で、底部側でのケーブルガイドを
改良して、種々異なる多数のケーブルを配電盤内に気密
に導入することができ、しかもケーブル直径に簡単に合
わせることができ、例えば直径の大きい別のケーブルの
ために簡単に拡張することができるようにすることであ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この課題を解決した本発
明によれば、底板の少なくとも一部が、長手方向側で縁
部に切欠を有しており、前記切欠内に、種々異なる内径
を有する段階的に段付けされたピボット部分を有するケ
ーブル導入管片が挿入されるようになっており、ケーブ
ル導入管片が、扉形のベースプレートに一体成形されて
いて、これらのベースプレートの扉形の外周面に溝が形
成されており、門形の切欠の間に存在する、底板の縁部
材が両側で、底板の下側に連続する受容溝を有してい
る。

【０００６】

【発明の効果】本発明によれば、それぞれの必要に応じ
て、いずれにしても複数の底板を有する配電盤の底部側
はケーブル導入管片によって閉じられる。底板に形成さ
れた切欠は、同じ形状に又は種々異なる形状に構成する
ことのできるケーブル導入管片を受容するようになって
いる。それぞれ導入されたケーブルは個別に導入され、
従って確実にシールされる。

【０００７】また、ケーブル導入管片が、扉形のベース
プレートに一体成形されていて、これらのベースプレー
トの扉形の外周面に溝が形成されており、門形の切欠間
に存在する、底板の縁部材が両側で、底板の下側に連続
する受容溝を有していることによって、ケーブル導入管
片を切欠内に導入する作業は軽減される。

【０００８】本発明の別の構成要件によれば、底板に、
一様な間隔を保って一様な形状の複数の切欠が形成され
ており、これらの切欠内に、同一の又は種々異なる形状
のケーブル導入管片を有する同一形状のベースプレート
が挿入されるようになっているか、或いはまた、配電盤
内に種々異なる大きさの切欠が形成されていて、これら
の切欠内に種々異なる大きさのケーブル導入管片が挿入
されるようになっており、これによって様々な種類のケ
ーブル導入管片を使用することができる。

【０００９】以上のようなケーブル導入管片の選択の可
能性は、切欠内に挿入可能なベースプレートが多数のケ
ーブル導入管片を有していて、これらのケーブル導入管
片が同一形状の又は種々異なる形状のピボット部材を有
していることによって、さらに高められる。

【００１０】納品状態では、すべての底板のすべての切
欠がケーブル導入管片を備えていて、これらのケーブル
導入管片の最も小さいピボット部分が閉じられている。

【００１１】また本発明の別の構成要件によれば、切欠
を備えているか又は備えていない底板をアースするため
に、底板の狭い側に設けられた孔の範囲内に溶接された
ピン又は溶接されたアース用平形プラグが設けられてお
り、前記孔が、底板をこの底板側に向けられたフレーム
のフレーム脚にねじ止め固定するためにも使用されるよ
うになっているか、又は保持段部を備えたナット部分
が、このナット部分側に向けられたフレーム脚の固定用
孔内に導入されており、前記ナット部分内にねじ込まれ
た緊締ねじが底板上で支えられていて、この底板を支持
段部で緊締しており、これによって、底板は配電盤内で
固定されるようになっている。

【００１２】

【実施例】図１には細長い底板１０が示されている。こ
の底板１０は、一方の長手方向側が区分１５，１６で示
されているように２重に折り曲げられている。水平方向
の区分１６は隣接する底板のための載設部として用いら
れ、鉛直方向の区分１５にはシール条片が取り付けられ
ている。底板１０の他方の長手方向側には、同じ間隔を
保って配置された、門形の同一形状の切欠１１が形成さ
れている。これらの切欠１１は、底板１０の縁部を越え
て延びており、これらの切欠１１の間には縁部材１２が
存在している。これらの縁部材１２は両側で、底板１０
の下側に続く受容溝１３，１４を有している。底板１０
はまず打抜き成形され、次いで相応に折り曲げられてい
る。

【００１３】切欠１１内には、ベースプレート２０を有
する同一形状のケーブル用管片２２がはめ込まれてい
る。扉状のベースプレート２０はその両側で溝２３，２
４を有しており、これらの溝２３，２４に、門形の切欠
１１の縁部がはめ込まれるようになっている。ベースプ
レート２０には、内径が次第に小さくなっているピボッ
ト部分２１．１，２１．２及び２１．３を有するケーブ
ル導入管片２２が一体成形されている。最も小さい内径
を有するピボット部分２１．３はその上面が閉鎖されて
いる。ピボット部分２１．１，２１．２及び２１．３は
所属のケーブル外径よりもやや小さく、ケーブル導入管
片２２は弾性的なプラスチック又はゴムより成っている
ので、導入されたケーブルは確実にシールされる。ピボ
ット部分２１．３を切断すれば、相応の太さを有するケ
ーブル２６を気密にガイドすることができる。またピボ
ット部分２１．２と２１．３とを切断すれば、相応の大
きさの外径を有するケーブル２５を気密にガイドするこ
とができる。底板１０は、狭い側の範囲で固定用孔４１
を有しているので、配電盤のフレームにねじ止め固定す
ることができる。

【００１４】図２に示した底板１０．１は、図１に示し
た底板１０よりやや幅広く形成されていて、また図１に
示した底板１０よりも深く、しかも種々異なる幅を有し
ている。切欠き１１．２内には、１つのケーブル導入管
片２２．１を備えたベースプレート２０．１、又は多数
の例えば４つのケーブル導入管片２２．２を備えたベー
スプレート２０．２を挿入することができる。大きい方
のケーブル導入管片２２．１は例えば４つのピボット部
分を有しており、これに対して小さい方のケーブル導入
管片は３つのピボット部分を有している。切欠１１．１
内には、それぞれ３つのピボット部分を有する、相前後
して配置された３つのケーブル導入管片２２．３を備え
たベースプレート２０．３が挿入され、この場合に切欠
１１内には、それぞれ相当数のピボット部分を切り離す
ことによって、ケーブル２５及び２７のような、それぞ
れ異なる厚さのケーブルを導入することができる。

【００１５】図３には、フレーム３０の下部が示されて
いる。このフレーム３０の下部においては、フレーム脚
３１，３２，３３及び３４が、配電盤の開放する底側を
取り囲む下側のフレームを形成している。フレーム脚３
１，３３は、内側に向けられた水平な支持段部３５を形
成しており、この支持段部３５上にはシール条片３６が
取り付けられている。ケーブル導入管片を備えた底板１
０と、切欠及びケーブル導入管片を備えていない底板１
０．３，１０．４及び１０．５とは、その狭い側が、前
記支持段部３５上に載っていて、固定用孔４１によって
フレーム脚３１及び３３にねじ止め固定されるようにな
っている。しかしながら底板（例えば１０．４）は、ナ
ット部分３８を介して固定することもできる。このナッ
ト部分３８は保持段部３９と一緒に、対応するフレーム
脚（例えば３１）の固定用孔３７内に導入することがで
きる。ナット部分３８内にねじ込まれた緊締ねじ４０
は、底板（例えば１０．４）上で支えられて、このナッ
ト部分３８を支持段部３５に対して緊締する。

【００１６】底板１０．１及び１０は底板１０．３に整
列され、この底板１０．３は、シール条片１７によって
フレーム脚３４に対してシールされ、底板１０に向けら
れた側で、連続的に延びる縁部１８を有している。この
縁部１８に向けられた、底板１０．１の長手方向側には
シール条片１７が取り付けられており、このシール条片
１７は、底板１０．３の縁部１８をシールする。底板１
０のシール条片１７は、切欠及びケーブル導入管片を備
えた、底板１０．１の長手方向側をシールしている。底
板１０．４に設けられたシール条片１７は、底板１０
の、切欠及びケーブル導入管片を備えた長手方向側をシ
ールする。底板１０．４はカバー縁部１９によって底板
１０．５をカバーしている。この場合のオーバーラップ
範囲内には同様にシール条片を配置することができる。
底板１０．５の縁部１８には同様にシール条片が取り付
けられていて、フレーム脚３２をシールするようになっ
ている。

【００１７】底板１０及び１０．１に設けられたケーブ
ル導入管片の数が十分でなければ、配電盤の底側をシー
ルするために、底板１０．４の代わりに別の底板１０又
は１０．１を使用してもよい。底板１０及び１０．１
は、納品状態で閉じられた完全なケーブル導入管片を備
えているので、使用場所でケーブルを任意に導入するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】同一形状のケーブル導入管片のための同一形状
の切欠を備えた、本発明の１実施例による底板の斜視図
である。

【図２】種々異なるケーブル導入管片のための種々異な
る形状の切欠を備えた、本発明の別の実施例による底板
の斜視図である。

【図３】カバーするために使用された底板を有する配電
盤の底側の、部分的な斜視図である。

【符号の説明】

１０，１０．１，１０．２，１０．３，１０．４，１
０．５底板、１１，１１．１，１１．２切欠、
１２縁部材、１３，１４受容溝、１５，１６
区分、１９カバー縁部、２０，２０．１，２０．
２，２０．３ベースプレート、２１．１，２１．
２，２１．３ピボット部分、２２，２２．１，２
２．２，２２．３ケーブル導入管片、２３，２４
溝、３０フレーム、３１，３２，３３，３４フ
レーム脚、３５支持段部、３６シール条片、３
７固定用孔、３８ナット部分、３９保持段
部、４０緊締ねじ、４１孔

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】フレームのフレーム脚によって取り囲ま
れ、互いに並べられる複数の底板によって閉鎖すること
ができる、開放した底部側を有する配電盤であって、各
底板の狭い横方向側が、この横方向側に向けられたフレ
ーム脚の支持段部上に載せられてフレーム脚に結合され
ており、これら複数の底板が少なくとも一方の長手方向
側で折り曲げられた縁部を有しており、隣接し合う底板
の互いに突き合わされた長手方向側をシールするシール
条片が設けられていて、前記底部側に形成された切欠を
通ってケーブルが導入されている形式のものにおいて、
前記底板（１０，１０．１）の少なくとも一部が、長手
方向側で縁部に切欠（１１，１１．１，１１．２）を有
しており、前記切欠（１１，１１．１，１１．２）内
に、種々異なる内径を有する段階的に段付けされたピボ
ット部分（２１．１，２１．２，２１．３）を有するケ
ーブル導入管片（２２，２２．１，２２．２，２２．
３）が挿入されるようになっており、ケーブル導入管片
（２２，２２．１）が、扉形のベースプレート（２０，
２０．１，２０．２，２０．３）に一体成形されてい
て、これらのベースプレートの扉形の外周面に溝（２
３，２４）が形成されており、門形の切欠（１１，１
１．１，１１．２）の間に存在する、底板（１０，１
０．１）の縁部材（１２）が両側で、底板（１０，１
０．１）の下側に連続する受容溝（１３，１４）を有し
ていることを特徴とする、配電盤。
【請求項２】底板（１０）に、一様な間隔を保って一
様な形状の複数の切欠（１１）が形成されており、これ
らの切欠（１１）内に、同一の又は種々異なる形状のケ
ーブル導入管片（２２）を有する同一形状のベースプレ
ート（２０）が挿入されるようになっている、請求項１
記載の配電盤。
【請求項３】配電盤（１０．１）内に種々異なる大き
さの切欠（１１．１，１１．２）が形成されていて、こ
れらの切欠（１１．１，１１．２）内に種々異なる大き
さのケーブル導入管片（２２．１，２２．２，２２．
３）が挿入されるようになっている、請求項１記載の配
電盤。
【請求項４】切欠（１１，１１．１，１１．２）内に
挿入可能なベースプレート（２０．２，２０．３）が多
数のケーブル導入管片（２２．２，２２．３）を有して
いて、これらのケーブル導入管片（２２．２，２２．
３）が同一形状の又は種々異なる形状のピボット部材を
有している、請求項２又は３記載の配電盤。
【請求項５】すべての底板（１０，１０．１）のすべ
ての切欠（１１，１１．１，１１．２）がケーブル導入
管片（２２，２２．１，２２．２，２２．３）を備えて
いて、これらのケーブル導入管片の最も小さいピボット
部分が閉じられている、請求項１から４までのいずれか
１項記載の配電盤。
【請求項６】切欠（１１，１１．１，１１．２）を備
えているか又は備えていない底板（１０，１０．１，１
０．３，１０．４，１０．５）をアースするために、底
板の狭い側に設けられた孔（４１）の範囲内に溶接され
たピン又は溶接されたアース用平形プラグが設けられて
おり、前記孔（４１）が、底板をこの底板側に向けられ
たフレーム（３０）のフレーム脚（３１，３３）にねじ
止め固定するためにも使用されるようになっている、請
求項１から５までのいずれか１項記載の配電盤。
【請求項７】保持段部（３９）を備えたナット部分
（３８）が、このナット部分側に向けられたフレーム脚
（３１）の固定用孔（３７）内に導入されており、前記
ナット部分（３８）内にねじ込まれた緊締ねじ（４０）
が底板（１０．４）上で支えられていて、この底板を支
持段部（３５）で緊締している、請求項１から５までの
いずれか１項記載の配電盤。