JPH0819606A - 蒸気式噴霧器 - Google Patents

蒸気式噴霧器

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Publication number
JPH0819606A
JPH0819606A JP15595494A JP15595494A JPH0819606A JP H0819606 A JPH0819606 A JP H0819606A JP 15595494 A JP15595494 A JP 15595494A JP 15595494 A JP15595494 A JP 15595494A JP H0819606 A JPH0819606 A JP H0819606A
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JP
Japan
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water
tank
heating chamber
water supply
steam
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Application number
JP15595494A
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English (en)
Inventor
Takao Terada
隆雄 寺田
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 噴霧開始時間の短縮を確保しつつ特に蒸気発
生器内部の清掃を容易に行え、小型で製造コストも安い
蒸気式噴霧器を提供することである。 【構成】 ノズル22を有するタンク10の底部にヒー
タ17を取付け、底部に通水口32を有すると共に、通
水路38を有する給水タンク11をタンク10内に配置
し、タンク10に内キャップ12及びキャップ13を嵌
着した。 【作用】 給水タンク11の水Wは、通水口32から第
1加熱室34に入り、そこでヒータ17により加熱さ
れ、沸騰水は通水路38に浸入し、湯滴となって第2加
熱室40に滴下し、そこでヒータ17により再度加熱さ
れ、発生した蒸気がノズル22から外部に噴出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蒸気圧を利用して水を
吸い上げ噴霧する蒸気式噴霧器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の蒸気式噴霧器としては、例えば
図13に示すようなものが知られている。この噴霧器
は、給水タンク200と、この給水タンク200の水W
を加熱する第1加熱室202と、第1加熱室202にて
ヒータ204により加熱された沸騰水を蒸発させる第2
加熱室206と、第2加熱室206で発生した蒸気を噴
出する蒸気ノズル208と、蒸気ノズル208から噴出
される蒸気により吸入液Fを吸い上げて噴霧するための
吸液ノズル210とを備えるものである。
【0003】又、上記の如き噴霧器に備える蒸気発生器
の別例として図14に示すようなものもある。この蒸気
発生器は、図13の噴霧器の蒸気発生器とは異なり、水
を収容する液体供給部220と、この液体供給部220
の水をヒータ部224により加熱して気化するための気
化室222と、気化を噴霧として取り出す気化圧力取出
し部226とを備えるものである。これらの蒸気発生器
を備えた噴霧器は、電源投入後に短時間で噴霧が開始さ
れる利点を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図13
に示す如き従来の噴霧器の蒸気発生器では、構造が複雑
であると共に噴霧器の本体ケースに一体成形されている
ため、例えば給水タンク200の下部や第1加熱室20
2、及び第2加熱室206等を清掃することは不可能で
あるだけでなく、給水タンク200の内部も清掃し難
い。図14の蒸気発生器でも、液体供給部220内の底
部や気化室222等を清掃し難い。又、従来の蒸気発生
器では、総じて構造が複雑であるため、噴霧器自体が大
型になり、その製造に際しては複雑な形状の金型を用い
る必要があり、製造コストも高くなる。
【0005】従って、本発明は、上記問題点に着目して
なされたもので、噴霧開始時間の短縮を確保しつつ特に
蒸気発生器内部の清掃を容易に行え、小型で製造コスト
も安い蒸気式噴霧器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載の蒸気式噴霧器は、底部にヒ
ータを有するタンクと、このタンク内に設けられ、水を
収容する給水タンクと、この給水タンクの底部とヒータ
との間に形成され、給水タンク内の水を加熱する加熱室
と、給水タンク内の水を加熱室に導く通水路と、加熱室
で沸騰した水から発生する蒸気を外部に噴出させるノズ
ルとを備えた蒸気発生器を配備してなることを特徴とす
る。
【0007】又、請求項5記載の蒸気式噴霧器は、底部
にヒータを有すると共に水を収容するタンクと、このタ
ンクの底部とヒータとの間に形成され、タンク内の水を
加熱する加熱室と、タンク内の水を加熱室に導く通水路
と、加熱室で沸騰した水から発生する蒸気を外部に噴出
させるノズルとを備えた蒸気発生器を配備してなること
を特徴とする。
【0008】
【作用】請求項1記載の蒸気式噴霧器では、給水タンク
内の水は通水路を通って加熱室に入り、その加熱室でヒ
ータにより加熱・沸騰される。沸騰水から発生する蒸気
はノズルを通って蒸気発生器(即ち噴霧器)の外部に噴
霧される。又、タンク内に給水タンクを設けた簡単な構
成であるにもかかわらず、前記従来の噴霧器と同様に噴
霧開始までの時間が短縮される。
【0009】給水タンクをタンク内に着脱自在に配置す
ること(請求項2記載)により、給水タンクを容易に取
り出すことができ、給水タンク内部は勿論のこと、タン
ク内部の清掃が一層容易となる。加熱室を、給水タンク
の底部とヒータとの間に形成された第1の加熱室と、給
水タンクとタンクとの間に形成された第2の加熱室とで
構成すると共に、第1の加熱室で加熱された沸騰水を第
2の加熱室に導く第2の通水路を設けること(請求項3
記載)により、より効率的に水が沸騰し、蒸気の発生が
向上する。
【0010】給水タンクを密閉する蓋と、第2の加熱室
内の沸騰水を給水タンク内に導く圧力調整通路とを設け
ること(請求項4記載)により、第2の加熱室内の沸騰
水の一部が圧力調整通路を通じて給水タンク内に戻る。
つまり、密閉状態にある給水タンク内は、水が減少する
のに伴って負圧状態となるが、沸騰水の一部が蒸気圧と
共に給水タンク内に戻ることにより、給水タンクと第2
の加熱室の内圧が等しくなり、水の流動がスムーズに行
われるようになる。
【0011】又、請求項5記載の蒸気式噴霧器では、タ
ンク内の水は通水路を通って加熱室に入り、加熱室でヒ
ータにより加熱されて沸騰した水から発生した蒸気は、
ノズルを通じて蒸気発生器(即ち噴霧器)の外部に噴霧
される。この噴霧器でも、請求項1記載の噴霧器と同様
の作用効果が得られる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の蒸気式噴霧器を実施例に基づ
いて説明する。但し、本発明は噴霧器の蒸気発生器に特
徴があるため、蒸気発生器を中心に説明する。まず、一
実施例(請求項1記載)に係る噴霧器における蒸気発生
器の要部断面図を図1に、図1に示す発生器からキャッ
プ、内キャップ及びヒータを取り外した状態の側面図を
図2に、図2の上面図を図3に、図2の底面図を図4に
示す。この蒸気発生器Aは、タンク10と、このタンク
10内に配置された給水タンク11と、給水タンク11
に嵌着された内キャップ(蓋)12と、タンク10及び
内キャップ12に嵌着されたキャップ(蓋)13とを備
える。
【0013】タンク10は、下部にフランジ部10aを
有し、このフランジ部10aにはネジ挿通孔15(図4
参照)が形成されると共に、ネジ挿通孔15に対応し
て、ヒータ17にも同様にネジ挿通孔が形成されてい
る。フランジ部10aのネジ挿通孔15とヒータ17の
ネジ挿通孔にネジ19を通し、ナット20でネジ19を
締付けることにより、タンク10の底部にヒータ17が
一体に取付けられる。又、タンク10は、その外周から
斜め上方に突出するノズル22を有し、このノズル22
は蒸気を噴出するためのものである。タンク10の上部
には、断面L字状の鉤部10bが周設され、この鉤部1
0bに設けられたパッキン24が内キャップ12により
押圧されるようになっている。一方、タンク10の下部
とヒータ17との間に設けられたパッキン26が、タン
ク10とヒータ17とのネジ締めにより押圧されるよう
になっている。これらパッキン24,26で、タンク1
0の内部と外部との気密性が確保される。
【0014】給水タンク11は、その底部にてタンク1
0にパッキン28,30を介して取付けられ、タンク1
0と給水タンク11との気密性が確保されると共に、タ
ンク10の内周から間隔を置いた位置に給水タンク11
が支持される。タンク10と給水タンク11との間に形
成される間隙が第2加熱室40となる。給水タンク11
の底部には通水口32が形成され、この通水口32がヒ
ータ17に間隔を置いて対面し、通水口32を含む給水
タンク11の底部とヒータ17との間に形成される間隙
が第1加熱室34となる。この実施例では、通水口32
から第1加熱室34に至る短い通路が通水路(第1通水
路)となる。
【0015】通水口32は、図11に拡大図で示すよう
に、給水タンク11の内側が広く、外側が狭い形状を有
するが、このような形状とすることで、第1加熱室34
にてヒータ17によって沸騰した水が通水口32から給
水タンク11内に逆流し難くすることができ、給水タン
ク11内の水Wを第1加熱室34に確実に送ることがで
きる。この他、図12に示すように、給水タンク11の
内側を狭く、外側を広くした通水口32’とし、通水口
32’に逆止弁36を設けてもよい。この場合、沸騰し
た水の給水タンク11への逆流が逆止弁36により防止
される。
【0016】又、給水タンク11は、第1加熱室34で
沸騰した水(湯滴)を第2加熱室40に導く通路となる
上下方向に延びる第2通水路38を有し、沸騰水は通水
路38から給水タンク11とタンク10との間隙(第2
加熱室40)に滴下し、この第2加熱室40で再びヒー
タ17により加熱・沸騰されるようになっている。内キ
ャップ12はその中央に開口42を有する一方、この開
口42に対応するキャップ13の対応部分には安全弁4
4を取付けたコイルバネ46が配置されている。通常は
開口42はコイルバネ46によって付勢される安全弁4
4で塞がれており、タンク10と給水タンク11との間
の空間(第2加熱室40を含む)の蒸気圧が異常に高く
なった場合に、その蒸気圧により安全弁44が開いて開
口42から蒸気圧を逃して、減圧できるようになってい
る。
【0017】このように構成した蒸気発生器Aでは、給
水タンク11内の水Wは、通水口32から第1加熱室3
4に入り、第1加熱室34でヒータ17により加熱され
て沸騰水となる。沸騰水は第2通水路38に浸入し、更
に第2加熱室40に滴下し、ヒータ17により再び加熱
される。その過程でタンク10内の蒸気圧が高まると、
沸騰水から発生した蒸気がノズル22から外部に噴出さ
れる。この実施例では、給水タンク11から給水された
少量の水を第1加熱室34で素早く加熱・沸騰させ、そ
の沸騰水を更に第2加熱室40で加熱・沸騰させ、その
蒸気を噴出する構造であるから、従来の噴霧器と同様に
噴霧開始までの時間が短縮される。
【0018】又、キャップ13と内キャップ12をタン
ク10から取り外し、更にタンク10内の給水タンク1
1を取り出すことにより、主な構成部品を簡単に分離す
ることができるので、タンク10や給水タンク11内部
の清掃は容易であり、清掃後の組立も容易である。しか
も、構造が単純であるため、例えば金型を用いて構成部
品を成形する場合に成形性がよく、生産効率が向上す
る。
【0019】別実施例(請求項5記載)に係る噴霧器に
おける蒸気発生器の要部断面図を図5に、図5に示す発
生器からキャップ、内キャップ及びヒータを取り外した
状態の側面図を図6に、図6の上面図を図7に、図6の
底面図を図8に示す。この蒸気発生器Bも前記と同様
に、タンク50と、このタンク50内に配置された給水
タンク51と、タンク50に嵌着された内キャップ52
と、タンク50及び内キャップ52に嵌着されたキャッ
プ53とを備える。
【0020】タンク50は、その下部にフランジ部50
aを有し、フランジ部50aに形成されたネジ挿通孔5
5(図8参照)とヒータ17の対応ネジ挿通孔にネジ1
9を通し、ナット20でネジ19を締付けることによ
り、タンク50の底部にヒータ17が一体に取付けられ
る。又、タンク50の上部外周に周設された断面L字状
の鉤部50bにパッキン64が設けられると共に、タン
ク50の下部とヒータ17との間にはパッキン66が設
けられており、タンク50の内部と外部との気密性が確
保されている。
【0021】給水タンク51は、中央に向かって緩やか
に傾斜する底部の中央に通水口72を有し、通水口72
はヒータ17に間隔を置いて対面し、通水口72を含む
給水タンク51の底部とヒータ17との間に形成される
間隙が加熱室74となっている。勿論、この実施例で
も、通水口72は図11に示すような形状の他に、図1
2に示すように逆止弁36を用いたものであってもよ
い。又、給水タンク51は、下部が加熱室74に、上部
が給水タンク51の上部に連通する上下方向に延びる通
水路78を有する。この通水路78は、前記実施例の通
水路38とは異なり、給水タンク51内に連通してお
り、加熱室74で加熱された沸騰水の一部が湯滴となっ
て給水タンク51内に戻るようになっている。
【0022】内キャップ52はその中央に開口82を有
し、この開口82を塞ぐようにノズル62の端部62a
がコイルバネ86により付勢されている。従って、この
実施例では、ノズル62の端部62aが安全弁として機
能し、タンク50内の蒸気圧が異常に高まるとノズル6
2自身が上方に移動して、開口82が開くことになる。
ノズル62は、キャップ53の中央に形成された孔を通
り外部に突出している。
【0023】この蒸気発生器Bでは、給水タンク51の
水Wは、通水口72から加熱室74に入り、加熱室74
でヒータ17により加熱された沸騰水は通水路78に浸
入し、その一部は給水タンク51内に滴下する。そし
て、タンク50内の蒸気は、内キャップ52の開口82
及びノズル62を通って、外部に噴出される。この蒸気
発生器Bにおいても、キャップ53及び内キャップ52
をタンク50から、また給水タンク51をタンク50か
ら取り外すことにより、各構成部品を簡単に分離でき、
タンク50と給水タンク51の内部の清掃が容易である
だけでなく、単純な形状の故に金型による成形性が良
く、生産効率が向上する。
【0024】更に別実施例に係る噴霧器における蒸気発
生器の要部断面図を図9に示す。この蒸気発生器Cも、
タンク90と、このタンク90内に配置された給水タン
ク91と、タンク90に嵌着された内キャップ92と、
タンク90及び内キャップ92に嵌着されたキャップ9
3とを備える。タンク90の下部のフランジ部90aに
形成されたネジ挿通孔とヒータ17の対応ネジ挿通孔に
ネジ19を通し、ナット20でネジ19を締付けること
により、タンク90の底部にヒータ17が一体に取付け
られる。又、タンク90の上部外周に周設された断面L
字状の鉤部90bにパッキン104が設けられると共
に、タンク90の下部とヒータ17との間にはパッキン
106が設けられており、タンク90の内部と外部との
気密性が確保されている。又、タンク90は斜め上方に
突出するノズル102を有する。
【0025】タンク90内に配置された給水タンク91
とタンク90との気密性を確保するために、給水タンク
91の上部外周において給水タンク91とタンク90と
の間にはパッキン120が、また下部外周において給水
タンク91とタンク90との間にはパッキン122がそ
れぞれ設けられている。給水タンク91がタンク90内
に配置された状態で、給水タンク91の底部とヒータ1
7との間には、第1加熱室130と、この第1加熱室1
30とはパッキン124で水密に仕切られた第2加熱室
132とが形成される。なお、この実施例では、タンク
90と給水タンク91が別個であるが、両者を一体成形
しても構わず、その場合にはパッキン120,122は
不要となる。
【0026】給水タンク91は、水Wを収容する貯水槽
110と、上下方向に延びる第2通水路112と、上下
方向に延びる圧力調整通路114とを有し、タンク90
と給水タンク91との間には第2加熱室132が形成さ
れる。貯水槽110の底部にはテーパ状の通水口116
が形成され、貯水槽110内の水Wが通水口116を通
って第1加熱室130に入るようになっている。通水路
112は、その下部が第1加熱室130に、上部が第2
加熱室132に連通しており、圧力調整通路114は、
その下部が第2加熱室132に、上部が貯水槽110に
連通している。又、第2加熱室132とノズル102も
連通している。
【0027】この蒸気発生器Cでは、給水タンク91は
タンク90と共に内キャップ92により完全に密閉され
ている。内キャップ92はその中央に開口140を有
し、この開口140を塞ぐように安全弁142がコイル
バネ144で付勢されている。このため、給水タンク9
1と内キャップ92との空間、即ち貯水槽110は、外
部とは完全に気密構造になっており、この空間の蒸気圧
が異常に高まった場合にのみ、安全弁142が開いて、
開口140を通じて減圧するようになっている。
【0028】この蒸気発生器Cでは、給水タンク91の
貯水槽110内の水Wは、通水口116を通じて第1加
熱室130に入り、ヒータ17により加熱される。沸騰
水は、第2通水路112に浸入し、第2加熱室132に
滴下し、第2加熱室132の下部に位置するヒータ17
により再度加熱される。その過程で沸騰水から発生した
蒸気は、ノズル102を通じて外部に噴出される。ここ
で、貯水槽110は密閉状であるため、貯水槽110内
の水Wが減少するのに伴って貯水槽110内は負圧状態
となる。このため、第2加熱室132の沸騰水の一部
は、蒸気圧と共に圧力調整通路114を通って貯水槽1
10内に戻る。これにより、貯水槽110と第2加熱室
132の内圧が均等に保たれるため、水がスムーズに流
動し、その過程で蒸気が効率良く発生する。
【0029】次に、上記の如き蒸気発生器A,B,Cを
組み込んだ蒸気式噴霧器全体の構成を図10(要部断面
図)に示す。ここでは、噴霧器の本体ケース150の所
定部分に、蒸気発生器1に周設された鍔状部分1aが取
付けられることにより、本体ケース150に蒸気発生器
1が固定されている。タンク2の底部に固定されたヒー
タ3からのリード線4は、本体ケース150の適所に設
けられたヒータ回路搭載の基板(図示せず)に接続され
ている。又、タンク2にはキャップ6が嵌着されてい
る。
【0030】タンク2から突出するノズル(蒸気ノズ
ル)7は、本体ケース150に着脱可能に配置された吸
入水カップ152内に延びるチューブ154の端部に取
付けられた吸入ノズル156と隣接対向しており、吸入
水カップ152内には吸入液Hが収容される。両ノズル
7,156は、噴霧ガイド158内に位置決めされてい
る。
【0031】蒸気発生器1で前記のように発生した蒸気
は、その蒸気圧により蒸気ノズル7から噴出する。この
時、吸入ノズル156の先端は負圧になるため、吸入水
カップ152内の吸入液Hは、チューブ154を通じて
吸い上げられ、蒸気ノズル7からの蒸気圧により霧状に
なり、噴霧ガイド158から噴霧される。
【0032】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の蒸気式噴霧器で
は、以上説明したように底部にヒータを有するタンク内
に給水タンクを配置した構造の蒸気発生器を備えるた
め、給水タンク内の水は加熱室でヒータにより加熱・沸
騰され、沸騰水からの蒸気がノズルを通じて外部に噴出
されることとなり、蒸気の発生効率が良く、従来の噴霧
器と同様に噴霧開始までの時間が短縮される。
【0033】しかも、タンク内に給水タンクを配置して
あるため、タンク内部や給水タンク内部の清掃が容易で
あるばかりか、簡素な構造であるため、金型のコストも
安く、成形性が良く生産効率が向上する。又、蒸気発生
器の構造が単純であるため、噴霧器を簡略化且つ小型化
することが可能となる。給水タンクをタンク内に着脱自
在に配置すること(請求項2記載)により、より一層、
タンク及び給水タンクの内部の清掃が簡易になる。
【0034】加熱室を第1の加熱室と第2の加熱室とで
構成し、第1の加熱室と第2の加熱室を連通する第2の
通水路を設けること(請求項3記載)により、第1の加
熱室で加熱された水が第2の加熱室でも加熱されるた
め、水をより効率的に沸騰させることができ、蒸気の発
生が向上し、噴霧開始までの時間を更に短縮できる。給
水タンクを密閉する蓋と第2の加熱室内の沸騰水を給水
タンク内に導く圧力調整通路とを設けること(請求項4
記載)により、給水タンクと第2の加熱室の内圧が均等
になるように第2の加熱室内の沸騰水の一部が圧力調整
通路を通って給水タンク内に戻るため、水がスムーズに
流動し、これによって水を一層効率的に沸騰させること
が可能となる。
【0035】請求項5記載の蒸気式噴霧器では、タンク
内の水が加熱室で沸騰され、沸騰水から発生した蒸気が
ノズルから外部に噴出される構造の蒸気発生器を備える
ため、請求項1記載の噴霧器と同様に、噴霧開始までの
時間が短縮される。又、タンクが給水タンクを兼ねてい
るため、タンク内部の清掃も容易であると共に、構造も
単純であるため、金型の作製が簡単で成形性が良く、生
産効率が向上する。その上、構造が単純であるため、小
型且つシンプルな噴霧器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例に係る噴霧器における蒸気発生器の要
部断面図である。
【図2】図1に示す発生器においてキャップ、内キャッ
プ及びヒータを取り外した状態での側面図である。
【図3】図2に示すものの上面図である。
【図4】図2に示すものの底面図である。
【図5】別実施例に係る噴霧器における蒸気発生器の要
部断面図である。
【図6】図5に示す発生器においてキャップ、内キャッ
プ及びヒータを取り外した状態での側面図である。
【図7】図6に示すものの上面図である。
【図8】図6に示すものの底面図である。
【図9】更に別実施例に係る噴霧器における蒸気発生器
の要部断面図である。
【図10】蒸気噴霧器の全体構成を示す要部断面図であ
る。
【図11】給水タンクの通水口の形態を示す部分拡大断
面図である。
【図12】給水タンクの通水口の別の形態を示す部分拡
大断面図である。
【図13】従来例に係る蒸気式噴霧器の要部断面図であ
る。
【図14】従来例に係る蒸気式噴霧器における別の蒸気
発生器の要部断面図である。
【符号の説明】
A,B,C 蒸気発生器 10,50,90 タンク 11,51,91 給水タンク 12,52,92 内キャップ 13,53,93 キャップ 17 ヒータ 22,62,102 ノズル 34,130 第1加熱室 38,78,112 通水路 40,132 第2加熱室 74 加熱室 114 圧力調整通路 W 水
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年8月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【実施例】以下、本発明の蒸気式噴霧器を実施例に基づ
いて説明する。但し、本発明は噴霧器の蒸気発生器に特
徴があるため、蒸気発生器を中心に説明する。まず、一
実施例(請求項1記載)に係る噴霧器における蒸気発生
器の要部断面図を図1に、図1に示す発生器からキャッ
プ、内キャップ及びヒータを取り外した状態の側面図を
図2に、図2の上面図を図3に、図2の底面図を図4に
示す。この蒸気発生器Aは、タンク10と、このタンク
10内に配置された給水タンク11と、タンク10に嵌
着された内キャップ(蓋)12と、タンク10及び内キ
ャップ12に嵌着されたキャップ(蓋)13とを備え
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】底部にヒータを有するタンクと、このタン
    ク内に設けられ、水を収容する給水タンクと、この給水
    タンクの底部とヒータとの間に形成され、給水タンク内
    の水を加熱する加熱室と、給水タンク内の水を加熱室に
    導く通水路と、加熱室で沸騰した水から発生する蒸気を
    外部に噴出させるノズルとを備えた蒸気発生器を配備し
    てなることを特徴とする蒸気式噴霧器。
  2. 【請求項2】前記給水タンクが前記タンク内に着脱自在
    に配置された蒸気発生器を配備してなることを特徴とす
    る請求項1記載の蒸気式噴霧器。
  3. 【請求項3】前記加熱室が、給水タンクの底部とヒータ
    との間に形成された第1の加熱室と、給水タンクとタン
    クとの間に形成された第2の加熱室とからなり、第1の
    加熱室で加熱された沸騰水を第2の加熱室に導く第2の
    通水路を備えた蒸気発生器を配備してなることを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載の蒸気式噴霧器。
  4. 【請求項4】前記給水タンクを密閉する蓋と、前記第2
    の加熱室内の沸騰水を給水タンク内に導く圧力調整通路
    とを備えた蒸気発生器を配備してなることを特徴とする
    請求項3記載の蒸気式噴霧器。
  5. 【請求項5】底部にヒータを有すると共に水を収容する
    タンクと、このタンクの底部とヒータとの間に形成さ
    れ、タンク内の水を加熱する加熱室と、タンク内の水を
    加熱室に導く通水路と、加熱室で沸騰した水から発生す
    る蒸気を外部に噴出させるノズルとを備えた蒸気発生器
    を配備してなることを特徴とする蒸気式噴霧器。
JP15595494A 1994-07-07 1994-07-07 蒸気式噴霧器 Pending JPH0819606A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200445539Y1 (ko) * 2007-02-09 2009-08-11 김문수 코 세척기
WO2012129812A1 (zh) * 2011-03-31 2012-10-04 深圳市康泰尔电子有限公司 电子香烟
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