JP2532799Y2 - パイロット式スプール弁のショック吸収装置 - Google Patents

パイロット式スプール弁のショック吸収装置

Info

Publication number
JP2532799Y2
JP2532799Y2 JP1990404338U JP40433890U JP2532799Y2 JP 2532799 Y2 JP2532799 Y2 JP 2532799Y2 JP 1990404338 U JP1990404338 U JP 1990404338U JP 40433890 U JP40433890 U JP 40433890U JP 2532799 Y2 JP2532799 Y2 JP 2532799Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spool
cushion
hole
valve
pilot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1990404338U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0490774U (ja
Inventor
正一 八木
Original Assignee
太陽鉄工株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 太陽鉄工株式会社 filed Critical 太陽鉄工株式会社
Priority to JP1990404338U priority Critical patent/JP2532799Y2/ja
Publication of JPH0490774U publication Critical patent/JPH0490774U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2532799Y2 publication Critical patent/JP2532799Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Multiple-Way Valves (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、流体圧回路、特に油圧
回路の流路の切り換えに用いられるパイロット式スプー
ル弁のショック吸収装置に関する。
【0002】一般に、パイロット式スプール弁は、スプ
ールのストロークを長くとることができ、流体の流量を
精密に制御することが可能であるため、多くの用途に用
いられている。しかしその反面、スプールのストローク
が長い場合には、切り換え時の応答速度を速くするため
に、スプールの移動速度を速くしなければならないとい
うデメリットもある。
【0003】スプールの速度を速くすると、スプールの
停止時における機械的なショック、及び流量変化が急激
に起こるための流体的なショックが発生し易くなるた
め、これらのショックを上手く吸収することが必要とな
ってくる。
【0004】
【従来の技術】従来のパイロット式スプール弁におい
て、機械的なショックを吸収するために、パイロット流
路を絞ってスプールがあまり高速にならないようにする
ことが行われている。
【0005】また、スプールの高速移動にともなう流体
的なショックを吸収するために、スプールのランド部の
外周面にテーパ部を設け又は軸方向の溝を設けることに
よって、切り換え時の流量変化を滑らかにすることが行
われている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上述した前者
の方法では、スプールの速度がそのストロークの全長に
わたって低下してしまうため、切り換え時の応答速度が
かなり低下してしまうという問題がある。
【0007】また、上述した後者の方法では、スプール
のテーパ加工又は溝加工が容易ではなく、これらの精密
加工のためにコスト高となるとともに、スプールの停止
時における機械的なショックを防止することはできな
い。
【0008】本考案は、上述の問題に鑑み、切り換え時
の応答速度があまり低下することなく、コスト高となる
ことなく、スプールの移動にともなうショックを吸収す
ることのできるショック吸収装置を提供することを目的
としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の考案に係る装
置は、上述の課題を解決するため、バルブボディと、前
記バルブボディ内に設けられた円柱状の弁穴内を軸方向
に摺動するスプールと、前記バルブボディの端部に取り
付けられて前記スプールの端部を覆うカバーとを有し、
パイロット圧によって前記スプールが移動して流路が切
り換えられるように構成されてなるパイロット式のスプ
ール弁において、前記スプールには、その端面に円柱状
のクッション穴が設けられており、前記カバーには、前
記クッション穴と同軸状の挿通穴が設けられており、前
記挿通穴には、前記挿通穴内をシールされた状態で摺動
可能に嵌合する操作部と前記操作部の内側の端部におい
て前記操作部よりも径大に形成されて前記挿通穴に対す
る抜け止めの作用をなすクッションボスとからなる操作
ピンが、前記カバーの内側から挿入されており、前記ク
ッションボスは、前記クッション穴との間に形成される
絞り流路によってクッション作用が生じるようなクリア
ランスを有して前記クッション穴に嵌入可能であり、前
記操作ピンは、前記操作部の外側の端部を押して摺動さ
せることによって前記クッションボスの内側の端面が前
記クッション穴の底部に押当して前記スプールを軸方向
に移動させるための手動操作用のピンを兼用する構成と
なっている。
【0010】
【作用】クッションボスがクッション穴に嵌入すると、
クッション穴内に流体の背圧が発生し、この背圧によっ
てクッション作用が行われる。クッションボスの外径又
は長さを種々適当なものとしておくことによって、クッ
ション作用の強弱及び位置が調整される。
【0011】操作部の外側の端部をドライバーの先端部
などで押し、操作ピンを摺動させると、クッションボス
の内側の端面がクッション穴の底部に押当してスプール
を軸方向に移動させることができる。これによって、ス
プールを手動操作によって切り換えることができる。
【0012】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照しつつ説
明する。
【0013】図1は本考案に係るスプール弁1のショッ
ク吸収装置5を中心とした要部を示す断面図、図2は本
考案に係るスプール弁1の全体を示す部分断面正面図で
ある。なお、図1においてはスプール14が左端位置に
ある状態を、図2においては中央位置にある状態を、そ
れぞれ示す。
【0014】スプール弁1は、バルブボディ11、バル
ブボディ11の両端部に図示しないボルトにより取り付
けられたカバー12,13、バルブボディ11内に設け
られた円柱状の弁穴31内を軸方向に摺動するスプール
14、スプール14が中立位置を保持するように付勢す
る圧縮バネ15、バネ受け具16、各カバー12,13
に摺動可能に設けられた操作ピン17,18、パイロッ
ト用の切換え弁19、ソレノイド20,21などから構
成されている。操作ピン17,18は、それぞれ、後述
の挿通穴43,43内をシールされた状態で摺動可能に
嵌合する操作部17b,18bと、操作部17b,18
bの内側の端部において操作部17b,18bよりも径
大に形成されて挿通穴43に対する抜け止めの作用をな
すクッションボス17a,18aとからなる。
【0015】バルブボディ11には、弁穴31に開口し
且つポート37,38などに連通する流路32〜36、
及び、切換え弁19の出力流路に接続されたパイロット
流路39,40が設けられている。
【0016】バルブボディ11と各カバー12,13と
の間には、上述のパイロット流路39,40にそれぞれ
連通するパイロット室41,42が形成されている。ま
た、カバー12,13には、上述の操作ピン17,18
の操作部17a,17bがそれぞれ摺動する挿通穴4
3,43が形成されている。
【0017】スプール14の両端面には、円柱状のクッ
ション穴44,45が設けられており、上述の操作ピン
17,18の内側の端部にそれぞれ形成されたクッショ
ンボス17a,18aがクリアランスを有して嵌入可能
となっている。クッション穴44,45と挿通穴43,
43とはそれぞれ同軸状となっている。
【0018】なお、切換え弁19は、ソレノイド20,
21によって作動する4ポート3位置の油圧用の公知の
ものである。51はパッキンである。
【0019】次に、上述のように構成されたスプール弁
1の動作について説明する。
【0020】ソレノイド20,21が励磁されていない
状態では、いずれのパイロット室41,42にも油圧が
発生していないので、スプール14は図2に示すように
中立位置にある。
【0021】ソレノイド21が励磁されると、パイロッ
ト流路40からパイロット室42に圧油が流入して油圧
が発生し、スプール14は図2の左方向に押されて移動
する。
【0022】スプール14の移動にともなって、スプー
ル14の左側のクッション穴44内の圧油がクッション
ボス17aとの間のクリアランスを通ってパイロット室
41に流入し、このときにクッション穴44内に背圧が
発生するため、この背圧によるクッション作用によって
スプール14の移動速度が制御される。
【0023】したがって、スプール14の移動による流
路32〜36の切り換えが滑らかに行われ、圧油の流量
の急激な変化によるショックが防止されるとともに、ス
プール14がストロークの左端において停止する際の過
大なショックの発生が防止される。
【0024】他方のソレノイド20が励磁された場合に
おいても、上述と同様に、クッション穴45内に発生す
る背圧によってクッション作用が行われる。
【0025】また、ソレノイド20,21を励磁するこ
となく、手動でスプール弁1を操作することも可能であ
る。
【0026】その場合には、操作ピン17又は操作ピン
18を外側からドライバーの先端部などで押して内方へ
移動させると、これによってクッションボス17a,1
8aの端面がスプール14のクッション穴44,45の
底面に当接し、スプール14を移動させることができ
る。
【0027】このように、操作ピン17,18は、手動
操作用のピンとショック吸収装置5のためのクッション
ボス17a,18aとを兼用している。操作ピン17,
18は容易に交換することが可能であり、その際にクッ
ションボス17a,18aの外径又は長さ(高さ)の異
なるものと交換することにより、クッション作用の強弱
及びクッション作用が行われるストローク位置などを容
易に調整することができる。
【0028】上述の実施例によると、ショック吸収装置
5のクッション作用の強弱及び位置などを容易に調整す
ることができるので、切り換え時の応答速度を高速に維
持しつつショックを吸収することが容易である。また、
ショック吸収装置5の機構は簡単であるため、また操作
ピン17,18が手動操作用のピンと兼用しているた
め、低コストである。
【0029】クッションボス17a,18aの形状とし
て、クッション作用を行わせる部分とクッション穴4
4,45の底面を押す部分とを2段の円柱状に形成して
もよい。また、クッション作用を行わせる部分の外周面
をテーパ状に形成し、又は外周面に溝を設けてもよい。
【0030】上述の実施例において、スプール弁1とし
て、パイロット室が1つのみのもの、切り換えられる流
路の個数が5つ以外のものでもよい。その他、スプール
弁1の各部の構成、構造、形状、寸法、個数、材質など
は、上述した以外に種々変更することができる。
【0031】
【考案の効果】本考案によると、切り換え時の応答速度
があまり低下することなく、コスト高となることなく、
スプールの移動にともなうショックを吸収することので
きるショック吸収装置を提供することができる。そし
て、操作ピンの操作部の外側の端部をドライバーの先端
部などで押すことによってスプールを軸方向に移動させ
ることができ、これによってスプールを手動操作で切り
換えることができる。操作ピンがクッション用と手動操
作用のピンとを兼用しているので、構成が極めて簡単と
なり低コストである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るスプール弁のショック吸収装置を
中心とした要部を示す断面図である。
【図2】本考案に係るスプール弁の全体を示す部分断面
正面図である。
【符号の説明】
1 スプール弁 5 ショック吸収装置 11 バルブボディ 12,13 カバー 14 スプール 17,18 操作ピン 17a,18a クッションボス 17b,18b 操作部 31 弁穴 32〜36 流路 43 挿通穴 44,45 クッション穴

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】バルブボディと、 前記バルブボディ内に設けられた円柱状の弁穴内を軸方
    向に摺動するスプールと、 前記バルブボディの端部に取り付けられて前記スプール
    の端部を覆うカバーとを有し、 パイロット圧によって前記スプールが移動して流路が切
    り換えられるように構成されてなるパイロット式のスプ
    ール弁において、 前記スプールには、その端面に円柱状のクッション穴が
    設けられており、 前記カバーには、前記クッション穴と同軸状の挿通穴が
    設けられており、 前記挿通穴には、前記挿通穴内をシールされた状態で摺
    動可能に嵌合する操作部と前記操作部の内側の端部にお
    いて前記操作よりも径大に形成されて前記挿通穴に対
    する抜け止めの作用をなすクッションボスとからなる操
    作ピンが、前記カバーの内側から挿入されており、 前記クッションボスは、前記クッション穴との間に形成
    される絞り流路によってクッション作用が生じるような
    クリアランスを有して前記クッション穴に嵌入可能であ
    り、 前記操作ピンは、前記操作部の外側の端部を押して摺動
    させることによって前記クッションボスの内側の端面が
    前記クッション穴の底部に押当して前記スプールを軸方
    向に移動させるための手動操作用のピンを兼用する構成
    となっている、 ことを特徴とするパイロット式スプール弁のショック吸
    収装置。
JP1990404338U 1990-12-21 1990-12-21 パイロット式スプール弁のショック吸収装置 Expired - Fee Related JP2532799Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990404338U JP2532799Y2 (ja) 1990-12-21 1990-12-21 パイロット式スプール弁のショック吸収装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990404338U JP2532799Y2 (ja) 1990-12-21 1990-12-21 パイロット式スプール弁のショック吸収装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0490774U JPH0490774U (ja) 1992-08-07
JP2532799Y2 true JP2532799Y2 (ja) 1997-04-16

Family

ID=31881984

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1990404338U Expired - Fee Related JP2532799Y2 (ja) 1990-12-21 1990-12-21 パイロット式スプール弁のショック吸収装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2532799Y2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4963337B2 (ja) * 2001-09-27 2012-06-27 ナブテスコ株式会社 建設機械の多連方向切換弁
JP2006300195A (ja) * 2005-04-20 2006-11-02 Yuken Kogyo Co Ltd パイロット操作形電磁切換弁
JP6167098B2 (ja) * 2014-12-02 2017-07-19 三菱重工業株式会社 スプール弁及び油圧機械、並びに風力発電装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51146728A (en) * 1975-06-10 1976-12-16 Naohiro Tamura Concrete form

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0490774U (ja) 1992-08-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
USRE41861E1 (en) Decoupled check-relief valve
EP1662171A2 (en) Damping valve and shock absorber using same
WO2019239521A1 (ja) 圧力緩衝装置
JPS594584B2 (ja) 電磁式に作動される方向制御弁
JP2532799Y2 (ja) パイロット式スプール弁のショック吸収装置
US4634096A (en) Electromagnetic solenoid device for oil pressure control
JPH07133837A (ja) 減衰力調整式ダンパ
JPH0247601B2 (ja)
JPH0735122Y2 (ja) ショックレスバルブ
JPH0235063Y2 (ja)
US6557823B2 (en) Electromagnetic valve
JP3758109B2 (ja) 減圧弁
JPH06341562A (ja) パイロットチェック弁
JP2892451B2 (ja) 電気―空気サーボアクチュエータ
JP2510475Y2 (ja) 電磁圧力制御弁
JP2019183979A (ja) 鉄道車両用ダンパ
JP2567218Y2 (ja) シリンダ装置
JPH0640964Y2 (ja) オペレートチェック装置
JP2746857B2 (ja) ショックレスバルブ
JP4102549B2 (ja) スプールバルブ構造
JP4610116B2 (ja) 弁装置
JP2002235788A (ja) 油圧緩衝器の減衰力調整機構
JPH0241363Y2 (ja)
JPH0526996B2 (ja)
KR100272300B1 (ko) 감쇠력 조정식 유압 완충기

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19961022

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees