JP2525213B2 - α−メチルアリルフェノ―ル類のエステル誘導体 - Google Patents

α−メチルアリルフェノ―ル類のエステル誘導体

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JP2525213B2
JP2525213B2 JP62326237A JP32623787A JP2525213B2 JP 2525213 B2 JP2525213 B2 JP 2525213B2 JP 62326237 A JP62326237 A JP 62326237A JP 32623787 A JP32623787 A JP 32623787A JP 2525213 B2 JP2525213 B2 JP 2525213B2
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滋 杉森
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、新規なエステル化合物および該化合物を含
有する液晶組成物に関する。
[従来の技術とその問題点] 液晶を利用した表示素子は時計、電卓等に広く使用さ
れている。これらの液晶表示素子は液晶物質の光学異方
性および誘電異方性を利用したものである。液晶相には
ネマチック液晶相、スメクチック液晶相、コレステリッ
ク液晶相があり、そのうちネマチック液晶を利用したも
のが最も広く実用化されている。
それらには液晶表示に応用されている電気光学効果に
対応し、TN(ねじれネマチック)型、DS(動的散乱)
型、ゲスト・ホスト型、DAP型等の表示素子があり、そ
れぞれに使用される液晶物質は自然界のなるべく広い温
度範囲で液晶相を示すものが望ましい。
現在のところ単一の液晶物質でそのような条件をみた
す物質はなく、数種の液晶物質またはさらに非液晶物質
を混合して実用に供している。これらの物質は水分、
光、熱、空気等に対しても安定であることを要求されて
いる。
近年表示素子の多桁駆動表示が望まれているが、従来
のTN型方式では表示品位が劣るため、新たに一連のスー
パー・ツイスト・ネマチック型表示素子(STNと略す)
がM.シャット(Schadt)らにより提案され(Appl.Phys.
Lett.,50,236(1987))、多桁駆動表示でも品位が優れ
たものである。
この方式に望まれる液晶の性質はK3/K1が大きく、K2/
K1は小さく、Δε/ε⊥は小さい値が望まれている(M.
Schadt他,Society for Information Display Internati
onal Symposium Digest of Technical Papars Vol.X VI
II New Orleans,Louisiana May 12-14,(1987)372-37
5)。
本発明はK3/K1が大きく、相溶性に優れている化合物
で、上述のSTN型表示素子に好適な化合物で、又3環以
上からなるエステル化合物は広い温度範囲で高温まで液
晶相を示すので、液晶組成物のN-I点を上昇せしめるこ
とが可能なものである。
以上の記述から明らかなように、本発明の目的は、液
晶組成物として有用な新規化合物を提供することであ
る。他の目的は、該化合物を含有することを特徴とする
液晶組成物を提供することである。
[問題点を解決するための手段] 本発明(二発明)は一般式 (上式中R1,R2はそれぞれ直鎖又は枝分れした炭素数1
〜15のアルキル基またはアルコキシ基であり、lは0又
は1を示し、 なる群から選らばれた一つであることを示す) で表わされるエステル化合物および該化合物を含有する
ことを特徴とする液晶組成物である。
本発明の液晶組成物は前述の本発明のエステル化合物
を含有することを特徴とする。本発明の液晶組成物の成
分にできる本発明の化合物以外の他の成分としては、例
えばエステル系、シツフ塩基系、ビフェニル系、フェニ
ルシクロヘキサン系、複素環系等の液晶化合物をあげる
ことができる。
本発明の化合物は、次式の反応によって示されるよう
に製造できる。
(上式中R1,-A-,l,R2は前記に同じ) すなわち、4−クロケルオキシフェニルエーテル誘導体
をジエチルアニリン中で煮沸還流して、2−(α−メチ
ルアリル)フェノール誘導体を製造した。この2−(α
−メチルアリル)フェノール誘導体に目的物に対応する
カルボン酸クロリドとピリジン存在下反応を行い、目的
とする化合物を製造した。
[発明の効果] 本発明の化合物は他の多くの液晶化合物、すなわちエ
ステル系、シツフ塩基系、ビフェニル系、フェニルシク
ロヘキサン系、複素環系等の液晶化合物との相溶性がよ
く、本発明の3環以上からなる化合物を液晶組成物に少
量添加することによってそのN-I点を上昇せしめること
ができる。
その上本発明の化合物を液晶組成物に加えるとK3/K1
の値を大きくすることができるのでSTN型表示素子用の
液晶組成物に好適な化合物である。
[実施例] 以下に述べる実施例により本発明の化合物につきさら
に詳細に説明する。
実施例1 2−(α−メチルアリル)−4−ヘキシルオキシフェ
ノールの製造: 1−クロチルオキシ−4−ヘキシルオキシベンゼン2
4.8g(0.1モル)をN,N−ジエチルアニリン40mlに溶か
し、8時間窒素雰囲気下還流した。放冷後トルエン100m
lを加え、分液ロートに移した。6N塩酸100mlで3回トル
エン層を抽出した後、洗液が中性になるまでトルエン層
を洗った。トルエン層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後濾
過して、減圧でトルエンを留去した。残った抽出物を真
空蒸留した。沸点130℃/5mmHg、収量13.5g(収率54%) 同様にして1−クロチルオキシ−4−ペンチルベンゼ
ンから2−(α−メチルアリル)−4−ペンチルフェノ
ール沸点120℃/5mmHg、1−クロチルオキシ−4−(ト
ランス−4−ヘプチルシクロヘキシル)ベンゼンから2
−(α−メリルアリル)−4−(トランス−4−ヘプチ
ルシクロヘキシル)フェノール沸点140℃/5mmHg、1−
クロチルオキシ−4−[トランス−4−(トランスプロ
ピルシクロヘキシル)シクロロキシル]ベンゼンから2
−(α−メチルアリル)−4−[トランス(トランス−
4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキシル]フェノ
ール融点103.5〜104.5℃を製造した。
実施例2 トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキ
シル)シクロヘキサンカルボン酸2−(α−メチルアリ
ル)−4−(トランス−4−ヘプチルシクロヘキシル)
フェニルエステルの製造: トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキ
シル)シクロヘキサンカルボン酸クロリド2.7g(0.01モ
ル)を2−(α−メチルアリル)−4−(トランス−4
−ヘプチルシクロヘキシル)フェニルエステル3.3g(0.
01モル)をピリジン20mlに溶かしたものに加え、トルエ
ン100mlを加えよく攪拌した。一晩放置後、反応物を水1
00ml中に注加し、トルエン層を分取して6N塩酸、2N水酸
化ナトリウム溶液、次いで水で洗浄した後無水硫酸ナト
リウムで乾燥した。
このトルエン溶液からトルエンを留去して残った油状
物をトルエンを溶媒にして活性アルミナカラム処理を行
った。ついでエタノールを用いて再結晶し、目的のトラ
ンス−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキシル)
シクロヘキサンカルボン酸2−(α−メチルアリル)−
4−(トランス−4−ヘプチルシクロヘキシル)フェニ
ルエステルを製造した。C-N点67.5〜68.5℃,N-I点148.9
℃であった。収量3.5g(収率62%) 実施例3〜6 実施例2におけるトランス−4−(トランス−4−プ
ロピルシクロヘキシル)シクロヘキサンカルボン酸クロ
リドに替えて対応するカルボン酸クロリドを、2−(α
−メチルアリル)−4−(トランス−4−ヘプチルシク
ロヘキル)フェノールに替えて対応する2−(α−メチ
ルアリル)−4−置換フェノールを用いて種々のエステ
ル化合物を製造した。これらの結果を実施例2と共に表
1に示した。
応用例1 トランス−4−プロピル−(4−シアノフェニル)シク
ロヘキサン 30重量% トランス−4−ペンチル−(4−シアノフェニル)シク
ロヘキサン 40重量% トランス−4−ヘプチル−(4−シアノフェニル)シク
ロヘキサン 30重量% なる組成の液晶混合物(A)のN-I点は52.1℃、Δεは1
1.2、20℃における粘度は23.4cp、Δnは0.119、k3/k1
は1.82である。液晶セルとして、酸化ケイ素をコーティ
ングし、ラビング処理した酸化スズ透明電極を有する基
板を対向させて組立てた、電極間距離が10μmのものを
用意し、上記の液晶組成物(A)を封入してVthを測定
したところ1.55Vであった。
この液晶組成物(A)85重量%に本発明実施例2で製
造したトランス−4−(トランス−4−プロピルシクロ
ヘキシル)シクロヘキサンカルボン酸2−(α−メチル
アリル)−4−(トランス−4−ヘプチルシクロヘキシ
ル)フェニルエステル15重量%を溶解した液晶組成物の
N-I点は63.5℃、Δεは9.4、Δnは0.122、Vthは1.66V
であった。k3/k1は1.95と大きくなり、STN用として好適
であると共にN-I点も上昇させることができた。
応用例2 液晶組成物(A)85重量%に本発明実施例4で製造し
たトランス−4−プロピルシクロヘキサンカルボン酸2
−(α−メチルアリル)−4−(トランス−4−ペンチ
ルシクロヘキシル)フェニルエステル15重量%を溶解し
た組成物のN-I点は65.4℃、Δεは9.6、Δnは0.123、V
thは1.66Vであった。k3/k1は1.93であり、STN用として
好適であると共にN-I点を上昇させることができた。
応用例3 液晶混合物(A)90重量%に実施例6で製造したトラ
ンス−4−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)
シクロヘキサンカルボン2−(αメチルアリル)−4−
[トランス−4−(トランス−4−プロピルシクロヘキ
シル)シクロヘキシル]フェニルエステル15重量%を溶
解した組成物のN-I点は75℃、Δεは9.7、Δnは0.12
2、Vthは1.65Vであった。又k3/k1は1.91でありSTN用に
好適であると共にN-I点も上昇させることができた。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 69/773 C07C 69/773 69/92 69/92 69/94 69/94 C09K 19/20 9279−4H C09K 19/20 19/30 19/30 19/32 19/32 G02F 1/13 500 G02F 1/13 500

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (上式中R1,R2はそれぞれ直鎖又は枝分れした炭素数1
    〜15のアルキル基またはアルコキシ基であり、lは0又
    は1を示し、 なる群から選ばれた一つであることを示す) で表されるエステル化合物。
  2. 【請求項2】一般式 (上式中R1,R2はそれぞれ直鎖又は枝分れした炭素数1
    〜15のアルキル基またはアルコキシ基であり、lは0又
    は1を示し、 なる群から選ばれた一つであることを示す) で表されるエステル化合物を含有することを特徴とする
    液晶組成物。
JP62326237A 1987-12-23 1987-12-23 α−メチルアリルフェノ―ル類のエステル誘導体 Expired - Lifetime JP2525213B2 (ja)

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