JP2523761Y2 - シート装置 - Google Patents

シート装置

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JP2523761Y2
JP2523761Y2 JP1990057624U JP5762490U JP2523761Y2 JP 2523761 Y2 JP2523761 Y2 JP 2523761Y2 JP 1990057624 U JP1990057624 U JP 1990057624U JP 5762490 U JP5762490 U JP 5762490U JP 2523761 Y2 JP2523761 Y2 JP 2523761Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) この考案は、例えば1ボックワゴンなどの車両のフロ
ントシートに用いられるシート装置に関する。
(従来の技術) 1ボックスタイプのバンあるいはワゴンの自動車に
は、車体の前後方向に並ぶ複数のシートを対座できるよ
うにしたものがある。
従来、こうしたシート装置は第11図に示されるように
シートaの全体をシートクッションbのある一点を中心
として水平方向に回転可能とした構造が採用されてい
る。そして、前方側に配置されるシートaを後方側に向
くように回転させることにより、後方側に配置されてい
るシート(図示しない)と対座するようになっている。
(考案が解決しようとする課題) ところで、こうした回転対座タイプのシート装置は、
周囲に干渉するものがない2列目に並んだシートなどに
はよいものの、前方側にステアリングホイールが配置さ
れているフロントシートの場合、回転するシートのシー
トバックがステアリングホイールと干渉して対座できな
い。
しかも、運転席および助手席側も対座可能とした場
合、運転中、助手席のシートバックの反転が行われるお
それがある。
この考案はこのような事情に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、運転席側のシートを後方
のシートに対座させることができる上、運転中の助手席
のシートバックの反転を禁止できるようにしたシート装
置を提供することにある。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、この考案のシート装置
は、運転席側のシートバックを反転させるための運転席
反転手段と、助手席側のシートバックを反転させるため
の助手席反転手段と、運転席反転手段による運転席シー
トバックの前部側への反転を規制する運転席反転規制手
段と、助手席反転手段による助手席シートバックの前部
側への反転を規制する助手席反転規制手段と、運転席が
後方の所定位置にスライドしたときに連動して運転席反
転手段による運転席シートバックの反転の規制を解除す
る運転席規制解除手段と、運転席シートバックが前部側
に反転したときに連動して助手席反転規制手段による助
手席シートバックの反転の規制を解除する助手席規制解
除手段とを設けたことにある。
(作用) この考案のシート装置によると、まず、スライド手段
を用いてシート全体を後方の所定位置までスライドさせ
る。このスライド操作により、ステアリングホイールと
の間に、干渉を防ぐための隙間が形成されていくことに
なる。
ここで、シートスライド時は反転規制手段でシートバ
ックは反転が規制されているから、シートスライド時に
おいてシートバックをステアリングホイールに干渉させ
るようなことはない。
そして、シートが最後方の地点までスライドしたとき
規制解除手段により、上記反転規制手段による反転の規
制が解除されていく。その後、反転手段を用いて、シー
トクッションの後部に有るシートバックを前方側に回動
して反転すれば、シートバックの裏面に形成されている
背当て部とシートクッションの着座面との組合わせより
なる後方に向くシートが構成されていく。
これにより、運転席側は、ステアリングホイールと干
渉せずに、シートを対座させられる。
またこの運転席のシートバックが前部側に反転したと
き、助手席のシートバックの反転の規制が解除され、こ
のとき始めて助手席のシートバックの反転を行うことが
できるようになる。
つまり、運転席のシートバックをシートクッションの
前部側に反転しないと助手席のシートバックの反転がで
きないようになり、運転中における助手席のシートバッ
クの反転を禁止されるようになる。
(実施例) 以下、この考案を第1図ないし第10図に示す一実施例
にもとづいて説明する。
第8図は例えば1ボックスのタイプの自動車(車両)
を示し、1は内部にキャビン2が構成された車体、3は
キャビン2のフロント側の右側(進行方向に対して)に
配置されたドライバー側(運転席側)のシート、4はそ
れと並んでフロント側の左側(進行方向に対して)に配
置されたアシスタント側(助手席側)のシートである。
またこれらシート3、4の後方には2列目の席として、
2つのシート5,6が前向きの状態で設置されている。な
お、7はシート3に対応して設けられたステアリングホ
イールである。
そして、これらシート3〜6のうち、例えばフロント
側のシート3,4に対座をなす手段が装着されている。
シート3廻りについて説明すれば、これには第1図な
いし第3図で示すような構造が用いられている。
すなわち、シート3は、シートクッション8の後部
に、表側(前面側)および裏側(後面側)の両側面にそ
れぞれ背当て部9を形成したシートバック10を立位させ
て構成される。なお、シートクッション8は下部に枠状
のシートクッションフレーム8aが有している。そして、
このシートフレーム8aが上記キャビン2のフロア11に設
けた左右一対の前後方向に沿う摺動レール12(スライド
手段に相当するもので、片側しか図示せず)に連結さ
れ、シート3を車体1の前後方向に沿って移動自在に支
持している。具体的には、摺動レール12はフロア11に前
上りに傾斜した状態で固定されたロアレール12aにアッ
パレール12bを組合わせて構成される。そして、このア
ッパレール12bに設けた図示しないブラケットが上記シ
ートクッションフレーム8aに連結され、ロアレール12a
に対するアッパレール12bのスライド動からシート全体
を前方あるいは後方へスライドできるようにしている。
なお、摺動レール12の前方側にはアッパレール12aのス
ライド量を調節するためのスライドロック用の操作レバ
ー16が設けられている(第1図および第2図のみに図
示)。
また上記シートクッション8の後部側はシート厚が厚
く成形され、同部分の着座面部分を他の着座面8bよりも
高くしている。そして、このシート厚の設定により、シ
ート3を最方向へスライドさせたとき、同シート3を2
列目のシート5のクッション高さと合うようにしてい
る。
一方、例えば各アッパレール12b、12bの上面の後部寄
りには支持ブラケット17(片側しか図示せず)が設けら
れている。支持ブラケット17,17は、例えば一側壁がア
ッパレール12bの上面に固着され、他側壁が上記シート
クッション8の幅方向側面と対向する位置に配置される
ような断面L字状を呈した細長の帯部材から構成され
る。なお、支持ブラケット17,17の後部側はシートスラ
イドを損なわない範囲でアッパレール端より後方に延び
ていて、このアッパレール端から後方の部分の断面は例
えばI字状(他側壁のみ)としてある。そして、これら
支持ブラケット17,17の他側壁の中央となる外面部分に
は、並行な一対の反転リンク18,19の一端分が回動自在
に枢支されている。また反転リンク18,19の他端部は、
シートバック10の下部の幅方向部分に設けた支持部10a,
10aに回動自在に枢支されている。つまり、反転リンク1
8,19で構成されるリンク機構によって、シートバック10
を前後方向に回動可能に支持している。そして、このリ
ンク機構によって、上記シートクッション8の後部側に
配置されているシートバック10をシートクッション8の
前部側へ反転できるようにしている(反転手段)。な
お、各支持ブラケット17、17の後部端には、シートバッ
ク10が後部にある通常時の反転リンク19を下から支える
ための荷重受ブラケット17aが設けられている。
上記アッパレール12b、12bの一方の前部寄りの上面部
分には、第4図に示されるように操作ノブ20がブラケッ
ト21aによりシートクッション8の幅方向(車幅方向)
沿いに移動可能に設置されている。この操作ノブ20の端
部は、上記操作ノブ20の変位をシート前後方向の変位に
変換するための略くの字状のリンク21aを介して、支持
ブラケット17の内側に挿通されたロッド22に連結されて
いる。なお、ロッド22はシート前後方向に沿いに配置さ
れている。そして、このロッド22の後方に延びる端部
は、上記支持ブラケット17の後部側の他側壁部分に回動
自在に設けたロック用レバー23に接続されている。すな
わち、このロック用レバー23は、回動軸24を支持ブラケ
ット17の他側壁部分を貫通して回転自在に設け、この回
動軸24の内側に突出する軸部分にレバー部を下向きに突
設した構造となっている。そして、このロック用レバー
23のレバー部下端に上記ロッド端が接続されている。
また上記回動軸24の外側に突出する軸部分には、係合
レバー25が上向きに連結されている。この係合レバー25
の先端部は、係合ピン26が内側に向って突出されてい
て、上記操作ノブ20を操作するにしたがって係合ピン26
が回動軸24を支点として回動変位するようになってい
る。またこの係合ピン26の位置に対応して、右側の反転
リンク19の板部分には上記係合ピン26の係脱自在な係合
溝27が設けられている。これら係合ピン26と係合溝27と
は、第1図中、実線で示されるシートバック10が後部に
ある通常の状態のとき係合し、操作ノブ20を引張り操作
したとき係合ピン26が反転リンク19の係合溝27から離脱
するように設定されている。具体的には、回動軸24には
係合レバー25を係止方向に付勢するための図示しないバ
ネ部材が巻装されていて、この付勢を利用して上記関係
を成立させている。
また上記ロック用レバー23の左側となる支持ブラケッ
ト17の他側壁部分の内側には、中央部を枢支部とした略
V字板状の規制レバー28が回動自在に支持されている。
この規制レバー28はシート前後方向に沿いに配置されて
いて、両端部が支持ブラケット17から下方に突出してい
る。この規制レバー28は、この規制用レバー28の枢支軸
28aに巻装されたバネ部材29(第3図にのみ図示)で反
時計方向に付勢されている。このバネ部材29の弾性力に
より、常時は、規制レバー23の右側の端部を上記ロック
用レバー23のシート前方端に対してシート前後方向から
突き当てるようにしている。そして、この突き当てによ
り、ロック用レバー23を回動不能状態に設定して、常時
は第3図中の二点鎖線で示すように上記係合ピン26と係
合溝27との係合が離脱しないように規制している。つま
り、常時はシートバック10の反転操作ができないように
なっている。
また上記規制レバー28の溝形状は、シート3を例えば
最も後方にスライドさせたとき、規制レバー28の左側の
端部に対して、ロアレール12aの後方側のフロア部分に
突設した略クランク形状のストッパー30の先端部が当接
する形状に設定となっている。これにより、シート3を
最も後方の位置にまでスライドさせたとき、第3図中の
実線で示すように規制レバー28を時計方向に回動させ、
回動不能としていた上記規制レバー28の端部をロック用
レバー23から退避させるようにしている。つまり、後方
側の所定位置までスライドするシート3に連動して、上
記反転リンク18,19の規制を解除、すなわち操作ノブ20
の操作を可能としている。これにより、シート3を最後
方にスライドしたときのみ、上記シートバック10を後部
から前部へ反転させることができるようになっている。
上記アシスタント側のシート4も、このシート3と同
様な反転構造が用いられている。なお、シート4は第7
図に示されているが、反転構造に関してはストッパー30
が無いだけで他の部分は同じなので、シート4について
は、上記シート3のときと同じ構成部分に同一符号を付
して、その説明を省略する。
またこうして構成されるシート3およびシート4に
は、この他、安全性の点から、ドライバー側のシート3
を反転した後でないとアシスタント側のシート4が反転
できない、さらにはアシスタン側のシート4を反転させ
ていう間はシート3の反転ができないようにした構造が
組込まれている。
具体的には、ドライバー側のシート3は、第3図に示
されているような構造となっている。
すなわち、31は片側の支持ブラケット17の他側壁の前
部分に上下方向沿いに配置された帯板状のロックであ
る。ロック31は下部が上記他側壁の外面部分に回動自在
に枢支されている。これにより、ロック31はシート前後
方向沿いに回動できるようにしている。このロック31の
上部外面にはロックピン31aが突設されている。またこ
のロックピン31aの位置に対応して反転リンク18の前部
側の端面にはロック溝32が設けられている。このロック
溝32の形状は、シートバック10を反転し終えたときの状
態において、ロックピン31aと係脱自在に係合できるよ
うな形状となっている。なお、ロック31は、例えば枢支
軸に巻装されたバネ部材(図示しない)の弾性力によっ
て、常時は、第6図中、二点鎖線で示されるように離脱
側、すなわちロック溝32から離脱する側に付勢してあ
る。そして、このロック31の下端部にはアシスタント側
のシート4につながるワイヤー33が接続され、このワイ
ヤー33の動きにしたがって上記ロック31を係合側に操作
できるようにしている。
また34は、例えば反転リンク19の枢支軸19aに突設さ
れた上記反転リンク19と共に一体に回動するカムブラケ
ットである。このカムブラケット34は、シートバック10
が後部にある通常の状態で、例えば下向きに設けられて
いる。またこのカムブラケット34と隣接する右側の支持
ブラケット17の他側壁部分には、逆L字状のリンク35が
回動自在に設けられている。リンク35は、中央部に他側
壁部分と回動自在に枢支する枢支部を有している。この
リンク35の短手側は、通常状態のカムブラケット34の突
起部34aの位置を境とした右側の回動領域に配置されて
いる。そして、このリンク35は、このリンク35の枢支軸
35aに巻装されたバネ部材(図示しない)の弾性力に
て、短手側がカムブラケット34の外周に対して接する側
に付勢されている。またリンク35の長手側には、アシス
タント側のシート4につながるワイヤー36が接続されて
いて、シートバック10を反転させるにしたがってリンク
35で発生する移動変位量(第3図から第6図の状態に至
る回動変位量)をアシスタント側のシート4に伝えるよ
うにしている。
また、アシスタント側のシート4には第7図に示され
ているような構造が用いられている。
すなわち、ロックする方向に付勢される規制レバー28
の左側の端部には、上記ワイヤー36の他端部が接続され
ている。これにより、上記ドライバー側のシート3を反
転させるにしたがって、規制レバー28を第7図中の実線
で示されるようにロック用レバー23を規制する位置から
同解除位置に退避させるようにしている。つまり、ドラ
イバー側のシート3の反転が終えなければ、アシスタン
ト側のシート4は反転の操作ができないようになってい
る。
また例えば反転リンク19の枢支軸19aには、上記反転
リンク19と共に一体に回動するカムブラケット37が設け
られている。このカムブラケット37は、反転リンク19に
沿ってリンク下方に突出する突起部37aを有している。
このカムブラケット37と隣接する左側の支持ブラケット
17の他側壁部分には、逆L字状のリンク38が回動自在に
設けられている。このリンク38は、中央部に他側壁部分
と回動自在に枢支する枢支部を有している。またリンク
38の短手側は、通常状態の突起部37aの位置を境とした
左側の回動領域に配置されている。そして、このリンク
38の長手側に上記ワイヤー33の他端部が接続され、上記
ドライバー側のロック31を離脱側に付勢する弾性力を用
いて、リンク38の短手側を上記カムブラケット37の突起
部37aの外周に当接させている。これにより、アシスタ
ント側のシート4のシートバック10を反転させるにした
がってリンク37で得られる移動変位量(第7図中、破線
の状態から二点鎖線の状態に至る回動変位量)を、ドラ
イバー側のロック31に伝えるようにしている。しかし
て、アシスタント側のシート4を反転させるにしたがっ
て、反転を終えたドライバー側の反転リンク18がロック
31により拘束されるようになっている。つまり、アシス
タント側のシート4を反転させている間は、ロックピン
31aのロック溝32に対する係合によって、ドライバー側
のシート3は反転操作ができないようになる。
なお、こうしたシート3とシート4との間をむすぶ各
ワイヤー33,36には、第8図に示されるようにジョイン
ト40がそれぞれ介装されていて、このジョイント40によ
ってシート3,4のキャビン2に対する据え付けを容易に
している。
しかして、こうして構成されたシート装置を用いて、
フロントシートを対座させるときは、まず、ドライバー
側のシート3を対座させることから始まる。これには、
まず、ドライバー側のシート3の操作レバー16を解除側
に操作して、第1図に示されるようにシート3を最後方
の位置まで斜め後方にスライドさせていく。すると、第
3図に示されるように規制レバー28が、ストッパー30の
先端部との当接から時計方向に回動(第3図中、二点鎖
線から実線への回動)されていく。これにより、ロック
用レバー23の解除側の移動(時計方向)を規制していた
規制レバー28の端部が、ロック用レバー23の前部端から
退き、操作ノブ20は操作可能な状態となっていく。な
お、シートクッション8は着座面8bの後部側のシート厚
が、予め対座する後列のシート5のシート高さに対応し
て厚くしてあるから、シート3のスライドを終えたとき
には2列目のシート5のシート高さに合っていく。
こうした後方のスライドにより、ステアリングホイー
ル7とシート3との間には、干渉を防ぐための隙間が形
成されていく。
その後、操作ノブ20を引張り操作する。すると、この
変位が第5図に示されるようにリンク21aおよびロッド2
2を介してロック用レバー23に伝達され、同ロック用レ
バー23および係合レバー25を時計方向に回動させてい
く。これにより、係合レバー25の係合ピン26が反転ロッ
ク19の係合溝27から離脱し、シートバック10の拘束が解
除されていく。つまり、シートバック10は反転可能な状
態となっていく。
ついで、第2図および第6図に示されるようにシート
バック10を手動操作で前方側へ回動して反転する。する
と、反転リンク18,19が下端部を支点として前方側に回
動し、シートバック10をシートクッション8の着座面8b
の前部側に立位状態に配置させていく。これにより、第
9図に示されるようにドライバー側には、シートバック
10の裏面に形成されている背当て部9とシートクッショ
ン8の着座面8bとの組合わせよりなる、後方に向いた対
座シートが構成されていく。
ここで、対座シートを構成するに当たり、シートバッ
ク10がステアリングホイール7と干渉してしまうことが
懸念されるが、後方のシートスライドでステアリングホ
イール7との間には十分な隙間が形成されるから干渉す
ることはない。
しかるに、ドライバー側のシート3でも、ステアリン
グホイール7と干渉せずに、シート3を後方のシート5
に対座できることになる。
なお、通常、反転リンク18,19は、規制レバー28で係
合状態(係合ピン26と係合溝27との係合)が保たれてい
るから、たとえ誤ってシートスライド前に反転操作を行
うとしても、そのようなことはできない。つまり、対座
シートを構成するときは、絶対にステアリングホイール
7とは干渉しないことになる。
一方、カムブラケット34は、上記反転リンク18,19の
反転動にしたがって反時計方向に回動していく。これに
より、第6図に示されるようにカムブラケット34の突起
部34aで、リンク35の短手側を押上げ同リンク35を時計
方向に回動していく。そして、このリンク35の回動変位
がワイヤー36を通じてアシスタント側のシート4の規制
レバー28に伝達され、第7図に示されるように規制レバ
ー28を時計方向、すなわち係合レバー25を二点鎖線から
実線で示すように回動させていく。これにより、係合レ
バー25を拘束していた規制レバー28が退避し、先のシー
ト3のときと同様、操作ノブ20は操作可能な状態となっ
ていく。
つまり、ドライバー側のシート3の反転操作が終えな
いとき、さらにはシート3が未反転状態のときは、アシ
スタント側のシート4においては対座に必要な反転操作
ができないことになる。このことは、ドライバー側のシ
ートバック10をシートクッション8の前部側に反転しな
いとアシスタント側のシートバック10の反転ができない
ようになり、運転中における助手席のシートバック10の
反転が禁止される。
そして、上記のようにしてドライバー側のシート3の
対座が終えたら、つぎにアシスタント側のシート4を対
座させていく。
すなわち、シート4は、操作ノブ20が上記シート3の
シートバック10の反転によって操作可能になっており、
さらにアシスタント側にはドライバー側のように周囲に
干渉するものがないので、適宜なシートスライド位置
で、手動操作によりシート4のシートバック10を前部側
に回動して反転すれば、第10図に示されるようにアシス
タント側のシート4も、シートバック10の裏面の背当て
部9とシートクッション8の着座面8bとの組合わせより
なる対座シートとなっていく。
このアシスタント側のシート4の反転操作の際、リン
ク38は反転リンク19の回動にしたがい第7図中、二点鎖
線で示すように時計方向に回動していく。そして、この
リンク38の回動変位がワイヤー33を通じてドライバー側
のシート3に伝達され、第6図中、二点鎖線で示した解
除位置にあるロック31をロック側、すなわち時計方向に
回動させていく。すると、反転を終えたドライバー側の
反転リンク18のロック溝32にロック31のロックピン31a
が係合していき、ドライバー側の反転リンク18,19の動
きを拘束していく。
これにより、アシスタント側のシート4を反転操作中
は上記ドライバー側のシート3の反転操作はできなくな
る。
また、フロントシートを元の状態に復帰させるとき
は、アシスタント側のシート4を戻してから、ドライバ
ー側のシート3を戻せばよい。すなわち、これはアシス
タント側のシート4の復帰完了に伴い、ドライバー側の
シート3においてロックピン31aとロック溝32との係合
が解除されることによる。なお、復帰のときは、ドライ
バー側のシート3は、操作ノブ20を操作せずにシートバ
ック10を後部側に回動させればよい。
そして、このときのドライバー側のシート3の復帰に
伴って回動するリンク35の変位が、ワイヤー36を介して
アシスタント側のシート4の規制レバー28に伝達され、
同規制レバー28の右側の端部をロック用レバー23の前部
端に戻して、ロック用レバー23の動きを拘束していく。
つまり、アシスタント側のシート4もドライバー側と同
様、操作ノブ20を操作不可の状態に保たれていく。
なお、一実施例ではフロント側のシートの対座にこの
考案を適用したが、これに限らず、前方側に障害物が有
るような場合、2列目、3列目のシートなどのシートに
も有効である。
[考案の効果] 以上説明したようにこの考案によれば、ステアリング
ホイールとの間に干渉を防ぐための隙間を形成すること
ができるから、運転席側はステアリングホイールと干渉
せずに、シートを対座させることができる。しかも、運
転席のシートバックをシートクッションの前部側に反転
しないと助手席のシートバックの反転ができないように
したため、運転中における助手席のシートバックの反転
を禁止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第10図はこの考案の一実施例を示し、第1
図および第2図は要部となるシート装置の構造を、対座
シートを構成する推移と共に示す側面図、第3図はドラ
イバー側のシートの反転構造を示す側面図、第4図はド
ライバー側のシートの反転に必要なロック解除操作を行
う操作部の構造を示す斜視図、第5図および第6図はド
ライバー側のシートの対座させる工程を順に示す側面
図、第7図はアシスタント側のシートの反転構造を示す
側面図、第8図はこの考案の適用した車両のキャビン内
を示す斜視図、第9図はドライバー側のシートが対座し
た状態を示す斜視図、第10図はドライバー側およびアシ
スタント側の双方のシートが対座した状態を示す斜視
図、第11図は従来の回転対座タイプのシートを示す斜視
図である。 3,4……シート、7……ステアリングホイール、8……
シートクッション、8b……着座面、9……背当て部、10
……シートバック、12……摺動レール、17……支持ブラ
ケット、18,19……反転リンク、20……操作ノブ、21…
…リンク、22……ロッド、23……ロック用レバー、25…
…係合レバー、27……係合溝、28……規制レバー、30…
…ストッパー、31……ロック、32……ロック溝、33……
ワイヤー、34……カムブラケット、35……リンク、36…
…リンク、37……カムブラケット、38……リンク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭60−99135(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シートバックをスライド可能なシートクッ
    ションの前部または後部に立位状態に反転可能に設けた
    運転席と助手席とを備えたシート装置において、 運転席側のシートバックを反転させるための運転席反転
    手段と、 助手席側のシートバックを反転させるための助手席反転
    手段と、 前記運転席反転手段による運転席シートバックの前部側
    への反転を規制する運転席反転規制手段と、 前記助手席反転手段による助手席シートバックの前部側
    への反転を規制する助手席反転規制手段と、 前記運転席が後方の所定位置にスライドしたときに連動
    して前記運転席反転手段による運転席シートバックの反
    転の規制を解除する運転席規制解除手段と、 前記運転席シートバックが前部側に反転したときに連動
    して前記助手席反転規制手段による助手席シートバック
    の反転の規制を解除する助手席規制解除手段と、 を具備したことを特徴とするシート装置。
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