JP2518571B2 - フィルタプレス及びフィルタプレスの濾過方法 - Google Patents

フィルタプレス及びフィルタプレスの濾過方法

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JP2518571B2
JP2518571B2 JP3259156A JP25915691A JP2518571B2 JP 2518571 B2 JP2518571 B2 JP 2518571B2 JP 3259156 A JP3259156 A JP 3259156A JP 25915691 A JP25915691 A JP 25915691A JP 2518571 B2 JP2518571 B2 JP 2518571B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、濾過工程又は圧搾工程
における濾板の締付圧の調節方法及び該方法を実施する
ためのフィルタプレスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フィルタプレスの濾過工程又は圧
搾工程における濾板等の締付圧の調節装置としては一例
として以下のようなものが知られている(特公昭50−
8830号公報参照)。
【0003】図3に示すように、このフィルタプレス4
1の締付圧調節装置は、濾過要素を構成する各濾板又は
濾枠を、濾過可能状態とするために流体圧によって締め
付ける型式のフィルタプレスにおいて、相独立した2つ
のシリンダ室44,45と該シリンダ室44,45に両
端を入り込ませたロッド46とよりなる圧力伝達用流体
圧要素40を備えている。一方のシリンダ室44はフィ
ルタプレス41への原液供給管42の途中に分岐管42
aにより接続している。他方のシリンダ室45は油圧シ
リンダ58のヘッド側に接続して、原液供給圧が圧力伝
達用流体圧要素40を介して油圧シリンダ58のヘッド
側に与えられるようにしている。なお、図中48はロッ
ド46の右端部の大径の受圧面の背面側に設けた漏液排
出口47を有する漏液室である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
造のものでは、原液が流体圧要素40の一方のシリンダ
室44内に入るため流体圧要素40のピストンロッド4
6の移動が妨げられるなどして使用不可能となったり、
又はピストンロッド46の円滑な作動を妨げて一方シリ
ンダ室44内の圧力が正確に他方のシリンダ室45すな
わち油圧シリンダ58側に伝達されにくくなる可能性が
ある。この結果、油圧シリンダ58を正確に制御するこ
とができなくなる可能性があった。
【0005】従って、本発明の目的は、上記問題を解決
することにあって、濾板締付圧を正確に制御することが
できるフィルタプレスを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、原液供給路と締付装置の加圧側との間に
原液と原液以外の流体とを区分けしかつ原液供給圧力は
流体に伝達させることができる圧力伝達部材を有する流
体圧作動装置を設けて、原液供給圧力を圧力伝達部材に
より原液以外の流体圧力に変更したのち、上記締付装置
の締付装置用油圧シリンダの締付装置用ピストンロッド
に作用させて濾板の増し締めを行い、濾板締付圧を正確
に制御できるように構成する。
【0007】すなわち、隣接する濾板間に濾布を配置
し、上記濾板を締付装置で締め付けるとき隣接する濾板
間の濾布により濾室を形成するフィルタプレスにおい
て、上記締付装置は締付装置用油圧シリンダより構成さ
れるとともに、第1室と第2室とを有するとともに上記
第1室内に臨む第1受圧面と上記第2室内に臨む第2受
圧面とを有する圧力伝達部材により上記第1室と第2室
とが隔離されており、上記第1室に上記締付装置用油圧
シリンダの濾板増締の際の加圧側が接続されて、第1室
の原液供給圧力を第2室内の流体に伝達可能な第1流体
圧作動装置と、第3室と第4室とが膜状圧力伝達部材に
より隔離されており、上記第3室は原液供給側に接続さ
れるとともに上記第4室は上記第1流体圧作動装置の第
2室に接続されて上記第3室と第4室との間で上記圧力
伝達部材を介して流体圧力の伝達を可能とする第2流体
圧作動装置とを備えるとともに、{上記濾板の濾過床の
受圧面積(A1)/上記締付装置用油圧シリンダの締付
装置用ピストンロッドの受圧面積(A2)}+α={上
記第1流体圧作動装置の第1流体圧作動装置用ピストン
の受圧面積(a1)/上記第1流体圧作動装置の第1流
体圧作動装置用ピストンロッドの受圧面積(a2)}で
表される式が成立するとともに、濾過工程において原液
供給圧をP1とし、濾板締め付け側に作用する圧力が上
記圧力伝達部材を介して上記第1流体圧作動装置を経て
上記締付装置用油圧シリンダの濾板増締の際の加圧側で
の圧力をP2としたとき、原液供給側と濾板締付側との
間に、(P1×A1)<(P2×A2)、及び、α=(a1
/a2)−(A1/A2)>0が成立する条件下で濾過工
程が行われるように構成する。
【0008】また、本発明は、隣接する濾板間に濾布を
配置し、上記濾板を締付装置で締め付けるとき隣接する
濾板間の濾布により濾室を形成するフィルタプレスにお
いて、上記締付装置は濾板駆動装置と濾板増締用油圧シ
リンダとより構成されるとともに、第1室と第2室とを
有するとともに上記第1室内に臨む第1受圧面と上記第
2室内に臨む第2受圧面とを有する圧力伝達部材により
上記第1室と第2室とが隔離されており、上記第1室に
上記濾板増締用油圧シリンダの濾板増締の際の加圧側が
接続されて、第1室の原液供給圧力を第2室内の流体に
伝達可能な第1流体圧作動装置と、第3室と第4室とが
膜状圧力伝達部材により隔離されており、上記第3室は
原液供給側に接続されるとともに上記第4室は上記第1
流体圧作動装置の第2室に接続されて上記第3室と第4
室との間で上記圧力伝達部材を介して流体圧力の伝達を
可能とする第2流体圧作動装置とを備えるとともに、
{上記濾板の濾過床の受圧面積(A1)/上記濾板増締
用油圧シリンダの濾板増締用油圧シリンダ用ピストンロ
ッドの受圧面積(A2)}+α={上記第1流体圧作動
装置の第1流体圧作動装置用ピストンの受圧面積
(a1)/上記第1流体圧作動装置の第1流体圧作動装
置用ピストンロッドの受圧面積(a2)}で表される式
が成立するとともに、濾過工程において原液供給圧をP
1とし、濾板締め付け側に作用する圧力が上記圧力伝達
部材を介して上記第1流体圧作動装置を経て上記濾板増
締用油圧シリンダの濾板増締の際の加圧側での圧力をP
2としたとき、原液供給側と濾板締付側との間に、(P1
×A1)<(P2×A2)、及び、α=(a1/a2)−
(A1/A2)>0が成立する条件下で濾過工程が行われ
るように構成する。
【0009】上記構成においては、各濾板は圧搾膜を有
する圧搾濾板よりなり、上記圧搾膜の圧搾流体供給口へ
圧搾流体供給源から圧搾流体を供給する圧搾流体供給路
が、上記第1流体圧作動装置の第2室に接続されてお
り、上記関係式のもとで圧搾工程も行われるように構成
することもできる。
【0010】また、上記構成においては、複数の上記濾
板は、圧搾膜を有する圧搾濾板と普通濾板とを交互に配
列してなり、上記圧搾膜の圧搾流体供給口へ圧搾流体供
給源から圧搾流体を供給する圧搾流体供給路が、上記第
1流体圧作動装置の第2室に接続されており、上記関係
式のもとで圧搾工程も行われるように構成することもで
きる。
【0011】また、本発明の他の構成によれば、隣接す
る濾板間に濾布を配置し、上記濾板を締付装置の締付装
置用油圧シリンダで締め付けるとき隣接する濾板間の濾
布により濾室を形成して、該濾室内に原液を供給して濾
過を行うするフィルタプレスの濾過方法において、上記
フィルタプレスは、第1室と第2室とを有するとともに
上記第1室内に臨む第1受圧面と上記第2室内に臨む第
2受圧面とを有する圧力伝達部材により上記第1室と第
2室とが隔離されており、上記第1室に上記締付装置用
油圧シリンダの濾板増締の際の加圧側が接続されて、第
1室の原液供給圧力を第2室内の流体に伝達可能な第1
流体圧作動装置と、第3室と第4室とが圧力伝達部材に
より隔離されており、上記第3室は原液供給側に接続さ
れるとともに上記第4室は上記第1流体圧作動装置の第
2室に接続されて上記第3室と第4室との間で上記圧力
伝達部材を介して流体圧力の伝達を可能とする第2流体
圧作動装置とを備えるものであって、{上記濾板の濾過
床の受圧面積(A1)/上記締付装置用油圧シリンダの
締付装置用ピストンロッドの受圧面積(A2)}+α=
{上記第1流体圧作動装置の第1流体圧作動装置用ピス
トンの受圧面積(a1)/上記第1流体圧作動装置の第
1流体圧作動装置用ピストンロッドの受圧面積
(a2)}で表される式が成立するとともに、濾過工程
において原液供給圧をP1とし、濾板締め付け側に作用
する圧力が上記圧力伝達部材を介して上記第1流体圧作
動装置を経て上記締付装置用油圧シリンダの濾板増締の
際の加圧側での圧力をP2としたとき、原液供給側と濾
板締付側との間に、(P1×A1)<(P2×A2)、及
び、α=(a1/a2)−(A1/A2)>0が成立する条
件下において、上記締付装置で濾板を締め付ける工程
と、濾板間の濾室内に原液を供給するとき、原液供給圧
力が第2流体圧作動装置の第3室に作用して第4室内の
流体の圧力を増加させ、該第4室と接続された第1流体
圧作動装置の第2室に上記流体圧力が作用し、圧力伝達
部材を介して、第1室から締付装置用油圧シリンダの加
圧側での圧力が増加して、締付装置用油圧シリンダによ
る濾板の増し締めを行う工程とを備えるように構成す
る。
【0012】上記構成において、上記締付装置は締付装
置用油圧シリンダ単独で構成してもよいとともに濾板駆
動装置と濾板増締用油圧シリンダとより構成するように
してもよい。
【0013】上記構成においては、各濾板は圧搾膜を有
する圧搾濾板より構成し、又は、複数の上記濾板は、圧
搾膜を有する圧搾濾板と普通濾板とを交互に配列してな
り、上記圧搾膜の圧搾流体供給口へ圧搾流体供給源から
圧搾流体を供給する圧搾流体供給路が、上記第1流体圧
作動装置の第2室に接続されており、上記関係式のもと
で、圧搾濾板の圧搾膜に圧搾流体を供給するとき、圧搾
流体供給圧力が第1流体圧作動装置の第2室に作用し、
圧力伝達部材を介して、第1室から濾板増締用油圧シリ
ンダの加圧側での圧力が増加して、濾板増締用油圧シリ
ンダによる濾板の増し締めを行う工程をさらに備えるよ
うに構成することもできる。
【0014】
【発明の効果】本発明の構成によれば、原液供給路と締
付装置の加圧側との間に第2流体圧作動装置を設けて、
原液供給圧力を膜状圧力伝達部材により原液以外の流体
圧力に変更したのち、第1流体圧作動装置に作用して上
記締付装置の締付装置用油圧シリンダの締付装置用ピス
トンロッドに作用させて濾板の増し締めを行い、濾板締
付圧を正確に制御するようにしている。従って、第2流
体圧作動装置の膜状圧力伝達部材により原液の供給圧力
が原液以外の流体圧力に変更されるため、原液が第1流
体圧作用装置に直接作用せず、第1流体圧作動装置の圧
力伝達部材例えば第1流体圧作動装置用ピストンロッド
の作動を阻害することがなくなり、原液供給圧力の増分
が正確に第1流体圧作動装置に作用して濾板の増し締め
を行うことができる。よって、濾過工程において濾板間
から原液が漏れ出ることが効果的に防止できる。さら
に、濾板の大きさ又はフィルタプレスの大きさに応じて
濾板締付側の締付制御をより容易に行うことかできると
ともに、モータやポンプをより小型にすることができ、
濾板締付装置を小さくすることができる。
【0015】また、本発明の他の構成によれば、圧搾流
体供給路と締付装置の加圧側との間に第2流体圧作動装
置を設けて、圧搾流体供給圧力を膜状圧力伝達部材によ
り原液以外の流体圧力に変更したのち、第1流体圧作動
装置に作用して上記締付装置の締付装置用油圧シリンダ
の締付装置用ピストンロッドに作用させて濾板の増し締
めを行い、濾板締付圧を正確に制御するようにしてい
る。従って、第2流体圧作動装置の膜状圧力伝達部材に
より原液の供給圧力が原液以外の流体圧力に変更される
ため、原液が第1流体圧作用装置に直接作用せず、第1
流体圧作動装置の圧力伝達部材例えば第1流体圧作動装
置用ピストンロッドの作動を阻害することがなくなり、
原液供給圧力の増分が正確に第1流体圧作動装置に作用
して濾板の増し締めを行うことができる。よって、濾過
工程のみならず圧搾工程においても濾板間から原液が漏
れ出ることが効果的に防止でき、濾過工程から圧搾工程
へ円滑に移ることができる。また、長時間段階的に濾過
圧力又は圧搾圧力を増加させる場合であっても、原液供
給圧力又は圧搾流体供給圧力が確実に締付装置の濾板増
締の際の加圧側に作用することになり、濾過圧力又は圧
搾圧力の変動に容易に対応できて、濾板の増し締めを行
うことかできる。
【0016】
【実施例】以下に、本発明にかかる実施例を図1〜図2
に基づいて詳細に説明する。
【0017】本実施例にかかるフィルタプレスは、図1
に示すように、普通濾板2と圧搾濾板3とを一対の濾布
6,6を介して交互に配列した圧搾フィルタプレスであ
る。濾過工程又は圧搾工程においては、濾板締付装置と
しての締付装置用油圧シリンダSの駆動により可動板5
を移動させて各濾板2,3を固定板4側に締め付けられ
る。すなわち、油圧ポンプPbを駆動させて油圧供給路
29において電磁弁28及び逆止弁25を介して締付装
置用油圧シリンダSの後室26に油圧を作用させてロッ
ド径より大径の締付装置用ピストン23aを有する締付
装置用ピストンロッド23を図1において左側に移動さ
せ、可動板5を左側に移動させて普通濾板2及び圧搾濾
板3を固定板4に対して締め付ける。一方、濾板の締め
付けを解除する場合には、電磁弁28を切換ることによ
り油圧供給路30において油圧を締付装置用油圧シリン
ダSの前室27に作用させて、締付装置用ピストンロッ
ド23を図1において右側に移動させて、可動板5を右
側に移動させ、濾板2,3の締付を解除する。
【0018】一方、原液は原液供給ポンプPaを駆動さ
せて原液供給路8を介して原液供給管20より原液を隣
接する濾板2,3間の一対の濾布6,6間に形成された
濾室内に供給して濾過を行うようにしている。この原液
供給路8は第1加圧回路9において第4弁V4を介して
圧力伝達タンクKの第1室k1に接続されている。この
第1加圧回路9には第5弁V5を介して原液回収回路3
3により第1室k1に供給された原液を原液供給ポンプ
PaのタンクTaに回収するようにしている。濾過時に
回収される濾液は濾液回収管22より排出される。原液
供給ポンプPaの供給圧の一例としては2〜15kg/
cm2である。また、供給される原液の一例としては化
学工場の雑排水又は一般家庭雑排水等である。
【0019】上記圧力伝達タンクKは、ダイヤフラムk
3により第1室k1と第2室k2とを切っており、第1室
1に原液が供給されるとダイヤフラムk3を介して第2
室k2内の流体例えば水又は空気又は窒素ガスなどの流
体に原液供給圧力を伝達する機能をもつものである。
【0020】上記圧力伝達タンクKの第2室k2は第1
弁V1を有する第2加圧回路14を介してブースタ装置
Bに接続されている。このブースタ装置Bは、横断面形
状がT字状になっており、その中にロッド径より大径の
ブースタ装置用ピストン24aを有するブースタ装置用
ピストンロッド24が収納されている。このブースタ装
置Bの後室31は上記したように第2加圧回路14が接
続されており、前室32には上記油圧供給路29の分岐
路が接続されている。よって、油圧供給路29に油圧ポ
ンプPbにより圧力が作用するとブースタ装置Bのブー
スタ装置用ピストンロッド24が図1において右側に移
動する一方、原液供給ポンプPaが駆動されかつ第4弁
4が開かれると、第1加圧回路9より原液が圧力伝達
タンクKの第1室k1に入り、ダイヤフラムk3を介して
第2室k2内の流体を押圧して、第1弁V1が開かれた第
2加圧回路14を介してブースタ装置Bの後室31に原
液供給圧力が間接的に作用することになる。よって、ブ
ースタ装置Bのブースタ装置用ピストンロッド24が図
1において左側に押圧されて移動し、油圧供給路29で
の圧力を高めて、締付装置用油圧シリンダSにより濾板
2,3の増し締めを行うようになっている。油圧ポンプ
Pbの供給圧の一例としては10〜30kg/cm2
ある。
【0021】また、圧搾濾板3の圧搾膜7を膨張させて
圧搾濾過を行うため、圧搾流体供給ポンプPcが備えら
れている。この圧搾ポンプPcは圧搾流体供給路10を
介して圧搾流体供給管21に接続されており、圧搾流体
が各圧搾濾板3に供給されて圧搾膜7を膨張させ、隣接
する濾板2,3間の濾室内の原液を圧搾膜7により圧搾
濾過する。この圧搾流体供給路10は第2弁V2を有す
る第3加圧回路11を介して上記ブースタ装置Bの後室
31に接続されている。よって、圧搾濾過時に圧搾流体
が各圧搾膜7を膨張させると同時にブースタ装置Bの後
室31に作用してブースタ装置用ピストンロッド24を
左側に移動させて、油圧供給路29の圧力を高めて、締
付装置用油圧シリンダSによる濾板2,3の増し締めを
行う。なお、12は第3弁V3を有する排出回路であっ
て、ブースタ装置Bの後室31に供給された流体を該後
室31から圧搾流体供給ポンプPcのタンクTcに回収
するようにしている。なお、圧搾流体が空気又は窒素ガ
ス等の気体の場合には上記圧搾流体供給ポンプPcはコ
ンプレッサーとなる。
【0022】ここで、普通濾板2の濾過床の受圧面積又
は圧搾濾板3の濾過床の受圧面積(単位はm2)をA1
する。締付装置用油圧シリンダSの締付装置用ピストン
23aの受圧面積(m2)をA2とする。ブースタ装置B
のブースタ装置用ピストン24aの受圧面積(m2)を
1、ブースタ装置Bのブースタ装置用ピストンロッド
の受圧面積(m2)をa2とする。
【0023】このとき、(上記普通濾板2の濾過床の受
圧面積(A1)/締付装置用油圧シリンダSの締付装置
用ピストンの受圧面積(A2))+α=(上記ブースタ
装置Bのブースタ装置用ピストン24aの受圧面積(a
1)/上記ブースタ装置Bのブースタ装置用ピストンロ
ッド24の受圧面積(a2))が成立するように構成し
ている。
【0024】濾過工程において原液供給圧P1が増大す
ると、濾板締め付け側に作用する圧力が上記圧力伝達タ
ンクKを介して上記ブースタ装置Bを経て上記締付装置
用油圧シリンダSの締め付け側での圧力がP2であると
する。このとき、原液供給側と濾板締め付け側との間に
は、(P1×A1)<(P2×A2)が成立するようにす
る。ただし、(A1/A2)<(a1/a2)にして、(a
1/a2)−(A1/A2)=α>0とする。この定数α
は、濾過工程中に濾板額縁に作用する圧力を考慮した数
値であって、例えば0.1〜0.3程度の値である。
【0025】このように条件を設定することにより、本
実施例にかかるフィルタプレスは以下のような作用を行
うことができる。
【0026】すなわち、濾板2,3を締付装置用油圧シ
リンダSで締付たのち、濾過工程においては、原液供給
ポンプPaを駆動し、例えば濾板2,3間から原液が漏
れ出し始めたとき又は所定の濾過圧力若しくは時間に達
したとき、第4弁V4及び第1弁V1を開け、第1加圧回
路9を介して原液供給圧力を圧力伝達タンクKの第1室
1に作用させる。すると、ダイヤフラムk3を介して第
2室k2及び第1弁V1が開いた第2加圧回路14内の流
体圧力を高めて、ブースタ装置Bの後室31の圧力を高
めてブースタ装置用ピストンロッド24を前室32側に
移動させて油圧供給路29の圧力を高めて、締付装置用
油圧シリンダSによる濾板2,3の増し締めを行う。こ
の結果、濾室に原液を供給してもその供給圧力により濾
板2,3の締め付け圧力が低下して原液が濾板2,3間
から漏れるといったことが効果的に防止できる。この濾
過工程においては、第2,3,5弁V2,V3,V5は閉
じておく。
【0027】また、圧搾工程を行う場合には、圧搾流体
供給ポンプPcを駆動し、第2弁V2が開かれた第3加
圧回路11を介して圧搾流体供給圧力をブースタ装置B
の後室31に作用させて該後室31の圧力を高めてブー
スタ装置用ピストンロッド24を前室32側に移動させ
て油圧供給路29の圧力を高めて、締付装置用油圧シリ
ンダSによる濾板2,3の増し締めを行う。この結果、
圧搾濾板3に圧搾流体を供給してもその供給圧力により
濾板2,3の締め付け圧力が低下して圧搾流体が濾板
2,3間から漏れるといったことが効果的に防止でき
る。この圧搾工程においては、第1,3弁V1,V3は閉
じておく。
【0028】圧搾工程終了後は、第1,2弁V1,V2
閉じるとともに、第3弁V3を開けて、余分な圧搾流体
を排出回路12を介してタンクTcに回収する。また、
開枠状態の濾板2,3を締め付けるときも同様に第3弁
3は開けておく。
【0029】この結果、上記関係式の下で濾板締め付け
から濾過工程、圧搾工程における所定の濾板締め付け圧
力が維持され、濾過が行われる。
【0030】上記実施例によれば、原液供給路8と締付
装置Sの加圧側に接続された油圧供給路29との間に第
2流体圧作動装置としての圧力伝達タンクKを設けて、
原液供給圧力を膜状圧力伝達部材としてのダイヤフラム
3により原液以外の流体圧力に変更したのち、第1流
体圧作動装置としてのブースタ装置Bに作用して上記締
付装置の締付装置用油圧シリンダSの締付装置用ピスト
ンロッド23に作用して濾板2,3の増し締めを行い、
濾板締付圧を正確に制御するようにしている。従って、
圧力伝達タンクKのダイヤフラムk3により原液の供給
圧力が原液以外の流体圧力に変更されるため、原液がブ
ースタ装置Bに直接作用せず、ブースタ装置Bの圧力伝
達部材としてのブースタ装置用ピストンロッド24の作
動を阻害することがなくなり、原液供給圧力の増分が正
確にブースタ装置Bに作用して濾板2,3の増し締めを
行うことができる。よって、濾過工程において濾板間か
ら原液が漏れ出ることが効果的に防止できる。さらに、
濾板の大きさ又はフィルタプレスの大きさに応じて濾板
締付側の締付制御をより容易に行うことかできるととも
に、モータやポンプをより小型にすることができ、濾板
締付装置を小さくすることができる。
【0031】また、圧搾流体供給路11と締付装置Sの
加圧側に接続された油圧供給路29との間に圧力伝達タ
ンクKを設けて、原液供給圧力をダイヤフラムk3によ
り原液以外の流体圧力に変更したのち、ブースタ装置B
に作用して上記締付装置の締付装置用油圧シリンダSの
締付装置用ピストンロッド23に作用して濾板2,3の
増し締めを行い、濾板締付圧を正確に制御するようにし
ている。従って、圧力伝達タンクKのダイヤフラムk3
により圧搾流体圧力が原液以外の流体圧力に変更される
ため、原液がブースタ装置Bに直接作用せず、ブースタ
装置Bのブースタ装置用ピストンロッド24の作動を阻
害することがなくなり、圧搾流体圧力の増分が正確にブ
ースタ装置Bに作用して濾板2,3の増し締めを行うこ
とができる。よって、濾過工程のみならず圧搾工程にお
いても濾板間から原液が漏れ出ることが効果的に防止で
き、濾過工程から圧搾工程へ円滑に移ることができる。
また、長時間段階的に濾過圧力又は圧搾圧力を増加させ
る場合であっても、原液供給圧力又は圧搾流体供給圧力
が確実に締付装置Sの濾板増締の際の加圧側に作用する
ことになり、濾過圧力又は圧搾圧力の変動に容易に対応
できて、濾板の増し締めを行うことかできる。
【0032】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、その他種々の態様で実施できる。例えば、
上記フィルタプレスは普通濾板2からのみなるもの又は
圧搾濾板3のみからなるものであってもよい。また、第
2加圧回路14内の流体と圧搾流体供給路10と第3加
圧回路11内の流体とは異なるものであってもよい。ま
た、第2加圧回路14を油圧回路にする場合には、油と
圧搾流体との混入を避けるため、第3加圧回路11用と
して別個に専用のブースタ装置を設けるのが好ましい。
【0033】また、1つの締付装置用油圧シリンダSで
濾板2,3を締め付けるものに限らず、図2に示すよう
に、濾板2,3を大略モータ駆動により可動板5で締付
たのち、一対の濾板増締用油圧シリンダとして機能する
一対の油圧ジャッキ38,38により濾板2,3の増し
締めを行うようにしてもよい。すなわち、図2におい
て、駆動部35内に内蔵されたモータの回転によりギヤ
ボックス36内の螺旋ねじ軸37が回転されつつ軸方向
に前後動し、その先端に一体的には回転せずかつ軸方向
には一体的に前後動する上記油圧ジャッキ38を取り付
けている。この油圧ジャッキ38は、その中にロッド径
より大径の濾板増締用油圧シリンダ用ピストンを有する
濾板増締用油圧シリンダ用ピストンロッド39を備え、
該濾板増締用油圧シリンダ用ピストンロッド39の先端
が可動板5に固定されている。各油圧ジャッキ38は上
記ブースタ装置Bの前室32と油圧供給路14で接続さ
れている。なお、各油圧ジャッキ38におけるピストン
の受圧面積はA2/2とする。すなわち、油圧ジャッキ
38の個数でA2を除した数値を1つの油圧ジャッキ3
8の濾板増締用油圧シリンダ用ピストンの受圧面積とす
る。よって、この実施例においては、濾板2,3を締め
付けるとき、最初はモータの駆動により螺旋ねじ軸3
7,37を固定板側に移動させて可動板5で濾板2,3
を締め付ける。その後、原液供給圧力により又は圧搾流
体圧力によりブースタ装置Bのブースタ装置用ピストン
ロッド24が前室32側に移動すると、油圧供給路14
より各油圧ジャッキ38における後室側の圧力が高ま
り、濾板増締用油圧シリンダ用ピストンロッド39を前
室側すなわち固定板側に移動させて可動板5を介して濾
板2,3の増し締めを行う。この実施例においても左記
の実施例と同様な効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例にかかるフィルタプレスの
説明図である。
【図2】 本発明の他の実施例にかかるフィルタプレス
の説明図である。
【図3】 従来のフィルタプレスの説明図である。
【符号の説明】
2…普通濾板、3…圧搾濾板、4…固定板、5…可動
板、6…濾布、7…圧搾膜、8…原液供給路、9…第1
加圧回路、10…圧搾流体供給路、11…第3加圧回
路、12…排出回路、14…第2加圧回路、20…原液
供給管、21…圧搾流体供給管、22…濾液回収管、2
3…締付装置用ピストンロッド、24…ブースタ装置用
ピストンロッド、23a…締付装置用ピストン、24a
…ブースタ装置用ピストン、25…逆止弁、26…後
室、27…前室、28…電磁弁、29,30…油圧供給
路、31…後室、32…前室、33…原液回収回路、3
5…駆動部、36…ギヤボックス、37…螺旋ねじ軸、
38…油圧ジャッキ、39…濾板増締用油圧シリンダ用
ピストンロッド、B…ブースタ装置、K…圧力伝達タン
ク、k1…第1室、k2…第2室、k3…ダイヤフラム、
Pa…原液供給ポンプ、Pb…油圧ポンプ、Pc…圧搾
流体供給ポンプ、S…締付装置用油圧シリンダ、Ta,
Tc…タンク、V1,V2,V3,V4,V5…第1〜5
弁。

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接する濾板(2,3)間に濾布(6)
    を配置し、上記濾板(2,3)を締付装置(S)で締め
    付けるとき隣接する濾板間の濾布(6)により濾室を形
    成するフィルタプレスにおいて、 上記締付装置は締付装置用油圧シリンダ(S)より構成
    されるとともに、 第1室(32)と第2室(31)とを有するとともに上
    記第1室内に臨む第1受圧面と上記第2室内に臨む第2
    受圧面とを有する圧力伝達部材(24)により上記第1
    室(32)と第2室(31)とが隔離されており、上記
    第1室(32)に上記締付装置用油圧シリンダ(S)の
    濾板増締の際の加圧側が接続されて、第1室の原液供給
    圧力を第2室内の流体に伝達可能な第1流体圧作動装置
    (B)と、 第3室(k1)と第4室(k2)とが膜状圧力伝達部材
    (k3)により隔離されており、上記第3室(k1)は原
    液供給側に接続されるとともに上記第4室(k2)は上
    記第1流体圧作動装置(B)の第2室(31)に接続さ
    れて上記第3室(k1)と第4室(k2)との間で上記圧
    力伝達部材を介して流体圧力の伝達を可能とする第2流
    体圧作動装置(K)とを備えるとともに、 {上記濾板の濾過床の受圧面積(A1)/上記締付装置
    用油圧シリンダ(S)の締付装置用ピストンロッド(2
    3)の受圧面積(A2)}+α={上記第1流体圧作動
    装置(B)の第1流体圧作動装置用ピストンの受圧面積
    (a1)/上記第1流体圧作動装置(B)の第1流体圧
    作動装置用ピストンロッドの受圧面積(a2)}で表さ
    れる式が成立するとともに、 濾過工程において原液供給圧をP1とし、濾板締め付け
    側に作用する圧力が上記圧力伝達部材(24)を介して
    上記第1流体圧作動装置(B)を経て上記締付装置用油
    圧シリンダ(S)の濾板増締の際の加圧側での圧力をP
    2としたとき、 原液供給側と濾板締付側との間に、(P1×A1)<(P
    2×A2)、及び、α=(a1/a2)−(A1/A2)>0
    が成立する条件下で濾過工程が行われるようにしたこと
    を特徴とするフィルタプレス。
  2. 【請求項2】 隣接する濾板(2,3)間に濾布(6)
    を配置し、上記濾板(2,3)を締付装置(34)で締
    め付けるとき隣接する濾板間の濾布(6)により濾室を
    形成するフィルタプレスにおいて、 上記締付装置(34)は濾板駆動装置(35,36,3
    7)と濾板増締用油圧シリンダ(38)とより構成され
    るとともに、 第1室(32)と第2室(31)とを有するとともに上
    記第1室内に臨む第1受圧面と上記第2室内に臨む第2
    受圧面とを有する圧力伝達部材(24)により上記第1
    室(32)と第2室(31)とが隔離されており、上記
    第1室(32)に上記濾板増締用油圧シリンダ(38)
    の濾板増締の際の加圧側が接続されて、第1室(32)
    の原液供給圧力を第2室(31)内の流体に伝達可能な
    第1流体圧作動装置(B)と、 第3室(k1)と第4室(k2)とが膜状圧力伝達部材
    (k3)により隔離されており、上記第3室(k1)は原
    液供給側に接続されるとともに上記第4室(k2)は上
    記第1流体圧作動装置(B)の第2室(31)に接続さ
    れて上記第3室(k1)と第4室(k2)との間で上記圧
    力伝達部材を介して流体圧力の伝達を可能とする第2流
    体圧作動装置(K)とを備えるとともに、 {上記濾板の濾過床の受圧面積(A1)/上記濾板増締
    用油圧シリンダ(38)の濾板増締用油圧シリンダ用ピ
    ストンロッド(39)の受圧面積(A2)}+α={上
    記第1流体圧作動装置(B)の第1流体圧作動装置用ピ
    ストンの受圧面積(a1)/上記第1流体圧作動装置
    (B)の第1流体圧作動装置用ピストンロッドの受圧面
    積(a2)}で表される式が成立するとともに、 濾過工程において原液供給圧をP1とし、濾板締め付け
    側に作用する圧力が上記圧力伝達部材(24)を介して
    上記第1流体圧作動装置(B)を経て上記濾板増締用油
    圧シリンダ(38)の濾板増締の際の加圧側での圧力を
    2としたとき、原液供給側と濾板締付側との間に、
    (P1×A1)<(P2×A2)、及び、α=(a1/a2
    −(A1/A2)>0が成立する条件下で濾過工程が行わ
    れるようにしたことを特徴とするフィルタプレス。
  3. 【請求項3】 各濾板は圧搾膜(7)を有する圧搾濾板
    (3)よりなり、上記圧搾膜の圧搾流体供給口へ圧搾流
    体供給源から圧搾流体を供給する圧搾流体供給路(1
    1)が、上記第1流体圧作動装置(B)の第2室(3
    1)に接続されており、上記関係式のもとで圧搾工程も
    行われるようにした請求項1又は2に記載のフィルタプ
    レス。
  4. 【請求項4】 複数の上記濾板は、圧搾膜(7)を有す
    る圧搾濾板(3)と普通濾板(2)とを交互に配列して
    なり、上記圧搾膜(7)の圧搾流体供給口へ圧搾流体供
    給源から圧搾流体を供給する圧搾流体供給路(11)
    が、上記第1流体圧作動装置(B)の第2室(31)に
    接続されており、上記関係式のもとで圧搾工程も行われ
    るようにした請求項1又は2に記載のフィルタプレス。
  5. 【請求項5】 隣接する濾板(2,3)間に濾布(6)
    を配置し、上記濾板(2,3)を締付装置の締付装置用
    油圧シリンダ(S)で締め付けるとき隣接する濾板間の
    濾布(6)により濾室を形成して、該濾室内に原液を供
    給して濾過を行うするフィルタプレスの濾過方法におい
    て、 上記フィルタプレスは、第1室(32)と第2室(3
    1)とを有するとともに上記第1室内に臨む第1受圧面
    と上記第2室内に臨む第2受圧面とを有する圧力伝達部
    材(24)により上記第1室(32)と第2室(31)
    とが隔離されており、上記第1室(32)に上記締付装
    置用油圧シリンダ(S)の濾板増締の際の加圧側が接続
    されて、第1室(32)の原液供給圧力を第2室(3
    1)内の流体に伝達可能な第1流体圧作動装置(B)
    と、 第3室(k1)と第4室(k2)とが圧力伝達部材
    (k3)により隔離されており、上記第3室(k1)は原
    液供給側に接続されるとともに上記第4室(k2)は上
    記第1流体圧作動装置(B)の第2室(31)に接続さ
    れて上記第3室(k1)と第4室(k2)との間で上記圧
    力伝達部材を介して流体圧力の伝達を可能とする第2流
    体圧作動装置(K)とを備えるものであって、 {上記濾板の濾過床の受圧面積(A1)/上記締付装置
    用油圧シリンダ(S)の締付装置用ピストンロッド(2
    3)の受圧面積(A2)}+α={上記第1流体圧作動
    装置(B)の第1流体圧作動装置用ピストンの受圧面積
    (a1)/上記第1流体圧作動装置(B)の第1流体圧
    作動装置用ピストンロッドの受圧面積(a2)}で表さ
    れる式が成立するとともに、 濾過工程において原液供給圧をP1とし、濾板締め付け
    側に作用する圧力が上記圧力伝達部材(24)を介して
    上記第1流体圧作動装置(B)を経て上記締付装置用油
    圧シリンダ(S)の濾板増締の際の加圧側での圧力をP
    2としたとき、原液供給側と濾板締付側との間に、(P1
    ×A1)<(P2×A2)、及び、α=(a1/a2)−
    (A1/A2)>0が成立する条件下において、 上記締付装置で濾板を締め付ける工程と、 濾板間の濾室内に原液を供給するとき、原液供給圧力が
    第2流体圧作動装置(K)の第3室(k1)に作用して
    第4室(k2)内の流体の圧力を増加させ、該第4室
    (k2)と接続された第1流体圧作動装置(B)の第2
    室(31)に上記流体圧力が作用し、圧力伝達部材(2
    4)を介して、第1室(32)から締付装置用油圧シリ
    ンダ(S)の加圧側での圧力が増加して、締付装置用油
    圧シリンダ(S)による濾板(2,3)の増し締めを行
    う工程とを備えるようにしたことを特徴とするフィルタ
    プレスの濾過方法。
  6. 【請求項6】 隣接する濾板(2,3)間に濾布(6)
    を配置し、上記濾板(2,3)を締付装置(34)で締
    め付けるとき隣接する濾板間の濾布(6)により濾室を
    形成して、該濾室内に原液を供給して濾過を行うするフ
    ィルタプレスの濾過方法において、 上記締付装置(34)は濾板駆動装置(35,36,3
    7)と濾板増締用油圧シリンダ(38)とより構成され
    るとともに、 上記フィルタプレスは、第1室(32)と第2室(3
    1)とを有するとともに上記第1室内に臨む第1受圧面
    と上記第2室内に臨む第2受圧面とを有する圧力伝達部
    材(24)により上記第1室(32)と第2室(31)
    とが隔離されており、上記第1室(32)に上記濾板増
    締用油圧シリンダ(38)の濾板増締の際の加圧側が接
    続されて、第1室(32)の原液供給圧力を第2室(3
    1)内の流体に伝達可能な第1流体圧作動装置(B)
    と、 第3室(k1)と第4室(k2)とが圧力伝達部材
    (k3)により隔離されており、上記第3室(k1)は原
    液供給側に接続されるとともに上記第4室(k2)は上
    記第1流体圧作動装置(B)の第2室(31)に接続さ
    れて上記第3室(k1)と第4室(k2)との間で上記圧
    力伝達部材を介して流体圧力の伝達を可能とする第2流
    体圧作動装置(K)とを備えるものであって、 {上記濾板の濾過床の受圧面積(A1)/上記濾板増締
    用油圧シリンダ(38)の濾板増締用ピストンロッド
    (39)の受圧面積(A2)}+α={上記第1流体圧
    作動装置(B)の第1流体圧作動装置用ピストンの受圧
    面積(a1)/上記第1流体圧作動装置(B)の第1流
    体圧作動装置用ピストンロッドの受圧面積(a2)}で
    表される式が成立するとともに、 濾過工程において原液供給圧をP1とし、濾板締め付け
    側に作用する圧力が上記圧力伝達部材(24)を介して
    上記第1流体圧作動装置(B)を経て上記濾板増締用油
    圧シリンダ(38)の濾板増締の際の加圧側での圧力を
    2としたとき、原液供給側と濾板締付側との間に、
    (P1×A1)<(P2×A2)、及び、α=(a1/a2
    −(A1/A2)>0が成立する条件下において、 上記濾板駆動装置(35,36,37)で濾板(2,
    3)を締め付ける工程と、 濾板間の濾室内に原液を供給するとき、原液供給圧力が
    第2流体圧作動装置(K)の第3室(k1)に作用して
    第4室(k2)内の流体の圧力を増加させ、該第4室
    (k2)と接続された第1流体圧作動装置(B)の第2
    室(31)に上記流体圧力が作用し、圧力伝達部材(2
    4)を介して、第1室(32)から濾板増締用油圧シリ
    ンダ(38)の加圧側での圧力が増加して、濾板増締用
    油圧シリンダ(38)による濾板(2,3)の増し締め
    を行う工程とを備えるようにしたことを特徴とするフィ
    ルタプレスの濾過方法。
  7. 【請求項7】 各濾板は圧搾膜(7)を有する圧搾濾板
    (3)よりなり、上記圧搾膜の圧搾流体供給口へ圧搾流
    体供給源から圧搾流体を供給する圧搾流体供給路(1
    1)が、上記第1流体圧作動装置(B)の第2室(3
    1)に接続されており、上記関係式のもとで、 圧搾濾板(3)の圧搾膜(7)に圧搾流体を供給すると
    き、圧搾流体供給圧力が第1流体圧作動装置(B)の第
    2室(31)に作用し、圧力伝達部材(24)を介し
    て、第1室(32)から油圧シリンダ(S,38)の加
    圧側での圧力が増加して、油圧シリンダ(S,38)に
    よる濾板(2,3)の増し締めを行う工程をさらに備え
    るようにした請求項5又は6に記載のフィルタプレスの
    濾過方法。
  8. 【請求項8】 複数の上記濾板は、圧搾膜(7)を有す
    る圧搾濾板(3)と普通濾板(2)とを交互に配列して
    なり、上記圧搾膜(7)の圧搾流体供給口へ圧搾流体供
    給源から圧搾流体を供給する圧搾流体供給路(11)
    が、上記第1流体圧作動装置(B)の第2室(31)に
    接続されており、上記関係式のもとで、圧搾濾板(3)
    の圧搾膜(7)に圧搾流体を供給するとき、圧搾流体供
    給圧力が第1流体圧作動装置(B)の第2室(31)に
    作用し、圧力伝達部材(24)を介して、第1室(3
    2)から油圧シリンダ(S,38)の加圧側での圧力が
    増加して、油圧シリンダ(S,38)による濾板(2,
    3)の増し締めを行う工程をさらに備えるよ圧搾工程も
    行われるようにした請求項5又は6に記載のフィルタプ
    レスの濾過方法。
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