JP2529971B2 - 電子写真用トナ−組成物 - Google Patents

電子写真用トナ−組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電子写真用トナー組成物に関する。
〔従来の技術〕
従来、電子写真用トナーは、樹脂組成物、顔料又は染
料からなる着色剤、電荷制御剤、及びワックス等によっ
て構成されており、樹脂組成物については合成、又は天
然の樹脂を単独もしくは適宜混合して使用されており、
一般には比較的高分子量のスチレン系重合体と、比較的
低分子量のスチレン系重合体を適当な割合で混合して用
いられている。ここで使用されるスチレン系重合体の組
成並びにこの熱的性質は、トナーの性能を左右する重要
な要件であり、その改良が現在でも強く求められてい
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
電子写真式複写機並びにプリンターにおいては、多く
は熱ロール方式と呼ばれる定着方式が採用されている
が、これは被定着紙に静電的に転写されたトナー粒子を
加熱された圧着ロールの間を通すことによって、被定着
紙に溶融固定させるものである。近年、高速複写並びに
低エネルギー定着を目的とした複写機の開発が行われて
いるが、従来のトナーではこれらの性能を必ずしも充分
に達成できない。その理由としては、高速複写において
はトナー粒子が熱ロールから受ける熱量が低速複写時に
比べて少ない上、複写紙が熱ロールから奪う熱量が増大
するため結果として熱ロール表面温度が急激に低下し
て、トナー粒子の融着が不充分となり定着が悪化する
事、並びに複写機の種々の付属装置を装備した複写機に
おいては、限られた消費電力の中で全ての装備を使用で
きる事が必須となっているが、全消費電力の中で熱ロー
ル加熱に使用される消費電力の割合は非常に高いものと
なっているため、熱ロール温度を下げる事が強く求めら
れている。しかし、従来のトナーにおいては熱ロールの
表面温度が低い条件では充分な融着固化を達成できなか
った事が挙げられる。従ってより低熱量で充分な定着性
を有するトナーの出現が強く望まれている。
これを解決する手段として、トナー粒子を構成してい
るバインダー樹脂の軟化温度または溶融粘度を低下させ
ることによって高速、並びに低温での定着を満足させる
方法がある。即ち、混合される樹脂の混合比を調節し
て、より低温で溶融するようなトナーを用いる事ができ
る。しかし、この方法では低分子量のスチレン系樹脂の
割合が高くなり、高温での樹脂の溶融粘度が急激に低下
して、定着の際に被定着紙に熱ロールによって溶融圧着
されたトナー粒子が、熱ロールと引き離される際に一部
熱ロール側に付着移行して、次の被定着紙に再度溶融圧
着されるという所謂「オフセット現象」を生じ、被定着
紙を汚し良好な画像を得られないという重大な欠点を有
する。
また、樹脂を構成する単量体組成を調節して、低い軟
化温度を有する樹脂を使用する事ができるが、かかる低
軟化点樹脂を用いたトナーにおいては、保存中にトナー
粒子同士の圧着を引き起こして、ひどい場合にはトナー
全体の団塊化を生ずる所謂「ブロッキング」を起こし易
く、特に低分子量スチレン系樹脂に低軟化点成分を使用
した場合は耐ブロッキングが非常に悪化し、実用上は大
きな問題となる。
同様にバインダー樹脂を構成する低分子量のスチレン
系重合体の分子量を下げてブロッキングせず、しかも低
軟化点を有する樹脂を用いることができるが、このよう
な低分子量のスチレン系重合体を得るためには比較的大
量の重合開始剤を用いなくてはならず経済的でないばか
りか、開始剤残基のような極性の比較的高い不純物が大
量にトナー中に混入する為か、トナーとしての摩擦帯電
性が非常に不安定になり鮮明で汚れの無い良好な画像を
長期にわたって得ることが困難である。
また、少量の重合開始剤をメルカプタン等の連鎖移動
剤と併用して、低分子量のスチレン系重合体を得ること
もできるが、この様な重合体を用いて得られたトナー
は、やはり帯電性が不安定で、特に高湿度下において良
好な画像が得られず実用上大きな問題を発生するととも
に、高湿時にブロッキングを起こし易く実用に耐え得る
ものではない。
本発明の目的は、高速または低温で定着性に優れ、鮮
明で汚れのない良好な画像を得ることができ、かつ、耐
ブロッキング性、耐オフセット性に優れた電子写真用ト
ナー組成物を提供する事にある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者等は、これ等の課題を達成するために鋭意検
討した結果、高温溶液重合により得られたビニル系重合
体を主成分とするトナーが優れた性質を有する事を見い
だし、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明はビニル系単量体、重合開始剤及び溶媒
を190〜230℃の系中に連続的に供給し、液状下で重合せ
しめた重合体で、かつ数平均分子量が1000〜5000で、ガ
ラス転移温度が40〜75℃である重合体を、トナーに含有
されるバインダー重合体の全重量に対して、30〜80重量
%含有してなる事を特徴とする電子写真用トナー組成物
である。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明に言うビニル系単量体とは、スチレン単独、又
はスチレン主体としたビニル系単量体混合物であり、ス
チレン以外のビニル系単量体としては、例えばo−メチ
ルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレ
ン、α−メチルスチレン、p−t−ブチルスチレン、ビ
ニルナフタレン、塩化ビニル、弗化ビニル、酢酸ビニ
ル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリル
アマイド、メタクリルアマイド、アクリル酸、メタクリ
ル酸、フマル、マレイン酸、イタコン酸、アクリル酸メ
チル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、ア
クリル酸i−プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリ
ル酸i−ブチル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル
酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、メタク
リル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−
プロピル、メタクリル酸i−プロピル、メタクリル酸n
−ブチル、メタクリル酸i−ブチル、メタクリル酸シク
ロヘキシル、メタクリル酸2−エチルヘキシルメタクリ
ル酸ステアリル、フマル酸ジメチル、フマル酸ジエチ
ル、フマル酸ジ−i−プロピル、マレイン酸ジ−n−ブ
チル、フマル酸ジ−i−ブチル、マレイン酸ジメチル、
マレイン酸ジエチル、マレイン酸ジ−i−プロピル、マ
レイン酸ジ−n−ブチル、マレイン酸ジ−i−ブチル、
2−ビニルピリジン、N−ビニルピロール、N−ビニル
カルバゾール、N−ビニルインドール、N−ビニルピロ
リドン等を例示する事ができる。本発明においては、こ
れらビニル系単量体の中で、特に、スチレン単独または
スチレンとメタクリル酸及び/又はメタクリル酸メチル
を用いる事を好ましい。
また本発明に言う重合開始剤としては、パーエステル
系、ハイドロパーオキサイド系、ジアルキルパーオキサ
イド系、ケトンパーオキサイド系、ジアシルパーオキサ
イド系、パーカーボネート系、アゾビス系等の周知のラ
ジカル重合開始剤のうちの1種またはそれ以上のものを
用いる事ができ、例えば、t−ブチルパーオクトエー
ト、t−ブチルパーベンゾエート、t−ブチルパーイソ
ブチレート、t−ブチルハイドロパーオキサイド、クメ
ンハイドロパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサ
イド、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジクミルパー
オキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド、メチ
ルイソブチルケトンパーオキサイド、シクロヘキサノン
パーオキサイド、アセチルパーオキサイド、ラウロイル
パーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、ジイソプ
ロピルパーオキシ−ジカーボネート、ビス−(4−t−
ブチルシクロヘクシル)パーオキシ−ジカーボネート、
2,2′−アゾビスイソブチロニトリル、2−フェニルア
ゾ−2,4−ジメチル4−メトキシバレロニトリル2,2′−
アゾビス(2−メチルプロパン)等を挙げる事ができ
る。
これらの中で、特に、ジ−t−ブチルパーオキサイ
ド、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジクミルパーオ
キサイド等のジアルキルパーオキサイド系開始剤を用い
る事が好ましい。
また本発明で言う溶媒とは、該ビニル単量体、並びに
該重合体に対して充分な溶解力を有する物であれば脂肪
族炭化水素系、芳香属炭化水素系、エステル系、エーテ
ル系、ケトン系、アルコール系、セロソルブ系、カルビ
トール系、フォルムアミド系、スルフォアミド系等の周
知の溶媒を単独もしくは混合して用いることができる。
本発明においては、特にキシレン及び/又はエチルベン
ゼンを用いることが好ましい。
本発明において、ビニル系単量体の重合を行う際の重
合温度が極めて重要であり、190〜230℃が好ましく、特
に200〜220℃が好ましい。重合温度が190℃未満では低
分子量の重合体を得る事ができず、トナーの定着性が悪
化して好ましくなく、230℃を越えると単量体の熱反応
物と思われるオリゴマーが比較的大量に副成し、トナー
の耐ブロッキング性が低下して好ましくない。
また本発明で言う重合体とは、上記のビニル系単量体
を重合して得られるスチレン主体のビニル系重合体であ
り、その分子量は数平均分子量で1000〜5000である事が
好ましく、特に1500〜2800が好ましい。該重合体の数平
均分子量が1000未満では得られるトナーの耐ブロッキン
グ性が低下して好ましくなく、5000を越えるとトナーの
定着性が悪化して好ましくない。
また該重合体のガラス転移温度は40〜75℃である事が
好ましく、特に50〜70℃が好ましい。ガラス転移温度が
40℃未満ではトナーの耐ブロッキング性が低下して好ま
しくなく、75℃を越えるとトナーの定着性が悪化して好
ましくない。
本発明で言う重合体は、例えば以下の方法で製造され
る。即ち、ビニル単量体とキシレン及び/又はエチルベ
ンゼンの混合溶媒と重合開始剤を均一に溶解混合せしめ
た溶液を、予め該混合溶媒にて満液とし温度190〜230℃
に加熱された耐圧反応器に内圧を一定に保持しつつ連続
的に供給して1段または多段で重合を行う。ここで内圧
を一定に保持するために重合液排出口には内圧を検知し
て開閉する調圧弁が好適に使用される。また、排出口付
近の温度は重合温度は保持するか、または溶媒の沸点以
下の比較的低温まで急激にもしくは緩やかに冷却しても
良く、重合温度を保持した場合は連続的に減圧下で溶媒
を留去して該重合体と該混合溶媒とを分離して、固形の
重合体を得る事ができ、冷却した場合は該重合体が該混
合溶媒に溶解された溶液として得る事ができる。連続的
に重合を行う際の反応器内の平均滞留時間は2〜20時間
で、ビニル単量体、混合溶媒、重合触媒の混合物の供給
速度と反応器の実効容積によって決定され、ビニル系単
量体の重合率が80以上、好ましくは90%以上になるよう
な条件を選択する事ができる。
また本発明に好適に使用されるバインダー樹脂は、例
えば以下の様な方法で得る事ができるが、なんらこの方
法に限定されるものではない。即ち、上記の低分子量ビ
ニル系重合体を固形または溶液の形で、例えば重量平均
分子量が50000〜400000のスチレン系高分子量ビニル重
合体と均一に混合する。この際の混合比は全体の重量10
0部に対して本発明の低分子量ビニル系重合体が30〜80
重量部含有される様にする事が好ましい。この様にして
得られたビニル系重合体混合物を不要の溶媒、不純物、
臭気等を除去するために高温高真空で処理して固形のバ
インダー樹脂として得る事ができる。
また、本発明の電子写真用トナーを得る最も一般的な
方法としては、例えば、上記バインダー樹脂を約0.5〜2
mmの粒径に粉砕したものとカーボンブラック、更に必要
であれば、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ
樹脂、マレイン化ロジン、石油樹脂、着色剤、磁性粉及
び少量の荷電調整剤並びにワックスを加えて、ヘンシェ
ルミキサー等で分散混合した後、ニーダー等で温度130
〜180℃で溶融混練し、得られる塊を粗粉砕、続いて微
粉砕、分級し粒径5〜25μmの粒子として得る方法が挙
げられる。トナー中の該バインダー樹脂の含有量は磁性
粉を用いる場合は通常10〜99重量%、用いない場合は50
〜99重量%の範囲である。
本発明のトナー組成物は磁性粉を含有する1成分系の
トナー、あるいはキャリアと混合して用いる2成分系の
トナーとして優れたものであり、高速または低熱量で定
着性に優れ、かつ耐ブロッキング性にも優れ、常に安定
した良質の画像を与えることができ、高速または低温で
の電子写真式複写用として好適なものである。
〔実施例〕
以下に本発明を実施例により詳細に説明する。なお、
部は特記する以外は重量部を表す。
実施例1 スチレン70部とキシレンとエチルベンゼンの混合溶媒
30部からなる混合溶液にスチレン100モル当たり0.5モル
のジ−t−ブチルパーオキサイドを均一に溶解したもの
を、反応器内温190℃、内圧6kg f/cm2、排出口温度100
℃の条件を保持しながら、750cc/hrで連続的に供給して
重合した。
得られたスチレン重合体の重合率は重量で99.5%であ
り、その分子量を単分散標準ポリスチレンをスタンダー
ドサンプルとしたゲルパーミエーションクロマトグラフ
ィーを用いてテトラハイドロフランを溶離液として測定
したところ数平均分子量は3900であった。
また、別途溶媒を除去した固形の重合体を、示差走査
熱量計を用いてアルミナをリファレンスとして測定した
ガラス転移温度は70℃であった。
この様な特性を有する低分子量スチレン重合体と、ス
チレン70部及びアクリル酸n−ブチル30部から成り、重
量平均分子量が300000で、ガラス転移温度が58℃である
高分子量スチレン系重合体を重量比で50対50になるよう
にそれぞれの重合体を含有するキシレン溶液を均一に混
合した後、これを190℃、5mm Hgの高温高真空で処理し
て不要な溶剤等を除去して、常温で固形のバインダー樹
脂を得た。
このようにして得られたバインダー樹脂100部に対し
て、カーボンブラック(三菱化成製 MA−100)7部、
帯電調整剤(保土ヶ谷化学製スピロンブラックTRH2部、
ポリプロピレンワックス(三洋化成製 660P)5部と共
にヘンシェルミキサーで分散混合した後、2軸混練機を
用いて160℃で溶融混練してトナー塊を得た。続いてこ
の塊を粗粉砕して粒径約1mmの粒子にした後、ジェット
粉砕機で微粉砕し、その後、気流分級機を用いて分級し
て、粒径が5〜25μm、500%平均粒径が11μmのトナ
ー粒子を得た。このトナーは55℃、相対湿度80%の環境
下に8時間放置してもなんらブロッキングを起こさず、
保存性の極めて良い物であった。また、このトナー4部
とフェライト系キャリア(日本鉄粉砕製 F−150)100
部とエロジル(日本エロジル製 R972)0.2部をV型ブ
レンダーで混合して2成分系電子写真用現像剤とした。
市販の複写機(EP870、ミノルタカメラ(株)製)を改
造し、熱ロールの温度を自由に選定できるようにした複
写機を用いて、ここで得られた現像剤で複写試験を行い
トナーの性能を調べたところ80%以上の定着率(注1)
を達成できる熱ロールの最低の温度(以後最低定着温度
と言う)は140℃と極めて低く、熱ロールの温度が250℃
までオフセット現象を起こさなかった。また3万枚の複
写後も鮮明で汚れのない良質の画像を得ることができ
た。
実気例2〜5 実施例1と同様の方法で、表1に示した単量体、重合
開始剤、並びに重合溶媒を使用して、表1に示した様に
重合温度を種々変えて重合を行い、表1に示した数平均
分子量とガラス転移温度を有するビニル重合体を得た。
ここで得られた重合体(I)を用いて実施例1と同様
の方法で得られた トナーの性能を表1に示した。
表1からわかる様に、得られたトナーは耐ブロッキン
グ性に優れていると同時に、最低定着温度が極めて低
く、定着性の良いトナーであった。また、オフセットも
充分高温まで発生せず、3万枚の複写後も鮮明で汚れの
ない良質の画像を得ることができた。
比較例1〜2 また、重合温度が本発明の範囲外である条件で重合し
た場合の重合体(I)の性質と、これを用いて実施例1
と同様の方法で得られたトナーの性能を同時に表1に示
した。
重合温度が低温で範囲外の条件では、重合開始剤を大
量に使用しなければならないためか、得られたトナーを
用いて複写試験を行ったところ、5000枚の複写で「かぶ
り」(注2)が発生し、実用に耐え得るトナーではなか
った。また、高温で範囲外の条件では、単量体同士の熱
反応による副成物の為か、耐ブロッキング性が悪く、同
時に4000枚の複写で「かぶり」が発生し、実用に耐える
物ではなかった。
実施例6〜9 実施例1と同様の方法で、表2に示した単量体、重合
開始剤、並びに重合溶媒を使用して、表1に示した様に
重合開始剤量を種々変えて重合を行い、表2に示した数
平均分子量とガラス転移温度を有するビニル重合体を得
た。
ここで得られた重合体(I)を用いて実施例1と同様
の方法で得られた トナーの性能を表2に示した。
表2からわかる様に、得られたトナーは耐ブロッキン
グ性に優れていると同時に、最低定着温度が極めて低
く、定着性の良いトナーであった。また、オフセットも
充分高温まで発生せず、3万枚の複写後も鮮明で汚れの
ない良質の画像を得ることができた。
比較例3〜4 また、数平均分子量が本発明の範囲外である重合体
(I)の製造条件及び該重合体の性質と、これを用いて
実施例1と同様の方法で得られたトナーの性能を同時に
表2に示した。
表2からわかる様に、数平均分子量が高くて範囲外の
重合体を用いて得られたトナーは最低定着温度が高く定
着性に劣り、数平均分子量が低すぎて範囲外の場合はオ
フセット性、耐ブロッキング性が劣悪な上、画像にも20
00枚の複写で、「かぶり」が発生し、何れも実用に耐え
得るものではなかった。
実施例10〜13 実施例1と同様の方法で、表3に示した単量体、重合
開始剤、並びに重合溶媒を使用して、表3に示した様に
単量体の種類及び重合開始剤量を種々変えて重合を行
い、表3に示した数平均分子量とガラス転移温度を有す
るビニル重合体を得た。
ここで得られた重合体(I)を用いて実施例1と同様
の方法で得られたトナーの性能を表3に示した。
表3からわかる様に、得られたトナーは耐ブロッキン
グ性に優れていると同時に、最低定着温度が極めて低
く、定着性の良いトナーであった。また、オフセットも
充分高温まで発生せず、3万枚の複写後も鮮明で汚れの
ない良質の画像を得ることができた。
比較例5〜6 また、ガラス転移温度が本発明の範囲外である重合体
(I)の製造条件及び該重合体の性質と、これを用いて
実施例1と同様の方法で得られたトナーの性能を同時に
表3に示した。
ガラス転移温度が低く範囲外の重合体(I)から得ら
れたトナーは、耐ブロッキング性が悪く、かつ、オフセ
ット発生温度が低く、画像も1000枚の複写で「かぶり」
が発生し、実用に耐え得るものではなかった。
また、ガラス転移温度が高すぎて範囲外の場合は、最
低定着温度が高く、定着性の悪いものであった。
実施例14〜18 実施例1と同様の方法で、表4に示した単量体、重合
開始剤、並びに重合溶媒を使用して、表4に示した様に
開始剤の種類並びに重合溶媒の種類を種々変えて重合を
行い、表4に示した数平均分子量とガラス転移温度を有
するビニル重合体を得た。ここで得られた重合体(I)
を用いて実施例1と同様の方法で得られたトナーの性能
を表4に示した。
表4からわかる様に、得られたトナーは耐ブロッキン
グ性に優れていると同時に、最低定着温度が極めて低
く、定着性の良いトナーであった。また、オフセットも
充分高温まで発生せず、3万枚の複写後も鮮明で汚れの
ない良質の画像を得ることができた。
実施例19〜20 実施例1と同様の方法で、表5に示した単量体、重合
開始剤、並びに重合溶媒を使用して、表5に示した数平
均分子量とガラス転移温度を有するビニル重合体を得
た。ここで得られた重合体(I)を用いて高分子量スチ
レン系ビニル重合体(II)との混合比を変えた他は、実
施例1と同様の方法で得られたトナーの性能を表5に示
した。
表5からわかる様に、得られたトナーは耐ブロッキン
グ性に優れていると同時に、最低定着温度が低く、定着
性の良いトナーであった。また、オフセットも充分高温
まで発生せず、3万枚の複写後も鮮明で汚れのない良質
の画像を得ることができた。
比較例7〜8 また、表6に示した重合体(I)を用いて、上述の混
合比が本発明の範囲外である他は実施例1と同様の方法
で得られたトナーの性能を同時に表3に示した。
本発明の重合体(I)が少なすぎて混合比が範囲外の
条件で製造されたトナーは最低定着温度が高く、定着性
の劣悪なものであった。また、該重合体が多過ぎる混合
比では得られたトナーを用いて定着させた画像の摩耗試
験において、トナー自体の機械的強度が不足しているた
めか、被複写紙に残存するトナーの割合が少なく、より
高温の定着温度でなければ充分な定着率を得る事ができ
ず、結果的に定着性の悪いものであった。
(注1)トナーの定着性は以下の様にして評価した。
2cm×2cmのベタ黒部分の画像上のトナー層を学振式摩
擦堅牢度試験機(大栄制作所製)にて125g/cm2の荷重
で、砂消しゴムと50回摩擦した後のトナー層の重量残存
率が80%を越えるに必要な最低の熱ロール定着温度。
(注2)「かぶり」とは以下の現象を意味する。
被定着紙の白地の部分に微細なトナーの付着がみら
れ、非画像部と画像の区別が失われて画像の鮮明さが悪
化する現象。
(注3)耐ブロッキング性は温度55℃、相対湿度80%の
条件下に8時間放置した後の凝集の程度で判定した。
◎;全く凝集していない ○;一部凝集しているが簡単にほぐれる。
△;一部団塊化している。
×;全体が団塊化している。
以上述べて来たように、本発明によれば従来達成し得
なかった高速または低温での定着性に優れ、鮮明で汚れ
のない良好な画像を得ることができ、かつ、耐ブロッキ
ング性、耐オフセット性に優れた電子写真用トナー組成
物を提供する事が可能である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−150056(JP,A) 特開 昭58−142346(JP,A) 特開 昭62−119551(JP,A) 特開 昭61−114246(JP,A) 特開 昭56−8416(JP,A) 特開 昭57−114148(JP,A)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビニル系単量体、重合開始剤及び溶媒を19
    0〜230℃の系中に連続的に供給し、液状下で重合せしめ
    た重合体で、かつ数平均分子量が1000〜5000で、ガラス
    転移温度が40〜75℃である重合体を、トナーに含有され
    るバインダー重合体の全重量に対して、30〜80重量%含
    有してなる事を特徴とする電子写真用トナー組成物。
  2. 【請求項2】上記重合体の数平均分子量が1500〜2800で
    ある事を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の電子写
    真用トナー組成物。
  3. 【請求項3】上記重合体のガラス転移温度が50〜75℃で
    ある事を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の電子写
    真用トナー組成物。
  4. 【請求項4】上記重合体を構成するビニル系単量体が、
    スチレン単独、またはスチレンとメタクリル酸メチル及
    び/又はメタクリル酸との混合物からなる事を特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の電子写真用トナー組成
    物。
  5. 【請求項5】上記重合開始剤がジアルキルパーオキサイ
    ドである事を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の電
    子写真用トナー組成物。
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