JP2520503Y2 - 自動車のドア構造 - Google Patents

自動車のドア構造

Info

Publication number
JP2520503Y2
JP2520503Y2 JP1987052394U JP5239487U JP2520503Y2 JP 2520503 Y2 JP2520503 Y2 JP 2520503Y2 JP 1987052394 U JP1987052394 U JP 1987052394U JP 5239487 U JP5239487 U JP 5239487U JP 2520503 Y2 JP2520503 Y2 JP 2520503Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
edge
rear door
stopper member
front edge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1987052394U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63158416U (ja
Inventor
武二 大矢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP1987052394U priority Critical patent/JP2520503Y2/ja
Publication of JPS63158416U publication Critical patent/JPS63158416U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2520503Y2 publication Critical patent/JP2520503Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、例えば、フロントドア後縁と、リヤドア
前端とが離間し、突き合わせ状態に配設された4ドアセ
ダンのような自動車のドア構造に関する。
(従来の技術) 従来、上述例の4ドアセダンでは第7図に示すよう
に、センタピラー51の車外側でフロントドア52の後端部
52aと、リヤドア53の前端部53aとが互に離間した突合せ
状態になるように配設される。
ところで、自動車の正面衝突時等において、フロント
ドア52が外力によって後退し、同図に仮想線で示すよう
にフロントドア52の後端部52aがリヤドア53の内側にも
ぐり込むと、両ドア52,53が互に干渉してフロントドア5
2のみならず、リヤドア53の開作動が煩わしくなるとい
う問題点があった。
そこで、従来、例えば実開昭61−5265号公報に記載の
ように、フロントドアの後端面と対向したセンタピラー
の前部外側面に、フロントドアが後退した場合に、この
フロントドアの後端部を車外側に案内するための滑動案
内面を設けて、上記フロントドア後縁部がリヤドアの内
側にもぐり込む所謂のデッドロックを防止することが提
案されているが、この構造は正面衝突のみを考慮した構
成であって、車両が追突された場合にはリヤドアの前縁
部がフロントドアの後縁部の外方側にラップする問題点
があった。
また従来、フロントドアの後端部とリヤドアの前端部
とを車幅方向に段違いとし、フロントドアの後端部の内
側にリヤドアの前端部を位置させておくことにより、両
ドアのデッドロックを防止する構造も提案されている。
しかし、上述の従来構造では、リヤドアの前端部はセ
ンタピラーに対するリヤドアの枢支軸よりも前方に長く
突出しているため、リヤドアの前端部を内側にすると、
リヤドアの開放操作時に、このリヤドアの前端部がヒン
ジに干渉を起こすおそれがあり、この干渉を起こさない
ようにドアパネルの成形精度や組立精度を厳しく管理し
なければならず、生産性が悪いばかりでなく、外観が損
なわれる問題点を有していた。
(考案の目的) この考案は、ドアを段違い構造にすることなく、また
センタピラーの構造を変更することなく、正突および追
突時においてフロントドアとリヤドアとのラップ量を少
とし、衝突時の乗員の車室内からの脱出容易化を図るこ
とができる自動車のドア構造の提供を目的とする。
(考案の構成) この考案は、フロントドアの後縁と、リヤドアの前縁
とが離間し、突き合わせ状態に配設された自動車におい
て、リヤドア前縁の上下方向適所には、リヤドアインナ
パネルに剛体からなるストッパ部材が設けられると共
に、上記ストッパ部材には、フロントドア後縁とリヤド
ア前縁との衝突時、フロントドア後縁を当接支持する支
持部が設けられ、該支持部先端は上記リヤドアの車室側
前縁に当接され該前縁と略面一状に設けられると共に、
フロントドア後縁と略対向されリヤドアインナパネルの
車幅方向外方に向けて傾斜された傾斜部に締結部材によ
り上記ストッパ部材が固定された自動車のドア構造であ
ることを特徴とする。
(考案の効果) この考案によれば、フロントドア後縁とリヤドア前縁
との衝突時に、フロントドア後縁は上述のストッパ部材
における支持部に衝合することで、フロントドアとリヤ
ドアとのラップ量が従来構造のものに比して少量とな
り、このため僅かな力でラップ部を変形させながらドア
を開くことができるので、衝突時の乗員の車室内からの
脱出容易化を図ることができる効果がある。
しかも、上述のストッパ部材がリヤドア前縁に締結さ
れる際に、その支持部がリヤドア前縁の端部に面一とな
る如く、かつ位置の調整が可能となるようにストッパ部
材の取付部を傾斜面としている。また上述の如き締結構
造(すなわちストッパ部材を上記傾斜部に締結した構
造)を用いているため、支持部に入力される荷重耐力の
向上を図ることができる効果がある。さらに、上述のリ
ヤドア前縁の端部と支持部との両者を面一状に配したこ
とで、デッドロックの発生を有効に防止することができ
る効果がある。
(実施例) この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は自動車のドア構造を示し、第1図、第2図にお
いて、センタピラー1の前部にフロントドア2を、また
後部にリヤドア3をそれぞれ配設している。
上述のフロントドア2は、ドアアウタパネル4とドア
インナパネル5とを接合して構成すると共に、ドアイン
ナパネル5の所定部に、第1部材6と第2部材7とを接
合して閉断面を形成した車体前後方向に延びるインパク
トバー8を張架している。
また前述のリヤドア3は、ドアアウタパネル9とドア
インナパネル10とを接合して構成すると共に、ドアイン
ナパネル10の所定部には、第1部材11と第2部材12とを
接合して閉断面を形成した車体前後方向に延びるインパ
クトバー13を張架している。
そして前述のフロントドア2の後縁2aと、リヤドア3
の前縁3aとがセンタピラー1の車外側において前後に離
間し、突き合わせ状態に配設されている。
上述のリヤドア前縁3aの上下方向適所、すなわち第1
図に示すインパクトバー13配設位置と、ウエストライン
14より若干下方の位置とには、板厚約2mmの鋼板製のス
トッパ部材15,16を設けている。
上述の各ストッパ部材15,16のうちの一方のストッパ
部材15は第2図に示すように、インパクトバー13におけ
る第1部材11前端のリヤドアインナパネル10に対する取
付面を車幅方向外方に向けて傾斜させた傾斜部11aと、
この傾斜部11aを接合するドアインナパネル10のインパ
クトバー接合部10aとに、締結部材としてのスタットボ
ルト17およびナット18を用いて共締め固定されている。
そして、このストッパ部材15の前端をL字状に折曲げ
て支持部15aを形成すると共に、この支持部15aにはゴム
製のラバー19を被着している。
ここで、上述の支持部15aは、フロントドア2の後縁2
aとリヤドア3の前縁3aとの衝突時に、フロントドア後
縁2aを当接支持するストッパ面であり、上述の支持部15
aの先端はリヤドア前縁3aの車室側前縁に当接され該前
縁3aと略面一状に設けられると共に、フロントドア後縁
2aと略対向させている。
また前述の他方のストッパ部材16は第3図に示すよう
に、ドアアウタパネル9,ドアインナパネル10のヘミング
接合部近傍におけるドアインナパネル10に、締結部材と
してのスタットボルト20およびナット21を用いて固定し
ている。
そして、このストッパ部材16の前端をL字状に折曲げ
て支持部16aを形成すると共に、この支持部16aにはゴム
製のラバー22を被着している。この支持部16aも先の支
持部15aと同様に、フロントドア後縁2aとリヤドア前縁3
aとの衝突時に、フロントドア後縁2aを当接支持するス
トッパ面であり、上述の支持部16aはリヤドア前縁3aと
略面一状に設けられると共に、フロントドア後縁2aと略
対向させている。
なお、第2図における23…ウェザストリップであり、
またリヤドア3は第4図に示すようにリヤドア3前部が
ドアヒンジ25によりセンタピラー1に支持されている。
図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下作
用を説明する。
いま、自動車が正面衝突した場合、車体に作用する衝
突力F(第5図参照)により、フロントドア後縁2aがリ
ヤドア前縁3aに衝合し、この衝合時に上述のフロントド
ア後縁2aがストッパ部材15,16の支持部15a,16aで当接支
持される。
この結果、フロントドア後縁2aとリヤドア前縁3aとの
ラップ量が従来構造のものに比して少量となり、このた
め僅かな力で第5図に示す如きラップ部を変形させなが
らフロントドア2,リヤドア3を開くことができるので、
衝突時の乗員の車室内からの脱出容易化を図ることがで
きる効果がある。
上述のフロントドア後縁2aとリヤドア前縁3aとの衝突
時の作用は追突時においても略同様であって、上述のス
トッパ部材15,16の支持部15a,16aによりフロントドア2,
リヤドア3のラップ量を小とすることができて、上述同
様に衝突時の乗員の車室内からの脱出容易化を図ること
ができる。
加えて、リヤドアインナパネル10とは別部材により構
成したストッパ部材15を、リヤドアインナパネル10を介
してインパクトバー13の取付部11aと共締めしたので、
このストッパ部材15をインパクトバー13により補強する
ことができ、ストッパ部材15の取付け強度および剛性の
向上を図ることができる。この結果、衝突時において上
述のストッパ部材15が車体内方へ変形することがなく、
該ストッパ部材15それ自体の変形に起因するデッドロッ
クの発生を有効に防止することができる効果がある。
また、従来のようにセンタピラーの構造を変更したり
或はドアを段違いに形成する構造とは異なり、上述のス
トッパ部材15,16がドアヒンジ25から離れた位置に設け
られる構造であるから、通常時においてリヤドア3を開
放操作する際、このリヤドア3の前端部がヒンジピラー
1に干渉するおそれははない。
しかも、上述のストッパ部材15がリヤドア前縁3aに締
結される際に、その支持部15aがリヤドア前縁3aの端部
に面一となる如く、かつ位置の調整が可能となるように
ストッパ部材15の取付部を傾斜面としている。また上述
の如き締結構造(すなわちストッパ部材15の上記傾斜部
に締結した構造)を用いているため、支持部15aに入力
される荷重耐力の向上を図ることができる効果がある。
さらに、上述のリヤドア前縁3aの端部と支持部15aとの
両者を面一状に配したことで、デッドロックの発生を有
効に防止することができる効果がある。
上記実施例においては、リヤドア前縁3aの上下方向適
所にのみ、上述の各ストッパ部材15,16を設けたが、こ
れら各ストッパ部材15,16の他に、第6図に示す如く、
フロントドア後縁2aの上下方向適所に上述同様のストッ
パ部材15′を設け、フロント側のストッパ部材15′とリ
ヤ側のストッパ部材15,16とを対向させて配置してもよ
いことは勿論である。
なお、第6図において図示の便宜上、上側のストッパ
部材は図示省略している。
また、上述のストッパ部材やリヤドア前縁3aの少なく
とも一部に設けられることにより、フロントドア2の後
退量を従来構造のものと比較して大幅に低減することが
できるので、衝突時に第5図に示す如きラップ状態とな
っても、フロントドア2,リヤドア3をわずかな力により
開放することができ、乗員の車室内からの脱出容易化を
図ることができる。
さらに、フロントドア2,リヤドア3は車体の前後方向
から見て車外側略中央部分が外方へ突出するように湾曲
状に形成されており、かつ衝突荷重は一般的に3次元的
に入力されるので、ストッパ部材15,16が上下方向の適
所に取付けられていると、衝突時のフロントおよびリヤ
の各ドア2,3のラップ量は小となる。加えて、このスト
ッパ部材15,16をドアヒンジ25の配設位置において、同
ヒンジ25と干渉しないように取付けることも可能であ
る。
この考案の構成と、上述の実施例との対応において、 この考案の連結部材は、実施例のスタットボルト17およ
びナット18に対応するも、 この考案は、上述の実施例の構成のみに限定されるもの
ではない。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例を示し、 第1図は自動車のドア構造を示す4ドアセダンの側面
図、 第2図は第1図のII−II線に沿う要部拡大断面図、 第3図は第1図のIII−III線に沿う要部拡大断面図、 第4図は第1図のIV−IV線に沿う要部拡大断面図、 第5図は衝突時の説明図、 第6図は自動車のドア構造の他の実施例を示す部分断面
図、 第7図は従来の自動車のドア構造を示す部分断面図であ
る。 2……フロントドア 2a……フロントドア後縁 3……リヤドア、3a……リヤドア前縁 10……リヤドアインナパネル 11a……傾斜部、13……インパクトバー 15……ストッパ部材、15a……支持部 17……スタットボルト(締結部材) 18……ナット(締結部材)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】フロントドア(2)の後縁(2a)と、リヤ
    ドア(3)の前縁(3a)とが離間し、突き合わせ状態に
    配設された自動車において、 リヤドア前縁(3a)の上下方向適所には、リヤドアイン
    ナパネル(10)に剛体からなるストッパ部材(15)が設
    けられると共に、 上記ストッパ部材(15)には、フロントドア後縁(2a)
    とリヤドア前縁(3a)との衝突時、フロントドア後縁
    (2a)を当接支持する支持部(15a)が設けられ、該支
    持部(15a)先端は上記リヤドアの車室側前縁に当接さ
    れ該前縁(3a)と略面一状に設けられると共に、フロン
    トドア後縁(2a)と略対向され、リヤドアインナパネル
    (10)の車幅方向外方に向けて傾斜された傾斜部(11
    a)に締結部材(17)(18)により上記ストッパ部材(1
    5)が固定された 自動車のドア構造。
JP1987052394U 1987-04-06 1987-04-06 自動車のドア構造 Expired - Lifetime JP2520503Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987052394U JP2520503Y2 (ja) 1987-04-06 1987-04-06 自動車のドア構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987052394U JP2520503Y2 (ja) 1987-04-06 1987-04-06 自動車のドア構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63158416U JPS63158416U (ja) 1988-10-18
JP2520503Y2 true JP2520503Y2 (ja) 1996-12-18

Family

ID=30877529

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1987052394U Expired - Lifetime JP2520503Y2 (ja) 1987-04-06 1987-04-06 自動車のドア構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2520503Y2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5748115U (ja) * 1980-09-05 1982-03-17
JPS5759117U (ja) * 1980-09-26 1982-04-07
JPS5823718U (ja) * 1981-08-10 1983-02-15 三菱自動車工業株式会社 自動車用ドア
JPS5963222A (ja) * 1982-10-02 1984-04-10 Nissan Motor Co Ltd 自動車のドアパ−テイング部の保護構造
JPS5963222U (ja) * 1982-10-22 1984-04-25 エヌ・テ−・エヌ東洋ベアリング株式会社 転ガリ軸受

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63158416U (ja) 1988-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3770048B1 (en) Vehicle-body structure of vehicle, and vehicle
US11235644B2 (en) Vehicle-body structure of vehicle
JP3501256B2 (ja) 自動車のドア
JPH11310036A (ja) 車両用側部ドア構造
JP2520503Y2 (ja) 自動車のドア構造
JPH09175428A (ja) 自動車のセンタピラー構造
EP3770047B1 (en) Vehicle-body structure of vehicle, and vehicle
US11254196B2 (en) Vehicle-body structure of vehicle
JPH08332975A (ja) 車体の後部構造
JP3320586B2 (ja) 車両のセンターピラー補強構造
JPH0597057A (ja) 自動車の車体補強構造
JPH0522420Y2 (ja)
JPH1178524A (ja) 車両のドア構造
JPH06234325A (ja) 車体のドア開閉部構造
JP4693973B2 (ja) 車両用ドア構造
JPH0518232Y2 (ja)
JP3571614B2 (ja) 自動車における車体前側部補強構造
JP2583373Y2 (ja) 自動車の車体後部の補強構造
JPH03112791A (ja) 車両の車体側部構造
JPH0453290Y2 (ja)
JPH063776U (ja) 車両の後部車体構造
JPH0537850Y2 (ja)
JPH04231270A (ja) 車両の後部車体構造
JPH08175179A (ja) 自動車のドア構造
JPH0536725Y2 (ja)