JP2510952B2 - 線材巻取機の下口線処理装置 - Google Patents

線材巻取機の下口線処理装置

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JP2510952B2
JP2510952B2 JP9952994A JP9952994A JP2510952B2 JP 2510952 B2 JP2510952 B2 JP 2510952B2 JP 9952994 A JP9952994 A JP 9952994A JP 9952994 A JP9952994 A JP 9952994A JP 2510952 B2 JP2510952 B2 JP 2510952B2
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drum
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bobbin
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H65/00Securing material to cores or formers
    • B65H65/005Securing end of yarn in the wound or completed package

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撚線機、伸線機等によ
り加工された線材を巻取ボビンに巻き取る線材巻取機に
おいて、線材の始端を下口線として処理する下口線処理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】線材巻取機の巻取ボビンは、撚線機等に
より加工された線材を巻き取るもので、撚線機は、図3
5に示すように、撚線機本体1に回動自在に支持された
矩形状のクレドル2と、クレドル2の外周部に回転軸3
a,3bを中心として回転自在に配された回転体4とを
備えており、巻取ボビン5がクレドル2の内側に支持軸
6a,6bを介して回転自在に支持されている。
【0003】そして、巻取ボビン5は、駆動モータ7の
駆動力によりベルト、プーリ等を介して回転されて、線
材Wを巻き取っていく。この巻取ボビン5に線材Wが満
巻きされると、巻取ボビン5を次工程で使用するため、
巻取ボビン5から線材Wの始端を下口線Sとして外部に
取り出しておく必要がある。
【0004】そこで従来では、巻取ボビン5の下口線S
の処理を自動的に行うための下口線処理装置が設けられ
ている。この下口線処理装置では、巻取ボビン5に対し
て一体回転可能な下口線巻付用ホイール8が駆動側支持
軸6aに取付けられている。そして、空の巻取ボビン5
に線材Wを巻き取るときには、まず下口線Sをホイール
8に巻き付け、そのホイール8から下口線Sを巻取ボビ
ン5に差し渡すように誘導して、巻取ボビン5に下口線
Sを巻き付ける。
【0005】巻取ボビン5に線材が満巻きされると、ホ
イール8に巻き付けられた下口線Sを取り出し、その下
口線Sを巻取ボビン5に巻かれた線材Wの上にテープで
接着して固定する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記線材巻取
機では、巻取ボビン5が駆動側および従動側の両支持軸
6a,6bの円錐状の先端に係合され、従動側支持軸6
bに内装されたばねの内方向への押圧力によって巻取ボ
ビン5が支持されており、駆動側支持軸6aを回転させ
ると支持軸6a,6bと巻取ボビン5との係合部の摩擦
により巻取ボビン5が回転するようになっている。とこ
ろが、巻取ボビン5を回転させるときに、駆動側支持軸
6aと巻取ボビン5との摩擦係数が低いと巻取ボビン5
が滑って駆動側支持軸6aより少し遅れて回転すること
がある。
【0007】そのため、下口線Sをホイール8から巻取
ボビン5へ差し渡すように誘導して、巻取ボビン5に下
口線Sを巻き付けるときに、巻取ボビン5が遅れて回転
すると、下口線Sが巻取ボビン5のフランジ5aに擦れ
てしまう。これによって、下口線Sが巻取ボビン5のフ
ランジ5aに擦れて傷がついたり、下口線Sの表面のメ
ッキが剥がれてしまうといった問題があった。
【0008】そこで本出願人は、この問題点を解決する
ために、特開平4−277168号公報において、ホイ
ール8にケリーを設けて巻取ボビン5とホイール8とを
一体に回転させる線材巻取機を開示している。
【0009】ところが、この方法では、下口線Sの表面
に傷をつけることはないが、ホイール8に一旦巻き付け
た下口線Sをホイール8から抜き取り、満巻きされた巻
取ボビン5の線材Wの上にテープで接着するので、下口
線Sの始端が線材に埋没して取り出しにくい。また、下
口線Sを抜き取ったり、下口線Sを巻取ボビン5に誘導
したりする処理動作が複雑で、処理時間が長くて生産性
が悪く、装置が複雑で大型化するといった問題を抱えて
いた。
【0010】本発明は、上記に鑑み、下口線を取り扱い
やすい大きさにまとめて自動的に処理を行うことができ
る線材巻取機の下口線処理装置の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明請求項1による課
題解決手段は、図1〜4の如く、クレドル24に回転自
在に支持され線材Wの始端側が下口線Sとして外部に取
り出されるように線材Wが巻き付けられた巻取ボビン2
7と、該巻取ボビン27を駆動するボビン駆動装置とを
備えており、前記クレドル24に回転自在に取付けられ
た下口線巻付用ドラム55と、下口線Sを前記ドラム5
5に取付ける下口線取付手段56と、下口線Sを巻き付
けるときに前記ドラム55を回転させるドラム駆動手段
57と、前記ドラム55に巻き付けられた下口線Sを束
ねた状態で保持する下口線保持手段58と、前記ドラム
55に巻き付けられた下口線Sをドラム55から取り外
す下口線取外手段59と、前記巻取ボビン27に線材W
を巻き付け中に、前記巻取ボビン27と一体回転可能に
前記ドラム55と前記巻取ボビン27とを連結する連結
手段60とから構成されたものである。
【0012】請求項2による課題解決手段は、図26,
27の如く、クレドル24に回転自在に取付けられ巻取
ボビン27のフランジ27aに対して当接離間して前記
巻取ボビン27のフランジ27aとの間で下口線Sを巻
き付ける下口線巻付用ドラム140と、下口線Sを前記
ドラム140に取付ける下口線取付手段56と、下口線
Sを巻き付けるときに前記ドラム55を回転させるドラ
ム駆動手段57と、前記ドラム140に巻き付けられた
下口線Sを前記巻取ボビン27のフランジ27aに固定
する下口線固定手段141とから構成されたものであ
る。
【0013】
【作用】上記請求項1による課題解決手段において、下
口線取付手段56によって把持された下口線Sをドラム
55に取付け、ドラム駆動手段57によりドラム55を
回転させて、ドラム55に下口線Sを巻き付ける。そし
て、ドラム55に巻き付けられた下口線Sは下口線保持
手段58によってねじられ、束ねた状態で保持される。
その後、連結手段60によりドラム55と巻取ボビン2
7とを一体に回転させると、下口線Sは巻取ボビン27
に巻き取られる。
【0014】巻取ボビン27に線材Wが満巻きされた
後、下口線取外手段59によって下口線Sがドラム55
から外され、下口線Sが束ねられた状態になって、ばら
けないように巻取ボビン27からぶら下がる。
【0015】請求項2による課題解決手段において、下
口線取付手段56によって下口線Sをドラム140に取
付け、ドラム140を回転させて下口線Sを巻き付け
る。このとき、下口線Sはドラム140とフランジ27
aとの間で巻き付けられ、そのままの状態で下口線固定
手段141によって巻取ボビン27のフランジ27aに
固定される。
【0016】
【実施例】[第一実施例] (撚線機の構成)本実施例における二度撚式撚線機は、
図5の如く、撚線機本体20に回転自在に支持された左
右一対の駆動軸21および従動軸22と、駆動軸21お
よび従動軸22を結んで一体とする回転体23と、該回
転体23の内側で駆動軸21および従動軸22に回転自
在に支持された矩形枠状のクレドル24と、該クレドル
24の内側に支持軸25,26を介して回転自在に支持
された巻取ボビン27と、巻取ボビン27を駆動するボ
ビン駆動装置とを備えている。
【0017】前記駆動軸21および従動軸22は、それ
ぞれ軸受28a,28bを介して撚線機本体20に支持
されており、駆動軸21および従動軸22には、線材W
が通る線材通過用中心孔29,30が貫通されている。
駆動軸21の一端にはプーリ31が取付けられており、
プーリ31はベルト47を介して駆動モータ41のモー
タ軸41a先端のモータプーリ42に連結されている。
【0018】前記回転体23は、対向した一対の弓形の
ガイド32を備え、ガイド32の両端が駆動軸21およ
び従動軸22に嵌合固定された保持部33に装着されて
いる。保持部33には、それぞれガイドローラ34,3
5が回転自在に取付けられている。従動軸側のガイドロ
ーラ34は、従動軸22の中心孔30を通ってきた線材
Wに一度目の撚りをかけてガイド32の内周面に導く第
一撚りローラとされ、駆動軸側のガイドローラ35は、
ガイド32に沿ってきた線材Wに二度目の撚りをかけて
クレドル24内に導く第二撚りローラとされている。
【0019】前記クレドル24は、その左右両側が駆動
軸21および従動軸22に軸受36を介して支持されて
おり、クレドル24の前後両側に、駆動軸21および従
動軸22と直交方向に一対の駆動支持軸25および従動
支持軸26が装着されている。各支持軸25,26の先
端には、巻取ボビン27の中心孔に係合される凸状の係
合体37,38が取付けられている。従動支持軸26
は、エアーの供給によりクレドル24に対して軸方向に
移動自在とされており、従動支持軸26に内装されたば
ね39により内方向に付勢され、巻取ボビン27の回転
によって従動回転する。駆動支持軸25は、その前端が
クレドル24から外部に突出しており、ボビン駆動プー
リ40が取付けられ、ボビン駆動プーリ40がボビン駆
動装置に連結されて巻取ボビン27を回転させる。な
お、巻取ボビン27は、従動支持軸26にエアーが供給
されて軸方向に移動することによってクレドル24から
着脱可能となり、駆動支持軸25の係合体37に設けら
れた後述する連結手段により駆動支持軸25と一体回転
される。
【0020】前記ボビン駆動装置は、駆動軸21の駆動
力を巻取ボビン27に伝達するもので、駆動軸21に取
付けられたプーリ31と、駆動軸21の巻取ボビン27
側にタイミングプーリ43、ギア44を介して連結され
たパウダークラッチ45と、クラッチ軸45aに取付け
られたクラッチプーリ46と、駆動支持軸25に取付け
られたボビン駆動プーリ40と、クラッチプーリ46と
ボビン駆動プーリ40とに掛巻きされたベルト48とか
らなり、駆動モータ41の駆動力が駆動軸21からパウ
ダークラッチ45、クラッチプーリ46、ベルト48、
ボビン駆動プーリ40を介して駆動支持軸25に伝達さ
れる。そして、回転体23と巻取ボビン27とは同じ駆
動系であり、巻取ボビン27を一定の回転速度で回転す
ると、線材Wの巻取径が大になるにしたがってその周速
が速くなるため、駆動系にパウダークラッチ45が介在
され、巻取ボビン27と後述する案内ローラ間の線材張
力に応じて巻取ボビン27の回転速度が制御されてい
る。
【0021】また、前記クレドル24の内側には、二度
撚りされた線材Wを一旦巻き取る一対の引取車49と、
引取車49に巻取られた線材Wを巻取ボビン27に案内
する案内ローラ50とが設けられている。引取車49
は、ギア44に連結され、一定速度で回転駆動される。
そして、案内ローラ50は、ドラバース機構51により
巻取ボビン27の軸方向に往復動される。
【0022】前記トラバース機構51は、クレドル24
間に支持軸25,26と平行に差渡され螺刻されたトラ
バース軸51aの回転により、案内ローラ50を支持す
る支持台51bを支持軸25,26の軸方向へ往復移動
案内する。
【0023】撚線機本体20の上部には、線材の端末処
理を行うための端末処理装置(図示せず)が設けられ、
該端末処理装置は、撚線機本体20の上部に敷設された
レールにより移動自在とされ、複数の撚線機に対応でき
るようになっている。また、撚線機には、満巻された巻
取ボビン27の線材端末処理を行つて、空の巻取ボビン
27と交換するボビン自動交換装置を備えている。
【0024】(下口線処理装置の構成)そして、巻取ボ
ビン27には、線材Wの始端側が下口線として外部に取
り出されるように線材Wが巻き付けられており、本実施
例の撚線機では、その下口線の処理を行う下口線処理装
置が設けられている。下口線処理装置は、図1〜4の如
く、クレドル24に回転自在に取付けられた下口線巻付
用ドラム55と、下口線Sをドラム55に取付ける下口
線取付手段56と、下口線Sを巻き付けるときにドラム
55を回転させるドラム駆動手段57と、ドラム55に
巻き付けられた下口線Sを束ねた状態で保持する下口線
保持手段58と、ドラム55に巻き付けられた下口線S
をドラム55から取り外す下口線取外手段59と、巻取
ボビン27に線材Wを巻き付け中に、巻取ボビン27と
一体回転可能にドラム55と巻取ボビン27とを連結す
る連結手段60とから構成されている。
【0025】前記ドラム55は、図6〜8の如く、略半
円状に形成されたドラム板55aと、下口線Sを巻き取
る一対のチャックローラ62aおよび巻付ローラ62b
とからなり、ドラム板55aが駆動支持軸25に嵌合固
定された矩形状のドラム支持板61に軸55bを介して
回転可能に取付けられている。チャックローラ62aお
よび巻付ローラ62bは、それぞれ2本ずつがドラム板
55aに突設されており、チャックローラ62aはドラ
ム板55aに固定され、巻付ローラ62bはドラム板5
5aに揺動可能に取付けられ、ドラム支持板61の後側
に駆動支持軸25の係合体37より突出しないように配
されている。そして、ドラム板55aの外周にU字状の
切欠63が一ケ所形成されており、切欠63を挟んだ両
側のチャックローラ62aの先端に、下口線Sを挟持す
る巻取チャック64が設けられている。一方、巻付ロー
ラ62bは、ドラム板55aに取付けられた取付体65
にピン65aを介してドラム板55aの中心へ向かって
揺動自在に取付けられており、巻付ローラ62bと取付
体65との間に介装されたばね66により半径方向外向
きに付勢されている。
【0026】前記巻取チャック64は、チャックローラ
62aと、これに対向する円板64aとから構成されて
おり、チャックローラ62aに軸67が摺動自在に貫通
され、円板64aが軸67の先端に取付けられている。
チャックローラ62aには、軸67を前側へ付勢するば
ね68が内装され、ばね68はチャックローラ62aの
内壁と軸67の前側のつば67aとの間に介装されてい
る。そして、下口線Sは巻取チャック64に挟持され、
ばね68の付勢力により下口線Sが抜けないように保持
される。
【0027】前記ドラム支持板61は、段状に屈曲され
た矩形状平板で、屈曲した後側にドラム軸55bを介し
てドラム板55aが係合体37から突出しないように回
転可能に取付けられている。ドラム軸55bの前側は、
ドラム支持板61を前側に向かって貫通して軸受され、
その先端にドラムギア69が形成されている。そして、
ドラム支持板61の屈曲側には、従動ギア70および駆
動ギア71が回転可能に支持されており、ドラムギア6
9に従動ギア70が噛合され、従動ギア70に駆動ギア
71が噛合されてギア列が形成されている。なお、この
ギア列は、下口線Sをドラム55に巻き付けるときに、
ドラム55を独立して回転させる後述するドラム駆動手
段57に接続される。
【0028】前記下口線取付手段56は、図9〜11の
如く、下口線Sを挟持する一対の取付チャック75と、
取付チャック75を開閉させる開閉シリンダ76と、取
付チャック75を上下動させる移動手段とからなり、巻
取ボビン27上方の端末処理装置に移動手段であるモー
タ56a(図2参照)により昇降自在に支持されたブラ
ケット77に取付けられている。
【0029】前記取付チャック75は、U字状の支持板
78の先端両側に設けられており、取付軸79を介して
突設された台形状固定ローラ80と、固定ローラ80と
対向して固定ローラ80に摺動自在に取付けられた台形
状摺動ローラ81とからなる。そして、固定ローラ80
と摺動ローラ81とは通常状態で一定の間隔を有して離
間しており、両取付チャック75の間隔は巻取チャック
64の間隔より大とされている。支持板78は、ブラケ
ット77のブッシュ77aに回動自在に取付けられた軸
77bに固定されている。開閉シリンダ76は、取付軸
79と固定ローラ80との間の介装されており、摺動ロ
ーラ81の凸体81aが固定ローラ80の穿孔80aに
摺動可能に内装され、摺動ローラ81の凸体81aの先
端に開閉シリンダ76のロッド76aが連結されてい
る。
【0030】そして、前記支持板78の端部にピン78
aが挿通されており、ピン78aにチャック姿勢変更用
シリンダ82のロッド82aが外嵌されている。チャッ
ク姿勢変更用シリンダ82は、ブラケット77に固定さ
れており、ロッド82aの伸縮により支持板78が図9
の矢印方向に回動され、両取付チャック75が縦方向に
並ぶ把持姿勢Pと両取付チャック75が水平方向に並ぶ
取付姿勢Qとに切換えられる。
【0031】そして、前記取付チャック75の近傍に、
満巻きされた巻取ボビン27から線材Wを切り離す切断
部が設けられている。該切断部は、空圧シリンダにより
開閉するニッパ85と、ニッパ85を前後させるシリン
ダ86とからなり、取付チャック75の摺動ローラ81
より線材進行方向の下流側に配置されている。シリンダ
86は、チャック支持板78の端部にブラケット87を
介して取付けられ、ニッパ85はシリンダ86のロッド
86a先端に連結板85aを介して取付けられている。
そして、ニッパ85よりも下流側には、取付チャック7
5に把持された線材WをガイドするV字状のガイド板8
8が設けられており、ガイド板88の側方に近接スイッ
チ85bが配置されている。この近接スイッチ85bに
より挟持された線材Wの有無を検出して、ニッパ85に
より線材Wが切断され、切断された線材Wの上流側が下
口線Sとなる。
【0032】また、端末処理装置は、取付チャック75
で下口線Sを挟持するために、図12のように、満巻き
された巻取ボビン27から切断されて下口線Sとなる線
材Wを引っ掛けて上方へ持ち上げるフック90と、フッ
ク90により持ち上げられた線材Wを引っ掛けて水平方
向へ引き取るアキューム91とを備えている。
【0033】前記フック90は、図13の如く、フック
本体90aにシリンダ90bにより上下動自在に取付け
られたT字状のブラケット92と、ブラケット92の先
端に横軸92a周りに回転可能に支持された把持ローラ
93とからなり、フック本体90aは、案内ローラ50
の上方の端末処理装置にモータまたはシリンダにより前
後方向に移動可能に取付けられた縦レール94に上下動
自在に取付けられ、縦レール94の上部に配置されたモ
ータ94aにより昇降される。
【0034】前記フック本体90aには、下方に向かっ
て一対の軸受ボス95が突設されており、ブラケット9
2に固定された一対の支持棒96a,96bが軸受ボス
95に摺動可能に貫通され、その先端が軸受ボス95の
上方に突出している。一側の支持棒96aの先端に、コ
字状に形成された検出板97が固定されており、検出板
97と軸受ボス95との間に介装されたばね98により
ブラケット92が上方へ付勢されている。ブラケット9
2は、フック本体90aの両軸受ボス95の間に下方へ
向かって突設された係止棒99により、上方への移動が
規制される。そして、フック本体90aの一側の支持棒
96aの近傍には、検出板97の端部を検出する近接ス
イッチ97aが設けられている。この近接スイッチ97
aにより検出板97の端部を検出し、巻取ボビン27と
の間での線材Wの張力が判断されて、フック90の昇降
および巻取ボビン27の回転が制御される。
【0035】前記アキューム91は、図14の如く、ア
キューム本体91aにシリンダ91bにより水平移動可
能に取付けられたブラケット100と、ブラケット10
0に軸100aを介して回動自在に取付けられた把持ロ
ーラ101付のローラ支持板102とからなり、ローラ
支持板102は、シリンダ103により図中二点鎖線で
示す開放状態Rと線材Wを引っかける保持状態Tとに切
換えられる。そして、アキューム本体91aは、フック
90より駆動軸21側の上方の端末処理装置に駆動軸2
1方向に向かって固定された横レール104に水平移動
自在に取付けられており、横レール104の端部に配置
されたモータ104aにより移動される。
【0036】前記アキューム本体91aには、一対の軸
受ボス105が突設されており、ブラケット100に固
定された一対の支持棒106a,106bが軸受ボス1
05に摺動可能に貫通され、一側の支持棒106aの先
端に、コ字状に形成された検出板107が固定され、検
出板107と軸受ボス105との間に介装されたばね1
08によりブラケット100が水平方向へ付勢されてい
る。ブラケット100は、アキューム本体91aの両軸
受ボス105の間に突設された係止棒109により、水
平方向への移動が規制される。そして、アキューム本体
91aの一側の支持棒106aの近傍には、検出板10
7の端部を検出する近接スイッチ107aが設けられて
おり、この近接スイッチ107aが検出板107の端部
を検出することにより、巻取ボビン27との間での線材
Wの張力が判断されて、アキューム91の移動および巻
取ボビン27の回転が制御される。
【0037】前記ドラム駆動手段57は、ドラム駆動モ
ータ110と、モータ軸110aに取付けられたモータ
ギア111と、モータギア111に噛合されドラム支持
板61に回転自在に支持された駆動ギア71、従動ギア
70およびドラムギア69からなるギア列とから構成さ
れている。ドラム駆動モータ110は、図15の如く、
巻取ボビン27の上方の端末処理装置にモータまたはシ
リンダにより昇降自在に支持されたブラケット112に
取付けられており、ドラム駆動モータ110の下降によ
りモータギア111と駆動ギア71とが噛合され、ドラ
ム駆動モータ110の駆動力が各ギア69,70,7
1,111を介してドラム板55aに伝達される。そし
て、駆動ギア71の軸受71aには、図8のように一方
向クラッチ113が介装されており、ドラム板55a
は、図7に示す巻取ボビン27の線材巻取り方向と同じ
矢印方向にのみ回転可能とされている。なお、ブラケッ
ト112には、図19,20に示すように、巻取チャッ
ク64が上方に位置したことを検出する近接スイッチ1
14が取付けられている。この近接スイッチ114は、
対向するドラム板55aの端部を検出することにより、
巻取チャック64が上方に位置するドラム定位置でドラ
ム板55aが停止され、このドラム定位置で下口線Sの
取付けが行われる。
【0038】そして、ドラム板55aを駆動力伝達可能
な位置まで移動させるために、駆動支持軸25を回転さ
せてドラム支持板61を回転させるボビン微動装置11
5が設けられている。該ボビン微動装置115は、図1
5,16の如く、正逆回転可能なモータ116と、モー
タ軸116aにトルク調整器117を介して取り付けら
れたモータギア118と、該モータギア118に噛合さ
れ駆動支持軸25に外嵌固定されたボビンギア119と
からなり、駆動モータ41とは別に駆動支持軸25を独
立して回転させる。そして、前記ボビン微動モータ11
6は、図15のようにドラム駆動モータ110とともに
ブラケット112に取付けられており、ボビン微動モー
タ116の下降によりモータギア118とボビンギア1
19とが噛合される。なお、ブラケット112には、図
15に示すように、巻取ボビン27の駆動定位置を検出
する近接スイッチ120aと、巻取ボビン27の減速位
置を検出する近接スイッチ120bとが上下に並んで取
付けられている。両近接スイッチ120a,120b
は、対向するボビンギア119の端部を検出することに
より、巻取ボビン27の駆動が開始されたり、回転して
いる巻取ボビン27が減速されて停止する。また、ブラ
ケット112の左右両側には、位置決め棒112aが下
方に向かって突設されており、ボビン微動モータ116
およびドラム駆動モータ110が各ギアに噛合するとき
に、クレドル24に取付けられた位置決めブラケット2
4aに嵌まり込むことにより位置ずれが防止される。
【0039】前記下口線保持手段58は、下口線Sをぐ
るぐる巻いて束ねるもので、図17,18の如く、線材
Wを上下方向に移動させる上下動自在とされた第一レバ
ー121と、線材Wを水平方向に移動させる支持軸方向
に水平移動自在とされた第二レバー122と、第一レバ
ー121および第二レバー122を移動させる第一移動
体123および第二移動体124とからなり、ドラム板
55aの切欠63の上方に位置され、端末処理装置にモ
ータまたはシリンダにより昇降自在に支持されたブラケ
ット125に取付けられている。なお、ブラケット12
5の前側に係止棒125aが下方に向かって突設されて
いる。この係止棒125aは、ブラケット125が下降
したときに、ドラム駆動モータ110が取付けられたブ
ラケット112の上面に当接することにより、ブラケッ
ト125が定位置で停止される。
【0040】前記第一レバー121および第二レバー1
22は、矩形の一隅が切り欠かれた平板とされている。
第一レバー121には、切欠に連通して上方に向かって
形成された縦溝121aと、前側に向かって形成された
横溝121bとが設けられており、切欠の水平部は下口
線Sを下方へ押さえる下押面121cとされている。第
二レバー122には、切欠に連通して上方に向かって形
成された縦溝122aと、後側に向かって形成された横
溝122bとが設けられており、切欠の垂直部は下口線
Sを横方向へ押さえる横押面122cとされ、切欠の水
平部122dは横溝122bの上面と同じ水平位置とさ
れている。
【0041】前記第一移動体123は、ブラケット12
5に保持板126aを介して取付けられた矩形状の固定
テーブル123aと、該固定テーブル123aに摺動自
在に取付けられた矩形状の摺動テーブル123bとから
なり、摺動テーブル123bに第一レバー121が取付
けられている。そして、第一移動体123は、エアーの
供給により摺動テーブル123bが上下方向に移動され
る。
【0042】前記第二移動体124は、ブラケット12
5に保持板126bを介して取付けられた矩形状の固定
テーブル124aと、該固定テーブル124aに摺動自
在に取付けられた矩形状の摺動テーブル124bとから
なり、摺動テーブル124bに第二レバー122が取付
けられている。そして、第二移動体124は、エアーの
供給により摺動テーブル124bが水平方向に移動され
る。
【0043】そして、第一レバー121および第二レバ
ー122は、少し隙間を空けて対向して配置されてお
り、通常停止状態で第一レバー121の縦溝121aと
第二レバー122の端部とが重なり合い、第二レバー1
22の先端が第一レバー121の先端より少し下方に突
出している。
【0044】前記下口線取外手段59は、図19,20
の如く、ドラム55に巻き付けられた下口線Sを押し出
す押出装置127と、ドラム55の巻取チャック64を
開かせるチャック開放装置128とからなり、押出装置
127およびチャック開放装置128は、ボビン駆動モ
ータ116およびドラム駆動モータ110が配置された
ブラケット112に取付けられている。
【0045】前記押出装置127は、ブラケット112
にボビン微動モータ116およびドラム駆動モータ11
0との間で支持軸方向に上下二段に取付けられたシリン
ダ130,131と、下口線Sに当接して押し出す押出
体132a,132bとからなる。上段の押出体132
aは、断面視コ字状に形成されており、シリンダ130
のロッド130aの先端に巻取ボビン27側に向かって
取付けられ、シリンダ130のロッド130aが伸長す
ることにより、押出体132aがドラム55の両巻取チ
ャック64の間を通って巻取ボビン27側へ移動され
る。また、下段の押出体132bは、台形状に形成され
た平板とされ、シリンダ131のロッド131aが伸長
することによりドラム55の巻付ローラ62bの間を通
って巻取ボビン27側へ移動される。
【0046】前記チャック開放装置128は、押出装置
127の両シリンダ130,131の間に取付けられた
シリンダ133と、巻取チャック64の軸を押圧する押
圧体とからなる。シリンダ133のロッド133aの先
端には、X字状のブラケット134が取付けられてお
り、押圧体はブラケット134の先端に後側に向かって
突設された4本の押ピン135a,135bからなる。
そして、上側の押ピン135aの先端は、平面状に形成
されており、この先端で巻取チャック64の軸67の前
側を押すことにより、軸67がばね68の付勢力に抗し
て後側へ移動して巻取チャック64が開く。また、下側
の押ピン135bの先端は、半球状に形成されており、
この先端が巻付ローラ62bの前側に当接しながら下方
に変位することにより、巻付ローラ62bがばね66の
付勢力に抗してピン65a周りにドラム板55aの中心
側へ倒れて、下口線Sが抜け出やすくなる。
【0047】前記連結手段60は、図6の如く、駆動支
持軸25の先端の係合体37に取付けられたケリーとさ
れている。該ケリー60は、係合体37に駆動支持軸2
5を挟んだドラム55と対向する位置の突出部37aに
設けられ、後側へ向かって突設されている。ケリー60
が巻取ボビン27のフランジ27aに形成された孔、あ
るいは隙間や凹み等の係合部に嵌まり込むことにより、
ドラム55と巻取ボビン27とが一体回転される。な
お、空の巻取ボビン27を装着するとき、空の巻取ボビ
ン27の係合部がケリー60の位置になるよう予めボビ
ン自動交換装置によって位置合わせが行われる。
【0048】そして、下口線処理装置は、端末処理装置
に設けられた近接スイッチ等の位置検出器(図示せず)
により、それぞれの位置が検出され、位置検出器からの
出力信号に基づいて、それぞれ前後左右上下の移動およ
び定位置での停止がシーケンス制御される。
【0049】(動作)次に、満巻された巻取ボビン27
から空の巻取ボビン27に交換するときに生じる下口線
Sに対する処理動作を説明する。
【0050】撚線機において、巻取ボビン27に線材W
が満巻されると、線材Wはフック90およびアキューム
91により引っかけられ、取付チャック75で線材Wが
把持されてニッパ85により線材Wが切断され、切断さ
れた線材Wの上流側が下口線Sとされる。そして、満巻
きされた巻取ボビン27が取り出され、空の巻取ボビン
27がクレドル24に装着されてドラム55と連結され
る。このとき、ドラム55は、ドラム駆動モータ110
によりドラム板55aが回転され、下口線Sが取付けら
れるドラム定位置となっている。
【0051】取付チャック75は、巻取ボビン27の上
方から前側のドラム板55aの上方に移動され、図9に
示す把持姿勢Pとなっている。ここで、チャック姿勢変
更用シリンダ82が作動され、ロッド82aが短縮する
ことによりチャック支持板78が時計回りに回動して取
付姿勢Qとなる。
【0052】そこで、取付チャック75を下降させる
と、取付チャック75により張架された下口線Sがドラ
ム板55aの巻取チャック64に押し込まれ、巻取チャ
ック64はばね68の付勢力により下口線Sを挟みつけ
て保持する。そして、取付チャック75の下降を停止し
て、開閉用シリンダ76により取付チャック75を開放
する。それから、取付チャック75を上昇させると、下
口線Sは、先端がドラム板55aの巻取チャック64に
挟まれた状態となる。
【0053】次に、ドラム駆動手段57を作動させてド
ラム55に下口線Sを巻き付けていく。まず、ドラム駆
動モータ110を下降させると、モータギア111と駆
動ギア71とが噛み合い、ドラム駆動モータ110によ
りモータギア111、駆動ギア71、従動ギア70およ
びドラムギア69を介してドラム板55aが図7に示す
矢印方向に回転される。すると、アキューム91が巻取
ボビン27側へ移動され、アキューム91により引き取
られていた下口線Sがフック90を介してドラム55に
巻き付けられる。ドラム板55aは2回転して、約1.
5mの下口線Sがドラム55のチャックローラ62aお
よび巻付ローラ62bに巻き付けられる。このとき、フ
ック90は、巻取ボビン27より前側で巻付ローラ62
bに対して垂直に結んだ巻取ボビン27と案内ローラ5
0との間の上方に位置しているので、巻取チャック64
に挟持されている下口線Sがドラム板55aの回転によ
りチャックローラ62aおよび巻付ローラ62bに巻き
付けられる。そして、ドラム55の巻取チャック64が
上方にきたドラム定位置のところで、ドラム駆動モータ
110は停止して、ドラム55の回転が停止される。そ
の後、アキューム91は、シリンダ103によってロー
ラ支持板102が保持状態Tから開放状態Rとなり、把
持ローラ101が線材Wから離間して、モータ104a
により横レール104の最端位置に移動される。
【0054】その後、ドラム55に巻き付けられた下口
線Sを束ねるため、下口線保持手段58が下降され、端
末処理装置の位置検出器によりブラケット125の停止
位置が検出され、係止棒125aがドラム駆動モータ1
10のブラケット112の上面に当接して、第二レバー
122の水平部122dがドラム55に巻き付けられた
2巻目および3巻目の下口線Sに当接した状態で停止さ
れる。なお、このとき巻取チャック64に挟持された1
巻目の下口線Sは、チャックローラ62aおよび巻付ロ
ーラ62bに巻き付けられた2巻目および3巻目の下口
線Sよりも少し後側に位置している。
【0055】そして第一動作は、図21のように第一移
動体123の摺動テーブル123bが下方に移動して第
一レバー121が下降される。すると、第二レバー12
2の水平部122dに当接していた下口線Sが第一レバ
ー121の縦溝121aに嵌まり込み、巻取チャック6
4に挟まれた下口線Sが第一レバー121の下押面12
1cに当接して、巻取チャック64に挟まれた下口線S
が少し下方に押されて屈曲した状態となって第一レバー
121が停止される。
【0056】次に第二動作は、図22のように第二レバ
ー122が第二移動体124の摺動テーブル124bに
より前側へ移動されると、下口線Sが第二レバー122
の横溝122bに嵌まり込み、巻取チャック64に挟ま
れた下口線Sが第二レバー122の横押面122cによ
って前側へ押されて、第一レバー121の横溝121b
に嵌まり込んで第二レバー122が停止される。
【0057】そして第三動作は、図23のように第一レ
バー121が上昇されると、下口線Sが第一レバー12
1の縦溝121aから抜け出て、第二レバー122の横
溝122bに嵌まり込んだ状態となり、巻取チャック6
4に挟まれた下口線Sが第一レバー121の横溝121
bにより上方へ持ち上げられて、第二レバー122の縦
溝122aに嵌まり込む。このとき、巻取チャック64
に挟まれた下口線Sが両ローラ62a,62bに巻き付
けられた下口線Sの下側に当接して、巻取チャック64
に挟まれた下口線Sの中央部が両ローラ62a,62b
に巻き付けられた下口線Sよりも前側上方に位置する。
【0058】第四動作は、図24のように第二レバー1
22が後側へ移動されると、第一レバー121の横溝1
21bに嵌まり込んでいた巻取チャック64に挟まれた
下口線Sが第二レバー122の縦溝122aによって後
側へ引き戻され、下口線Sが第二レバー122の横溝1
22bから抜け出て水平部122dに当接する。そし
て、巻取チャック64に挟まれた下口線Sが両ローラ6
2a,62bに巻き付けられた下口線Sの上側に当接し
て、巻取チャック64に挟まれた下口線Sの中央部が両
ローラ62a,62bに巻き付けられた下口線Sよりも
後側上方に位置する。さらにもう一度、第一動作から第
四動作まで繰り返されて、巻取チャック64に挟まれた
下口線Sが両ローラ62a,62bに巻き付けられた下
口線Sの周りに2回ねじられ、図25のように下口線S
が束ねられた状態となって、ばらけないように保持され
る。そして、下口線保持手段58が上昇してドラム55
から離間する。
【0059】次に、下口線Sを巻取ボビン27に巻き付
けるため、フック90がドラム55上方から巻取ボビン
27の上方へ移動され、ボビン微動モータ116を作動
させるとドラム板55aとともに巻取ボビン27が回転
される。すると、フック90が下降して、フック90に
引き取られていた下口線Sが巻取ボビン27の端から巻
き付けられていく。そして、下口線Sが巻取ボビン27
に巻き付けられると、ボビン微動モータ116が停止
し、フック90の把持ローラ93が線材Wから離間し
て、モータ94aにより縦レール94の最上位置に移動
される。
【0060】そして、駆動モータ41が駆動されると、
回転体23および巻取ボビン27が回転される。二度撚
りをかけられた線材Wは、引取車49に一旦巻き取ら
れ、案内ローラ50によって軸51a方向にトラバース
されながら巻取ボビン27に巻き取られていく。
【0061】その後、線材Wが設定長さだけ巻き取られ
ると、満尺信号が出力され、駆動モータ41は減速され
る。このとき、トラバース支持台51bを所定の位置に
停止させ、その位置にトラバース支持台51bがあるこ
とを検出すると、駆動モータ41は停止され、パウダー
クラッチ45が切られる。
【0062】巻取ボビン27に線材Wが満巻きされる
と、フック90が線材Wの位置まで下降され、把持ロー
ラ93により線材Wを引っ掛けて上昇する。そして、ア
キューム91が巻取ボビン27側へ移動し、把持ローラ
101によりフック90と案内ローラ50との間の線材
Wを引っ掛けて、巻取ボビン27側から離間する水平方
向へ移動され、フック90と巻取ボビン27との間の線
材Wが取付チャック75により把持されて、次の巻取ボ
ビン27の下口線Sとなる。なお、巻取ボビン27から
線材Wを引き取るとき、フック90およびアキューム9
1により強制的に引き出すので、巻取ボビン27を停止
状態にしておくと、巻取ボビン27とフック90よびア
キューム91との間で線材Wに高張力が作用し、線材W
を破断する恐れがある。そのため、線材Wの引出し時に
は、ボビン微動モータ116をフック90とともに下降
させて、ボビン微動モータ116によって巻取ボビン2
7を線材巻取り方向と逆に回転させて線材Wの張力の調
整を行う。
【0063】次に、ボビン微動モータ116およびドラ
ム駆動モータ110とともに下降された押出装置127
およびチャック開放装置128によってドラム55から
下口線Sを取り外す。まず、チャック開放装置128の
シリンダ133が作動されて押ピン135a,135b
がドラム板55a側へ移動し、上側の押ピン135aは
巻取チャック64の軸67の前側を押して巻取チャック
64を開かせ、下側の押ピン135bは巻付ローラ62
bの前側に変位しながら当接して、巻付ローラ62bを
ドラム板55aの中心側へ倒す。続いて、押出装置12
7の両シリンダ130,131が作動されて押出体13
2a,132bがドラム55側へ移動し、押出体132
a,132bが下口線Sを後側へ押し出す。下口線Sは
巻取チャック64から外れ、図1のように束ねられた状
態のまま巻取ボビン27からぶら下がる。なお、取り出
された下口線Sは自動テープ接着装置等により巻取ボビ
ン27のフランジ27aに接着してもよい。また、手動
でフランジ27aにテープ止めしてもよい。そして、ボ
ビン自動交換装置により空の巻取ボビン27と交換され
て、以後、下口線Sの処理および巻取ボビン27への線
材巻き取りが繰り返される。
【0064】このように、下口線Sをドラム55に巻き
付けて、束ねた状態で保持するので、下口線Sがまとま
った状態でばらけず、下口線Sの取り扱いが容易にな
る。しかも、下口線Sを巻き付けるドラム55が従来に
比べて小さく、下口線Sが小さくまとめられるので、巻
き付ける下口線Sが短くなり、線材Wの無駄をなくして
有効に利用することができる。
【0065】また、下口線Sを束ねた状態でドラム55
から取り外し、巻取ボビン27からぶら下がった状態で
次の工程へ送られるので、次の工程で下口線Sの始端が
すぐに取り出せる。したがって、従来のようにホイール
に巻き付けた下口線をホイールから引き抜いて、巻取ボ
ビン27に巻き取られた線材表面に接着しないので、下
口線Sの始端が線材Wに埋没して取り出しにくいといっ
たようなことがなく、下口線Sを引き抜いて巻取ボビン
27の線材表面に接着する工程が不要になり、下口線S
の処理が従来よりも速く行え、時間短縮による線材Wの
生産効率が向上する。
【0066】さらに、下口線Sをドラム55から巻取ボ
ビン27に差し渡して、下口線Sを巻取ボビン27に巻
き取るときに、ドラム55と巻取ボビン27が一緒に回
転するので、従来のように下口線Sが巻取ボビンのフラ
ンジに擦れて、下口線Sを傷つけたり、下口線Sの表面
のメッキが剥がれたりするようなことがない。
【0067】しかも、下口線処理装置の各部をひとつに
まとめてユニット化することにより、装置の小型化が実
現できる。さらに、様々な大きさの巻取ボビンに対応で
きるので、装置の汎用性が高まり、ボビン自動交換装置
とともに用いることにより、線材巻取機の長時間の無人
運転が可能となって生産性が向上する。
【0068】[第二実施例]本実施例の下口線処理装置
では、図26,27の如く、クレドル24に回転自在に
取付けられ巻取ボビン27のフランジ27aに対して当
接離間する下口線巻付用ドラム140と、下口線Sを前
記ドラム140に取付ける下口線取付手段と、前記ドラ
ム140に巻き付けられた下口線Sを前記巻取ボビン2
7のフランジ27aに固定する下口線固定手段141と
を備えている。
【0069】前記ドラム140は、円周のうち4カ所が
L形に切り欠かれて略十字状に形成されており、駆動支
持軸25の巻取ボビン27側に嵌合固定されている。ド
ラム140の外周面は、巻取ボビン27側へ向かうほど
中心に向かって傾斜している。そして、ドラム140の
内面中央に、巻取ボビン27の中心孔に係合される凸状
の係合部142が形成されており、従動支持軸26の付
勢力によりドラム140の内面と巻取ボビン27のフラ
ンジ27aとが当接される。また、ドラム140の内面
には、巻取ボビン27と一体回転可能にドラム140と
巻取ボビン27とを連結するケリー60が立設されてい
る。そして、ドラム140の外面には、下口線Sを挟持
する巻取チャック143が設けられている。
【0070】該巻取チャック143は、ドラム140と
同じ略十字状に形成されたドラム140に対向した平板
で、シリンダ144によりドラム140に対して当接離
間自在とされている。前記シリンダ144は、ドラム1
40と対向してクレドル24に取付けられており、ロッ
ド144aの先端に凸状の移動体145が取付けられて
いる。そして、移動体145のフランジ145aが、巻
取チャック143の外面に形成されたつば143aとド
ラム140との間に配置され、シリンダ144のロッド
144aが前側に移動することにより、移動体145の
フランジ145aがつば143aに当接し、巻取チャッ
ク143が前側に移動されてドラム140から離間す
る。
【0071】そして、前記巻取チャック143の外面に
は、円筒体146が4ケ所に立設されており、ドラム1
40の外面に突設されたガイド軸147が巻取チャック
143を貫通して円筒体146に摺動可能に挿通されて
いる。また、ガイド軸147に隣接された支持軸148
が巻取チャック143を貫通して突設されており、支持
軸148の先端の係止体148aと巻取チャック143
との間にばね149が介装されている。巻取チャック1
43は、ばね149によりドラム140側へ付勢されて
おり、このばね149の付勢力によって下口線Sがドラ
ム140と巻取チャック143との間に挟持される。
【0072】前記下口線取付手段は、第一実施例に示す
下口線取付手段56と同様のもので、取付チャック75
およびニッパ85からなる。なお、取付チャック75
は、巻取ボビン27よりも下方で、なおかつ撚線機本体
20の従動軸22側で線材Wを把持するよう構成されて
いる。
【0073】前記下口線固定手段141は、例えば、接
着テープを適当な長さに切断して、その接着テープを下
口線Sとともに巻取ボビン27のフランジ27aに接着
する自動テープ接着装置とされており、この自動テープ
接着装置141は、図28の如く、接着テープ150の
供給台151と、接着テープ150を切断するテープ切
断器152と、切断された接着テープ150を下口線S
に接着する吸引盤からなる接着器153とから構成され
ている。
【0074】そして、巻取ボビン27の下方には、図2
9の如く、空の巻取ボビン27と交換するボビン自動交
換装置が配置されている。ボビン自動交換装置は、巻取
ボビン27を運ぶ台車154と、運ばれてきた巻取ボビ
ン27をボビン取付け位置まで昇降させるリフター15
5とからなり、リフター155には、自動テープ接着装
置141と、自動テープ接着装置141によりテープ1
50を接着するときに下口線Sを巻取ボビン27のフラ
ンジ27aに押圧して固定する下口線押え体156とが
配置されている。
【0075】また、下口線Sを巻取ボビン27に巻き取
るときに、巻取チャック143に挟持された下口線Sを
ドラム140と巻取ボビン27のフランジ27aとの間
へ案内する線押込棒157が設けられている。該線押込
棒157は、図26のようにクレドル24に固定されて
おり、その先端は巻取ボビン27のフランジ27aの外
周に沿って湾曲されている。なお、その他の構成は、第
一実施例と同様である。
【0076】上記構成において、巻取ボビン27に線材
Wが満巻きされると、図29のようにフック90および
ボビン微動装置115が下降され、ボビン微動モータ1
16のモータギア118と駆動支持軸25のボビンギア
119とが噛み合い、フック90はさらに前側に向かっ
て移動され、位置検出器により線材Wを検出して停止す
る。そして、フック90は、把持ローラ93により線材
Wを引っ掛けて上昇し、ボビン微動モータ116により
巻取ボビン27を逆回転させて、線材Wが引き上げられ
る。その後、ボビン微動モータ116が停止してドラム
140が定位置で止まる。
【0077】そして、リフター155が上昇して、ドラ
ム140に巻き付けられた下口線Sが下口線押え体15
6により押さえられて、巻取チャック143が開き、図
30のように巻取ボビン27が支持軸25,26から脱
離されることにより、下口線Sは下口線押え体156に
押さえられた状態で巻取チャック143から外れる。巻
取ボビン27はリフター155に乗せられて下降する。
このとき、巻取ボビン27は線材Wがフック90との間
でつながった状態のまま下降され、線材Wを切断するた
めに下口線取付手段56を前側に向かって移動させて線
材Wが検出されるとその位置で停止される。そして、取
付チャック75で線材Wを把持し、ニッパ85により切
断して、切断された線材Wの上流側が下口線Sとなり、
巻取ボビン27のフランジ27aに固定されている下口
線Sが自動テープ接着装置141によってフランジ27
aに接着される。その後、巻取ボビン27は台車によっ
て空の巻取ボビン27と交換される。
【0078】次に、ボビン微動モータ116を駆動させ
て、ケリー60が巻取ドラム27の係合部と合う位置に
ドラム140を停止させる。そして、図31のように下
口線取付手段56と案内ローラ50とがドラム140側
へ移動され、巻取チャック143が開いて取付チャック
75に把持されていた下口線Sが巻取チャック134に
挟持される。その後、下口線取付手段56は後側へ移動
されて原位置で停止され、台車154によって空の巻取
ボビン27が運ばれてくる。
【0079】そして、空の巻取ボビン27は、その係合
部がケリー60の位置になるように位置合わせが行わ
れ、リフター155によって上昇されて巻取ボビン27
が支持軸25,26に装着される。その後、巻取ボビン
27がボビン微動モータ116により正回転されると、
フック90が下降し、ドラム140が巻取ボビン27と
ともに回転して、図32のように下口線Sがドラム14
0に2回巻き付けられる。このとき、巻取チャック14
3に挟持されている下口線Sは、ドラム140の回転と
ともに、線押込棒157によってフランジ27a側に移
動されて、図33のようにドラム140とフランジ27
aの間で巻き付けられる。その後、フック90が下口線
Sから離間して上昇される。
【0080】ドラム140への下口線Sの巻き付けが終
了すると、下口線Sはドラム140から案内ローラ50
に至っており、案内ローラ50が巻取ボビン27の内側
へ移動され、駆動モータ41が駆動して巻取ボビン27
が回転すると、下口線Sが巻取ボビン2に巻き取られて
いく。
【0081】そして、巻取ボビン27に線材Wが満巻き
されると、リフター155が上昇して巻取ボビン27の
下方で停止され、ドラム140に巻き付けられた下口線
Sが下口線押え体156により押さえられて、巻取チャ
ック143が開き、巻取ボビン27が支持軸25,26
から脱離される。巻取ボビン27はリフター155に乗
せられて下降して、線材Wが取付チャック75で把持さ
れ、ニッパ85で切断されて、巻取ボビン27のフラン
ジ27aに固定されている下口線Sが自動テープ接着装
置141によってフランジ27aに接着される。なお、
このテープ止めは、ドラム140の切り欠かれた4ケ所
の位置で行われ、下口線Sは図34のように巻取ボビン
27のフランジ27a表面に巻き付けられた状態で接着
される。
【0082】このように、ドラム140が巻取ボビン2
7のフランジ27aに当接しているので、下口線Sがド
ラム140とフランジ27aとの間で巻き付けられ、そ
のまとまった状態のまま接着テープ150によって下口
線Sをフランジ27aに固定することができる。したが
って、従来のように下口線が線材に埋没して取り出しに
くいといったようなことがなく、第一実施例のように下
口線Sがぶら下がった状態にならないので、巻取ボビン
27を移動させるときに、周囲の突出物に下口線Sを引
っ掛けたりせず、次工程での下口線Sの取り扱いが容易
になり、作業性がよくなって生産効率が向上する。
【0083】そして、下口線Sがドラム140とフラン
ジ27aとの間で巻き付けられるので、第一実施例のよ
うに下口線Sをドラム55から押し出して外す必要がな
く、押し出すときに下口線Sを傷つけたりする危険性が
少なくて、表面のメッキ剥がれ等の不良の発生を抑える
ことができる。
【0084】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で上記実施例に多くの修
正および変更を加え得ることは勿論である。
【0085】例えば、上記第一,第二実施例の連結手段
は、ケリー60を巻取ボビン27のフランジ27aの係
合孔に係合させていたが、駆動支持軸25先端の係合体
37およびドラム140の係合部142と巻取ボビン2
7の中心孔とに凹凸部を設けて、それぞれ噛み合わせて
もよい。
【0086】そして、下口線処理装置の各部を、それぞ
れ独立して端末処理装置に設けられていたが、全部を一
か所にまとめて、ユニット化させてもよい。
【0087】さらに、第一実施例では、下口線Sを巻取
ボビン27からぶら下がった状態にしたが、自動テープ
接着装置等によってフランジ27aに固定させてもよ
く、手動でテープを張り付けてもよい。また、下口線S
をねじって束ねたが、下口線Sにテープを巻き付けて束
ねた状態にしてもよい。
【0088】また、本実施例の下口線処理装置は、撚線
機の線材巻取に用いられる巻取ボビンに対して適用した
ものであるが、伸線機の巻取ボビンに適用してもよい。
【0089】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明請
求項1によると、下口線をドラムに巻き付けて、束ねた
状態で保持するので、下口線がまとまった状態でばらけ
ず、下口線の取り扱いが容易になる。しかも、下口線を
巻き付けるドラムが従来に比べて小さくて、下口線が小
さくまとめられるので、巻き付ける下口線が短くなり、
線材を無駄なく有効に利用することができる。
【0090】また、下口線を束ねた状態でドラムから取
り外し、巻取ボビンからぶら下がった状態で次の工程へ
送られるので、次の工程で下口線の端部がすぐに取り出
せる。したがって、従来のようにホイールに巻き付けた
下口線をホイールから引き抜いて、巻取ボビンに巻き取
られた線材表面に接着しないので、下口線の端部が線材
に埋没して取り出しにくいといったようなことがなく、
下口線を引き抜いて巻取ボビンの線材表面に接着する工
程が不要になり、下口線の処理が従来よりも速く行え、
時間短縮による線材の生産効率が向上する。
【0091】さらに、下口線をドラムから巻取ボビンに
差し渡して、下口線を巻取ボビンに巻き取るときに、ド
ラムと巻取ボビンとが一緒に回転するので、従来のよう
に下口線が巻取ボビンのフランジに擦れて、下口線を傷
つけたり、下口線の表面のメッキが剥がれたりするよう
なことがない。
【0092】そして、下口線処理装置の各部をひとつに
まとめてユニット化することにより、装置の小型化が実
現できる。さらに、様々な大きさの巻取ボビンに対応で
きるので、装置の汎用性が高まり、ボビン自動交換装置
とともに用いることにより、線材巻取機の長時間の無人
運転が可能になって生産性が向上する。
【0093】請求項2によると、ドラムが巻取ボビンの
フランジに当接しているので、下口線がドラムとフラン
ジとの間で巻き付けられ、そのまとまった状態のまま接
着テープによって下口線をフランジに固定することがで
きる。したがって、従来のように下口線が線材に埋没し
て取り出しにくいといったようなことがなく、また下口
線がぶら下がった状態にならないので、巻取ボビンを移
動させるときに、周囲の突出物に下口線を引っ掛けたり
せず、次工程での下口線の取り扱いが容易になり、作業
性がよくなって生産効率が向上する。
【0094】そして、下口線がドラムとフランジとの間
で巻き付けられるので、下口線をドラムから押し出して
外す必要がなく、押し出すときに下口線を傷つけたりす
る危険性が少なく、表面のメッキ剥がれ等の不良の発生
を抑えることができるといった優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例における下口線処理装置に
より下口線処理された巻取ボビンの斜視図
【図2】第一実施例の下口線処理装置の下口線取付手段
の構成図
【図3】ドラム駆動手段の構成図
【図4】下口線保持手段の構成図
【図5】二度撚式撚線機の横断面図
【図6】ドラム支持板の縦断面図
【図7】ドラム支持板の背面図
【図8】ドラムの縦断面図
【図9】取付チャックの正面図
【図10】取付チャックの縦断面図
【図11】取付チャックおよび切断部の平面図
【図12】フックおよびアキュームの構成図
【図13】フックの縦断面図
【図14】アキュームの横断面図
【図15】ドラム駆動手段の正面図
【図16】ボビン微動装置の側面図
【図17】下口線保持手段の側面図
【図18】下口線保持手段の正面図
【図19】下口線取外手段の側面図
【図20】下口線取外手段の正面図
【図21】下口線を下方に押した状態を示し、(A)は
側面図、(B)は正面図
【図22】下口線を下方に押して前側に移動させた状態
を示し、(A)は側面図、(B)は正面図
【図23】下口線を上方に持ち上げた状態を示し、
(A)は側面図、(B)は正面図
【図24】下口線を上方に持ち上げて後側へ移動させた
状態を示し、(A)は側面図、(B)は正面図
【図25】下口線を束ねた状態に保持した図
【図26】第二実施例の下口線処理装置におけるドラム
の縦断面図
【図27】ドラムの正面図
【図28】自動テープ接着装置の構成図
【図29】満巻きされた巻取ボビンから線材を取り出し
た状態を示す図
【図30】下口線を取り出した状態を示す図
【図31】下口線をドラムに固定させた状態を示す図
【図32】下口線をドラムに巻き付けた状態を示す図
【図33】下口線を挟持した状態のドラムの部分断面図
【図34】下口線処理された巻取ボビンの斜視図
【図35】従来の二度撚式撚線機の横断面図
【符号の説明】
24 クレドル 27 巻取ボビン 55 ドラム 56 下口線取付手段 57 ドラム駆動手段 58 下口線保持手段 59 下口線取外手段 60 ケリー 140 ドラム 141 下口線固定手段 S 下口線 W 線材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クレドルに回転自在に支持され線材の始
    端側が下口線として外部に取り出されるように線材が巻
    き付けられた巻取ボビンと、該巻取ボビンを駆動するボ
    ビン駆動装置とを備えた線材巻取機において、前記クレ
    ドルに回転自在に取付けられた下口線巻付用ドラムと、
    下口線を前記ドラムに取付ける下口線取付手段と、下口
    線を巻き付けるときに前記ドラムを回転させるドラム駆
    動手段と、前記ドラムに巻き付けられた下口線を束ねた
    状態で保持する下口線保持手段と、前記ドラムに巻き付
    けられた下口線をドラムから取り外す下口線取外手段
    と、前記巻取ボビンに線材を巻き付け中に、前記巻取ボ
    ビンと一体回転可能に前記ドラムと前記巻取ボビンとを
    連結する連結手段とから構成されたことを特徴とする線
    材巻取機の下口線処理装置。
  2. 【請求項2】 クレドルに回転自在に支持され線材の始
    端側が下口線として外部に取り出されるように線材が巻
    き付けられた巻取ボビンと、該巻取ボビンを駆動するボ
    ビン駆動装置とを備えた線材巻取機において、前記クレ
    ドルに回転自在に取付けられ前記巻取ボビンのフランジ
    に対して当接離間して前記巻取ボビンのフランジとの間
    で下口線を巻き付ける下口線巻付用ドラムと、下口線を
    前記ドラムに取付ける下口線取付手段と、下口線を巻き
    付けるときに前記ドラムを回転させるドラム駆動手段
    と、前記ドラムに巻き付けられた下口線を前記巻取ボビ
    ンのフランジに固定する下口線固定手段とから構成され
    たことを特徴とする線材巻取機の下口線処理装置。
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