JP2528667Y2 - 電気部品の摺動子取付構造 - Google Patents

電気部品の摺動子取付構造

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JP2528667Y2
JP2528667Y2 JP6452491U JP6452491U JP2528667Y2 JP 2528667 Y2 JP2528667 Y2 JP 2528667Y2 JP 6452491 U JP6452491 U JP 6452491U JP 6452491 U JP6452491 U JP 6452491U JP 2528667 Y2 JP2528667 Y2 JP 2528667Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ブラシとも称される摺
動子を具備した可変抵抗器やロータリスイッチ等の電気
部品の摺動子取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来例に係る摺動子を示す斜視図
で、リン青銅等のばね性に富む金属薄板をプレス加工し
てなる摺動子1は、全体が略く字形に折曲されていて傾
斜部2と平坦部3とに大別でき、傾斜部2の先端に摺動
接点2aが形成されているとともに、平坦部3の複数個
所に取付孔3aが穿設されている。そして、合成樹脂材
からなる図示せぬ摺動子受の取付面に立設したかしめ用
ボスを取付孔3a内に挿通して該ボスをかしめつけるこ
とにより、摺動子1の平坦部3が該摺動子受の取付面上
に載置固定され、この平坦部3に対し所定の曲げ角度を
付与された傾斜部2の摺動接点2aを図示せぬ基板の導
電パターン(例えば抵抗パターン)に弾接させることに
より、上記摺動子受を駆動させると摺動接点2aが導電
パターン上を摺動できるようになっている。
【0003】だが、上記した摺動子1は、傾斜部2と平
坦部3との曲げ角度を高精度に規定することが困難であ
るという加工上の制約があり、また、温度変化によって
該曲げ角度が変化してしまうこともあるので、結局、導
電パターンに対する摺動接点2aの接点圧がばらつきや
すく、高い信頼性が得にくかった。
【0004】そこで従来、図4の断面図に示す如き摺動
子取付構造が広く採用されている。同図において、摺動
子4は、先端部に摺動接点4aを形成して基部の複数個
所に取付孔4bを穿設した平板状の金属薄板からなり、
また、この摺動子4を取り付ける合成樹脂製の摺動子受
5には予め、所定位置にかしめ用ボス6aを立設した取
付斜面6が形成されている。そして、かしめ用ボス6a
を摺動子4の取付孔4b内に挿通して該ボス6aを同図
の鎖線に示す如くかしめつけることにより、摺動子4の
基部を摺動子受5の取付斜面6上に載置固定することが
できるので、平板状の摺動子4を取付斜面6に沿った仰
角で摺動子受5の斜め前方へ突出させることができ、よ
って前記従来例で問題となっていた摺動子の曲げ角度の
誤差に起因する接点圧のばらつきが起こらず、導電パタ
ーン(図示せず)に対する摺動接点4aの接点圧を安定
させることができて信頼性が向上している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示した従来構造も、かしめ用ボス6aが取付斜面6に対
して斜めに起立しているという理由で十分なかしめ強度
が得られず、同図に矢印で示すように、摺動子4の取付
孔4bよりも基端側の部分が取付斜面6から浮き上がっ
てしまうという取付不良を起こしやすかった。すなわ
ち、摺動子受5を成形するための金型は、図4でハッチ
ングが施されている部分の上縁が雄型と雌型のパーティ
ングラインになるので、必然的にかしめ用ボス6aは同
図の上方へ向けて起立させざるを得ず、該ボス6aを取
付斜面6に対して垂直に(つまり同図の右斜め上方へ向
けて)起立させるわけにはいかなかった。なお、スライ
ドコア等を用いて金型構造を複雑化させれば、かしめ用
ボス6aを取付斜面6に対して垂直に起立させることも
可能であるが、そのような金型は高価であり、トータル
コストを考慮すると採用しにくい。
【0006】本考案はこのような事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、平板状の摺動子を摺動子受の取付
斜面に簡単且つ確実に取り付けることができてコストア
ップも伴わない電気部品の摺動子取付構造を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した本考案の目的
は、摺動子受に、その取付斜面に露出する透孔と、該透
孔を臨む切欠段部を有して該取付斜面から起立する突起
とを設け、且つ、摺動子の基部に、上記突起を挿通する
ための取付孔と、該取付孔上にせり出す舌片とを設け、
上記切欠段部に上記取付孔の周縁部を係合させた状態で
上記舌片を上記突起に圧着せしめることによって達成さ
れる。
【0008】
【作用】上記手段によれば、舌片を付勢しながら摺動子
の取付孔内に摺動子受の突起を圧入していき、該摺動子
の基部が該摺動子受の取付斜面上に載置された時点で該
取付孔の周縁部と該突起の切欠段部とが係合状態となる
ように設定しておくことができるので、この係合関係と
舌片の弾発力とによって摺動子を取付斜面上の所定位置
に確実に固定することができ、また、該突起の切欠段部
は取付斜面に露出する透孔を臨む位置に設ければよいの
で、金型構造を複雑化させる必要がない。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0010】図1は本考案による摺動子取付構造の一実
施例を示す断面図、図2は同実施例の分解斜視図であ
り、図中の符号7はリン青銅等のばね性に富む金属薄板
からなる摺動子を、また符号8は合成樹脂材を成形して
なる摺動子受を、それぞれ総括的に示している。
【0011】図1,2において、摺動子7は、先端部に
摺動接点7aを形成して基部の2個所に取付孔7bを穿
設した平板状の金属薄板からなり、各取付孔7bの先端
側周縁部からはそれぞれ、当該取付孔7b上にせり出す
舌片7cが突設されている。また、この摺動子4を取り
付ける合成樹脂製の摺動子受8には予め、上記取付孔7
bと対応する2個所に突起9aを立設した取付斜面9が
形成されているとともに、該摺動子受8を貫通して両突
起9aと隣接する個所で取付斜面9に露出するスリット
状の透孔10が穿設されている。そして、各突起9aの
透孔10側の下端部にはそれぞれ、該透孔10を臨む切
欠段部9bが形成されていて、これら切欠段部9bの上
端面の高さ位置は、図1に示すように、取付斜面9上に
載置した摺動子7が該切欠段部9bと係合できるように
設定してある。
【0012】したがって、図2に鎖線で示す如く、舌片
7cを付勢しながら摺動子7の取付孔7b内に摺動子受
8の突起9aを圧入していくと、摺動子7の基部が摺動
子受8の取付斜面9上に載置された時点で、図1に示す
如く、取付孔7bの基端側周縁部と突起9aの切欠段部
9bとが係合し、この係合関係と突起9aに圧着する舌
片7cの弾発力とによって、摺動子7は取付斜面9上の
所定位置に確実に固定されることとなる。つまり、従来
一般的であったかしめを行うことなく、取付孔7b内に
突起9aを挿通していくという簡単な作業を行うだけ
で、摺動子7を摺動子受8に強固に取り付けることがで
きる。
【0013】なお、摺動子受8の突起9aは図示上方へ
向けて(つまり取付斜面9に対して斜めに)起立させれ
ばよく、また、該突起9aの切欠段部9bは透孔10上
から外れぬ位置に該透孔10と連続させて形成すればよ
いので、スライドコア等を用いた複雑な金型構造は必要
とせず、摺動子受8は安価に成形することができる。
【0014】このように上記実施例は、平板状の摺動子
7を取付斜面9に沿った仰角で摺動子受8の斜め前方へ
突出させることができるので、略く字形に折曲した摺動
子を用いるという前記従来例に比べ、導電パターン(図
示せず)に対する摺動接点7aの接点圧を安定させるこ
とができる。
【0015】また、上記実施例は、切欠段部9bでの係
合と舌片7cの弾発力とを利用して摺動子7を摺動子受
8に固定するというものなので、金型構造上かしめ強度
の不足を余儀なくされてしまう従来一般の摺動子取付構
造に比べ、摺動子7の取付強度が大幅に向上している。
【0016】しかも、上記実施例は圧入という簡単な取
付作業を行うだけでよく、摺動子受8を成形するための
金型構造を複雑化させる必要もないので、コストアップ
を伴う心配がない。
【0017】なお、本考案は摺動子を用いる各種電気部
品に適用可能であり、摺動子や摺動子受の形状が上記実
施例に限定されぬことは言うまでもない。
【0018】
【考案の効果】以上説明したように本考案は、摺動子の
取付孔上にせりだす舌片を付勢しながら摺動子受の突起
を該取付孔内へ圧入していけば、該突起の切欠段部にお
ける該取付孔周縁部の係合と該舌片の弾発力とによって
摺動子を摺動子受の取付斜面上に固定できるというもの
なので、平板状の摺動子を該取付斜面に簡単且つ確実に
取り付けることができ、よって摺動接点の接点圧が安定
するとともに、かしめによる固定を行っていた従来技術
のような取付不良が起こらず、しかも金型構造を複雑化
させる必要がないのでコストアップを伴わない等、顕著
な効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による摺動子取付構造の一実施例を示す
断面図である。
【図2】同実施例の分解斜視図である。
【図3】従来例に係る摺動子を示す斜視図である。
【図4】他の従来例に係る摺動子取付構造を示す断面図
である。
【符号の説明】
7 摺動子 7a 摺動接点 7b 取付孔 7c 舌片 8 摺動子受 9 取付斜面 9a 突起 9b 切欠段部 10 透孔

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ばね性に富む平板状の金属薄板からなり
    先端部を摺動接点となした摺動子の基部を、摺動子受に
    設けた取付斜面上に載置固定し、該摺動子受を駆動する
    ことにより上記摺動接点を導電パターン上で摺動させる
    電気部品において、上記摺動子受に、上記取付斜面に露
    出する透孔と、該透孔を臨む切欠段部を有して該取付斜
    面から起立する突起とを設け、且つ、上記摺動子の基部
    に、上記突起を挿通するための取付孔と、該取付孔上に
    せり出す舌片とを設け、上記切欠段部に上記取付孔の周
    縁部を係合させた状態で上記舌片を上記突起に圧着せし
    めたことを特徴とする電気部品の摺動子取付構造。
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