JP2523506B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

Info

Publication number
JP2523506B2
JP2523506B2 JP61146885A JP14688586A JP2523506B2 JP 2523506 B2 JP2523506 B2 JP 2523506B2 JP 61146885 A JP61146885 A JP 61146885A JP 14688586 A JP14688586 A JP 14688586A JP 2523506 B2 JP2523506 B2 JP 2523506B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
type
diffusion layer
well
conductivity type
channel mos
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP61146885A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS634672A (ja
Inventor
和徳 小野沢
彰 村松
英明 内田
修 斉藤
哲哉 鶴丸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP61146885A priority Critical patent/JP2523506B2/ja
Publication of JPS634672A publication Critical patent/JPS634672A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2523506B2 publication Critical patent/JP2523506B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B10/00Static random access memory [SRAM] devices

Landscapes

  • Static Random-Access Memory (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、半導体装置技術、さらには同一の半導体
基板内にてバイポーラ素子とMOS素子とが一緒に形成さ
れたバイポーラ−MOS型半導体集積回路装置に適用して
有効な技術に関するもので、たとえば、高速高集積のバ
イポーラ−CMOS型S−RAM(スタチック型RAM)に利用し
て有効な技術に関するものである。
[従来の技術] 最近、たとえば日経マグロウヒル社刊行「日経エレク
トロニクス 1986年3月10日号(no.390)」199〜217頁
に記載されているように、同一の半導体基板内にバイポ
ーラ素子とCMOS(コンプリメンタリMOS)素子とを一緒
に形成することによって、低消費電力性と高速性を両立
させるようにしたバイポーラ−CMOS型のS−RAMが開発
されている。
第7図は、本発明者らによって検討されたバイポーラ
−CMOS型S−RAMのデバイス構造を部分的に示す。
同図に示すS−RAMはp−型シリコン半導体基板(p
−sub)1を用いて構成されている。p−型シリコン半
導体基板2には、p型分離拡散層(p−iso)2とp型
ウェル拡散層(p−well)4を上下に重ねたp導電型半
導体領域と、n+型埋込層(n−BL)3とn型ウェル拡
散層(n−well)5を上下に重ねたn導電型半導体領域
とが形成されている。
p導電型半導体領域では、n+型ドレイン拡散層9d、
n+型ソース拡散層9s、およびゲート電極11などによっ
て、nチャンネルMOSトランジスタMn1,Mn2が形成されて
いる。そして、このnチャンネルMOSトランジスタMn1,M
n2を2つずつ用いてスタチック型の記憶回路mが構成さ
れている。すなわち、2つのMOSトランジスタMn1,Mn2の
各ソースを負側電源VEE側に共通接続するとともに、各
ドレインをそれぞれ負荷抵抗R1,R2を介して正側電源VCC
に接続する。さらに、両MOSトランジスタMn1とMn2のド
レインとゲートを交互に結線することによって、いわゆ
るセット・リセット型のフリップフロップ回路が構成さ
れている。この場合、上記負荷抵抗R1,R2の抵抗値は、
定常的に消費される電流を極力少なくするために、たと
えば数ギガΩといったような非常に高い値に設定されて
いる。このような記憶回路mが多数配列されて形成され
ることによって、S−RAMの記憶部(記憶マット)100が
形成されている。
一方、n導電型半導体領域では、デコーダなどの周辺
回路部110を構成するためのバイポーラ・トランジスタQ
1およびpチャンネルMOSトランジスタMp1などが形成さ
れている。
バイポーラ・トランジスタQ1は、n+型コレクタ集電
用拡散層(CN)6、p型ベース拡散層7、およびn+型
エミッタ拡散層8などによって形成される。Cはコレク
タ、Bはベース、Eはエミッタをそれぞれ示す。このバ
イポーラ・トランジスタQ1は、バイポーラ素子とMOS素
子とが複合化された、いわゆるバイポーラ−CMOS型論理
回路の出力段を構成するために使用される。
pチャンネルMOSトランジスタMp1は、p+型ドレイン
拡散層10d、p+型ソース拡散層10s、およびゲート電極
11などによって形成される。このpチャンネルMOSトラ
ンジスタはMp1は、上記バイポーラ−CMOS型論理回路の
論理部および前段側を構成するために使用される。
第7図に部分的に示したバイポーラ−CMOS型のS−RA
Mは、その記憶部100を低消費電力性および高集積化適性
にすぐれたMOSトランジスタMn1,Mn2で構成する一方、そ
の周辺回路部100を駆動性にすぐれたバイポーラ−CMOS
型論理回路で構成することによって、低消費電力性と高
速性とが両立して達成されている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上述した技術には、次のような問題点
のあることが本発明者によってあきらかとされた。
すなわち、たとえば第7図に部分的に示したS−RAM
にあって、その周辺回路部110のバイポーラ・トランジ
スタQ1が飽和動作したりすると、これによってp−型シ
リコン半導体基板1にキャリアが注入されることがあ
る。このキャリアの注入が生じると、その一部iが半導
体基板1中を迷送して記憶部100内に達し、その記憶部1
00内のnチャンネルMOSトランジスタMn1のn+型ドレイ
ン拡散層9dからリーク電流Irを引き出すように作用す
る。
あるいは別の見方をすると、同図中に破線を用いて示
すように、バイポーラ・トランジスタQ1の飽和動作など
によって、いずれかのn導電型領域における電位が相対
的に低下するようなことがあると、この電位が低下した
n導電型領域をエミッタとし、基板1をベースとし、記
憶部100内のH(高レベル)状態となっているn+型ド
レイン拡散層9dをコレクタとするような寄生npnバイポ
ーラ・トランジスタQs1,Qs2,Qs3が生じる。このような
寄生npnバイポーラ・トランジスタQs1,Qs2,Qs3が一つで
も生じるようなことがあると、これによって、H(高レ
ベル)状態となっているドレイン拡散層9dからリーク電
流Irが流れ出るようになってしまう。
ここで、上述したリーク電流Irが記憶回路mを構成す
るnチャンネルMOSトランジスタMn1のドレインから流れ
出る場合は、その流れ出るリーク電流Irがたとえ僅かで
あっても、そのドレインのH(高レベル)状態をL(低
レベル)状態にまで引き下げるのに十分である。という
のは、そのドレインは、前述したように、たとえば数ギ
ガΩといったきわめて高い抵抗負荷R1,R2を介して正側
電源VCCに接続されている。このため、そのドレイン
は、極くわずかなリーク電流Irでも容易にH(高レベ
ル)からL(低レベル)に引き下げられてしまう。この
結果、2つのnチャンネルMOSトランジスタMn1,Mn2の各
ドレイン電位の高低によって保持されている記憶情報は
簡単に破壊されてしまう。
以上のように、たとえば第7図に示したS−RAMにあ
っては、基板1中を介して周辺回路部110から記憶部100
内に達する迷送キャリアによって、その記憶部100内の
記憶情報が部分的に破壊されることがある、という問題
点を有していることが本発明者らによってあきらかとさ
れた。
本発明の目的は、上述した迷送キャリアによる誤動作
を確実に防止できるようにする、という技術を提供する
ことにある。
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴
は、本明細書の記述および添付図面からあきらかになる
であろう。
[問題点を解決するための手段] 本願において開示される発明のうち代表的なものの概
要を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
すなわち、半導体基板中を迷送するキャリアによって
誤動作あるいは情報破壊を受けやすい回路が形成されて
いる部分の半導体領域全体を側方と下方の2方向から分
離する分離領域を形成する、というものである。
[作用] 上記した手段によれば、仮に基板中に迷送キャリアが
注入されるようなことがあっても、その迷送キャリアは
上記分離領域によって一定領域内への移動が制限され
る。これによって、たとえばMOSトランジスタを用いた
記憶部における情報破壊あるいは誤動作を確実に防止す
る、という目的が達成される。
[実施例] 以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて説明す
る。
なお、各図中、同一符号は同一あるいは相当部分を示
す。
第1図は、この発明による技術が適用された半導体集
積回路装置の要部における一実施例を示す。
同図に部分的に示す半導体集積回路装置は、基本的に
は第7図に示したものと同様のS−RAMであって、p−
型シリコン半導体基板(p−sub)1を用いて構成され
ている。
p−型シリコン半導体基板1には、p型分離拡散層
(p−iso)2とp型ウェル拡散層(p−well)4を上
下に重ねたp導電型半導体領域と、n型埋込層(n−B
L)3とn型ウェル拡散層(n−well)5を上下に重ね
たn導電型半導体領域とが形成されている。
p導電型半導体領域では、n+型ドレイン拡散層9d、
n+型ソース拡散層9s、およびゲート電極11などによっ
て、nチャンネルMOSトランジスタMn1,Mn2が形成されて
いる。そして、このnチャンネルMOSトランジスタMn1,M
n2を2つずつ用いてスタチック型の記憶回路mが構成さ
れている。すなわち、2つのMOSトランジスタMn1,Mn2の
各ソースを負側電源VEE側に共通接続するとともに、各
ドレインをそれぞれ負荷抵抗R1,R2を介して正側電源VCC
に接続する。さらに、両MOSトランジスタMn1とMn2のド
レインとゲートを交互に結線することによって、いわゆ
るセット・リセット型のフリップフロップ回路が構成さ
れている。この場合、上記負荷抵抗R1,R2の抵抗値は、
定常的に消費される電流を極力少なくするために、たと
えば数ギガΩといったような非常に高い値に設定されて
いる。このような記憶回路mが多数配列されて形成され
ることによって、S−RAMの記憶部(記憶マット)100が
形成されている。
一方、n導電型半導体領域では、デコーダなどの周辺
回路部110を構成するためのバイポーラ・トランジスタQ
1およびpチャンネルMOSトランジスタMp1などが形成さ
れている。
バイポーラ・トランジスタQ1は、n型コレクタ集電用
拡散層(CN)6、p型ベース拡散層7、およびn+型エ
ミッタ拡散層8などによって形成される。Cはコレク
タ、Bはベース、Eはエミッタをされざれ示す。このバ
イポーラ・トランジスタQ1は、バイポーラ素子とMOS素
子とが複合化された、いわゆるバイポーラ−CMOS型論理
回路の出力段を構成するために使用される。
pチャンネルMOSトランジスタMp1は、p+型ドレイン
拡散層10d、p+型ソース拡散層10s、およびゲート電極
11などによって形成される。このpチャンネルMOSトラ
ンジスタはMp1は、上記バイポーラ−CMOS型論理回路の
論理部および前段側を構成するために使用される。
以上のようにして、記憶部100を低消費電力性および
高集積化適性にすぐれたMOSトランジスタMn1,Mn2で構成
する一方、その周辺回路部100を駆動性にすぐれたバイ
ポーラ−CMOS型論理回路で構成することによって、低消
費電力性と高速性とを両立させたバイポーラ−CMOS型の
S−RAMが構成されている。
ここで、第1図に示した実施例のS−RAMでは、上述
した構成に加えて、上記記憶回路mが形成された記憶部
100全体を下方および側方から3次元的に分離する分離
領域20が形成されている。この分離領域20は、互いに連
接して形成された第1,第2の2つの分離領域21,22から
なっている。第1の分離領域21は、上記記憶部100の底
を下方から塞ぐように形成されることにより、その記憶
部100を半導体基板1から電気的に分離する。第2の分
離領域22は、上記記憶部100の側方を取り囲むように形
成されることにより、その記憶部100を周辺回路部110か
ら電気的に分離する。さらに、実施例では、上記第1お
よび第2の分離領域21,22がそれぞれ、上記記憶部100の
半導体下地となっているp導電型半導体領域とは反対の
n導電型の拡散層によって構成されている。そして、そ
の分離領域20(21,22)をなす拡散層は、正側電源VCC
接続されることにより定電位に保たれてるようになって
いる。
さて、以上のように構成されたS−RAMでは、たとえ
ばバイポーラ・トランジスタQ1の飽和動作などによって
基板1中にキャリアが注入され、この注入キャリアの一
部が基板1中を迷送して記憶部100内へ侵入しようとし
ても、上述した分離領域20によって、その侵入の経路が
側方および下方のいずれの方向からも遮断される。
あるいは見方を変えて、仮に、周辺回路部110のバイ
ポーラ・トランジスタQ1が飽和動作することなどによっ
て、基板1をベースとするような寄生バイポーラ・トラ
ンジスタQs1ができたとしても、その寄生バイポーラ・
トランジスタQs1のコレクタは、記憶部100内のn+型ド
レイン拡散層9dではなく、その分離領域20に形成される
ようになる。
いずれの場合も、記憶回路mをなすMOSトランジスタM
n1,Mn1のドレイン拡散層9dからリーク電流Irを引き出す
ようなこと生じない。このようにして、MOSトランジス
タMn1,Mn2を用いた記憶部100における情報破壊あるいは
誤動作が確実に防止されるようになっている。
次に、上述した構造をもつ半導体集積回路装置の製造
方法の実施例について説明する。
第2図(a)〜(e)は、この発明による半導体集積
回路装置製造方法の第1の実施例をその主要な工程順に
示す。
第2図において、(a)では、p−型シリコン半導体
基板(p−sub)1に対して、窒化膜(図示省略)のパ
ターンをマスクとして酸化することにより、シリコン段
差23を形成し、窒化膜を除去した後、n導電性付与物質
である燐Pをイオン打込によってドープしている状態を
示す。シリコン段差23は、次工程以降のフォト・レジス
ト・パターンを分離領域23に対して合わせるときの目印
となるものである。これにより、n型拡散層による前記
第1の分離領域21が形成される。
酸化膜12を全面的に除去した後、(b)に示すよう
に、酸化膜12′と窒化膜13によるマスク・パターンを形
成する。
そして、(c)に示すように、n+型埋込層3を選択
的に拡散・形成する。
次に、(d)に示すように、部分酸化膜12をマスクと
してp型導電性付与物質であるホウ素Bをイオン打込む
ことによって、p型分離拡散層3を選択的に形成する。
この後、(e)に示すように、p型ウェル拡散層(p
−well)4およびn型ウェル拡散層(n−well)5を形
成する。p型ウエル拡散層4には、n+型ドレイン拡散
層9dおよびn+型ソース拡散層9sなどによってnチャン
ネルMOSトランジスタMn1が形成される。また、n型ウェ
ル拡散層5には、p型ベース拡散層7、n+型エミッタ
拡散層8およびコレクタ集電用のn+型拡散層(CN)な
どによってnpnバイポーラ・トランジスタQ1が形成され
る。また、そのn型ウェル拡散層5には、p+型ドレイ
ン拡散層10dおよびp+型ソース拡散層10sなどによって
pチャンネルMOSトランジスタMp1が形成される。14は多
結晶シリコンなどによる電極を示す。
nチャンネルMOSトランジスタのp型ウェル拡散層
は、コレクタ集電用拡散層(CN)およびn+型埋込層
(NBL)をn型分離領域(N−iso)に連結させるように
形成することにより、他のp型領域から分離することが
できる。
以上のような工程により、n型分離拡散層による前記
第1の分離領域21と、n+型埋込層3およびコレクタ集
電用n+型拡散層6による前記第2の分離領域22を有す
る第1図の半導体集積回路装置が形成される。
第3図(a)〜(e)は、この発明による半導体集積
回路装置製造方法の第2の実施例をその主要な工程順に
示す。
第3図においては、(a)に示すように、p−型シリ
コン半導体基板(p−sub)1に、フォト・レジスト15
と窒化膜13をマスクとして、n導電性付与物質である燐
Pをイオン打込によって選択的にドープする。これによ
り、n型拡散層による第1の分離領域21が形成される。
この後、酸化して分離領域21の位置を示すシリコン段
差23を形成するが、これ以降(b)〜(e)は、第2図
(b)〜(e)と同様の工程が行われる。
この第3図(a)〜(e)に示した製造方法によれ
ば、(c)に示したように、埋込層(NBL)を形成する
ときに生じるシリコン段差24は、n型分離領域(N−is
o)の位置を示すシリコン段差23よるn型分離領域(N
−iso)の沈下を補償する方向に形成される。
よって、nチャンネルMOSトランジスタMn1とバイポー
ラ・トランジスタQ1およびpチャンネルMOSトランジス
タMp1との間の段差をそれぞれ小さくし、後続のフォト
・レジスト工程におけるゲート等の加工バラツキを低減
できる、という利点が得られる。
第4図(a)〜(f)は、この発明による半導体集積
回路装置製造方法の第3の実施例をその主要な工程順に
示す。
第4図においては、(a)に示すように、p−型シリ
コン半導体基板(p−sub)1に、厚く形成した酸化膜1
2をフォト・レジスト工程により選択除去した後、同酸
化膜12をマスクとして、n導電性付与物質である燐Pを
イオン打込によって選択的にドープする。これにより、
n型拡散層による第1の分離領域21が形成される。
この後、(b)に示すように、表面の酸化膜12を成長
させることを行う。すると、第1の分離領域21をなすn
型拡散層の半導体面が、酸化膜12の成長によって、その
周辺よりも下方へ後退する方向に分離領域21の位置を示
すシリコン段差23が形成される。そして、その次に、酸
化膜12を前面的に除去する。
これ以降(c)〜(f)は、第2図(b)〜(e)と
同様の工程が行われる。
第3図(a)〜(b)に示した製造方法では、工程
(d)において、埋込層(NBL)上の酸化膜をマスクと
してホウ素をドーピングし、p型分離領域(p−iso)
を埋込層(NBL)のパターンに対して自己整合で形成し
なければならない。このため、n型分離領域(N−is
o)上の酸化膜厚は埋込層(NBL)上の酸化膜厚の半分以
下でなければならない。この結果、シリコン段差23は、
シリコン段差24の半分以下にしか形成できない。
しかし、第4図(a)〜(f)に示した製造方法によ
れば、シリコン段差23の大きさは、シリコン段差24に関
係なく決定できる。
よって、第3図に示した実施例と同様に、nチャンネ
ルMOSトランジスタMn1とバイポーラ・トランジスタQ1お
よびpチャンネルMOSトランジスタMp1との間の段差をそ
れぞれさらに小さくし、後続のフォト・レジスト工程に
おける加工バラツキを防ぐことができる、という利点が
得られる。
第5図(a)〜(f)は、この発明による半導体集積
回路装置製造方法の第4の実施例をその主要な工程順に
示す。
第5図においては、(a)に示すように、p−型シリ
コン半導体基板(p−sub)1に、フォト・レジスト15
ト窒化膜13をマスクとして、n導電性付与物質である燐
Pをイオン打込によって選択的にドープする。これによ
り、n型拡散層による第1の分離領域21が形成される。
この後、(b)に示すように、表面の酸化膜12を成長
させることを行う。すると、第1の分離領域21をなすn
型拡散層の半導体面が、酸化膜12の成長によって、その
周辺よりも下方へ後退する方向に分離領域21の位置を示
すシリコン段差23が形成される。
酸化膜を前面的に除去した後、(c)〜(f)では、
第2図(b)〜(e)と同様の工程が行われる。
第3図(a)〜(e)に示した製造方法では、工程
(d)において、埋込層(NBL)上の酸化膜をマスクと
してホウ素Bをドーピングすることにより、p型分離領
域(p−iso)領域を形成しなければならないため、n
型分離領域(N−iso)上の酸化膜厚は、埋込層(NBL)
上の酸化膜厚の半分以下でなければならない。このた
め、シリコン段差23は、シリコン段差24の半分以下にし
か形成できない。
しかし、第5図に示した製造方法では、工程(b)の
後に酸化膜12を前面的に除去するので、シリコン段差23
の大きさは、シリコン段差24と関係なく決めることがで
きる。
よって、nチャンネルMOSトランジスタMn1とバイポー
ラ・トランジスタQ1およびpチャンネルMOSトランジス
タMp1との間のそれぞれの段差を小さくして、後続のフ
ォト・レジスト工程における加工バラツキを防げるよう
になる、という利点が得られる。
第6図(a)〜(c)は、この発明による半導体集積
回路製造方法の第4の実施例をその主要な工程順に示
す。
第6図に示す製造方法では、先ず、(a)に示すよう
に、p−型シリコン半導体基板1にp型分離拡散層2お
よびn+型埋込層3をそれぞれ所定の領域に形成する。
次に、(b)に示すように、フォト・レジスト15をマ
スクとして、nチャンネルMOSトランジスタMn1が形成さ
れるp型分離拡散層2だけにn導電性付与物質であるヒ
素Asを選択的にイオン打込する。
この後、(c)に示すように、p型分離拡散層2およ
びn+型埋込層3を、その後にドープされたp型ウェル
拡散層(p−well)4およびn型ウェル拡散層(n−we
ll)5とともに、引き伸ばし拡散させると、p型分離拡
散層2内にイオン打込されたヒ素Asの拡散係数が、その
p型分離拡散層2の導電付与物質であるホウ素Bのそれ
よりも小さいことにより、そのp型分離拡散層2中に前
記第1の分離領域21をなすn型拡散領域が形成されるよ
うになる。
これにより、第6図に示した実施例では、工程数をそ
れほど増やさずに第1図に示した構造の半導体集積回路
装置を得ることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施例にもと
づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に限定さ
れるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変
更可能であることはいうまでもない。たとえば、第2の
分離領域22を溝によって構成してもよい。
以上の説明では主として本発明者によってなされた発
明をその背景となった利用分野であるバイポーラ−CMOS
型S−RAMに適用した場合について説明したが、それに
限定されるものではなく、たとえば、純MOS型のS−RAM
あるいはS−RAM以外の論理半導体集積回路装置などに
も適用できる。
[発明の効果] 本願において開示される発明のうち代表的なものによ
って得られる効果を簡単に説明すれば、下記のとおりで
ある。
すなわち、半導体基板中を迷送するキャリアによって
誤動作あるいは情報破壊を受けやすい回路が形成されて
いる部分の半導体領域全体を側方と下方の2方向から分
離する構成により、仮に基板中の迷送キャリアが注入さ
れるようなことがあっても、上記回路における情報破壊
あるいは誤動作を確実に防止することができるようにな
る、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明による技術が適用された半導体集積回
路装置の要部における一実施例を示す一部誇張断面図、 第2図(a)〜(e)は第1図に示した構成をもつ半導
体集積回路装置の製造方法の第1実施例を工程順に示す
図、 第3図(a)〜(e)は第1図に示した構成をもつ半導
体集積回路装置の製造方法の第2実施例を工程順に示す
図、 第4図(a)〜(f)は第1図に示した構成をもつ半導
体集積回路装置の製造方法の第3実施例を工程順に示す
図、 第5図(a)〜(f)は第1図に示した構成をもつ半導
体集積回路装置の製造方法の第4実施例を工程順に示す
図、 第6図(a)〜(c)は第1図に示した構成をもつ半導
体集積回路装置の製造方法の第5実施例を工程順に示す
図、 第7図はこの発明に先立って検討された半導体集積回路
装置の部分断面図である。 1……p−型シリコン半導体基板、2……p型分離拡散
層(p−iso)、3……n+型埋込層(n−BL)、4…
…p型ウェル拡散層(p−well)、n型ウェル拡散層
(n−well)、6……n+型コレクタ集電用型拡散層
(CN)、20……記憶部100を周辺回路部110から3次元的
に分離する分離領域、21……第1の分離領域(n型拡散
層)、22……第2の分離領域(n型拡散層)、Mn1,Mn2
……記憶回路mを構成するnチャンネルMOSトランジス
タ、Q1……周辺回路部100に形成されるバイポーラ・ト
ランジスタ、Mp1……周辺回路部110に形成されるpチャ
ンネルMOSトランジスタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 修 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社 日立製作所日立研究所内 (72)発明者 鶴丸 哲哉 群馬県高崎市西横手町111番地 株式会 社日立製作所高崎工場内 (56)参考文献 特開 昭58−7860(JP,A) 特開 昭58−225666(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1導電型の半導体基体に、第1導電型の
    第1ウエル及び前記第1導電型とは反対の導電型を示す
    第2導電型の第2,第3ウエルがそれぞれ形成され、前記
    第2ウエル内にバイポーラトランジスタが形成され、前
    記第1ウエル内にメモリセルを構成する第2導電型チャ
    ネルMOSトランジスタが形成され、前記第3ウエル内に
    第1導電型チャネルMOSトランジスタが形成されて成
    り、前記第1ウエルの底部にはその第1ウエルと同一導
    電型の第1導電分離層が形成され、前記第1導電分離層
    下において第2導電型の第1分離層が形成され、かつ前
    記第1分離層とで前記第1ウエルおよび前記第1導電分
    離層を取り囲むように、その第1分離層に接した第2導
    電型の第2分離層が形成されていることを特徴とする半
    導体装置。
JP61146885A 1986-06-25 1986-06-25 半導体装置 Expired - Fee Related JP2523506B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61146885A JP2523506B2 (ja) 1986-06-25 1986-06-25 半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61146885A JP2523506B2 (ja) 1986-06-25 1986-06-25 半導体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS634672A JPS634672A (ja) 1988-01-09
JP2523506B2 true JP2523506B2 (ja) 1996-08-14

Family

ID=15417775

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61146885A Expired - Fee Related JP2523506B2 (ja) 1986-06-25 1986-06-25 半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2523506B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2509690B2 (ja) * 1989-02-20 1996-06-26 株式会社東芝 半導体装置
JPH0744231B2 (ja) * 1989-11-10 1995-05-15 株式会社東芝 半導体集積回路およびその製造方法
JPH0448227U (ja) * 1990-08-27 1992-04-23

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS587860A (ja) * 1981-07-06 1983-01-17 Hitachi Ltd 半導体記憶装置
JPS58225666A (ja) * 1982-06-24 1983-12-27 Toshiba Corp 半導体メモリ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS634672A (ja) 1988-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6208010B1 (en) Semiconductor memory device
US6773968B1 (en) High density planar SRAM cell using bipolar latch-up and gated diode breakdown
US4327368A (en) CMOS Transistor pair with reverse biased substrate to prevent latch-up
JP2950558B2 (ja) 半導体装置
US6740958B2 (en) Semiconductor memory device
US6128216A (en) High density planar SRAM cell with merged transistors
JP3546783B2 (ja) 半導体記憶装置及びその製造方法
EP0245515A1 (en) Semiconductor device
US5148255A (en) Semiconductor memory device
US5087579A (en) Method for fabricating an integrated bipolar-CMOS circuit isolation for providing different backgate and substrate bias
US4912054A (en) Integrated bipolar-CMOS circuit isolation process for providing different backgate and substrate bias
US5116777A (en) Method for fabricating semiconductor devices by use of an N+ buried layer for complete isolation
JP3400891B2 (ja) 半導体記憶装置およびその製造方法
KR970006220B1 (ko) 다른 항복전압과 다른 기능을 갖는 블록을 포함하는 모노리식 반도체 ic장치 및 그 제조방법
EP0192093B1 (en) Semiconductor device and method of manufacturing the same
JP3097092B2 (ja) Bi―CMOS集積回路およびその製造方法
JP2523506B2 (ja) 半導体装置
EP0424926A2 (en) Bi-CMOS integrated circuit
KR100292125B1 (ko) 반도체기억장치및그제조방법
US5371023A (en) Gate circuit, semiconductor integrated circuit device and method of fabrication thereof, semiconductor memory and microprocessor
US6252269B1 (en) Semiconductor memory device
JP3153358B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPS6230363A (ja) 半導体装置
JP2515033B2 (ja) 半導体スタティックメモリ装置の製造方法
JP2726454B2 (ja) Bi−CMOS型半導体メモリ装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees