JP2526028Y2 - 回転圧縮機 - Google Patents

回転圧縮機

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JP2526028Y2
JP2526028Y2 JP1989010588U JP1058889U JP2526028Y2 JP 2526028 Y2 JP2526028 Y2 JP 2526028Y2 JP 1989010588 U JP1989010588 U JP 1989010588U JP 1058889 U JP1058889 U JP 1058889U JP 2526028 Y2 JP2526028 Y2 JP 2526028Y2
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JP
Japan
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rotary compressor
oil
rear block
pressure chamber
lubricating oil
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健司 鈴木
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Suzuki Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は回転圧縮機に係り、特に自動車用空調装置
に使用する回転圧縮機の潤滑油面を確保する回転圧縮機
に関する。
〔従来の技術〕
回転圧縮機は、円柱状の中心に対して略放射方向に形
成された溝内にベーンを摺動自在に嵌装したロータシャ
フトを有し、このロータシャフトをシリンダ内の楕円形
状のシリンダ室内周面に少なくとも1箇所以上で接触さ
せるとともに、前記ベーンを内周面に接触させつつ回転
させることにより、シリンダ室内のロータシャフト回転
方向に拡縮しつつ移動する吸入室と圧縮室とにより流体
を吸入圧縮して送給するものであり、例えば冷媒ガス等
を吸入圧縮して送給する自動車用空調装置用回転圧縮機
として使用されている。
また、実開昭62-137393号公報に開示される如く、シ
リンダの上面に網板が取付けられているとともに、下面
に仕切板が取付けられており、この仕切板に複数個の小
孔が穿設されたものがあった。
更に、実開昭63-42889号公報に開示される如く、仕切
板を板状体とこの板状体の外縁に設けられた筒体とでカ
ップ状に構成し、この筒体を低部にオイルの貯溜された
オイル溜を有する密閉容器の内側に近接させた密閉型圧
縮機があった。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、従来の回転圧縮機においては、1個の油面
確保部により高圧室内の潤滑油の油面の変動を押さえて
いた。
この結果、高圧室内が冷媒や潤滑油で攪乱された時
に、1個の油面確保部では不十分であり、潤滑油の油面
を確保することができず、潤滑油のロータシャフトへの
循環効率を低下させ、前記回転圧縮機のメカロスを増加
するとともに、冷凍能力の低下を招き、実用上不利であ
るという不都合がある。
〔考案の目的〕
そこで、この考案の目的は、高圧室内の潤滑油の油面
を確保し得て、回転圧縮機のメカロスを低下するととも
に、この回転圧縮機の冷凍能力を向上し得て、回転圧縮
機の性能を十分に発揮させ得る回転圧縮機を実現するこ
とにある。
〔問題点を解決するための手段〕
この目的を達成するために、この考案は、シリンダ室
をベーンにより2分して吸入室と圧縮室とを形成した回
転圧縮機において、この回転圧縮機のリアブロックとケ
ース部とにより包囲される高圧室内の潤滑油の油面を確
保すべく前記ケース部に前記リアブロック側に向かう第
1油面確保部を設けるとともにこの第1油面確保部より
も下方位置の前記リアブロックに前記ケース部側に向か
う第2油面確保部を設け、前記高圧室と前記リアブロッ
クに設けられる潤滑油通路との間の前記リアブロック下
方の前記ケース部に油溜め部を設け、この油溜め部と前
記高圧室間には前記リアブロック下方の角部と前記ケー
ス部の底面部位とにより形成される絞り部を設けたこと
を特徴とする。
〔作用〕
上述の如く構成したことにより、回転圧縮機を動作さ
せた際に、高圧流体と潤滑油との混合物はシリンダ室か
らリアブロックとケース部とにより包囲される高圧室に
入り込んで、高圧流体と潤滑油とに分離される。
前記高圧室内の潤滑が前記高圧流体によって攪乱され
た場合には、第1・第2油面確保部により攪乱を抑えて
前記潤滑油の油面を確保している。
また、前記高圧室とリアブロック下方の油溜め部との
間の絞り部は、油溜め部内に入り込んだ潤滑油が攪乱さ
れることを防止している。
さらに、リアブロック下方の油溜め部及び絞り部は、
リアブロックに設けられたケース部側に向う第2油面確
保部によって覆われていることにより、高圧室の攪乱が
伝わり難くなっている。
〔実施例〕
以下図面に基づいてこの考案の実施例を詳細に説明す
る。
第1、2図はこの考案の実施例を示すものである。第
1、2図において、2は回転圧縮機である。この回転圧
縮機2は、ロータシャフト4とシリンダ6とを有してい
る。このシリンダ6は、内部に楕円形状のシリンダ室6a
が形成されている。
前記ロータシャフト4は、前記シリンダ室6aの内周面
6bに少なくとも1個以上、例えば2個所で接触するとと
もに、シリンダ6と同一中心を有すべく回転自在に設け
られている。このロータシャフト4には、ロータシャフ
ト4の中心に対して略放射方向に複数個、例えば3個の
溝部8が円周等間隔に形成され、これら溝部8内にベー
ン10を前記シリンダ室6aの内周面6bに向かって出没可能
に嵌装している。
また、前記シリンダ室6aは、ベーン10によってシリン
ダ6に形成される吸入通路12側の吸入室14と吐出通路16
側の圧縮室18とに2分割されている。
前記吸入通路12は吸入孔20に連通しており、前記吐出
通路16は高圧室22を介して吐出孔24に連通している。
前記高圧室22は、リアブロック26とケース部28とによ
り包囲されており、この高圧室22内部に冷媒ガスと潤滑
油とを分離する潤滑油分離装置30が設けられている。
更に、高圧室22には、第1図に示す如く、高圧室22内
の潤滑油の油面を確保すべくケース部28にリアブロック
26側に向う第1油面確保部32を設けるとともに、リアブ
ロック26に前記第1油面確保部32よりも下方位置となる
第2油面確保部34をケース部28側に向って設ける。
更にまた、第1図に示す如く、前記リアブロック26に
設けられる潤滑油通路36と前記高圧室22との間には、油
溜め部38が刻設、つまり、第2油面確保部34を設けたリ
アブロック26下方のケース部28内に油溜め部38が形成さ
れており、また、前記高圧室22と油溜め部38とは、第2
油面確保部34を設けたリアブロック26下方の角部26aと
ケース部28の底面部位とにより形成される通路断面積が
極めて小である絞り絞り部40により連通されている。こ
のように、前記油溜め部38及び絞り部40は、第2油面確
保部34の下方に設けられ、第2油面確保部34により覆わ
れている。
なお符号42は高圧室22内の潤滑油を油溜め部38に送る
べくケース部28の底面部位に所望に応じて設けられる潤
滑油案内溝部、44は吐出通路16途中に設けられる逆止弁
である。
次に作用について説明する。
前記回転圧縮機2を動作させた際に、高圧流体である
冷媒ガスと潤滑油との混合物は、シリンダ室6aから高圧
室22に送給され、潤滑油分離装置30によって冷媒ガスと
潤滑油とに分離される。
分離された冷媒ガスは、吐出孔24から図示しないコン
デンサへ送給され、潤滑油は、高圧室22の底部部位から
潤滑油案内溝部42によって油溜め部38に流れ込み、潤滑
油通路36を介して回転圧縮機2のロータシャフト4の軸
受け部位に送給されている。
また、前記高圧室22内が冷媒ガスによって攪乱された
場合でも、第1、第2油面確保部32、34が撹乱を抑えて
前記高圧室22内の潤滑油の油面を確保するとともに、絞
り部40が油溜め部38内の潤滑油の攪乱を未然に防止して
いる。
また、油溜め部38及び絞り部40は、第1油面確保部32
よりも下方位置のリアブロック26に設けたケース部4側
に向う第2油面確保部34によって覆われていることによ
り、高圧室22の潤滑油の攪乱が伝わり難くなっている。
これにより、高圧室22内の潤滑油の油面を確保して潤
滑油を確実に所定の潤滑部位に循環させることができ、
前記回転圧縮機2のメカロスを確実に低下し得て、実用
上有利である。
また、回転圧縮機2のメカロスを低下させたことによ
って、この回転圧縮機2の冷凍能力が向上され、回転圧
縮機2の性能を十分に発揮させることができるものであ
る。
更に、回転圧縮機2のメカロスによるロータシャフト
4等の摩耗を確実に小とすることができることにより、
回転圧縮機2の各種部品の使用寿命を長くし得て、経済
的に有利である。
〔考案の効果〕
以上詳細に説明した如く、この考案によれば、回転圧
縮機のリアブロックとケース部とにより包囲される高圧
室内の潤滑油の油面を確保すべく前記ケース部に前記リ
アブロック側に向かう第1油面確保部を設けるとともに
この第1油面確保部よりも下方位置の前記リアブロック
に前記ケース部側に向かう第2油面確保部を設け、前記
高圧室と前記リアブロックに設けられる潤滑油通路との
間の前記リアブロック下方の前記ケース部に油溜め部を
設け、この油溜め部と前記高圧室間には前記リアブロッ
ク下方の角部と前記ケース部の底面部位とにより形成さ
れる絞り部を設けたので、第1・第2油面確保部によっ
て高圧室の潤滑油の攪乱を抑えることができ、絞り部に
よって高圧室の潤滑油の攪乱による油溜め部内の潤滑油
の攪乱を防止でき、第2油圧確保部によって油溜め部及
び絞り部に高圧室の攪乱を伝わり難くすることができ
る。
このため、この回転圧縮機は、高圧室内の潤滑油の油
面を確保し得て、潤滑油を確実に循環させることがで
き、回転圧縮機のメカロスを低下し得て、実用上有利で
あるとともに、回転圧縮機のメカロスを低下させたこと
によって回転圧縮機の冷凍能力を向上し得て、回転圧縮
機の性能を十分に発揮させ得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1、2図はこの考案の実施例を示し、第1図は回転圧
縮機の一部切欠き断面図、第2図は回転圧縮機のシリン
ダ内の概略断面図である。 図において、2は回転圧縮機、4はロータシャフト、6
はシリンダ、8は溝部、10はベーン、12は吸入通路、14
は吸入室、16は吐出通路、18は圧縮室、20は吸入孔、22
は高圧室、24は吐出孔、26はリアブロック、28はケース
部、30は潤滑油分離装置、32は第1油面確保部、34は第
2油面確保部、36は潤滑油通路、38は油溜め部、40は絞
り部、42は潤滑油案内溝部、44逆止弁である。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダ室をベーンにより2分して吸入室
    と圧縮室とを形成した回転圧縮機において、この回転圧
    縮機のリアブロックとケース部とにより包囲される高圧
    室内の潤滑油の油面を確保すべく前記ケース部に前記リ
    アブロック側に向う第1油面確保部を設けるとともにこ
    の第1油面確保部よりも下方位置の前記リアブロックに
    前記ケース部に向かう第2油面確保部を設け、前記高圧
    室と前記リアブロックに設けられる潤滑油通路との間の
    前記リアブロック下方の前記ケース部に油溜め部を設
    け、この油溜め部と前記高圧室間には前記リアブロック
    下方の角部と前記ケース部の底面部位とにより形成され
    る絞り部を設けたことを特徴とする回転圧縮機。
JP1989010588U 1989-01-31 1989-01-31 回転圧縮機 Expired - Lifetime JP2526028Y2 (ja)

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JPS57146096A (en) * 1981-03-06 1982-09-09 Hitachi Ltd Movable vane type compressor
JPS60156992A (ja) * 1984-01-26 1985-08-17 Nissan Motor Co Ltd コンプレツサ

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JPH02103189U (ja) 1990-08-16

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