JP2510230B2 - 高温へたり性の優れた自動車用懸架ばねの製造方法 - Google Patents

高温へたり性の優れた自動車用懸架ばねの製造方法

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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F1/00Springs
    • F16F1/02Springs made of steel or other material having low internal friction; Wound, torsion, leaf, cup, ring or the like springs, the material of the spring not being relevant
    • F16F1/021Springs made of steel or other material having low internal friction; Wound, torsion, leaf, cup, ring or the like springs, the material of the spring not being relevant characterised by their composition, e.g. comprising materials providing for particular spring properties

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は自動車用懸架ばねとして用いられる高温へた
り性の優れたばね製造法に関するものである。
(従来の技術) 自転車の走行性能や燃費を向上させるために、自動車
車体の軽量化が進められており、自動車の構成部品の一
つであるばねにおいても軽量化、高応力化が要求されて
いる。特に自動車用懸架ばねの高応力化のためには、耐
へたり性の改善が必要である。
更に最近では自動車の前輪駆動方式が主流となるな
ど、懸架ばねの使用温度条件は苛酷になってきており、
高温域でのへたり性が重要視され、高温へたり性の優れ
たばねの出現が望まれている。
ここで言う「へたり」とはコイルばねが使用中に永久
変形を起こし、その自由高さが変化する現象であり、こ
の耐へたり性の優れたばねが開発されればばねの使用設
計応力を更に上げることが可能となりその結果ばねの軽
量化を図ることが可能である。
ところで、従来自動車の懸架用のばねは、JIS SUP6〜
7に代表されるSi−Mn系及びSAE9254に代表されるSi−C
r系の鋼種あるいは、最近開発されたこれらの鋼種にNb,
V等の合金元素を添加したばね鋼を用いた熱間あるいは
冷間ばねが使用されている(特公昭59−41502号,特公
昭62−37108号の公報)。
熱間ばねは上記ばね鋼を熱間でばねに成型後、焼入・
焼戻処理、室温でのセッチング、ショット,塗装工程を
経て製造されている。又冷間ばねは焼入,焼戻処理した
ばね鋼線(いわゆるOT線)を冷間でばねに成型後低温で
の歪取り焼鈍、ショット、セッチング、塗装の工程で作
られている。
いずれの工程で作ったばねでも、従来のばね鋼を室温
でのセッチングによる方法で製造したばねでは、へたり
に対する厳しい要求に対して、満足できる結果が得られ
なかったのが現状である。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は上述の如く最近問題となってきた高温でのへ
たり性を改善したばねの製造方法に関するものである。
(課題を解決するための手段) 本発明者等は上記の問題点を解決するため研究を重ね
発明を成し遂げた。
即ち重量%で C:0.40〜0.85 Si:0.10〜1.50 Mn:0.30〜1.50 Cr:0.10〜1.00 Al:0.015未満 N:0.0060〜0.0200 を含み、残りは実質的にFeよりなる鋼を、熱間ばねでは
熱間成型、焼入焼戻後、冷間ばねの場合は焼入焼戻した
鋼線を冷間で成型後、80〜400℃に加熱しその温度域に
おいて、当該ばねに剪断歪で0.005〜0.030のセッチング
歪を与えることを特徴とする高温へたり性の優れた自動
車用懸架ばねの製造方法である。
第1図は第1表に示す化学成分を有する直径11mmの線
材を900℃に加熱焼入後種々の温度で焼戻すことにより
硬さを調節した線材を25,100,150℃の温度で剪断歪γで
0.019の捩り歪を与えた後、80℃で練りクリープ試験を
行い96Hr経過後の残留剪断歪量を測定した結果である。
図から明らかなように、鋼を150℃で歪を与えた場
合、現在の標準ばねであるのSUP7鋼を常温(25℃)で
セッチングしたものより、残留剪断歪が小さくへたり性
が優れていることが判る。
本発明者等は、高温でのへたり改善に対するこのよう
な新しい知見をもとに本発明を完成した。
(作 用) 以下に本発明で規定している各発明構成因子の作用限
定理由について説明する。
Cは材料の焼入性、強度を左右する元素で、0.40%以
下ではばねとして必要な硬さを得ることが出来ない。ま
た0.85%を越えるとばねの靭性が低下して脆くなるため
避けなければならない。
Siは脱酸剤、焼入性の確保、へたり性の向上のため必
要で、0.10%未満では、脱酸剤として不 十分で又1.50%を越えてもへたり向上効果が飽和するの
で上限を1.50%とした。
Mnは脱酸剤として、また焼入性を確保し所定の硬さの
ばねを得るため必要である。0.30%未満では脱酸剤とし
ての効果が十分得られない。1.50%を越えて添加しても
それ以上の効果が得られないので特許請求の範囲から除
いた。
CrはSiが高い場合出現し易い黒鉛の析出を防止すると
共に、Si,Mnと同じく焼入性を上げ、所定の硬さを得る
ため必要である。このため0.10%以上必要であり、又1.
00%を越えて添加してもそれ以上の効果が得られないた
め特許請求の範囲から除いた。
Nは80〜400℃でのセッチング歪を有効にばねのへた
り改善に作用させるため必要で、0.0060%以下ではその
効果が不十分で、又0.0200%を越えてもそれ以上の効果
が得られない。
AlはNと結合してAlNとなり結晶粒微細化に寄与する
が、しかしAlを過度に多くするとこのAlN結合のためへ
たり性の改善に必要な固容Nが減少するのでAl量の上限
を0.015%未満とした。
本発明のもう一つのポイントは、以上の如く化学成分
を制御した鋼をばねに成型後80〜400℃の温度域で所定
の歪を付加することにある。
歪を与える温度域は80〜400℃の範囲である。ここで8
0℃より低い温度域で歪を加えても、十分なへたりの改
善効果が得られない。又400℃を越えた温度に加熱して
歪を与えてもそれ以上の効果が得られないし、ばねの曲
がり等の問題も生じてくるので避けなければならない。
与えるセッチング歪の量は、剪断歪で0.005〜0.030の
範囲の歪である。与える歪の量が0.005より小さい場合
へたり改善効果が十分でない。また0.030を越えて歪を
与えてもそれ以上の効果が得られないし、ばねの形状に
よっては密着してしまうので避けなければならない。
ばねはいわゆる熱間ばねと冷間ばねと呼ばれる二種類
のばねの製造方法が知られているが、上記の歪を与える
時期は、熱間ばねでは熱間で成型し焼入・焼戻処理した
後であり、冷間ばねでは焼入・焼戻処理した鋼線(いわ
ゆるOT線)を冷間でばねに成型し低温焼鈍した後に付与
する。
(実施例) 以下に実施例を挙げて更に本発明を説明する。
第2表に示す化学成分を有する鋼を溶製し、通常の方
法で直径12.8mmの線材に圧延した。この線材から、線径
12.5mm、コイル平均径140mm、高さ370mmの自動車用の懸
架ばねを熱間で成型し、焼入・焼戻処理でHRC52.5の硬
さに調節した。
このばねを第3表に示す条件で剪断歪で0.019のセッ
チングを行った。この後ショット投射、塗装、焼き付け
処理を行ない、懸架ばねとした。
耐へたり性を評価するため100℃において、試験応力
が115kg/mm2となるような締めつけ試験を96時間を行な
い、その時のへたり量(残留剪断歪)を比較した。その
結果を第3表に示す。
第3表の結果から明らかな如く、本発明方法によるば
ねは、現行のばねに比べ、同等以上のへたり特性を有し
ていることが判る。
(発明の効果) 本発明を実施することにより、従来高価な高合金のば
ね鋼を使って製造していたのに代って、安価な方法でへ
たり性の優れた自動車懸架用のばねを製造することが出
来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は各セッチング温度における残留剪断歪量を示す
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16F 1/02 F16F 1/02 B

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量%で C:0.40〜0.85 Si:0.10〜1.50 Mn:0.30〜1.50 Cr:0.10〜1.00 Al:0.015未満 N:0.0060〜0.0200 を含み、残りはFe及び不可避的不純物からなる鋼を、熱
    間ばねでは熱間成型、焼入焼戻後、冷間ばねの場合は焼
    入焼戻した鋼線を冷間で成型後、80〜400℃に加熱しそ
    の温度域において、当該ばねに剪断歪で0.005〜0.030の
    セッチング歪を与えることを特徴とする高温へたり性の
    優れた自動車用懸架ばねの製造方法
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