JP2524507Y2 - ボックス構造用ボルト - Google Patents

ボックス構造用ボルト

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JP2524507Y2
JP2524507Y2 JP1990126672U JP12667290U JP2524507Y2 JP 2524507 Y2 JP2524507 Y2 JP 2524507Y2 JP 1990126672 U JP1990126672 U JP 1990126672U JP 12667290 U JP12667290 U JP 12667290U JP 2524507 Y2 JP2524507 Y2 JP 2524507Y2
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茂文 田中
英敏 今永
正光 高野
克己 中村
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株式会社 三之橋製作所
日産自動車 株式会社
山川工業 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、面対向する被締付材間に所定の間隔を確保
して取り付けるボックス構造用ボルトに関する。
〈従来の技術〉 ボックス構造用ボルトは、被締付材間に所定の間隔を
確保して取り付けるボルトであり、例えば自動車のメン
バーと車体との結合部等に使用されている。
第2図は従来のボックス構造用ボルトであり、このボ
ルトは、頭部a、軸部b、ねじ部cよりなる。
被締付材に取り付ける方法には、二枚の被締付材d1、
d2のボルト取付穴e1、e2間にカラーfを取り付け、この
カラーf内にボルトを貫通させ、ボルト頭部aを溶接ま
たはかしめ等により被締付材d1に固定して行われる。
〈本考案の解決しようとする問題点〉 従来のボックス構造用ボルトの取り付けにおいては、
上記のようにカラーfの取り付けが必要である。
カラーfを取り付ける場合は、ボックス強度の確保及
び騒音対策のため、カラーfを被締付材d1、d2に溶接し
て固定する必要がある(溶接部g)。
しかし、この溶接作業は、特に被締付材d1、d2間の間
隙が狭い場合には非常に困難である。
また、カラーfとボルトとの間に生じる間隙によって
締結面に滑りが生じやすく、滑りを生じ難くするために
は、必要以上にねじ部cに取り付ける図示しないナット
の締結力を上げなければならない。
〈本考案の目的〉 本考案は上記のような問題点を解決するためになされ
たもので、カラーの取り付け作業を無くし、容易に被締
付材に取り付けけることができるボックス構造用ボルト
を提供することを目的とする。
〈問題点を解決するための手段〉 即ち本考案は、面対向する被締付材間に所定の間隔を
確保して取り付けるボックス構造用ボルトにおいて、一
方の前記被締付材のボルト取付孔より大きい外径を有す
る頭部と、この頭部の一端面に形成され、頭部より大き
い外径を有する鍔部と、この鍔部の前記頭部側の反対側
に形成されたセレーション部と、このセレーション部と
嵌合してセレーション部の周囲に配置され、他方の前記
被締付材のボルト取付孔より大きい外径を有する溶接用
鍔材と、前記セレーション部の前記鍔部側の反対側に形
成され、他方の前記被締付材のボルト取付孔より小さい
外径を有し、かつ自由端側にねじ部を有する軸部と、前
記頭部の前記鍔部側の反対側の端面に設けられた組付部
とよりなり、前記頭部の前記組付部側端面から前記溶接
用鍔材の前記軸部側端面までの軸方向の長さを、前記被
締付材間の間隔と等しく形成して構成した、ボックス構
造用ボルトである。
また、前記溶接用鍔材は、前記鍔部側に位置し、前記
セレーション部と嵌合する嵌合鍔と、前記軸部側に位置
し、前記嵌合鍔より大きい外径を有する溶接鍔とから成
るボックス構造用ボルトである。
さらに、前記溶接鍔の板厚が前記嵌合鍔の板厚より薄
く形成されているボックス構造用ボルトである。
〈実施例〉 以下、第1図を参照しながら、本考案の一実施例につ
いて説明する。
〈イ〉ボルト全体形状の概要 本考案のボックス構造用ボルトは、一本の鋼棒を冷間
加工して、軸方向に順に組付部101、頭部102、鍔部10
3、セレーション部104、軸部105、ねじ部106を形成して
ボルト本体100とし、別途に形成した溶接用鍔材110とボ
ルト本体100とを一体化したものであり、頭部102の組付
部101側端面から溶接用鍔材110の軸部105側端面までの
軸方向の長さを、被締付材D1、D2間の間隔と等しく形成
したものである。以下、各部の具体的構造を説明する。
〈ロ〉ボルト本体 頭部102は、被締付材D1に開設したボルト取付孔E1よ
り大きい外径を有する円柱体等である。
鍔部103は、頭部102の一端面に形成され、頭部102よ
り大きい外径を有する円盤状体等である。
組付部101の一例としては、頭部102の鍔部103側の反
対側に端面に突設され、被締付材D1のボルト取付孔E1よ
り小さい外径を有し、外周面にねじを設けた棒体を用い
る。
また、図示しないが、頭部102の鍔部103側の反対側の
端面に突設した鋼棒であって、ボルト取付孔E1より小さ
い外径を有し、かつ6角形等の矩形外周面を有する構造
も考えられる。
また、図示しないが、頭部102の鍔部103側の反対側の
端面に突設した鋼棒であって、ボルト取付孔E1より大き
い外径を有し、かつ周面にセレーションを設けた構造も
考えられる。
さらに、図示しないが、頭部102の鍔部103側の反対側
の端面に、ねじ穴を穿設する構造も考えられる。
セレーション部104は、鍔部103の頭部102側の反対側
に形成され、外周面に軸方向の多数の凹凸を有してい
る。
軸部105は、セレーション部104の鍔部103側の反対側
に形成され、被締付材D2に開設したボルト取付孔E2より
小さい外径を有する円柱体等である。
ねじ部106は、軸部105の自由端面側に形成され、ボル
ト締結時に使用される。
〈ハ〉溶接用鍔材 溶接用鍔材110は、被締付材D2のボルト取付孔E2より
大きい外径を有しており、一枚状の板材を用いてもよい
が、二枚の板材を一体化したものを使用するとよい。
その場合には、鍔部103側に位置し、セレーション部1
04と嵌合する嵌合鍔111と、軸部105側に位置し、嵌合鍔
111より大きい外径を有する溶接鍔112とを積層させ、そ
れらをアーク溶接等で溶接して(溶接部G1)一体化した
ものを用いる。
溶接鍔112の外径は嵌合鍔111の外径よりも大きいた
め、嵌合鍔111の外周囲には溶接鍔112が環状に位置し、
この部分は後述する溶接エリアとする。
また、嵌合鍔111の板厚を厚く形成して必要なボルト
の耐回転力を確保すれば、溶接鍔112の板厚は、溶接に
必要な程度の厚さを残して最小限薄くすることができ
る。
嵌合鍔111と溶接鍔112の中央にはそれぞれボルト挿通
孔113、114が開設されており、ボルト挿通孔113はセレ
ーション部104の外径より小さい内径を有しており、ま
たボルト挿通孔114は軸部105の外径より大きい内径を有
している。
そして、ボルト挿通孔113、114内にボルト本体100を
ねじ部106側から挿入し、セレーション部104を挿通孔11
3内に圧入して、ボルト本体100と溶接用鍔材110を一体
化させる。
なお、頭部102の組付部101側端面から溶接鍔112の軸
部105側端面までの軸方向の長さが、被締付材D1、D2間
の間隔と等しくなるように、予め各部材の寸法を決めて
おく。
〈本考案の作用〉 次に、上記のように構成したボックス構造用ボルトを
用いて、被締付材を締結する方法を説明する。
被締付材D1、D2は面対向して配置され、ボルト取付孔
E1には組付部101を、ボルト取付孔E2には軸部105を挿通
する。
そして、組付部101にナット200を螺合して締結すると
共に、溶接鍔112をスポット溶接等で被締付材D2に固着
する(溶接部G2)。
これによって、被締付材D1、2間には、頭部102の組
付部101側端面から溶接鍔112の軸部105側端面までの軸
方向の長さと等しい間隔が確保される。
また、溶接鍔112を被締付材D2に固着するため、ボル
トの耐回転力が確保される。
なお、組付部101として矩形外周面を有する鋼棒を採
用した場合は、この鋼棒をボルト取付孔E1に挿入し、そ
の自由端面側からかしめて、被締付材D1をそのかしめ部
と頭部102の端面とによって挟持することにより固着す
る。
また、周面にセレーションを設けた鋼棒を採用した場
合は、この鋼棒をボルト取付孔E1内に圧入して固着す
る。
なお、この際に、ボルト取付孔E1の周縁部にフランジ
を立ち上げて、鋼棒との接触面積を増大させて固着力を
高めることも考えられる。
さらに、頭部102の端面にねじ穴を穿設した場合は、
このねじ穴とボルト取付穴E1とを合致させ、ねじ穴内に
ボルトを螺合させて固着することができる。
〈本考案の効果〉 本考案は以上説明したようになるため、次のような効
果を得ることができる。
(A) 従来のカラーとボルトを一体に形成した構成で
あるため、ボルトの取付作業と別にカラーの取付作業を
行う必要がない。
従って、ボルトの取付作業が容易になり、作業性の向
上を図ることができる。
(B) ボルトとカラーの一体構造であるため、ボルト
を被締付材に締結することによって、その締付力で頭
部、鍔部、溶接用鍔材からなるカラー部と、被締付材と
が強固に一体化し、ボックス強度の確保及び騒音対策の
信頼性を高めることができる。
(C) 溶接鍔を被締付材に固着するため、ボルトの耐
回転力を十分に確保できる。
(D) 従来、ボルトの耐回転力を確保するために、ボ
ルトに設けたセレーション部を被締付材のボルト取付孔
内に圧入するものが存在する。
しかし上記の従来技術の場合、十分な耐回転力を確保
するためには、被締付材の板厚を厚くしなければなら
ず、被締付材の設計に制限を受けていた。
それに対して本考案は、セレーション部を溶接用鍔材
に圧入し、さらに被締付材に溶接することにより十分な
耐回転力が確保することができる。
従って、被締付材に直接セレーション部を圧入しない
ため、被締付材の設計自由度を確保することができる。
(E) 溶接用鍔材を嵌合鍔と溶接鍔とに分け、嵌合鍔
の板厚を厚く形成して必要なボルトの耐回転力を確保す
れば、溶接鍔の板厚は、溶接に必要な程度の厚さを残し
て最小限薄くすることができ、コストの低減が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図:本考案のボルトの一実施例の説明図 第2図:従来技術の説明図
フロントページの続き (72)考案者 今永 英敏 東京都足立区南花畑2―38―4 (72)考案者 高野 正光 静岡県富士市五味島19―1 山川工業株 式会社内 (72)考案者 中村 克己 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−103921(JP,A) 特開 昭56−167912(JP,A) 実開 昭62−77877(JP,U)

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】面対向する被締付材間に所定の間隔を確保
    して取り付けるボックス構造用ボルトにおいて、 一方の前記被締付材のボルト取付孔より大きい外径を有
    する頭部と、 この頭部の一端面に形成され、頭部より大きい外径を有
    する鍔部と、 この鍔部の前記頭部側の反対側に形成されたセレーショ
    ン部と、 このセレーション部と嵌合してセレーション部の周囲に
    配置され、他方の前記被締付材のボルト取付孔より大き
    い外径を有する溶接用鍔材と、 前記セレーション部の前記鍔部側の反対側に形成され、
    他方の前記被締付材のボルト取付孔より小さい外径を有
    し、かつ自由端側にねじ部を有する軸部と、 前記頭部の前記鍔部側の反対側の端面に設けられた組付
    部とよりなり、 前記頭部の前記組付部側端面から前記溶接用鍔材の前記
    軸部側端面までの軸方向の長さを、前記被締付材間の間
    隔と等しく形成して構成した、 ボックス構造用ボルト。
  2. 【請求項2】前記溶接用鍔材は、前記鍔部側に位置し、
    前記セレーション部と嵌合する嵌合鍔と、前記軸部側に
    位置し、前記嵌合鍔より大きい外径を有する溶接鍔とか
    ら成る請求項(1)記載のボックス構造用ボルト。
  3. 【請求項3】前記溶接鍔の板厚が前記嵌合鍔の板厚より
    薄く形成されている請求項(2)記載のボックス構造用
    ボルト。
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JPS57103921A (en) * 1980-12-20 1982-06-28 Sannohashi Seisakusho Kk Fixing method of bolt or the like to metallic plate
JPH0241821Y2 (ja) * 1985-11-06 1990-11-07

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