JP2526535B2 - 吸入器 - Google Patents

吸入器

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JP2526535B2
JP2526535B2 JP3126121A JP12612191A JP2526535B2 JP 2526535 B2 JP2526535 B2 JP 2526535B2 JP 3126121 A JP3126121 A JP 3126121A JP 12612191 A JP12612191 A JP 12612191A JP 2526535 B2 JP2526535 B2 JP 2526535B2
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steam
tank
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suction
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光男 中谷
義衛 渡里
敏 中山
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人体の呼吸器系に生じ
た炎症等の治療に用いられるものであって、特に蒸気噴
出を利用して吸入液(薬液)の噴霧を行う、所謂スチー
ム式の吸入器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の吸入器は、吸入液 (薬液) を収
容する吸入カップと、吸入カップの吸入液 (薬液) を吸
い上げて噴霧する吸入液ノズルと、吸入液ノズルの近傍
に噴出口が位置するよう配設された蒸気ノズルと、蒸気
を発生させるための水を収容するタンク蓋を有した給水
タンクと、水を加熱するために給水タンクの下方に配設
されたヒータと、を備え、蒸気ノズルを給水タンクの上
部に連通させて蒸気が蒸気ノズルから噴出する際に吸入
液が吸入液ノズルから噴霧される構成のものが一般的で
ある。
【0003】しかしながらこのものは、給水タンクに収
容された例えば50cc程度の水をヒータで加熱して蒸気を
発生させるために、ヒータに通電してから蒸気発生、す
なわち吸入 (噴霧) 開始まで3分程度の時間を要してし
まう。
【0004】そこで本願出願人は、特願平3-11935 にお
いて、ヒータの通電から吸入 (噴霧) 開始までの時間を
短縮するものを提案した。このものを図4に基づいて簡
単に説明する。1 は吸入器本体、2 は本体カバー、3 は
吸入液M を収容する吸入カップ、4 は吸入液M を吸い上
げて噴霧する吸入液ノズル、5 は吸入液ノズル4 の近傍
に噴出口が位置するよう配設される蒸気ノズル、7 は水
W を収容するタンク蓋8 を有した給水タンク、9 は給水
タンク7 と略同等の水位が得られるものであって水を加
熱するヒータ10とともに給水タンク7 に並設した小容量
の湯沸室、11は給水管、12は蒸気溜室、13は連通管であ
る。このものは、小容量の湯沸室9 にて水が加熱される
ので、ヒータ10を通電してから数十秒後には蒸気が発生
して蒸気溜室12内も速やかに高圧となり、蒸気は蒸気ノ
ズル5 から噴出される。この蒸気の噴出の際、ベンチュ
リー効果によって吸入液M が吸入液ノズル4 を通って吸
い上げられ、そして吸入液Mと蒸気が混合し、ヒータの
通電から比較的短い時間経過後に本体カバー2 より噴霧
される。また、蒸気溜室12内の圧力は、連通管13を通っ
て給水タンク7 にフィードバックされるので、給水タン
ク7 と湯沸室9 の各水面に対する圧力は均等化される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した本願出願人が
提案したものは、ヒータに通電してから吸入 (噴霧) 開
始までの時間は大幅に短縮できたのであるが、以下の点
については改善の余地を残すものである。まず、湯沸室
9を形成する高温になったヒータ10に水が接触している
ので急速に沸騰した所謂突沸水が発生する場合がある
が、湯沸室9 から蒸気溜室12や蒸気ノズル5 までは大略
水面に直交的に位置しておりしかも比較的短い経路であ
るため、突沸水がその経路を経て本体カバー2 から吐出
することがあり、そのような場合使用者が火傷を負う惧
れがある。また、給水タンク7 と湯沸室9 の各水面に対
する圧力均等化のために給水タンク7 と蒸気溜室12に貫
通する連通管13を設けており、従ってこれらの箇所から
蒸気が漏れないような気密処理が必要であるとともに蒸
気漏れの原因となる箇所が増える。また、蒸気ノズル5
が水垢等によって詰まったときには内部圧力が上昇する
ので、その圧力を外部に逃がす安全弁の設置が法規制さ
れているが、通常、蒸気溜室12にこれを設置した場合、
専用の部材を要してスペースや部品点数が増大する。
【0006】本発明は、かかる事由に鑑みてなしたもの
で、その第1の目的とするところは、ヒータに通電して
から吸入 (噴霧) 開始までの時間が短いものであって突
沸水が外部に吐出しにくい吸入器の提供であり、その第
2の目的とするところは、既存の必須部材を活用してス
ペースや部品点数の増大が少ない安全弁を設置した吸入
器の提供であり、その第3の目的とするところは、前述
した第1及び第2のいずれの目的をも達成する吸入器の
提供である。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、請求項1記載の吸入器は、給水タンクと略同等の
水位が得られるものであって水を加熱するヒータととも
に給水タンクに並設した小容量の湯沸室を備えたもので
あって、給水タンクとタンク蓋にて形成される空間の水
が存在しない部分を湯沸室と連通させて蒸気溜室とし、
これに蒸気ノズルを連通させた構成としている。
【0008】請求項2記載の吸入器は、請求項1記載の
蒸気溜室を、タンク蓋の軸方向下方に設けたリング状凹
所にて形成している。
【0009】請求項3記載の吸入器は、給水タンクと略
同等の水位が得られるものであって水を加熱するヒータ
とともに給水タンクに並設した小容量の湯沸室を備えた
ものであって、給水タンクに外部に連通する連通部を設
け、この連通部の内方端をタンク蓋に設けた弾性作動体
にて閉塞するようにしてなり、給水タンク内の圧力が一
定値を超えたとき弾性作動体が連通部の内方端を開放す
る構成としてある。
【0010】請求項4記載の吸入器は、請求項1又は2
記載のものにおいて、給水タンクに外部に連通する連通
部を設け、この連通部の内方端をタンク蓋に設けた弾性
作動体にて閉塞するようにしてなり、給水タンク内の圧
力が一定値を超えたとき弾性作動体が連通部の内方端を
開放する構成としている。
【0011】
【作用】請求項1記載の構成によれば、給水タンクに並
設した小容量の湯沸室によってヒータに通電してから吸
入 (噴霧) 開始までの時間が短くできるとともに、湯沸
室に突沸水が発生したとしても、これが垂直方向に上昇
し次いで水平方向へ方向転換しないことには蒸気ノズル
まで達しないので大半の突沸水は湯沸室又は給水タンク
に戻り、蒸気ノズルを経て外部に吐出するものは殆ど皆
無にできる。
【0012】請求項2記載の構成によれば、蒸気が給水
タンクの水と隔離されるので蒸気損失が低減できるとと
もに、蒸気溜室まで到達してきた突沸水があった場合、
蒸気溜室を構成する中央軸部が突沸水の進行を抑制して
外部に吐出するのを防ぐことに寄与する。
【0013】請求項3記載の構成によれば、給水タンク
に並設した小容量の湯沸室によってヒータに通電してか
ら吸入 (噴霧) 開始までの時間が短くできるとともに、
給水タンクに連通部、タンク蓋に連通部を閉塞開放する
弾性作動体をそれぞれ設けて安全弁を形成したので、安
全弁の設置に際して既存の必須部材を活用してスペース
や部品点数の増大が少ないものとなる。
【0014】請求項4記載の構成によれば、給水タンク
に並設した小容量の湯沸室によってヒータに通電してか
ら吸入 (噴霧) 開始までの時間が短くできるとともに、
蒸気ノズルを経て外部に吐出するものも殆ど皆無にで
き、さらに安全弁の設置に際して既存の必須部材を活用
してスペースや部品点数の増大が少ないものとなる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1に基づいて
説明する。なお、図4に基づいて説明したものにおける
基本的機能が同様の部材には、同一の符号を付す。
【0016】1 は吸入器本体、2 は本体カバーで、これ
らにより吸入器の外郭を形成している。吸入器本体1
は、下方にボス等を含む載置部1aを有し、載置部1aより
立壁1bを立設して内方収容部1cと外部に開放した外方収
容部1dを形成している。外方収容部1dは、立壁1bと立壁
1bの上端に繋がる上壁1eと載置部1aとによって区画され
る。1fは上壁1eに形成された貫通孔、1gはボス等を含む
押さえ部材で、後述する給水タンクを押さえ固定する。
本体カバー2 は、内方収容部1cを含む吸入器本体1 の上
面を覆うように着脱自在にその上端部に係止される。こ
の本体カバー2 には、後述する蒸気ノズルの噴出口に対
応して吹き出し口2aが形成されている。
【0017】3 は吸入カップで、吸入液 (薬液)Mを収容
するべく有底筒状をなして外方収容部1dの載置部1a上に
載置される。吸入カップ3 の下部外方には、排水受皿14
が一体形成してあり、これは立壁1bの開口部を通って内
方収容部1c内に入り込んでいる。
【0018】4 は吸入液ノズルで、吸入カップ3 の吸入
液M を吸い上げて噴霧するべく吸入カップ3 より十分長
く形成されており、下方の吸い込み口4aは吸入カップ3
の底部近傍に位置し、上方の噴出口4bは本体カバー2 内
に進出し、そして支持部材 (図示せず) に着脱自在に取
り付けられる。
【0019】5 は蒸気ノズルで、後述する給水タンクと
一体形成され、給水タンク側に進入口5a、先端側に噴出
口5bを有する。この噴出口5bは、吸入液ノズル4 の噴出
口4bの近傍に位置させる。前述の図示しない支持部材
は、両噴出口4b,5b が所定の位置関係でもって取り付け
られるよう設計する。
【0020】7 は給水タンクで、蒸気を発生させるため
の水W を収容する。この実施例では、前述した蒸気ノズ
ル5 の一体形成のほかに、後述する湯沸室や蒸気溜室等
の合理的な構成のため以下のような構造になっている。
すなわち水W を収容する部分は、周壁7aと底部7bとによ
り大略有底筒状をなし、周壁7aの開口縁近傍の外周に雄
ねじ7cを刻設し、その下方に蒸気ノズル5 の進入口5aを
設けている。また周壁7aの中央には、給水タンク7 の外
部に連通する連通部7dが中空パイプ状に形成されてい
る。連通部7dは、その内方開口端が給水タンク7 の開口
端より十分沈んだ位置 (さらに詳しくは、後述する連通
路よりやや沈んだ位置) まで延びており、底部7bの下方
では吸入カップ3 に向けて延ばされ、排水受皿14の上方
に外方開口端が位置する。この連通部7dは、本来的には
給水タンク7 に過剰の水W が供給されたとき、その過剰
分を排出する機能を有するものであるが、本発明では後
述するように、加えて内部の圧力が異常に上昇したとき
その圧力を外部に逃がす機能をも有する。また周壁7aの
雄ねじ7cと進入口5aの間には、押さえ部材1gにて固定さ
れるための鍔部7eが形成されている。また、蒸気ノズル
5 が形成された側と反対側の周壁7aには、周壁7aに直交
方向に延びる給水路11と連通路13が一体的に形成され、
さらに各路11,13 の先端部には湯沸室を構成する壁部7f
やヒータ取着部7gが連設されている。給水路11と連通路
13の高さ方向位置は、前者が周壁7aの最下方に、後者が
進入口5aに略対応するものである。
【0021】8 はタンク蓋で、給水タンク7 の蓋になる
とともに、連通部7dの内方開口端も閉塞する。すなわち
タンク蓋8 は、周壁7aの内径に略等しい外径の基部8a
と、内周面に雄ねじ7cに螺合する雌ねじ8cを刻設した外
周筒部8bと、基部8aの中央下面に連設される中央軸部8d
と、中央軸部8dの端部に連設される周壁7aの内径よりや
や小径の鍔部8eとを有して一体的に形成される。従って
タンク蓋8 の軸方向下方には、リング状凹所が形成され
ることとなる。8fは連通部7dの内方開口端を閉塞するた
めに鍔部8eの下面中央に設けたシールパッキン、13a は
鍔部8eに設けた連通孔である。タンク蓋8 は、給水タン
ク7 に水W を供給した後、シールパッキン8fが連通部7d
の内方開口端を確実に閉塞するまでリング状のシールパ
ッキンを介して雄ねじ7cに雌ねじ8cを螺合させる。この
状態では、タンク蓋8 のリング状凹所と周壁7aによりリ
ング状の空間が形成され、これが蒸気溜室12となる。こ
の蒸気溜室12は、一方は連通路13に、他方は蒸気ノズル
5 の進入口5aに連通する。
【0022】9 は湯沸室で、給水タンク7 と略同等の水
位が得られるように、しかもそこに供給される水量は僅
かであるよう小容量でもって給水タンク7 と平行的に並
設される。具体的には、湯沸室9 を構成する一側面は水
を加熱するための平板状のヒータ10が兼ねており、従っ
てヒータ10の縦 (水位) 方向長さは給水タンク7 と略同
等にしてヒータ取着部7gに取着され、これによりヒータ
10と給水タンク7 の壁部7fによって湯沸室9 が形成され
る。ヒータ10は、端子10a,10a を有しており、これにリ
ード線を接合し、電力制御手段等を介して電源に接続さ
れる。
【0023】このように湯沸室9 を形成した給水タンク
7 は、吸入器本体1 の載置部1aと押さえ部材1gにて吸入
器本体1に固定される。
【0024】かかる吸入器は、準備作業として、先ず、
吸入カップ3 に吸入液 (薬液)Mを注入し、その吸入カッ
プ3 を吸入器本体1 の外方収容部1dに収容 (セット) す
る。次に、給水タンク7 に水W を供給し、給水タンク7
を密封しかつ連通部7dの内方開口端を閉塞するようタン
ク蓋8 を給水タンク7 に螺合する。給水タンク7 に供給
された水W は、給水路11を通って湯沸室9 に流入し、両
方の水位WS1,WS2 は同等となる。そして本体カバー2 を
吸入器本体1 に係止する。
【0025】この準備作業が完了した後、ヒータ10に通
電すると、湯沸室9 の水は加熱されて数十秒後には蒸気
を発生し、この蒸気が連通路13を通って蒸気溜室12に蓄
えられ、やがて蒸気溜室12内が高圧となり、蒸気は蒸気
ノズル5 の噴出口5bから噴出される。この蒸気の噴出の
際、ベンチュリー効果により吸入液M が吸入液ノズル4
を通って吸い上げられて蒸気と混合し、これが本体カバ
ー2 の吹き出し口2aから噴霧 (吸入) されるのである。
また、蒸気溜室12に蓄えられる蒸気は、給水タンク7 の
水と隔離されるので蒸気損失が低減できる。また、蒸気
溜室12内の圧力は、連通孔13a を通って給水タンク7 へ
フィードバックされるため、湯沸室9 と給水タンク7の
各水面に対する圧力は均等化される。従って湯沸室9 の
水が蒸気化し、その水位WS2 が低下して給水タンク7 の
水位WS1 との間に差が生じても、上述の圧力により給水
タンク7 の水は給水路11を通り、同水位になるまで湯沸
室9 に供給される。このような水位の均衡化作用ととも
に、湯沸室9 では連続的に蒸気を発生するので蒸気の噴
出に脈動が発生せず、従って所謂息つき現象と称する動
作にはならない。
【0026】また、ヒータ10の表面で急速に沸騰した所
謂突沸水は、垂直方向に上昇し次いで水平方向へ方向転
換しないことには蒸気ノズル5 まで達しないので大半の
突沸水は湯沸室9 又は給水タンク7 に戻り、蒸気ノズル
5 を経て外部に吐出するものは殆ど皆無にできる。さら
に、蒸気溜室12まで到達してきた突沸水があった場合、
中央軸部8dが突沸水の進行を抑制して外部に吐出するの
を防ぐ。
【0027】なお、この実施例では、タンク蓋8 の下方
に鍔部8eを設けて形成したリング状凹所を蒸気溜室12と
しているが、鍔部8eを省略して水が存在しない空間を蒸
気溜室としてもよい。この場合、蒸気と水が接触するこ
ととなるので蒸気損失が若干増えるが、タンク蓋8 の形
状が簡単なものにできる。
【0028】次に、本発明の第2実施例を図2及び図3
に基づいて説明する。このものは、第1実施例とはタン
ク蓋及びその周辺のみが異なるもので、実質的に同一の
部材には同一の符号を付し詳細な説明は省略する。
【0029】このタンク蓋28は、第1実施例と同様に、
給水タンク7 の蓋になるとともに、連通部7dの内方開口
端も閉塞し、そのうえ給水タンク7 内の圧力が一定値を
超えたとき、その圧力を外部に逃がす安全弁の機能を有
する。すなわちタンク蓋28は、第1実施例と同様、基部
28aと、雌ねじ28c を刻設した外周筒部28b と、中央軸
部28d と、連通孔23a を設けた鍔部28e を有し、従って
軸方向下方にはリング状凹所が形成される。しかしこの
タンク蓋28は、図3に示すように、中心に上方が小径で
下方が大径となり、さらに大径部の下方は面取り状に拡
がる段付の貫通孔28g を有しており、その大径部にコイ
ルばね29とばねガイド30を挿入し、そして貫通孔28g を
気密的に塞ぐダイヤフラム31が鍔部28e に固定される。
【0030】ダイヤフラム31は、中央に弁体部31a 、外
周縁に取着部31b 、これらを連結するリング部分に薄肉
の弾性部31c を有して形成される。ダイヤフラム31の鍔
部28e への固定は、連通部7dの外径より大きい内径を有
する円板状の固定板32が、取着部31b を押さえつつ鍔部
28e に融着あるいは螺着されることによって行う。ダイ
ヤフラム31の弁体部31a は、その上面はばねガイド30に
当接し、下面は連通部7dの内方開口端を閉塞する。図3
は、タンク蓋28が給水タンク7 に螺合されて連通部7dの
内方開口端を弁体部31a が閉塞している状態である。こ
の状態では、コイルばね29は所定量圧縮されており、従
ってダイヤフラム31はばね力F と大気圧P0を受けて連通
部7dを閉塞している。つまりダイヤフラム31は、弁機能
を有する弾性作動体である。
【0031】この弾性作動体であるダイヤフラム31は、
吸入器が通常の動作をしているときには、図において下
向きにばね力F と大気圧P0が、同じく上向きに蒸気圧力
に応じた圧力P1と連通部7dから大気圧P0を受ける。ばね
力F は、通常の圧力P1より十分大きくしてあり、従って
ダイヤフラム31は連通部7dの内方開口端を確実に閉塞し
ている。しかし蒸気ノズル5 が水垢等で詰まったような
場合、給水タンク7 内の圧力は異常に上昇して圧力P1は
ばね力F より大きくなる。そのときダイヤフラム31の弁
体部31a は圧力P1によって持ち上げられ、従って連通部
7dの内方開口端は開放されその圧力は連通部7dを通って
外部に逃がされる。この動作を保証するためにコイルば
ね29は、給水タンク内の圧力が一定値を超えたときダイ
ヤフラム31の弁体部31a が持ち上げられるよう設計す
る。
【0032】この実施例のものは、第1実施例のものと
同様、ヒータ10に通電してから吸入(噴霧) 開始までの
時間が短くできるとともに、給水タンク7 に連通部7d、
タンク蓋28に連通部を閉塞開放する弾性作動体 (ダイヤ
フラム31) をそれぞれ設けて安全弁を形成したので、安
全弁の設置に際して既存の必須部材を活用してスペース
や部品点数の増大が少ないものとなる。
【0033】なお、この実施例の弾性作動体はダイヤフ
ラムを用い、さらにコイルばねやばねガイドを用いてい
るが、これに限らず本発明の思想に基づいて適宜の設計
変更が可能である。
【0034】
【発明の効果】請求項1記載の吸入器は、給水タンクに
並設した小容量の湯沸室によってヒータに通電してから
吸入 (噴霧) 開始までの時間が短くできるとともに、湯
沸室に突沸水が発生したとしても、これが垂直方向に上
昇し次いで水平方向へ方向転換しないことには蒸気ノズ
ルまで達しないので大半の突沸水は湯沸室又は給水タン
クに戻り、蒸気ノズルを経て外部に吐出するものは殆ど
皆無にできる。
【0035】請求項2記載の吸入器は、請求項1記載の
ものに加え、蒸気が給水タンクの水と隔離されるので蒸
気損失が低減できるとともに、蒸気溜室まで到達してき
た突沸水があった場合、蒸気溜室を構成する中央軸部が
突沸水の進行を抑制して外部に吐出するのをより確実に
防ぐことができる。
【0036】請求項3記載の吸入器は、給水タンクに並
設した小容量の湯沸室によってヒータに通電してから吸
入 (噴霧) 開始までの時間が短くできるとともに、給水
タンクに連通部、タンク蓋に連通部を閉塞開放する弾性
作動体をそれぞれ設けて安全弁を形成したので、安全弁
の設置に際して既存の必須部材を活用してスペースや部
品点数の増大が少ないものとなる。
【0037】請求項4記載の吸入器は、給水タンクに並
設した小容量の湯沸室によってヒータに通電してから吸
入 (噴霧) 開始までの時間が短くできるとともに、蒸気
ノズルを経て外部に吐出するものも殆ど皆無にでき、さ
らに安全弁の設置に際して既存の必須部材を活用してス
ペースや部品点数の増大が少ないものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す縦断面図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す縦断面図である。
【図3】その要部拡大断面図である。
【図4】本願出願人が先に提案したものの縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 吸入器本体 2 本体カバー 3 吸入カップ 4 吸入液ノズル 5 蒸気ノズル 7 給水タンク 8 タンク蓋 (第2実施例では28) 9 湯沸室 10 ヒータ 11 給水路 12 蒸気溜室 13 連通路 M 吸入液 (薬液) W 水

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸入液を収容する吸入カップと、吸入カ
    ップの吸入液を吸い上げて噴霧する吸入液ノズルと、吸
    入液ノズルの近傍に噴出口が位置するよう配設される蒸
    気ノズルと、蒸気を発生させるための水を収容するタン
    ク蓋を有した給水タンクと、給水タンクと略同等の水位
    が得られるものであって水を加熱するヒータとともに給
    水タンクに並設した小容量の湯沸室と、を備え、湯沸室
    にて発生した蒸気が蒸気ノズルから噴出する際に吸入液
    が吸入液ノズルから吸い上げられ、蒸気と混合して噴霧
    される吸入器において、前記給水タンクとタンク蓋にて
    形成される空間の水が存在しない部分を湯沸室と連通さ
    せて蒸気溜室とし、これに蒸気ノズルを連通させたこと
    を特徴とする吸入器。
  2. 【請求項2】 前記蒸気溜室は、タンク蓋の軸方向下方
    に設けたリング状凹所にて形成されている請求項1記載
    の吸入器。
  3. 【請求項3】 吸入液を収容する吸入カップと、吸入カ
    ップの吸入液を吸い上げて噴霧する吸入液ノズルと、吸
    入液ノズルの近傍に噴出口が位置するよう配設される蒸
    気ノズルと、蒸気を発生させるための水を収容するタン
    ク蓋を有した給水タンクと、給水タンクと略同等の水位
    が得られるものであって水を加熱するヒータとともに給
    水タンクに並設した小容量の湯沸室と、を備え、湯沸室
    にて発生した蒸気が蒸気ノズルから噴出する際に吸入液
    が吸入液ノズルから吸い上げられ、蒸気と混合して噴霧
    される吸入器において、前記給水タンクに外部に連通す
    る連通部を設け、この連通部の内方端をタンク蓋に設け
    た弾性作動体にて閉塞するようにしてなり、給水タンク
    内の圧力が一定値を超えたとき弾性作動体が連通部の内
    方端を開放することを特徴とする吸入器。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の吸入器において、
    給水タンクに外部に連通する連通部を設け、この連通部
    の内方端をタンク蓋に設けた弾性作動体にて閉塞するよ
    うにしてなり、給水タンク内の圧力が一定値を超えたと
    き弾性作動体が連通部の内方端を開放することを特徴と
    する吸入器。
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