JP2515765Y2 - 電動機 - Google Patents

電動機

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JP2515765Y2
JP2515765Y2 JP1988050865U JP5086588U JP2515765Y2 JP 2515765 Y2 JP2515765 Y2 JP 2515765Y2 JP 1988050865 U JP1988050865 U JP 1988050865U JP 5086588 U JP5086588 U JP 5086588U JP 2515765 Y2 JP2515765 Y2 JP 2515765Y2
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    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K21/00Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets
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    • H02K21/14Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets with stationary armatures and rotating magnets with magnets rotating within the armatures
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
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    • H02K1/14Stator cores with salient poles
    • H02K1/145Stator cores with salient poles having an annular coil, e.g. of the claw-pole type
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  • Power Engineering (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は電動機、特にボビンに複数のステータ巻線を
巻いた固定子と、軸に関し周方向に所定の角度間隔で多
極着磁を施した永久磁石を備えた回転子とを設けたステ
ツピングモータとして構成するに適する電動機に係る。
[従来の技術] 実公昭62−23234号公報には、ステツピングモータの
固定子組立体を溶着または保持手段を必要とせずに、一
体にスナツプ結合させる構造を開示している。この構造
によれば、回転子の軸にほぼ垂直に配設された環状の壁
と、該壁の外周縁から前記軸にほぼ同心状に配設された
周面部と、前記壁の内周縁から前記軸の周りにある角度
間隔で離間配列された複数個の磁極片と、前記周面部の
自由端に該周面部の延長方向に延在する複数のタブと該
タブと協同的に寸法および形状配置された複数の凹部と
を備えた第1のカツプ状部材と、この第1のカツプ状部
材と同様の形状配置の周面部、磁極片、タブおよび凹部
を備えた第2のカツプ状部材とを備えている。そして前
記タブの端部における幅を両カツプ状部材の周面部の自
由端に接続する該タブの基部における幅より大とし、該
タブの側縁の傾斜角を約1度とすることにより、第1の
カツプ状部材のタブを第2のカツプ状部材の凹部に、ま
た第2のカツプ状部材のタブを第1のカツプ状部材の凹
部に連結するとき、前記約1度のテーパの存在によつて
相対する凹部との間の干渉によりスナツプ結合されて、
第1および第2のカツプ状部材間に、溶接または他の追
加の固着手段を必要とすることなく、第1および第2の
カツプ状部材を単一の組立体に形成している。
また上記の第1および第2のカツプ状部材には角度的
に離間された複数個の追加の凹部が形成されている。そ
して平坦な環状の部材の内周面に前記回転子の軸に対し
てほぼ平行な関係で配設された複数の直立した磁極片
と、前記平坦な環状の部材の面内に第1および第2のカ
ツプ状部材に形成された前記追加の凹部にぴつたり嵌合
する寸法と配列とを有するようにある角度間隔で突設さ
れた複数個のタブとを形成した第1および第2の内側の
磁極板とを備えていて、前記第1および第2のカツプ状
部材のスナツプ結合に先立つて、固定子巻線が第1およ
び第2のカツプ状部材の周面部と磁極板の間の環状空間
に挿置固定され、次に前記第1および第2の磁極板がそ
の平坦な環状の部材の面内に形成したタブを第1および
第2のカツプ状部材の前記追加の凹部にぴつたりと嵌合
せしめて夫々のカツプ状部材に取付けられ、スナツプ結
合が行われる。
[考案の解決すべき課題] 上記固定子組立体の構造によれば、第1の磁極板に形
成したタブは第1のカツプ状部材の追加の凹部にぴつた
りと嵌合されるから、第1のカツプ状部材に形成した磁
極片と第1の磁極板に形成した磁極片とは、回転子の軸
周りの相対的な角度方向の動きが上記の嵌合により阻止
され、一方第2のカツプ状部材に形成した磁極片と第2
の磁極板に形成した磁極片とは、回転子の軸周りの相対
的な角度方向の動きが上記の嵌合により阻止される。次
に第1のカツプ状部材の周面部の自由端に該周面部の延
長方向に形成された複数個のタブは第2のカツプ状部材
の周面部の自由端に形成した凹部にそれぞれ前記のよう
にスナツプ結合により相互間の干渉によつて締め合わさ
れ、また第2のカツプ状部材の周面部の自由端に該周面
部の延長方向に形成された複数個のタブは第2のカツプ
状部材の周面部の自由端に形成した凹部にそれぞれ前記
のようにスナツプ結合により相互間の干渉によつて締め
合わされる。従つて第1のカツプ状部材と第1の磁極板
とに形成された磁極片の列に対し、第2のカツプ状部材
と第2の磁極板とに形成された磁極片の列の回転子の軸
の周りの相対的な角度方向の動きが、上記スナツプ結合
により阻止される。このように上記の構造によれば磁極
板の位置決めが二段階に行われる。
また、第1および第2のカツプ状部材の各タブと、第
2および第1のカツプ状部材の各凹部との間の約1度の
逆テーパを利用して相互間の干渉によつて締め合わせる
スナツプ結合は、回転子の軸方向に前記タブを前記凹部
の中に押し込むことによつて行われる。スナツプ結合で
締め合わされる連結部の締め合わせ力は、前記タブおよ
び凹部を形成した各カツプ状部材の周面部の板厚と、干
渉による締め合わせの際の残留歪み応力とに依存するこ
とになる。
ところで、通常製作されているステツピングモータに
おいては、第1および第2のカツプ状部材の板厚は1mm
前後であるため、前記タブが凹部の半径方向外方または
内方にずれた状態で結合され易く、第1および第2のカ
ツプ状部材の連結後に、第1および第2のカツプ状部材
にそれぞれ形成した磁極片同士間に回転子の軸に対する
同心性が失われたり、該軸に対する角度間隔が均等とな
らない角度ずれを生ずるおそれがあり、ステツピングモ
ータを構成した後において、前記の同心性が失われた場
合には回転子と磁極片とが干渉して作動不良を生ずる問
題点があり、また前記角度ずれを生じた場合にはステツ
プ角誤差が大となり精度が悪いという問題点がある。こ
れらの問題点は固定子構造体の外部に樹脂モールドを施
す場合に、熱の影響でさらに大きくなる。
また第1および第2のカツプ状部材のスナツプ結合時
に、前記タブの逆テーパを施した側縁が凹部の側縁に干
渉により締め合わされるため、圧入代が大であり、カツ
プ状部材の締め合わせ部が削られて切粉が発生しやす
く、この切粉がカツプ状部材の内部に入つて回転子の磁
力により回転子表面に付着して作動不良を発生しやすい
という問題点を生ずる。
[課題を解決すべき手段] 本考案は、複数個の磁極片をそれぞれ形成した第1お
よび第2のカツプ状部材の周面部の端縁部間に、複数個
の磁極片をそれぞれ形成した第1および第2の磁極板を
挟持させて、単一の固定子組立体を構成するにあたり、
第1および第2のカツプ状部材にそれぞれ軸方向への延
長部として前記端縁部より突出して形成される突起を、
第1および第2の磁極板の周縁部に形成した切欠きとの
間に、相互間の干渉による密な係合関係を形成せしめ
て、この係合関係により磁極片同士の回転子の軸に対す
る同心性および前記軸に対する角度間隔の均等性を保証
し、かつ固定子組立体の組付け性のよい電動機を提供す
ることを目的とする。
本考案は軸にほぼ垂直に配設されて前記軸に中心を有
する環状の底部と、該底部の外周縁に接続して前記軸に
同心的に延在する円筒壁状の周面部と、前記底部の内周
縁に接続して前記軸に同心的に前記周面部と同一方向に
延在し、かつ前記軸の周りに所定の角度間隔で相互に離
間して配設された複数個の磁極片を形成した第1および
第2のカツプ状部材と、前記軸に垂直な平面内にある環
状の板状部と、該板状部の内周縁に接続して前記軸と同
心的に、かつ前記第1および第2のカツプ状部材に形成
した磁極片と同一円筒面上に位置するように、前記軸の
周りに前記所定の角度間隔で相互に離間して配設された
複数個の磁極片を形成した第1および第2の磁極板とよ
り成り、前記第1のカツプ状部材に形成した磁極片の間
に前記第1の磁極板の磁極片を整列せしめるとともに、
前記第2のカツプ状部材に形成した磁極片の間に前記第
2の磁極板の磁極片を整列せしめ、かつ前記第1および
第2の磁極板を隣接せしめて前記第1および第2のカツ
プ状部材とともに、同心的に組立て、前記第1および第
2のカツプ状部材のそれぞれの周面部と磁極片との間に
それぞれ固定電機子を配設し、前記整列せしめた磁極片
の内側に前記軸を回転中心軸とする回転電機子を備えた
電動機であつて、前記第1のカツプ状部材の周面部の自
由端には、該周面部に一体に前記軸方向への延長部とし
て形成され、かつその両側縁を前記軸に平行せしめた複
数個の第1の突起と、該突起間において前記軸に垂直な
面内に延在する端縁部と、前記突起間において前記端縁
部に開口し、かつその両側縁を前記軸に平行せしめた複
数個の第1の凹部とを形成し、前記第2のカツプ状部材
の周面部の自由端には、該周面部に一体に前記軸方向へ
の延長部として形成され、かつその両側縁を前記軸に平
行せしめるとともに前記第1のカツプ状部材の第1の凹
部に収納嵌合される複数個の第2の突起と、該突起間に
おいて前記軸に垂直な面内に延在する端縁部と、前記突
起間において前記端縁部に開口し、かつその両側縁を前
記軸に平行せしめるとともに前記第1のカツプ状部材の
第1の突起を収納嵌合せしめる複数個の第2の凹部とを
形成し、前記第1の磁極板は、その板状部の外周縁の外
径を前記第2のカツプ状部材の周面部の外径とほぼ同一
径もしくはこれよりやや大なる径に形成するとともに、
該外周縁には、その両側縁が前記第1のカツプ状部材の
第1の突起の両側縁に嵌合して該突起を収納する複数個
の第1の切欠きと、その両側縁が前記第2のカツプ状部
材の第2の突起の両側縁に相互に干渉により密に係合し
て該突起を圧入嵌めにより収納するものを少なくとも1
個含む複数個の第2の切欠きとを形成し、前記第2の磁
極板は、その板状部の外周縁の外径を前記第1のカツプ
状部材の周面部の外径とほぼ同一径もしくはこれよりや
や大なる径に形成するとともに、該外周縁には、その両
側縁が前記第2のカツプ状部材の第2の突起の両側縁に
嵌合して該突起を収納する複数個の第3の切欠きと、そ
の両側縁が前記第1のカツプ状部材の第1の突起の両側
縁に相互の干渉により密に係合して該突起を圧入嵌めに
より収納するものを少なくとも1個含む複数個の第4の
切欠きとを形成したことを特徴とするものである。
[実施例] 第1図は本考案を実施したステツピングモータの一実
施例の断面図を示す。このステツピングモータは、固定
子組立体1を固定して構造用合成樹脂材の一体成形によ
り形成したハウジング本体2と、該本体2の開口縁に固
定される蓋体3と、前記ハウジング本体2および蓋体3
に軸受4,5により回転自在に支承される出力軸6に固定
される回転子7とから成る。回転子7は、その外周に多
極着磁された永久磁石8を備える。なお第1図中符号9
は出力軸6の回転中心軸を示す。
固定子組立体1は、第2図に示す正面図、第3図に示
す分解斜視図からも明らかなように、第1のカツプ状部
材10、第2のカツプ状部材20、第1の磁極板30および第
2の磁極板40から一体に組付けられる。
第1のカツプ状部材10は、回転中心軸9にほぼ垂直に
配設されて該軸9に中心を有する環状の底部11と、該底
部11の外周縁に接続して前記軸9を中心とする円筒壁状
であつて、かつ前記第2のカツプ状部材20の内面部22と
ほぼ同一の径に形成された周面部12と、前記底部11の内
周縁に接続して前記軸9の周りに所定の角度間隔で相互
に離間して配設されるそれぞれがほぼ截頭三角形状の表
面を有する複数個の磁極片13とを、一枚の板状材よりプ
レス成形により一体に形成する。前記磁極片13は、前記
軸9に同心的に、かつ前記周面部12と同一方向に平行に
延在せしめられる。
前記第1のカツプ状部材10の周面部12の自由端には、
該周面部12と一体に前記回転中心軸9に平行に延在する
延長部として、複数個の第1の突起14が形成され、これ
ら第1の突起14の間に前記軸9に垂直な面内にある端縁
部15が形成されるとともに、該端縁部15に開口する複数
の第1の凹部16が形成される。図において、前記第1の
突起14の数は2個であって、軸9に関して180度の角度
で離間した位置に端縁部15より突出して形成され、それ
ぞれの両側縁17は軸9に平行に延在して、正面形状は矩
形状に形成されるとともに、該突起14の側縁17の自由端
部には、隅部を斜めに削つた欠截部18が形成され、かつ
軸9に垂直な面内の断面は前記周面部12の軸9に垂直な
面内における断面である円の一部をなしている。前記第
1の凹部16はその両側縁19を軸9に平行に延在せしめら
れて端縁部15に開口し、全体的に矩形状を呈するととも
に、第1の突起16の間の中央部に軸9に関して180度の
角度で離間した位置に形成される。
第2のカツプ状部材20は、前記回転中心軸9にほぼ垂
直に配設されて該軸9に中心を有する環状の底部21と、
該底部21の外周縁に接続して前記軸9を中心とする円筒
壁状であつて、かつ前記第1のカツプ状部材10の周面部
12とほぼ同一の径に形成された周面部22と、前記底部21
の内周縁に接続して前記軸9の周りに前記所定の角度間
隔で相互に離間して配設され、それぞれがほぼ截頭三角
形状の表面を有する複数の磁極片23とを、一枚の板状材
によりプレス成形により一体に形成する。前記磁極片23
は前記軸9に同心的に、かつ前記周面部22と同一方向に
平行に延在せしめられる。第3図において、第1および
第2のカツプ状部材10,20に形成した磁極片13,23の数は
それぞれ6個であつて、それぞれのカツプ状部材の底部
11,21の内周縁に軸9の周りに60度の角度間隔で形成さ
れ、かつ第1のカツプ状部材10に形成した磁極片13と第
2のカツプ状部材20に形成した磁極片23は、前記軸9に
関して同一の円周上に位置するように配設される。
前記第2のカツプ状部材20の周面部22の自由端には、
該周面部22と一体に前記回転中心軸9に平行に延在する
延長部として、複数個の第2の突起24が形成され、これ
ら第2の突起24の間に前記軸9に垂直な面内にある端縁
部25が形成されるとともに、該端縁部25に開口する複数
の第2の凹部26が形成される。この第2のカツプ状部材
20に形成した第2の突起24は固定子組立体を組付けるに
あたつて前記第1のカツプ状部材10の第1の凹部16内に
収納嵌合され、第2の凹部26は第1のカツプ状部材10の
第1の突起14をその内部に収納嵌合するものである。従
つて第2の突起24は、前記軸9に関して180度離間した
位置に端縁部25より突出せしめて2個形成され、それぞ
れの両側縁27は軸9に平行に延在して正面形状は矩形状
に、かつ軸9に垂直な円内の断面は前記周面部22の軸9
に垂直な面内における断面である円の一部をなしてい
る。該突起24の側縁27の自由端には前記第1の突起14と
同様に隅部を斜めに削つた欠截部28が形成される。また
前記第2の凹部26はその両側縁29を軸9に平行に延在せ
しめられて端縁部25に開口し、全体的に矩形状を呈する
とともに、第2の突起24の間の中央部に軸9に関して18
0度の角度で離間した位置に形成される。さらに第2の
カツプ状部材20の周面部22の周方向に沿う第2の突起24
の両側縁27間の間隔および第2の凹部26の両側縁29間の
間隔は、第1のカツプ状部材10の周面部12の方向に沿う
第1の凹部16の両側縁19間の間隔および第1の突起14の
両側縁17間の間隔に等しくされ、これら突起と凹部とが
着脱自在にかつ互いに接合する側縁間に隙間を生じない
ように嵌合せしめられる。この趣旨から、第1のカツプ
状部材10の周面部12の内周面および第2のカツプ状部材
20の周面部22の内周面の軸9を中心とする半径は、第1
および第2のカツプ状部材10,20の周面部12,22の板厚以
上の差があつてはならず、好ましくは同一半径に形成す
る。
第1の磁極板30は、前記回転中心軸9に垂直な平面内
にあつて、その外周縁31の外径を前記第2のカツプ状部
材20の周面部22の外径とほぼ同一径もしくはこれよりや
や大なる外径とした環状の板状部32と、該板状部32の内
周縁に接続して前記軸9に関して同心の円筒面上に、か
つ60度の角度間隔で相互に離間して配設され、それぞれ
がほぼ截頭三角形状の表面を有する6個の磁極片33と
を、一枚の板状材よりプレス成形によつて形成する。前
記板状部32の外周縁31には、さらに、前記第1のカツプ
状部材10の第1の突起14を収納嵌合する2個の第1の切
欠き34を前記回転中心軸9に関して180度の角度間隔で
開口せしめて形成し、その両側縁35間の軸9を中心とし
た円周上に沿う間隔を、前記第1の突起14の両側縁17間
の軸9を中心とした円周上に沿う間隔と同一とし、第1
の突起14に対し着脱自在に、かつ第1のカツプ状部材10
に関し軸9の周りに相対回転不能とする寸法に設定す
る。具体的には、第1の切欠き34の両側縁35間の間隔と
第1の突起14の両側縁17間の間隔を同一寸法に設計し、
製作時の加工公差として、前記第1の切欠き34の両側縁
35間の間隔の加工公差を、前記第1の突起14の両側縁17
間の間隔の加工公差より極めて微小寸法だけ大に設定す
る。そして前記第1の切欠き34を前記第1の突起14に嵌
合せしめて前記第1の磁極板30の平板部32を第1のカツ
プ状部材10の周面部12の端縁部15に沿わせたとき、第1
の磁極板30に形成した磁極片33は第1のカツプ状部材10
に形成した磁極片13と同一の円周上に、かつ該磁極片13
との間にそれぞれの磁極片33が軸9に関して30度の角度
間隔で相互に離間して位置するように配設される。また
前記板状部32の外周縁31には、前記第2のカツプ状部材
20の第2の突起24に密に係合する2個の第2の切欠き36
を、前記軸9に関して180度の角度間隔で、かつ前記第
1の切欠き34とは90度離間した位置に開口せしめて形成
し、その両側縁37間の軸9を中心とした円周上に沿う間
隔を、前記第2の突起24の両側縁27間の軸9を中心とし
た円周上に沿う間隔より微小距離だけ小として、第2の
切欠き36の両側縁37と第2の突起24の両側縁27との間に
相互の干渉によつて密に係合する寸法に設定する。具体
的には、第2の切欠き36の両側縁37間の間隔および第2
の突起24の両側縁27間の間隔を同一寸法に設計し、かつ
製作時の工作公差として前記第2の切欠き36の両側縁37
間の間隔の工作公差を前記設計寸法より微小寸法だけマ
イナス側に設定し、前記第2の突起24の両側縁27間の間
隔の工作公差を前記設定寸法より微小寸法だけプラス側
に設定する等の措置により、第2のカツプ状部材20の第
2の突起24を第1の磁極板30の第2の切欠き36に嵌合せ
しめたとき、第2の突起24の側縁27が第2の切欠き36の
側縁37に相互間の干渉により圧入嵌めされ、両側縁27,3
7は圧入嵌めの際の残留歪により密に係合して、僅かな
外力では離間できない。前記第1の切欠き34の両側縁35
間に延在する底縁38は前記軸9を中心とする円周上に延
在する円弧に形成し、その半径は第1のカツプ状部材10
の第1の突起14の内周面の前記軸9を中心とする半径と
同一半径とする。これにより第1の切欠き34と前記第1
の突起14とを嵌合させたとき、磁極片13,33間の回転中
心軸9に関する同心性を確保し、磁極片相互間の角度間
隔の均等性を保証する。また前記第2の切欠き36の両側
縁37間に延在する底縁39を前記軸9を中心とする円周上
に延在する円弧に形成し、その半径を第2のカツプ状部
材20の第2の突起24の内周面の前記軸9を中心とする半
径と同一半径とすると、第1の磁極板30の磁極片33と第
2のカツプ状部材20の磁極片23との軸9に対する同心性
と角度間隔の均等性とを同時に保証することになるが、
前記底縁39の半径は第2の突起24の内周面の半径より小
としてもよい。
第2の磁極板40は、前記回転中心軸9に垂直な平面内
にあつて、その外周縁41の外径を前記第1のカツプ状部
材10の周面部12の外径とほぼ同一径もしくはこれよりや
や大なる外径とした環状の板状部42と、該板状部42の内
周縁に接続して前記軸9に関して同心の円筒面上に、か
つ60度の角度間隔で相互に離間して配設され、それぞれ
がほぼ截頭三角形状の表面形状を有する6個の磁極片43
とを、一枚の板状材よりプレス成形により形成する。前
記板状部42の外周縁41には、さらに、前記第2のカツプ
状部材20の第2の突起24を収納嵌合する2個の第3の切
欠き44を前記回転中心軸9に関して180度の角度間隔で
開口せしめて形成し、その両側縁45間の軸9を中心とし
た円周上に沿う間隔を、前記第2の突起24の両側縁27間
の軸9を中心とした円周上に沿う間隔と同一とし、第2
の突起24に対し着脱自在に、かつ第2のカツプ状部材20
に関し軸9の周りに相対回転不能とする寸法に設定す
る。具体的には、第3の切欠き44の両側縁45間の間隔と
第2の突起24の両側縁27間の間隔を同一寸法に設計し、
製作時の加工公差として、前記第3の切欠き44の両側縁
45間の間隔を加工公差を、前記第2の突起24の両側縁27
間の間隔の加工公差より極めて微小寸法だけ大に設定す
る。そして前記第3の切欠き44を前記第2の突起24に嵌
合せしめて前記第2の磁極板40の平板部42を第2のカツ
プ状部材20の周面部22の端縁部25に沿わせたとき、第2
の磁極板40に形成した磁極片43は第2のカツプ状部材20
に形成した磁極片23と同一の円周上に、かつ該磁極片23
との間にそれぞれの磁極片43が軸9に関して30度の角度
間隔で相互に離間して位置するように配設される。また
前記板状部42の外周縁41には、前記第1のカツプ状部材
10の第1の突起14に密に係合する2個の第4の切欠き46
を、前記軸9に関して180度の角度間隔で、かつ前記第
3の切欠き44とは90度離間した位置に開口せしめて形成
し、その両側縁47間の軸9を中心とした円周上に沿う間
隔を、前記第1の突起14の両側縁17間の軸9を中心とし
た円周上に沿う間隔より微小寸法だけ小として、第4の
切欠き46の両側縁47と第1の突起14の両側縁17との間に
相互の干渉によつて密に係合する寸法に設定する。具体
的には、第4の切欠き46の両側縁47の間隔および第1の
突起14の両側縁17間の間隔を同一寸法に設計し、かつ製
作時の工作公差として前記第4の切欠き46の両側縁47間
の間隔の工作公差を前記設計寸法より微小寸法だけマイ
ナス側に設定し、前記第1の突起14の両側縁17間の間隔
の工作公差を前記設計寸法より微小寸法だけプラス側に
設定する等の措置により、第1のカツプ状部材10の第1
の突起14を第2の磁極板40の第4の切欠き46に嵌合せし
めたとき、第1の突起14の側縁17が第4の切欠き46の側
縁47に相互間の干渉により圧入嵌めされ、両側縁17,47
は圧入嵌めの際の残留歪により密に係合して、僅かの外
力では両者を離間させることができない。前記第3の切
欠き44の両側縁45間に延在する底縁48は前記軸9を中心
とする円周上に延在する円弧に形成し、その半径は第2
のカツプ状部材20の第2の突起24の内周面の前記軸9を
中心とする半径と同一半径とする。これにより第3の切
欠き44と前記第2の突起24とを嵌合させたとき、磁極片
23,43間の回転中心軸9に関する同心性を確保し、磁極
片相互間の角度間隔の均等性を保証する。また前記第4
の切欠き46の両側縁47間に延在する底縁49を前記軸9を
中心とする円周上に延在する円弧に形成し、その半径を
第1のカツプ状部材10の第1の突起14の内周面の前記軸
9を中心とする半径と同一半径とすると、第2の磁極板
40の磁極片43と第1のカツプ状部材10の磁極片13との軸
9に対する同心性と角度間隔の均等性とを同時に保証す
ることになるが、前記底縁49の半径は第1の突起14の内
周面の半径より小としてもよい。
そして、第1のカツプ状部材10の周面部12の磁極片13
との間の環状の空間および第2のカツプ状部材20の周面
部22と磁極片23との間の環状の空間には、ボビンに複数
個のステータ巻線を巻いたステータコイル51,52をそれ
ぞれ配置し、第1の磁極板30の平板部32を第1のカツプ
状部材10の周面部12の端縁部15に沿わせて、第1の磁極
板30の第1の切欠き34を第1のカツプ状部材10の第1の
突起14に嵌合させ、また第2の磁極板40の平板部42を第
2のカツプ状部材20の周面部22の端縁部25に沿わせて、
第2の磁極板40の第3の切欠き44を第2のカツプ状部材
20の第2の突起24に嵌合させ、次いで第2のカツプ状部
材20の第2の突起24を第1の磁極板30の第2の切欠き36
に圧入嵌めするとともに第1のカツプ状部材10の第1の
凹部16に嵌合収納させ、同時に第1のカツプ状部材10の
第1の突起14を第2の磁極板40の第4の切欠き46に圧入
嵌めするとともに第2のカツプ状部材20の第2の凹部26
に嵌合収納させるときは、第2図に示す固定子組立体1
を組付ることができ、かつこの組立体は前記第1の突起
14の側縁17と第4の切欠き46の側縁47との圧入嵌めおよ
び第2の突起24の側縁27と第2の切欠き36の側縁37との
圧入嵌めとによって、僅かな外力によつては組立体が分
解しない程度の組付け力が得られる。
そこで第2図に示すように組付けた固定子組立体1の
第1のカツプ状部材10の底部11の主要部に軸受4を保持
するための軸受保持部材53を固定した後、これを射出成
形型中に挿置して、前記軸受保持部材53の外側面、第1
のカツプ状部材10の底部11の残部、周面部12の全面、第
2のカツプ状部材20の周面部22の全面および底部21の周
縁部に構造用合成樹脂材の射出成形により形成したハウ
ジング本体2を固定し、該ハウジング本体2にボルトナ
ツト等の緊締具により固定される蓋体3を用意し、前記
磁極片13,23,33,43と回転子7の永久磁石8の外周面と
の間に前記回転中心軸9に関して半径方向に僅かの間隔
を隔てるように、回転子7の出力軸6を軸受4,5により
回転自在に支承せしめ、ステツピングモータを得る。
本実施例によるときは第1のカツプ状部材10および第
2のカツプ状部材20を全く同一形状、同一寸法に、また
第1の磁極板30および第2の磁極板40を全く同一形状、
同一寸法に設計製作して、固定子組立体を構成すること
ができる。本実施例においては第1のカツプ状部材10に
形成した2個の第1の突起14を第2の磁極板40の第4の
切欠き46に圧入嵌めによる干渉係合をさせ、また第2の
カツプ状部材20に形成した2個の第2の突起24を第1の
磁極板30の第2の切欠き36に圧入嵌めによる干渉係合を
させるものとして説明したが、第1の突起14の何れか1
つおよび第2の突起24の何れか1つが前記第4の切欠き
46および第2の切欠き36に圧入嵌めによる干渉係合させ
ることによつて、固定子組立体を構成することができ
る。また本実施例においては、第1のカツプ状部材10に
形成した第1の突起14と第1の磁極板30に形成した第1
の切欠き34および第2のカツプ状部材20に形成した第2
の突起24と第2の磁極板40に形成した第3の切欠き44と
が、それぞれ着脱自在な嵌合関係にあるものとして説明
したが、これらの嵌合関係も前述した圧入嵌めによる干
渉係合の関係としてもよいことは明らかである。
なお本実施例においては、第1のカツプ状部材10に形
成した第1の突起14および第1の凹部16を回転中心軸9
に関して対称の位置に形成したものとして説明したが、
これらは必ずしも軸9に関して対称の位置にある必要は
なく、第1のカツプ状部材10に形成した第1の突起14が
第1および第2の磁極板30,40に形成した第1および第
4の切欠き34,46ならびに第2のカツプ状部材20に形成
した第2の凹部26にそれぞれ整合して嵌合し、第2のカ
ツプ状部材20に形成した第2の突起24が第1および第2
の磁極板30,40に形成した第2および第3の切欠き36,44
ならびに第1のカツプ状部材10に形成した第1の凹部16
に整合して嵌合する相対位置にあればよい。さらに第1
および第2のカツプ状部材10,20に形成した突起14,24お
よび凹部16,26の数は2個に限定される必要はない。
[考案の作用および効果] 本考案は、軸にほぼ垂直に配設されて前記軸に中心を
有する環状の底部と、該底部の外周縁に接続して前記軸
に同心的に延在する円筒壁状の周面部と、前記底部の内
周縁に接続して前記軸に同心的に前記周面部と同一方向
に延在し、かつ前記軸の周りに所定の角度間隔で相互に
離間して配設された複数個の磁極片を形成した第1およ
び第2のカツプ状部材と、前記軸に垂直な平面内にある
環状の板状部と、該板状部の内周縁に接続して前記軸と
同心的に、かつ前記第1および第2のカツプ状部材に形
成した磁極片と同一円筒面上に位置するように、前記軸
の周りに前記所定の角度間隔で相互に離間して配設され
た複数個の磁極片を形成した第1および第2の磁極板と
より成り、前記第1のカツプ状部材に形成した磁極片の
間に前記第1の磁極板の磁極片を整列せしめるととも
に、前記第2のカツプ状部材に形成した磁極片の間に前
記第2の磁極板の磁極片を整列せしめ、かつ前記第1お
よび第2の磁極板を隣接せしめて前記第1および第2の
カツプ状部材とともに、同心的に組立て、前記第1およ
び第2のカツプ状部材のそれぞれの周面部と磁極片との
間にそれぞれ固定電機子を配設し、前記整列せしめた磁
極片の内側に前記軸を回転中心軸とする回転電機子を備
えた電動機を構成するにあたり、前記第1および第2の
カツプ状部材には、それぞれの周面部の自由端に、該周
面部に一体に前記軸方向への延長部として第1の突起お
よび第2の突起をそれぞれ複数個形成し、各カツプ状部
材の周面部の自由端には、それぞれに形成した突起間に
おいて前記軸に垂直な面内に延在する端縁部が形成さ
れ、各カツプ状部材の端縁部には、それぞれ各端縁部に
開口する第1の凹部および第2の凹部が形成され、前記
第1の磁極板の平板部の外周縁には、前記第1および第
2の突起が嵌まる第1および第2の切欠きがそれぞれ形
成され、また前記第2の磁極板の平板部の外周縁には、
前記第2および第1の突起に嵌まる第3および第4の切
欠きがそれぞれ形成されているから、第1の磁極板の磁
極片を第1のカツプ状部材の周面部内側に位置するよう
にして、第1の磁極板の平板部に形成した第1の切欠き
を第1のカツプ状部材の第1の突起に嵌合せしめて前記
平板部の外周縁を前記周面部の端縁部に当接させ、また
第2の磁極板の磁極片を第2のカツプ状部材の周面部内
側に位置するようにして第2の磁極板の平板部に形成し
た第3の切欠きを第2のカツプ状部材の第2の突起に嵌
合せしめて前記平板部の外周縁部を前記周面部の端縁部
に当接させ、然る後前記第1のカツプ状部材の第1の突
起を前記第2の磁極板の平板部に形成した第4の切欠き
に圧入嵌めするとともに前記第2のカツプ状部材の第2
の凹部内に嵌合収納させ、同時に前記第2のカツプ状部
材の第2の突起を前記第1の磁極板の平板部に形成した
第2の切欠きに圧入嵌めするとともに前記第1のカツプ
状部材の第1の凹部内に嵌合収納させることにより、第
1および第2のカツプ状部材と第1および第2の磁極板
との4者が単一の組立体を構成する。そして前記第1の
カツプ状部材の第1の突起は第1の磁極板の第1の切欠
きを通過して第2の磁極板の第4の切欠きに達し、前記
第1の突起の少なくとも1つはその両側縁と前記第4の
切欠きの両側縁との間に相互間の干渉によつて圧入嵌め
され、また前記第2のカツプ状部材の第2の突起は第2
の磁極板の第3の切欠きを通過して第1の磁極板の第2
の切欠きに達し、前記第2の突起の少なくとも1つはそ
の両側縁と前記第2の切欠きの両側縁との間に相互間の
干渉によつて圧入嵌めされるから、2個のカツプ状部材
と2個の磁極板の組立体は前記圧入嵌めの結合力によつ
て一体的に組立てられ、その組立体の構成を維持でき
る。
本考案によるときは、第1および第2のカツプ状部材
にそれぞれ形成された第1の突起、第1の凹部および第
2の突起および第2の凹部は、すべてその両側縁が前記
軸に平行せしめられており、第1および第2の各磁極板
の平板部にそれぞれ形成した第1の切欠きおよび第3の
切欠きは、それぞれの両側縁が前記第1および第2の突
起の両側縁に嵌合して、これらの突起をそれぞれ収納す
るものであるから、第1の磁極板に形成した複数の第1
の切欠きを第1のカツプ状部材の第1の突起にそれぞれ
嵌合せしめることにより、第1のカツプ状部材に配設し
た磁極片と第1の磁極板に配設した磁極片とが前記軸を
中心とする同一円周上につ交互に配列される前記軸に関
する角度間隔の均等性と、これら磁極片が前記軸を中心
とする同一円周上に同心的に整列する同心性とを保証す
るとともに、第2の磁極板に形成した複数の第3の切欠
きを第2のカツプ状部材の第2の突起にそれぞれ嵌合せ
しめることにより、第2のカツプ状部材に配設した磁極
片と第2の磁極板に配設した磁極片とが前記軸を中心と
する同一円周上にかつ交互に配列される前記軸に関する
角度間隔の均等性と、これら磁極片が前記軸を中心とす
る同一円周上に同心的に整列する同心性とを保証する。
そしてこれら第1の突起および第2の突起がそれぞれ第
2の凹部および第1の凹部に収納嵌合されるに際して
は、前記軸に平行な両側縁の嵌合により、格別に締付力
を要せずにそれぞれの突起が対応する凹部に収納され、
前記両側縁間の嵌合により第1のカツプ状部材に配設し
た磁極片と第2のカツプ状部材に配設した磁極片との間
に、前記軸に関する角度間隔に関して所期の関連性を確
保するとともに前記軸を中心とする同一円筒面上に整列
せしめることを確保することができる。さらに第1のカ
ツプ状部材の第1の突起と第2の磁極板の第4の切欠き
との間の圧入嵌めおよび第2のカツプ状部材の第2の突
起と第1の磁極板の第2の切欠きとの間の圧入嵌めにあ
たつては、前記第2の磁極板の平板部の外周縁の外径は
第1のカツプ状部材の周面部の外径とほぼ同一径もしく
はこれよりやや大なる径に形成され、また前記第1の磁
極板の平板部の外周縁の外径は第2のカツプ状部材の周
面部の外径とほぼ同一径もしくはこれよりやや大なる径
に形成されているから、前記第1の突起に圧入嵌めによ
り係合する第4の切欠きおよび前記第2の突起に圧入嵌
めにより係合する第2の切欠きは、それぞれの両側縁を
十分に各磁極板の平板部に形成することができて、側縁
間の相互の干渉により密に係合して圧入嵌めを達成する
に十分な切欠きを形成することができ、かつ前記圧入嵌
めにより組立るに際し、第1のカツプ状部材の第1の突
起の先端部の両側縁は第2のカツプ状部材の第2の凹部
の両側縁に嵌合し、また前記第2のカツプ状部材の第2
の突起の先端部の両側縁は第1のカツプ状部材の第1の
凹部の両側縁に嵌合して、それぞれ前記軸に平行に案内
されるから、前記両側縁に生ずる弾性変形に不均等があ
つたとしても、第1および第2のカツプ状部材を前記軸
に沿つて相対的に近接させ、締付け操作により第1およ
び第2のカツプ状部材にそれぞれ配設した磁極片の同心
性を損なうことなく、かつ前記圧入嵌めに際して生ずる
切粉を最小限度に止めることができる。
本考案においては、さらに第1の磁極板の板状部に形
成した第1の切欠きの両側縁を第1のカツプ状部材の第
1の突起の両側縁に相互の干渉により密に係合して圧入
嵌めされるようにし、また第2の磁極板の平板部に形成
した第3の切欠きの両側縁を第2のカツプ状部材の第2
の突起の両側縁に相互の干渉により密に係合して圧入嵌
めされるようにすると、固定子組立体の結合強度はさら
に大となる。
また、第1および第2のカツプ状部材の第1および第
2の突起の両側縁はそれぞれ前記回転中心軸に平行に形
成されていることから、第1または第2の突起の両側縁
に相互に干渉により密に係合して圧入嵌めされるべき切
欠きは、その両側縁間の前記軸を中心とする円周上に沿
う間隔を、前記切欠きに係合する突起の両側縁間の前記
円周上に沿う間隔より微小寸法だけ小に形成することに
より、前記圧入嵌めにあたり前記微小寸法の差によつて
相互に係合する側縁間に残留歪による保持力が生じ、圧
入嵌めに際し切粉の発生を最少限に止めることができ
る。
さらに第1の磁極板の板状部に形成した第1の切欠き
を、その両側縁に延在する底縁が、前記軸を中心とし第
1のカツプ状部材の第1の突起の内周面の半径と同一半
径を有する円弧に形成することにより、第1の磁極板の
第1の切欠きを第1のカツプ状部材の第1の突起に嵌合
せしめたとき、前記底縁が第1の突起に当接して、該切
欠きの両側縁とともに第1の磁極板の第1のカツプ状部
材に対する位置決めを正確にし、第1のカツプ状部材に
配設した磁極片と第1の磁極板に配設した磁極片との間
の前記軸に関する角度間隔の保持および軸を中心とする
同心性をさらに正確にすることができる。第2の磁極板
の板状部に形成した第3の切欠きを、その両側縁間に延
在する底縁が、前記軸を中心とし第2のカツプ状部材の
第2の突起の内周面の半径と同一半径を有する円弧に形
成する場合も、第2のカツプ状部材に配設した磁極片と
第2の磁極板に配設した磁極片との間の関係について同
様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の断面図、第2図はその固定
子組立体の正面図、第3図は固定子組立体の要部を分解
して示した斜面図である。 なお図中、次の符号はそれぞれ次の部分を示す。 10……第1のカツプ状部材、14……第1の突起、16……
第1の凹部、20……第2のカツプ状部材、24……第2の
突起、26……第2の凹部、30……第1の磁極板、34……
第1の切欠き、36……第2の切欠き、40……第2の磁極
板、44……第3の切欠き、46……第4の切欠き、11,21
……底部、12,22……周面部、15,25……端縁部、13,23,
33,43……磁極片。

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸にほぼ垂直に配設されて前記軸に中心を
    有する環状の底部と、該底部の外周縁に接続して前記軸
    に同心的に延在する円筒壁状の周面部と、前記底部の内
    周縁に接続して前記軸に同心的に前記周面部と同一方向
    に延在し、かつ前記軸の周りに所定の角度間隔で相互に
    離間して配設された複数個の磁極片を形成した第1およ
    び第2のカツプ状部材と、 前記軸に垂直な平面内にある環状の板状部と、該板状部
    の内周縁に接続して前記軸と同心的に、かつ前記第1お
    よび第2のカツプ状部材に形成した磁極片と同一円筒面
    上に位置するように、前記軸の周りに前記所定の角度間
    隔で相互に離間して配設された複数個の磁極片を形成し
    た第1および第2の磁極板とより成り、 前記第1のカツプ状部材に形成した磁極片の間に前記第
    1の磁極板の磁極片を整列せしめるとともに、前記第2
    のカツプ状部材に形成した磁極片の間に前記第2の磁極
    板の磁極片を整列せしめ、かつ前記第1および第2の磁
    極板を隣接せしめて前記第1および第2のカツプ状部材
    とともに、同心的に組立て、前記第1および第2のカツ
    プ状部材のそれぞれの周面部と磁極片との間にそれぞれ
    固定電機子を配設し、前記整列せしめた磁極片の内側に
    前記軸を回転中心軸とする回転電機子を備えた電動機に
    おいて、 前記第1のカツプ状部材の周面部の自由端には、該周面
    部に一体に前記軸方向への延長部として形成され、かつ
    その両側縁を前記軸に平行せしめた複数個の第1の突起
    と、該突起間において前記軸に垂直な面内に延在する端
    縁部と、前記突起間において前記端縁部に開口し、かつ
    その両側縁を前記軸に平行せしめた複数個の第1の凹部
    とを形成し、 前記第2のカツプ状部材の周面部の自由端には、該周面
    部に一体に前記軸方向への延長部として形成され、かつ
    その両側縁を前記軸に平行せしめるとともに前記第1の
    カツプ状部材の第1の凹部に収納嵌合される複数個の第
    2の突起と、該突起間において前記軸に垂直な面内に延
    在する端縁部と、前記突起間において前記端縁部に開口
    し、かつその両側縁を前記軸に平行せしめるとともに前
    記第1のカツプ状部材の第1の突起を収納嵌合せしめる
    複数個の第2の凹部とを形成し、 前記第1の磁極板は、その板状部の外周縁の外径を前記
    第2のカツプ状部材の周面部の外径とほぼ同一径もしく
    はこれよりやや大なる径に形成するとともに、該外周縁
    には、その両側縁が前記第1のカツプ状部材の第1の突
    起の両側縁に嵌合して該突起を収納する複数個の第1の
    切欠きと、その両側縁が前記第2のカツプ状部材の第2
    の突起の両側縁に相互に干渉により密に係合して該突起
    を圧入嵌めにより収納するものを少なくとも1個含む複
    数個の第2の切欠きとを形成し、 前記第2の磁極板は、その板状部の外周縁の外径を前記
    第1のカツプ状部材の周面部の外径とほぼ同一径もしく
    はこれよりやや大なる径に形成するとともに、該外周縁
    には、その両側縁が前記第2のカツプ状部材の第2の突
    起の両側縁に嵌合して該突起を収納する複数個の第3の
    切欠きと、その両側縁が前記第1のカツプ状部材の第1
    の突起の両側縁に相互の干渉により密に係合して該突起
    を圧入嵌めにより収納するものを少なくとも1個含む複
    数個の第4の切欠きとを形成したことを特徴とする電動
    機。
  2. 【請求項2】前記第1の磁極板の第1の切欠きは、少な
    くともその1つが、該切欠きの両側縁が前記第1のカツ
    プ状部材の第1の突起の両側縁に相互の干渉により密に
    係合して該突起を圧入嵌めにより収納し、また前記第2
    の磁極板の第3の切欠きは、少なくともその1つが、該
    切欠きの両側縁が前記第2のカツプ状部材の第2の突起
    の両側縁に相互の干渉により密に係合して該突起を圧入
    嵌めにより収納するものであることを特徴とする第1請
    求項に記載の電動機。
  3. 【請求項3】前記第1および第2の磁極板の板状材の周
    縁部に形成されて前記第1のカツプ状部材の第1の突起
    または前記第2のカツプ状部材の第2の突起に両側縁に
    より相互に干渉により密に係合して圧入嵌めされるべき
    切欠きは、該切欠きの両側縁間の前記軸を中心とする円
    周上に沿う間隔を、該切欠きに係合する突起の両側縁間
    の前記円周上に沿う間隔よりも微小寸法だけ小に形成し
    たことを特徴とする第1請求項または第2請求項に記載
    の電動機。
  4. 【請求項4】前記第1の磁極板の板状部の外周縁に形成
    した第1の切欠きは、その両側縁間に延在する底縁を、
    前記軸を中心とし、前記第1のカツプ状部材の第1の突
    起の内周面の半径と同一半径を有する円弧に形成し、前
    記第2の磁極板の板状部の外周縁に形成した第3の切欠
    きは、その両側縁間に延在する底縁を、前記軸を中心と
    し、前記第2のカツプ状部材の第2の突起の内周面の半
    径と同一半径を有する円弧に形成したことを特徴とする
    第1請求項、第2請求項または第3請求項に記載の電動
    機。
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