JP2512925Y2 - 電動消しゴム - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、文字や線等を消す電動消しゴムに関するも
のである。

従来の技術 従来、この種の電動消しゴムは第５図に示すように１
対の接点をケース11とカバー12内に組み込んで２本の端
子13a,13bを外部に引き出したマイクロスイッチを本体
ケース14に組み込み、マイクロスイッチの接点作動ボタ
ン15に本体ケースの外面に突き出たスイッチボタン16を
押し当て、スイッチボタン16を押すことによりマイクロ
スイッチのON,OFFを行っていた。

考案が解決しようとする課題 このような従来の構成ではスイッチ関連部品が増え、
構造が複雑になるほか、コストアップとなるという問題
があった。さらにスイッチが突出しているため机の中に
収納時等、不用意にスイッチがONするという問題があっ
た。

本考案はこのような問題点を解決するもので、部品数
を減らして簡単な構造となし、コストダウンをはかると
ともにスイッチが不用意にONしないような構造とするも
のである。

課題を解決するための手段 この問題点を解決するために本考案の電動消しゴム
は、スイッチボタンのピン挿入部を有し、内部にリブを
設けたケース、前記ピン挿入部と対称の位置にスイッチ
ボタンのピン挿入部を設けたケースフタ、一端に前記ピ
ン挿入部に挿入するピンと他端に係止爪を設けたスイッ
チボタン、一部が前記リブに嵌入され、対向して位置す
るプラス側およびマイナス側のスイッチリードから構成
されている。

スイッチボタンは、その一端に設けられたピンをケー
ス及びケースフタのピン挿入部に挿入することで軸支さ
れ、ピンを支点として回動自在に取り付けられている。
さらに、このスイッチボタンは、プラス側スイッチリー
ドにより、その外面方向に向けて付勢されるとともに、
他端に設けた係止爪がケース及びケースフタの内壁に押
圧され、スイッチボタンの外面がケース及びケースフタ
の外面と同一面上になる構成を有するものである。

作用 この構成により、スイッチ関連部品は本体ケースを構
成するケース及びこれに嵌合するケースフタと、スイッ
チボタンと、プラス側スイッチリードとマイナス側スイ
ッチリードから構成され、簡単な構造になる。さらに、
スイッチボタンの一端に設けたピンをケース及びケース
フタのピン挿入部にはめ込み、さらにこれらの内面にス
イッチボタンの他端に設けた係止爪を当接させること
で、スイッチボタンの外面がケース及びケースフタから
突出しない構造となる。

実施例 以下、本考案の実施例について、第１図Ａ〜第３図Ｂ
を参照して説明する。図において１はケースで、このケ
ース１にはスイッチボタンのピン挿入部1aと、スイッチ
ボタン穴1bとを設けている。２はケースフタでこのケー
スフタ２はケース１と対向する位置にスイッチボタンの
ピン挿入部（図示せず）とスイッチボタン穴（図示せ
ず）を設けている。３はスイッチボタンでこのスイッボ
タン３は一端にピン3aを他端に係止爪3bを設けケース１
とケースフタ２にそれぞれの外面が同一面上になるよう
構成する。４はプラス側スイッチリードで、このプラス
側スイッチリード４の一端は巾広でケース１のリブに嵌
入され、他端は他よりも断面積が小さく、スイッチボタ
ン３の係止部3bに当接して付勢され、ケース１、ケース
フタ２の内壁とにより挾持している。５はマイナス側ス
イッチリードで、このマイナス側スイッチリード５はプ
ラス側リード４とは一定の間隔を設けて固定し一端をモ
ータ６に接続される。７はホルダーでこのホルダー７は
モータ６の軸に圧入固着される。８はチャックでこのチ
ャック８はホルダー７に着脱可能に構成する。９は消し
ゴムでこの消しゴム９はチヤック８で挾持する。10はデ
ンチフタで電源電池をケース１に挿入後、デンチフタ10
をはめ込む。

次に動作を説明する。

スイッチボタン３を押すとピン3aを支点として係止爪
3bが下がりプラス側スイッチリード４と、マイナス側ス
イッチリード５とが接触して電気回路を閉成しモータ６
が回転しこれにより消しゴム９が回転する。この回転し
ている消しゴム９を消そうとする文字や線等に当てるだ
けで字や線が速く消せる。また消しゴム９は円筒形で細
長であるため、消そうとする文字や線だけが消せ、消す
必要のない近辺の文字や線までも消してしまうことはな
い。また字消し板等を使うわずらわしさがない。

考案の効果 以上のように本考案によれば、スイッチ関連部品の部
品数が少なく、構造が簡単なため、故障が少なくかつ安
価なものを得られる他、スイッチリードのスイッチボタ
ン当接部の断面積を小さくし他端のケース１のリブに嵌
入される部分は巾広にしているため、スイッチリードが
ケースに確実に取り付けられ、かつスイッチボタンは小
さな押力で作動する。またスイッチボタンの外面とケー
ス及びケースフタ外面とが同一面上に位置していてスイ
ッチボタンが突出していないため、本体を机の中に入れ
て保管する時などでも不用意にスイッチがはいることが
ないという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図Ａは本考案の一実施例による電動消しゴムの断面
図、第１図Ｂはその上面図、第２図Ａは本考案のケース
の正面図、第２図Ｂはその上面図、第３図Ａは本考案に
よるスイッチボタンの正面図、第３図Ｂはその上面図、
第４図Ａは本考案によるプラス側スイッチリードの正面
図、第４図Ｂはその上面図、第５図は従来例の電動消し
ゴムの断面図である。 １……ケース、２……ケースフタ、３……スイッチボタ
ン、４……プラス側スイッチリード、５……マイナス側
スイッチリード、６……モータ、７……ホルダー、８…
…チヤック、９……消しゴム、10……デンチフタ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 鈴木 省司 大阪府守口市寺方本通２丁目35番地の４ 三郷金属工業株式会社内 (56)参考文献 実開 平２−115498（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭63−180295（ＪＰ，Ｕ)

Claims (2)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】スイッチボタンのピン挿入部を有し、内部
   にリブを設けたケース、前記ピン挿入部と対称の位置に
   スイッチボタンのピン挿入部を設けたケースフタ、一端
   に前記ピン挿入部に挿入するピンと他端に係止爪を設け
   たスイッチボタン、一部が前記リブに嵌入され、対向し
   て位置するプラス側およびマイナス側のスイッチリード
   からなるスイッチを備えた電動消しゴムであって、 前記スイッチボタンは、プラス側スイッチリードによ
   り、スイッチボタンのピンを支点とし、その外面方向に
   向けて付勢され、係止爪がケース及びケースフタの内壁
   に押圧されるとともに、ケース、ケースフタ及びスイッ
   チボタンの外面が同一面上になる構成を有する電動消し
   ゴム。
2. 【請求項２】プラス側スイッチリードはスイッチボタン
   当接部の断面積を他の部分よりも小さくした実用新案登
   録請求の範囲第１項記載の電動消しゴム。