JP2516135Y2 - スローアウェイ式カッター - Google Patents

スローアウェイ式カッター

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JP2516135Y2
JP2516135Y2 JP1760891U JP1760891U JP2516135Y2 JP 2516135 Y2 JP2516135 Y2 JP 2516135Y2 JP 1760891 U JP1760891 U JP 1760891U JP 1760891 U JP1760891 U JP 1760891U JP 2516135 Y2 JP2516135 Y2 JP 2516135Y2
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JP
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cartridge
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inclined surface
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JP1760891U
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辰夫 新井
貴宣 斉藤
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Mitsubishi Materials Corp
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Mitsubishi Materials Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、正面切刃を有する仕上
げ用スローアウェイ式カッターにおいて、正面切刃の位
置調整を容易かつ高精度に行うことが可能であり、しか
も剛性の高いカッターを提供するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、仕上げ用カッターは工具本体の
外周部端面に切削幅の広い正面切刃を有し、同切刃によ
り仕上げ切削加工を行うものである。特に、切刃にスロ
ーアウェイチップ(以下、チップと略称する。)を用いた
スローアウェイ式カッター(以下、カッターと略称す
る。)は、再研削の手間がなく、また、工具本体を半永
久的に使用することができ、工具費が低減されることか
ら多用されているものである。
【0003】従来、この種のカッターのうち、特に、軸
線方向に位置調整可能なカートリッジに切刃を備え、切
刃の位置調整を容易にしたものとして、例えば特開昭6
0−186311号にみられるものが開示されている。
これら従来のカッターの例を図4および図5に示す。こ
のカッターにおいては、軸線を中心に回転される環状の
工具本体1の外周にその一部分が外周に向け取り除かれ
てなるチップポケット2が形成され、チップポケット2
の切削回転方向後方には凹部3が形成されている。ま
た、凹部3内にはカートリッジ4がその側面を凹部3の
底面に当接させた状態で固定ネジ5により取り付けられ
ており、更に、カートリッジ4先端には被削材表面とほ
ぼ平行な正面切刃6を有するチップ7がネジ8等により
着脱自在に装着されている。一方、カートリッジ4の軸
線方向基端部には、楔9がクランプネジ10により取り
付けられ、クランプネジ10の回動により、工具本体1
の軸線方向に沿ったカートリッジ4の位置調整が可能と
なっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】一般に、カッターにお
いては、チップの交換後、被削材の仕上げ面粗さを良好
とするため切刃の位置を調整する、いわゆる振れ調整を
行う必要がある。このような場合、上記従来のカッター
においては、クランプネジ10を回動させ楔9を凹部3
内に押し込み、カートリッジ4を工具本体1軸線方向に
押し出すことにより振れ調整を行っていた。しかしなが
ら、クランプネジ10の回動により凹部3内に押し込ま
れた楔9の前記軸線方向の幅の変化量と、その結果同方
向に押し出されたカートリッジ10の前記軸線方向の幅
の移動量とが等しいため、クランプネジ10のわずかな
回動の差がカートリッジ4の押し出し幅に大きな変化を
与え、振れ調整がしにくいという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、工具本体先端
面に開口した凹部の、前記工具本体先端側を向く底面
に、前記凹部の一端から他端に向かうに従い漸次前記
側に突出する傾斜面が形成され、前記凹部内には、正
面切刃が前記先端側に突出するようチップが装着される
とともに、前記傾斜面に対し垂直かつ内面に前記工具本
体の先端側に向け漸次拡径するテーパが形成された固定
穴を有するカートリッジが、この固定穴に挿通され、か
つ前記テーパとの接触部位が球面とされた連結部材によ
り、前記凹部内に着脱自在かつ前記傾斜面に沿って移動
可能に装着され、更に、前記カートリッジの前記傾斜面
の傾斜に沿う方向における一端部と前記凹部の側壁との
間隙に楔部材が挿入され、一方、前記カートリッジの他
端部と前記凹部との間には調整隙間が設けられてなる仕
上げ用のスローアウェイ式カッターである。
【0006】
【作用】本考案においては、楔部材を押し込むと、この
楔部材に接するカートリッジの側壁が傾斜面に沿って押
圧され、その結果、連結部材が上記押圧方向に屈曲し、
カートリッジが、凹部内に固定された状態で傾斜面上を
調整隙間を狭める方向に移動する。
【0007】ここで、押し込まれた楔部材の幅の変化量
に応じてチップが工具本体軸線方向に移動するが、前記
傾斜面の勾配を十分小さくすれば、前記カートリッジの
傾斜面沿いの移動距離に対する前記カートリッジの前記
軸線方向における移動距離が小さくなる。従って、前記
楔部材の押し込み量の変化による前記チップの前記軸線
方向における移動距離が小さくなり、前記チップの振れ
量の変化が減少する。そのため、前記チップの振れ調整
を容易かつ高精度に行うことが可能である。
【0008】
【実施例】以下、図面に基づき、本考案の実施例につい
て更に詳しく説明する。
【0009】図1〜図3は本考案の一実施例を示すもの
である。工具本体1は図1に示すように環状をなし、工
具本体先端面1Aの軸線を中心とする円弧上には、前記
円弧との接線方向に沿って工具本体先端面1Aを基端方
向に切り欠いてなる凹部3が設けられている。そして、
凹部3の底面は、長手方向が工具本体1の回転方向(図
1中矢印X)に沿った凹部3の後端から先端に向かうに
従い漸次工具本体軸線方向先端側に突出する傾斜面11
を形成しているとともに、前記長手方向と直交する方向
には、等しい高さに形成されている。
【0010】凹部3内には、略台形状のカートリッジ4
が挿入され、カートリッジ4には、傾斜面11に対し垂
直方向に固定穴12が設けられ、更に、固定穴12の内
周には、工具本体先端面1A向きのテーパーが施されて
いる。一方、固定穴12には弾性材料製の固定ネジ5が
挿入されているが、その頭部はネジの軸線に沿って球面
をなし、また、前記頭部の最大径は、固定穴12内径の
最小径以上かつその最大径未満とされている。その結
果、カートリッジ4は、図3に示すように、固定穴12
の上記テーパー部分と前記頭部の球面部分とを面接触さ
せることにより凹部3に押圧固定されている。
【0011】なお、固定ネジ5の屈曲を補助する目的
で、固定ネジ5のうち、頭部と工具本体1にねじ込まれ
た部分との間には、その直径が縮小されてなる縮径部5
Aが形成されている他、傾斜面11に設けられた固定ネ
ジ5用のネジ穴15の上部には、座ぐりによりその直径
が拡大されてなる座ぐり部15Aが形成されている。
【0012】また、カートリッジ4の工具本体先端面1
A側先端には取付凹部13が形成され、取付凹部13に
は、平板略正方形状のチップ7が、その稜辺を工具本体
先端面1Aに対し突出させた状態でネジ8により着脱自
在に装着され、前記稜辺には正面切刃6が形成されてい
る。なお、正面切刃6は、図2に示すように工具本体ボ
ス面1Bに対し平行ないしは凸状となっている。
【0013】更に、凹部3の前記回転方向後端側の側壁
とカートリッジ4との間には、楔9が、その狭幅側の端
面が凹部3の底面側を向くように挿入されている。ここ
で、楔9は、クランプネジ10により工具本体1の略軸
線方向に沿って移動可能に取り付けられている。一方、
凹部3の前記回転方向先端側とカートリッジ4との間は
調整隙間14となっている。
【0014】本考案のカッターにおける振れ調整は、楔
9の凹部3内への押し込み量を変化させて行われる。す
なわち、クランプネジ10を回動させ、楔9を凹部3内
に押し込むと、楔9に接するカートリッジ4側壁が傾斜
面11に沿って押圧され、固定ネジ5が前記押圧方向に
屈曲し、その結果、カートリッジ4が、傾斜面11上を
調整隙間14を狭める方向に移動するとともに、傾斜面
11の勾配に応じ、工具本体1軸線方向に突出する。本
実施例においては、楔9を押し込む方向にクランプネジ
10を回動させると、カートリッジ4が図3において右
方向に移動する結果、正面切刃6が工具本体先端面1A
方向に突出し、カッターの高さが高くなる。
【0015】この場合、クランプネジ10の回動により
凹部3内に押し込まれた楔9の前記軸線方向の幅の変化
量に対し、その結果同方向に押し出されたカートリッジ
4の同方向の幅の移動量が小さいため、クランプネジ1
0の回動によるカートリッジ4の押し出し量の微調整が
可能となっている。
【0016】一方、前述の通り、固定穴12の内周には
テーパーが施され、また、固定ネジ5が弾性材料製であ
り、かつ固定ネジ5の頭部が球面とされているため、カ
ートリッジ4の移動に伴い、固定穴12の軸線と固定ネ
ジ5の軸線の位置にずれが生じた場合にも、ずれた方向
に固定ネジ5が屈曲し、その結果、固定ネジ5頭部と固
定穴12とが引続き前記テーパー部分で面接触するの
で、カートリッジ4は、工具本体1に常に確実に固定さ
れる。
【0017】ここで、傾斜面11の工具本体先端面1A
に対する傾斜角θは、工具径等に応じて適宜定めて良い
が、なるべくは、5°〜30°が望ましい。5°に満た
ないと、振れ調整の際、凹部3内に押し込まれた楔9の
前記軸線方向の幅の変化量に対するカートリッジ10の
前記軸線方向の幅の移動量が極めて小さくなり、振れ調
整ができなくなる恐れがあり、他方、30°を越える
と、振れ調整の際、凹部3内に押し込まれた楔9の前記
軸線方向の幅の変化量に対するカートリッジ10の前記
軸線方向の幅の移動量が大きくなり、振れの微調整が困
難となる恐れが生じるからである。一方、本実施例にお
いては、正面切刃6に連なる正面逃げ面の逃げ角αは前
記傾斜角θと同一とした。
【0018】なお、本考案のカッターにおいては、凹部
3が工具本体先端面1A側にのみ開口しているため、従
来のカッターよりも凹部3の開口による工具本体1の剛
性の低下が少ない。また、切削荷重を比較的面積の広い
傾斜面11全体で受けるため、従来のカッターよりも取
付剛性が高く、従って切削時の安定性も高い。
【0019】
【考案の効果】以上説明したように、本考案において
は、楔部材を押し込むとこの楔部材に接するカートリッ
ジの側壁が傾斜面に沿って押圧され、それに伴い連結部
材が前記押圧方向に屈曲した。その結果、カートリッジ
の傾斜面上の位置の移動に係わらず、前記カートリッジ
を常に凹部内に確実に固定することができた。一方、チ
ップは、押し込まれた楔部材の幅の変化量に応じて工具
本体軸線方向に移動するが、ここで、前記傾斜面の勾配
を十分小さくしたので、前記カートリッジの前記長手方
向への移動に対する前記カートリッジの前記軸線方向に
おける移動距離および前記楔部材の押し込み量の変化に
よる前記チップの前記軸線方向における移動距離がとも
に小さくなり、前記チップの振れ量の変化を減少させる
ことができた。そのため、前記チップの振れ調整を容易
かつ高精度に行うことが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一実施例を示すカッターの平面図で
ある。
【図2】本考案の第一実施例における正面切刃の工具本
体ボス面に対する向きを示すカッターのII−II線に
沿った断面図である。
【図3】本考案の第一実施例の構造を示すカッターのI
II〜III線に沿った断面図である。
【図4】従来のカッターの構造を示すカッターの一部側
面図である。
【図5】従来のカッターの構造を示すカッターの一部断
面図である。
【符号の説明】
1 工具本体 1A 工具本体先端面 1B 工具本体ボス面 2 チップポケット 3 凹部 4 カートリッジ 5 固定ネジ 5A 縮径部 6 正面切刃 7 スローアウェイチップ(チップ) 8 ネジ 9 楔 10 クランプネジ 11 傾斜面 12 固定穴 13 取付凹部 14 調整隙間 15 ネジ穴 15A 座ぐり部 α 正面切刃に連なる正面逃げ面の逃げ角 θ 工具本体先端面に対する傾斜面の傾斜角

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状をなす工具本体の軸線方向先端部
    に、当該工具本体の先端面に開口する凹部が形成され、
    この凹部に、平板状のスローアウェイチップを保持する
    カートリッジが、その側面を前記凹部の底面に当接させ
    た状態で取り付けられ、このカートリッジと前記凹部の
    側壁との間に楔部材が挿入され、前記カートリッジに、
    前記スローアウェイチップが、その稜辺に形成された正
    面切刃を前記工具本体の先端側に突出させた状態で装着
    されてなり、前記楔部材の前記凹部に対する押し込み量
    を変化させて前記切刃の振れ量を調整する仕上げ用のス
    ローアウェイ式カッターにおいて、 前記凹部の底面が前記工具本体の先端側を向く面と
    れ、この底面に、前記凹部の一端から他端に向かうに従
    い漸次前記工具本体先端側に突出する傾斜面が形成さ
    れ、前記凹部内に前記傾斜面に沿って移動可能に挿入さ
    れるとともに、前記傾斜面に対し垂直かつ内面に前記工
    具本体先端側に向け漸次拡径するテーパが形成された固
    定穴を有する前記カートリッジが、この固定穴に挿通さ
    れ、かつ前記テーパとの接触部位が球面とされた連結部
    材により前記凹部内に着脱自在に装着され、更に、前記
    カートリッジの前記傾斜面に沿う方向における一端部と
    前記凹部の側壁との間隙に前記楔部材が挿入される一方
    で、当該カートリッジの他端部と前記凹部の側壁との間
    には調整隙間が設けられていることを特徴とする仕上げ
    用のスローアウェイ式カッター。
JP1760891U 1991-02-14 1991-03-22 スローアウェイ式カッター Expired - Lifetime JP2516135Y2 (ja)

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US07/834,195 US5209610A (en) 1991-02-14 1992-02-12 Throwaway milling cutter
EP92102527A EP0499280B1 (en) 1991-02-14 1992-02-14 Throwaway milling cutter
DE69202263T DE69202263T2 (de) 1991-02-14 1992-02-14 Fräswerkzeug mit Schneideinsatz.

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