JPS6028069Y2 - コネクタ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は箔状導体を備えたフレキシブルプリント基板又
はジャンパーリード線等を電気的に接続するコネクタに
関する。

従来、この種のコネクタとしては第１図の如くインシュ
レータ１０９回動後作レバー２０．コンタクト３０とか
ら構成されるものがあり、フレキシブルプリント基板４
０と接続される。

インシュレータ１０は直方体で図示しない基板に取付け
られ、この基板に対して直角方向に複数個のコンタクト
挿入孔が設けられさらに各コンタクト挿入孔に隣接して
所定深さの穴を有している。

回動操作レバー２０は棒状の本体２０４の両端に枢支部
２０１と操作部２０２が一体に形成されまた本体２０４
に挿入片２０５が一体に設けられている。

コンタクト３０はインシュレータ１０のコンタクト挿入
孔にあってそれぞれ外部回路と電気的に接続されると共
にはね接触部が前記の六個に向けて配設されている。

フレキシブルプリント基板４０はコンタクト３０のばね
接触部と前記インシュレータの穴との間に挿入され、回
動操作レバー２０の挿入片２０５の挿入によってばね接
触部との間に生ずる接触圧でコンタクトに電気的に接続
される。

このような構成のコネクタは回動操作レバー２０の枢支
部２０１をインシュレータ１０に枢支させ、フレキシブ
ルプリント基板４０の絶縁被覆物から露出させた導体箔
端部をコンタクト３０のばね接触部と穴の間に差込み回
動操作レバー２０を回動させフック２０３をインシュレ
ータの係合用凹部に係合させて挿入片２０５をインシュ
レータの穴にはめ込みこのことでフレキシブルプリント
基板４０はコンタクト３０に押圧され接触保持されるも
のである。

この種のコネクタは回動操作レバー２０の挿入片２０５
によって押圧されているだけなのでフレキシブルプリン
ト板に外部から引張力や振動が働いた場合は接点がずれ
たり外れてしまう欠点があった。

本考案は上述にかんがみ、フレキシブルプリント板に外
力が加わった場合でもプリント板の導体とコンタクトの
はね接触部との接点が容易にずれたり、外れることのな
い信頼性のあるコネクタを提供することを目的とする。

以下図面を参照しながら本考案について実施例を用いて
説明する。

第２図以下は本考案の一実施例を示す。

本考案のコネクタはインシュレータ１９回動操作レバー
（以下レバーという）２．コンタクト３とから構成され
る。

インシュレータ１はほぼ直方体でプラスチック材例えば
ナイロン６６から一体成形され、第２図に示す如くレバ
ー２を連結部１１によって一体に有している。

前端は例えば箔状導体を備えたフレキシブルプリント基
板（以下プリント基板という）４の載置台１２でプリン
ト板はレバー２を天方向に回動しカム部２１がインシュ
レータに装着されたコンタクトの頭部３１上に載った状
態（第５図（ａ））で挿入口２２から挿入され、その端
部がストッパ１４に当接する。

受入溝１３はインシュレータ１の側壁１５に設けられカ
ム部２１を係合させるためのものである。

複数の互いに平行なコンタクト収容孔１６はストッパ１
４の位置に開口端があり、後方にコンタクト３を係止さ
せて固着させる細孔部１７がある。

レバー２は断面がコの字のチャンネル状をなし、前述の
ようにインシュレータ１と連結部ｉｉによって一体とな
っている。

レバー２を回動してつまみ２３を操作し、カム部２１を
インシュレータの受入溝１３に係合させることによりコ
ンタクト３とプリント基板４の電気接触及び固定が行わ
れ、また両者の嵌合を外すことにより電気接触と固定が
解除される。

カム部２１は受入溝１３との保合完全にするためほぼ直
立した側面２１ａを有すると共にコンタクト頭部の後部
３１ａと当接する曲面２１ｂを備えている。

第３図はカム部２１が受入溝１３に係合した状態の外観
を示す。

挿入口２２はプリント基板の挿入を容易にするため開口
部の上辺は内方に向って傾斜している。

コンタクト３は第４図に示すように一端に頭部３１を有
するかぎ状体で弾性金属材例えばリン青銅板から連続し
てプレス加工される。

頭部３１は円弧状をなし遊端は鋭角にカットされて刃部
３２を形成する。

支持部３３はほぼ水平に延びていてコンタクトをインシ
ュレータに装着した際頭部３１がコンタクト収容孔１６
から突出して頭部の後部３１ａにカム部２１が係合する
程度の長さを有する。

支持部３３と頭部３１の間には接触部３４が頭部の円弧
と反対方向に円弧を形成して設けられる。

コンタクト３は突起３５によって収容孔１６の後方に設
けた細孔部１７内に係止されてインシュレータに固定さ
れる。

コンタクト３は係止突起に続いてほぼ直角に下方に曲げ
られ脚部３６を形成する、脚部３６はインシュレータ外
に延び他の基板（図示せず）と接続する。

プリント基板を本考案コネクタに電気接触させる順序を
第５図に示す。

第５図ａはプリント基板をまだ挿入していない場合でコ
ンタクトの頭部３１の上にレバーのカム部２１が載って
いる状態である。

次に第５図すの如くプリント基板４が挿入口２２から挿
入され載置台１２の上にあって箔状４体４１の先端がイ
ンシュレータのストッパ１４に当接する。

カム部のつまみ２３を押圧することによりコンタクトの
頭部３１は後部３１ａを押されコンタクトの接触部３４
の先端がプリント板の箔状導体に接触し始める。

さらにつまみの押圧を続けると両者の接触力が高められ
同時にレバーの鋭利な刃部３２が撓められてプリント板
４に食いつき固定作用を行う。

第５図Ｃに示すようにカム部２１が回転してレバーのア
ーム部２４がほぼインシュレータの外壁と平行な状態に
なると共にカム部２１の側面２１ａは受入溝１３の壁１
３ａとコンタクトの頭部３１の後部３１ａに挾まれてレ
バーのロックが完了する。

即ち本考案コネクタの回転操作レバーはコンタクトのば
ね性によってロックされるものでレバーがロックされた
状態ではコンタクトの接触部とプリント基板の箔状導体
との電気的接触及びコンタクトの刃部とプリント基板の
機械的な固定作用が同時に行われている。

前述の実施例ではインシュレータとレバーは一体として
説明したが、これらは別体でもよくこの場合はレバーを
インシュレータに組込んだ状態が製品となる。

またプリント基板の代りにジャパーリード線も用いられ
る。

以上述べたように本考案のコネクタによればレバーのロ
ックに各コンタクトのばね性を利用したのでコンタクト
の芯数に比例したロック力が得られ、プリント基板との
完全な電気接触が行われると共にコンタクトの遊端に設
けた刃部の食いつきによって挿入されたプリント基板を
固定したので従来の単にプリント基板を押圧しているだ
けのコネクタに比較してプリント基板に引張力や振動等
の外力が働いても抜は難く極めて信頼性が高い。

さらにインシュレータと回動操作レバーの一体成形品を
使用すれはローコストで済む利点がある。

上述では特定の実施例を用いて説明したが本考案はこれ
に限定されるものではなく本考案の範囲内で各種の設計
上の変形をも含むものであることは当然である。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ、ｂは従来のコネクタを示す斜視図および動作
説明図、第２図以下は本考案コネクタの一実施例を示し
第２図は成形後の状態のインシュレータを示す断面図、
第３図はレバーをロックした状態を示し、ａは平面図、
ｂは正面図、Ｃは側面図、第４図はコンタクトを示す斜
視図、第５図は本考案コネクタにプリント基板が電気接
触されると同時に固定される順序を説明するもので（ａ
）はプリント基板が未挿入の状態、（ｂ）は挿入された
プリント基板にコンタクトが電気接触と開始した状態、
（Ｃ）はレバーのロックが完了しプリント基板とコンタ
クトの電気接触と固定が完全に行われた状態をそれぞれ
示す断面図である。 １・・・・・・インシュレータ、１２・・・・・・載置
台、１３・・・・・・受入溝、１３ａ・・・・・・壁、
１５・・・・・・側壁、２・・・・・・回転操作レバー
、２１・・・・・・カム部、３・・・・・・コンタクト
、３１・・・・・・頭部、３２・・・・・・刃部、３３
・・・・・・支持部、３４・・・・・・接触部、４・・
・・・・被接触基板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前端に被接触基板の載置台を有するほぼ直方体のインシ
   ュレータと、該インシュレータの側壁に設けた受入溝に
   係合するカム部も有する回動操作レバーと、前記インシ
   ュレータに固定され前記載置台上に頭部及び接触部を突
   出させた複数のコンタクトとからなり、該コンタクトの
   頭部は円弧状をなし頭部に続く遊端には刃部を有すると
   共に水平に延びる支持部と前記頭部との間の接触部は頭
   部の円弧と逆方向の円弧を形威し、前記回動操作レバー
   を押圧してカム部を前記受入溝の壁とコンタクトの頭部
   との間に挾み前記レバーをロックすることを特徴とする
   コネクタ。