JP3608404B2 - 押釦スイッチ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、押釦スイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、押釦スイッチとしては、ボディとカバーを組み立てた器体の内部に導電体から成る開閉体を回動自在に立設し、器体に対して前後方向移動自在に設けられる押釦の押し操作により駆動される反転機構部にて開閉体を反転回動させ、開閉体に固着された可動接点を器体内部に収納される端子板に固着された固定接点に接離するようにしたものが提供されている。このような接点構造を有する押釦スイッチは、主に照明負荷等の高容量負荷を開閉する用途に用いられるため、可動接点及び固定接点を含む接点部を収納するためのスペースが比較的に大きくなっている。ところが、このような押釦スイッチを微少な電流しか流さないような負荷に接続した場合、固定接点及び可動接点それぞれの表面に酸化膜が形成されて接触抵抗が増加し、長期的にみるとスイッチとして機能しなくなる虞があった。
【0003】
そこで本発明者らは、接点部に流れる電流が微少電流であっても接点部の開閉の信頼性が低下することのない押釦スイッチを既に提案している(特願平10−202133号参照)。この押釦スイッチは、図16の分解斜視図に示すように、合成樹脂(例えば、変性PPO樹脂)製であって直方体状に形成されたボディ50を備え、ボディ50は、規格化された単位寸法の埋込配線器具を3個まで連設して取り付けることができる埋込配線器具用の取付枠(図示せず)に対応する外形寸法に形成されている。ボディ50の前面側には、プレート40が装着される。プレート40は、上記取付枠に取着可能であってボディ50に取着されるプレート枠と、プレート枠に着脱自在に装着されプレート枠を覆って見栄えをよく施工するプレートカバー40cとからなる。
【0004】
ボディ50は、外形が上記外形寸法に形成された鍔部50aを前部に備えており、ボディ50の長手方向の両端部に位置する鍔部50aには、ボディ50を壁面等の施工面に埋込配置されたスイッチボックス(図示せず)に取り付けるためのボックスねじを挿通するボックス用孔55と、プレート40のプレート枠をボディ50に取り付けるためのプレートねじが螺着されるプレートねじ孔56と、ボディ50を施工面に直付けするためのねじが挿通されるねじ挿通孔58と、施工面を形成する壁パネル等に取り付ける際に使用するはさみ金具を係止するはさみ金具係止孔57とが設けてある。ボックス用孔55、ねじ挿通孔58、はさみ金具係止孔57はそれぞれ、ボディ50の一部を施工面に埋め込んだ形で設置するための取付部を構成している。
【0005】
ボディ50の前面側には、ボディ50の長手方向に沿って3つの収納部51が形成されている。収納部51には、操作子を備えた小型スイッチであるタクトスイッチ30と、板ばねよりなる復帰ばね37が収納される。ここで、3個のタクトスイッチ30は、プリント板よりなる1枚の短冊状の回路基板70に実装されており、ボディ50の後面側から収納部51内に挿入される。回路基板70には4本のリード線74が接続されており、これらのリード線74により外部と接続できるようになっている。この4本のリード線74のうち3本は回路基板70に形成された導電パターン(図示せず)を介して各タクトスイッチ30それぞれの一方の端子に接続され、リード線74の残りの1本は回路基板70に形成された導電パターン(図示せず)を介して各タクトスイッチ30の他方の端子に共通接続されている。
【0006】
ボディ50の収納部51の底部にはタクトスイッチ30を挿入することができるようにスイッチ挿入口52が形成されている。また、ボディ50の後面側には、回路基板70の後面側を覆うようにプリント板カバー80が覆着される。プリント板カバー80は、絶縁材料により前面側が開放した断面略コ字形に形成され、前端縁がプリント基板70の後面の周部に当接するようになっている。
【0007】
したがって、回路基板70に実装された各タクトスイッチ30を各スイッチ挿入口52を通してボディ50の後方から各収納部51に挿入し、プリント板カバー80をボディ50の後方から取着すると、各タクトスイッチ30の位置が決まることになる。なお、回路基板70の長手方向の一端部に接続されたリード線74は、回路基板70の後面とプリント板カバー80とで囲まれた空間を通してボディ50の後方へ導出されるようになっている。
【0008】
復帰ばね37は、平面形状が四角形状の平片37bから下向きに開拡した2つの復帰ばね片37a,37aを後方に向けて延設してあり、復帰ばね片37a,37aの先端部を収納部51の底面に弾接してある。
【0009】
ボディ50は、復帰ばね37の前方に、平面形状が四角形状の押釦32が前後方向に移動自在に保持される。ここで、押釦32は、ボディ50の収納部51の内側面に形成された係止溝53に係止突起36を係合させることにより、押操作可能としてある。また、押釦32は、後面から3つのダボ部(図示せず)が突設されており、これらのダボ部を復帰ばね37の平片37bに穿設された孔(図示せず)に挿入してある。また、押釦32の後面からは、上記各ダボ部よりも突出量が小さなリブ(図示せず)が突設されており、このリブの先端が復帰ばね37の平片37bの前面に当接して押釦32に対する平片37bの位置決めを行っている。要するに、押釦32が押操作されると、押釦32とともに復帰ばね37の平片37bが後方に向かって(タクトスイッチ30に近づくように)移動し、平片37bの後面によりタクトスイッチ30の操作子が押操作されるのである。
【0010】
また、ボディ50の鍔部50aの前面において各収納部51の側方にはそれぞれ一対の軸部59が突設されており、操作ハンドル43が回動自在に枢着される。操作ハンドル43は、後面部の一端部に形成された嵌め込み用の穴(図示せず)と該穴に収納された軸受用のばね体(図示せず)とで構成される軸受部が設けてあり、嵌め込み用の穴にボディ50の軸部59を弾性的に嵌め込んで枢着するとともに、後面部の他端部の後方に突設された抜止片44をボディ50の空所54内に挿入して、操作ハンドル43が回動しても抜止片44が空所54から抜けないようになっている。このようにボディ50から突設された軸部59を軸受部に回動自在に嵌め込むことで操作ハンドル43を回動自在に枢着する枢支部が構成される。つまり、各操作ハンドル43の一端側がボディ50に枢着されており、操作ハンドル43を押し込むと、操作ハンドル43の軸受部とボディ50の軸部59との枢支部を中心にして操作ハンドル43が回動する。そして、この操作ハンドル43の回動により押釦32の前面に突設された突条リブ35を押圧操作する。
【0011】
次に、この押釦スイッチの動作を簡単に説明する。タクトスイッチ30がオフになっている状態で、操作ハンドル43を押し込むと、操作ハンドル43の押し込み操作に伴って押釦32が復帰ばね37のばね力に抗して押し下げられ、復帰ばね37の平片37bの後面によりタクトスイッチ30の操作子30aが押操作されてオン状態となり、操作ハンドル43の押し下げ力を解除すると、復帰ばね37のばね力で押釦32が押し上げられ、操作ハンドル43が元の状態に戻る。このオン状態から再び操作ハンドル43を押し下げ操作すると、押釦32が復帰ばね37のばね力に抗して押し下げられ、タクトスイッチ30の操作子30aが押操作されてオフ状態となる。
【0012】
しかして、上記押釦スイッチにおいては、押釦32により押操作されるスイッチとしてタクトスイッチ30のような操作子30aを備えた小型スイッチを採用しているので、従来構成に比べて接点部が収納される空間の密閉度を高くすることができ、接点部に流れる電流を微小電流としても従来例に比べて接点部へ酸化膜が形成されにくくなるから、接点部に流れる電流を微小電流としても接点部の開閉の信頼性を高めることができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記押釦スイッチにおいては、ボディ50の収納部51の内側面に形成された係止溝53に係止突起36を係合させることで押釦32をボディ50に対して前後方向に移動自在としているので、押釦32が移動の際にボディ50の前後方向へは規制されるが左右方向への動きが規制されず、移動の際に押釦32が傾きやすい構造となっている。すなわち、図17に示すように操作ハンドル43、押釦32並びにタクトスイッチ30の互いの位置関係によっては操作ハンドル43に押された押釦32が傾いてしまい、この状態のままでタクトスイッチ30が操作されると所望の操作感が得られないという所謂感触不良が生じるという問題があった。
【0016】
本発明は、上記問題点の解決を目的とするものであり、良好な操作感触が得られる押釦スイッチを提供しようとするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、施工面に一部を埋め込んだ形で設置するための取付部を備え前面が開口する略箱形に形成されたボディと、前端側で前後方向へ回動自在に一端側がボディに枢支される押釦と、押釦の後方に配置され押釦により押操作される操作子を備えたタクトスイッチと、ボディの前面側でボディに対して一端側が枢着されて押釦の前方に位置し押し込み操作により押釦を後方向へ回動させる操作ハンドルとを備え、押釦の一端部両側に回動軸部を突設し各回動軸部が嵌合する軸受部をボディに設けるとともに、ボディ内部に収納される復帰ばねにて押釦を前方へ弾性付勢して成り、平面形状が略十字形であって先端が先細に形成され、コイルスプリングからなる復帰ばねの一端側に嵌入されて復帰ばねを立設状態で支持する支持突起がボディに設けられたことを特徴とし、押釦の一端側がボディに枢支されているために押釦の傾きが防止され、押釦と小型スイッチと操作ハンドルの相互の位置関係にかかわらず、良好な操作感触が得られ、しかも、小型スイッチの操作子から押釦が離れるように押釦を押し上げることができる。
【0021】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、ボディは、埋込型の配線器具が短幅方向に3個まで並べて取り付け可能な取付枠に対応する外形寸法に形成され、取付部は、施工面に埋込配置されたスイッチボックスに取り付けられるボックス取付ねじが挿通されるボックス用孔を有することを特徴とし、従来の埋込型の配線器具用の取付枠と同じ施工方法で施工することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図1〜図15を参照して詳細に説明する。但し、図16に示した押釦スイッチと共通する構成については同一の符号を付して説明を省略する。
【0023】
本実施形態の押釦スイッチは、図1〜図5に示すように、合成樹脂(例えば、変性PPO樹脂)製であって前面が開口する矩形箱形に形成されたボディ1を備え、ボディ1は、埋込型の配線器具が短幅方向に3個まで並べて取り付け可能な取付枠(例えば、JIS C 8375に規定される大角形連用配線器具の取付枠)に対応する外形寸法に形成されている。但し、取付枠はこれに限定されるものではなく、JIS C 8336に規定されるスイッチボックスに取着可能な他の取付枠でもよい。
【0024】
ボディ1の開口面周縁には、外形が上記取付枠に略等しい外形寸法に形成された鍔部1aが設けてあり、この鍔部1aのボディ1長手方向両端部に位置する部位には、ボディ1を壁面等の施工面に埋込配置された上記スイッチボックス(図示せず)に取り付けるためのボックスねじを挿通するボックス用孔55と、プレート40のプレート枠をボディ1に取り付けるためのプレートねじが螺着されるプレートねじ孔56と、ボディ1を施工面に直付けするためのねじが挿通されるねじ挿通孔58と、施工面を形成する壁パネル等に取り付ける際に使用するはさみ金具を係止するはさみ金具係止孔57とが設けてある。ボックス用孔55、ねじ挿通孔58、はさみ金具係止孔57はそれぞれ、ボディ1の一部を施工面に埋め込んだ形で設置するための取付部を構成している。
【0025】
ボディ1内部の短幅方向略中央には長手方向に沿った矩形の収納部2が形成され、操作子30aを備えた小型スイッチであるタクトスイッチ30がその内部に収納される。ここで、3個のタクトスイッチ30は、プリント板よりなる短冊状の回路基板70に実装されており、ボディ1の前面側から収納部2内に挿入される。回路基板70の長手方向に沿った両側端部には、位置決め用の切欠71が一対ずつ形成されている。
【0026】
これに対してボディ1内の収納部2両側壁面には、図7及び図8に示すように、位置決め用の切欠71にそれぞれ嵌合する位置決め突起1bと、回路基板70の両側端部が載置される載置段部1cと、回路基板70の両側端部前面に係合する係合突片1dとが設けてあり、位置決め突起1bに切欠71を嵌合するようにしてボディ1の前面側から収納部2に挿入された回路基板70を載置段部1cに載置するとともに係合突片1dに係合させることで回路基板70が位置決めされた状態で収納部2内に係止固定される(図2及び図4参照)。
【0027】
ボディ1内底部の収納部2に隣接する部位には、図6に示すように、鍵穴形状の端子ねじ挿通孔3と、後述する端子板10の圧入片10cが圧入される矩形の圧入溝4とが一体に4つ並べて設けられている。また、図11及び図12に示すように、端子ねじ挿通孔3のボディ1背面側周縁には平面形状が櫛歯状の絶縁壁5が立設されており、各絶縁壁5間に配置される端子板10の主片10a及び端子ねじ11同士の絶縁が図られている。
【0028】
端子板10は、図1及び図2に示すようにねじ孔10bを有する矩形の主片10aと、ボディ1の圧入溝4に圧入される圧入片10cとが導電性の板材によって略L形に一体形成されて成り、この端子板10と端子ねじ11とで外部の導線などが結線される端子部が構成される。そして、圧入片10cをボディ1の背面側から圧入溝4に圧入することにより、図2、図4及び図5に示すように端子板10がボディ1に固定される。ここで、圧入片10cにはリード線12の一端がスポット溶接されており、図2及び図4に示すようにリード線12の他端が回路基板70に半田付けされることで端子板10とタクトスイッチ30とが導通することになる。なお、各端子板10に接続されている4本のリード線12のうち3本は回路基板70に形成された導電パターン(図示せず)を介して各タクトスイッチ30の一方の端子に接続され、リード線12の残りの1本は回路基板70に形成された導電パターンを介して各タクトスイッチ30の他方の端子に共通接続されている。
【0029】
ところで、ボディ1の短幅方向における端子ねじ挿通孔3と反対側であってボディ1内底部の収納部2に隣接する部位には、図1に示すように、コイルスプリングからなる復帰ばね13の一端側に嵌入されて復帰ばね13を立設状態で支持する支持突起6が突設されている。この支持突起6は、図6に示すように平面形状が略十字形であって先端が先細に形成され、ボディ1長手方向に沿って略等間隔に3つ突設されている。
【0030】
ボディ1の開口面側には、図1に示すように平面形状略矩形の押釦20がボディ1の前後方向へ回動自在となるように一端側でボディ1に枢支されている。この押釦20は、図13及び図14に示すようにABS樹脂等の合成樹脂により平面形状略矩形に形成され、長手方向一端部の両側には平面形状略三角形の脚片21がそれぞれ背面側へ突設されるとともに、長手方向他端部の略中央からはボディ1の長手方向に沿った内壁面に突設されている係止部7に係止する係止片22が背面側へ垂設されている(図13(b)参照)。また、各脚片21の先端部には外側に向けて突出する略円柱状の回動軸部23が設けられ、背面側の略中央にはタクトスイッチ30の操作子30aを押動するためのリブ24が突設されている。さらに押釦20の前面側略中央には、操作ハンドル43に当接する突条25が突設されている。
【0031】
一方、ボディ1の端子ねじ挿通孔3側の内側面には、図2,図4及び図8に示すように、押釦20の各回動軸部23と係合して回動自在に保持する一対の軸受部8がボディ1の長手方向に沿って略等間隔に3組設けてある。そして、図15に示すように各回動軸部23を軸受部8に係合させ、支持突起6に一端側で支持された復帰ばね13の先端側を背面に当接させた状態でボディ1側へ押し込み、ボディ1の長手方向に沿った内壁面に突設されている係止部7に係止片22を係止することによって、図2及び図3に示すように押釦20が復帰ばね13によってボディ1前方へ弾性付勢された状態で回動軸部23を支点にボディ1に対して前後方向に回動自在に取着される。尚、係止部7に係止片22を係止することによってボディ1に対する押釦20の抜け止めが為される。ここで押釦20は、図3に示すようにボディ1の開口面を塞ぐように、短幅方向に3個並べてボディ1に取着される。
【0032】
而して、復帰ばね13のばね力に抗して押釦20を押操作すると回動軸部23を支点にして押釦20が背方へ回動するから、タクトスイッチ30の操作子30aが押釦20のリブ24によって押操作される。そして、押釦20の押操作を止めると、復帰ばね13のばね力によって押釦20が元の位置に復帰する。なお、ボディ1の鍔部1a前面に突設された各一対の軸部59に操作ハンドル43が回動自在に枢着される構造は図16に示した押釦スイッチの構造と共通であるから詳しい説明は省略する。
【0033】
ここで、本実施形態においては、回動軸部23をボディ1の軸受部8に係合させることで押釦20を一端側でボディ1に枢支しているので、押操作されて回動する押釦20の動きが前後方向だけでなく、前後方向に直交する方向(図3における上下方向)でも規制されることになる。その結果、操作ハンドル43、押釦20並びにタクトスイッチ30の互いの位置関係にかかわらず、押操作された際に押釦20が傾くことが防止でき、常に良好な操作感触を得ることができる。
【0034】
次に、この押釦スイッチの動作を簡単に説明する。タクトスイッチ30がオフになっている状態で、操作ハンドル43を押し込むと、操作ハンドル43の押し込み操作に伴って押釦20が復帰ばね13のばね力に抗して回動しながら押し下げられ、押釦20の背面によりタクトスイッチ30の操作子30aが押操作されてオン状態となり、操作ハンドル43の押し下げ力を解除すると、復帰ばね13のばね力で押釦20が回動しながら押し上げられ、操作ハンドル43が元の状態に戻る。このオン状態から再び操作ハンドル43を押し下げ操作すると、押釦20が復帰ばね13のばね力に抗して押し下げられ、タクトスイッチ30の操作子30aが押操作されてオフ状態となる。
【0035】
本実施形態の押釦スイッチを施工するには、例えばボディ1を施工面等にあらかじめ埋込配置されたスイッチボックスに取り付け、クロスを貼り付けた後にボディ1へ操作ハンドル43を取り付け、続いてボディ1にプレート枠を取り付け、プレート枠にプレートカバー3cを装着すればよい。ここで、押釦スイッチの端子部に外部の導線を結線するのであるが、本実施形態では端子部をねじ式としているため、口出し線式のように圧着端子による結線作業が不要であり、電動ドライバなどの電動工具を使って結線作業が行え、口出し線式の端子部に比較して結線作業が容易になって施工性の向上が図れるという利点がある。
【0036】
なお、本実施形態では、操作子を備えた小型スイッチとしてタクトスイッチを用いているが、小型スイッチはタクトスイッチに限定されるものではなく、同等の性能を有するメカニカルスイッチを用いてもよいことは勿論である。
【0037】
【発明の効果】
請求項1の発明は、施工面に一部を埋め込んだ形で設置するための取付部を備え前面が開口する略箱形に形成されたボディと、前端側で前後方向へ回動自在に一端側がボディに枢支される押釦と、押釦の後方に配置され押釦により押操作される操作子を備えたタクトスイッチと、ボディの前面側でボディに対して一端側が枢着されて押釦の前方に位置し押し込み操作により押釦を後方向へ回動させる操作ハンドルとを備え、押釦の一端部両側に回動軸部を突設し各回動軸部が嵌合する軸受部をボディに設けるとともに、ボディ内部に収納される復帰ばねにて押釦を前方へ弾性付勢して成り、平面形状が略十字形であって先端が先細に形成され、コイルスプリングからなる復帰ばねの一端側に嵌入されて復帰ばねを立設状態で支持する支持突起がボディに設けられたので、押釦の一端側がボディに枢支されているために押釦の傾きが防止され、押釦と小型スイッチと操作ハンドルの相互の位置関係にかかわらず、良好な操作感触が得られ、しかも、小型スイッチの操作子から押釦が離れるように押釦を押し上げることができるという効果がある。
【0041】
請求項2の発明は、ボディは、埋込型の配線器具が短幅方向に3個まで並べて取り付け可能な取付枠に対応する外形寸法に形成され、取付部は、施工面に埋込配置されたスイッチボックスに取り付けられるボックス取付ねじが挿通されるボックス用孔を有するので、従来の埋込型の配線器具用の取付枠と同じ施工方法で施工することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】同上の下方向から見た側断面図である。
【図3】同上の操作ハンドルを取り外した状態の正面図である。
【図4】同上の押釦を取り外した状態の正面図である。
【図5】同上の背面図である。
【図6】同上におけるボディの正面図である。
【図7】図6におけるA−A’線断面矢視図である。
【図8】図6におけるB−B’線断面矢視図である。
【図9】図6におけるD−D’線断面矢視図である。
【図10】図6におけるE−E’線断面矢視図である。
【図11】同上におけるボディの背面図である。
【図12】図11におけるF−F’線断面矢視図である。
【図13】同上における押釦を示し、(a)は正面図、(b)は同図(a)のA1−A2線断面矢視図、(c)は背面図、(d)は側面図、(e)は同図(a)のB1−B4線断面矢視図である。
【図14】同上における押釦の斜視図である。
【図15】同上における要部側断面図である。
【図16】従来例の分解斜視図である。
【図17】(a)(b)は同上の動作を説明するための要部側断面図である。
【符号の説明】
1 ボディ
2 収納部
3 端子ねじ挿通孔
8 軸受部
10 端子板
11 端子ねじ
20 押釦
30 タクトスイッチ
43 操作ハンドル
70 回路基板
Claims (2)
- 施工面に一部を埋め込んだ形で設置するための取付部を備え前面が開口する略箱形に形成されたボディと、前端側で前後方向へ回動自在に一端側がボディに枢支される押釦と、押釦の後方に配置され押釦により押操作される操作子を備えたタクトスイッチと、ボディの前面側でボディに対して一端側が枢着されて押釦の前方に位置し押し込み操作により押釦を後方向へ回動させる操作ハンドルとを備え、押釦の一端部両側に回動軸部を突設し各回動軸部が嵌合する軸受部をボディに設けるとともに、ボディ内部に収納される復帰ばねにて押釦を前方へ弾性付勢して成り、平面形状が略十字形であって先端が先細に形成され、コイルスプリングからなる復帰ばねの一端側に嵌入されて復帰ばねを立設状態で支持する支持突起がボディに設けられたことを特徴とする押釦スイッチ。
- ボディは、埋込型の配線器具が短幅方向に3個まで並べて取り付け可能な取付枠に対応する外形寸法に形成され、取付部は、施工面に埋込配置されたスイッチボックスに取り付けられるボックス取付ねじが挿通されるボックス用孔を有することを特徴とする請求項1記載の押釦スイッチ。
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