JPS6341720Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はプラグの挿脱に応じてスイツチ回路の
断続をも行なわせることができるスイツチ付ジヤ
ツクに関するものである。

この種ジヤツクとして、例えばジヤツク本体内
に、プラグの電極部に接続される本来の接片等と
ともにスイツチング接片をも収容しておき、ジヤ
ツク本体に対するプラグの挿脱動作を利用してス
イツチング接片同志の接触状態を切換えることに
よつてスイツチング作用を営ませるようにしたも
のが種々開発されている。ところがこのような構
成のものは、ジヤツク本体内に多数のスイツチン
グ接片を配設するのはスペース的に困難であると
いう事情から、同時に断続しうるスイツチ回路の
数を増加させることが難しいという欠点がある。

そこで、このような欠点を解消するために、例
えば、ジヤツク本体のプラグ挿入路の終端にスラ
イドスイツチを、そのクリツプホルダがプラグ挿
入方向と同一方向にスライドできるように配設し
ておき、前記プラグ挿入路に挿入されるプラグの
先端で前記クリツプホルダを押圧操作することに
よつて該スライドスイツチを切換えるようにした
ものが考えられている。ところが、このような構
成のものは、プラグ挿入路の終端に設けたスライ
ドスイツチをプラグ先端で直接切換操作するもの
であるため、プラグの挿入状態が不完全であると
スライドスイツチがうまく切り換らないというよ
うな不安定さがあり、また、クリツプホルダの自
己復帰用ばね等による偏倚力がプラグをジヤツク
本体から押し出す方向に作用するので、プラグの
保持状態が悪化するという欠点がある。

本考案はこのような事情に着目してなされたも
ので、ジヤツク本体の大型化等を招くことなくス
イツチ回路の多極化が可能であり、しかもスイツ
チ切換動作がプラグの挿入状態に微妙に左右され
るというような不都合がないとともにプラグの保
持力を増強することもできるスイツチ付ジヤツク
を提供しようとするものである。

以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明
する。

図中１はジヤツク本体である。ジヤツク本体１
は軸心部にプラグ挿入路２を形成した円筒状の絶
縁スリーブ３を有し、この絶縁スリーブ３の先端
部にプラグ４のキヤツプ４ａに接続されるカツプ
状電極５を被嵌するとともに、絶縁スリーブ３の
内部にプラグ４のピン４ｂに接続される二股状電
極６を収容している。また、前記プラグ挿入路２
の終端部一側方には、下面が開口する筐形のスイ
ツチケース１０を前記絶縁スリーブ３と一体に設
けている。そしてこのジヤツク本体１のプラグ挿
入路２内にレバー７を配設している。レバー７は
上，下両端部にそれぞれピン状の係合突起７ａ，
７ｂを突設し、かつ中央部をプラグ挿入路２内へ
出つ張るように屈曲させてなる略くの字形のもの
で、上端の係合突起７ａを前記プラグ挿入路の始
端近傍部に枢着することにより側方、つまりスイ
ツチケース１０方向に回動できるようになつてい
る。レバー７のジヤツク本体１への取り付けは、
ジヤツク本体１の絶縁スリーブ３の周壁にプラグ
挿入路３に沿う切欠溝８を設けるとともに、この
切欠溝８に上端両側面に係合凹所９，９を設けて
おき、前記レバー７をこの切欠溝８内に挿入する
とともに該レバー７の係合突起７ａ，７ａを前記
係合凹所に回動自在に係合させ、しかる後該絶縁
スリーブ３に前記カツプ状電極５を被嵌して前記
切欠溝８の外面を塞ぐようにしている。一方前記
スイツチケース１０内にはスライドスイツチ部１
１を収容している。スライドスイツチ部１１は前
記スイツチケース１０の下面開口部に嵌着される
絶縁基板１２上に複数本の端子１３…を植設する
とともに、該絶縁基板１２の上面に前記端子１３
…に接触してこれら端子１３，１３間をブリツジ
接続するクリツプ１４を保持したクリツプホルダ
１５を配設し、このクリツプホルダ１５をプラグ
挿入方向と直交する方向にスライド移動させるこ
とによりスイツチの切換えがなされるようになつ
ている。クリツプホルダ１５の上面一端側にはば
ね保持溝１６を形成し、この保持溝１６内に収容
した圧縮ばね１７によつて該クリツプホルダ１５
をプラグ挿入路２方向に偏倚している。またクリ
ツプホルダ１５の上面他端側には平面視Ｔ字形の
連結溝１８を形成し、この連結溝１８内に前記レ
バー７の下端係合突起７ｂを回動自在に係合させ
ている。

このような構成のものであれば、ジヤツク本体
１にプラグ４を装着することにより、つまりプラ
グ４のピン４ｂをプラグ挿入路２に挿入すること
により、該プラグ挿入路２内のレバー７がピン４
ｂの周面に押圧されて側方（図において時計回り
方向）へ回動する。そのため、このレバー７の下
端部がスライドスイツチ部１１のクリツプホルダ
１５を圧縮ばね１７の偏倚力に抗して側方（図に
おいて左方向）へ押圧することとなり、それによ
つてスイツチの切り換えがなされる。しかして、
本ジヤツクはスイツチ部がスライド式のものであ
るため、多数の接片を用いるいわゆるリーフ式の
スイツチ部を採用する場合に比べてスイツチ回路
の多極化が容易であり、また、ジヤツク全体を小
型なものにすることができるという利点がある。
しかも、プラグ挿入路２内に存在するレバー７を
該プラグ挿入路２内に挿入されるプラグ４の周面
で側方へ押圧してスイツチの切り換えを行なわせ
るようにしているので、プラグ４の挿入が終了す
るはるか手前でスイツチの切り換えを完了させる
ことができる。したがつて、プラグの先端でスイ
ツチの切換操作を行なわせるようにした従来のも
ののようにスイツチの切換動作がプラグの挿入状
態に微妙に左右されるというような不都合がな
い。また、本ジヤツクの構成によればクリツプホ
ルダ１５の自己復帰力、つまり圧縮ばね１７の偏
倚力はレバー７を介してプラグ４の周面を真横か
ら押圧するように作用するので、プラグ７の保持
力が増強されることとなり、プラグ７がジヤツク
本体１から不意に外れてしまうというような不都
合を有効に防止することができるものである。

なお、前記実施例では本考案をピンジヤツクに
適用した場合について説明したが、他の種類のジ
ヤツクにも適用が可能であることは勿論である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は平面
図、第２図は正断面図、第３図は側断面図、第４
図は斜視図である。 １……ジヤツク本体、２……プラグ挿入路、４
……プラグ、７……レバー、１１……スライドス
イツチ部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ジヤツク本体と、一端をこのジヤツク本体のプ
   ラグ挿入路の始端近傍部に枢着して該プラグ挿入
   路内に配設されプラグ挿入路に挿入されるプラグ
   の周面に押圧されて側方へ回動する略くの字形の
   レバーと、前記プラグ挿入路の側方に設けられ前
   記レバーの回動端により切換操作されるスライド
   スイツチ部とを具備してなることを特徴とするス
   イツチ付ジヤツク。