JP6167098B2 - スプール弁及び油圧機械、並びに風力発電装置 - Google Patents

スプール弁及び油圧機械、並びに風力発電装置 Download PDF

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Description

本開示は、油圧機械に用いられるスプール弁及び油圧機械、並びに風力発電装置に関する。
油圧ポンプや油圧モータ等の油圧機械において、流路の開閉を目的として、スプール弁が用いられることがある。一般的に、スプール弁は、円筒形のスリーブ内に配置されたスプールが軸方向に移動することによって、スリーブに形成された流路ポートを開閉するように構成される。スプール弁は多ポート弁に適していることから複数の流路の切り替えに用いられたり、あるいは流路の開度調整に用いられることもある。
例えば、特許文献1には、スプールの一端側に、第1パイロット室内の作動油から第1パイロット圧を受ける第1受圧面が形成され、他端側に、第2パイロット室内の作動油から、第1パイロット圧とは異なる方向に付加される第2パイロット圧を受ける第2受圧面が形成されたスプール弁が記載されている。このスプール弁は、第1パイロット圧及び第2パイロット圧によりスプールを第1位置と第2位置とに移動して流路を切換えるようになっている。
特開2012‐107687号公報
上記したようなスプール弁においては、通常、流路切替時に第1受圧面及び第2受圧面が受ける力の差によって、スプールは速度を増して軸方向に移動し、ストロークエンドに設けられたケーシングに到達したらケーシングに衝突して停止する。
しかしながら、スプールが高速でケーシングに衝突すると、ケーシング部品やその周辺機器又はスプール自体を破損させる可能性がある。
この点、特許文献1には、スプール弁の流路切替時、スプールのケーシングへの衝突によるスプール弁又は周辺部品の不具合を防止するための構成は何ら開示されていない。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、流路切替時において、スプールのケーシングへの衝突に起因してスプール弁及びその周辺部品に不具合が発生することを回避し得るスプール弁及び油圧機械、並びに風力発電装置を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係るスプール弁は、
油圧室と、高圧油ラインと、低圧油ラインと、を備える油圧機械に用いられるスプール弁であって、
前記油圧室に連通する油圧室ポート、前記高圧油ラインに連通する高圧ポート、および、前記低圧油ラインに連通する低圧ポートを有するケーシングと、
前記ケーシング内をスプール軸方向に移動することで、前記前記油圧室と前記高圧油ラインとが連通する第1状態と、前記油圧室と前記低圧油ラインとが連通する第2状態と、の間で前記油圧機械の状態を切り替えるように構成されたスプールと、
前記スプールの各々の端面と、該端面に対向する前記ケーシングのサイドプレートとの間に位置し、且つ、前記スプールがストロークエンド直前に到達したときに前記スプールを減速するように構成された一対のダンパ室と、
を備えることを特徴とする。
上記(1)の構成によれば、第1状態と第2状態との切替時、スプールが軸方向に移動してストロークエンド直前に到達したときに、ダンパ室内に貯留された油(例えば作動油)によってスプールが減速する。そのため、スプールが高速でサイドプレートに衝突することを防止でき、ケーシング部品やその周辺部品又はスプール自体の破損等の不具合が発生することを回避できる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記一対のダンパ室による前記スプールの減速効果を変化可能に構成されたダンパ効果調節部をさらに備える。
例えば、ダンパ室内の油の種類やスプール弁の使用温度によって油の粘度が異なることがある。その場合、常に一定のダンパ効果を得ることは難しくなる。具体的には、油温が高くなり粘度が低下すると、ダンパの効果が小さくなってスプールが十分に減速されない可能性がある。
そこで、上記(2)の構成によれば、ダンパ効果調節部によって、ダンパの効果を調整可能としたので、スプール弁の使用圧力又はダンパ室内の油の種類やスプール弁の使用環境(例えば油温)等に応じて、スプールを適切に減速させることができる。
(3)一実施形態では、上記(2)の構成において、
前記ダンパ効果調節部は、前記一対のダンパ室に対応してそれぞれ設けられる一対のアキュムレータを含み、
前記アキュムレータの各々は、各ダンパ室に連通する油室と、変形可能なブラダを介して前記油室から隔てて設けられるガス室と、を有する
上記(3)の構成によれば、スプール弁の使用圧力又はダンパ室内の油の種類やスプール弁の使用環境(例えば油温)等に応じて、アキュムレータ内のガス容量を変更することで、ダンパ室内の油柱バネ強度を可変にできる。また、ダンパ効果調節部が、各ダンパ室に接続されたアキュムレータにより構成されるので、簡便な構成によってスプールの適切な減速が可能となる。
(4)他の実施形態では、上記(2)の構成において、
前記ダンパ効果調節部は、
前記一対のダンパ室に対応してそれぞれ設けられ、かつ、前記ダンパ室への油の流入を阻止するとともに前記ダンパ室内の圧力がクラッキング圧以上になったときに開いて前記ダンパ室からの油の流出を許容するようにそれぞれ構成された一対のチェック弁と、
前記高圧ラインから分岐して設けられ、前記一対のチェック弁の下流側に接続される高圧分岐ラインと、
前記高圧分岐ラインに設けられ、前記高圧分岐ラインにおける圧力を減圧して前記チェック弁のクラッキング圧を調節するように構成された可変型減圧弁と、
を含む。
上記(4)の構成によれば、可変型減圧弁によって、一対のチェック弁の下流側の圧力を変更することによって、スプール弁の使用圧力又は各ダンパ室内の油の種類やスプール弁の使用環境(例えば油温)等に応じて、各ダンパ室によるダンパの効果を調節することができる。
(5)一実施形態では、上記(4)の構成において、
前記可変型減圧弁は、前記油の温度又は前記高圧油ライン内の圧力の少なくとも一方の計測値に基づき、前記高圧分岐ラインにおける減圧量を調節するように構成される。
上記(5)の構成によれば、油の温度又は高圧油ライン内の圧力の少なくとも一方の計測値に基づき可変型減圧弁を制御し、高圧分岐ラインにおける減圧量を調節するようにしたので、可変型減圧弁の自動制御が可能となり、スプール弁の使用圧力又は各ダンパ室内の油の種類やスプール弁の使用環境(例えば油温)等が変化してもダンパの性能を任意に調整することができる。
(6)さらに他の実施形態では、上記(2)の構成において、
前記ダンパ効果調節部は、
前記一対のダンパ室に対応してそれぞれ設けられた一対のオリフィスと、
前記高圧油ラインに連通する供給ポート、前記低圧油ラインに連通するタンクポート、および、前記一対のオリフィスの下流側にそれぞれ連通する第1制御ポート及び第2ポートを有する切替え弁と、
を含み、
前記切替え弁は、前記第1制御ポートに前記供給ポートが連通して前記第2制御ポートに前記タンクポートが連通した状態と、前記第2制御ポートに前記供給ポートが連通して前記第1制御ポートに前記タンクポートが連通した状態との間でポート間連通状態を切り替え可能に構成される。
(7)一実施形態では、上記(6)の構成において、
前記ケーシング内における前記スプールの位置を検出するための位置センサをさらに備え、
前記ダンパ効果調節部の前記切替え弁は、前記位置センサの検出信号に基づいて、前記ポート間連通状態を切り替えるように構成される。
例えば、位置センサでは、スプールの変位を検出する。この場合、切替え弁は、スプールの変位、スプールの変位に基づく速度、又はスプールの変位に基づく加速度に基づいてポート間連通状態を切り替えるようにしてもよい。
上記(6)又は(7)の構成によれば、位置センサの検出信号に応じて各ダンパ室に高圧油が供給されるので、スプールを適切に減速させることができる。また、位置センサを用いるようにしたので、切替え弁の動作タイミングを任意に調整することも可能となる。
(8)本発明の少なくとも一実施形態に係る油圧機械は、
上記(1)乃至(7)の何れかに記載の1個以上のスプール弁と、
前記油圧室と、
前記高圧油ラインと、
前記低圧油ラインと、
を備えたことを特徴とする。
上記(8)の構成によれば、上述した理由によりスプール弁の不具合を回避できるので、信頼性の高い油圧機械を提供できる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(8)の構成において、
前記油圧機械は、前記油圧室、前記高圧油ライン及び前記低圧油ラインに対して並列に設けられた複数の前記スプール弁を備えている。
(10)一実施形態では、上記(9)の構成において、
前記複数のスプール弁のそれぞれに設けられ、前記ケーシング内における前記スプールの位置を検出するための複数の位置センサと、
前記位置センサによる検出信号に基づき、前記複数のスプール弁のうち少なくとも一つにおいて前記スプールの固着が生じたと判断されるとき、前記固着が生じていない他のスプール弁の状態を前記第2状態に制御するように構成されたコントローラと、
を備える。
上記(10)の構成によれば、スプール弁に固着が生じたと判断された場合、コントローラは、固着が生じていない他のスプール弁の状態を上記第2状態に制御する。これにより、スプール弁において、例えば高圧油ラインと油圧室とが連通した状態で固着が生じた場合であっても、固着が生じていない他のスプール弁において油圧室と低圧油ラインとが連通しているため、油圧室内が過剰に高圧になることを防げる。すなわち、スプール弁においてスプールの固着等の動作不良が発生した場合であっても、油圧室内の圧力を適正に保つことができるので、油圧機械での深刻な不具合の発生を防止することができる。
(11)幾つかの実施形態では、上記(8)乃至(10)の構成において、
前記油を貯留するための貯留タンクと、
前記貯留タンクの油を昇圧して前記低圧油ラインに供給するためのブーストポンプと、
前記スプール弁の前記油圧室ポートと前記油圧室とを接続する油圧室ラインと、
前記スプール弁をバイパスするように、前記低圧油ラインと前記油圧室ラインとを接続するスプールバイパスラインと、
前記スプールバイパスラインに設けられ、前記油圧室ラインから前記低圧油ラインに向かう油の流れを阻止するとともに前記油圧室ライン内の圧力がクラッキング圧以下になったときに開いて前記低圧油ラインから前記油圧室ラインに向かう油の流れを許容するように構成されたチェック弁と、
をさらに備える。
例えば、スプールが上記第1状態と上記第2状態との間の中立位置にて固着した場合、油圧室が負圧になる可能性がある。その場合、油圧機械における異常な振動発生等の不具合が発生するおそれがある。
そこで、上記(11)の構成によれば、油圧室ライン内の圧力がクラッキング圧以下になったときにチェック弁が開き、低圧油ラインから油圧室ラインを介して油圧室に低圧油が供給されるようになっている。これにより、油圧室の圧力が異常に下がることを防止し、油圧室内の圧力を適正に保つことができるので、油圧機械での深刻な不具合の発生を防止することができる。
(12)本発明の少なくとも一実施形態に係る風力発電装置は、
風車ロータと、
発電機と、
前記風車ロータによって駆動されて前記油を昇圧して、前記高圧油ラインに高圧油を吐出するように構成された油圧ポンプと、
前記油圧ポンプから前記高圧油ラインを介して受け取った前記高圧油によって駆動されて前記発電機に機械的エネルギーを入力するように構成され、且つ、前記油圧ポンプの吸込み側に吐出側が接続された油圧モータと、
を備え、
前記油圧ポンプ又は前記油圧モータの少なくとも一方が、上記(8)乃至(11)の何れか一項に記載の油圧機械によって構成されたことを特徴とする。
上記(12)の構成によれば、上述した理由によりスプール弁の不具合を回避できるので、信頼性の高い風力発電装置を提供できる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、ケーシングのサイドプレートに設けられたダンパ室によるダンパ効果によって、流路切替時に、スプールが高速でケーシングのサイドプレートに衝突することを防止できる。よって、ケーシング部品やその周辺部品又はスプール自体の破損等の不具合が発生することを回避できる。
幾つかの実施形態に係る風力発電装置の概略構成図である。 幾つかの実施形態に係るスプール弁を備える油圧モータを模式的に示す構成図である。 幾つかの実施形態に係るスプール弁の断面図である。 一実施形態に係るスプール弁の概略構成図である。 他の実施形態に係るスプール弁の概略構成図である。 さらに他の実施形態に係るスプール弁の概略構成図である。 一実施形態に係る油圧機械(油圧モータ)の概略構成図である。 他の実施形態に係る油圧機械(油圧モータ)の概略構成図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
最初に、図1を参照して、本実施形態に係る風力発電装置1について説明する。なお、図1は、幾つかの実施形態に係る風力発電装置1の概略構成図である。
同図にしめすように、幾つかの実施形態に係る風力発電装置1は、少なくとも一本のブレード2及びハブ4で構成される風車ロータ3を備える。風車ロータ3及び該風車ロータ3に連結された回転シャフト6(主軸)は、ブレード2で受けた風力エネルギーによって回転するよう構成される。
風力発電装置1の風車ロータ3には、回転シャフト6を介して油圧ポンプ8が連結される。油圧ポンプ8には、低圧油ライン14及び高圧油ライン12を介して油圧モータ10が接続される。具体的には、油圧ポンプ8の出口が高圧油ライン12を介して油圧モータ10の入口に接続され、油圧ポンプ8の入口が低圧油ライン14を介して油圧モータ10の出口に接続される。油圧ポンプ8は、回転シャフト6によって駆動されて作動油を昇圧し、高圧の作動油(高圧油)を生成する。油圧ポンプ8で生成された高圧油は高圧油ライン12を介して油圧モータ10に供給され、この高圧油によって油圧モータ10が駆動される。油圧モータ10で仕事をした後の低圧の作動油(低圧油)は、油圧モータ10の出口と油圧ポンプ8の入口との間に設けられた低圧油ライン14を経由して、油圧ポンプ8に再び戻される。
油圧モータ10には発電機16が連結される。一実施形態では、発電機16は、電力系統に連系されるとともに、油圧モータ10によって駆動される同期発電機である。
なお、回転シャフト6の少なくとも一部は、タワー19上に設置されたナセル18によって覆われている。一実施形態では、油圧ポンプ8、油圧モータ10及び発電機16は、ナセル18の内部に設置される。但し、油圧モータ10及び発電機16の少なくとも一方は、タワー19の内部等のナセル18の外部に設置されてもよい。
図1に示す風力発電装置1では、風車ロータ3の回転エネルギーは、油圧ポンプ8及び油圧モータ10を含む油圧機械としての油圧トランスミッション5を介して発電機16に入力され、発電機16において電力が生成されるようになっている。
図2は、油圧モータ10の構成を説明するための概略図である。
油圧モータ10は、図2に示すように、シリンダ20及びピストン22により形成される複数の油圧室24と、ピストン22に当接するカム曲面を有するカム26と、各油圧室24に対して設けられたスプール弁30と、高圧油ライン12と、低圧油ライン14と、を有している。
ピストン22は、ピストン22の上下動をカム26の回転運動にスムーズに変換する観点から、シリンダ20内を往復運動するピストン本体部22Aと、該ピストン本体部22Aに取り付けられ、カム26のカム曲面に当接するピストンローラー又はピストンシューとで構成することが好ましい。なお図2には、ピストン22がピストン本体部22Aとピストンローラー22Bとからなる例を示した。
カム26は、発電機16に接続される油圧モータ10の回転軸(クランクシャフト)29の軸中心Oから偏心して設けられた偏心カムである。ピストン22が上下動を一回行う間に、カム26及びカム26が取り付けられた回転軸29は一回転するようになっている。
他の実施形態では、カム26は、複数のローブ(凸部)を有する環状のマルチローブドカム(リングカム)であり、この場合には、カム26及びカム26が取り付けられた回転軸29は一回転する間に、ピストン22は上下動をローブの数だけ行うようになっている。
スプール弁30は、油圧室24と高圧油ライン12とが連通する第1状態と、油圧室24と低圧油ライン14とが連通する第2状態と、を切り替えることにより、油圧室24の圧力を高圧油ライン12の圧力と低圧油ライン14の圧力とに切り替えるよう構成されている。
次に、図3を参照して、幾つかの実施形態に係るスプール弁30の構成例について説明する。図3は、幾つかの実施形態に係るスプール弁の断面図である。なお、図3では、上記第1状態におけるスプール60の位置と、上記第2状態におけるスプールの位置との中位置にスプール60が存在する場合を例示している。
図3に示すように、幾つかの実施形態において、スプール弁30は、ケーシング31と、ケーシング31内に収容されたスプール60と、ケーシング31とスプール60の各々の端面との間に設けられた第1ダンパ室80及び第2ダンパ室82と、を備える。なお、第1ダンパ室80及び第2ダンパ室82の具体的な構成は後述する。
ケーシング31は、油圧室24に連通する油圧室ポート35と、高圧油ライン12に連通する高圧油ポート37と、低圧油ライン14に連通する低圧油ポート39と、を有する。例えば、ケーシング31は、円筒状に形成されたケーシング本体32と、スプール60の両端側に配置されたサイドプレート33a,33bと、スプール60の周囲を囲むようにケーシング本体32の内周側に設けられた円筒状のスリーブ34と、を含む。スリーブ34には、油圧室ポート35、高圧油ポート37及び低圧油ポート39が設けられている。ケーシング本体32には、油圧室24及び油圧室ポート35を連通する油圧室ライン36と、高圧油ライン12及び高圧油ポート37を連通する高圧油流路38と、低圧油ライン14及び低圧油ポート39を連通する低圧油流路40と、が設けられている。
スプール60は、ケーシング31内を軸方向に移動することで、油圧室24と高圧油ライン12とが連通する第1状態と、油圧室24と低圧油ライン14とが連通する第2状態と、の間で油圧モータ10の状態を切り替えるように構成される。なお、本明細書において、軸方向とは、スプール60の軸方向のことである。
具体的に、スプール60は、円筒状に形成され、軸方向の中央部に環状溝部61が形成されている。環状溝部61は、スプール60の周方向に形成された環状の溝により形成され、軸方向において両側の部位に比べて径が小さくなっている。環状溝部61の両側の周面62は一定の径を有しており、環状溝部61を除くスプール60の他の部位は柱状に形成される。スプール60の一方の端部には、第1端面63及び第1受圧面が形成されている。例えば、第1受圧面65は、第1端面63の中央に位置し、第1端面63よりも軸方向外側へ突出するように凸状に形成される。一方、スプール60の他方の端部には、第2端面66と、第1受圧面65よりも面積が小さい第2受圧面68とが形成されている。例えば、第2受圧面68は、第2端面66の中央に位置し、第2端面66よりも軸方向外側へ突出するように凸状に形成される。
幾つかの実施形態に係るスプール弁30は、基本的な構成としてさらに以下の構成を備えている。
第1受圧面65とケーシング31のサイドプレート33aとの間には第1チャンバー43が設けられており、圧力Pの油が流入するようになっている。そして、第1受圧面65は、第1チャンバー43の圧力Pを受けるように形成されている。
第2受圧面68とケーシング31のサイドプレート33bとの間には第2チャンバー46が設けられており、圧力P又は圧力Pの油が流入するようになっている。そして、第2受圧面68は、第2チャンバー46の圧力P又は圧力Pを受けるように形成されている。ここで、圧力Pは、圧力Pよりも小さい。例えば、高圧油ライン12の圧力を上記圧力Pとして利用し、油圧室24の圧力を上記圧力Pとして利用してもよい。あるいは、高圧油ライン12の圧力を上記圧力Pとして利用し、低圧油ライン14の圧力を上記圧力Pとして利用してもよい。あるいは、高圧油ライン12の圧力を上記圧力Pとして利用し、スプール60の周囲に略大気圧のドレインが満たされる場合、ドレインタンクの圧力を上記圧力Pとして利用してもよい。
スプール弁30は、第2チャンバー46に流入する油を、圧力Pの油と圧力Pの油との間で切り替えるための切替バルブ70をさらに備えている。
この構成により、スプール弁30は、第1チャンバー43の油圧を圧力Pに維持しながら、第2チャンバー46の油圧を圧力Pと該圧力Pよりも小さい圧力Pとで切り替えることにより、スプール60を軸方向に移動させて、上記第1状態と上記第2状態とが切り替えられる。
すなわち、第1チャンバー43の油圧が圧力Pであり、第2チャンバー46の油圧も圧力Pである場合、第1受圧面65及び第2受圧面68には共通の圧力Pが作用するが、第1受圧面65の面積は第2受圧面68の面積よりも小さいので、第1受圧面65が受ける力は第2受圧面68が受ける力よりも小さくなる。そのため、第1受圧面65と第2受圧面68との圧力差によって、スプール60は、軸方向において第2受圧面68から第1受圧面65へ向けて移動し、第1状態となる。第1状態では、環状溝部61を介して油圧室ポート35と高圧油ポート37とが連通し、油圧室ポート35と低圧油ポート39とはスプール60の周面62によって遮断される。よって、第1状態において油圧室24と高圧油ライン12とが連通する。
一方、第1チャンバー43の油圧が圧力Pであり、第2チャンバー46の油圧が圧力Pである場合、第1受圧面65には圧力Pが作用し、第2受圧面68には圧力Pよりも小さい圧力Pが作用する。この際、第2圧力Pが十分に小さければ、第1受圧面65の面積と第2受圧面68の面積の差に関わらず、第1受圧面65が受ける力は第2受圧面68が受ける力よりも大きくなる。そのため、第1受圧面65と第2受圧面68との圧力差によって、スプール60は、軸方向において第1受圧面65から第2受圧面68へ向けて移動し、第2状態となる。第2状態では、環状溝部61を介して油圧室ポート35と低圧油ポート39とが連通し、油圧室ポート35と高圧油ポート37とはスプール60の周面62によって遮断される。よって、第2状態において油圧室24と低圧油ライン14とが連通する。
次いで、スプール弁30のより具体的な構成例について説明する。但し、以下に示すスプール弁30は一構成例であって、この構成に限定されるものではない。
図3に示す例では、高圧油ライン12の圧力を上記圧力Pとして利用し、油圧室24の圧力を上記圧力Pとして利用した場合を示している。
ケーシング31には、高圧油流路38から分岐された第1油供給路44が設けられており、該第1油供給路44は、第1チャンバー43に連通している。このため、高圧油ライン12の高圧油の一部は、高圧油流路38及び第1油供給路44を介して第1チャンバー43に流入するようになっている。
ケーシング31には、高圧油流路38から分岐された高圧分岐流路47が設けられおり、該高圧分岐流路47は、切替バルブ70の入力端に接続されている。また、ケーシング31には、油圧室ライン36から分岐された油圧室分岐流路48が設けられており、該油圧室分岐流路48も、切替バルブ70の入力端に接続されている。さらに、ケーシング31には、一端が切替バルブ70の出力端に接続され、他端が第2チャンバー46に接続された第2チャンバー流路49が設けられている。第2チャンバー流路49は、切替バルブ70を介して、高圧分岐流路47又は油圧室分岐流路48に選択的に連通するようになっている。
スプール弁30は、リリーフバルブ72を備えていてもよい。
一構成例において、リリーフバルブ72は、スプリング73及びポペットバルブ74を有する。ポペットバルブ74は、スプリング73によって付勢されるように構成される。そして、油圧室24の圧力が高圧油ライン12の圧力以上の設定圧を超えたときにポペットバルブ74が開いて油圧室24と高圧油ライン12とが連通するようになっている。例えば、油に含まれる金属粉等の粉体がスプール弁30内で詰まってスプール60が作動しなくなった場合に、油圧室24が高圧油ライン12とも低圧油ライン14とも連通していない位置にスプール60が存在すると、油圧室24の圧力が過剰に高くなってしまうおそれがある。そこで、リリーフバルブ72を設けることによって、スプール60が作動しない場合であっても、油圧室24の圧力を設定圧以内に維持することができる。
ケーシング31とスプール弁30との間には、第1ドレイン室51と第2ドレイン室53とが形成されてもよい。
一構成例において、第1ドレイン室51は、スプール60の第1端面63とケーシング31との間に形成され、低圧のドレイン油が充填されている。第2ドレイン室53は、スプール60の第2端面66とケーシング31との間に形成され、低圧のドレイン油が充填されている。図3に示す例では、ドレイン油として低圧油が用いられている。この場合、第1ドレイン室51と低圧油ライン14とが第1ドレイン流路52によって連通しており、第2ドレイン室53と低圧油ライン14とが第2ドレイン流路54によって連通している。
スプール弁30は、位置センサ135を有していてもよい。
一構成例において、位置センサ135は、軸方向におけるスプール60の位置を検出するように構成される。例えば、位置センサ135は、第2チャンバー46に設けられている。位置センサ135としては、例えば渦電流式の変位センサを用いることができる。この場合、位置センサ135はコイルセンサであり、位置センサ135には数MHz程度の高周波信号が不図示の発振回路から供給される。位置センサ135に高周波信号が供給されている間に、スプール60に取り付けられたターゲット金属としての銅製チューブと位置センサ135との距離が変化すると、その距離の変化に応じて銅製チューブの表面の渦電流が変化するため、この渦電流の変化に起因する位置センサ135のインピーダンス変化からスプール60の変位を検出することができる。
上記した構成を有するスプール弁30においては、第1状態と第2状態とを切り替える時、すなわちスプール60が移動する時に、スプール60がケーシング31に高速で衝突して、ケーシング部品やその周辺部品又はスプール自体の破損等の不具合が発生する可能性がある。そのため、本実施形態に係るスプール弁30は、スプール60の円滑な移動を目的として、さらに以下の構成を備えている。
図4は、一実施形態に係るスプール弁の概略構成図である。図5は、他の実施形態に係るスプール弁の概略構成図である。図6は、さらに他の実施形態に係るスプール弁の概略構成図である。
幾つかの実施形態において、図3乃至図6に示すように、スプール弁30は、スプール60がストロークエンド直前に到達したときにスプール60を減速するように構成された一対の第1ダンパ室80及び第2ダンパ室82を備える。第1ダンパ室80は、スプール60の第1端面63と、該第1端面63に対向するサイドプレート33aとの間に形成される。例えば、第1端面63は、中央部が軸方向外側に突出するように形成された第1突出部64を有しており、第1ダンパ室80は、第1突出部64に対応した形状に構成される。同様に、第2ダンパ室82は、スプール60の第2端面66と、該第2端面66に対向するサイドプレート33bとの間に形成される。例えば、第2端面66は、中央部が軸方向外側に突出するように形成された第2突出部67を有しており、第2ダンパ室82は、第2突出部67に対応した形状に構成される。
上記構成によれば、スプール弁30における第1状態と第2状態との切替時、スプール60が軸方向に移動してストロークエンド直前に到達したときに、第1ダンパ室80及び第2ダンパ室82内に貯留された油(例えば作動油)によってスプール60が減速する。そのため、スプール60が高速でサイドプレート33a,33bに衝突することを防止でき、ケーシング部品やその周辺部品又はスプール自体の破損等の不具合が発生することを回避できる。
スプール弁30は、第1ダンパ室80及び第2ダンパ室82によるスプール60の減速効果を変化可能に構成されたダンパ効果調節部85(図3参照)をさらに備える。
例えば、第1ダンパ室80及び第2ダンパ室82の油の種類やスプール弁30の使用温度によって油の粘度が異なることがある。その場合、常に一定のダンパ効果を得ることは難しくなる。具体的には、油温が高くなり粘度が低下すると、ダンパの効果が小さくなってスプール60が十分に減速されない可能性がある。
そこで、上記構成によれば、ダンパ効果調節部85によって、ダンパの効果を調整可能としたので、第1ダンパ室80及び第2ダンパ室82内の油の種類やスプール弁30の使用環境(例えば油温)等に応じて、スプール60を適切に減速させることができる。
図4に示すように、一実施形態に係るスプール弁30において、上記ダンパ効果調節部85(図3参照)は、第1ダンパ室80及び第2ダンパ室82に対応してそれぞれ設けられる一対の第1アキュムレータ90及び第2アキュムレータ95を含む。
第1アキュムレータ90は、第1ダンパ室80に連通する油室91と、変形可能なブラダ93を介して油室91から隔てて設けられるガス室92と、を有する。油室91と第1ダンパ室80とは、第1流路81を介して接続される。
第2アキュムレータ95は、第2ダンパ室82に連通する油室96と、変形可能なブラダ98を介して油室96から隔てて設けられるガス室97と、を有する。油室96と第2ダンパ室82とは、第2流路83を介して接続される。
上記構成によれば、スプール弁30の使用圧力又は第1ダンパ室80及び第2ダンパ室82内の油の種類やスプール弁30の使用環境(例えば油温)等に応じて、第1アキュムレータ90及び第2アキュムレータ95内のガス容量を変更することで、第1ダンパ室80及び第2ダンパ室82内の油柱バネ強度を可変にできる。また、ダンパ効果調節部が、第1ダンパ室80及び第2ダンパ室82にそれぞれ接続された第1アキュムレータ90及び第2アキュムレータ95により構成されるので、簡便な構成によってスプール60の適切な減速が可能となる。
図5に示すように、他の実施形態に係るスプール弁30において、上記ダンパ効果調節部85(図3参照)は、第1ダンパ室80及び第2ダンパ室82に対応してそれぞれ設けられた第1チェック弁100及び第2チェック弁102と、高圧油ライン12から分岐して設けられた高圧分岐ライン105,105a及び105bと、高圧分岐ライン105に設けられた可変型減圧弁110と、を含む。
高圧分岐ライン105は一端が高圧油ライン12に接続され、他端が高圧分岐ライン105a及び高圧分岐ライン105bに分岐している。
第1チェック弁100は、上流側に、第1ダンパ室80に接続された第1流路101が設けられ、下流側に、高圧油ライン12から分岐した高圧分岐ライン105aが設けられている。そして、第1チェック弁100は、第1ダンパ室80への油の流入を阻止するとともに第1ダンパ室80内の圧力がクラッキング圧以上になったときに開いて第1ダンパ室80からの油の流出を許容するように構成される。
第2チェック弁102は、上流側に、第2ダンパ室82に接続された第2流路103が設けられ、下流側に、高圧油ライン12から分岐した高圧分岐ライン105bが設けられている。そして、第2チェック弁102は、第2ダンパ室82への油の流入を阻止するとともに第2ダンパ室82内の圧力がクラッキング圧以上になったときに開いて第2ダンパ室82からの油の流出を許容するように構成される。
なお、第1チェック弁100及び第2チェック弁102の上流側とは、第1ダンパ室80及び第2ダンパ室82に近い側であり、下流側とは、第1ダンパ室80及び第2ダンパ室82から遠い側である。
可変型減圧弁110は、高圧分岐ライン105に設けられ、高圧分岐ライン105における圧力を減圧して第1チェック弁100及び第2チェック弁102のクラッキング圧を調節するように構成される。この可変型減圧弁110は、油の温度又は高圧油ライン12内の圧力の少なくとも一方の計測値に基づき、高圧分岐ライン105における減圧量を調節するように構成されてもよい。
具体的には、可変型減圧弁110は、コントローラ112の指令に基づいて、ソレノイドバルブ111によって設定圧が制御されるように構成される。圧力計113で計測された高圧油ライン12の高圧油の圧力、及び、温度計114で計測された低圧油ライン14の低圧油の温度の少なくとも一方がコントローラ112に入力される。なお、温度計114は低圧油ライン14に設けられる構成に限定されるものではなく、例えば温度計が高圧油ライン12に設けられた構成であってもよい。あるいは、油を貯留する貯留タンクが低圧油ライン14に接続されている場合、貯留タンク内の油温を計測する構成であってもよい。
コントローラ112では、入力信号に基づいて可変型減圧弁110の設定圧を演算して、設定圧信号をソレノイドバルブ111に送信する。ソレノイドバルブ111は、設定圧信号に基づいて可変型減圧弁110の設定圧を制御する。これにより、第1ダンパ室80及び第2ダンパ室82の下流側に設けられた高圧分岐ライン105a及び高圧分岐ライン105b内の圧力が変更される。したがって、第1チェック弁100及び第2チェック弁102のクラッキング圧も変更される。
上記構成によれば、可変型減圧弁110によって、第1チェック弁100及び第2チェック弁102の下流側の圧力を変更することによって、スプール弁30の使用圧力又は第1ダンパ室80及び第2ダンパ室82内の油の種類やスプール弁30の使用環境(例えば油温)等に応じて、第1ダンパ室80及び第2ダンパ室82によるダンパの効果を調節することができる。また、油の温度又は高圧油ライン12内の圧力の少なくとも一方の計測値に基づき可変型減圧弁110を制御するようにすれば、可変型減圧弁110の自動制御が可能となり、ケーシング31の環境が変化してもダンパの性能を任意に調整することができる。
図6に示すように、さらに他の実施形態に係るスプール弁30において、上記ダンパ効果調節部85(図3参照)は、第1ダンパ室80及び第2ダンパ室82に対応してそれぞれ設けられた一対の第1オリフィス120及び第2オリフィス122と、第1オリフィス120及び第2オリフィス122の下流側の圧力を切り替えるための切替え弁130と、スプール60の位置を検出する位置センサ135と、を含む。
なお、第1チェック弁100及び第2チェック弁102の上流側とは、第1ダンパ室80及び第2ダンパ室82に近い側であり、下流側とは、第1ダンパ室80及び第2ダンパ室82から遠い側である。
第1オリフィス120は、第1ダンパ室80に連通する第1流路121に設けられている。第2オリフィス122は、第2ダンパ室82に連通する第2流路123に設けられている。
切替え弁130は、供給ポート131と、タンクポート132と、第1制御ポート133と、第2制御ポート134と、を有する。供給ポート131は、高圧分岐ライン125を介して高圧油ライン12に連通している。タンクポート132は、低圧分岐ライン126を介して低圧油ライン14に連通している。第1制御ポート133は、第1オリフィス120を介して第1流路121に連通している。第2制御ポート134は、第2オリフィス122を介して第2流路123に連通している。
位置センサ135は、スプール60の軸方向における位置を検出し、検出された検出信号をコントローラ136に送信する。
コントローラ136は、検出信号に基づいて、第1制御ポート133に供給ポート131が連通して第2制御ポート134にタンクポート132が連通した状態と、第2制御ポート134に供給ポート131が連通して第1制御ポート133にタンクポート132が連通した状態との間で、切替え弁130のポート間連通状態を切り替えるように構成される。
例えば、位置センサ135によって、スプール60が第1ダンパ室80側に変位していることを検出した場合、コントローラ136によって、第1制御ポート133に供給ポート131が連通して第2制御ポート134にタンクポート132が連通した状態となるように切替え弁130を制御する。これにより、第1オリフィス120の下流側における圧力が高くなり、この高圧油が第1オリフィス120を介して第1ダンパ室80に供給されるので、第1ダンパ室80側へ向かうスプール60を減速させることができる。一方、位置センサ135によって、スプール60が第2ダンパ室82側に変位していることを検出した場合、コントローラ136によって、第2制御ポート134に供給ポート131が連通して第1制御ポート133にタンクポート132が連通した状態となるように切替え弁130を制御する。これにより、第2オリフィス122の下流側における圧力が高くなり、この高圧油が第2オリフィス122を介して第2ダンパ室82に供給されるので、第2ダンパ室82側へ向かうスプール60を減速させることができる。なお、位置センサ135で検出されるスプール60の位置が規定の位置に到達したら、切替え弁130は上記第1状態と上記第2状態の中立の位置に戻るようになっている。なお、切替え弁130は、スプール60の変位、スプール60の変位に基づく速度、又はスプール60の変位に基づく加速度に基づいてポート間連通状態を切り替えるようにしてもよい。
上記構成によれば、位置センサ135の検出信号に応じて第1ダンパ室80及び第2ダンパ室82に高圧油が供給されるので、スプール60を適切に減速させることができる。また、位置センサ135を用いるようにしたので、切替え弁130の動作タイミングを任意に調整することも可能となる。
上述した実施形態において、スプール弁30の動作中にスプール60が中立位置で固着した場合、油圧室24内の圧力がピストン上昇時では高圧、ピストン下降時では負圧となり、例えば油圧モータ10に異常な振動が発生し、油圧モータ10を損傷させる可能性がある。
そこで、スプール60の固着に起因した油圧モータ10での深刻な不具合の発生を防止することを目的として、本実施形態に係る油圧モータ10(図2及び図3では油圧モータ10を例示している)は、以下の構成を備えていてもよい。なお、図7は、図8は、幾つかの実施形態に係る油圧モータ10の概略構成図である。
図7は、一実施形態に係る油圧モータ10の概略構成図である。
同図に示すように、一実施形態に係る油圧モータ10は、油圧室24と、高圧油ライン12と、低圧油ライン14と、油圧室24、高圧油ライン12及び低圧油ライン14に対して並列に設けられた複数のスプール弁30a,30bと、を備える。この場合、油圧モータ10が、後述する図8に示すように1つのスプール弁30のみ備える場合に比べて、各スプール弁30a,30bの容量は小さくてもよい。なお、図示される例では、2つのスプール弁30a,30bを示しているが、スプール弁は2つ以上設けられていてもよい。
スプール弁30a,30bは、それぞれ、油圧室ポート35a,35bと、高圧油ポート37a,37bと、低圧油ポート39a,39bと、を備えている。油圧室ポート35a,35bは、それぞれ、油圧室ライン36から分岐した油圧室分岐ライン36a,36bを介して油圧室24に接続されている。高圧油ポート37a,37bは、それぞれ、高圧油ライン12から分岐した高圧分岐ライン12a,12bを介して高圧油ライン12に接続されている。低圧油ポート39a,39bは、それぞれ、低圧油ライン14から分岐した低圧分岐ライン14a,14bを介して低圧油ライン14に接続されている。
高圧油ライン12には、高圧油ライン12内の高圧油が設定圧以上となった場合にリリーフバルブ145を介して高圧油を排出するためのリリーフライン141が接続されている。また、油圧室ライン36には、油圧室24又は油圧室ライン36内の作動油が設定圧以上となった場合にリリーフバルブ147を介して油圧室24内の作動油を排出するためのリリーフライン146が接続されている。リリーフライン141又はリリーフライン146は、他端側が低圧油ライン14に接続されていてもよいし、後述する貯留タンク150に接続されていてもよい。
また、油圧モータ10は、スプール弁30a,30bのそれぞれに設けられ、ケーシング31内におけるスプール60(図3参照)の軸方向における位置を検出するための複数の位置センサ135a,135bと、位置センサ135a,135bで検出された検出信号に基づき、スプール弁30a,30bを制御するためのコントローラ149と、をさらに備える。
コントローラ149は、位置センサ135a,135bで検出された検出信号に基づき、スプール弁30a,30bのうち少なくとも一つにおいてスプール60の固着が生じたと判断されるとき、固着が生じていない他のスプール弁30a,30bの状態を上記第2状態に制御するように構成される。ここで、第2状態とは、油圧室24と低圧油ライン14とが連通した状態である。
例えば、コントローラ149では、各スプール弁30a,30bの開閉指令と、位置センサ135a,135bで検出された検出信号とをモニタリングする。なお、位置センサ135a,135bで検出される検出信号は、上述したように、スプール60の変位(位置)であってもよいし、スプール60の変位に基づく速度であってもよいし、スプール60の変位に基づく加速度であってもよい。そして、各スプール弁30a,30bの開閉指令と、スプール60の検出信号との偏差を算出し、この偏差が閾値を超えた場合、該当するスプール弁30a,30bに固着が生じたと判断する。スプール弁30aに固着が生じたと判断された場合、コントローラ149は、固着が生じていない他のスプール弁30bの状態を上記第2状態に制御する。これにより、スプール弁30aにおいて、高圧油ライン12と油圧室24とが連通した状態で固着が生じた場合であっても、固着が生じていない他のスプール弁30bにおいて油圧室24と低圧油ライン14とが連通されているため、油圧室24内が過剰に高圧になることを防げる。すなわち、スプール弁30a,30bにおいてスプール60の固着等の動作不良が発生した場合であっても、油圧室24内の圧力を適正に保つことができるので、油圧モータ10での深刻な不具合の発生を防止することができる。
図8は、他の実施形態に係る油圧モータ10の概略構成図である。
同図に示すように、他の実施形態に係る油圧モータ10は、油圧室24と、高圧油ライン12と、低圧油ライン14と、スプール弁30と、を備える。
スプール弁30は、油圧室ライン36を介して油圧室24に接続された油圧室ポート35と、高圧油ライン12に接続された高圧油ポート37と、低圧油ライン14に接続された低圧油ポート39と、を含む。高圧油ライン12には、高圧油ライン12内の高圧油が設定圧以上となった場合にリリーフバルブ145を介して高圧油を排出するためのリリーフライン141が接続されている。また、油圧室ライン36には、油圧室24又は油圧室ライン36内の作動油が設定圧以上となった場合にリリーフバルブ147を介して油圧室24内の作動油を排出するためのリリーフライン146が接続されている。リリーフライン141又はリリーフライン146は、他端側が低圧油ライン14に接続されていてもよいし、後述する貯留タンク150に接続されていてもよい。
また、油圧モータ10は、油を貯留するための貯留タンク150と、貯留タンク150と低圧油ライン14とを接続する低圧油供給ライン151と、低圧油供給ライン151に設けられたブーストポンプ152及びチェック弁153と、スプール弁30をバイパスするように、低圧油ライン14と油圧室ライン36とを接続するスプールバイパスライン155と、スプールバイパスライン155に設けられたチェック弁156と、をさらに備える。
ブーストポンプ152は、貯留タンク150の油を昇圧して低圧油ライン14に供給するように構成される。チェック弁153はブーストポンプ152の下流側に設けられて、低圧油ライン14から貯留タンク150へ低圧油供給ライン151を通って低圧油が逆流することを阻止するようになっている。
スプールバイパスライン155に設けられたチェック弁156は、油圧室ライン36から低圧油ライン14に向かう油の流れを阻止するとともに、油圧室ライン36内の圧力がクラッキング圧以下になったときに開いて低圧油ライン14から油圧室ライン36に向かう油の流れを許容するように構成される。
例えば、スプール60が上記第1状態と上記第2状態との間の中立位置にて固着した場合、油圧室24が負圧になる可能性がある。その場合、油圧モータ10における異常な振動発生等の不具合が発生するおそれがある。
そこで、上記構成によれば、油圧室ライン36内の圧力がクラッキング圧以下になったときにチェック弁156が開き、低圧油ライン14から油圧室ライン36を介して油圧室24に低圧油が供給されるようになっている。これにより、油圧室24の圧力が異常に下がることを防止し、油圧室24内の圧力を適正に保つことができるので、油圧モータ10での深刻な不具合の発生を防止することができる。
なお、図8に示した構成を、図7に示した構成に適用することもできる。
すなわち、図7に示す油圧モータ10は、図8において説明したように油を貯留するための貯留タンク150と、貯留タンク150と低圧油ライン14とを接続する低圧油供給ライン151と、低圧油供給ライン151に設けられたブーストポンプ152及びチェック弁153と、スプール弁30a,30bをバイパスするように、低圧油ライン14と油圧室ライン36とを接続するスプールバイパスライン155と、スプールバイパスライン155に設けられたチェック弁156と、をさらに備えていてもよい。
上述した少なくとも一の実施形態によれば、ケーシング31のサイドプレート33a,33bに設けられた第1ダンパ室80及び第2ダンパ室82によるダンパ効果によって、流路切替時に、スプール60が高速でサイドプレート33a,33bに衝突することを防止できる。よって、ケーシング部品やその周辺部品又はスプール自体の破損等の不具合が発生することを回避できる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
例えば、上記実施形態では、油圧機械として風力発電装置1の油圧モータ10について説明したが、本実施形態の油圧機械は、風力発電装置1以外の他の油圧機械利用装置にも適用できる。また、本実施形態のスプール弁30,30a,30bが適用される油圧機械は、例えば油圧ポンプ8等の他の油圧機械にも適用できる。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
1 風力発電装置
3 風車ロータ
5 油圧トランスミッション
8 油圧ポンプ
10 油圧モータ
12 高圧油ライン
12a,12b 高圧分岐ライン
14 低圧油ライン
14a,14b 低圧分岐ライン
16 発電機
20 シリンダ
22 ピストン
24 油圧室
30,30a,30b スプール弁
31 ケーシング
33a,33b サイドプレート
33b サイドプレート
35,35a,35b 油圧室ポート
36 油圧室ライン
36a,36b 油圧室分岐ライン
37,37a,37b 高圧油ポート
38 高圧油流路
39,39a,39b 低圧油ポート
40 低圧油流路
43 第1チャンバー
46 第2チャンバー
60 スプール
61 環状溝部
65 第1受圧面
68 第2受圧面
70 切替バルブ
80 第1ダンパ室
82 第2ダンパ室
85 ダンパ効果調節部
90 第1アキュムレータ
95 第2アキュムレータ
100 第1チェック弁
102 第2チェック弁
105,105a,105b 高圧分岐ライン
110 可変型減圧弁
112,136,149 コントローラ
113 圧力計
114 温度計
120 第1オリフィス
122 第2オリフィス
125 高圧分岐ライン
126 低圧分岐ライン
130 切替え弁
131 供給ポート
132 タンクポート
133 第1制御ポート
134 第2制御ポート
135,135a,135b 位置センサ
150 貯留タンク
151 低圧油供給ライン
152 ブーストポンプ
153,156 チェック弁
155 スプールバイパスライン

Claims (12)

  1. 油圧室と、高圧油ラインと、低圧油ラインと、を備える油圧機械に用いられるスプール弁であって、
    前記油圧室に連通する油圧室ポート、前記高圧油ラインに連通する高圧ポート、および、前記低圧油ラインに連通する低圧ポートと、スプール軸方向における両側に位置する一対のサイドプレートと、を有するケーシングと、
    前記ケーシング内をスプール軸方向に移動することで、前記油圧室と前記高圧油ラインとが連通する第1状態と、前記油圧室と前記低圧油ラインとが連通する第2状態と、の間で前記油圧機械の状態を切り替えるように構成されたスプールと、
    前記スプール軸方向における前記スプールの両端面と、該両端面それぞれ対向する前記ケーシングの一対のサイドプレートとの間にそれぞれ位置する一対のダンパ室と、
    を備え、
    前記スプールは、
    前記スプール軸方向に突出するように前記スプールの第1端面に設けられ、前記一対のサイドプレートのうち第1サイドプレートに設けられた第1凹部に嵌合可能に構成された第1突出部と、
    前記スプール軸方向に突出するように前記スプールの第2端面に設けられ、前記一対のサイドプレートのうち第2サイドプレートに設けられた第2凹部に嵌合可能に構成された第2突出部と、
    を含み、
    前記第1突出部は、前記スプールが前記第2サイドプレート側に位置するときに前記第1凹部と非嵌合状態にあり、前記スプールが前記第1サイドプレート側に位置するときに前記第1凹部と嵌合して前記一対のダンパ室のうち第1ダンパ室を形成し、
    前記第2突出部は、前記スプールが前記第1サイドプレート側に位置するときに前記第2凹部と非嵌合状態にあり、前記スプールが前記第2サイドプレート側に位置するときに前記第2凹部と嵌合して前記一対のダンパ室のうち第2ダンパ室を形成し、
    前記スプールがストロークエンド直前に到達したときに、前記第1ダンパ室又は前記第2ダンパ室のうち何れか一方の前記ダンパ室に貯留された油によって減速されるように構成された
    ことを特徴とするスプール弁。
  2. 前記一対のダンパ室による前記スプールの減速効果を変化可能に構成されたダンパ効果調節部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のスプール弁。
  3. 前記ダンパ効果調節部は、前記一対のダンパ室に対応してそれぞれ設けられる一対のアキュムレータを含み、
    前記アキュムレータの各々は、各ダンパ室に連通する油室と、変形可能なブラダを介して前記油室から隔てて設けられるガス室と、を有することを特徴とする請求項2に記載のスプール弁。
  4. 前記ダンパ効果調節部は、
    前記一対のダンパ室に対応してそれぞれ設けられ、かつ、前記ダンパ室への油の流入を阻止するとともに前記ダンパ室内の圧力がクラッキング圧以上になったときに開いて前記ダンパ室からの油の流出を許容するようにそれぞれ構成された一対のチェック弁と、
    前記高圧油ラインから分岐して設けられ、前記一対のチェック弁の下流側に接続される高圧分岐ラインと、
    前記高圧分岐ラインに設けられ、前記高圧分岐ラインにおける圧力を減圧して前記チェック弁のクラッキング圧を調節するように構成された可変型減圧弁と、
    を含むことを特徴とする請求項2に記載のスプール弁。
  5. 前記可変型減圧弁は、前記油の温度又は前記高圧油ライン内の圧力の少なくとも一方の計測値に基づき、前記高圧分岐ラインにおける減圧量を調節するように構成されたことを特徴とする請求項4に記載のスプール弁。
  6. 前記ダンパ効果調節部は、
    前記一対のダンパ室に対応してそれぞれ設けられた一対のオリフィスと、
    前記高圧油ラインに連通する供給ポート、前記低圧油ラインに連通するタンクポート、および、前記一対のオリフィスの下流側にそれぞれ連通する第1制御ポート及び第2制御ポートを有する切替え弁と、
    を含み、
    前記切替え弁は、前記第1制御ポートに前記供給ポートが連通して前記第2制御ポートに前記タンクポートが連通した状態と、前記第2制御ポートに前記供給ポートが連通して前記第1制御ポートに前記タンクポートが連通した状態との間でポート間連通状態を切り替え可能に構成されたことを特徴とする請求項2に記載のスプール弁。
  7. 前記ケーシング内における前記スプールの位置を検出するための位置センサをさらに備え、
    前記ダンパ効果調節部の前記切替え弁は、前記位置センサの検出信号に基づいて、前記ポート間連通状態を切り替えるように構成されたことを特徴とする請求項6に記載のスプール弁。
  8. 請求項1乃至7の何れか一項に記載の1個以上のスプール弁と、
    前記油圧室と、
    前記高圧油ラインと、
    前記低圧油ラインと、
    を備えたことを特徴とする油圧機械。
  9. 前記油圧機械は、前記油圧室、前記高圧油ライン及び前記低圧油ラインに対して並列に設けられた複数の前記スプール弁を備えていることを特徴とする請求項8に記載の油圧機械。
  10. 前記複数のスプール弁のそれぞれに設けられ、前記ケーシング内における前記スプールの位置を検出するための複数の位置センサと、
    前記位置センサによる検出信号に基づき、前記複数のスプール弁のうち少なくとも一つにおいて前記スプールの固着が生じたと判断されるとき、前記固着が生じていない他のスプール弁の状態を前記第2状態に制御するように構成されたコントローラと、
    を備えることを特徴とする請求項9に記載の油圧機械。
  11. 前記油を貯留するための貯留タンクと、
    前記貯留タンクの油を昇圧して前記低圧油ラインに供給するためのブーストポンプと、
    前記スプール弁の前記油圧室ポートと前記油圧室とを接続する油圧室ラインと、
    前記スプール弁をバイパスするように、前記低圧油ラインと前記油圧室ラインとを接続するスプールバイパスラインと、
    前記スプールバイパスラインに設けられ、前記油圧室ラインから前記低圧油ラインに向かう油の流れを阻止するとともに前記油圧室ライン内の圧力がクラッキング圧以下になったときに開いて前記低圧油ラインから前記油圧室ラインに向かう油の流れを許容するように構成されたチェック弁と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項8乃至10の何れか一項に記載の油圧機械。
  12. 風車ロータと、
    発電機と、
    前記風車ロータによって駆動されて前記油を昇圧して、前記高圧油ラインに高圧油を吐出するように構成された油圧ポンプと、
    前記油圧ポンプから前記高圧油ラインを介して受け取った前記高圧油によって駆動されて前記発電機に機械的エネルギーを入力するように構成され、且つ、前記油圧ポンプの吸込み側に吐出側が接続された油圧モータと、
    を備え、
    前記油圧ポンプ又は前記油圧モータの少なくとも一方が、請求項8乃至11の何れか一項に記載の油圧機械によって構成された
    ことを特徴とする風力発電装置。
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